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  • 広島の二人 人間愛を無慈悲に打ち砕く原爆の悲劇
    5.0
    1巻1,650円 (税込)
    ★広島県知事・湯崎英彦氏推薦 一瞬にして多くの生命と暮らしを奪った原爆投下。 しかし、その広島から時代や国籍を超えた 人間愛の物語を生み出す 『作家の想像力に心が震えた』 ■広島の二人 友情を無慈悲に打ち砕く戦争と原爆の悲劇 脚本家・菊島隆三から未発表脚本「広島の二人」を託された保坂延彦が、 脚本の後日談となる「ミツ子の物語」も加えて小説化。 「8.6」を心に刻み、 受け継ぐ人々の姿を、時に切なく、時に逞しく描く。 1945年8月広島。 捕虜となった米国兵アーサーは、持ち前の反骨心により藤田軍曹と常日頃から対立していた。 一方の藤田は、捕虜生活の中でも誇りを失わないアーサーに対し、内心では秘かな敬意を抱いていた。 だが、藤田の内心を知らないアーサーは、かねてから画策していた脱走計画を実行する アーサーの身を案じ、単身で追跡する藤田。 二人の奇妙な旅路はやがて奇妙な友情を生む。 しかし、そんな二人の頭上から、敵味方を問わない無慈悲な黒い雨が降る。 そして数十年後「広島の二人」の物語が再び始まる。 ■著者 保坂延彦(ほさか のぶひこ) 映画監督・脚本家・小説家 1945年山梨県身延町生まれ。 明治大学文学部卒 「アフリカ物語」 80で監督補、総編集を経て監督デビュー。 斬新な映像感覚は80年代のヌーベルヴァーグとも評された。 (主な作品)「父と子」「愛しき日々よ」「国士無双」「そうかもしれない」「潜伏」の脚本・監督。 その他、ドキュメンタリー、アニメーション作品等を多数創作し独自の世界観に評価が高い。 ■原案 脚本家 菊島隆三(1914~1989)(後にシナリオ作家協会により菊島隆三賞創設) 黒澤映画にも多数脚本を執筆し、日本映画遺産となる代表作品を生み出し海外からも高く評価されている。 菊島隆三作品は、時代や国境を超える普遍性を持っており、 国内外の映画やドラマのリメイク作品として多数製作されている。 ■原案 脚本 安藤日出男

ユーザーレビュー

  • 広島の二人 人間愛を無慈悲に打ち砕く原爆の悲劇

    子供に読ませたい

    原爆を投下された悲劇からはや75年が経過しましました。この作品に触れるまで、原爆投下に対しては、ただただアメリカへ強い怒りを感じておりました。また、その感情の先に平和はないのだろうなとぼんやり感じておりました。この物語で表現されている敵味方を超えた人間に与えられている愛する心の存在を作者はリアリティを持って教えてくれています。現代社会に目を向けますと、社会は分断の方向に向かい、コロナ禍でそれを加速しているように感じています。こんなときだからこそ、この本を子供たちに読んで欲しいと感じました。
    どんなに追い込まれた世界にも、人間の愛する心はきっとある!このことを改めてこの本は教えてくれています。

    1
    2020年08月11日
  • 広島の二人 人間愛を無慈悲に打ち砕く原爆の悲劇

    敵味方を超えた人間愛に感動した

    映画好きな私にとって、菊島隆三の脚本映画は大好きだ。未発表脚本を小説に加えた仕掛けは面白かった。
    まるで映像が浮かんでくるストーリーに夢中になる一冊だ。
    戦争そして原爆を描く本は沢山あるが、その惨状の中に生きる敵味方を超えた人間愛に感動した。久しぶりに良い本に出会えました。

    0
    2020年08月11日

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