親の見合い斡旋から逃れるために結婚相談所に言ったら、相談員と契約結婚する事になったお話
主人公の西依咲は美容師で、両親からは仕事を辞めて地元に帰ってくるように言われ、お見合いをさせられそうになる
そんなわけで、自分を束縛しない人なら誰でもいいので結婚相談所に飛び込んだが、該当する人はなし
そこで、
...続きを読む結婚相談員の成嶋玲司は上司から自分も結婚するように言われていたため、「私ではいかがでしょう」と提案をし、トントン拍子に契約結婚が成立してしまう
お互いに利害が一致しているが性格は……
まぁ、現実にはないわなぁ
そもそも、結婚相談所に行くのに、ジーンズにTシャツで楳図かずおの「おろち」のプリントがされているって
そりゃぁ玲司さんじゃなくてもツッコむよね
ってか、結婚相談所の仲人Tさんじゃないけど、結婚したいと言いつつ不可思議な行動を取る人って結構多いんだろうな
「異性の目を意識する」事と「自分を殺して相手に合わせる」のは同じようでちょっと違う
自分を出した上で異性に対しての気遣いやマナーは両立し得るのではないかと
咲の同僚の莉子なんかはその罠にハマってる
そもそも、結婚なんて今や人生の過程の選択肢の一つであって、手段を目的にするようなものじゃないと思うんだけど
一緒に居たい相手がいて、その人とずっと一緒にいる形式として結婚という制度があるわけで、結婚したいから相手を探すのは本末転倒だと常々思ってる
玲司の契約結婚したい理由にイマイチ信憑性がなく(玲司の性格とかも考慮した上で)、別に理由がありそうだなぁというのは序盤から感じる
咲さんの生活もだらしないけど、一人暮らしの女性でもこんな人結構いるのではと思っているので、結構リアルに感じる
むしろ、玲司のきっちりした生活のほうが違和感があるかもね
玲司の女性へのダメ出しは適確な分、かなり攻撃力があるのではなかろうか
言い方を変えればもっと優秀な相談員になれるんだろうにね
咲さんのお店の店長のキャラクターがオカマキャラなわけだけれども
まぁ、美容業界には多いみたいだしねぇ
餃子パーティーのときもそうだけど、玲司さんとは違った視点で適確な指摘というのもそういった立ち位置だからこそかな
問題はのばら
うーん、「お兄ちゃんどいて、そいつ殺せない」並に恐怖を感じる
相当なこじらせっぷりではあるけど、生い立ちや容姿とか、玲司の行動の真意を知ったときにはさもありなんとも思う
結末としては契約結婚ものの定番ではあるんだけど、そこに至るまでの説得力はそこそこあったかな
結婚は所詮他人同士がするもので、上手くいくかどうかはしてみないとわからないという典型なお話