無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
ビアスといえば『悪魔の辞典』が有名だけれど、小説も実に巧い。ポーの再来だとか、芥川の元ネタだとか、頷ける。気が利いている。
とりあえず、どの話も、ことごとく人が死ぬ。だが、それをあくまで地面に足を付けたまま書いている。皮肉に唇を歪めて死を睨めつける作者の顔がページの裏に透けて見えるようだ。持ち前のシニカルな筆致で淡々と物語を語り、最後に鮮やかに落とす。短編小説の醍醐味が存分に味わえる。
ビアスの描く死は、単なるおとぎばなしのスパイスではない。凝ったプロットに使うための小道具ではない。読者を感動させようと意図された悲劇ではまったくない。もっと確かなもの、乾いてざらざらしているもの。鼻歌歌いながら歩いていて、ふと振り返ったら暗い路地の隙間からこっちを見ているような、なんだかそんなふうな死のかたちだ。
南北戦争での従軍経験。ビアスは戦場で何を見たのだろうか。
Posted by ブクログ
かの芥川龍之介に多大な影響を与えたといわれるビアスの短篇集。
ビアスといえば「悪魔の辞典」で有名だけど、この作品集もそれに負けず劣らず相当虚無的かつ厭世的。
「この人、頭おかしいんじゃないか?」ってくらいの勢いでひねくれてる。
とりあえず、どの作品も基本的に人が死ぬ(笑)。
死っていうのは文学のテーマでも最重要事項だと思うんだけど(文学のみならず人生そのものかもしれないが)、これだけ多彩に死を書けるのは絶対に才能だよなーと。
数ページの間にその死を凝縮できるってのはなかなかできないだろう。
この辺の死生観は軍人だったからこそ養われたのだなと。
あまり人に大っぴらに薦めれる本ではないけど、自分はこういう作風は好き。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
ビジネス・実用
試し読み