作品一覧

  • 本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー
    3.9
    1巻1,287円 (税込)
    五分後に、虚しい人生。 空虚なスキマ時間に読み切れる、22の傑作ショートショート。 「『夏休み、パパが東京にミュウの配布会連れてってくれるって!』『いいな! てかポケモン青、いつ届くんだろ』。チャイムの音と共に騒がしくなる教室で、目を輝かせる友人達。小学校の話題の中心はいつもポケモンだった。僕は一人、いつも下を向いていた。ウチにはゲームボーイも、スーファミもなかった。」(窓際三等兵「本当に欲しかったものは、もう」より) 「PRだらけになったこのアカウントに生き残ってくれた88967人のフォロワー様へ。私が某恋愛番組に出演して最後の一人に選ばれてからもう五年が経ちました。今まで自撮りやポエムにいいねをつけてくれてありがとう。このアカウントは明日削除します。最後にずっと言えなかった私の正直な思いを綴ります。」(木爾チレン「88967人のフォロワー様へ」より) 「昔むかし、港区にアリとキリギリスが暮らしておりました。アリは桜蔭から東大落ち、キリギリスは広島あたりの女子高から指定校推薦で、それぞれ慶應の法学部政治学科に同期入学しました。アリは律法会でチー牛たちと真面目に学び、キリギリスはチャラサーとして有名なテニサーで楽しく遊んで暮らしていました。」(麻布競馬場「Twitter童話 アリとキリギリス」より) 【著者】(五十音順) 麻布競馬場 @63cities 霞が関バイオレット @NEOKASUMI_No1 かとうゆうか @plasticat_y 木爾チレン @1000ve 新庄耕 @shinjo_kou 外山薫 @kaoruroman 豊洲銀行 網走支店 @toyosubk88 pho @ohp_pho 窓際三等兵 @nekogal21 山下素童 @sirotodotei
  • 本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー

    Posted by ブクログ

    ショートショートと帯には書いてるけど、短編小説が多め。僕の分類の中では。

    Twitterは文字のSNSということもあり、好きだし、よく見ている。何人かの著者はフォローもしていた。

    同じ時代を生き、同じ東京という町に住み、同じアプリを使いながらも、知らないことだらけ。テーマは『キラキラした東京とその裏側』かな。

    特に面白かったのはリクルート出身で、いわゆるドロップアウトした男を描いた『喉元まで出かかったその言葉は』
    優雅な生活と引き換えにギャラ飲みに勤しむ女性を描いた『必見!ギャラ飲みで毎月100万円簡単に稼ぐ方法』
    仮面を脱いだ自分をさらけだすことが出来た『ひと夏の幻』
    何者かになりたい

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    2023年08月29日
  • 本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー

    Posted by ブクログ

    麻布競馬場さんの話を読んでみたくて借りましたが、他の作家さんの話も面白かった。
    ショートでないと読みきれなくなってるヒトに、おすすめ。賢い大学卒やら東京やらサピやら、2020年代な空気が沁みた

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    2024年11月02日
  • 本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー

    Posted by ブクログ

    Twitter文学の色々な作者の小説が読めて面白かった!
    外山薫さんの好きだけど、次はこの人の本読もう〜ってなった!
    今話題の地面師の人もこのジャンルに入るんだ!

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    2024年09月07日
  • 本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もう二度と手に入らないっていう話。

    表題作の内容よりも題が切なくて良い。

    作品としては外山薫名義の『成人式』が良かった。

    全体としてとても面白いし新しいとは思うけど、twitter文学として発表している媒体のせいなのか、ちょっと意地悪な視点の似た感じの作品が多いかな、と。

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    2024年07月06日
  • 本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー

    Posted by ブクログ

    流行りのTwitter文学とはどんなものか気になって購入。最初はなんだこれ…となったけど、読み進めるうちにだんだん慣れてきた。
    一冊読み終わってみて、Twitter文学とは、小説ではなく、散文詩なのだと思った。萩原朔太郎の「死なない蛸」を読んでいるような気持ちになる。
    いずれの作品も、登場人物達が究極まで抽象化、客体化されていると同時に(実在する企業や大学、街さえも記号化されている)、厭世的な視点で書かれているが、これが風刺が好きなTwitterユーザーと非常に相性がいいのだろう。
    Twitter文学とは''何か"を(時に自分自身を)嘲笑うために産まれたのではない

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    2023年09月16日

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