切ない作品一覧

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  • 隠されたパンデミック
    4.3
    ワクチンが足りない!情報が操作されている!ウイルス学者・永谷綾は、厚労省の新型インフルエンザ対策の不備を追及、本省を追われる。同時期に、“弱毒型”インフルエンザが発生、同省の対策の甘さが露呈した。もし今“強毒型”が流行したら、被害は何百倍にもなる。綾は、政界や経済界に直訴を始めた。厚労省の闇を暴く、問題の社会派小説。
  • 仮想通貨リップルの衝撃
    4.0
    2017年は「仮想通貨元年」と呼ばれ、2018年はさらに注目度がアップしていきます。 リップルは、数ある仮想通貨の中でも、異なる通貨同士の国境をなくす「ブリッジ通貨」として、他の仮想通貨と一線を画しています。 国際間の通貨決済などを、瞬時に、無料で、確実に行うことができる、これまでにない画期的なシステムを備え、新しい未来はリップルが切り拓くと考えられているほどです。 とりわけ、これからの基本インフラの発動力となる「価値のインターネット」という概念を実社会に定着させていく上で、極めて重要なカギを握っています。 本書はリップルコミュニティのなかで、若手のリップラーとして注目されている筆者による初めての“リップル教科書”として、ゼロからリップルを学ぶことができる究極の入門書です。 「リップル総合まとめ」を運営するGiant Gox氏が、監修の立場で本書にアドバイスいただいており、リップル最前線を知るには最適の一書となります。
  • 偽りの血
    3.4
    最愛の兄の自殺から六年、ライター深沢の前に兄の妻と名乗る女性・朱実が現れる。そして、自殺の三日前に結婚していたこと、多額の保険金がかけられていたことを知る。保険金の受取人だった実父、朱実を連れてきた弁護士、担当刑事だった元同級生……。ひとり真相を探り始める深沢の元に、死んだはずの兄から一通のメールが届く。長編ミステリ。
  • 螢

    3.9
    オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。ここは十年前、作曲家の加賀螢司が演奏家六人を殺した場所だ。そして半年前、一人の女子メンバーが未逮捕の殺人鬼ジョージに惨殺されている。そんな中での四日間の合宿。ふざけ合う仲間たち。嵐の山荘での第一の殺人は、すぐに起こった。
  • さよならの代わりに
    3.5
    「私、未来から来たの」。劇団「うさぎの眼」に所属する駆け出しの役者・和希の前に一人の美少女が現れた。彼女は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うため、27年の時を超えて来たというのだ! 彼女と容疑者との関係は? 和希に近づく目的は? 何より未来から来たという言葉の真意は? 錯綜する謎を軽妙なタッチで描く青春ミステリ。
  • 仔羊たちの聖夜
    3.7
    クリスマスイヴの夜、一人の女がマンション最上階から転落死した。偶然、現場に遭遇した匠と高瀬。状況は自殺だが結婚式を控えた彼女に動機はなかった。ならば殺人か? 事件を調べる二人は五年前にも同じ場所での高校生の飛び降り自殺を知る。一年後、三たび事件が。今度は二人の親しい友人だった……。本格ミステリの醍醐味を味わえる傑作。
  • 中国なんて二度と行くかボケ! ……でもまた行きたいかも。
    3.8
    自分を振った彼女を追いかけて中国へ向かった、軟弱で繊細な引きこもりのさくら剛。ドアなしトイレで排泄シーンを覗かれ、乗客が殺到するバスに必死に乗り込み、少林寺で槍に突かれても死なない方法を会得した。こうして鍛えられた(?)著者は、辿り着いた氷点下の北京駅で彼女を待つ……。果たして彼の目標は達成されるのか!? 爆笑必至旅行記。
  • 吉原十二月
    3.8
    大籬・舞鶴屋に売られてきた、容貌も気性もまったく違う、ふたりの少女。幼い頃から互いを意識し、妓楼を二分するほど激しく競り合いながら成長していく。多くの者が病に斃れ、あるいは自害、心中する廓。生きて出ることさえ難しいと言われる苦界で大輪の花を咲かせ、幸せを掴むのはどちらか。四季風俗を織り込んだ、絢爛たる吉原絵巻!
  • 彼女の血が溶けてゆく
    3.6
    ライター・銀次郎は、元妻・聡美が引き起こした医療ミス事件の真相を探ることに。患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を発症、治療の甲斐なく原因不明のまま死亡する。死因を探るうちに次々と明かされる、驚きの真実と張り巡らされた罠。はたして銀次郎は人々の深層心理に隠された真相にたどり着けるのか。ノンストップ・ミステリーの新境地。
  • 身代わり
    3.2
    ポルノまがいの小説『身代わり』を書いてトラブルを抱える成績優秀の美人女子高生が自宅で殺された。しかも現場には、一人の警察官の遺体が。一方、五日前の深夜、大学生が公園で女性を包丁で脅し暴行をしかけたが反撃され自分の腹部を刺して死亡。無関係に見えた二つの事件が高瀬千帆と匠千暁の名推理で交錯するとき、複雑な悪意の糸が解け出す。
  • 神の手(上)
    3.8
    1~2巻717円 (税込)
    21歳の末期がん患者・古林章太郎の激痛を取り除くため外科医の白川は最後の手段として安楽死を選んだ。だが章太郎の母・康代はそれを告発した。殺人か過失致死か。状況は限りなく不利だったが謎の圧力で白川は不起訴に。背後に蠢く安楽死法制定の画策と世論誘導。マスコミを使って阻止を図る康代。白川は困惑しつつも激流に呑み込まれていく。
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    3.7
    八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが……。衝撃の長編ミステリ。
  • 古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚
    値引きあり
    4.2
    第23回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品 台風が過ぎ去った日のコインランドリー。無人のそこには、一本の傘が置き忘れられていた。持ち主は嵐の中、傘を持たずに店を後にしたというのか? 死者の署名がなされた創部届、アイスクリームを咥えた泥棒、学生寮に残されたタイムカプセル。好奇心旺盛でお人好しな同級生・二ノ瀬と共に、高校生の古川はさまざまな謎に遭遇する。そしてやがて、自身の過去と向き合うことに……。
  • 猫を棄てる 父親について語るとき
    3.8
    各紙誌で絶賛! 村上作品の原風景がここにある 村上春樹が自らのルーツを綴ったノンフィクション。中国で戦争を経験した父親の記憶を引き継いだ作家が父子の歴史と向き合う。 父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの。村上文学のルーツ。 ある夏の午後、僕は父と一緒に自転車に乗り、猫を海岸に棄てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられたときは、二人で呆然とした……。 寺の次男に生まれた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。 中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。 子供のころ、一緒に映画を観に行ったり、甲子園に阪神タイガースの試合を見に行ったりした。 いつからか、父との関係はすっかり疎遠になってしまった――。 村上春樹が、語られることのなかった父の経験を引き継ぎ、たどり、 自らのルーツを初めて綴った、話題の書。 イラストレーションは、台湾出身で『緑の歌―収集群風―』が話題の高妍(ガオ イェン)氏。 ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ヴェネツィアの宿
    4.4
    ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラアリアが聴こえた夜に亡き父を思い出す表題作、フランスに留学した時に同室だったドイツ人の友人と30年ぶりに再会する「カティアが歩いた道」。人生の途上に現われて、また消えていった人々と織りなした様々なエピソードを美しい名文で綴る、どこか懐かしい物語12篇。
  • 怪談和尚の京都怪奇譚 宿縁の道篇
    4.0
    超人気、怪談説法シリーズ第5弾! 雨ガッパ姿で全力疾走する女、究極の心霊スポット、子供の死の直前に現れた金髪の女――怖い、けれどためになる。怪談×説法第5弾!
  • ラーゲリより愛を込めて
    4.7
    二宮和也主演映画『ラーゲリより愛を込めて』(2022年12月9日公開)、究極の愛を描く感動巨編映画、その見どころを余すところなく伝えるノベライズ版。 原作は講談社ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞した『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん・著)。 第二次世界大戦で劣悪な環境のシベリア強制収容所に、捕虜として抑留された山本幡男一等兵。 妻やまだ幼い4人の子供とは離れ離れになったまま、消息もつかめない。 栄養失調や過酷な労働作業で命を落とす者、自ら命を断つ者が出るなか、 常に帰国する日を待ち、人間としての尊厳、生きる希望を持ち続けた山本。 絶望の状況において、収容所のひとすじの希望の光でありつづけた山本幡男を二宮和也が、 夫の帰国を心から信じ11年間待ちつづけた妻モジミを北川景子が演じる。 メガホンをとるのは『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『64―ロクヨン― 前編/後編』の 瀬々敬久監督、脚本は『永遠の0』『糸』の林民夫。 涙なくしては読み進めることができない、驚きと感動で心が震わされる、究極の愛の実話。
  • 余寒の雪
    3.9
    修行を積み、女剣士として立つ日を夢みる知佐 子持ちの町方役人の後添えにと望まれた女剣士が、幼子との交流を通じ成長する姿を描いた表題作他 市井の人々の機微を写しとる六篇 ※この電子書籍は2000年9月に実業之日本社より刊行された単行本の文春文庫版をを底本としています。
  • 幕府軍艦「回天」始末
    3.8
    歴史に秘められた事実を掘り起こした傑作長篇。 明治二年三月二十五日の夜明け。 宮古湾に碇泊している新政府軍の艦隊を 旧幕府軍の軍艦「回天」が襲った――。 箱館に立てこもった榎本武揚、土方歳三らは、次第に追い詰められていく状況を打開しようと、新鋭艦・開陽丸なきあと二番手の軍艦だった「回天」を使い、大胆な奇襲に賭けたのだった。 奇襲には成功したが、外輪船で小回りが利かない「回天」は、新政府艦隊に包囲されて集中砲撃を浴びる――。 一切作者の主観的視点は入れ込まず、事実のみをたどり、「回天」の運命を追いながら、初めて海上から箱館戦争が描かれた。 後に書かれる『天狗争乱』につながる、隠れた名作。 薩摩藩領宝島において、外国の捕鯨船員と島の警備の日本人との間の、小規模ながら戦闘がおこなわれた様子を描く「牛」を併録。 解説・森 史朗
  • 穴あきエフの初恋祭り
    3.9
    近づいたかと思えば遠ざかり、遠ざかると近づきたくなる、意識した瞬間にするりと逃げてしまうもの――。 十年ぶりに再訪したはずの日本(「胡蝶、カリフォルニアに舞う」)、重ねたはずの手紙のやりとり(「文通」)、何千何万年も共存してきたはずの寄生虫(「鼻の虫」)、交換不可能な私とあなた(「ミス転換の不思議な赤」)。 ドイツと日本の間で国と言語の境界を行き来しながら物語を紡ぎ、『献灯使』で全米図書賞(翻訳部門賞)を受賞するなど、ますます国際的な注目が集まる言語派作家・多和田葉子さん。「移動を続けること」が創作の原動力と語る著者が、加速する時代の速度に飲み込まれるように、抗うように生まれた想像力が鮮烈なイメージを残す7つの短篇集。 ※この電子書籍は2018年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • インフルエンス
    3.8
    大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。 同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。 助けられなかったという自責の念を胸に抱えたまま中学生になった友梨は、 都会的で美しい親友・真帆を守ろうとして、暴漢の男を刺してしまう。 ところが何故か、翌日警察に連れて行かれたのは、あの里子だった。 殺人事件、スクールカースト、子育て、孤独と希望、繋がり。 お互いの関係を必死に隠して大人になった3人の女たちが過ごした20年、 その入り組んだ秘密の関係の果てに彼女たちを待つものは何だったのか。 大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見えてくる。 女たちが幼いころから直面する社会の罪、言葉で説明できないあやうい関係性、深い信頼。 ラストに用意された、ミステリファンも唸る「驚き」。 『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞した近藤史恵が描く傑作長編。 解説・内澤旬子 橋本環奈・葵わかな・吉川愛でWOWOW連続ドラマ化決定。 ※この電子書籍は2017年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 光あれ
    3.6
    1巻719円 (税込)
    原発、シャッター通り、描けない未来……この町で男は生きつづける。 3・11のはるか前に描かれたもう一つの“現実”。 相原徹は、生まれ故郷の敦賀――原発に税収と雇用を頼る街から出ることなく子供時代を過ごし、仕事を得、家庭を持った。 未来を描けないこの街での窒息しそうな日々を、水商売の女や妻子の間で揺れ惑いながら生きる徹が、最後に見極めた人生とは。 地方都市で生きることの現実をあぶりだす、著者の新境地。 解説・東えりか ※この電子書籍は2011年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 出会いなおし
    3.8
    1巻719円 (税込)
    気まずさも、衝突も、痛みも超えて、人は何度も出会いなおせる。 「愛する勇気をもらえる一冊」 ――中江有里 イラストレーターの時子は、かつて共に仕事をした編集者のナリキョさんから、仕事の依頼をふたたび受ける。年を重ねて時子が得た感慨とは。(「出会いなおし」) ほろ苦い思い出のある小学校の同窓会に出て知る、意外な事実。(「むすびめ」) 人々の出会いと別れ、そして再会を描く珠玉の六篇をおさめた短篇集。 解説・中江有里 ※この電子書籍は2017年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ずっとお城で暮らしてる
    3.9
    あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。姉のコンスタンスといっしょに、他の家族が皆殺しにされたこの屋敷で、ずっと暮らしている……。惨劇の起きた資産家一族の生き残り。村人から忌み嫌われ、外界との交流も最低限に止める彼女たちは、独自のルールを定めて静かな生活を送っていた。しかし従兄チャールズの来訪をきっかけに、美しく病んだ箱庭世界は大きな変化をむかえる。“魔女”と称された異色作家が、超自然的要素を排し、無垢な少女の視点から人間心理に潜む悪意が引き起こす恐怖を描く代表作。/解説=桜庭一樹
  • ゆらぎの森のシエラ
    3.5
    塩の霧に閉ざされて立ち枯れする森と、凶暴化した異形の動植物に囲まれた地キヌーヌ。化け物に姿を変えられ、図らずも殺人に手を染めた青年・金目(キンメ)は、彼を騎士と呼び慕う不思議な少女・シエラとの出会いによって自我を取り戻す。彼女の周囲からは霧は遠ざけられ、草原は穏やかな風と陽光に満ち溢れるのだった。金目は己を化け物に変えた主人パナードへの復讐を誓うが、理想郷を目指すパナードの執念の前に苦戦を強いられる。そして急速に成長するシエラの身体は、世界の原理そのものと繋がり始める。清新な抒情と稀有の想像力に彩られた、著者の初長編にしてSFファンタジーの傑作。

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  • 京都くれなゐ荘奇譚 呪われよと恋は言う
    続巻入荷
    3.6
    1~6巻720~750円 (税込)
    「二十歳までは生きられない」――という呪いをかけられてしまった長野の女子高生・澪(みお)。彼女の生家・麻績(おみ)家は代々、蠱師(まじないし)の一族であった。長野から出ることを禁じられていた澪だったが、家族に内緒で京都へ。そこで邪霊に襲われ、窮地に陥ったところを、なぜか澪のことを知っている様子の高校生・高良(たから)に助けられる。澪を心配して京都に駆けつけた従兄の漣(れん)とともに、蠱師ゆかりの下宿屋「くれなゐ荘」にたどり着いた澪だったが……。高良のことが気になる一方で、自らの呪いを解く鍵が京都にあると考えた澪は、長野から移り住む決意を固める。邪霊はなぜ澪を襲ったのか? そして澪と高良の関係は? 京都を舞台に、運命にあらがう少年少女たちの姿と、次々起きる不思議な事件の謎解きを描く、「後宮の烏」シリーズで人気の著者による呪術幻想ミステリー。
  • サイコなカレと囚われ婚【単行本版】 1巻
    続巻入荷
    5.0
    全2巻720円 (税込)
    父親の借金を必死で返し続けてきた日奈子は、取り立て屋達に風俗に沈められそうになる。なんとか逃げ出すことができたが、追手はすでに日奈子の家で待ち伏せをしていた。失意の中家のドアを開けた日奈子の目に飛び込んできたのは、先ほど襲おうとしてきた男の死体。「誰?」部屋にいたのは逃走中の死刑囚。迫りくる追手に、「俺があいつらを何とかしてあげるから…」死刑囚が提示してきた条件は意外なもので……?
  • 皆様には人権がございません【単行本版】 1巻
    無料あり
    4.0
    『人権適正使用法』施行から××年。街では「人権のある人間」が豊かに暮らし、「人権のない家畜認定されたヒト」がショーウィンドウに並んでいる。ペットや実験動物、食用肉にされるヒトたちは、俺とは別世界に住む、かわいそうな生き物だ…そのはず、だった——。大人気サスペンススリラーが、待望のコミカライズ化!!
  • 京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先
    4.1
    1~3巻720~789円 (税込)
    時は大正、四神の力を持つ『神子』が台頭する時代。曰くつきの名家、梅咲家の令嬢・菖蒲は幼い頃、許婚として紹介された京都の桜小路家の御曹司・立夏に一目惚れをする。立夏を一途に思い続け、十五歳で婚姻の準備のため、東京から桜小路家へ越してきた菖蒲だったが、再会した立夏は冷たい瞳で彼女を拒絶し――。両家の因縁、異能力者たちの思惑が絡み合う中、菖蒲の初恋の行方は? 切なく、甘い和風ファンタジー!
  • 経済学の終わり 「豊かさ」のあとに来るもの
    4.0
    経済学が資本主義を「飼い慣らす」ことを試みた二百年間は、ムダだったのではないか? 金儲けという「狂気」が、人々を熾烈な競争に駆り立て、人間が生きるために貴重な多くのものを破壊した――結局、そんな「無理」の上にしか存在しえない「豊かさ」を、経済学は模索してきたのか? 経済学者としての自省をこめて、アダム・スミス、マルクス、ケインズという三巨人の思想を再検証する著者が、深く「豊かさ」の意味を問う、社会哲学の書。
  • 仇持ち 町医・栗山庵の弟子日録(一)
    3.5
    1~2巻720~750円 (税込)
    藩内の上役の奸計によって家族を亡くし、遊女に落とされた伊勢国津藩の武家の娘・凜。復讐を誓う彼女は、津藩江戸屋敷に出入りする町医者・栗山千歳に身の上を偽って近づき、彼の弟子となった。しかしその千歳も、かつて恨みを買い、命を狙われている「仇持ち」であった……。凜、千歳、千歳の助手として凜を警戒する隻腕の佐助。わけありの三人が織り成す人情時代小説シリーズ第一弾。文庫オリジナル。
  • 伝言猫が雪の山荘にいます
    3.5
    猫は「想い」をどこまでも届けます。今回の舞台はまさかのクローズド・サークル!? 「喫茶ドードー」シリーズの著者が紡ぐ、じんわりと心があたたまる物語、第二弾。あの世とこの世のあいだにあるカフェ・ポンの店主・虹子に雇われて、もう会えない人からの想いを伝える「伝言猫」として働くふー太。伝言を届けるべき人たちが、ある事情で一堂に会するという山荘に向かうことに。ところが、大雪によって全員、その山荘に閉じ込められてしまう。ミステリ好きのふー太は、なにか事件が起こるのではないかと、山荘にいるそれぞれの人物を探ろうとするが……。猫の視点から人間のあたたかさや優しさを描くハートフルストーリー。文庫書き下ろし。
  • 伝言猫がカフェにいます
    3.6
    もう会えない人からの「想い」を猫が届けます。『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』の著者が贈る、心があたたかくなる感動の連作短編集。あの世とこの世の境にあり、「会いたい人に会わせてくれる」と噂のカフェ・ポン。天寿を全うした猫のふー太は、「仕事を5回達成すると、会いたい人に会える」という報酬につられ、店主・虹子のもとで働くことに。亡くなった父に個展を見てもらいたい絵本作家、生まれなかった我が子を思い続けている保育士など、彼らが「会いたい」人からの言葉を“伝言猫”が伝えるべく奮闘するハートフルストーリー。文庫書き下ろし。
  • 椿宿の辺りに
    3.8
    三十肩と鬱に悩まされている皮膚科学研究員の山幸彦は、ふたごの鍼灸師のすすめで祖先の地、椿宿に向かう。山幸彦は、そこで屋敷と土地の歴史、自らの名前の由来を知り……。入りくんだ痛みとは何かを問う傑作長編。
  • 『葉隠』の武士道 誤解された「死狂ひ」の思想
    3.5
    「武士道と云は死ぬ事と見付たり」――あるべき武士道を説いた「死狂ひ」の書として、高く評価されてきた『葉隠』。だが泰平社会を無難に世渡りした著者・常朝に「死の哲学」などあったのか。佐賀藩・鍋島家の〈豪気な家風〉とは対照的に、勇ましいだけの言葉で飾られた常朝の思想。それは生き抜くための思考を放棄した、老人の「たわ言」に過ぎなかった。本書は、その「机上の空論」を暴き、正体を明らかにする。武士は人から軽んじられた場合、幕府の法に背き、自分の命を懸けてまで名誉を守ることを要求された。そのような本物の武士(曲者)たちの姿を描き、「武士の心性」とは何かに迫る。誤解され続けた「葉隠武士道」に新たな見地を拓く一冊。 【主な内容】戦国武将・鍋島直茂/慈愛に満ちた二代藩主・鍋島光茂/武士らしさとはなにか/死への渇望/『葉隠』の女性たち/赤穂事件と武士の「一分」/武士道は死ねばよいのか/処世術としての『葉隠』 ……など
  • 面白くて眠れなくなる進化論
    4.0
    なぜ、世界はこんなにたくさんの生物に満ちているのか? 本書は、ベストセラー『働かないアリに意義がある』の著者が、進化論の歴史、可能性と限界、そして新たな展開について語った、進化論の超入門書です。「遺伝子の正体とは?」「カブトエビの危機管理」など、生物の多様性と適応をめぐる進化論の知的冒険について、やさしく解説。謎と不思議に満ちた、生物進化のはなしが満載の1冊! 「生物の多様性の魅力について知ってみたい全ての方々、特に専門家ではない人たちに向けて本書は書かれています。進化って面白そうだけど難しくてよくわからない。そう思っている皆さん、進化論の冒険の旅におつきあいいただきたいと思います」(本書「はじめに」より) (主な項目)●神の御業を見よ ●生きている間変化し続ける生物たち ●ダーウィンの冒険とフィンチとゾウガメ ●なぜ労働しないアミメアリは滅びないのか? ●進化論も進化する――一神教と多神教 etc.
  • ハウ
    3.7
    婚約者にフラれ、横浜でひとり空虚な日々を送っていた赤西民夫、ひょんなことから声が出ない犬 ハウ を飼うことになる。民夫は徐々に生きる気力を取り戻していくが、突然ハウが行方不明になり──。神様のようなこころ優しい犬との感動のものがたり。
  • ラスヴェガス物語 「マフィアの街」から「究極のリゾート」へ
    3.5
    ひとつの砂漠のオアシスが、いかにして世界有数の巨大娯楽都市になりえたのだろうか? ラスヴェガスの歴史をつくった三人の男たち――禁酒法の時代にギャンブルの街を支配したマフィアのボス、B〈バグジー〉・シーゲル。マフィアを追い出し、自らの桃源郷実現を夢見てたH・ヒューズ。そしてすべての人々が楽しめる〈究極のリゾート〉を完成させ、1990年代の大躍進をもたらしたS・ウィン。本書では、三人の男たちの波乱万丈な生涯を通じて、アメリカ史の縮図ともいえるラスヴェガスの歴史を明らかにする。 【目次より】●ラスヴェガス誕生――かつて砂漠のオアシスだったところが、ギャンブルのメッカになりえた理由 ●ラスヴェガス暗黒時代の幕開け ●ラスヴェガスに桃源郷を夢見た男 ●ラスヴェガスで「究極のリゾート」の精神を具現化した男 ●ラスヴェガスの陽は沈むか このきわめてユニークな街の歴史物語を「三人の男」を中心にひもとく一冊である。
  • 養生訓に学ぶ
    4.0
    江戸中期の医師であり儒学者であった貝原益軒が著した『養生訓』。時代を超えて多くの日本人に読み継がれてきただけでなく、最近では世界的にもその思想への関心が高まっている。天地と遠い祖先からの授かりものである「いのち」への畏敬、老いてこそ真に味わうことができる人生の楽しみ、心身のもとは「気」の流れであるとする身体観、人間に備わっている「自然治癒力」への信頼……益軒が説く「養生」とは単なる健康のハウツウではなく、江戸という成熟社会に暮らす人々の生き方の思想であった。それは飽くなき消費生活への反省を迫られ、また医療テクノロジーに自らの生死を翻弄されている現代人にとっても、きわめて示唆するところの大きいメッセージになっている。本書では、病や老いといった人間の「弱さ」に温かなまなざしを注いできた著者が、名文で知られる益軒の味わい深い文章を読みといていく。健やかな心身のための珠玉の一冊である。
  • サン=テグジュペリの宇宙 「星の王子さま」とともに消えた詩人
    3.7
    世界の大ベストセラー『星の王子さま』をはじめとする魅力的な作品群を残し、四十四歳の若さでこの世を去ったサン=テグジュペリ。彼の実生活における成功と挫折、思想や人間観は、どのような形で作品に現れ、その深い孤独はいかにして『星の王子さま』へと昇華されていったか。本書では、もう一人の“星空詩人”宮沢賢治との類似性を挙げながら、サン=テグジュペリの生涯と物語世界の魅力を余すことなく語り尽くす。
  • 遺伝子で診断する
    4.0
    がん、高血圧、糖尿病……これらの病気の発症は、生まれながらにもつ個人の遺伝子やDNAによって決められているのか。ヒトゲノム計画によって解析が進むわれわれの生命設計図。この設計図に書き込まれた遺伝情報を調べることによって、将来起こりうる病気を予知・予防しようとする試みが遺伝子診断である。病気や治療について、これまでの常識を大きく覆す遺伝子医療の世界を、がん遺伝子研究の権威である著者が平易に解説する。
  • イケニエ屋(1)
    5.0
    大勢の人が死ぬ大災害。ひとりの命をいけにえとして差し出せば他の皆は助かるとき、あなたはどうしますか? 自分がいけにえになる? 誰かをいけにえにする? でもそれが愛するひとなら? 極限の選択を描くヒューマンサスペンス!!
  • 心のしくみを探る ユング心理学入門Ⅱ
    3.7
    「意識とは無意識という海に浮かぶ島のようなものである」。本書は、ユング心理学の基本概念をもとに、無意識と意識がいかに関わり、人の心が成り立っているのかを解説。第一話「自我と影」では、投影やトリックスターについて、第二話「太母と英雄」では、神話をひもときながら、心が発達するプロセスを紹介。第三話「心理的タイプ」では、人の性格を八つに分類しながら、内向的、外向的などそれぞれのタイプを解説している。さらに第四話「心の中の異性像」は、男性的な心と女性的な心の違いについて、第五話の「神と人間のドラマ」ではユングの宗教論を展開。第六話「対立物の結合とマンダラ」はマンダラの意味や錬金術とは何かについて解説し、パラドックスを超えた全体性について思索を広げている。難解なユング思想を著者の体験談などを交えながら、できるだけ平易に紹介。心の見取図を鮮やかに描き出した、ユング心理学の入門シリーズの第二弾。
  • 無意識への扉をひらく ユング心理学入門I
    3.7
    「無意識」「コンプレックス」「元型」「夢分析」……。目には見えない「心」の領域に新たな学問の地平を切り開いたユング。しかし、その複雑多彩な思想を言葉の定義だけで理解することは難しい。例えば、「影とは自我によって否定された部分である」とか、「アニマとは男性の心の女性的部分だ」というような従来の解説だけでは本当に分かったことにはならないだろう。本書では、「心・魂・精神の違いは?」「自我とはどれくらい意識的か?」「夢とシンボルの関係は?」など、様々な概念の関わりや、ユングの父母体験から、フロイトとの訣別といった、ユング心理学が生まれる背景までを、易しく解きほぐしている。さらに著者は、ユング派が陥りやすい過ちとして、例えば、鳩の夢は平和の象徴である、といったようなステロタイプの論を否定している。独自の理論と体験談を交えた入門書の決定版である。中学生、高校生からでも読める三巻シリーズの第一弾である。
  • 「心の悩み」の精神医学
    4.2
    特別快速電車に乗ると、息が苦しく動悸も激しくなって倒れてしまう、やり手のサラリーマン。山のような量のお菓子を買い込んで、夜中じゅう食べ続けるOL。精神科医である著者のもとには、さまざまな悩みを抱えた人たちが訪れる。医者にできるのは、その悩みに徹底的につき合うこと、その過程で彼らは自らの力で回復していく、と著者は言う。本書では、最近増えている八つの特徴的なケースを解説しながら、その背後に見える「現代」という時代を、温かくユーモアあふれるタッチで綴る。
  • 私の夢まで、会いに来てくれた 3・11 亡き人とのそれから
    5.0
    2016年から1年をかけて、東北学院大学の金菱清教授のゼミ生たちが被災地で集めた「夢」の証言集。母の遺体を抱きしめられなかったと悲しむ女性の夢、「行くなー」と叫んでも声が出ない夢を100回以上も見るという高校生の話など。
  • 鬼呼の庭 お紗代夢幻草紙
    4.3
    庭師「室藤」は、薬種問屋から、暴風雨で荒れた庭普請の依頼を受ける。職人たちの世話をする、室藤の一人娘・お紗代はある夜、垣根で隔てられた今は使っていない離れの庭から、子供の声がすることに気がつく。つられて足を運ぶと、そこには真っ赤な鶏頭の花が咲き乱れていた……。家族の確執から遺った念、紛れ込んだあやかしなど、庭に関わる不思議な事件を、お紗代が解決する感動の時代小説。
  • 宗教の力 日本人の心はどこへ行くのか
    4.0
    落日の光景に浄土往生のイメージを重ね、路傍の石仏や小さな神を愛で、日本人は、古来より豊かな宗教心を育んできた。しかし、世俗化とニヒリズムに覆われた現代の社会で、もはや宗教の言葉は、人々の心に届かなくなっている。この大いなる空虚の時代を、我々はいかによく生き、よく死ぬか。本書は、無常観・霊魂信仰の問題から、臓器移植・宇宙時代の死生観といった問題まで、山折宗教学・日本学のエッセンスを、叙情豊かに語った講演集である。本書の目次は以下の通り。 ●第1部 〈日本人の心の原型〉宗教心を失った日本人/なぜキリスト教は日本に根づかなかったのか/「たたり」に見る日本人の霊魂信仰 ●第2部 〈自然への信仰〉中世日本人は自然をどう見たか/「小さき仏」への愛情/芭蕉が見た落日/宇宙に開かれる神秘体験 ●第3部 〈生と死を問う〉宇宙時代の死生観/移りゆく時代の宗教の力/あらためて問われる「生老病死」
  • 翼王の深愛 -楽園でまた君と-【イラスト入り】
    3.9
    天上に住む「有翼人」への生け贄に選ばれた神子のシスには、前世の記憶があった。それは、有翼人の王・イシュカの記憶――。次代の王であり、前世の想い人・トリティに命を救われ、愛妾として城で共に過ごすことになるシス。彼には既に伴侶がいると知っても、今世でもどうしようもなく惹かれてしまう。しかし、ただの人間であるシスには、前世を明かすことも、想いを告げることも許されず――。 高星麻子先生の美麗なイラスト入り♪
  • 間違いだらけの文章教室
    4.0
    「文章」の書き方は、自分の好きな「文章」が教えてくれる。明治生まれの貧しい農民やスティーブ・ジョブズのプレゼンから学ぶのは「伝える」ということ。文庫化に際して、NHKテレビ放送を基にした「学生たちが憲法前文を書く」を追加。
  • レトロ雑貨夢見堂の事件綴
    3.2
    雑貨店「夢見堂」で住み込みのバイトを始めた日下昭子。そんな彼女の元に、橋本裕司から父親の形見である黒電話の修理が舞い込んだ。分解してみると、そこには不思議なメッセージが……。昭和雑貨をモチーフにした書き下ろし連作謎解きミステリー。
  • さよならは小さい声で
    4.2
    歳を取る美しさを教えてくれた人。働く上で大切なことを語ってくれた人。忘れられない思い出があるかつての恋人のこと。人生で大切なことを、僕に教えてくれた、心に残る「すてきなひとたち」。心の歳を取るということは、自分の瞳の輝きや色をさらにきれいに磨くこと。身体の衰えを止めることはできないけれども、心の衰えは止めることはできる。どんなに歳を取っても心というものは磨くことができて、それは自分の瞳に現れる。人は瞳を磨くために生きていると思った。(本文より抜粋) 【内容例】・なんでもない生活の美しさ ・手を愛する ・コミュニケーションは手紙で ・仕事に表れる人間性 ・ほめることで深まる人間関係 ・家庭に大切なふたつのこと ・人生の灯りとなる本
  • ニワトリは一度だけ飛べる
    3.4
    1巻720円 (税込)
    左遷部署「イノベーション・ルーム」に異動となった酒井のもとに、「ニワトリは一度だけ飛べる」という題名の謎のメールが届く。送り主は、いったいどんなメッセージを伝えようとしているのか……。笑って泣ける重松節全開の作品が、いきなり文庫化。
  • 終点は東京。【電子限定描き下ろし付き】
    完結
    4.2
    【電子限定描き下ろし付き】サラリーマンの穂村には、同い年で同性の恋人・高瀬がいる。今日は久々に、ふたりで旅行に出かける日だ。手配は全て穂村がした。それには理由があった。 この旅で、全てを終わらせようと決めていたのだ。 しかし一方で高瀬は、旅行中も穂村への愛情を惜しみなく注ぎ――…。 ストーリーテラー・はやりやまいが描く、大人になりきれない男達のエモーショナル・ラブ。
  • ニチョウ 東京地検特捜部特別分室
    4.0
    東京地検特捜部の解体を狙う法務省に抗い、最高検察庁検事総長の伊東は直轄組織〈ニチョウ〉を設立した。その統括者の立花が手にしたのは、現職検事の関与をほのめかす怪しげな投書だった! 法務省や国会議員の圧力のもと、山下がたどり着いた真実とは?
  • 自閉症の子どもたち 心は本当に閉ざされているのか
    5.0
    1巻720円 (税込)
    自閉症とは、人と目を合わせない、コミュニケーションがとれない、儀式的な行為を繰り返すなどの行動特性を示す精神障害の一つである。二、三歳の頃に発見されることが多く、その後の社会生活にいかに適応していくかは、本人や家族にとっての切実な課題である。自閉症についてはこれまで数多くの研究がされてきたが、本書で著者は「肝心なことはまだほとんど分かっていない」とし、その上で、「自閉症児は心を閉ざしている」と決めつけるのは大人の側のモノサシの押し付けであると述べる。そして「いま」「ここ」を共有し、子どもたちが見ているのと同じ世界を見ようとすることで、子どもたちが抱える身体・空間・言語感覚の障害の本質を明らかにする。他者との関わりを拒む子どもたちに、人と関わり合って生きることは快い体験であることを、全身で伝えようとする著者の姿勢は、自閉症治療には直接関係のない一般の読者にも大きな感動を与えるだろう。
  • 池上彰の新聞ウラ読み、ナナメ読み
    4.0
    朝日新聞の人気辛口コラム「池上彰の新聞ななめ読み」を特別編集! 新聞はどんなときに過ちを犯すのか。政府や政治家の権力を監視しているのか。難解な話題をどのようにやさしく伝えているのか。各紙の報道はなぜ異なるのか……。新聞の読み方を変えれば、世の中の見方も変わる――。新聞のウラのウラまで知り尽くした著者が、ネットの時代だからこそ身に付けておきたい「新聞の読み方」を事例を挙げて紹介。『池上彰の新聞活用術』から抜粋し、新規原稿を加えて文庫化。【目次より】●第一章 新聞が過ちを犯すとき ●第二章 新聞は権力を監視しているか? ●第三章 難しい話をやさしく伝えているか? ●第四章 新聞記者の仕事に注目! ●第五章 新聞にしかできない報道がある ●第六章 鋭い分析と検証で真相に迫る ●第七章 新聞の使命を問う ●第八章 新聞が伝えない理由 ●第九章 新聞はどれも同じじゃない……いまも私は新聞の読み比べを続けています。読み比べることで、一紙だけを読んでいてはわからないことへの理解も深まります。(中略)「新聞はこう読むと面白い」「報道の背景には、こんな事態が存在している」「読ませる文章とはどういうものか」等々の観点から文章を書いています。読者のあなたに多角的な新聞の読み方を知っていただき、世の中の理解に少しでもつなげていただけたら、こんな嬉しいことはありません。――「はじめに」より

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  • 定義集
    3.5
    源氏物語、ドストエフスキー、レヴィ=ストロース、井上ひさし。人生のさまざまな場面で出合った忘れがたい言葉を書き写し、読み直し、自前の定義をする。ノーベル賞作家による評論的エッセイの到達点。【巻末エッセイ・落合恵子】
  • 四国遍路の寺 上
    5.0
    弘法大師はなぜ修行の場として四国を選んだのか。山岳宗教以前にあった古代海洋宗教の霊場、海と陸の境を行き、岬で火を焚いた遍路修行。その本来の意味や歴史を明らかにし、古代日本人の宗教の原点に迫る。
  • 偽恋愛小説家
    3.9
    編集者の月子が担当する新人恋愛小説家・夢宮宇多のもとに、ロマンチックな体験談を持つ女性を訪ねるという番組の司会役が舞い込む。夢宮はシンデレラのようなエピソードで結婚した女性を取材するが、彼女の話に隠された“真実”に気づき……。
  • 東京タクシードライバー
    4.3
    「夢破れても人生だ。夢破れてから、人生だ。」13人のタクシー運転手を見つめた、現代日本ノンフィクション。全国各紙の書評に取り上げられ、絶賛の嵐を呼んだ単行本の文庫化。2014年新潮ドキュメント賞候補作。
  • 我、六道を懼れず[立志篇](上) 真田昌幸連戦記
    4.0
    のちに「稀代の謀将」「表裏比興の者」と呼ばれる武将の、若き日の純粋で清冽な姿とは。――真田幸隆の三男として生まれ、わずか七歳で武田家の人質となった源五郎(真田昌幸)。彼はその才を武田晴信(信玄)に見出され、その弟・信繁からも目を掛けられるようになっていた。しかし初陣となる川中島の合戦は、昌幸の想像を遥かに超える壮絶なものであった……。昌幸の生涯を渾身の筆致で描く感動の歴史巨編。

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  • シフォン・リボン・シフォン
    3.7
    さびれた商店街にオープンしたランジェリーショップ。乳がんの手術後、東京から故郷に戻ってきたオーナーのかなえと、そこに出入りする人々の人生模様。繊細で美しい下着が、行き詰まった人間関係をやさしくほどいていく。解説・瀧井朝世。
  • 「神社」で読み解く日本史の謎
    3.5
    1巻720円 (税込)
    神社からしか知りえない“真実の歴史”がある! 神社は、日本史を動かす大きな役割を果たしてきた。それゆえに、神社に注目することでしか解き明かすことのできない「日本史の謎」がある。平清盛の出生の謎、織田信長が桶狭間合戦に勝てた要因、徳川家康が平将門を尊崇した理由など、様々な歴史の真実が見えてくる。本書は、伊勢神宮、出雲大社、鶴岡八幡宮、熱田神宮、日光東照宮、伏見稲荷大社、諏訪大社、熊野三山、厳島神社など、全国の有名神社に注目しつつ、日本史の謎を解明。ミステリー小説を読むような感覚で歴史を楽しめる贅沢な1冊である。

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  • 週末香港・マカオでちょっとエキゾチック
    3.0
    路上を占拠した学生たちが涙を流した香港、カジノ景気に沸くマカオ。同時期に中国に返還された対照的なふたつの街。でも、「この街が好き」を味わう週末旅。
  • 日本語の磨きかた
    3.3
    筆も立って弁も立つ、「口から先に生まれた」リンボウ先生。文章を書くとき心がけていることは何か?これまでで一番影響を受けている作家はだれか?目上の人、年下の人にはどんなことば遣いで接しているか?林家で子どもたちに禁じたことばは何だったか?林望事務所はなぜ「風邪ひきの人、出入り厳禁」なのか?本書で初めて明かされるリンボウ先生の「ことば遍歴」と「ことば生活」は、日常生活で書いたり話したりする上で役に立つ、数々のヒントに満ちている。しかし、そういったノウハウ以上に大切なのは、「自分が今どんなことばを発しているのか」「自分をどんな人間として表現したいのか」という意識を常にもつこと、そして、豊かな古典を学んで、母国語としての日本語を愛することである、と著者はいう。ことばのトレーニングを通して「自分」の確立を考える、好評『日本語の磨きかた』『日本語へそまがり講義』に続く、集中講義の第三弾。

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  • デジタルを哲学する 時代のテンポに翻弄される<私>
    3.5
    日進月歩で進化するデジタル・テクノロジー。インターネット、デジタル動画、携帯電話……1と0で構成される世界では、誰もが<著者・情報発信者>になり得る。<モノ>から飛び出した情報は一人歩きし、著作権はあいまいになり、本や写真の奥深い質感は失われていく……。昨日の世界が明日には激変する電脳社会において、時代のテンポに目を奪われる人間は何を喪失し、何を求めているのか。今日のコンピュータ理論を基礎づけた<哲学>の意義を問い直し、「デジタル時代」の現代を斬る異色の哲学書。(内容例)IT革命とは何だったのか/<モノ>から離れた情報は喜びを与えてくれるか/文章表現のカラオケ化/大学の権威は失墜するしかないのか/哲学にとって<現代>とは何か/「書物」の衰退と哲学<者>の権威/「環境にやさしい」に隠された「人間中心主義」/超強力版・人間機械論/クローンにみる「現代人の衰弱」/人間がコンピュータに負けた?

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  • 日本人はいつ日本が好きになったのか
    3.9
    「あなたは日本のことが好きですか?」。そう問われて「日本のことが好きだ」と言える日本人はいまや少なくないだろう。だが、ほんの少し前の時代を思い出してほしい。「愛国心」と口にしただけで「ナショナリズム」「右翼」という言葉が返されなかっただろうか。「日本はダメだ」。メディアや評論家はそう繰り返し、人びとは無意識に「日本嫌い」を刷り込まれた。どこかで自国が素晴らしい国だ、と気付いていたにもかかわらず。 他国を見渡せばどうだろう。米国人も、中国人も、すべからく人びとは自分の国を愛し、その国民であることに誇りをもっている。そのなかで、どうして日本だけが「日本が好き」ということすら、言うことが憚れる社会であったのか。竹田氏は言う。「それは、日本を愛することが禁止されたからです。戦争に負けるというのは、そういうことなのです」。 先の大戦後、日本人の力を恐れたGHQはどのように、わが国を骨抜きにしていったのか。「百年殺しの刑」とも称される恐るべき政策や、GHQの意図を汲んだ日教組の「戦後教育マニュアル」の正体を知れば、戦慄を覚えない人などいないだろう。当時の資料を丹念に読み込みながら、本書は「日本人が日本を愛せなくなった理由」を突き止めていく。 そしていま、私たちはやっと「自分の国がいちばん」と素直に言えるようになった。それはなぜだろう。「日本人はいつ日本が好きになったのか」。その謎を解き明かしながら、人びとが当たり前のように愛国心をもち、自分の国に誇りを持てるようになった日本の未来を竹田氏は描き出す。「国を愛する」とはどういうことか。その根源的な問いに答えつつ、すべての日本人に勇気と誇りを与える一冊。
  • 原節子 あるがままに生きて
    3.7
    原節子が新聞・雑誌に残した言葉から、引退までの半生をたどる。デビューのいきさつ、黒澤明に怒鳴られ、大根女優と叩かれ落ち込む繊細さ、その反面の終戦直後にモンペ姿で一人で買出しに出かけるたくましさ、煙草やお酒、麻雀が好きという意外な一面など、「永遠の処女」の知られざる素顔に迫る書きおろし。

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  • 不幸論
    3.9
    「幸せになろうね」「私はほんとうに幸せ者です」……。世に蔓延する「幸福でありたい症候群」。だがその幸福感は、他人の不幸や「死」の存在を「知らないこと」「見ないこと」で支えられている。本書では、古今東西溢れる「幸福論」とその信者たちの自己欺瞞を鋭く指摘。さらに「他人(自分)を傷つけないために真実より嘘を語ること」を優先する特殊日本的幸福論者の傲慢さ、怠惰さを赤裸々にする。著者は、長年の哲学的考察の果てに――どんな人生も不幸である――という結論に辿りつく。この恐ろしく理不尽な「真実」をトコトン見すえて不幸に留まってはどうか。そのほうが「よく生きる」ことができるのではないか、と提案。著者の人生哲学が凝縮した、世界初の「不幸論」。

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  • 「大人になりきれない人」の心理
    4.0
    五歳の子どもに、三十歳のビジネスマンのような生き方はできない。しかし「五歳児の大人」は、何の責任も負うことなくチヤホヤされていたいと願いながらも、「大人として」生きなければならないのだ。大人になりきれない人にとって、自信もなく、人を許せず、軽蔑を恐れながら過ごす日常は辛い。それに振り回されるまわりの人もまた、辛いはずだ。本書は、大人のフリに疲れた人の困った言動とその原因を分析し、今より心豊かに、人に優しく、満足感をもって生きるための方法を、自身も「五歳児の大人だった」という著者が説き明かす。彼らを上司や同僚、家族や友人に持ってしまった人たちにも役立つ心理学。「最近の日本の親は五歳児の大人が多い」「五歳児の大人を救う3つの条件」「幼稚さを認める勇気を持とう」など、現代社会の問題点や問題解決のための具体的アドバイスを満載した人生論。『「五歳児の大人」とそのまわりの人のための心理学』を改題。

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  • 脳死・クローン・遺伝子治療
    3.9
    バイオエシックス(生命倫理学)とは、1970年代以降、生命科学のめざましい発達に伴って生まれた新しい学問である。医療技術について、その安全性や許容基準を判断することを目的に、欧米圏を中心にして成立した。 従来のバイオエシックスの原則は、「成人で判断能力のある者は、自分の身体と生命の質について、他人に危害を加えないかぎり、自己決定の権利を持つ」ということであった。

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  • 静電気と、未夜子の無意識
    4.0
    顔が良ければ誰でもあり。時に九人と付き合っていた未夜子は大学構内で風変わりな男の子・亘を見かける。その瞬間、「無意識」は恋に侵された。衝動のまま亘との距離を縮めていくが、彼女にはなれず関係も途切れ……。疼き続ける恋心に惑う未夜子が、終わらない初恋を終わらせるため向かった先は――。「好きの代償」を描く衝撃のデビュー作。
  • ぼくが生きてる、ふたつの世界
    4.1
    ろうの両親の元に生まれた「ぼく」。小さな港町で家族に愛され健やかに育つが、やがて自分が世間からは「障害者の子」と見られていることに気づく。聴こえる世界と聴こえない世界。どちらからも離れて、誰も知らない場所でふつうに生きたい。逃げるように向かった東京で「ぼく」が知った、本当の幸せと は。親子の愛と葛藤を描いた感動の実話。
  • ミトンとふびん
    4.3
    互いに事情を抱え、母親達の同意を得られぬまま結婚した外山くんとゆき世。新婚旅行先のヘルシンキで、レストランのクロークの男性と見知らぬ老夫婦の言葉が、若いふたりを優しく包み込む(「ミトンとふびん」)。金沢、台北、ローマ、八丈島。いつもと違う街角で、悲しみが小さな幸せに変わるまでを描く極上の6編。第58回谷崎潤一郎賞受賞作。
  • 新装版 フェイクファー【電子限定描き下ろし付き】
    完結
    5.0
    【電子版限定:描き下ろし&カラー扉収録!】男とセックスしたら、どっか遠くに行けると思ってたんだ。『セックスもする友達』の烏星(えぼし)と雨井(あまい)。いつからか烏星に友達以上の好意を持つようになった雨井だが、「好きだ」と伝えることなく、今の関係を崩せずにいた。そんなある日、怪我をした烏星が雨井の元へやってきて――……。寂しがりの男たちが手を取り合い、お互いの居場所になっていく。虫歯デビューコミックスが新装版で登場!
  • モノクロームの響き奏でて
    完結
    3.7
    全1巻721円 (税込)
    集英社“君恋”が贈るボーイズ・ラブ! 幼い頃は仲良くピアノで遊んだ響史郎と奏。しかし、奏にコンクールの賞や女子をかっさらわれ続けた響史郎は、彼を避けるように。数年後――大学生になった響史郎は、バンド生活を満喫していた。そんなある日、ライブ直前にメンバーがケガ! 代打でやって来たのは…奏! 響史郎の平和な毎日が崩れ出す…!?
  • 明け方の若者たち
    4.1
    2021年12月、北村匠海主演で映画化決定! ! 9万部突破の話題作、早くも文庫化。 「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」 その16文字から始まった、沼のような5年間。 明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。 世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、“こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。 それでも、振り返れば全てが、美しい。 人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。
  • 真夜中の底で君を待つ
    4.0
    家族や友達といるより、喫茶店のアルバイトが好きな17歳の更紗。アイスコーヒーだけで閉店まで粘る常連客の「黒縁さん」。おしゃべりが苦手な二人が、店以外で偶然出会ったのは夜の公園だった。お互いの連絡先も知らないまま始まった特別な時間は、胸に秘めた過去の痛みを解きほぐしていく。愛に飢えた彼女と愛を諦めた彼が織り成す成長の物語。
  • ふれないでリトルスター【電子限定描き下ろし付き】
    完結
    4.7
    【電子限定描き下ろし付き】血のつながらない義理の親子のユキとハル。オメガだがヒートのこない体質のユキは、アルファのハルと仲良く暮らしていた。しかし、ハルの18歳の誕生日に突然、彼にキスをされ、告白されてしまう。そのキスをきっかけに体質が変化し、初めてのヒートに襲われ混乱するユキ。そして、その匂いに誘惑されたハルと一線を越えてしまい……。幼い頃からユキに片想いしているハルと、育ての親としての立場と恋心に葛藤するユキ。クールな年下α(アルファ)×ヒートのない年上Ω(オメガ)が紡ぐ、まっすぐ一途なオメガバース・ラブストーリー。
  • 欠けて愛しき恋にツキ。【電子限定描き下ろし付き】
    完結
    4.8
    【電子限定描き下ろし付き】ある夜、占い師から「運命の相手に出会える」と告げられた満矢は、その言葉を鵜呑みにし運気が上がると言われた中東を訪れる。荷物を盗られ、砂漠の真ん中で置き去りにされるという絶体絶命のピンチに襲われていた時に出会ったのは、目を奪われるほどに麗しい青年・ヒラルだった。彼の人を拒絶するような態度を初めは苦手に思っていた満矢だったが、その内に潜む優しさに触れ次第に心惹かれていき――。麗しい異国の王子×天涯孤独の青年が紡ぐ、ドラマティックで美しい恋の物語。
  • グッバイ・デイ・バイ・デイ
    完結
    3.4
    全1巻721円 (税込)
    集英社“君恋”が贈るボーイズ・ラブ! 東京へ転勤してきたトモは、七年近く音信不通だったヒロセと再会する。喜ぶトモとは違い、ヒロセの態度はぎこちない。どころか、逃げようとする素振りすら見せる。そんなヒロセ相手に、飲みに行く約束を取りつけたトモだったが…? 表題作ほか「アドリブ・ビギナー!!」「n番目のプリンス」、描き下ろし「ハロー・デイ・バイ・デイ」も収録。
  • 貘の耳たぶ
    3.9
    自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚 に怯えながらも、息子・航太への愛情が深ま る。一方、郁絵は「取り替えられた」子と知 らず、息子・璃空を愛情深く育ててきた。そ れぞれの子が四歳を過ぎた頃、「取り違え」 が発覚。元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続 ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子た ち。切なすぎる「事件」の、慟哭の結末は……。
  • かじつ
    完結
    4.4
    全1巻721円 (税込)
    集英社“君恋”が贈るボーイズ・ラブ! 恭一と松真は、親同士の再婚で過去6年間義理の兄弟だった。その後両親は離婚。実母のもとで暮らす恭一は、夏休みに1年ぶりに松真の家を訪れる。松真への許されない想いを秘めて――。
  • 雪と松 1
    4.8
    1~3巻721~784円 (税込)
    雪降り積もる中、脇差を手に、瀕死の状態で倒れていた美青年。そんな彼の命を拾った医者の松庵。互いの名も知らぬまま、結ばれていく二人だが…? 描き下ろし合計39ページ収録。異才が描く純和風BL第一集。
  • 片恋×アライアンス【電子限定描き下ろし付き】
    完結
    4.3
    【電子限定描き下ろし付き】学校の屋上で数学の非常勤講師・桐矢の姿を見た瞬間、恋に落ちた秋人。接点がなくとも、屋上から眺めるだけの時間を密かな楽しみにしていたが、彼が一人で泣く姿を見て、思わず声をかけてしまった。それ以来、桐矢と少しずつ距離を縮めていたある日、秋人はつい彼に思いを告げてしまう。しかし、桐矢は彼の恩師である古文教師の三島に片思いをしていた。どうしても桐矢をあきらめられない秋人は、彼に「片思い同盟結ぼう!!」と提案して…? ひたむきなワンコ系高校生×儚げな数学講師が繰り広げる秘密のラブストーリー。
  • 愛よりもなほ
    3.7
    見合いの席で一目惚れ、没落華族の元に嫁いだ、豪商の娘・菊乃。しかしそこは地獄だった。妾の存在、隠し子、財産横領、やっと授かった我が子の流産――。菊乃は、欲と快楽を貪る旧弊な家の中で、自立することを決意すると、高慢な女中頭に暇を出し、傾いた財政を立て直す。激動の明治に鮮やかに華開く女の一生。
  • ある女の証明
    3.8
    主婦の小浜芳美は、新宿でかつての同級生、一柳貴和子に再会する。中学生時代、憧れの男子を奪われた芳美だったが、今は不幸そうな彼女を前に自分の勝利を噛み締めずにはいられない。しかし――。二十年後、ふと盗み見た夫の携帯に貴和子の写真が……。「全部私にちょうだいよ」。あの頃、そう言った女の顔が蘇り、芳美は恐怖と怒りに震える。
  • 特攻の真実 なぜ、誰も止められなかったのか
    4.0
    昭和一九年一〇月にフィリピンで始まった特攻は、その後の沖縄戦で戦いの中心となり、やがて全軍特攻へ。四五〇〇人を超える若者が命を落とした。特攻はなぜ、どのような経緯で終戦まで一年近くも続いたのか。軍中枢の思惑やメディアが果たした役割など、特攻拡大の背景を機密資料と証言をもとに検証。話題の「NHKスペシャル」に大幅加筆。
  • 世界の終わりとオートマチック
    完結
    4.8
    寿命が80年に定められ、生前葬が主流になった時代。終わりを決められた人々は、その時を悔いなく、華やかに迎えるべく生きているはずだった。しかしその一方で、人生を全うしたはずの死者とともに“青い猫”が現れるという都市伝説が人々の間で囁かれ始め…。人は、人生の終わりを決められた時、何を想い、どう生きるのか。そのすべてを“青い猫”は見ていた―。
  • 風かおる
    3.4
    鍼灸医・菜摘は「妻敵討ち」の旅から戻った養父・佐十郎と十年ぶりの再会を果たす。しかし、死病に侵された佐十郎にかつての優しい面影はなく、帰藩は妻敵討ちを唆した者との果し合いのためだという。討たれると知りながら治療を施すことに葛藤を覚えた菜摘は果し合いの相手を探るが、やがて哀しい真実に突き当たり――。哀歓溢れる傑作時代小説。
  • 熊金家のひとり娘
    3.8
    北の小さな島で、代々娘一人を産み継ぐ祈祷の家系に育った熊金一子は、神と畏れられる祖母と「血」から逃れるため島を出る。やがて大人になり、男の子の母親になることを願う一子が産んだのは――やはり女だった。明生と名付け息子のように育て愛そうとするが、ある日明生が失踪。一子は「バチが当たった」と怯えていた。母娘の愛を問うミステリ。
  • シェアハウスかざみどり
    4.1
    好条件、好待遇の期間限定シェアハウスキャンペーンで集まった、年齢性別バラバラの男女4人。管理人を含めた共同生活の中、彼らの仲は徐々に深まっていくが、風見鶏がなくなったことがきっかけで、住人達は疑心暗鬼になっていく。彼らが集まったのは偶然? それとも――。明かされる真実に心が驚きと優しさで満たされる、爽快な余韻が残る傑作。
  • 月を目指す、星になる 上
    完結
    4.0
    「響くんの中の“一番”になりたいなって」 高校生の響(なり)は、音楽室で偶然出会った同級生の湊辺に、「ピアノを教えてくれませんか」と懇願され、何故か教えてあげることに。軽そうな見た目に反してピアノの練習に真面目に取り組む湊辺は、話してみれば穏やかで心優しく、どこか大人びた印象の男だった。二人は次第に距離を縮め、響は湊辺に心の内を見せていく。実は、幼い頃からピアノを習っていた響には、ある“トラウマ”があり、人前で弾く自信がなくなっていたのだ。悩みを打ち明けた響に、湊辺は優しく励ましの言葉をかける一方で、時折、どこかもの寂しい表情を見せ……
  • よるにきんのあめのふる
    完結
    4.1
    「好き」と言えない切なさを抱えて生きていく。今までも、そしてこれからも――? サラリーマンの翠は学生時代からの親友・夏目に10年間も想いを寄せている。しかし、夏目が婚約を決めたことにより、翠の心はかき乱されていく。諦めようと思っても諦めきれず、夏目に抱かれる妄想で自らを慰める悶々した日々。そんな中、夏目が婚約破棄されてしまう。気にしていないようなそぶりをしつつも傷心の親友に、翠は衝動的に口づけしてしまい――。もどかしいふたりの恋の行方を描く表題作のほか、二編を収録した切なくも愛おしい作品集。 【同時収録】スキあり/またねの言葉も残さずに
  • 目を閉じても光は見えるよ
    完結
    4.6
    体の隅々まで俺たちはその形や味を知り尽くしていたが、体以外はなんにも知らないのだった――… 人気AV男優の仁(じん)はある日、ゲイビ出演の話を持ちかけられた。そこで出会ったネコ男優の光(ひかる)と体の相性がよかったため、ふたりはバディを組み、頻繁に共演することになる。仁と光のバディは人気を集め、順調に売れていたが、実際は仕事上の体の関係だけでお互いのプライベートのことは全く知らなかった。しかしある時、ふたりは同じマンションに住んでいることが判明し…。フィクションの中から生まれる、ノンフィクションの愛を描いた感動作。光の過去を描いた、丸木戸マキデビュー作「水曜の朝、午前3時30分」も収録!
  • 夜また夜の深い夜
    3.6
    友達に本当の名前を言っちゃだめ。マイコにそう厳命する母は整形を繰り返す秘密主義者。母娘はアジアやヨーロッパの都市を転々とし、四年前からナポリのスラムに住む。国籍もIDもなく、父の名前も自分のルーツもわからないマイコは、難民キャンプ育ちの七海さん宛に、初めて本名を明かして手紙を書き始めた。疾走感溢れる現代サバイバル小説。
  • K林少年
    完結
    4.0
    隣にいる。それだけは許してくれますか? 昨年度大学主席の大江は、幼い頃に自分を慕ってくれていた「K林少年」とのある事件を発端に、それ以降「K林」が名字の人間との相性は最悪になっていた。今年度主席の後輩も、なんと名前は「小林」……。当然張り合う大江だったが、二人で同じ分野の研究をしていくうち、徐々に打ち解けはじめる。そんなある日、小林の意味ありげな言葉に、大江はあることを思い出し――…。不器用な理系男子たちの、再会ラブ・ストーリー。
  • プラージュ
    3.6
    仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。気晴らしに出掛けた店で、勧められるままに覚醒剤を使用し、逮捕される。仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が見つけたのは、「家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事付き」のシェアハウスだった。だが、住人達はなんだか訳ありばかりのようで……。
  • 白蝶花
    4.4
    福岡のお屋敷に奉公に出た千恵子。そこで出会った美しい令嬢の和江は、愛に飢えた寂しい日々を送っていた。孤独の中、友情とも恋とも違う感情で惹かれ合うが、第二次大戦下、戦況は刻々と悪化。女たちの運命はたやすく戦火に揺り動かされ……。人生を選ぶことも叶わず、時代と男に翻弄されてもなお咲き続ける昭和の女性たちの、誇り高き愛の物語。

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