小説・文芸 - 兵作品一覧

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  • 覇戦1 信長の遺産
    -
    天正12年、小牧山城を攻撃しようとする秀吉の前に、本多忠勝が出陣してくる。秀吉は家康の目論見を見抜き、兵を長久手へ進め、徳川家康を撃退、続けて入る家康死亡の報。だが、意気揚々と三河へ進軍する秀吉の前に、前代未聞の罠が待ち受けていた。

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  • 発酵食品と戦争
    3.8
    一見、関わりなど無いように思える「発酵」と「戦争」。 しかし太平洋戦争末期からの食糧欠乏期、国民全体が発酵食品にいかに救われたか、 また食糧のみならず爆薬・燃料・薬品をもつくる驚異のパワーを、 古今東西の豊富な事例で紹介。その幅広さには、「発酵」の豊かさと 無駄のない強靭さ、無限の可能性が感じられる。 【目次】 第一章 戦争と発酵食品 納豆/味噌/醤油/食酢/漬物/食パン/鰹節/チーズ/甘酒/チョコレート/紅茶/缶詰/軍隊調理法 第二章 戦時下の酒 日本酒/焼酎/泡盛/ビール/ワイン/ウイスキー/酒保/密造酒 第三章 戦争と知られざる発酵 小便から発酵で爆薬をつくる/発酵で爆薬ニトログリセリンを生産/芋を発酵させて爆撃機の燃料をつくる/傷病兵のための抗生物質の発酵生産/海藻を発酵させて軍需用品の沃素をつくる/戦争と堆肥/戦争と柿渋 第四章ウクライナとロシアの発酵嗜好品  ウクライナとロシアの伝統発酵料理/ウクライナのワイン/ロシアのワイン/ジョージアのワイン
  • 花失せては面白からず 山田教授の生き方・考え方
    3.8
    『この三年ほどの正月、わたしは不思議な、そして精神的にはとても贅沢な過ごし方をしている。学生時代の教授と二人だけのゼミナールで元日の午後を過ごす、のである。教授は今年九十三歳、わたしは六十八歳。』忠君愛国以外に生き甲斐なしと信じ、海軍の少年兵に志願入隊した著書は、敗戦によって価値観の根本的な考え直しを迫られ、東京商大に入学。そこで出会った理論経済学の山田雄三教授こそ、著者の生涯を決めた人物であった。出会いから四十余年。探究心で結ばれた、心洗われる“人間の絆”を通して著者自身の精神形成史を綴った感動の一冊。
  • 花丸兵長奮戦記
    -
    昭和16年8月、尋常高等小学校の講堂で徴兵検査があった。「花丸進之助、第一乙種合格」やった、現役兵だ。これでお国の為に働ける。「兵科は何でありますか」「お前は海軍主計兵だ」「自分は海軍より乗馬隊に入りたいのでありますが。何とかお願いいたします」同じ兵隊に行くなら希望の兵科に入りたい。愛馬とともに戦うことができたらどんなに嬉しいことか──。
  • 春のない四季
    -
    1巻838円 (税込)
    戦時中を描いた淡く儚い物語。 淡い恋心を抱いていた少年は、その思いを振り払って十五歳で航空兵として戦争という苦難の道を進んだ。 だが、終戦となり少年はいきなり特戦隊を命じられ、マッカーサー襲撃という作戦で厚木へと向かった・・・が、その先に待っていたのは春のない現実だった。
  • 叛旗兵
    5.0
    上杉勢を率いた直江山城守が関ヶ原の戦いに敗れて10年。大御所家康の近くより難題が持ちこまれた。家康の懐刀、本多佐渡守の次男長五郎を、山城守の養女の婿に、というのである。本多の狙いは直江家乗っとり、上杉家の監視にあるのだろうか。山城守秘蔵の家臣、直江四天王は猛反発を示した。長五郎は本多が仕立てた隠密の噂さえあるのだ。山城守は苦慮の末、上杉、直江両家の安泰を図る一計を案じた。四天王の力を活用した、その一大奇策とは? 豪放大胆な構想で描く傑作長編。
  • 反-憲法改正論
    -
    保守にあって改憲に反対した宮澤喜一や後藤田正晴、野中広務。「九条の会」呼びかけ人、澤地久枝・井上ひさし。『官僚たちの夏』の主人公・風越信吾のモデル、異色官僚・佐橋滋。少年兵として戦争を体験した城山三郎や「憲法を変えるなどもってのほか」と主張した宮崎駿監督、三國連太郎、美輪明宏、吉永小百合といった文化人、そしてアフガニスタンで井戸を掘りつづける医師・中村哲。  彼らがどう人生を生き、そして憲法を護りたいのか。著者だからこそ知り得たエピソードとともに紹介(本書は、光文社刊の単行本『この人たちの日本国憲法』に、新たに澤地久枝氏と井上ひさし氏の2章を増補した角川新書版です)。 [もくじ] 第1章 「九条の会」の孤塁を守る澤地久枝 第2章 井上ひさしは憲法をやさしくおもしろく語った 第3章 宮澤喜一の『新・護憲宣言』 第4章 「戦争で得たものは憲法だけだ」と呟いた城山三郎 第5章 “異色官僚”佐橋滋の非武装論 第6章 派兵反対に職を賭した後藤田正晴 第7章 野中広務の日本への遺言 第8章 徴兵を忌避しようとした三國連太郎 第9章 美輪明宏の「戦争は野暮の骨頂」 第10章 「憲法を変えるなどもってのほか」の宮崎駿 第11章 吉永小百合の平和への祈りと行動 第12章 アフガンを歩く日本国憲法、中村哲
  • 反日種族の常識
    3.7
    どこまでタガが外れてしまうのか?  本書はすべて、韓国メディアが報じた驚愕の事件や出来事で構成されています。 日本のテレビや新聞は直視したがらない、隣国のありのままの実態をまとめました。 「韓国に関しては、事実であっても書いてはいけないことがある」と自制しているうちは、文在寅政権の暴走は止まらないでしょう。 反日が常態になりすぎて、日本に対してどんな無法も許されてしまう国とは、関係を見直すしかないのかもしれません。 今も奴隷がいる/人糞を投げつけてくる/不衛生大国/赤ん坊輸出大国/病名は憤怒調節障害/自営業者大国、貧困のブラックホール/開き直る泥棒族/「旭日旗狩り」の実態/反日ガラパゴス国家の反日教育/ここまで劣化した反日/韓流は対外愚民化政策/乗ってはいけない航空機/恐怖の高速鉄道/汚染水を垂れ流すケンチャナヨ原発/韓国海軍の笑えない現実/美容整形する弱軍弱兵/地に堕ちた「外交王」/不買運動で困るのは韓国だけ
  • 叛乱
    -
    2・26事件――昭和11年2月26日未明、霏々とふる雪を軍靴で踏みしめて、昭和維新の名のもとに特権階級打倒をめざす陸軍青年将校が、1400余の兵をひきいて蹶起した。この「叛乱」は、陸軍における統制派と皇道派の派閥争いが、ついに軍の指導権争いとなって、皇道派・相沢中佐の永田軍務局長斬殺事件に発展し、やがてこの雪の朝の悲劇を迎えるに至る。その経緯と事件の過程を、世評高い「昭和軍閥」の作者が、その抱懐する歴史的社会小説の立場から資料を駆使して、政治の腐敗、軍部の政治関与、青年将校の苦衷とその誤算を鮮烈に描く。直木賞受賞作品。
  • 反乱兵の伝言
    -
    太平洋戦争終戦から五年後、朝鮮戦争が勃発した。GHQは、日本で軍隊に変わる武装組織として警察予備隊を発足。警察予備隊に配属された三木義一は、青森県八戸にある米軍キャンプで訓練を始め、米式の訓練や生活様式に戸惑いを感じながらも、力を日に日に高める。  そんな中、部隊で犬猿の仲であった金井と中村が酔った勢いで口論になり、銃の撃ち合いをして、金井が死亡。このことを暴発事故として三木とその上司田中は隠ぺいしたことで苦悩する。 時を同じくして八戸に駐留する三木たち警察予備隊員に、日本海沿岸、北陸方面への移駐命令が下された。参戦が現実味を帯びてきたことで隊員の間には不安が広がり、退職希望者も現われ始め、「反乱」が起こり始めた。そんな隊員達を見ながら、三木もある「反乱」を起こすことを心に決めたのだった。  戦後の混乱期に発足した警察予備隊に関わった一人の若者を通して、当時の人々が未来に向き合っていく姿を描く。

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  • 馬上の星  小説・馬援伝
    4.0
    王莽の台頭によって、官位についた兄たちに変わって、家主となった馬援は、馬の世話をし、田を耕し生活していた。しかし、敬愛する兄の死によって、故郷を離れ、北地で牧畜を営むことになる。馬援の牧場経営は軌道に乗り、大きな富を築くが、馬援はその富を皆に平等に分ける。各地で王莽への叛乱軍が蹶起し、かつての友、公孫述、隗囂らも兵を挙げるが、馬援は劉秀に惹かれ、共に天下統一の戦いに加わることになる。夜に輝く巨星のような馬援と、天高く上る日のような劉秀。互いを「君」「臣」と選び取った二人が挑む新王朝樹立の戦いのゆくえは。
  • バターン 遠い道のりのさきに
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本軍は1941年12月、米比軍の捕虜をバターン半島において約100キロ行進させ、多くの死者をだした。生き残ったアメリカ兵レスター・I.テニーが体験した物語である。
  • バートルビー/船乗りビリー・バッド
    -
    ウォール街の法律事務所で働くことになったバートルビーは筆耕を仕事にするが、だんだんと「仕事」を断るようになり、あらゆる依頼や命令に対して「わたしはしたくはありません」と言い張るようになる。そして最後には刑務所に送られて、食事を拒んで死にいたる。ビリー・バッドは平凡な水夫だが、不条理で抗いがたい宿命の糸にたぐられて、やがて古参兵曹長を撲殺してしまう。だが、軍法会議では、死刑を宣告されて絞首刑に処される。この作品は孤絶のなかで沈痛な思索の火を絶やさなかったメルヴィルの遺作となった。
  • ひいじいちゃんは硫黄島の兵隊だった
    5.0
    太平洋戦争末期、硫黄島で中迫撃砲兵として闘った山口周一氏。彼の貴重な体験を、ひ孫に語り継ぐ形で綴られた小説が登場。硫黄島での本当の戦いが明らかになる。同名エピソードのほか、意外な捕虜生活を語った「ひいじいちゃんは硫黄島から生還した」を収録。
  • 緋色の時代 上
    3.0
    1~2巻891円 (税込)
    混迷のロシアを舞台にマフィアの大抗争を描く超大作の第1巻 かつてゲリラ殲滅のため、ソ連特殊部隊のメンバーとしてアフガン東部にいた4人は、互いの血をすすり契りを交わした。しかし14年を経て再会した4人は、皮肉にも対立するマフィア・グループの構成員となっていた。ロシアの旧閉鎖都市エカテリンブルグで繰り広げられるアフガン帰還兵マフィア同士の果てしなき抗争。古都の石畳を濡らす血は、避けられぬ殺戮の宿命か。 週刊ポスト誌上で2年3か月にわたって連載された、国家なき混沌の時代を予見する巨弾冒険ロマン。

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  • 卑怯者の島 戦後70年特別企画
    4.4
    日本人よ、これが戦争だ! 『ゴーマニズム宣言スペシャル戦争論』で戦後日本人の戦争観を覆した小林よしのりが、戦後70周年の節目に、初の戦場ストーリー巨編に挑む。舞台は天皇皇后両陛下も訪問したパラオ・ペリリュー島を想定した南の島。玉砕戦に臨む日本兵を主人公に、壮絶な戦闘シーンと極限の人間ドラマを描ききる。日本の戦争ドラマにありがちな「反戦平和」や「お涙頂戴」などのお約束をすべて排除し、戦争のリアルだけを追及したこの作品は、『プライベートライアン』や『地獄の黙示録』といった戦争映画に比肩するスケールと迫力を持つ。究極の戦争ドラマに、血湧き肉躍り、心震える! フィックス型EPUB337MB(校正データ時の数値)。 【ご注意】※お使いの端末によっては文字が読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立読みファイルをご確認いただくことをお勧めいたします。
  • 悲劇の風雲児
    4.0
    木曽の山谷が育てた天性の武人、義仲の31年の生涯。源家の御曹司として平家打倒の兵を挙げ京へ乱入、敗れた平氏は都を捨てる。義仲の権勢の日が始まったが、武力は憚(はば)かられても野人ぶりはからかわれ、後白河法皇の政略に斃れる。無垢な武将の鮮烈な人間性を描く表題作等、史上の英雄8人を描く傑作短編集。
  • 飛行機の戦争 1914-1945 総力戦体制への道
    3.8
    なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」……。日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、戦前、戦中の現実を描く。
  • 非色
    4.6
    待望の名著復刊!戦後黒人兵と結婚し、幼い子を連れNYに渡った笑子。人種差別と偏見にあいながらも、逞しく生き方を模索する。アメリカの人種問題と人権を描き切った渾身の感動傑作!
  • 秀吉 秘峰の陰謀
    -
    秀吉軍に挟撃された知将・佐々成政は絶体絶命の危機に陥った。存亡を賭けた“厳冬の飛騨超え”を決行。雪と氷の地獄に挑んだが、自然の猛威の前に兵たちは次々に倒れた。が、この無謀ともいえる雪中行の背後には、驚天動地の陰謀が隠されていた……。
  • 人狩り稼業(1)
    -
    1~2巻495円 (税込)
    失踪・蒸発・行方不明人を専門に追い、標的を情け容赦なしに白日の下にさらす  警察での家出人捜索願いの受理件数は年間10万件近くにも上る。10年間の刑事生活に見切りをつけた花川兵介は、失踪・蒸発・行方不明者を専門に追って潜伏先を暴く“人狩り稼業”に手をそめた。初めての客からの依頼は、一年以上前にクラス会のため上京したまま行方が分からなくなった、仙台の建築業者の捜索。彼を捜し出すため、花川は猟犬のように各地を嗅ぎ回る。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • ひと夏の少年兵
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 敗戦まぢか、四国の浜辺に年若い兵士たちが送りこまれた。信心深い老婆と兵士の心の交流が敗戦の虚脱を超えて輝く。

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  • ひとりぼっちの監視哨
    -
    南海の島の監視哨で、たった一人の勤務を続ける上等兵と、脱走兵との心の触れ合いを描いた、表題作。一軍医の敵国人に対する、隔てなき人間的真情が部隊を救った「救援隊、湖畔を行く」など、7編を収録。人と人との暖かいつながりに視点を置いて、ユーモラスな事象を描き、その底に兵隊の深い哀しみを沈潜させた、戦場小説集。
  • 100歳の台湾人革命家・史明 自伝 理想はいつだって煌めいて、敗北はどこか懐かしい
    -
    台湾、日本、中国を股にかけ、革命の戦いに人生を懸けた男、史明。中国共産党と台湾国民党を相手に戦い続け、理想を追い続けたその波乱に満ちた日々を振り返る冒険譚には、血沸き肉躍ること必至。100歳を超えてなお、現役の革命家として躍動する「台湾独立のゴッドファーザー」を描き出すノンフィクションが登場。この男、全身革命家!!! 台湾、日本、中国を股にかけ、革命の戦いに人生を懸けた男、史明。 100歳を超えてなお、現役の革命家として躍動する「台湾独立のゴッドファーザー」が人生を語るノンフィクション……この男、全身革命家! 刊行に寄せて 中華民国第14代総統・蔡英文からのメッセージ はじめに 稀代の名優 第1章 暁の風 アーマとアフイの輝ける日々 /憂国のヒーロー・蒋渭水 /「サスケ」と武士道 /「行きたがっている若者は行かせなさい」 /優雅なるかな学生貴族 /マルクスボーイ、大陸へ 第2章 紅い潮 「スパイ・林明」の暗躍 /親父はアヘンで人助け /断腸のパイプカット /日本が負けた、ふるさと日本が…… /アヘン密売で資金調達せよ /そしてふたりは北京で恋に /いざ、憧れの「解放区」へ/ゲリラ戦を生き延びろ!/解放軍幹部への道 /消費されていく台湾兵 /鄧小平、「台湾隊」結成を指示 /「人民裁判」という名のジェノサイド /邯鄲の夢さめて、決死の逃避行  第3章 刃の山 それでも「働いたら負け」 /吹き荒れる密告と弾圧の嵐 /蒋介石を暗殺せよ! /逃亡者 /われ、バナナと共に去りぬ /政治亡命、ふたたびの日本 /餃子の屋台が大当たり /渾身の『台湾人四百年史』 /銀行とヌードルでズタボロに /さらば協子 ◆協子が振り返る、革命家との20年――陳麗貴・平賀協子 共産党の甘いささやき /日本の台湾独立運動 /国民党の巧みな懐柔作戦 /孤高の武闘派 /尖閣経由で台湾密航 /2度の蒋経国暗殺未遂 ◆シュヴァルツコップに魅せられたロマンティスト――金美齢 盧仔と光枝 /逮捕・尋問・自白・断絶 /アメリカ横断講演ツアー 第4章 蘇る魂 祖国よ、40年ぶりの台湾よ /騒がしかろうが街宣カー /高速封鎖で実力阻止 /奇蹟的に生還、蔡英文との出会い /生きていた伝説 ◆史明先生の闘いは失敗ではない――林飛帆 おわりに 「台湾独立」を叫ぶべからず 年表─革命家・史明 100年の軌跡
  • 兵六ものがたり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 よしのの原にのりこんできた兵六を、古ぎつねたちは、あの手この手で化かしに化かし、きりきりまいさせますが・・・。
  • 広島の二人 人間愛を無慈悲に打ち砕く原爆の悲劇
    5.0
    ★広島県知事・湯崎英彦氏推薦 一瞬にして多くの生命と暮らしを奪った原爆投下。 しかし、その広島から時代や国籍を超えた 人間愛の物語を生み出す 『作家の想像力に心が震えた』 ■広島の二人 友情を無慈悲に打ち砕く戦争と原爆の悲劇 脚本家・菊島隆三から未発表脚本「広島の二人」を託された保坂延彦が、 脚本の後日談となる「ミツ子の物語」も加えて小説化。 「8.6」を心に刻み、 受け継ぐ人々の姿を、時に切なく、時に逞しく描く。 1945年8月広島。 捕虜となった米国兵アーサーは、持ち前の反骨心により藤田軍曹と常日頃から対立していた。 一方の藤田は、捕虜生活の中でも誇りを失わないアーサーに対し、内心では秘かな敬意を抱いていた。 だが、藤田の内心を知らないアーサーは、かねてから画策していた脱走計画を実行する アーサーの身を案じ、単身で追跡する藤田。 二人の奇妙な旅路はやがて奇妙な友情を生む。 しかし、そんな二人の頭上から、敵味方を問わない無慈悲な黒い雨が降る。 そして数十年後「広島の二人」の物語が再び始まる。 ■著者 保坂延彦(ほさか のぶひこ) 映画監督・脚本家・小説家 1945年山梨県身延町生まれ。 明治大学文学部卒 「アフリカ物語」 80で監督補、総編集を経て監督デビュー。 斬新な映像感覚は80年代のヌーベルヴァーグとも評された。 (主な作品)「父と子」「愛しき日々よ」「国士無双」「そうかもしれない」「潜伏」の脚本・監督。 その他、ドキュメンタリー、アニメーション作品等を多数創作し独自の世界観に評価が高い。 ■原案 脚本家 菊島隆三(1914~1989)(後にシナリオ作家協会により菊島隆三賞創設) 黒澤映画にも多数脚本を執筆し、日本映画遺産となる代表作品を生み出し海外からも高く評価されている。 菊島隆三作品は、時代や国境を超える普遍性を持っており、 国内外の映画やドラマのリメイク作品として多数製作されている。 ■原案 脚本 安藤日出男
  • ビアス短篇集
    4.3
    『悪魔の辞典』のビアス(1842-1914)はまた,芥川龍之介が「短編小説を組み立てさせれば彼ほど鋭い技巧家は少ない」と評した短篇小説の名手である.北軍の義勇兵として南北戦争の激戦地を転戦したビアスは,そこで人間の生死をつぶさに眺め,人間をみつめ,社会を知った.短篇集『いのちの半ばに』他から秀作15篇を収録.

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  • ビジネス小説 もしも彼女が関ヶ原を戦ったら
    4.1
    1巻1,742円 (税込)
    10万部突破のベストセラー第2弾 最強の徳川家康にビジネススキルで挑む 経営不振に陥った名門歴史ゲーム企業の命運を握る極秘プロジェクト、それは触覚や嗅覚までもが再現されたメタバース空間で行う関ヶ原の戦いだった。歴史もゲームも詳しくない主人公みやびは、その開発中の超絶リアルなゲームのテストプレイを任命され、史実ではあっさり敗れた西軍を勝たせるというミッションを担うことに。AIが搭載された武将をZOPA・DESC・OODAなどの最新ビジネススキルで動かし、弾丸や矢が飛び交う戦場で兵を指揮しながらシナリオを進めてゲームのクオリティ向上に貢献する。 しかし現実世界ではゲームの開発が遅れ、リストラや社内での権力争い、合併話など次々と困難に見舞われてしまい、メタバース空間の関ヶ原では圧倒的に不利な状況に……。 果たして、みやびは西軍を勝利させ、業績不振の会社を救えるのか。そして日本はメタバースで世界を牽引する存在となり“失われた30年”を取り戻せるのか。
  • P+D BOOKS 硫黄島・あゝ江田島
    -
    1巻605円 (税込)
    戦争が人々の心に刻んだ傷跡を描く名短編集。  2万人以上の日本兵が亡くなった硫黄島で辛くも生き残り、終戦後も3年以上穴居生活を続けた片桐正俊。「投降時に岩穴に隠した日記を取りに行けることになったので、そのことを記事にしてほしい」と新聞記者である〈私〉に依頼する。  だが、片桐はせっかく再上陸できた硫黄島で、自死してしまう。その原因を探るべく奔走する〈私〉は、やがて戦争が片桐の心に刻みつけた傷の深さを知ることになる――。  第37回芥川賞を受賞した「硫黄島」のほか、海軍兵学校に通う若者の葛藤を描き、映画化もされた青春群像「あゝ江田島」など、戦争文学の名作短編6篇を収録。
  • P+D BOOKS 海軍
    -
    1巻715円 (税込)
    真珠湾攻撃をテーマにした青春小説。  薩摩人・谷真人と牟田口隆夫は、同い年で幼なじみ。ふたりは旧制中学に入ると、ともに海軍に強いあこがれを抱く。真人は首尾よく兵学校に合格し、どん亀と呼ばれながらも着実に力をつけていく。しかし、隆夫は軍人になれず、やがて画家の弟子に。  別々の道に進んだかと思われたふたりだったが、何かに導かれたように再会し、真人の口利きで隆夫は軍属として軍艦を描く仕事を得る。そして昭和16年12月8日、真人たちは真珠湾で勝利を収め、隆夫はその光景を描くが――。  モデルは真珠湾攻撃で殉死した横山正治少佐。戦時中の1942年に「朝日新聞」に連載され、第14回朝日文化賞を受賞した、“青春小説”というべき傑作に、単行本未収録の「戦時随筆」9篇と、『海軍』の後日談「軍神」を収録。
  • P+D BOOKS 帰郷
    4.0
    1巻935円 (税込)
    元海軍将校が目にした戦後日本の悪しき荒廃。 海軍兵学校出身のエリート将校・守屋恭吾は、公金に手をつけ引責辞職後、祖国には戻るまいと賭博の眼力を養いつつ、欧州各地を放浪していた。やがて、ある事情から“帰郷”することになった守屋は、大きく変貌した戦後の日本に落胆と義憤を感じる。 戦争という過去の記憶から逃れようとするあまり日本の伝統や誇りまでも失ってしまった国民たち。――戦前と戦後の日本人は何が変わったのか? 大佛次郎が当時の日本人へ自戒のメッセージを込めた記念碑的名作で1948年毎日新聞に連載され後に映画化、欧米でも高く評価された。
  • P+D BOOKS プレオー8の夜明け
    -
    兵士の日常を描いた芥川賞受賞の戦争文学。 第2次大戦後、戦犯容疑でサイゴン刑務所に抑留された日本兵の鬱屈した日々をユーモア交えて描いた第63回芥川賞受賞作「プレオー8の夜明け」。 他に筆者処女作「墓地で」から、晩年の名品「セミの追憶」(第21回川端康成文学賞作品)まで、戦争の記憶をつむぐ短編16作を収録。 戦後すでに70年を超え、戦下の記憶は風化するにまかされる。30年にわたる筆者の貴重な営みを通じ、名もなき兵士たちは、何を考え死んでゆき、生き残った者たちは何を思うのか――今改めてその意味を問いかける、珠玉の“戦争文学短編集”。
  • P+D BOOKS 耳学問・尋三の春
    -
    1巻770円 (税込)
    悲惨な状況を笑いに変える木山捷平の真骨頂。  満州で現地招集されたものの、数日で終戦となり、日本に帰国する術がないまま現地で過ごしていた〈私〉。ある日、シベリア送りにする日本人を徴発していた巡査につかまってしまい、目を盗んでなんとか逃げだしたものの、その先ではロシヤ兵が待ち構えていた。付け焼き刃で覚えていたロシヤ語を駆使して事態を打開しようとするが――。  危機的かつ悲惨な状況をユーモラスな筆致で描いた直木賞候補作「耳学問」のほか、太宰治らとの交流を綴った「玉川上水」、小説デビュー作にして芥川賞候補となった「抑制の日」など13篇を収録した、“短篇の名手”木山捷平の面目躍如の一冊。
  • 風濤
    3.4
    日本征服の野望を持つ元の世祖フビライは、隣国の高麗に多数の兵と船と食料の調達を命じた。高麗を完全に自己の版図におさめ、その犠牲において日本を侵攻するというのがフビライの考えであった。高麗は全土が元の兵站基地と化し、国民は疲弊の極に達する……。大国元の苛斂誅求に苦しむ弱小国高麗の悲惨な運命を辿り、〈元寇〉を高麗・元の側の歴史に即して描く。
  • 復員殺人事件
    3.0
    昭和二十二年、倉田家に異様な復員兵が帰還した。その翌晩、殺人事件が。五年前の轢死事件との関連は?その後の殺人事件は?名匠・高木彬光が書き継いだ、『不連続殺人事件』に匹敵する推理長篇。
  • 福音列車
    3.4
    「福音の列車が、やっと日本にも来る。このやかましく、血なまぐさい戦闘の騒音とともに」 国と国の歴史が激突するその瞬間、その時代を活写した5つの物語。 明治維新の後、アメリカの海軍兵学校に留学した佐土原藩主の三男・島津啓次郎。彼はスピリチュアル(黒人霊歌)と出会い、これにぞっこんに。しかし、歌うにはソウルとガッツが必要だと言われる。「ゴスペル・トレイン」 上野戦争で死に損ない、妻と二人で「虹の国」ハワイへ移住して再起を図ろうとした伊奈弥二郎。待っていたのはサトウキビ農場での重労働だった。威圧的な白人農場主たちに、弥二郎とハワイ人労働者のエオノはストライク(労働争議)を決行する。「虹の国の侍」 第一次大戦後、日本が委任を受けて統治していた南洋のパラオにて。海軍大尉・宮里要は諜報目的で潜入した米軍将校・エリスの死体を検分したが、旅券からは肝心の顔写真が剥ぎ取られていた。「南洋の桜」 シベリア出兵にて、どうしても従えない命令を忌避して脱走兵になった、騎兵一等卒・鹿野三蔵。彼はモンゴルで、黒旗団(ハラ・スルデ・ブルク)という馬賊団に参加。生まれや人種を越えて、自らの国(ウルス)を探そうとする。「黒い旗のもとに」 神戸で生まれ育ち、祖国のためにインド国民軍婦人部隊、ラーニー・オブ・ジャンシー聯隊に志願した、少女・ヴィーナ。元サラリーマンの陸軍少尉で、インド独立指導者のチャンドラ・ボースに心酔する青年・蓮見孝太郎。インパール作戦で、近くて遠い二人の人生が交錯する。「進めデリーへ」
  • 伏龍 海底の少年特攻兵
    4.0
    志願した少年たちは「人間機雷」部隊に配属された。知られざる海の特攻隊! ――潜水服に酸素ボンベを背負って海底に潜み、竹竿の先に装着した機雷で、アメリカの上陸用舟艇を迎え撃つ……。本土決戦に備え結成された伏龍特攻隊に配属されたのは、まだ15~16歳の少年たちだった。不完全な装備と急を要する日程が、訓練中の彼らを次々と死に追いやる。そして終戦目前、部隊を震撼させる事件が起きた!
  • 梟の裂く闇
    4.0
    十二年前、肥後の村で記憶を喪い、村人に助けられた谷五郎。妻女と子に恵まれ、平穏な一生を送る筈だった。だが、村に兵が押し寄せた時から、彼の運命が、大きく変わりはじめる──。書き下ろし時代長篇。
  • 不遇の提督 堀悌吉
    完結
    -
    海軍兵学校32期首席、同期に「神様の傑作の一つ堀の頭脳」と言わしめた英才、堀悌吉。山梨勝之進、山本五十六、古賀峯一、井上成美からの信望厚く、海軍大臣を嘱望されるが、ロンドン海軍軍縮会議後に艦隊派の激しい批判、誹謗中傷、人格攻撃を受け、わずか51歳で予備役編入、才幹を発揮する場を奪われ軍歴を閉じる。「戦争自体は悪である」。先進的な戦争観を持った不遇の提督、堀悌吉の生涯を描くノンフィクション作品。
  • 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか
    4.6
    太平洋戦争末期に実施された"特別攻撃隊"により、多くの若者が亡くなっていった。だが、「必ず死んでこい」という上官の命令に背き、9回の出撃から生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏に鴻上尚史氏がインタビュー。飛行機がただ好きだった男が、なぜ、絶対命令から免れ、命の尊厳を守りぬけたのか。命を消費する日本型組織から抜け出すには。
  • ふたつぼし 壱
    -
    18歳の兵ノ介は、ある男を追いかけて諸国を放浪していた。その男を倒せば、父の死の真相が明らかになる……しかし、その口から出た言葉は……お互いの立場や関係に、悩み苦しんだりしていく青年の成長記。
  • 凶鳥〈フッケバイン〉 ヒトラー最終指令
    4.4
    1945年。敗色濃厚な、ナチス・ドイツ。ヒトラーの元に、謎の飛行物体が撃墜されたという情報が入る。それこそが、「地球外の飛行物体」と怖れられたフッケバインであった。回収を命じられた兵の前に現れた物は!
  • 冬を待つ城(新潮文庫)
    3.6
    小田原の北条氏を滅ぼし、天下統一の総仕上げとして奥州北端の九戸城を囲んだ秀吉軍。その兵力はなんと15万。わずか3千の城兵を相手に何故かほどの大軍を擁するのか。その真意に気づいた城主九戸政実は、秀吉軍の謀略を逆手に取り罠をしかける。あとは雪深い冬を待つのみ――。跳梁する間者、飛び交う密書、疑心暗鬼、そして裏切り。戦国最後にして最大の謀略「奥州仕置き」を描く歴史長編。
  • 武器よさらば
    5.0
    第一次世界大戦の一進一退がつづく北イタリア戦線に志願し、傷病兵運搬の任務にあたるアメリカの青年フレデリックは、戦場で働く看護婦キャサリンと恋におちる。二人はスイスへの逃避行を試みるが…。死と生の世界を「乾いた」文体で描いて発表と同時に各国でベストセラーとなった20世紀文学の記念碑的作品。

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  • ブルーブラッド
    -
    三年半ぶりに本土の地を踏んだ復員兵の貝塚透馬は、衝撃の事実を知らされる。空襲を逃れ軽井沢の山荘に疎開していた両親が、ピストルを持った強盗に撃ち殺されたというのだ。犯人は未だ捕まっておらず、遺体の第一発見者であるメイドの八重は事件後、姿を消した。両親を殺したのは誰なのか。東京で八重の捜索を開始した透馬だったが、フランス留学時代の旧友、恵理子に再会したことで思わぬ事態に巻き込まれていく――。著者渾身の国際謀略サスペンス!
  • 文藝春秋3月特別増刊号 司馬遼太郎の真髄 『この国のかたち』[雑誌]
    -
    815円 (税込)
    没後20周年 特別増刊号 永久保存版  司馬遼太郎の真髄 『この国のかたち』 ◎司馬遼太郎が日本に遺したもの 磯田道史×半藤一利 ◎『この国のかたち』という宇宙 ●私は『この国のかたち』をこう読んだ 井上章一/岡本行夫/尾崎護/鹿島茂/寺島実郎/中西輝政/新浪剛史/福田和也/藤井裕久/水木楊/藻谷浩介/山内昌之/山折哲雄 ●『この国のかたち』は司馬作品のエッセンスだ! 東谷暁 ◎司馬遼太郎の想い出 風のように去った人 山崎正和/唯唯、忘じがたく候 吉田直哉/菜の花 高峰秀子/大河小説を大河ドラマにすると 小山内美江子 ●司馬作品のヒーローを演じて 俺の教室・司馬作品 勝新太郎/おりょうを演じて 中村玉緒/もう一度演じたい役 平幹二朗 ◎司馬遼太郎と戦国武将たち ●「小説 軍師二人 後藤又兵衛 真田幸村」  ●夢の残照 名作『豊臣家の人々』を読む 後藤正治 ●戦国武将の魅力─真田幸村のライバルたち 伊東潤×木下昌輝 ◎司馬遼太郎の全貌 ●司馬遼太郎の書斎風景 上村洋行(司馬遼太郎記念館館長) ●戦車兵だった司馬さん 担当編集者が語る「私だけが知る司馬遼太郎」 中井勝 ●司馬遼太郎に耽る 谷沢永一×尾崎秀樹 ●通が選ぶ「司馬作品」わたしの一冊 浅井愼平/杏/井上一馬/川勝平太/齋藤孝/佐々木毅/佐々淳行/清水義範/津本陽/成毛眞/縄田一男/西木正明/林望/宮城谷昌光 ●これだけは読みたい厳選35作 鴨下信一 ●NHKスペシャルと司馬さん 谷口雅一(NHKプロデューサー) ●「日本史年表」でみる司馬作品群 東谷暁 ◎時局のなかの司馬遼太郎 ●田中角栄と日本人 司馬遼太郎×山本七平 ●開高健への弔辞 司馬遼太郎 ●オウム真理教と日本軍 司馬遼太郎×立花隆 ◎[司馬遼太郎記念館]への招待

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  • 平家武人伝
    4.0
    大黒柱である清盛を失い、滅亡へと向かう平家。その流れを押し留めることはできないかに思えたが、それでも運命に抗い続けた平家の男たちがいた――。歌の道を進むことを望みながらも、武人として生きる道を選んだ忠度。虜囚の身となるも、後白河法皇との次なる戦いに賭ける重衡。嫡流の血の重圧と戦い続けた維盛。歴史の流れに逆らい、最後の一兵まで戦おうとした知盛……。平家の男たち8人の、颯爽たる姿を描いた連作短編集。
  • 兵隊先生―沖縄戦、ある敗残兵の記録―
    -
    一九四五年、沖縄。戦闘で瀕死の重傷を負った日本兵が、地元の人々によって、避難民キャンプに匿われた。米軍には沖縄県人と偽り、新たにできた小学校の教師として彼は暮らし始める。だが敗戦、そして占領と、時代に翻弄される波乱の人生が待ち受けていた――知られざる沖縄と日本兵の交流を描き出す感動の実話!

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  • 兵隊やくざ
    -
    1巻691円 (税込)
    勝新太郎主演で話題を呼んだ痛快な兵隊物語――ビンタも、階級も、軍律も通じない一等兵・大宮貴三郎が、満州の荒野にくりひろげるユニークで、無頼の軍隊生活。戦争にゆがめられながらも、なお人間性を失わない人々の姿を活写する。三年有余にわたる直木賞作家みずからの軍隊体験に裏打ちされた感動の代表作。
  • 兵隊やくざ 戦中編
    -
    1~2巻770円 (税込)
    「私」は北満・孫呉を守る上等兵。同じ中隊に貴三郎と名乗るテキ屋上がりの初年兵が入隊してきた。坊ちゃん育ちの私は驚くばかり。その貴三郎の生活訓練を私が受け持つとは! 入隊式の日、貴三郎は早速、暴れた。が、私は彼に人間的な愛を感じていく。中隊に移動命令が下った。「列車を切り離して脱走を」と考えた二人は……。
  • 兵たちの戦争 手紙・日記・体験記を読み解く
    -
    検閲があるなか、真実はどこまで伝えられたのか。夫から、息子からの手紙で家族は何を知ったか。日中戦争から太平洋戦争までの兵と家族・故郷の交信の記録から、修羅の戦場を兵たちがいかに生きたか、死んだかを読み解く貴重な記録。
  • 平和をつくるを仕事にする
    4.2
    ウガンダやコンゴでの子ども兵への社会復帰支援などを資金ゼロ、人脈ゼロから始めたNGO代表が語る、今世界で起きていること。そして私たちにもできること。
  • 兵児一代記
    -
    椎原真平は、薩摩のボッケモン(勇敢者)である。年少の頃から気に奔った奇行で知られた。薩英戦争では、素ッ裸に赤ふんどし姿で伝令を務め、唯ひとり砲台に居残って、届かぬ弾丸を英艦に射ち続けた。――「チェスト!」真平には万事が気合いである。鳥羽伏見の戦では、緊張の対陣のなかで、ノコノコ敵陣に煙草の火を借りに行く。「見事やりとげたら、宮川町の女郎をおごいやんせ」。真平は、中村半次郎と賭けをしていたのであった。――やがて、時代は明治維新に転換する。彼は、酒と女に溺れていた。風雲は、西南戦争に向って妖しく流れてゆくのに……。木強かぎりない薩摩っぽを描く「兵児一代記」ほか。
  • ヘンリー王子とメーガン妃 英国王室 家族の真実
    -
    人気No.1王子とバツイチ女優はなぜ王室を“離脱”したのか? エリザベス女王は王室を守るために2人を切り捨てた。 母・ダイアナ元妃を亡くしたヘンリー王子は、10代で薬物と飲酒におぼれて騒ぎを 引き起こす“王室一の問題児”だった。そんな王子が、「年上、バツイチ、黒人系」の アメリカ人女優のメーガン妃を伴侶に選び、「王室離脱」にまで至ったのは、なぜだったのか? そこには、やはりダイアナ元妃の影響が少なからず見て取れるのだ。 王子の軌跡を振り返ると、メーガン妃と出会う前後から≪変化≫の兆しがあった――。 ・メンタルヘルスの問題から治療を受けていたことを告白 ・傷病兵たちのために「インビクタス・ゲーム」を開催 ・ダイアナ元妃の影響でHIV/エイズ撲滅運動に注力 そして、自らも女優業から社会慈善活動にシフトするメーガン妃と知り合った。 メーガン妃は言った。「ヘンリー王子となら、世界を変えられる」 その一方で、2人の放埒なふるまいは、英国大衆から反感を買うことになった。 ・3億6000万円超の公費をかけて新居を改装 ・メーガン妃の衣装代は年間7000万円以上とダントツ1位 ・プライベートジェットに乗ってセレブたちと妊娠パーティー 相談もなく突然「主要王族からの引退」を宣言した2人に対して、 エリザベス女王は王室を守るために、冷徹な決断を下したのだった――。 日本テレビロンドン支局長が見た、ロイヤルファミリーの素顔。
  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨
    3.7
    メイクラブまでは一瞬だった。立ち入り禁止のドアの向こう、横たわるスペースもないその空間で、私は立ったまま片足を高く上げハイヒールを壁に付ける。足首には小さなショーツが巻きついている。やがて体の芯に“あれ”が来て、すべての感覚が麻痺してしまった。「うちに来て」――黒人脱走兵・スプーンとの生活がはじまった。愛の表現も謝罪の表現も、私を気持ちよくするための方法を、彼はファックしか知らない。かわいいスプーン――。黒人との愛を描いた、デビュー作を含む詠美文学の原点・3編を収録。

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  • ベニヤ舟の特攻兵 8・6広島、陸軍秘密部隊レの救援作戦
    -
    秘密部隊の青年たちは、 国家から二度死を宣告された。 封印を破り、レ兵士たちは語った!! マルレという秘密兵器があった。それは戦闘機でも潜水艇でもなく、ベニヤ板製の水上特攻艇。 マルレの特攻隊は秘密部隊ゆえに人知れず消えていった。 しかし、この特攻隊にはより大きな秘史がある!  それは彼らが8月6日の原爆投下直後の広島に入り、真っ先に救援活動を行っていたこと。 結果、多くの隊員が被曝したこと、そして被爆者として戦後に苦しんでいたこと、である。 被爆地に真っ先に駆けつけて被爆者を助けた秘密部隊の特攻兵たちは、 復員後に自らの身体に発症した原爆症と戦い、被曝という事実を認定しようとしない国と戦い、 周囲の被爆者差別と戦った。 特攻と原爆によって、二度も死を国に告げられた彼らは、「戦後」を戦い続けたのだ。 秘密部隊ゆえにマルレは戦果を秘され、彼らの部隊が原爆投下直後の広島を救援に奔走した行為は忘れられ、 その隊員たちが被爆者として戦い続けた歴史は消えようとしている。 「彼らの証言は、語らずに逝った戦友たちへ捧げる鎮魂であり、いかに戦争が悲惨で愚かで空しいかを訴える警鐘であり、戦争のない平和な世界を祈念する遺言である」 もう、この国で人命を消耗品にしてはならない。 ■「俺は戦争に行きたくない! 軍隊に入隊したくない!」 ■「一艇を以て一鑑を屠る、それが諸君の任務である」 ■「みんな今年いっぱいの命だと覚悟して精進してくれ」 ■「私たちには玉砕は許されませんでした」 ■「俺が原爆症だと知れ渡ったら、子供たちが何されるかわからん」 ※本書は2015年7月に弊社より刊行した単行本『原爆と戦った特攻兵 8・6広島、陸軍秘密部隊レの救援作戦』を 改題の上、加筆修正したものです。
  • ペリリュー玉砕 南洋のサムライ・中川州男の戦い
    3.0
    戦死者10222名。最後に残ったのは34名。 玉砕から75年、いま明かされるペリリュー戦の全貌。 フィリピンの東、小笠原諸島の南西に浮かぶ島国パラオ共和国。 戦後70年の節目となる2015年4月8日、天皇皇后両陛下(現在の上皇上皇后両陛下)は、この国の南部に位置するペリリュー島を訪問され、日米それぞれの慰霊碑に献花された。 宿泊されたのは巡視船内、移動は大型ヘリという強行軍であった。 そうまでして両陛下が慰霊のために訪問されたのはなぜか。 この島こそ、太平洋戦争でも有数の激戦地でありながら、人々の記憶から消えようとしているからではなかったか。 ペリリュー島にあった大型空港の確保を狙う米軍の総兵力は約4万2000人。 主力は米軍最強ともうたわれた第一海兵師団であった。 いっぽう日本の守備隊は約1万人。寡黙な九州男児である中川州男大佐に率いられた「陸軍最強の精鋭部隊」との声もある水戸の歩兵第二連隊が中心である。 自滅覚悟の「バンザイ突撃」を禁止し、太平洋の防波堤たらんと、守備隊は島じゅうに張りめぐらせた地下壕を駆使して、74日間にもおよぶ徹底抗戦を試みる。 昭和天皇から発せられた「お褒めのお言葉」(御嘉尚)は異例の11回。 米第一海兵師団は史上最悪ともいわれる損害をこうむった。 中川大佐の人生、満洲から転戦した歩兵第二連隊の記録を追いつつ、ペリリューでの壮絶な戦闘を、帰還兵の貴重な証言や現地取材などを通じて描き出すノンフィクション。
  • ペリリュー島玉砕戦 南海の小島 七十日の血戦
    3.5
    中川州男大佐率いる1万余の日本軍守備隊は、4万4000の兵隊と数百の戦闘車両を投じた米軍と知略闘魂のかぎりを尽くして戦い、莫大な損害を強いた──最後の一兵まで勇戦した日本将兵たちの壮絶なる戦場と知られざるペリリュー洞窟戦を描く。 ペリリューから11キロ南下したアンガウル島での凄絶な激闘を経て、奇蹟の生還を遂げた「英霊の絶叫 玉砕島アンガウル戦記」の著者 舩坂弘によるノンフィクション戦記。
  • 北縁怪談 札幌編
    3.0
    夜の街から心霊スポットまで! 札幌のプロ怪談師・匠平が蒐集した地元のリアルガチ実話! 「明治の初めくらいまで、札幌にも処刑場があったって言われているの」 このホテルの場所はもともと――「すすきのホテルR」より 北海道発! メディアで大人気のプロ怪談師・匠平が、札幌の恐怖譚を纏めた実話怪談本! ◎廃墟でヤンキーを襲う恐ろしい怪異…「厚別区の団地」 ◎夜の学校に出没する日本兵の噂と真実…「札幌D高等学校」・YouTube撮影用に借りた部屋で今も起きている怪奇現象…「事故物件スタジオ Nマンション」 ◎最恐心霊スポット・支笏湖で体験したリアル異界譚…「迷子」 ◎現役北大生が語るキャンパス内で本当にあった恐怖…「北海道大学」 ◎執筆中にリアルタイムで起きた著者自身の実体験…「邪魔をするな。」 ――など札幌界隈の怖い話26話収録! 大都会・札幌は最恐魔界都市!?
  • 本格戦国シミュレーション 天才軍師真田幸村・逆転大坂の陣! 真田風雲伝 二
    値引きあり
    -
    ※注【この電子書籍は、印刷物として2013年5月に発売された『真田軍戦記 2』(学研パブリッシング)を基に、再編集&改題して制作したものです】 大坂の陣の逆転を描く本格戦国シミュレーション 天才軍師・真田幸村が大坂の陣を勝利に導く! 秀頼から豊臣家の軍事と政治の大権を任された真田幸村は、大坂城に約七万の兵を入れて籠城し、徳川軍十五万強を迎え撃った。その一方で、自ら淀城を奇襲して奪い、大坂城の支城とする。さらに、徳川方に反旗を翻した福島正則、立花宗茂らが広島城から東に攻め上り、姫路城、尼崎城などを落とし、別働隊として大坂城に向かった。福島軍の大坂入城を阻止すべく、伊達政宗率いる徳川軍が船場で激突を始める。同時に、徳川軍は大坂城の本丸総攻撃を開始した。秀忠率いる徳川軍は空堀に攻め掛かり、榊原康勝は大手城門を攻撃する。三万を超す徳川兵を動員した空堀攻撃によって、本丸は危機に陥るが、そこには幸村の仕掛けたある戦略が隠されていた。いま恐るべき火焔の秘計が炸裂する!
  • 見習い用心棒 本所剣客長屋
    2.0
    本所入江町の柿長屋に住み込んだ若い浪人孫谷兵六。夜襲をかけられ、町人ばかりの長屋は大騒ぎとなる。兵六には藩の剣術試合で勝った古井虎之助に逆恨みされ、一家を惨殺された過去があった。長屋の住人たちに癒される兵六に、腕を見込んだ岡っ引の岩吉が近づく。人情が沁みる新シリーズ開幕。
  • 本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー
    3.9
    五分後に、虚しい人生。 空虚なスキマ時間に読み切れる、22の傑作ショートショート。 「『夏休み、パパが東京にミュウの配布会連れてってくれるって!』『いいな! てかポケモン青、いつ届くんだろ』。チャイムの音と共に騒がしくなる教室で、目を輝かせる友人達。小学校の話題の中心はいつもポケモンだった。僕は一人、いつも下を向いていた。ウチにはゲームボーイも、スーファミもなかった。」(窓際三等兵「本当に欲しかったものは、もう」より) 「PRだらけになったこのアカウントに生き残ってくれた88967人のフォロワー様へ。私が某恋愛番組に出演して最後の一人に選ばれてからもう五年が経ちました。今まで自撮りやポエムにいいねをつけてくれてありがとう。このアカウントは明日削除します。最後にずっと言えなかった私の正直な思いを綴ります。」(木爾チレン「88967人のフォロワー様へ」より) 「昔むかし、港区にアリとキリギリスが暮らしておりました。アリは桜蔭から東大落ち、キリギリスは広島あたりの女子高から指定校推薦で、それぞれ慶應の法学部政治学科に同期入学しました。アリは律法会でチー牛たちと真面目に学び、キリギリスはチャラサーとして有名なテニサーで楽しく遊んで暮らしていました。」(麻布競馬場「Twitter童話 アリとキリギリス」より) 【著者】(五十音順) 麻布競馬場 @63cities 霞が関バイオレット @NEOKASUMI_No1 かとうゆうか @plasticat_y 木爾チレン @1000ve 新庄耕 @shinjo_kou 外山薫 @kaoruroman 豊洲銀行 網走支店 @toyosubk88 pho @ohp_pho 窓際三等兵 @nekogal21 山下素童 @sirotodotei
  • 謀略監獄
    -
    犯罪のサポートと情報の売買。それがカーラの仕事だった。だが今回持ち込まれた依頼は危険きわまりない――〈プログラム〉への潜入の手配である。頻発する刑務所の暴動に手を焼いたイギリス政府が導入した矯正施設、〈プログラム〉。ゴーストタウンとなった住宅街を接収、二重の壁で囲み、そこで受刑者たちによる「自治」が行われている。依頼人は元狙撃兵の殺し屋ジョハンセン。カーラの手配でジョハンセンは施設に潜入するが……。  依頼の背景を調べはじめたカーラは、次々に不可解で不穏な事実にぶちあたる。かつて彼女とジョハンセンが関わったギャングの抗争。元MI5の老スパイの死。謎の失踪を遂げた女性医師。警察、MI5、犯罪者たち……この一件の裏側で何か秘められた謀略が動いている。そして〈プログラム〉の中では、ジョハンセンに怨みを抱く大物ギャングが待ち受けていた……。  ジョン・ル・カレばりの陰謀の迷宮。スタイリッシュなクライム・ノワールの語り口。最高にクールな女性ヒーローと巧妙なプロットでイギリス出版界を揺るがせた新人のデビュー作。
  • ぼくがきみを殺すまで
    4.0
    ベルエイドの少年兵エルシアは、自らをとらえた敵国ハラの兵士に語りかける。絵が得意なハラの少年ファルドと過ごしたあの日々のことを……。架空の世界を舞台に、主人公が戦場に出るまでの物語を、美しく、そして苛烈に描く。著者渾身の一冊!
  • ぼっけもん 最後の軍師 伊地知正治
    5.0
    国のため、小さきもの、弱きものこそ生き延びよ。 鳥羽伏見の戦い、戊辰戦争。わずか700の兵で4倍の幕府軍を撃破した片眼片足の不自由な「類稀なる軍略家」伊地知正治。ぼっけもんと呼ばれる激烈な性格で兵を駒として操り薩摩人として勝ち続けてきた伊地知が新時代に目にしたのは、荒廃した土地で貧困に喘ぐ民の姿。大久保利通、西郷隆盛と並び称される勤王の志士の胸に、最後に去来するものとは。
  • 墓碑銘
    3.0
    アメリカ人の父親と日本人の母親の許に生まれた、トーマス・アンダーソンこと浜仲富夫。日米開戦を機に、日本人として生きることを強いられる。坊主頭で国民服を着て、剣道を習い、国策映画では悪役アメリカ人を演ずる。そして入営。青い眼の初年兵は、異父妹への想いを支えに、軍隊生活のつらさに耐える。だが、山西省から米兵と対峙するレイテ島に転進。極限状況の中でアイデンティティを問う、戦争文学の白眉。異色の戦争文学……日米混血の日本兵、その壮絶な自己喪失の過程を描く。
  • position ACT-1
    -
    ポジション(ACT-1)とは 波野發作が勝手に動くとどうなるか。 →こうなります。 というわかりやすい事例。 去勢されて生きるぐらいなら死んだ方がマシだ。エロのない人生などまっぴらだと夜空に叫ぶ時、上空からふわりと七人の作家が舞い降りた。そんな魂が抑圧されて押しつぶされそうなすべての男子と女子に捧げる、リビドー解放マガジンが『オプション』である。 清廉潔癖の仮面を脱ぎ捨て、魂だけでも欲望と情動の赴くまま夜の街を駆け抜けようぜ。品性下劣の極み。PTA非推奨作品。 〈掲載作品〉 新城アキラの秘かな愉しみ(藤崎ほつま) キヌドルアンリミテッド(にぽっくめいきんぐ) 絶望の降下兵(米田淳一) 産まレた(黒桃将太郎) AR出会い系(幾谷正) オトナーランド番外編 ~カタナの男~(真野清太) お前を抱いて眠りたい(波野發作) 製作総指揮・編集長 波野發作
  • 舞鶴に散る桜 進駐軍と日系アメリカ情報兵の秘密
    -
    この夏、最大の歴史感動秘話! シベリア帰りの復員兵と米情報部隊MISの正体 焼け跡で多くの日本人が食うや食わずの時、舞鶴の丘の上に一人の日系アメリカ兵が植えた桜の謎。 43年間名乗り出なかった日系2世とは? 本書で初めて明かされた涙の物語!! 目次 序章 舞鶴の丘に新しい桜を植える 一章 真珠湾に落ちたゼロ戦 二章 進駐軍と舞鶴 日系アメリカ情報部隊MISとCIC 三章 「かえり船」の港の見える丘 四章 フジオ高木 はじめて死の淵に立つ 五章 受け継がれる桜を植えた人の心
  • マタギ物見隊顛末
    -
    慶応4年の夏、南部藩の秋田攻めを前に、統領から秋田マタギとの顔つなぎを命じられ、敵領に潜入した大蔵、与吉、多作の3人は、味方の降伏を知らずに敵兵を撃ち殺してしまった……。第1回松本清張賞に輝く表題作ほか、東北を舞台に戊辰戦争に巻き込まれた名もなき男たちの悲哀を諧謔(かいぎゃく)味あふれるタッチで描いた「戊辰牛方参陣記」(第37回地上文学賞)と「勝手救援隊始末」の2篇を収録。
  • 松井石根と南京事件の真実
    4.3
    “大虐殺の首謀者”として裁かれた軍人は中国を深く愛していた。ついに明らかになる南京戦の全貌──。 折り重なる屍体。過酷な戦場の現実。押し寄せる日本軍に中国軍司令官は逃亡する。軍律に厳しい松井と血気にはやる師団長の確執。中国便衣兵の無法と日本兵の混乱……。その時、南京城内で何が起きたのか?  南京事件の罪を問われ東京裁判で処刑された松井石根を、中国人は今も「日本のヒトラー」と呼ぶ。著者はこの悲運の将軍の生涯を追いながら、いまだ昭和史のタブーとされる事件全貌の解明に挑む。 【目次より】 第1章 日中友好論者への道 第2章 大亜細亜協会の台頭 第3章 上海戦 第4章 南京戦 第5章 占領後の南京 第6章 興亜観音 第7章 東京裁判 最終章 歿後
  • 真夜中の約束
    3.3
    元SEALの衛生兵で警備会社社員のメタルは驚いた。 突然、友人宅の玄関先に深傷を負ったブロンドの 美女が転がり込んできたのだ。彼女の名はフェリシティ。家の持ち主の女性ローレンが危機的状況 にあったとき救ってくれた天才ハッカーだった。 ローレンに会いにポートランドまで来て、空港で 謎の敵に襲われ何とか逃げてきたという。メタル は彼女に応急処置を施したうえ、自宅に連れ帰り 献身的な看護を続ける。やがて惹かれ合う二人だったが、敵の魔手は次第に迫り…… 大人気シリーズ新章第二弾!
  • 皐の民
    3.0
    遣唐使船に乗り込み唐に渡った日本僧・円仁は、海を自在に駆けめぐる皐の民の力に圧倒され、彼らの手を借りて受難を克服し密教をきわめる。新羅王をも震撼させた皐の民の首領・張保皐、妖艶さと知性を兼ね備えた妓生楼の主・蘭香、したたかな策士の僧・妙珍、最新戦闘船を次々に作り出す天才青年・兵六、美しくそして逞しい女船長・メーカナーなど、魅力的な登場人物が壮大な物語を織りなす。
  • 光秀曜変
    3.0
    信長に仕え二十年。丹後丹波を平定し一国の主となった光秀。齢六十を過ぎたが、嫡男は幼く、まだまだ隠居はできない。主君の覚えを得るためには武勲を上げ続けねばならぬのだが……。安土で家康への饗応を命ぜられた光秀は失態を演じ、主君の不興を買う。不安に駆られる光秀に追い打ちをかけるような下知が。領地召し上げ。追い込まれた光秀が兵を挙げた先は――。
  • ミノタウロス
    4.0
    ロシア革命直後のウクライナ地方。成り上がり地主の次男坊ヴァシリの書物に耽溺した生活は、父の死後一変した。生き残るために、流れ者のドイツ兵らとともに略奪、殺戮を繰り返し、激動の時代を疾走する。
  • 宮本武蔵 一巻
    2.0
    剣禅一如の境地を求めて剣の道を極めんとした宮本武蔵の半生を、吉川英治が国民的ロマンに昇華! 功名を立てようと関ヶ原の合戦に臨んだ新免武蔵(しんめん・たけぞう)、十七歳――。同じく参戦した同郷・宮本村の又八と敗軍の兵として、戦場近くのお甲・朱美母子の元へ身を寄せることに。朱美の父の仇敵を討ち果たし、郷里の宮本村へ帰ることにした武蔵だが、又八は母子とどこぞへ消えてしまった。 村へ到着した武蔵は、又八の許嫁だったお通と再会。理由あって二人は村を出ることに。沢庵和尚に諭された武蔵は剣の道を極める決意を固め、修行の旅に出るのだった。 第一巻 目次 〈地の巻〉 鈴 毒茸 おとし櫛 花御堂 野の人たち 茨 孫子 縛り笛 千年杉 樹石問答 三日月茶屋 弱い武蔵 光明蔵 花田橋 〈水の巻〉 吉岡染 陽なた・陽かげ 優曇華 坂 河っ童 春風便 巡りぞ会わん 茶漬 奈良の宿 般若野 この一国 芍薬の使者 四高弟
  • 宮本武蔵(1)
    4.0
    野に伏す獣の野性をもって孤剣をみがいた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へ達する道程を描く、畢生の代表作。若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから一年、又八の母お杉と許婚のお通が、二人の安否を気づかっている作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。
  • 宮本武蔵全八冊合本版
    4.3
    野に伏す獣の野性をもって孤剣をみがいた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へ達する道程を描く、畢生の代表作。若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵(たけぞう)と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから一年、又八の母お杉と許嫁のお通が、二人の安否を気づかっている作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。(吉川英治歴史時代文庫)。
  • みんなの戦争証言
    5.0
    「平和を願うなら。知ろう、経験者が語る戦争の真実を」(カンニング竹山) いつのまにか戦争が始まり、いつのまにか敵を倒したニュースに高揚し、いつのまにか家族は兵隊さんになって戦場に行き、いつのまにかわたしたちの住む街は焼き尽くされた。70年前、日本中の誰しもが経験した「日常生活の中の戦争」、それが本書のテーマです。“悲しい”や、“辛い”ことばかりにスポットを当て、センセーショナルな戦争のエピソードだけを際立たせるのではなく、昭和16年の真珠湾攻撃よりも前から、時間軸に沿って細かく証言をお聞きすることで、日常生活のいたる所に入り込む戦争の影を見つけることができる。そして、今 を生きる私たちにも、“戦争の始まり”を感じることができる、と考え、太平洋戦争を経験された方々へのインタビューを行ない、本書にまとめました。教科書には書いていない、哀しみ、苦しみ、小さな喜び、沢山の思い出……。自分の国がどんな歴史の上に成り立っているのか、先人たちは何を感じ、どのように考えていたのか? 日本の未来を創る若者たちに必ず伝えなければならない、70年前の太平洋戦争のリアルが詰まった証言集です。◆証言者 宝田明(俳優)、田原総一朗(ジャーナリスト)、清水千壽子(山の手大空襲罹災者)、岩井フサ(元陸軍病院看護婦)、加藤武(俳優)、尾崎健一(元少年通信兵)、赤木春恵(女優)、吉本淳一(元特攻隊員/「零戦」「秋水」パイロット)、石田アヤ(東京大空襲罹災者)、岩井忠正(元 特攻兵器「回天」「伏龍」乗組員)、谷川清澄(元 駆逐艦「嵐」水雷長)、波多江たま(「二二六事件」将校の妹)、笹本恒子(日本初の女性報道写真家)、むのたけじ(元朝日新聞記者)
  • 美華物語
    -
    タイガースのジュリーや竹の子族、大正時代の竹久夢二、制服姿の海軍兵学校生や弾圧下のキリシタン等々。 時代の「アイドル」に寄せる、「ミーハー心」は、いつの世も変わらない。 一途に思いつめて、入れ上げて、禁じられれば一層、燃え上ってしまう。憧れと嫉妬、そしてやがておとずれる喪失感を、日本のアイドルの系譜とともに、やさしい共感をもって描いていく。究極のミーハーを自認する著者ならではの、オリジナリティゆたかな愛すべき小説集。
  • 無外流立志伝 獅王の剣 巻之一 恋文
    -
    恩師を斬殺した仇の手がかりを追い、吉原を訪れた辻兵内……またの名を月丹。彼の手には、桂昌院一派が血眼になって追う“恋文”があった……。やがて兵内は、将軍綱吉の出生をめぐる幕閣の争乱に巻き込まれていく!
  • 無名亭の夜
    -
    1巻1,771円 (税込)
    極東の島国・日本。場末の「店」で「彼」は、店主の従兄弟が語る不思議な物語に耳を傾ける。それは、遙か遠いオスマン帝国の時代、皇帝の近衛兵となった「少年」が、詩に魅せられ、当代一の語り手へと登りつめるめくるめく物語だった──。時空を往還しながら、物語を形作る七つの神秘に迫る、七夜の旅。壮大な世界観と文学的な仕掛けに満ちた野心作!
  • メイド・イン・オキュパイド・ジャパン
    -
    占領下の日本、音楽に魅せられた青春の記録。 敗戦後の「占領下の日本」で民間貿易が再開された1947年からサンフランシスコ講和条約が発効した52年まで、日本からの輸出品には「MADE IN OCCUPIDE JAPAN」の刻印を打たなければならなかった。そんな時代に青春の日々を生きた著者は〈メイド・イン・オキュパイド・ジャパンの申し子の一人なのだ〉。そしてこの本は〈アメリカびいきの、アメリカコンプレックスという悲しい性を払拭しきれない私の「センチメンタルで客観性を欠いた、自己確認のための回想」なのである。〉      * サツマイモ好きのアメリカ兵(1945)/ジェームス・カーンにもらったサンドウィッチ(1945)/「ベイスボール、ベイスボール」(1946)/シアーズ・ローバック(1948-50)/イッツ・マジック(1948-50)/歌うラグビー部員(1950)/進駐軍専用キャバレー福生<ローズ・マーダー>(1950-51)/ジョン・ウェインじゃあるまいし(1951)/ワゴン・マスターズ入団記念日(1952)/陸軍中野刑務所(1952)/アーニー・パイル劇場大行進(1953)/神々の住む家(1953-54)/定期入れのガールフレンド(1953)/ジャズ喫茶<銀座テネシー>(1954)/さて、それからというものは(1955~)     * 高校在学中から進駐軍まわりのバンドに入り演奏、1952年にワゴン・マスターズに入りリードボーカルとして活躍、レコードデビュー。歌手としてヒットを連発、その後俳優としても数多くの作品に出演。本書は一時代を築いたスターの唯一の自伝である。 本文中に和田誠の挿画16点を収録。装丁も和田誠。
  • 「鳴動」そこむし兵伍郎 奥州岩月藩出入司元締手控
    -
    奥州岩月藩の金庫番、出入司元締の要職にある富沢兵伍郎は、藩上層部の権力闘争を尻目に、新田開発を推進、さらに良質の木材の「輸出」をもくろむなど、疲弊しきった財政の建て直しに日々奮闘する。しかしその途上、藩は幕府から蝦夷地出兵を命ぜられる――!
  • 毛沢東の兵、海へ行く 島嶼作戦と中国海軍創設の歩み
    -
    海洋覇権を狙う中国の飽くなき野望。 毛沢東の時代にその淵源をたどる! アメリカにおける中国軍事研究の第一人者が、 中国海軍創設の歴史的背景と未来の戦略を解き明かす! 兼原信克氏(元国家安全保障局次長)絶賛!! 「今や米海軍の規模を超え、台湾併合を狙う中国海軍の誕生秘話。必読の書」 「中国側の軍事動向の先兵にして、台湾有事の最大の主役、中国海軍。その実態を総合的に知ることは日本、アメリカ、さらには全世界にとっても喫緊の戦略的作業だといえるのだ」――古森義久(麗澤大学特別教授)「解説」より 「中国共産党の初期の海軍史と、人民解放軍による、その歴史の解釈は、中国軍の組織的アイデンティティーと思考の習慣、戦略的伝統、そして作戦の傾向を知る機会を与えてくれる」――著者、「序論」より    1949年から1950年にかけて、人民解放軍(PLA)は海軍を設立し、中国の周辺を確保するために重要な決定を下した。毛沢東は、ライバルから沖合の主要な島々を占領するために、海上での軍事能力を開発する必要があったのだ。  本書では、新たに入手された中国語資料から、海軍建設のプロセス、海戦、およびその後争われた沖合での上陸作戦が人民解放軍にどのような永続的影響を及ぼしたかを明らかにする。今日でも、中国海軍のアイデンティティー、戦略、教義、および構造は、これらの初期の経験と神話によって条件付けられている。米国を代表する中国研究者が、中国の海洋進出を適切な歴史的文脈に置くことで、海軍が将来どのように行動するかについての洞察を提供する。
  • もうひとつの核なき世界
    4.0
    原爆、帰還兵、原発。核をめぐる真実のルポ。  2011年3月。福島第一原発事故により、それまで原発依存の生活を送ってきた日本人は、改めて生活のあり方を問われるようになった。事故から3年以上経つ現在も、故郷に帰れない人々がたくさんいるという現実。それほど、「放射能汚染」の被害が甚大であることを、私たちは日々実感させられている。  本書は、2009年のオバマ大統領の「核なき世界」という演説に端を発した「核」をめぐるルポルタージュ。この演説後もアメリカ政府が年々核兵器関連予算を拡大していること。劣化ウラン弾による被曝の後遺症に悩まされながらも、何の補償も与えられないどころかその声すら無視される帰還兵たちの存在。戦争勃発以降、イラクで増え続けるがん患者や先天性障害児。そして唯一の被爆国として、広島・長崎を中心に反核メッセージを世界に発信し続けながらも、原発輸出に力を入れ続けてきた日本。それらの現実を、著者は丹念に取材しながら、「核」とはいったい何を指すのか、その根本からを考え直すべきだと訴える。  文庫化にあたり、原発事故を経た現在の視点で、著者が新たなメッセージを加筆。いまこそ日本人が読むべき、真実のルポ。
  • もしも真田幸村が中小企業の社長だったなら
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 歴史小説、TVゲームで人気を博し、「大坂の陣400年」に2016年大河ドラマにと、今もっとも注目される戦国武将・真田幸村。勇猛果敢な戦いぶりで「日本一の兵」と呼ばれ、家康を切腹寸前まで追いつめながら、一歩及ばず大坂夏の陣に散った悲劇のヒーローが、中小企業の(元)社長としてよみがえる!?  個性豊かな武将たち、歴史を動かす女たちのアツイ戦いを、現代の百貨店競争として描いた、笑って学べる歴史コミック!
  • もっと知りたい! 長宗我部元親 「四国の雄」のすべてが楽しくわかる
    -
    戦国屈指の人気を誇る武将・長宗我部元親。半農半兵の一領具足を巧みに戦へと動員し、見事、四国全域にわたる領土拡大を果たし、天下取りの野望を抱いた知勇兼備の名将である。ここ数年の戦国ブームにともない、元親の知名度は急上昇中だが、「まだまだ逸話などが断片的に伝わるだけで、詳細がよく分からない」というのが現状ではないだろうか。本書は、元親がもっとも輝いていた「土佐統一戦から四国統一戦」に焦点を当て、その魅力のすべてを、独自の愉快なキャラたちがユーモアたっぷりに分かりやすく紹介する、新感覚歴史読本である。各章末には通説とは異なる新説を紹介する「コラム」を掲載し、また、巻末には一族・家臣はもちろん一般的にはあまり知られていない四国内の関連武将も多く取り上げた「人物事典」や、一度は訪れてみたい元親ゆかりの名所を厳選して紹介する「関連史跡」など、元親ファン垂涎の情報満載の一冊!
  • 模倣の時代 上
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治以後,日本は欧米の文化を模倣することに奮闘してきた。しかし,幕末から深刻な社会問題となった米食地帯固有の奇病「脚気」についてはお手本がなかった。その予防治療法だけは日本人が自ら創造性を発揮して解決しなければならない大問題であったのだ。 徳川13代将軍も14代将軍も和宮も脚気で病没。さらに近代化の波とともに,脚気は学生と軍隊の間で大流行しはじめ,とくに軍医たちを悩ませることになった。しかし,原理はわからなくても治療はできる。自らも患者となった明治天皇は洋方医の処方を振り切って麦飯で脚気を克服し,軍隊でも高木兼寛や堀内利国の努力によって食事の改革が行われ,一時は脚気の撲滅も間近とさえ思われた。しかし,これは新しい戦いの開幕にすぎなかった。ドイツ帰りの軍医・森林太郎(森鴎外)を筆頭とする東大医学部系の医学者たちが,麦飯派に対して大反撃を開始したのである。 創造性とは何か。「小説よりも奇」なる歴史の真相は,まさに社会組織の問題であることを凄まじい迫力で示す。 ★★ もくじ ★★ 事のおこり 新しい時代の開幕と脚気問題    明治維新と医学の西洋化 第一部 天皇の脚気と,脚気病院における漢洋の脚気相撲    遠田澄庵の野望か,西洋医たちの陰謀か 第二部 高木兼寛の兵食改善による脚気撲滅作戦    陸軍と東大の脚気論と緒方正規の脚気菌発見 第三部 麦飯による脚気絶滅作戦の成功と軍医本部・東大医学部の対応    〈論より証拠〉と〈証拠より論〉の争い

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  • 森繁自伝
    -
    ライターを知らないソ連兵に春画を売って食いつないだ終戦直後の新京――略奪と暴行と殺戮のこの街から一人の役者が誕生した。「人に嘘はついても、もう二度と自分の心には嘘はつくまい」と決意を胸に、役者への道を邁進し人生を切り拓いた昭和芸能史の華、森繁久彌ならではのユーモア溢れる自画像。終戦直後の日本、人々――人々はどうやって立ち直り、力を取り戻していったのか、軽妙洒脱の裏に悲哀を漂わせる筆致で描かれた森繁サンの素顔。

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  • ヤマネコ・ドーム
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    アメリカ兵と日本人女性との間に生まれたミッチとカズは、ママに引き取られて暮らすことに。また、ママのいとこの子であるヨン子とも幼馴染みであった。ある日、オレンジ色のスカートをはいたミキちゃんという子が池で溺死する事件が起こる。彼らは成長し、それぞれの人生を歩み始めるが、数年に一度、オレンジ色の衣服を身につけた若い女性が殺害される事件が起こり、彼らは過去の記憶に苛まれるのだった……。
  • 闇の戦場
    -
    気温42度。湿度95パーセント。ジャングル。行軍。ただひたすら歩き続ける彼らは「足」と呼ばれる歩兵小隊だ。分隊長の軍曹、黒人兵ハニー・ビー、日系三世のキューシュー、新兵ウェンズディ、インディアンの血をひくダンシング・ベア、異様に大きな鼻の持ち主ノーズ・マン。一つの時空間を共有した6人それぞれの視点から、「戦場」という闇の環に閉じ込められた若者たちの運命を描く連作。戦争シミュレーション小説。
  • 誘惑のとき
    -
    アフリカの奥地で反乱が起こり、伝導教会に付属した診療所の看護婦たちはかけつけた野戦部隊の兵たちに案内されて救出機の待つ飛行場まで泥まみれの行軍をした。しかし、最後の小型機は満席で、いちばん若いイヴは、けなげにも港町まで四十キロのジャングルを、野戦部隊の少佐とともに歩く決心をした。食料を肩に、二人は反乱軍の出没する密林に再び入った。
  • 幸村のむすめ
    -
    伊達藩の白石城主 片倉家16代当主・片倉重信氏、推薦!! 片倉小十郎の家系に隠された真実の歴史。 この小説には「如何に生き残るか、命をかけた本当の戦い」が描かれている。 日本一の兵と呼ばれる父の娘に生まれた少女・阿梅の力強い命の輝きと、 戦中戦後を生きぬいた人びとを描いた感動の時代小説。 真田幸村のむすめ阿梅は、父の敵将であった伊達家の重臣、片倉家に養われる身となった。 12歳の少女は異郷の地でおのれ一人の力を頼りに、周囲の信頼を得て確乎たる地歩を固めていく。 さらに4歳の弟大八が残党狩りの嵐の中を落ちのびてくる。 露見すれば伊達家をも揺るがす重大事。彼の命はいかに護られたか。 匿うことを決断した伊達政宗。周到な布石を置いた片倉小十郎景綱。 勇猛果敢にして熱情の小十郎重綱。片倉領の産業に力を尽くす重綱の正室お方さま。 激動の時代に生きた命の群像。

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  • 指の骨(新潮文庫)
    4.0
    太平洋戦争中、南方戦線で負傷した一等兵の私は、激戦の島に建つ臨時第三野戦病院に収容された。最前線に開いた空白のような日々。私は、現地民から不足する食料の調達を試み、病死した戦友眞田の指の骨を形見に預かる。そのうち攻勢に転じた敵軍は軍事拠点を次々奪還し、私も病院からの退避を余儀なくされる。「野火」から六十余年、忘れられた戦場の狂気と哀しみを再び呼びさます衝撃作。
  • 妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる
    3.0
    大ヒット作『ゲゲゲの鬼太郎』を描いた漫画家。ラバウル島の戦闘で負傷し、隻腕となった水木上等兵。意外にも別荘評論家の水木さん。アシスタントや一族を養う経営者。世界中の妖怪を研究したいと情熱を迸らせる大正生まれ。「水木しげるという人はいつどこにいても自分の心を楽しませるものを即座に見つけだすことができる、だから幸せ」。アメリカへ、故郷・境港へ、パプアニューギニアへ、二年間の密着取材で、手塚治虫と並ぶ巨匠の実像を描く傑作ノンフィクション!
  • 吉田満 戦艦大和学徒兵の五十六年
    -
    1巻2,376円 (税込)
    死者の身代わりの世代 吉田満『戦艦大和ノ最期』が刊行されて半世紀以上が経過した。同書は、吉川英治の勧めで僅か「一日を以て」書き上げられ、小林秀雄に見出されて『創文』創刊号に掲載されるも、占領軍によって発禁処分となった衝撃の初出から今日まで、絶えることなく読み継がれてきた戦争文学の不朽の名作である。 狭義の文芸の世界にとどまらず、組織人にとりわけ愛読されたのは著者の来歴が大きい。 吉田満は1923年生まれ。府立四中、東京高校、東京帝大法学部とエリートコースを歩むが、太平洋戦争末期、学徒出陣に伴い海軍に入隊。少尉として戦艦大和に乗り込み、大和を旗艦とする第二艦隊の沖縄特攻作戦、「天一号作戦」に参加し、奇跡の生還を果たす。この記録が『戦艦大和ノ最期』である。 戦後は日本銀行に入行。ニューヨーク事務所や人事課長といった要職に就き、考査役、政策委員会庶務部長、局長を経て、監事にまで登り詰めるが、この監事在職中に56歳で急逝した。 戦後、鶴見俊輔、江藤淳、加藤典洋らによって論じられてきた吉田。本書は「キリスト者」吉田に力点を置きながら新事実によって新たな吉田像を模索する試みである。戦中派の死生観の内奥へ。
  • 義経号、北溟を疾(はし)る
    3.5
    明治天皇が北海道に行幸し、義経号に乗車する。だが、北海道大開拓使・黒田清隆に恨みをもつ屯田兵が列車妨害を企てていた。探索に放った諜者は謎の死を遂げた。警視総監は元新撰組三番隊長・斎藤一こと藤田五郎に探索方を依頼。藤田に従うのは清水次郎長の子分、法印大五郎。札幌入りした二人は、不平屯田兵の妻が黒田に乱暴され首吊り死体となった事件を探る。書下し長篇歴史冒険推理。
  • 義経の征旗(上・下合冊版)
    -
    源平の戦いに、奥州藤原(おうしゅうふじわら)氏が立ち上がった! 平家の逆襲。義仲(よしなか)の敗走。激動する情勢を前に、熊野(くまの)で兵を挙げた義経は、平家を破り、入洛する。歴史の転換期を新視点で捉えなおす、もう一つの歴史物語を「上・下合冊版」で一挙に。
  • 米内光政
    4.2
    「米内光政は国に事がなければ、或いは全く世人の眼につかないままで終る人であったかも知れない」(小泉信三)。海軍兵学校の席次は中以下、無口で鈍重と言われた人間が、日本の存亡のときに当り、自らの手で帝国海軍七十余年の栄光を葬り去った。一億玉砕よりも、未来ある敗戦に賭けて……。最後の海相の人物と識見を描いて、危機に際しての真の指導者とは何かを問う、感動の記録文学。
  • 442連隊戦闘団 進め!日系二世部隊
    5.0
    1巻572円 (税込)
    第二次世界大戦の最中、アメリカ軍の中に、日本人二世の志願兵ばかりで構成された部隊があった。その名は「442歩兵連隊」。彼らは日本人でありながら、アメリカ軍として戦う宿命を負っていた。――彼らは勇敢だった。ヨーロッパでは最激戦地に派遣され、彼らが上げた武勲と流した血によって、日系アメリカ人の持つ責任感の素晴らしさを全世界に示したのだ! 著者がアメリカ442連隊の生き残り兵に現地取材し、「祖国とは何か?」そして「戦争とは何か?」の問題を投げかける涙と感動の戦争ドキュメント!

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