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辻斬りで母を亡くし、上絵師の父も失意のうちに死んだ。律は、幼い弟のためにも、父の跡を継ぎ、布に家紋や絵を描く上絵師としての独り立ちを目指していた。そんな折、馴染みの同心が持ち込んだ似面絵に「私が描く方がまし」と口走り……。副業として請け始めた似面絵が、様々な事件を解決へと導いてゆく! 恋に仕事に一途な女職人の活躍を描く新シリーズ。
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Posted by ブクログ
母は辻斬りで殺され、父も謎の死を遂げた。 上絵師だった父の後を継ぎ、歳の離れた弟と長屋で暮らす律。律のまわりにいる人達がみんな心優しいし、律もとってもいい子。辛い過去を抱えていても常に前向きな話なので、読んでいて心地よい時代小説です。幼馴染みとの恋のゆくえは気になるし、一人前の女職人になるために奮闘...続きを読むする律の姿は応援したくなります。長屋暮らしというと貧乏でおせっかいというイメージがあるけれど、暮らしに品がある作品です。
時代物は身構えがちになってしまうけれど、これはとても読みやすかったです。 亡くなった父親の仕事を受け継ぎ、上絵師になる律ですが、父親の技術力には及ばず、弟と二人、細々と小さな仕事を請け負って暮らしています。そんな律に似面絵を描く機会が訪れ、似面絵で才能開花します。 貧しいながらも実直に生きている律に...続きを読む好感を持ちました。 幼馴染みの涼太との関係も気になる!律には幸せになってほしいです。 つづきもありそうな感じの終わり方なので、読みたいな~と思います。
内容(「BOOK」データベースより) 辻斬りで母を亡くし、上絵師の父も失意のうちに死んだ。律は、幼い弟のためにも、父の跡を継ぎ、布に家紋や絵を描く上絵師としての独り立ちを目指していた。そんな折、馴染みの同心が持ち込んだ似面絵に「私が描く方がまし」と口走り…。副業として請け始めた似面絵が、様々な事件を...続きを読む解決へと導いてゆく!恋に仕事に一途な女職人の活躍を描く新シリーズ。 平成30年10月9日~12日
じれったいーー。 涼太と律がお互い想い合ってるのになんとじれったいことか。 律の気持ちもわからないではないけど、歯がゆい。まーだから、面白いのだけど。 次巻も楽しみ!
母を辻斬りに殺され父親も失い弟と二人で暮らすお律。上絵師という職業は今回初めて知りました。この時代の女性職人は今より偏見が強くて仕事を得るのは大変なんだろうなぁ。副業的に始めた似面絵の仕事は評価が高く「そっくり」と言われるんだから皮肉と言えば皮肉。「切り捨て御免」で武士であると言うだけで殺人してもお...続きを読む咎め無し、なんて理不尽。でも前に「切り捨て御免」やったら武士はその場で切腹しないといけない、て他の本で読んだと思うんだけど違うのかな。
苦手な時代物だけど、この方の小説は相性がよいのか読みやすい。勿論おもしろい。 ちょっとじれったさもあったりして(笑)、今後への期待もこめて★は4つにしておきます。 最近の読書量的にシリーズものは敬遠していて読むのが遅くなってしまったけど、これは読み進められそうです。まぁ焦らず今年の読書目標の1つ、...続きを読むの気分でいきたいなと。
女絵師が主人公のシリーズ1作目。 上絵師とは、着物の柄を描く職人のこと。注文に応じて描くので、芸術性も高い仕事ですね。 律はふた親を亡くし、一回り下の弟と一緒に、神田相生町の裏長屋で暮らしています。 父は上絵師で腕が良かったのですが、5年前に母が亡くなった時に父も怪我をして、以前のようには仕事が出...続きを読む来なくなっていた。 子供のころから父を手伝っていた律は、父の代わりに仕事を仕上げるようになっていたが、やはり怪我で腕が落ちたとささやかれる。 父も亡くした今、弟を育てるためにも、自ら腕を上げて上絵師として認められたいのだが‥ 長屋の隣には教養ある寺子屋の先生が住んでいて、見守ってくれているし、幼馴染の涼太やその妹の香もおやつ時にやってくる、心地いい環境。 涼太とは、ほのかに思いあっているが打ち明けたことはなく、律の方は身分違いと諦めていました。 涼太は大きな茶屋「青陽堂」の跡取り息子だから。 ある日、頼まれて事件にかかわる似顔絵を描いてみたところ、これが良く似ていて解決に役立つという出来事があり、律のところへは何かと相談が持ち込まれるようになります。 と、要素がてんこ盛り! どっちへ転ぶのか? 1作目では先が見えませんが。 律のつつましく真面目な人柄と、丁寧な書きぶりが合っていて、好感が持てます。 周りの人たちも江戸の町なかに現実にいそうで、ほとんど良い人ばかり。 楽しみなシリーズの始まりです。 この続きも、ずうっと読んでます☆
時は江戸時代。着物や商人の前掛けなど、布に家紋や絵を描く上絵師として自立を目指す女性職人の活躍を描く短編集。 シリーズ第1作目となる本作は、主人公の律がなぜ上絵師として独立しようと決意したのか(江戸時代においては女性は若くして嫁ぐため、女性の職人は珍しい)、その経緯と苦悩が丹念に描かれている。ま...続きを読むた、上絵師を目指す傍ら、ひょんなことから始めた似面絵(似顔絵)が、様々な依頼解決の手掛かりになるというストーリーも見逃せない。上絵師として成長していく姿と似面絵描きとして活躍する姿の複線構成になっているので、どちらに比重を置いて読むかで、面白さが変わってくるように思う。 依頼解決なのでミステリー要素が強いのかと思ったが特に複雑な要素はなく、どちらかというと人情色がかなり濃く出ており江戸町人の人情と生活感が存分に味わえる作品という印象を持った。 「時代物はちょっと苦手だな」と思っている人でも、すんなり読めて楽しめる作品だと思う。
読みやすくて一気に読めた。律が副業で描く似面絵が事件を解決に導く……というあらすじだけど、幼馴染の涼太にも特技があって、涼太もけっこう活躍してくれる。脇役もみんな良いキャラだ。二人の恋は切ないというかじれったいというか。今のところ律は、寒さに耐える残雪の「落ちぬ椿」だけど、この先はまた違う絵を描くよ...続きを読むうになるんだろうか。「落ちぬ椿」でも「絵師の恋」でも、脇役の類の台詞がすごくいい。
知野みさき 著「落ちぬ椿」、上絵師 律の似面絵(にづらえ)帖シリーズ№1、2016.7発行です。母は辻斬りに殺され、父も不審な死に方をし、9歳の弟慶太郎と暮らしている律21歳、上絵師として修業中、上手な似面絵が功を奏して事件などの解決に。律の幼馴染みで、今は茶屋「青陽堂」の若旦那である涼太22歳の思...続きを読むいは律一筋。涼太の妹、香21歳は律と大の仲良し、相生小町と呼ばれ銀座の薬種問屋に嫁ぎ、兄涼太と律の気持ちを応援。律と涼太、お互いを思いつつ、身分の違いを越えられるのか、どうなのか、これからの進展が気になります!
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落ちぬ椿~上絵師 律の似面絵帖~
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