米内光政

米内光政

924円 (税込)

4pt

「米内光政は国に事がなければ、或いは全く世人の眼につかないままで終る人であったかも知れない」(小泉信三)。海軍兵学校の席次は中以下、無口で鈍重と言われた人間が、日本の存亡のときに当り、自らの手で帝国海軍七十余年の栄光を葬り去った。一億玉砕よりも、未来ある敗戦に賭けて……。最後の海相の人物と識見を描いて、危機に際しての真の指導者とは何かを問う、感動の記録文学。

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米内光政 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    太平洋戦争に、井上成美、山本五十六と反対し続きた海軍の米内光政。

    米内光政とはどのような人物なのか、なぜ内閣は短命で終わったのか。

    なぜ昭和天皇に気に入られたのか。

    あの有名な畑俊六の極当国際軍事裁判での米内光政。

    この本を読み終わった時には、彼をもっと知りたいと思えるようになる。

    彼の内

    0
    2022年09月18日

    Posted by ブクログ

    日本に必要な人物。少しでもこの方の声に耳を傾け、国民の生活を考えられる人がいれば良かったのに。今の日本も、国民のことを第1に考えて政をしてる方が現れることを祈りたい。

    桜の会を弾劾するために、税金の高給取りが子供に見せられない野次を飛ばし、記憶に無い、私の管轄では無いと何十時間も平行線の無駄な時間

    0
    2020年03月01日

    Posted by ブクログ

    ◇いろいろな面で、非常に勉強になりました。

    最も印象的だったのは、
    「真の指導者とは何か」を教えてくれる
    教科書のように感じました。

    今まで読んだリーダーシップの本で、
    聞いたことこともないスタイルなのですが、
    (つまり、何も言わない。
    しかし、内なる信念はハッキリしていて、
    最後の最後には、指

    0
    2020年01月25日

    Posted by ブクログ

    最も印象深い二つの対照的な場面

    8月10日の御前会議前
    米内光政「多数決で結論を出してはいけません。きわどい多数決で決定が下されると、必ず陸軍が騒ぎ出します。その騒ぎは死にもの狂いだから、どんな大事にならぬとも限りません。決を採らずにそれぞれの意見を述べさせ、その上で聖断を仰、御聖断を以て会議の結

    0
    2019年11月30日

    Posted by ブクログ

    2016.9.30
    これまた米内光政を礼賛する訳ではなく、史実を丁寧に積み上げて記された名著。
    無口ではあったが、人を和ませる人柄だったと。でも、本当に戦争を回避したいのであれば、面倒くさがらずに、人を説得すべきだった。

    0
    2016年10月09日

    Posted by ブクログ

    この時代に生きていたとして、マスコミに踊らされずに米内さんのことを評価できたのか。

    山本五十六でテンポをつかめたのか、1カ月弱で読み切ってしまいました。

    五十六さんは、戦争の最中亡くなってしまうし、連合艦隊司令官長なので洋上、海外の世界が多かったのですが、こちらは大臣、総理として日本をきちんと敗

    0
    2015年09月16日

    Posted by ブクログ

    米内光政を中心に、どうして先の戦争に突入したか~どのように終戦にもっていったかが、歴史本を読むより、より分かり易く理解できた。米内光政という人間を初めて知り、その魅力に一発でやられた。

    0
    2015年03月14日

    Posted by ブクログ

    いろんな人の証言や資料をベースに米内の後半生を丁寧に描いている。個人的には兵学校の成績が中くらいだった米内の学生時代や若い士官のころの話が知りたかったけど、とにかく彼の大物っぷりがわかった。
    開戦と終戦前の日本の国内の政治がどうだったのかをあまり知らなかったので学ぶところ大であったし、特に開戦前は映

    0
    2012年08月17日

    Posted by ブクログ

    帝国海軍の軍人・米内光政の生涯を描いた阿川弘之の作品。開戦から敗戦に至るまでの異常な状況下で大局的な観点で適切な判断により戦争を終結に導いた人物。その生き方は派手ではないものの、リーダーとはどうあるべきか等、色々と考えさせられる。

    0
    2010年01月11日

    Posted by ブクログ

    戦後60年経つが、先の太平洋戦争の終結に尽力した一総理大臣を忘れていないか?
    その名は、「米内光政」。
    1880年に岩手県の盛岡に生を受け、海軍大将で何度も海軍大臣になり、第2次世界大戦勃発後、陸軍大将で総理大臣になった阿部信行の辞任を受けて、1940年に総理大臣になる。わずか半年で辞任するも、

    0
    2009年10月04日

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