福家警部補の報告

福家警部補の報告

968円 (税込)

4pt

天才的技倆を持った漫画家と彼女を潰しにかかる出版社の辣腕営業部長、もとは同人誌で合作していた二人が不幸な結末を迎える「禁断の筋書」、ヤクザが仲間割れのあげく相討ちしたように偽装された殺害現場に佇んでいた栗山比奈が目撃証言を拒む理由とは……「少女の沈黙」、車椅子の妻をいたわる夫、息子なきあと一見穏やかな日々を過ごしている老夫婦が悪党どもを爆弾で吹き飛ばし、官憲の捕縛を逃れて痛快なメッセージをよこす「女神の微笑」、以上3編を収録。『福家警部補の挨拶』『福家警部補の再訪』に続く、倒叙形式の本格ミステリ第3集。/解説=森谷明子

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福家警部補の報告 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    福家警部補シリーズ第三弾。
    どうしても下の名前を明かすつもりはないらしい。
    今回は3本立てで、一編が長め。
    犯行の動機・理由がそれぞれ方向性が違って、別の味わい。
    「倒叙ミステリ」なので、犯行そのものは最初に見せられるけれど、それにまつわるストーリーは、徐々に明かされていく形になる。

    二編目の、組

    0
    2023年03月09日

    Posted by ブクログ

    文庫化されてから、ずいぶんと遅ればせながら、福家警部補の3冊目です。
    「禁断の筋書(プロット)」「少女の沈黙」「女神の微笑(ほほえみ)」と、長めの短編3編が収録。

    倒叙物って、犯人への共感が大きくなるほど、そして探偵の実力がすごければすごいほど、探偵を鬱陶しく感じるんですね。
    これまでの2冊では、

    0
    2019年02月03日

    Posted by ブクログ

    福家警部補は好きな探偵役の5本の指に入る人物です。しかしこのシリーズは倒叙型のスタイルなので、福家警部補自身の描写は少ないのですね。犯人側もしくは事件の関係者から見た福家警部補の姿が描かれるだけです。おっとりしているようなとぼけているような様子からズバズバと犯人を切り崩していく姿は痛快にしてかっこい

    0
    2017年01月23日

    Posted by ブクログ

    倒叙ミステリ短編集の第3弾
    短編集、とは書いたものの、収録作品は短編2つに中編1つの計3作です

    みどころは犯人たちの描く人間模様、たまりません

    もちろん倒叙ミステリとして、探偵役の福家警部補が犯人を追い詰めていく……といった本筋があってこそではあります
    でも、決定的な証拠を突き付けて事件解決!と

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    コロンボの日本版といった感じ。
    犯人は読者に明示されていて、謎解き役の福家警部補が閃き観察眼から証拠を固めてゆく。
    福家警部補はコロンボと違い、ヨレヨレのコートを着ているわけでなく小柄、童顔で縁無しの丸メガネを掛けた警察官には見えない女性。
    1話目はかつて一緒に同人誌を出していた出版社営業部長を殺害

    0
    2025年01月16日

    Posted by ブクログ

    3作品を収録。こらまでとは違った展開の作品があったからか、短編よりも犯人の心情がより細かく描かれているせいか、シリーズ既刊2冊とは少し雰囲気の異なる印象だった。
    とくに「少女の沈黙」は印象深い。仁義を重んじるヤクザ。現実世界とは乖離した、任侠映画のような古くさい美徳が、不思議と犯人を魅力的に見せてし

    0
    2025年01月01日

    Posted by ブクログ

    福家警部補シリーズ第三弾。3編を収録。少女の沈黙では、ヤクザ者の悲哀が描かれており、犯人を応援したくなった。今回も冴え渡った福家警部補の推理。犯人がジタバタしないのがいいと思ってたら、後藤夫婦は逃亡ですか。

    0
    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

    初めて大倉崇裕さんの本を読んだが
    とても面白かった!
    犯人が犯行を行うこところから物語が始まるので犯人がわかってて読み進める。
    どんどん読み進めたくなる本だった。
    このシリーズ全部読みたい!

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3弾。

    「禁断の筋書(プロット)」
    衝動的な犯行にしては上手く偽装したなという程度では、福家警部補の目は誤魔化せないよなあと、ニヤニヤしながら読んでしまった。

    「少女の沈黙」
    元組員の男も福家警部補の足元には遠く及ぼないという清々しささえ感じてしまう攻防戦と結末。

    「女神の微笑」

    0
    2020年11月22日

    Posted by ブクログ

    福家警部補がいつの間にか普通に質問をするだけで容疑者にプレッシャーを与えられる凄腕感を醸し出すようになっていた。
    「少女の沈黙」では容疑者の心情を理解しつつも刑事として真実を追求するハードボイルドな雰囲気がとても良かったなぁ。

    0
    2020年10月25日

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