19世紀作品一覧
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3.8ちょうど50年前の1972年10月、日中友好の証として、上野動物園に2頭のパンダがやってきた。しかし、中国がパンダの外交的価値に気づいたのは、1930年代にさかのぼる。戦争と革命、経済成長の激動の歴史のなかで、パンダはいかに世界を魅了し、政治利用されてきたか。パンダを主人公にこの100年あまりを読み直す、異色の中国近代外交史。 19世紀の半ば、パンダはあるフランス人宣教師によって「発見」され、世界に紹介された。欧米人探検家が初めてパンダを射止めたのは1929年。日中戦争下の1941年には、蒋介石の妻・宋美齢が懐柔策としてアメリカにパンダを贈る。1949年に成立した中国共産党政権も、この珍獣の価値を見逃さなかった。人民の愛国思想を育むために北京動物園で展示を始めたほか、モスクワや北朝鮮に贈呈され、ロンドンでも大歓迎される。 日本でのパンダブームは、1972年のランラン・カンカンの来日以前に始まっていた。1970年創刊の『anan』ですでにマスコットとなり、1971年10月にはロンドン動物園でパンダと対面した昭和天皇が満面の笑顔をみせるさまが報道された。 中国はその後も、国際政治、地球環境などさまざまな問題と絡ませながら、近代国家の自己像をパンダを通して国際社会にアピールし、近年では、一帯一路構想下でのパンダの送り先や、二度の北京五輪で採用されたパンダのキャラクターなど、その利用はますます巧みになっている。 2011年刊の『パンダ外交』(メディアファクトリー新書)を全面改訂し、新章を加筆。 目次 はじめに 第一章 パンダ、世界に発見される 第二章 パンダ、他国に贈られる 第三章 パンダ、冷戦に巻き込まれる 第四章 パンダ、日本にやってくる 第五章 パンダ、外貨を稼ぐ 第六章 パンダ、大国を代表する おわりに 主要参考資料 索引
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3.819世紀からアメリカに進出し、日本美術品を大量に販売した骨董商・山中商会。20世紀初には清朝崩壊で大量放出された中国美術の大オークションをニューヨークやロンドンで開くが、日米開戦で莫大な資産を失い、所蔵コレクションは全て売り払われる。歴史の荒波に揉まれて消えた、世界的美術商の知られざる六十年。
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4.6※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日経BPクラシックス 第10弾 「すべてのことが官僚機構で行われている国では、官僚が内心反対していることは何もできない。このような国の政治制度は、経験と 実務能力をもつ国民をすべて規律ある組織に集めて、それ以外の国民を支配することを目的としている。」 この文章は、日本の官僚批判派、あるいは改革派官僚が書いたものではない。150年前に出版されたミル『自由論』の一節だ。 驚くほど、いまの社会の真実を突いている。官僚制の本質は、どの時代、どの社会でも変わらないということだろう。 ミルは19世紀のイギリスを代表する哲学者。父ジェームズ・ミルは著名な哲学者であり、息子に英才教育を施した。そのあたりは息子の『ミル自伝』に詳しい。 本書は、他者に危害を与えない限り、国家は個人に干渉すべきではないという「危害原則」を明らかにしたことで知られる。 リバタリアン(古典的自由主義者)の聖典ともいえるイギリス経験論の金字塔。 言論の自由、思想の自由がなぜ大切なのかを、民主主義のエッセンスをまるでビジネス書のように面白く説いている。たとえば、こうだ。 「ひとつの社会に変わった言動がどれほど多いのかは一般に、その社会に才能や知的な活力、道徳的な勇気がどれほどあるのかに比例する」
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3.9日本近現代史の泰斗、東京大学教授の加藤陽子氏は「本読みの名手」でもある。「この人の書評は面白い」「読書の幅が広がる」など、高い評価を得ている。単なる本の内容紹介にとどまらず、世の中の動きや世界の情勢に読者の目を向けさせ、考えるきっかけを作ってくれる、非常に示唆に富む書評だ。 それぞれの本の書き手が、いかなる分析視角によって紡ぎ出したのか。研究書、小説、ノンフィクション、エッセイ、写真集など、加藤氏の感性ですくい上げた名著を紹介する。 【本書の内容】 ●『神聖喜劇』(全5巻、大西巨人=著、光文社文庫) ●『歴史と国家 19世紀日本のナショナル・アイデンティティと学問』(マーガレット・メール=著/千葉功、松沢裕作=訳者代表、東京大学出版会) ●『毒親介護』(石川結貴=著、文春新書) ●『歴史としての日教組(上)(下)』(広田照幸=編、名古屋大学出版会) ●『インビジブル』(坂上泉=著、文藝春秋) ●『歌集 形相』(南原繁=著、岩波文庫) ●『死者の書 身毒丸』(折口信夫=著、中公文庫) ●『「東京裁判」を読む』(半藤一利、保阪正康、井上亮=著、日経ビジネス人文庫) ●『戦線』(林芙美子=著、中公文庫) ●『国際メディア情報戦』(高木徹=著、講談社現代新書) ●『小林秀雄の流儀』(山本七平=著、文春学藝ライブラリー) ●『帝国の参謀 アンドリュー・マーシャルと米国の軍事戦略』(アンドリュー・クレピネヴィッチ、バリー・ワッツ=著/北川知子=訳、日経BP) ●『わが青春無頼帖』(柴田錬三郎=著、中公文庫〈現在は増補版、単行本は新潮社〉) ●『民藝四十年』(柳宗悦=著、岩波文庫) ●『ミシンと日本の近代 消費者の創出』(アンドルー・ゴードン=著/大島かおり=訳、みすず書房) ●『たまきはる』(神藏美子=著、リトル・モア) ほか ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
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4.019世紀にアメリカ西海岸のゴールドラッシュで金鉱労働者の作業着として誕生したデニム。 長い年月を経てデニムは進化を遂げデイリーウェアとして市民権を獲得しました。 日本人のデニム所有率は9割超、1人あたりの所有数は約4本と言われています。 一方、希少なヴィンテージ・デニムは世界中のコレクターや古着商人によってモデルによっては1千万円超の高値で取引されています。 現代のヴィンテージ・デニム価格高騰は、日本で昭和後期のバブル時代に巻き起こった古着ブームが発端です。 アメリカに眠っていたヴィンテージ・デニムの価値にいち早く気づき、世界中にその魅力を広めたのは、日本人なのです。 その証拠に、「デッドストック」「ヒゲ」「ハチノス」は、世界共通の和製英語です。 本書は、ヴィンテージ・デニムに人生をささげた男、原宿の老舗古着屋「BerBerJin」店長・藤原裕氏をストーリーテラーにお迎えし、 「服が売れない時代に、なぜヴィンテージ・デニムが1千万円で取引されるのか」を掘り下げて解説する、はじめてのデニム教養本です。 ヴィンテージ・デニムの魅力を写真満載のオールカラーで紹介し、いますぐ人に話したくなるデニム雑学をお届けします。
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4.5※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 気候温暖化の現状と 脱炭素へ向けた世界の取り組みをわかりやすく図解した SDGs時代の決定版ガイドブック ▼国連組織によれば、地球の気温は19世紀後半と比べて約1.1度上昇しました。日本や世界各地で、異常な熱波や干ばつ、過去に例を見ない集中豪雨や巨大な台風が増えています。こうした異常気象は気温の上昇と関係があるのではないか。そんな見方が強まっています。 ▼世界の専門家や研究者で構成する国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は、最新の報告書で「1750年ごろ以降に観測された温暖化ガスの濃度増加は、人間活動によって引き起こされたことに疑う余地はない」と断言しました。 ▼この気候変動とその深刻な影響を理解するため、本書のプロローグや第1部では、世界で起きている現実を図や写真を多用してわかりやすく解説しています。さらに第2部では、2016年11月に発効したパリ協定や2021年11月に英国グラスゴーで開かれた第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で確認した「気温上昇を1.5度に抑える努力を追求する」との合意の実現に向けて、国や地域、企業が始めた挑戦を数多く紹介しています。これから社会の変化を掴むことができます。 ▼気候変動の原因となる温暖化ガスの排出を抑えるには、これまでの生活や経済のしくみを大胆に変えなければなりません。先進国と途上国の意見の対立もあります。資源の豊富な国と乏しい国など、各国が抱える条件も異なります。このため本書では、新しい技術の開発など積極的な取り組みだけでなく、簡単には解決できない課題や国際社会の現実にも触れています。 ▼職場で、学校で、家族で考え、行動するための1冊です。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ベルリンとポツダムは、ともにプロイセン王国の都として歴史を歩んできた兄妹のような町です。19世紀以降膨張する一方だったベルリン、タイムカプセルのようにプロイセン時代の遺産を封印していったポツダム……。ベルリンと対照的なポツダムを知ることで、ベルリンもより一層魅力的に感じられることでしょう。 ※本商品は過去にダイヤモンド社から発行されていた商品になります。収録内容に変更はありませんので、重複購入にご注意ください。
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3.0●巨大な政府資金は自由主義のコストだ 新型コロナウイルスの蔓延は、世界の風景を一変させた。街からは人が消え、経済は急激に冷え込んだ。各国は巨大な財政支出でこれを再び浮揚させようと四苦八苦している。 現在の自由主義は、19世紀に確立した。フランスや米国は血と汗と涙で自由を獲得し、株式会社制度・中央銀行制度が確立したのもこのころだ。自由主義の発展で中間層の生活水準は押し上げられ、度重なる不況も政府資金によって乗り越えることができたことで、自由主義は最高のシステムとして認識されてきた。 ただ、今回の不況期では、巨額な財政支出が見込まれ、自由主義の存亡が問われている。本書は、10年先の国家・企業・通貨の関係を展望することがテーマになる。
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4.419世紀、女性と男性とでは人生を送る条件がまったく違っていました。女性は投票もできず、自分でお金を稼ぐこともできませんでした。自分の体を管理することはできませんでした。女性の体の決定権は父親にあり、結婚してからは夫がそれを引き継ぐのです──
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-彼は、良い香りのする音楽を作る。 そして、人はそこで胸いっぱいに深呼吸するんだ。 ──クロード・ドビュッシー デオダ・ド・セヴラックは、私の芸術生活の最良の思い出のひとつです。私は彼に賛嘆の念を惜しみません。 ──パブロ・ピカソ 真に印象主義者といえる音楽家は、ドビュッシーとセヴラックだけである。 ──ミシェル・シオン 楽壇の中心であるパリに背を向け、ラングドックの自然と生活を描いた音の画家。 師ダンディが愛し、ドビュッシーやラヴェルが賛嘆した天才作曲家の生涯と作品がいま蘇る! デオダ・ド・セヴラック(1872~1921)は19世紀から20世紀への時代の転換期に、フランス楽壇の中心であるパリから距離を置き、南仏を拠点に活躍した作曲家。「地域主義」ともよばれる独自の創作美学を標榜・実践し、ピアノ曲《ラングドックにて》をはじめとする珠玉の作品は、師ダンディをはじめ、ラヴェルやドビュッシーも絶賛した。舘野泉をはじめ、その作品に魅せられたピアニストは数多い。フランス近現代音楽および現代思想を研究する著者が、セヴラックの思想や作品の投げかける現代へのメッセージを読み解く本邦初の伝記。巻末に作品表、年譜、ディスコグラフィを付した。 〈叢書ビブリオムジカ〉シリーズ、創刊第2弾!
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4.0「バッハの音楽は、学びの段階に応じて発見の喜びを与えてくれる、報いの多い対象である」(礒山雅) バッハ時代のドイツは? 当時話されていたドイツ語は? ルターがバッハに残した遺産とは? バッハはどんな楽器・奏法・音響・音律を想定して作曲したのか? 19世紀にバッハ復興が起こったわけは? ルター派のバッハがなぜカトリックのミサ曲を書いたのか?── バッハ研究の第一人者・礒山雅をはじめ9人の著者による14の講義が、 バッハという類なき知の水脈へ誘う。
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-19世紀のイギリスで活躍し、作家活動9年間という短い時間の中で 世界中から愛される作品を残した思想家ジェームズ・アレン。 本書は、著者が日々の暮らしで実践していた瞑想から浮かんだ「365日の言葉」を 彼の妻リリーが編纂した作品です。 時代を経てもまったく色褪せない珠玉のメッセージを味わってください。 [1月4日]人生は、自らの思いと行いによって、自らがつくるものです。 [2月3日]あなたはどんな人間なのでしょう。それがあなたの人生です。 [3月30日]“善性”以上に気高いものを私たちは何ひとつ知りません。 [4月16日]心を清らかにした人間のみが真の愛を知ります。 [5月23日]すべてが可能なのは今です。今“のみ”です。 [6月5日]物質世界は精神世界の投影です。 [7月7日]悟りとは完璧な自由を獲得することです。 [8月5日]“永遠の生命”は、すでにあなたの内側にあります。 [9月27日]混乱、苦悩、心の闇は、思慮不足から生まれます。 [10月7日]すべての人間が心の建築者です。 [11月2日]思いの分散は弱さを育み、思いの集中は強さを育みます。 [12月11日]“愛”はすべてを包み込んでいます。 (本文より)
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-五輪の優勝、WBCの準優勝により、韓国の野球は国民的スポーツとなった。いまその起源や日本経由の用語見直しなど、歴史の解明が喧しい。日本は朝鮮野球にどれだけ関与したのか――。 植民地時代の朝鮮野球は、朝鮮人と支配者日本人双方から重視されていた。日本人との試合は大いに盛り上がり、朝鮮ナショナリズムに火をつける。他方で当局は、中等学校の甲子園出場に道を開き、都市対抗野球を後押しし優勝に導くなど、融和政策に“活用”する。 本書は19世紀末から「解放」される1945年まで、複雑な道程を辿った朝鮮野球について、2つの“民族”を通して描くものである。 序章 変化する野球用語 第1章 ベースボールの伝来と野球の普及―韓国併合前 第2章 暗黒時代―武断政治下の野球界 第3章 「民族の発展は壮健な身体から」―文化政治期の朝鮮野球界1 第4章 帝国日本の野球イベント―文化政治期の朝鮮野球界2 第5章 戦時期朝鮮の野球界 終章 植民地朝鮮の野球とは何だったのか
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-現代の日本は、家選び、生活スタイルの多様化と共に、インテリア選びの基準も高まっています。 そんな中、注目を集めるのがアンティーク家具。 名も無き武骨なプロダクツに見られるインダストリアルデザイン、いま見てもモダンなミッドセンチュリー、フランスの洗練された家具、チェスターフィールドソファや19世紀のヴィクトリアスタイルに見られる英国ファニチャー、その他北欧や和家具など、様々なスタイルが存在します。 現代では再現しえない家具は憧れの的として、またショップインテリアの定番として、いま最旬のアイテムです。 本書は、それらが一堂に会したアンティーク家具カタログ。 かつてないボリュームでお届けする完全保存版です。 ※デジタル版には、表紙画像や目次に掲載している記事、画像、広告、付録が含まれない場合があります。また、掲載情報は原則として奥付に表記している発行時のものです。
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3.6禿頭王、肥満帝、青歯王、合羽王、長脛王、金袋大公、ドラキュラ公、助平ジジイ……今も伝わる55の王の綽名から、近代ヨーロッパのなりたちがわかる。ゴシップとスキャンダルに彩られた、華麗で野蛮な中世・近世欧州史! 『小説フランス革命』や『ナポレオン』をはじめ、スケールの大きな歴史小説で多くのファンを持つ直木賞作家・佐藤賢一氏が、中世から近世にかけてのヨーロッパの王の「綽名」にまつわる逸話を在位の時代順にひもといていく歴史エッセイ。1話=4ページのエスプリの効いたコラム集という趣きで、寄席の謎解きのように軽妙な語りが時空をまたいで逸話と逸話をつないでく。読んでいるとはっと掌を打ったり、思わず吹き出したり。 本書に登場するのは、9世紀のフランス・ドイツ・イタリアの元となったフランク王国の王から19世紀の二月革命で廃位されるフランスの「市民王」まで56人。北欧のヴァイキングや戦乱やまぬイベリア半島の王も登場し、星雲状態だった中世ヨーロッパがほぼ現在の国々の勢力図になっていくまでの1000年が活写される。残虐非道な謀略、親子兄弟の骨肉の争い、結婚や世継ぎを巡る醜聞、そこにカトリック教会など宗教がからみ、時に100年も続く戦争に発展する。まさに血で血を洗う歴史である。
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-■「イギリス VS.フランス VS.ドイツ」で知る世界史 EU牽引役・イギリスはなぜ離脱したのか? 民族移動、宗教対立、国民国家、帝国主義、資本主義、世界大戦、民主主義、欧州統合……。 世界の諸問題の「根源」がこの1冊でわかるポストコロナ時代に日本人必読の新教養。 [目次] 1.中世から近世へ 2.近世から近代へ 3.近代 4.20世紀の二つの戦争 5.凋落と統合の冷戦時代 6.苦悶するEUの時代 <著者略歴> 関 眞興(せき・しんこう) 1944年、三重県生まれ。歴史作家・研究家。東京大学文学部卒業後、駿台予備校世界史講師を経て、著述家となる。『学習漫画 世界の歴史』『学習漫画 中国の歴史』シリーズ(以上、集英社)の構成を手がけたほか、著書に『読むだけ世界史 古代~近世』『読むだけ世界史近現代』(以上、学習研究社)、『総図解 よくわかる世界の紛争・内乱』『さかのぼり世界史』(以上、新人物往来社)、『30の戦いから読む世界史』『キリスト教からよむ世界史』(以上、日経ビジネス人文庫)、『19世紀問題 近代のはじまりを再考する』(PHP研究所)、『世界史の流れをつかむ技術』(洋泉社)など多数。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『世界史を突き動かした英仏独三国志―対立と協調の欧州500年史』(2020年12月15日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
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3.7長靴の形をしたイタリア半島に蹴り上げられるように、地中海に浮かぶ最大の島、シチリア島。マフィアの故郷として知られ、人気の観光地でもあるこの島は、現在はイタリア共和国の一部となっているが、しかし、古くからここは「イタリア」だったわけではない。文明の先進地域・地中海とヨーロッパの歴史を常に色濃く映し出し、多様な文化と宗教に彩られてきたシチリア島。その3000年に及ぶ歴史を描き出し、シチリア島から世界史を照射する。シチリアの覇権をめぐって最初に争ったのは、古代ギリシア人とフェニキア人だった。その後、ローマの「最初の属州」となり、ローマ帝国の穀倉となった。中世にはイスラーム勢力が柑橘類の栽培や灌漑技術を導入し、当時の先端文明と通商ネットワークをもたらしたが、北フランス出身のノルマン人たちがこれを屈服させて「シチリア王国」を建て、栄光の時代が訪れる。さらにドイツのホーエンシュタウフェン家、フランスのアンジュー家の支配が続き、ヴェルディのオペラで知られる「シチリアの晩祷事件」を境に、アラゴン・スペインによる「長く、暗い時代」に入る。フランス革命期にはイギリスの保護下に置かれるが、19世紀にはイタリアの統一運動、すなわちリソルジメントに巻き込まれ、イタリアに併合されていく。絶え間なく侵入した「よそ者」と、宗教・文化の交錯の過程で、シチリア人の誇り高いアイデンティティは形成された。そして今、北アフリカから小さなボートで「新たなよそ者」が押し寄せているシチリアは、まさにグローバル化した世界の台風の目となっている。〈目次〉序章 シチリア島から世界史をみる/第一章 地中海世界と神々の島/第二章 イスラームの支配と王国の栄光/第三章 長くて、深い眠り/第四章 独立国家の熱望と失望/第五章 ファシズムと独立運動/終章 「シチリア人」の自画像/あとがき/参考文献/関連年表/シチリア王の系譜
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4.2「運命」は、つくれる。 犯人は、誰よりもベートーヴェンに忠義を尽くした男だった── 音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」の全貌に迫る歴史ノンフィクション。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【イントロダクション】 「事件」が発覚したのは、1977年――ベートーヴェン没後150年のアニヴァーサリー・イヤー。 震源地は、東ドイツの人民議会会議場で開催された「国際ベートーヴェン学会」。 ふたりの女性研究者が、ベートーヴェンの「会話帳」――聴覚を失ったベートーヴェンがコミュニケーションを取るために使っていた筆談用のノート――に関する衝撃的な発表を行った。 会話帳に、ベートーヴェンの死後、故意に言葉が書き足されている形跡を発見したという。 犯人は、ベートーヴェンの秘書、アントン・フェリックス・シンドラー。 ベートーヴェンにもっとも献身的に仕えた「無給の秘書」として知られた人物である。 ベートーヴェン亡きあとは全部で3バージョンの伝記を書き、後年の──あるいは現代における「楽聖べートーヴェン」のパブリックイメージに大きな影響を及ぼしていた。 たとえば、ベートーヴェンが『交響曲第5番』冒頭の「ジャジャジャジャーン」というモチーフについて「運命はこのように扉を叩くのだ」と述べたという有名なエピソードは、シンドラーの伝記を介して世に広められたものだ。 そんな人物が、会話帳の改竄に手を染めていたとなれば。 それはベートーヴェン像の崩壊に等しかった。 以降、シンドラーは音楽史上最悪のペテン師として、研究者や音楽ファンから袋叩きに遭うことになる。 だが、彼をいたずらに非難することは本当に正しいのだろうか。 シンドラーのまなざしに憑依する──つまりは「犯人目線」で事件の全貌を追うことによって、いまいちど、彼が「嘘」をついた真の動機を明らかにすべきなのではないだろうか。 生い立ち、学生時代の行状、ベートーヴェンとの関係。 ベートーヴェンの死後、会話帳改竄に至るまでの経緯。 罪を犯したあと、どうやってそれを隠しとおしたのか。 そして、100年以上にわたってどのように人びとをだまし続けたか。 それらを知らずして、音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」の真相に迫ることはできない。 音楽史上最悪のペテン師を召喚し、彼が見た19世紀の音楽業界を描き起こす前代未聞の歴史ノンフィクション ――ここに開幕。 新聞 ・「中日/東京新聞」 2018年10月28日付朝刊 /三品信氏(中日新聞文化部記者) ・「共同通信」2018年11月24日以降地方紙配信/江川紹子氏(ジャーナリスト) ・「読売新聞」2018年11月25日付朝刊/宮部みゆき氏(作家) 雑誌 ・「週刊現代」2018年11月17日号 ・「週刊文春」2018年11月22日号 ・「小説すばる」2018年12月号/栗原裕一郎氏(評論家) ・「音楽の友」2018年12月号/小沼純一氏(音楽・文芸批評家、早稲田大学文学学術院教授) ・「モーストリー・クラシック」2019年1月号/澤谷夏樹氏(音楽評論家) ・「週刊ポスト」2018年12月3日号/井上章一氏(国際日本文化研究センター教授) ・「ぴあクラシック」Vol.49 2018/19冬/橘ララら氏(ライター)
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-19世紀後半、エジプトのピラミッドをバックネット代わりにベースボールの試合をした男たちがいた。アメリカの国技を世界に紹介するために選ばれたワールド・ツアーの一行だった。――この奇妙な世界一周野球旅行をめぐって球戯の起源を探る巡歴は始まる。「投げられた白球をバットの真芯でとらえ、野の涯へと打ち返すときのあのいい知れぬ快感……」。野球をこよなく愛する詩人がベースボールの歴史と冒険、詩的なるものを探求した、まったく新しい野球論の誕生。
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4.0バルザックの《人間喜劇》に代表されるように、19世紀フランスほど、人間の欲望や本質が剥き出しになった面白い社会はないだろう。現代の日本における「女子高生」(JK)のように、当時のパリにおいては「お針子」たちが男性たちのファンタスムを掻き立てる欲望のアイコンであった。また、医者や弁護士といった実用的な職業を目指さず文学部や理学部に進学し、その後ドロップアウトして田舎の高校の復習教師になった、「黒服の悲惨」と呼ばれる高学歴ワーキングプアがごまんといた。その他、法廷では弁護をしない「代訴人」、情報通の「門番女」、医者より儲かる「薬剤師」、自営業としての「高級娼婦」……カラー挿絵版画付の風俗観察百科『フランス人の自画像』やバルザックやフロベールの小説に描かれた様々な職業の実態から、19世紀フランスの風俗や社会が手に取るようにわかる! 読売文学賞受賞作。
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5.0破天荒のジャーナリストが書き残した資料を読み解き、日本外交の原点に迫る! 19世紀末、動乱の北京に23年間を過ごしたモリソン。前半はロンドン・タイムズ特派員として反露親日の国際世論を喚起して日露戦争における日本の勝利に大きく貢献したが、後半は中華民国大統領袁世凱の政治顧問として反日の急先鋒に立ち、嵐の中をかろうじて進む新中国の舵取りに携わった破天荒のジャーナリストが書き残した資料を読み解き、日本外交の原点に迫る! 辛亥革命の知られざる実相と諸列強の暗闘を描いた労作。 【モリソンの紹介】 G・E・モリソン George Ernest.Morrison(1862-1920) 動乱の北京で23年間、前半はロンドンタイムズ特派員として反露親日の国際世論を喚起して日本の勝利に大きく貢献し、後半は中華民国大総統の政治顧問として反日の急先鋒に立ち、嵐の中をかろうじて進む新中国の舵取りをしたオーストラリア人。 日本の東洋学研究の発展に貢献した「東洋文庫」の礎となった二万数千冊に及ぶ「モリソン文庫」でも知られている。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 「独習のコツ」と「上達のポイント」を プロがアドバイス! ★ 効果的な「ステップアップ法」がわかる ★ 「表現力」に幅がでる ★ 「フレーズ」の「アイディア」が増える ★ お手本のサウンドが 「QRコード」で簡単に聴ける! ◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆ ジャズのアドリブは、人によってみんな違います。 アドリブの方法とか考え方は ひとつではないということです。 そこが面白いところで、 言い方を変えるなら、 どんな方法でも、何をやってもいい ということです。 しかし何をやってもいいのですが、 良いか? 悪いか? という評価が出てきます。 その評価は誰が出すのかというと、 聴いている人、共演している人、 そして何よりも自分です。 良いアドリブソロの時は誰もがみな ニコニコになります。 リズムがはまって泉のように 音楽があふれ出し、 体中が喜びで満たされます。 こんな体験をしたら、 もうやめられなくなります。 その体験を得るためには、日々の練習です。 この本がその練習の参考になると嬉しいです。 この本では、アドリブをするための ジャズの要素を書いたつもりです。 偉大なプレーヤーのソロを まねるのも良いと思います。 でも、そのプレーヤーが なぜそのようなソロを吹くのか 分析することも重要です。 サックスは豊かな音色、 大きな音、小さな音、速いパッセージなどが 容易に演奏できる楽器です。 オクターヴがキーひとつで 上下できますし、指遣いも同じです。 それ故にこんなに世界に広まりました。 1846年にアドルフ・サックスによって 発明された19世紀の大発明でしょう。 そんな素晴らしい楽器を自分のものとして、 空中に絵を描きましょう。 それがアドリブです。 中村誠一 洗足学園音楽大学ジャズコース名誉教授 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆ INTRODUCTION 楽器の特徴とセッティングの基本 * 楽器の持ち方と構え方 * まず楽器の特徴を理解しよう * リードのつけ方と扱い方 * 楽器のセッティングをチェックしよう ・・・など ☆ CHAPTER1 ウォーミングアップと基本練習 * 練習方法を工夫して効率を上げよう * ジャズらしいモチーフを練習しよう * アドリブの基本的な考え方 * ジャズの「言葉」を覚えよう * サブトーンとハーフタンギングを練習しよう ・・・など ☆ CHAPTER2 いろいろなアドリブフレーズを覚えよう * ブルーノートを理解しよう * コードの感じ方<ペンタトニックを活用しよう><; br>* ジャズらしい音型を使いこなそう * トニック(Tonic)に移行するコード進行を先にマスターしよう * オルタードスケールを理解しよう ・・・など ☆ CHAPTER3 アドリブのアイディアを広げよう * 本番で悔いのない演奏をするためにしっかり準備しよう * 楽に、自由にアドリブを吹くために * 楽器を自由に操ることで初めてアンサンブルが生まれる * お手本のコピーだけではなく自分でアドリブを作ってみよう * II-7→V7の半音進行と分散和音やスケールの関係を理解しよう ・・・など ☆ 私の LP HISTORY * 心に残るLPとは * テナーサックスの巨人の協演を聴こう * インタープレイの素晴らしさ * ユニークなウェイン・ショーターの曲を聴こう * 何度聴いても飽きない名盤 ・・・など
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3.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は19世紀の建築家レオン・イザベ、ルブラン両氏の設計・製図による『ヴィラ 都市住宅と郊外住宅―16、17、18、19世紀の様式による現代パリの住居のモチーフ、および、外国の傑出した住宅』(1867年刊)の図版を再編成したものです。 本書の図版は、16世紀から19世紀の様式による住宅建築の雛形であり、原書は19世紀フランスにおける、当時のいわば「住宅カタログ」です。各デザインの様式は時代・地域とも多岐にわたり、寸法付きの詳細な立面図と平面図を掲載しています。そこには、主(あるじ)の家族や使用人、芸術家、商人などそれぞれの職業や階級に合った部屋、食堂や図書室など共同生活の場のほか、ギャラリー、テラスなど遊興のための場も見られます。 過去の建築デザインや伝統的な貴族住宅の設計を踏襲した本書の作例からは、19世紀当時の人々の志向や暮らし、趣味をうかがい知ることができるでしょう。建築、デザイン、イラスト等の資料としてはもちろん、画集としても楽しめる一冊です。どうぞ幅広くお役立て下さい!
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-隈研吾氏推薦 ――建築界きっての「国際派」のジョージだからこそ書けた 「ボーダーレス」な教養書 小山薫堂氏推薦 ――建築は、その時代を生きた人々の考えや 社会の在り方を記憶している一冊の巨大な書物に等しい。 だからこそ、「建築を読む力」は、より良き未来を創るために 最も必要な教養なのだ * * * * * * * 世界70カ国を訪れ、世界で建築文化を講義している著者による、 現代建築までの「建築の読み方」 建築文化に造詣の深い著者による、 ビジネスパーソンの教養としての西洋建築史 現在の日本、世界を理解するために。 いつもの街並みもこの1冊で見方が変わる * * * * * * * ■著者のことば なぜ、私たちに「建築」という教養が必要なのか 建築という教養が広まれば、大きな権力や資金力を持つ人たちも 低レベルな意思決定はできません。おかしな建物をつくれば、世間から批判を受け、 「無教養な指導者」として軽蔑されるでしょう。 みんなが納得する公共建築やオフィスビルなどを建設するには、 彼らも建築への理解を深める必要があります。 専門家だけでなく、一般の人々が建築を「教養」として身につけ、 建築の良し悪しを語り合えるような社会にしたい。 それを願って、僕はこの本を書きました。 * * * * * * * ■もくじ はじめに 建築が読めると、時代が読める 序章 「美」を求め続けた西洋建築 第1章 石の時代から中世まで 第2章 近世 ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココ 第3章 産業革命がもたらした大変化 第4章 19世紀末 米国の台頭とアール・ヌーヴォー 第5章 モダニズムの巨匠たち 第6章 大恐慌から第2次世界大戦まで アールデコ・ロシア構成主義・イタリア未来派 第7章 戦後アメリカを彩った異才たち 第8章 日本のモダニズム 終章 ポストモダン、脱構築主義、そして未来へ
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-自分を徹底的に信じれば、道は開ける あらゆる自己啓発書の原点 カーネギー ナポレオン・ヒル エジソン 中村天風 松下幸之助 稲盛和夫 彼らの思想はすべてはオリソン・マーデンから始まった。 著書累計世界1000万部超! 19世紀に、聖書の次に多くの人の人生に影響を与えたとまで言われたオリソン・マーデン。 彼が残した数十冊の著作から不朽の成功哲学のエッセンスを抽出して、わかりやすく超訳しました。 ■オリソン・マーデンとは何者? オリソン・マーデンは19世紀アメリカで人気を得た実業家・自己啓発家。 7歳のときに孤児になったものの、勉学に励んでハーバード大学医学部に進学。 卒業後は実業家としてホテル経営に携わり、 その後、苦難にあえぐ人びとを励ますために40代で自己啓発作家に転身。 約30年にわたって、生涯で50冊以上の著作を残しました。 主著『前進あるのみ Pushing to the Front』は明治時代の日本で150万部を超えるミリオンセラー、全世界ではなんと1000万部を超える社会現象となりました。 凝縮された賢者の知恵は、 あなたに最高の人生を約束してくれることでしょう。 <編訳者あとがき より> マーデンの代表作『Pushing to the Front』は明治期の日本に大きな影響力を与えました。たとえば、国民的作家である夏目漱石の『坊っちゃん』には次のような一節が出てきます。 「おれのような数学の教師にゴルキだが車力だが見当がつくものか、少しは遠慮するがいい。云うならフランクリンの自伝だとか『プッシング、ツー、ゼ、フロント』だとか、おれでも知ってる名を使うがいい」 つまり、ロシアの小説家ゴーリキーなどは聞いたこともないが、フランクリンの自伝やマーデンの本なら数学教師の自分でも題名だけは知っている、と漱石は主人公の坊っちゃんに言わせているわけです。 実際、どちらの本も一般大衆に広く受け入れられました。 (中略) マーデンの成功哲学は単純明快ですが非常に奥が深く、とくにイギリスの自己啓発作家スマイルズの影響を受けて、刻苦勉励や自助努力といった伝統的な美徳を強調しています。 <最高の人生を約束する217の格言> 005 迷ったら前進せよ 035 自分で誇りに思える人間になる 048 与えられた時間で何ができるかを考える 081 ビジョンを思い描く 092 暗闇ではなく灯りを探そう 144 自信と勇気を持って道を切り開く 163 自助努力は最高の資本 166 人間は環境の産物である 175 すべきことは今すぐにする 177 自分を絶えず鍛錬する 203 今が人生で最高の時期だ ・・・etc 【目次】 パート1 自分の可能性を信じる パート2 粘り強く努力する パート3 人間関係を大切にする パート4 引き寄せの法則を活用する パート5 人生を楽しむ パート6 信念を持つ パート7 幸運をつかむ パート8 愛情と友情をはぐくむ
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3.5本書は、『もういちど読む山川世界史』を読み、さらにもう少し深く歴史を知りたいという読者の要望にお応えし、『詳説世界史研究』をベースに、アジア編とヨーロッパ・アメリカ編の2冊に分けて歴史を紹介するものを用意いたしました。 『詳説世界史研究』は、政治史や国際関係史を軸に古代から現代までの世界を、オーソドックスな内容で、かつ最先端の研究成果に十分目配りした概説書です。ただそれだけに、どうしても厚くなり、自宅や図書館で読むならともかく、簡単に手にしにくいのは確かです。そこで、その内容を精査して簡易化し、ビジネスパーソンはじめ世界史に興味を持った読者が手に取り、読みやすいように再編集しました。 歴史への関心は、古代から現代までのプロセス、つまり現代はどのようにして形成されたのかを知りたいというところに大きな目的があります。このことを考えると、2分冊する方法として時代で分けるのではなく、アジアを中心とした東洋と、ヨーロッパ・アメリカを中心とした西洋に分けるという方法を採ることにしました。この方法にも批判はあるでしょうが、すくなくとも19世紀末までは、東洋と西洋はそれぞれ相対的に的世界であったのも事実だからです。その意味でも東洋と西洋を合わせて読んでいただければ幸いです。 ヨーロッパ・アメリカ編ではヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、近代以降のソ連圏中央アジア、オセアニアを扱い、古代地中海世界にはじまる「西洋世界」が、現代に至るまでどのような道を歩んできたかをみていきます。
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4.0本書は、『もういちど読む山川世界史』を読み、さらにもう少し深く歴史を知りたいという読者の要望にお応えし、『詳説世界史研究』をベースに、アジア編とヨーロッパ・アメリカ編の2冊に分けて歴史を紹介するものを用意いたしました。 『詳説世界史研究』は、政治史や国際関係史を軸に古代から現代までの世界を、オーソドックスな内容で、かつ最先端の研究成果に十分目配りした概説書です。ただそれだけに、どうしても厚くなり、自宅や図書館で読むならともかく、簡単に手にしにくいのは確かです。そこで、その内容を精査して簡易化し、ビジネスパーソンはじめ世界史に興味を持った読者が手に取り、読みやすいように再編集しました。 歴史への関心は、古代から現代までのプロセス、つまり現代はどのようにして形成されたのかを知りたいというところに大きな目的があります。このことを考えると、2分冊する方法として時代で分けるのではなく、アジアを中心とした東洋と、ヨーロッパ・アメリカを中心とした西洋に分けるという方法を採ることにしました。この方法にも批判はあるでしょうが、すくなくとも19世紀末までは、東洋と西洋はそれぞれ相対的に的世界であったのも事実だからです。その意味でも東洋と西洋を合わせて読んでいただければ幸いです。 アジア編ではオリエントからイスラームにつながる西アジア、中国・朝鮮・日本を含めた東アジア、インドを中心とした南アジア、東南アジアの諸国、そしてアフリカを網羅し、それぞれ独自の価値観を持って紡がれたアジアの歴史をたどります。
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3.6読まずに生き残れるか…!? グローバル化がすすんだ今、 世界史と日本は切り離せない ・ロシアによるウクライナ侵攻の背景 ・ラテンアメリカ、中国で福音派が増えている ・日本人は宗教対立とは無縁なのか ・十字軍遠征の意外な真実 ・イスラム支配地域でも、キリスト教やユダヤ教が許される条件 ・多神教は寛容で、一神教は排他的なのか ・宗教とテロの関係史 ・急激にイスラム化が進む欧州で起きていること ......etc 「宗教対立」を入口に、新たな世界史の見方を提示。 世界の歩みも、国際情勢の「なぜ?」も、背景を読むカギは「宗教対立」にある。 ・・・ 世界で起こる出来事の背後に宗教対立がある。それは、最近起こった世界的に重大な出来事の場合にもそうである。しかし、現代の日本人には宗教対立は先鋭な問題として感じられてはいない。私たちは、宗教というもの、あるいは異なる宗教同士の対立がどういった事態を生むかを理解できていない。それは、世界の歴史、世界の歩みを十分な形では理解できていないことを意味する。国際化が著しく進んできた現在の状況のなかで、果たしてそれで世界を知り、他の国々とかかわり、日本の進路を定めていくことができるのだろうか。そこには大きな問題がある。(本文より) 目次 はじめに ロシア正教とウクライナ正教の反目 ロシア正教会はロシアのアイデンティティ 「第3のローマ」モスクワ 共産主義と宗教の和解 聖なるロシア 仏教と神道の対立 日本における宗教弾圧 第1章 宗教対立の起源――十字軍遠征の意外な真実 1 ローマ帝国はキリスト教を迫害していない 外来宗教との対立 デウスを大日としたザビエル 手強い禅宗との宗論 仏教と道教の対立 度重なる老子=釈迦説の否定 儒教には教団がない キリスト教徒は皇帝崇拝を拒絶? ローマ帝国によるキリスト教公認は怪しい 天理教は軽犯罪で罰せられた 皇帝崇拝はキリスト教公認以前のもの 国家統合に役立つ公認宗教 2 贖罪と金儲けのための十字軍 キリストは神ではない、という根深い主張 ぬぐい切れない「キリスト教= 多神教」論 3つの宗教の交差点「エルサレム」 十字軍のそもそもの目的は「贖罪」 ユダヤ教に原罪の観念はない アウグスティヌスの回心 善悪二元論、現世否定のマニ教 マニ教の深い影響力 聖遺物の蒐集と十字軍派遣 中世で大流行した聖遺物崇敬 聖地奪回では片づかない十字軍の意味 第2章 宗教対立の陰に経済がある 1 プロテスタントは何を“改革"したか ハンチントンの文明の8分類 文明の主軸に宗教あり プロテスタントの側から見た改革イメージ ルターは“公然と"教会批判をした パウロの書簡のなぞ 終末論と教会制度の結びつき 生誕から死までカバーする「七つの秘蹟」 教皇こそ教会の力の源泉 2 教会と世俗権力の「人事と金」をめぐる争い 教会と経済活動 人事をめぐる闘争 銀行業務を行ったテンプル騎士団 異教徒からは利子が取れる 十字軍のための経済的な支え 宗教改革に対抗してできたイエズス会 商才に長けた宣教師たち 教会領としての長崎 アジールとしての宗教勢力 教会に頼らず聖書に頼る――ルターの改革の真意 第3章 キリスト教とイスラム教は対立していたか――近代以前と以後 1 野蛮なキリスト教世界、進んだイスラム教世界 宗教対立の契機 アラブ側には不明だった十字軍の目的 文明の先進地アラブ 医療もイスラム世界の方がすぐれていた 野蛮な十字軍 オスマン帝国に「スルタン・カリフ制」の成立 重要問題の判定者= カリフ オスマン帝国の軍人にキリスト教徒もいた 宗教の混交は当たり前 「イスラーム世界」という言い方への違和感 イスラム教の大勢力は東南アジア、南アジア 19世紀に成立した「イスラーム世界」という見方 2 イスラムには組織も宣教も現在もない キリスト教に宗教法がない イスラム教徒はモスクに属してはいない イスラム教は商人の宗教 イスラム教のもつ緩さ 「啓典の民」を認めるイスラム教 利子を取れる「啓典の民」は貴重 対立は近代に入ってから 第4章 インドの宗教対立の歴史を追う―― 多神教は寛容なのか 1 中国、朝鮮、日本の「廃仏」の歴史 中国における「廃仏」 仏教弾圧にも経済的背景が 李氏朝鮮における廃仏政策 寺社勢力から土地を奪い、税を課した明治政府 2 神話とナショナリズムの形成 ヒンドゥー教徒によるモスク襲撃 アヨディヤ事件の背景 イスラム教徒は全体の13パーセント 体系化されていないヒンドゥー教 ヒンドゥー・ナショナリズムの2つの背景 政治への幻滅から興ったナショナリズム 3 神話の政治利用 神話ドラマと連動する政治 神話と歴史的事実との関係 捏造される神話 神話を根拠とナショナリズム 税金を取り異教を許したオスマン帝国 非イスラム教組織を徴税に利用する オスマン帝国とムガル帝国の統治の違い 第5章 2つの原理主義が向かう先――福音派とワッハーブ派 1 アメリカを襲った信仰復興の狂熱 新しいことば「原理主義」 イラン革命とイスラム原理主義 先にあったキリスト教原理主義 福音派の主張 「アメリカの子どもたちを戦士に」 アメリカの異様な信仰復興熱 商品のセールスと信仰の宣伝 キリスト教の特殊性 2 何度もよみがえるイスラム原理主義 18世紀のイスラム改革運動 イルハン朝の従軍記者 ムスリム同胞団に引き継がれた思想 原理主義が対したのは国内政治の矛盾 第6章 宗教とテロの関係史 1 イスラム教の特性とテロ イスラムは「普通名詞」の世界 アフガニスタンでの米ソの確執 同時多発テロ ハンブルグ・グループ ビンラディン主犯説の疑わしさ 組織ではなくネットワーク イスラム教徒による襲撃事件 増える「自爆テロ」 殉教者を聖人とする仕組みがない 2 個人の改心が宗教対立を引き起こす エリートたちがテロリストに 世俗的な若者たちの変身 内面の変化が大きな要因 「チンケな若者」による大量殺戮 宗教の確信と劣等感 外側にある悪を強く意識する 狂信者の系譜 暗殺対象の歴史的な変化 個人が引き起こす宗教対立 第7章 世俗主義が巻き起こす新たな宗教対立 1 宗教改革から政教分離へ ある映画の隠された意味 改革派「ユグノー」への弾圧 フランス革命と宗教 フランスにおける政教分離の流れ カトリック教会の激しい抵抗 宗教的標章規制法の成立 2 国内の宗教対立 オイルショック後の移民政策の変化 聖俗一体化したイスラム教との根本的差異 トルコにおける世俗化 顕著なイスラム教復興の動き 国家による世俗化との対立 おわりに 民族宗教と世界宗教 宗教衰退の原因 カーストとイスラム教の拡大 分断と宗教対立のゆくえ
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3.6私たちは、どうしたら「よき祖先」になれるのか! 私たちは皆いずれは、未来に生まれてくる人たちにとっての祖先となります。その時、未来の人たちに私たちが「よき祖先」と思ってもらえるかどうか。負の遺産を残した「悪い祖先」にならないようにするには、今、どんな行動をすればよいのかを論じた内容です。 著者はイギリスの文化思想家。「よき祖先」になるための考え方、方法、過去から現在までの活動例を紹介します。また、その問題を様々な視点から分析し、私たちに行動を起こすよう提案しています。 考え方は、長期思考を重視するということです。 日本での政治施策の例 1550年~1750年にかけて日本の森林は荒廃し、生態系も社会も崩壊する寸前でした。 国の支配者は、森を切り開いて何千もの城や神社、邸宅を建てたのです。森林が大量に伐採されたため洪水に襲われ、その結果1600年以降は大飢饉が相次ました。 これに対して、徳川家は、1760年から100年間、世界初の大規模な林業計画に着手したんです。役人は村人に報酬を払い年間10万本の苗木を植えさせました。 この結果、1度は文明衰退の道をたどった日本が19世紀後半には再び緑の国に戻ることができました。これは私たちが環境危機に対処するためにどう長期計画をたてればよいかという希望のモデルだと言えます。 出版関連の事例では、オーストリアの「人類の記憶」という企画。人類の最も重要な著書1000冊をセラミック製のタブレットに保存し100万年保存するというもの。 また、スコットランドのケイティ・パターソンは、「未来の図書館」というプロジェクトを進めています。これは、2014年から100年にわたり毎年著名な作家が新作を寄贈し、100年後印刷され、22世紀の読者に提供するというものです。 現代の人々は、基本的に目先のことに追われて、短期思考になっているので、長期思考を意識することが未来の人々のためになると語っています。 現在、「SDGs」が叫ばれていますが、正にこの本は「持続可能な開発目標」を具現化させるための方法をわかりやすく記述した書でもあります。
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-みなさんは、毎日、何も気にすることなく牛乳や乳製品を手にしていることでしょう。ミルクは飲む栄養素としてだけではなく、チーズ、バター、ヨーグルト、アイスクリームなどに加工され、広く親しまれています。 しかし、ミルクはもともと新生児に栄養を与えるためのもの。成長にともない、ミルクを消化吸収する機能は低下するにもかかわらず、人間だけが幼児期を過ぎてもミルクを摂取しています。そこまでわたしたちを魅了するミルクの歴史を本書で紐解いてみましょう。 ミルクの長所と危険性は少なくとも1万年以上にわたって議論されています。人類で最も長く続いている食品に関する審議です。牛乳は、米国で安全テストをされた最初の品目であり、今日では、世界の大半で安全性が定められている食品です。 18~19世紀には牛乳を飲むことが流行し、ヨーロッパとアメリカでは母乳の代用品として人工のミルクによる育児が主流となっていきました。ところが、人工のミルクへ移行した際にニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロンドン、パリなどの大都市で乳幼児の死亡が相次ぎました。特にニューヨークのマンハッタン地区ではひどく――ビール醸造所のとなりで乳製品が製造されていたためにビール製造で残ったスロップが牛に与えられていた――1840年代にはマンハッタンで生まれた赤ちゃんの半数近くが幼児期に死亡するという深刻な事態陥りました。その後、研究が進んで細菌の存在が明らかになり、低温殺菌処理が施されることになりました。しかし、ここで生乳のほうが健康的で味が良いという議論が生まれて……。 安心かつ安全な食品ではないにもかかわらず、ミルクに対する人間の情熱が消えることはありません。古代からの議論に続き、現在でも新たな論争が生まれています。工業型農業における動物の権利擁護から狂牛病問題、遺伝子組み換え作物、低温殺菌しない生乳の是非など、常に健康と倫理、経済の板ばさみになっています。 ミルクと乳製品が完璧な食品だったとしたら、歴史はどのように変わっていたでしょうか? この人類の難題を一緒に考えてみましょう。
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-生産性の劇的な向上がもたらしたデフレの世界! 本書は長きにわたり世界を覆っているデフレについて執筆したものである。それは現在の日本にはっきりと現れている現象である。経済学の領域において、日本は特異な国であり、高名な経済学者たちの予想やモデルを裏切ることが多い。そのため彼らは恥をかくことを恐れ、日本経済について説明しようとすることすらしない。例えば、日本は長年にわたりインフレを経験しておらず、デフレが続いている。これは日本とほかの国とを際立たせている特異な現象だと考えられている。有名な経済学者たちの常識を前提とすれば、日本はデフレを取り除き、インフレを起こさなければ、「悲惨な結末」に苦しむことになる、となるわけだ。 また、日本の有名な大学教授は労働力不足が日本経済の大きな悩みの種になると発言した。どうしてそれが問題になるか。国民が容易に職を見つけ、また容易に賃金の引き上げ交渉ができるようになるという意味ではないのだろうか。また、彼らはインフレを高める手段として金利の引き上げを求めている。だが、金利の上昇がどうして企業や国民のためになるのだろうか。日本が年金や貯蓄で暮らす人々の幸福を軽視していることは明らかだ。 実際に、デフレは良いもので、進歩の兆しの結果であると考えている人はまったく存在しない。日本で起きていることは世界のほかの国々でも起きていることだという事実にいつまで目を背けるのだろうか。 デフレは危険なものであるという信念は日本政府の最高位にある人々にまで浸透している。その結果として、インフレを引き起こそうとする政策を次々と実行し、日銀はゼロ金利政策を推し進め、量的緩和政策に乗り出し、ETFでおよそ二〇兆円もの日本株を取得し、それは今も続いている。これは東京市場の時価総額に比べればわずかな金額にすぎないが、日経225という狭い範囲を対象とした指数に連動するETFばかりを買い付けるので、アルゴリズム取引や高頻度取引を行う者たちが日銀による買い付けパターンを解析し把握したので、それが市場の動きを助長することになった。 日本で起きているこのようなデフレは、19世紀後半に起こった生産性が劇的に向上したときと同じで、収入に対して費用の比率が低下するという一般的なトレンドを反映したものであることを理解すれば、今のようなデフレの状況もよく理解できるだろう。この生産性の向上は日本が世界に先駆けて開発したテクノロジーに負うところが大きいのだ。われわれは、今後もこの有意義なデフレの展開が続くものと期待している。(「日本語版に寄せて」からの抜粋)
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3.5「イスラエル」は、どんな国でしょうか? 中東でよく戦争をしている、小国だが強大な軍事力をもっている、と思う人もいるでしょう。一方、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『シンドラーのリスト』(1993年)を思い出しながら、長らく迫害されてきたユダヤ人がナチスによるホロコーストの末、ついに作り上げた国と考える人もいるかもしれません。 迫害されてきたかわいそうなユダヤ人が念願かなって作った国、しかしアラブ人(パレスチナ人)を迫害している攻撃的な国――このような対極的なイメージは、いかにして生まれてきたのか。本書は、この謎に迫ります。 ホロコーストがイスラエル建国の大きな後押しになったことは間違いないとしても、そのことはイスラエルの軍事的な志向性を説明しません。さらに歴史を遡ると、19世紀後半からユダヤ人が変化していったこと、それが「国家」による自衛を求める動きにつながっていったことが明らかになります。そこで重要な役割を演じたのが、ロシア人でした。 その具体的な動きを追っていくために、本書はまずロシアのリベラリストに注目します。民族の自由を訴え、それゆえユダヤ人の同化にも反対したマクシム・ヴィナヴェル(1863-1926年)の活動を追っていくとき、パレスチナにユダヤ人国家を作ることを目指すシオニズムに共鳴したユダヤ人の中にも同じ主張をもつ者がいたことが分かります。その典型は、ダニエル・パスマニク(1869-1930年)に見られるものです。 ところが、1880年代にロシアで「ポグロム」と呼ばれるユダヤ人への迫害が始まると、ユダヤ人的側面とロシア人的側面を共存させていたロシアのユダヤ人たちは、徐々にユダヤ的側面に特化していきます。そのときユダヤ人たちがもったのが、ロシアの近代化に寄与してきたユダヤ人は「西洋的」だが、ロシアはそれに対立する「東洋的」な性格を持ち続けている、という認識でした。「東洋的」なロシアによって「西洋的」なユダヤ人が苦境に陥ったとき、「西洋的」な国家はユダヤ人を助けない──その経験は、やがてイスラエルが建国され、アラブ人の暴動が起きたとき、同じ構図をユダヤ人の中に想起させるのです。 『ロシア・シオニズムの想像力』で高い評価を受けた気鋭の研究者が巨大な問いに挑む渾身の論考。現代世界を読み解く手がかりが、ここにあります。 [本書の内容] 序 章 二種類のユダヤ人 第一章 内なる国際関係 第二章 ユダヤ人とロシア帝国 第三章 「ロシア・ユダヤ人」の興亡 第四章 ファシズムを支持したユダヤ人 第五章 民族間関係の記憶 第六章 相補関係のユダヤ化 終 章 多面的な個が民族にまとまるとき
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4.4【気高い美意識の謎に満ちた氏族】 プラナカンと呼ばれる異色の民が、東南アジアの国々にいる。 ある者は貿易で巨万の富をつかむ夢を抱いて。またある者は凶作と貧困から逃げ出すために。福建や広東の華人たちは、生死をかけてマラッカ海峡の新天地を目指した。男たちはマレー半島やスマトラ島、ジャワ島の妻と所帯を持った。熱帯の日差しを浴びて生まれ育った子孫が、やがて中国でもマレーでもない、万華鏡のように色鮮やかな独自の文化を開花させていった。彼らは、華僑とも異なる存在で、アジア経済界で隠然とした勢力を誇ち、その気高い美意識を誇る氏族の素顔は、いまなお謎に包まれている。19世紀には英国の東インド会社と手を組み、香辛料貿易、スズ鉱山、ゴム栽培で商才を奮った。あるいはアヘン取引、奴隷貿易によって無尽蔵の財をなした。富を現代に継ぐ末裔は、自らの歴史を封印したまま多くを語らない。 欧州の列強国とアジアの狭間で繁栄し、絢爛な文化を築き上げた彼らは、グローバリゼーションの波間を駆け抜ける「通商貴族」とも呼ぶべき存在だった。彼らは経済をどのように牛耳り、歴代の先人が残したその伝統を、誰が未来に渡すのか。栄華の痕跡を残すマラッカ、ペナン、シンガポールの街のほか、東南アジアの各地をめぐり、秘められたプラナカンの物語の扉を開く。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 若手からベテランまで、オリジナリティのある人(自分のスタイルを持っている人)を幅広く選んだ。木地づくりから仕上げまで、すべて一人で手掛ける人。例えば、伝統工芸系では、新しい感覚を加味した作品づくりをしている方。漆関係では、塗りだけの塗師は掲載していない。 1)家具系 荒木寛二(富山県):拭き漆仕上げの座卓などの家具、小箱など。「日本伝統工芸展」入選常連のベテラン作家。井崎正治(愛知県):使いやすく比較的リーズナブルな家具。女性に人気の木彫も。石井学(岐阜県):スギやカラマツなど地元材を使った洗練されたデザインの家具。甲斐晋(金沢市):スタイリッシュな現代的な家具や椅子。久保田堅(岐阜県):ヨーロッパの農民が昔から作っていたペザント・アートの日本の第一人者。須賀忍(三重県):正統派の木工家具作家。重厚で存在感のある家具を制作。下尾和彦・さおり(富山県):夫婦でデザインセンスのいい家具や小物を制作。最近、茶道の立礼用の家具が評判。深見昌記(名古屋市):鉄と木を組み合わせた家具や椅子。厨子なども制作。藤井慎介(静岡県):ユニークな造形で座りやすい椅子。刳り物の器。国展などの公募展での受賞多数。山本伸二(三重県):彫刻的で重厚感のあるオブジェのような椅子が有名。元々は唐木細工職人。 2)漆系(木地から手掛ける) 角間泰憲(金沢市):1984年生まれの新進気鋭の木漆工芸家。「日本伝統工芸展」新人賞受賞。高田晴之(石川県輪島市):器や椀の木地師だが、自らも漆を塗って作品に仕上げる。名古路英介(名古屋市):センスのよい挽き物の器、皿、椀。西端良雄(石川県輪島市):元々は木地師だが、オリジナリティのある漆の器などを制作。藤野征一郎(石川県):気鋭の木漆工芸家。オブジェのような作品も作る。山田真子(石川県):山中の若手木地師だが、柔らかい感性から作る椀などの作品が評判。泉健太郎(新潟市):卵殻箱、ペザント・アート系の木彫など、自分のスタイルを持つ、今売り出し中の木工作家 3)クラフト系 川合優(岐阜県):杉箱、正倉院御物からヒントを得た干菓子盆など。河村寿昌(岐阜県):200種類もの木材を所有。それらをロクロで挽いた小箱など。中矢嘉貴(静岡県):サクラなどの生木を旋盤で削り出したランプシェードが評判。松本寛司(愛知県):仏師の経験を生かし、器やカトラリーを彫る。脚付きカッティングボードが人気。 4)その他 田中孝明(富山県):井波の木彫刻師。伝統を受け継ぎながら、カトラリーや現代的な木彫作品を作る。大西達朗(愛知県):19世紀ギターなどを制作。音がよいと評判。馬場世司博(愛知県):「オートマタ」という仕掛け付きの木のおもちゃを、風刺のきいたテーマで制作。
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3.4ピタゴラス、コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、ファラデー、マックスウェル、ド・ブロイ、アインシュタイン、ヒッグス…。 天才たちのひらめきも最初は地面に描いた1本の線、ナプキンに走り書きした落書きのような図でした。 1行のことわざが何百ページもの大著、何百年もの人間の叡智を凝縮した一言であるように、 優れた物理学のスケッチは、それだけで人類史を変えるような概念を伝える力を持っています。 本書では、そのような完成度の高いスケッチ51点とりあげ、期間にして 2600年におよぶ物理学上の発見を時系列で紹介していきます。 それぞれの発見の主人公たちの人生のストーリーも添えて。 物理や数学が大好きな人も、ちょっと苦手な人も、楽しめる1冊です。 【著者紹介】 ドン・S・レモンズ (Don S.Lemons) アメリカ、カンザス州ベセルカレッジ名誉教授。ロスアラモス国立研究所客員研究員。 【監修】 村山 斉 (むらやま・ひとし) 東京大学かぶり数物連携宇宙研究機構初代機構長。素粒子理論におけるリーダーの一人。1991年に東京大学で博士取得後、カリフォルニア大学バークレー校教授を経て帰国。『宇宙は何でできているのか』など一般向けの科学啓蒙書も多く手がけている。 【目次より】 Part1◆古代 Part2◆中世 Part3◆近代初期 Part4◆19世紀 Part5◆20世紀以降
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5.0福沢諭吉は朝鮮侵略論者か、独立の支援者か――。「絶えざる転向」により多くの解釈を生むことになった福沢のアジア論。本書では、福沢と朝鮮で開化派と呼ばれた人々との関係と、『時事新報』の社説・論説を軸に、日朝清関係史のなかでそれを読み解いていく。そこに見えてきたのは、福沢のアジア論に貫徹する思想であり、「リベラルな帝国主義者」という19世紀的な立場が挫折してゆく過程であった。(講談社選書メチエ)
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-19世紀中葉、清朝打倒を掲げて中国南部に蜂起、長江下流域に強勢を誇った太平天国。拝上帝教をもとに、漢民族の復興を掲げた指導者・洪秀全は、強力な軍団を組織して清朝勢力を駆逐していった。ところが南京に至り、天京と名づけて都とすると、洪秀全ら上層部は貴族的生活に染まり始める。「なぜ、一気に進撃しなかったのか?」――大陸情勢の視察を命じられた紀州藩士・蜂田十兵衛は、そんな疑問を投げかける。金ピカの宮殿や装束、不毛な権力抗争と粛清の嵐、清朝軍やゴードン将軍率いる常勝軍からの猛攻、無気力なまでに何もしない天王こと洪秀全……戦乱の只中に身を投じながら、蜂田十兵衛は絶頂から転落していく太平天国を目のあたりにする。構想・取材に7年を費やした著者渾身の長編小説。戦記として描かれているが、そこで語られるのは戦う姿勢を失った組織が自壊していく過程であり、太平天国を反面教師とする「勝つ組織」への教訓の書といえる。
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4.5ことばに生涯を捧げた女性を描く珠玉の一篇。 「生きるということは、ことばを集めることだ――べつに辞書編纂者でなくても。エズメがそれを教えてくれる」――国語辞典編纂者・飯間浩明 19世紀末の英国。母を亡くした幼いエズメは、『オックスフォード英語大辞典』編纂者の父とともに、編集主幹・マレー博士の自宅敷地内に建てられた写字室に通っている。ことばに魅せられ、編纂者たちが落とした「見出しカード」をこっそりポケットに入れてしまうエズメ。ある日見つけた「ボンドメイド(奴隷娘)」ということばに、マレー家のメイド・リジーを重ね、ほのかな違和感を覚える。この世には辞典に入れてもらえないことばがある――エズメは、リジーに協力してもらい、〈迷子のことば辞典〉と名付けたトランクにカードを集めはじめる。 大英語辞典草創期の19世紀末から女性参政権運動と第一次世界大戦に揺れる20世紀初頭の英国を舞台に、学問の権威に黙殺された庶民の女性たちの言葉を愚直に掬い上げ続けた一人の女性の生涯を描く歴史大河小説。 2021年豪州ベストセラー1位(フィクション部門)、NYタイムズベストセラーリスト入り。「ことば」を愛するすべての人に贈る珠玉の感動作。
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4.2※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現代数学に大きな影響を与えたガロア理論とは? 「僕」と4人の少女が軽やかに解き明かす、魅惑の数学物語。エヴァリスト・ガロアに捧ぐ。 累計15万部を突破した「数学ガール」シリーズの第5弾です。 今回のテーマは、ガロア理論。 19世紀初頭、若き天才ガロアによって打ち立てられたガロア理論は、 現代数学のみならず現代科学のあらゆる分野に絶大な影響を与えています。 本書は、方程式の解の公式から、定規とコンパスの作図問題、それらを取りまく群と体の解説を経て、 ガロア理論への理解に向かいます。 これまでの本と同様、「僕」と4人の少女たちが大活躍します。 シリーズの読者はもちろん、数学に関心をもつすべての読者に最良の一冊です。
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-48の掌編のつらなりによって現在のシンガポール社会を巧みに描き出したマレー系作家による短編集。 シンガポールがイギリス領の一部だった19世紀末に総督フランク・スウェッテナムが執筆した『Malay Sketches』。それから100年以上を経た現在、アルフィアン・サアットによって新たに同名の作品が書かれた。イギリス人統治者が支配下にあるマレー人の文化や気質を支配言語である英語を用いて読者に紹介するという『Malay Sketches』の構図を大胆に再利用するかたちで本書は誕生する。 【目次】 改宗 ふれあわない手 三人姉妹 パヤ・レバー 午前五時 村のラジオ 日没後の礼拝のあと 泊まり ゲイラン・セライ 午前六時 ハントゥ・テテクのお話 冷ややかな慰め 犠牲 タンピネス 午前七時 わかりやすいのにして 朝の迎え 浅いフォーカス テロック・ブランガー 午前八時 ポイ捨ての女の子 ハントゥ・クムクムのお話 証拠 タンジョン・パガー 正午 穴 清め 送り出し パシ・パンジャン 午後三時 吠え声 ポンティアナクのお話 床屋 ブキ・バトック 午後五時 誕生日プレゼント 外国語 同窓会 ベドック 午後七時 トヨールのお話 やり直し 引き出し パヤ・レバー 午後八時 重力 夜のシンガポール お客 カンポン・グラム 午後十時 借り物の男の子 プレイバック 兄と弟 カラン 深夜十二時 星の丘 バスの後ろにいる男の子 子ども カキ・ブキ 午前三時 解説 【著者】 アルフィアン・サアット 1977年シンガポール生まれ。ラッフルズ・ジュニアカレッジ在籍時から演劇の創作で注目される。1998年に詩人としてデビューを飾り、1999年には短編集『サヤン、シンガポール』を発表。マレー語と英語での創作活動を続け、シンガポールでは多数の受賞歴を誇る。ほかに詩集『記憶喪失の歴史』『透明な原稿』、戯曲『アジアン・ボーイズ』三部作、『ナディラ』(いずれも未訳)。 藤井光 1980年大阪生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学文学部教授。主要訳書にS・プラセンシア『紙の民』、H・ブラーシム『死体展覧会』、M・ペンコフ『西欧の東』(以上、白水社)、D・アラルコン『ロスト・シティ・レディオ』、T・オブレヒト『タイガーズ・ワイフ』、A・ドーア『すべての見えない光』(第3回日本翻訳大賞受賞)、R・マカーイ『戦時の音楽』(以上、新潮社)、N・ドルナソ『サブリナ』(早川書房)など。
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-「アクアリウムaquarium」という語が一般に用いられるようになったのは、19世紀半ばのヨーロッパでのこと。鑑賞用に魚を囲いの中で飼う試みには古代ローマに遡る長い歴史があるが、アクアリウムはもともと、水生生物を飼育する容器や装置を意味していた。 海草も含めたひとつの「生態系」として、観察や鑑賞を目的に水生生物が飼育されるようになり、アクアリウムの歴史は始まった。それまで未知の世界だった深海の様子が知られてくるにつれ、人々は海に対する恐怖を克服した。19世紀は蒐集そのものが流行した時代であり、海洋生物の採集がさかんになった。こうした複数の要因が重なり、アクアリウムという装置が発明されたのだ。 海の生き物の生態を知りたいという人々の願望が、いかにしてアクアリウムの発展に寄与し、水族館の創設につながったのか。環境問題と切っても切り離せない、未来の水族館のはらむ問題とは何か。ユニークな文化史の書き手である著者は、豊富な資料をもとに、人々の夢や欲望の投影としてアクアリウム=水族館のなりたちを考察する。人口あたりの水族館の数が世界一とされる「水族館大国」日本で、水族館の過去と未来に思いを馳せる一冊。図版多数。
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-「地球のお金と宗教をコントロールしているのは、人間とは異なる長い頭蓋骨を持ったヒト科の生物」(世界銀行の元職員のカレン・ヒューズ) そんなバカな!と思ったあなたは本書を読んでみよう! 話題騒然のブログ「In Deep」ついに書籍化! ・あらゆる生物は宇宙から来たウイルスを取り込むことで進化している ・宇宙線が火山の噴火や雷、地震のトリガーになっている ・インフルエンザ等の伝染病の流行と太陽黒点数は相関関係にある ・数々の政治的混乱が起こる北緯33度線上のミステリー ・ポールシフトは何百年も前からずっと起きていて、現在も進行している ・太陽活動が活発化して地磁気が乱れると、精神病・心臓病患者や自殺者が増える ・バクテリアは宇宙塵として銀河を旅していた ・病気の流行のきっかけの一つは火山の噴火だった ・ハレー彗星は、「大腸菌」をばらまきながら宇宙空間を進んでいた ・太陽磁場の4極化により、太陽系惑星に次々と異変が起こっている ・ビッグバン理論での宇宙の誕生よりも古い惑星が見つかった ・北極の磁極はロシア方面に毎年40キロメートルも移動している ・19世紀のセルビアの予言者ミタール・タラビッチが予言した恐るべき未来 ・エドワード・スノーデンが暴露した、地球内部に存在する知的生命 ・「少なくとも4種類のエイリアンが地球に来ている」と証言したカナダの元国防大臣 ・原始地球は彗星や小惑星の衝突によって生命の素材・アミノ酸が生み出された ・天の川銀河系の近隣の銀河の中心が崩壊している ・太陽系は時速8万3700キロで宇宙を移動している ・超巨大な太陽フレアが起こると、電力送電網がクラッシュし、通信システムが崩壊する ・旧約聖書にも出てくる「イナゴの災い」がエジプトで大発生し、イスラエルへ ・赤色超巨星ベテルギウスの爆発により、地球から「二つの太陽」が見える日は近い ・天の川銀河の中央から「太陽の400万倍のエネルギー」の超巨大フレアが放たれた ・当時のソ連・スターリン政権によって弾圧された「ロシア宇宙主義」の科学
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-ニーチェは、19世紀の終わりに「身体はひとつの大きな理性だ」という印象的な表現を残している。近代的な理性による啓蒙が重視された時代背景と対照させて考えるなら、ニーチェは啓蒙主義的な理性を「小さな理性」、それに対抗して到来すべき身体を「大きな理性」ととらえていたと思われる。小さな理性を重視する合理的主体ではなく、生命のはたらきを内蔵する「大いなる理性」としての身体こそ、来るべき20世紀を生きる主体だと見ていたに違いない。 ニーチェに呼応するかのように、フロイトやライヒの「症状」あるいは「性」への着眼から、メルロ=ポンティが示した「受肉した意識」としての身体、さらに認知科学の展開へと、身体の意味が探求されてゆく。20世紀終盤には身体性認知科学が興隆、身体と環境の「あいだ」に拡がる心を見出し、いっぽう脳神経科学は拡張身体の可能性を探ることになる。 本書では、まず(1)フロイトと精神分析の思想、(2)精神分析から派生したライヒの生命思想、(3)サルトルの実存主義における精神と身体をめぐる議論を紹介する。続く20世紀半ばから現在にかけて展開する身体の思想としては、(4)メルロ=ポンティによる身体論と身体性認知科学を取り上げ、その展開として、(5)現代における身体イメージとその病理をめぐる議論、(6)脳神経科学と技術を通じて見えてくる「拡張身体」の姿を見定め、合わせて心の科学に関連する広範囲の文化現象を通じて、人びとの身体と心がどのような未来に向かいつつあるのかを考察するものである。 [本書の内容] 序 章 大きな理性としての身体 第1章 精神分析における身体――フロイトの洞察 第2章 性と聖を結ぶ身体――フロイトからライヒへ、ライヒから現代へ 第3章 身体の思想としての実存主義――サルトルを超えて 第4章 身体を取り戻した心――メルロ=ポンティと身体性認知 第5章 身体イメージと現代――「付き合いにくい存在」か「大きな理性」か? 第6章 脱身体から拡張身体へ――脳科学から見る身体の近未来
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4.3※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大槻ケンヂさん推薦! 伝説の護身術初邦訳。19世紀英国で創始された武術の全貌を当時の写真付きで詳細に解説。
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3.0【スチームパンクを描くためのイラスト資料&技法の決定版!】 「スチームパンク」は、主に産業革命時代のイギリスを舞台にしたSFジャンルです。工場制機械工業の発達、産業革命から世界大戦の勃発する時代までの風俗・文化がベースになっていて、蒸気機関や歯車が溢れる世界です。ファンタジーやウエスタンをはじめ、派生ジャンルも幅広く、小説や映画、アニメ、ゲームなどで幅広く物語の舞台として登場します。 本書では、スチームパンクの世界観を描き出すために必要な19世紀社会の知識やイラスト描画のコツなどを詳しく解説。人物と衣装、機械(歯車、リベット、パイプ)、乗り物(飛行船、蒸気船、機関車)、小物(ゴーグル、懐中時計、コンパス)、建物、室内など、資料や技法を満載した一冊です。 表紙イラストはスチームパンクアートの第一人者、中村一彦氏の描き下ろしです!
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-かつて人は自分だけが知っていることを自分の言葉で語った。だが19世紀半ばの「フランス革命より遥かに重要」な変容で、人は誰もが知っている事実を確認し合うように誰もが知る物語を語り始めた。フローベール『紋切型辞典』を足がかりにプルースト、サルトル、バルトらの仕事とともに、なお私たちを覆う変容の正体を追う。明晰にしてスリリング。知的感興が横溢する、いまこそ読まれるべき不朽の名著。
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-特集・ゾルゲ事件の真相 特集・ゾルゲ事件の真相[伊藤律はスパイだったのか?]◎渡部富哉〈聞き手:谷 俐欧・司会:礫川全次〉/日本銃社会の先駆者[小田東小伝]◎高宮 檀/一燈園からの使者[海野鏡円と医師大橋鼎三の部落改善事業]◎松浦国弘/戦争花嫁に関する一考察◎竹下修子/盗人の神様◎田村 勇/二十世紀における伊豆と韓国・朝鮮◎桜井祥行 /沖縄の古代結縄文字考(6)◎田中紀子/モノになる動物のからだ(4)中島久恵/犯罪民俗学の先駆者・尾佐竹猛[ニッポン民俗学外史(9)]礫川全次/中世における光明真言の流布(1)[破地獄の蔵骨器]◎一石五輪塔研究会/抵抗こそが人生だ(6)[木村亨自伝]〈聞き手:礫川全次〉[歴史民俗学の眼]バチェラーが接した19世紀のアイヌ◎礫川全次/[私の採訪遍歴5]「十和田湖」無銭の旅(秋田)◎田村 勇/[珍書発掘8]沢村幸夫『支那草木虫魚記』◎礫川全次/[雑学の冒険5]戦時下の世相(癒しを求めた人々)◎加藤良治/[雑学の冒険6]大正初期、部落の私立夜学校で使用された国語教本◎松浦国弘/[雑学の冒険7]名古屋市下奥尋常小学校連区進善施設及状況一覧◎松浦国弘/[回想の日本映画1]黒澤明作品に対する違和◎青木茂雄/[古本屋のひとりごと1]古本屋と陶豆屋◎保利當志屋主人
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 旧ソ連中心の共産圏の崩壊は、アメリカ資本主義主導の世界化、つまりグローバリゼーション現象を世界にもたらしました。そのグローバリゼーションの一方で冷戦終結とともにかつておもに19世紀に成立し20世紀をとおして存在してきた国民国家の内部で一時的に閉塞されていたもろもろの価値もふたたび日の目をみるようになっています。サムライ・武士道文化の復活は、こうした状況のなかででてきているのではないでしょうか。(著者より)
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アイルランド演劇の伝統と魅力は、「ポエティック」よりむしろ「リアリスティック」と捉えられるところにある。19世紀末から始まるアイルランド演劇を「近代劇」と「現代劇」に分け、それぞれ6人の代表的作家を選び、そのほとんどの作品を対象とし、考察する。
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-200年前も恋する乙女たちは何かと大変でした 19世紀イングランドの田園を舞台に、 対照的な姉妹の恋と結婚への道を描く、 オースティン作品で最初に刊行された傑作。 オースティンの作品は、すべて平凡な田舎の出来事を描いたものであり、 求めた題材の範囲は非常に狭く、いずれも登場人物は名家の娘と牧師や軍人などの紳士で、 この男女が紆余曲折を経てめでたく結婚して終わる。 オースティンは「田舎に3、4の家庭があれば小説にもってこいの材料だ」、 と述べているが、そこでの人間の姿を徹底的に描き尽くしており、 人間性の不変さを示し、心理写実主義の先駆ともされている。 一連の作品は、 英文学古典の一つとして高く評価されていて、 初級の講義から各国の学会での高度な研究に至るまで多くの大学で オースティンの作品が取り上げられている。 バースのゲイ・ストリートには現在、ジェーン・オースティン・センターがあり、 様々な資料を展示する他、研究・啓蒙活動が行われている。 「君の心の庭に忍耐を植えよ、その草は苦くともその実は甘い」は彼女の言葉である。 *2016年以降に流通している10ポンド紙幣の肖像画に、ジェイン・オースティンが採用されている。 ■著者 オースティン,ジェーン(Austen,Jane) 1775-1817。英国南部ハンプシャー州生まれ。 18世紀から19世紀イングランドにおける田舎の中流社会を舞台として、 女性の私生活を結婚を中心に皮肉と愛情を込めて描き、 その作品は近代英国長編小説の頂点とみなされている。 また英語における自由間接話法(描出話法)の発達に大きく貢献したことでも知られる ■翻訳 パーカー敬子(パーカーケイコ) 1957年東京女子大学文学部英米文学科卒業、カナダに渡る。 1964年にトロント王立音楽院よりARCT (Associate of the Royal Conservatory of Toronto) の教師資格を得て、46年間音楽理論を主として教授。 2016年に同音楽院より第一回Teacher of Distinction賞を受賞。 1950年代後期よりジェーン・オースティン研究を始め、 1981年にJane Austen Society of North America(JASNA)に入会。 1998年よりバンクーバー近辺の日系シニアの為に「音楽の会」(コロナ禍で休会中)を、 また2011年からは「ジェーン・オースティンを英語で読む会」を主催、現在に至る (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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-19世紀英国が舞台のちょっぴり流血コメディ。 吸血鬼で俺様で傲慢だが愛情深い伯爵オリヴィエと、見た目よりも幼そうなちょっとあほのこでワケアリな従者イーライの複雑な関係と、それをとりまく伯爵家の面々もまじえたドタバタ劇。 ときどき流血、猟奇表現があります。 イーライ家出編である、1~5話をまとめたものに幕間のこぼればなしやおまけ漫画などをプラスした読み応えのある1冊です。 ロンドンで拾われ、オリヴィエの従者となったイーライ、イーライを従者というより愛人として扱うオリヴィエ、伯爵の妹スカーレット、伯爵の友人である医師ヴィクター。 それぞれの思惑をもつ面々の中、自分の立ち位置もよくわからないイーライが翻弄されていく。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 セーラー服イコール女学生。このイメージは日本に広く定着しているが、セーラー服の源流は19世紀イギリスの水兵服である。外国に起源をもちながらもいまや日本の女学生の象徴になったセーラー服は、なぜこれほどまでに人々に愛され、日本に定着したのか。 大阪では「清水谷ブルー」の愛称で親しまれ、ドラマ『カーネーション』や映画『逆光の頃』などの撮影にもよく使われる大阪府立清水谷高校のセーラー服に着目して、セーラー服の変化を追う。明治期の和服から大正期の袴、そして洋装の制服としてのセーラー服の発明へ。セーラー服を切り口に、日本の洋装化の一端も見えてくる。 「制服がかわいいからあの学校に進学する」。こうした入学動機に裏打ちされるセーラー服の魅力に迫りながら、一つの高校のセーラー服の120年間を200点以上の写真とともにたどる。
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3.819世紀の偉大なる名探偵シャーロック・ホームズがもし、ビクトリア朝時代の英国人ではなく、清末の時代に生きた中国人だったとしたら……。 そして、彼が奇妙な事件を次々に解決したのが大英帝国の首都ロンドンではなく、東の果ての植民地香港だったら……。 ホームズとワトソンを彼らとまったく同じ時代に生きた中国人、福邇(フー・アル)と華笙(ホア・ション)とし、物語の舞台を香港にした極上のパスティーシュ作品。 正典ホームズ・シリーズからの換骨奪胎ぶりが絶妙だ。 1880年代の香港の様子が生き生きと描かれ、ミステリーであると同時に、歴史小説としても読み応え十分。
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-1492年のコロンブスのサン・サルバドル島到着は、西洋優位のグローバリゼーションという時代に道を開いた。それは、19世紀のパックス・ブリタニカ、20世紀のパックス・アメリカーナをへて、今に続く。500年余にわたる世界の歴史的発展のロジックを追い、アジア・ブームや日本の「失われた20年」までを俯瞰して、新たな歴史観を問う。 *著者からのメッセージ: 本書は、グローバリゼーション500年(契機は1492年のコロンブスのアメリカ航路到着)を歴史的に俯瞰し、西洋近代(とくにパックス・ブリタニカとパックス・アメリカーナ)を振り返るとともに、そのなかでの戦後アジア経済の台頭を位置づけ、および、日本の国際戦略の歴史的変容を、主題として論述したものです。たまたまほぼ同時に公刊される『世界マネーの内幕』(ちくま新書、2022年3月)の基礎的テキストとして、著者の大きな問題意識の主旋律を、本書からお読みいただければ幸いです。 (※本書は2013/3/31に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
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4.0まだ終わっていない。«自由»を奪われた人々の歴史は現在の«人種差別»にもつながっている。 17世紀から19世紀半ばまで、アメリカの発展は奴隷の労働力を搾取することでもたらされた。その傷は癒えることなく、奴隷廃止から160年がたつ今も、社会の分断を引き起こす――。 ヨーロッパによる奴隷貿易の始まりから、北アメリカ大陸に奴隷制度が定着するプロセス、そしてアメリカ合衆国の成立と南北戦争を経て奴隷制度が廃止されるまでを、多くのエピソードとともに具体的に描く。
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4.0
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-20世紀文学の金字塔である、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』。ところが、その難解さと長大さゆえに、最後まで読むのは至難の業。途中で挫折した人は数知れず。そんな難攻不落の大傑作を制覇する道しるべとなるのが本書です。全7篇のうち、第1篇「スワン家の方へ」を丹念にひもときながら、全篇を読み通すヒントを紹介します。『失われた時を求めて』は当初「スワン家の方へ」のみで構成しようとプルーストは考えていました。そのため、この本を読めば、プルーストの狙いや読みどころなど、完読のために必要なポイントを知ることができます。「このくだりは退屈に感じてOK」「この描写には実はこんな意図がある」「こういう表現が出てきたら、注意深く読む」「これは伏線となる大事な箇所」など、大長編を読み通せる勘と基礎体力が身につくはず。また、有名な「紅茶とマドレーヌ」をはじめ、『失われた時を求めて』のハイライト・シーンが多数登場する「スワン家の方へ」によって、最終篇まで到達する弾みがつくのです。著者自身が大長編マニアにもかかわらず読み通せなかった経験を持つため、つまずきやすいポイントをおさえながら、完読へと導きます。原典からの引用は、すべて著者訳。「鹿島版プルースト」が楽しめる一冊でもあります。母親に「おやすみのキス」をねだる少年の苦悩、紅茶にひたしたマドレーヌがよみがえらせる記憶、19世紀末パリの華麗な社交界で繰り広げられる猜疑と嫉妬に満ちた恋――。挫折した人も、ゼロからの人も楽しめる、エキサイティングな読書体験! 世界的名著のエッセンスを味わえます。
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5.0世界十大芸術家の1人と目され、日本のみならず世界で高い評価を受けている葛飾北斎。 1831年刊行の『冨嶽三十六景』は日本人なら誰もが知っている名作中の名作だ。その『冨嶽三十六景』と並んで葛飾北斎の代表作と言われているのが『北斎漫画』で、19世紀中ごろには日本のみならず欧州へと伝えられた。『北斎漫画』はジャポニズム(日本趣味)を引き起こす原動力となり、パリでは神として崇められるほどであった。モネ、ゴッホ、ゴーギャンなど欧州の画家たちは北斎の描写力と構図に感動し、自分たちの絵の中にも取り入れた。 本書は、北斎漫画、約4000図の中から 1人物・風俗編 2動植物・伝説の生物編 3風景・建築物・歴史編 4戦(いくさ)編 5江戸庶民編 と5カテゴリを抽出し、収録。 北斎の個性豊かな人物描写や今日では信じられないような風俗に是非注目し、鑑賞していただければと思う。 【目次】 1人物・風俗編 2動植物・伝説の生物編 3風景・建築物・歴史編 4戦(いくさ)編 5江戸庶民編
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-※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 イランの古都エスファハンの床屋の伜ハジババが,生まれついての才気と弁舌,ときに術策を弄して世を渡り,政府高官に成り上がる。19世紀初めのイラン社会を活写する波瀾万丈,痛快無比の小説。第1巻は,生い立ちから刑吏となるまで。解説を付す。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 古ゲルマンの社会組織や農地制度をめぐって、古くから激しい論争が繰り返されている。本書は1950年に発表され、19世紀末に台頭した領主制説を徹底的に批判し、修正された一般自由人学説が優勢となるきっかけをなした古典的な論文である。ウェーバー一流の鋭利な理論的分析は、今日なお高い価値をもつ。 【目次より】 凡例 目次 一 序論 領主制仮説/クナップ学派の仕事/農業史研究における欠陥/領主制仮説の古代・中世への拡大/マイツェンの見解/マイツェンヘの反論/ヒルデブラントの発展段階論/法制史の通説とヘックの見解/ヴィッティッヒによるヘック理論の利用/指導的ゲルマニストの見解/問題の所在と地域的限定/「文化段階」概念の理念型的性格 二 本論 ヴィッティッヒの二つの仮説 1 第一仮説の吟味 スエービー族とライン沿岸の諸部族/ゲルマン犁について/スエービー人の慢性的戦時状態/遊牧段階説について/ヴィッティッヒ批判(1)、遊牧生活説/ヴィッティッヒ批判(2)、家畜所有者としての magistratus ac principes の領主化/ガリアの状態とゲルマン人のそれとの比較/スエービー人における居住地の毎年の変更/グルントヘルシャフトの不存在/結論 2 第二仮説の吟味 プレーブスとその生活様式/男性の労働回避と婦人労働/男性労働の強化とその非戦士化/大量的奴隷化の現象はない/騎兵軍の問題/被解放自由人について/「ゲルマーニア」第二六章について/耕地の平等分配は自治的規制の産物である/平等思想は必ずしも厳格な「ゲヴァン分配」の形をとらない/「ゲヴァン原理」への移行/グルントヘルシャフト発展の担い手としての貴族/フランク部族における「人民貴族」の消滅/最古の階層分化は政治的事情に由来する/カーロリンガのノービレース/結論 訳註 訳者あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 ウェーバー,マックス 1864-1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。代表作は『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などがある。
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3.0人の上に立つリーダーの孤独と、己の信念の貫き方を知る一冊。雑音は聞かない! 直感を信じよ! いつか歴史が正しさを証明してくれる!! 激動の時代に国家の岐路に立たされ、たとえどんなに当時の人に嫌われても、自分の信念を貫いた5人の<嫌われ者リーダー>の物語。彼らこそが、その国を救い、新たな未来を作った。第二次大戦中、ナチスに占領されたフランスに対し、ひとりで別の政府をロンドンで宣言し、人々を鼓舞して結果的に戦勝国に導いたシャルル・ド・ゴール。17世紀のヨーロッパ、新教徒と旧教徒の争いの中、諸外国との争いからフランスを守り抜きフランスの王権を確立し強国に育てた宰相リシュリュー。19世紀末、フランス革命後のパリにてナポレオン3世の懐刀として、今も世界中から観光客が押し寄せる“花の都パリ”を作ったウージェーヌ・オスマン。激動の中国近代史を父・蒋介石と共に指導者として生き抜き、最終的には台湾に渡って、台湾の近代化と台湾人のための国づくりを進めた蒋経国。幕末の動乱期に、朝廷と幕府の間にはさまれ、融合を図るも失敗。諸外国の思惑を外に内戦の危機から日本を救った最後の将軍・徳川慶喜。東西の傑出したリーダーをフランスで3人、アジアでふたり、取り上げた。彼らの決断こそが、今に続く繁栄の礎になったことを、人々はもっと知るべきであろう。
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4.0「日本国」は沈没した謎の大陸「パン」の残骸だった! 日本人は、イヒン(霊性をもつ人類)の血が色濃く残る子孫か 19世紀末、アメリカの歯科医に天使が舞い降り、自動書記にて書かれた禁断の啓示書 物質界と霊界の情報の集大成、「オ(空)・ア(地)・スぺ(霊)」 今、人類は`見えない世界'を理解する「コスモン時代」(1850~4850年)に突入している! 創造主ジェホヴィの教えと人類7万8000年史の真相 地球を支配する「神界(エーテリア界)」 「霊界(アストモフェリア界)」 「物質界(コーポリアル界)」の聖なる歴史 人類進化計画と神々の統治 ジェホヴィに反旗を翻した四神とは キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教の変革に迫る禁断の書 「日本人にとって面映ゆいのは、日本こそがかつて太平洋に存在した、地上でもっとも神の栄光に包まれ繁栄した謎の大陸「パン」の残骸であり、そこに住む人々はもっとも古く、もっとも神に近い人間であったと書かれていることだ。」 「約7万2000年前、創造主ジェホヴィは宇宙の他の物質界で亡くなった霊(天使たち)を地上に降ろして、肉体をまとわせアスと交わらせた。それによって、第二の人類が創造された。それがイヒン(I'hin )である。」 「ザラザストラ(ツァラトゥストラ) 紀元前7050年ごろ(フラガパッティのサイクルの時代)のペルシャの預言者(立法家)。彼によって最初の宗教と聖典が地上にもたらされた。キリスト教と仏教は、主にこの預言者の数々の奇跡や歴史から作られた宗教である。390年と640年にキリスト教聖職者によってアレクサンドリアの図書館が焼かれ、彼の教えの歴史も葬り去られた。彼は巨大な体を持ち、性別を持たない中性の「i-e-su (イエス)」であった。」 「ジェホヴィは言った。見よ、第七の時代が始まった。あなた方の創造主は、争いを好む肉食の人間から、平和を愛する草食の人間へと変わることを命ずる。そうすれば四頭の獣はいなくなり、地上から戦争も消えるだろう」 (本文より)
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-なぜロシア・プーチンは「国際社会」に従わないのか? 鍵は21世紀型新・戦争概念「世界内戦」にある。これは、19世紀までの「国民戦争」、20世紀の「世界戦争」とは違う概念で、ウクライナ―ロシアの戦争、中国の大国主義は、この概念ぬきには理解できない。 「例外社会」論で、この事態を10年前から予見していた論客が、「世界内戦」とともに世界規模で進む「没落する中流」とその事件、戦後日本社会の欺瞞、空洞化を指摘する。 21世紀の「本土決戦」、「世界国家なき世界」へ向かう具体的道筋とは? 【世界内戦】とは――国際社会にメタレヴェルの権力を析出することで、国家間の戦争を終わらせ恒久平和を達成しようという世界史的な展望を見失ったまま、泥沼化した戦争が蜿蜒と続いていくのが二一世紀という時代です。しかも戦争は主権国家と主権国家の戦争ではなくなっている。…国家間の取り決めである戦時国際法など完全に無視した、無茶苦茶な軍事行動を平然と続けるようになる。(本文より)
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4.3セルフ手術で結石を取りだした鍛冶屋の男、 無痛分娩の先陣をきったヴィクトリア女王、 とがった器具で痔を切り裂かれたルイ14世…… スプラッターな「試行錯誤」がいまの医術を築いてきた 麻酔はない、消毒もない、手洗いすらない時代。 外科医たちは白衣ではなく、返り血を浴びても目立たないよう黒衣を着ていた。 傷口は水で洗うかわりに焼きごてで焼灼(しょうしゃく)。 出血多量のときこそ瀉血(しゃけつ)。 患者はベッドに押さえつけられ阿鼻叫喚の手術がおこなわれたが、 そこには治療の道を切り開こうと必死に手探りしていた人たちがいた。 驚愕と震撼とユーモアに満ちた、背筋も凍るほど刺激的な一書。 現代に生まれて、ほんとうによかった―― 目次 序章 「手」で治す外科医たち 第1章 ある鍛冶屋の男 膀胱を自分で切り裂き摘出――結石 第2章 アブラハムとルイ16世 ペニスを石でしごいて包皮を切りとる――包茎 第3章 エリザベート皇后 心臓を刺されても歩き回れたのはなぜか――血液循環 第4章 インノケンティウス8世・レオ10世・ヨハネ23世 教皇も逃れられない暴食――肥満 第5章 ヨハネ・パウロ2世 人気教皇、銃撃され腸が穴だらけ――人ストーマ工肛門 第6章 ペルシア帝国ダレイオス王 「手術で死んだら、外科医の手を切り落とす」――脱臼 第7章 ジョン・F・ケネディ 世界が見つめる世紀の大解剖――気管 第8章 リー・ハーヴェイ・オズワルド ケネディと同じ外科医が暗殺者も――手術の限界 第9章 アウストラロピテクス・アファレンシスのルーシー 二足歩行とひきかえに――静脈瘤 第10章 奇術師フーディーニ 水拷問よりも腹パンチよりも――虫垂炎 第11章 ヴィクトリア女王 無痛分娩、歴史が動くとき――麻酔 第12章 大航海時代の貿易商ストイフェサント 砲弾で砕かれた脚はどうなるのか――壊疽(えそ) 第13章 名探偵ポアロとシャーロック・ホームズ 外科医は金星人、内科医は火星人――診断 第14章 イランの元皇帝 一・五リットルの膿を腹に抱えた亡命生活――合併症 第15章 バロック音楽家リュリとボブ・マーリー 足指切断のかわりに失ったもの――播種(はしゅ) 第16章 ローマ帝国執政官 丸々と肥えた軍人には脂肪切除を――開腹手術 第17章 アインシュタイン 天才の血管は破裂寸前――動脈瘤 第18章 内視法の生みの親たち 腹を切り裂くか、鏡を突っ込むか――腹腔鏡手術 第19章 アダム・宦官・カストラート ペニスを切り落とす10の方法――去勢 第20章 英国王ジョージ6世 イギリス王室とタバコの関係――肺がん 第21章 宇宙飛行士アラン・シェパード 究極のプラセボ治療――瀉血(しゃけつ) 第22章 英国キャロライン王妃 でべそを隠した王妃の壮絶な最期――臍ヘルニア 第23章 イタリア戦争を生き延びた若き医師 自分の傷に指を突っ込み腹腔を学ぶ――鼠径ヘルニア 第24章 19世紀フランスのパン屋 歯科医がつくった機械の肩を埋め込まれた男――人工関節 第25章 レーニン 頭痛、不眠、ノイローゼの指導者――脳卒中 第26章 胃腸をはじめてつなぎ合わせた外科医 ちょっと雑でも高速技なら大丈夫――胃切除 第27章 ルイ14世 とがった器具をさし込み一気に引き抜く――痔 第28章 動物園の獣医 デンキウナギに麻酔をかける――動物の手術
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4.5数字のウラに隠された、驚くべき人間ドラマ。 誰にも書けなかった 「会計エンタテインメント」爆誕! 【本書の特徴】 その1 ダ・ヴィンチ、レンブラント、スティーブンソン、フォード、 ケネディ、エジソン、マッキンゼー、プレスリー、ビートルズ ……意外な「有名人」たちが続々登場! その2 冒険、成功、対立、陰謀、裏切り、愛情、喜びと悲しみ、 栄光と挫折、芸術、発明、起業と買収 ……波乱万丈、たくさんの「知られざる物語」が展開します その3 簿記、決算書、財務会計、管理会計、ファイナンス、IFRS ……物語を楽しく読み進めるだけで、これらの仕組みが驚くほどよくわかります その4 イラストと写真、ひと目でわかるイメージ図が満載。 会計の本なのに、細かい数字はいっさい出てきません! 「私はこれまで数々のビジネススクールや企業研修で 会計分野の講師を務めてきました。 会計を『大局的に・楽しく』学んでもらうのはとても難しい作業ですが、 講義で『歴史』をもちいる手法はかなり効果的でした。 会計ルールの誕生エピソードや人物秘話を少々大げさな講談調で語ると、 受講者たちが身を乗り出してきます。 本書はそんな経験をもとにしています。 皆さんにも『好奇心とともに会計を理解する』経験をしてもらえれば 嬉しいです。」 ──「旅のはじめに」より 【「9つの革命」で全体像がわかる】 第1部 簿記と会社の誕生 「3枚の絵画」 15世紀イタリアから17世紀オランダへ 銀行革命/簿記革命/会社革命 第2部 財務会計の歴史 「3つの発明」 19世紀イギリスから20世紀アメリカ、21世紀グローバルへ 利益革命/投資家革命/国際革命 第3部 管理会計とファイナンス 「3つの名曲」 19世紀から21世紀・アメリカ 標準革命/管理革命/価値革命
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-19世紀初頭にイギリスに登場した鉄道は時をおかずして世界中に伝播し、輸送の効率化、工業化の促進、ライフスタイルの変化など、各国の近代化に多大な影響を与えた。本書では蒸気機関導入以前の初期鉄道から説き起こし、蒸気機関車誕生の背景とプロセス、さらにその経済社会への多岐にわたる影響を経済史・経営史の観点から考察し、鉄道誕生の秘密とそのインパクトの内容を明らかにする。比較経営史の第一人者による待望の通史。
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4.0《世界が変わる哲学》がここにある! 現代フランスを代表する作家ウエルベックが、19世紀ドイツを代表する哲学者ショーペンハウアーの「元気が出る悲観主義」の精髄をみずから詳解。その思想の最奥に迫る! *** 本書『ショーペンハウアーとともに』は単なる注釈書ではない。一つの出会いの物語でもある。二十五から二十七歳のころ――つまり、一九八〇年代半ば――ミシェル・ウエルベックは、パリの市立図書館でほとんど偶然に『幸福について』を借りた。「当時、私はすでにボードレール、ドストエフスキー、ロートレアモン、ヴェルレーヌ、ほとんどすべてのロマン主義作家を読み終わっていたし、多くのSFも知っていた。聖書、パスカルの『パンセ』、クリフォード・D・シマックの『都市』、トーマス・マンの『魔の山』などは、もっと前に読んでいた。私は詩作に励んでもいた。すでに一度目の読書ではなく、再読の時期にいる気がしていた。少なくとも、文学発見の第一サイクルは終えたつもりでいたのだ。ところが、一瞬にしてすべてが崩れ去った」。衝撃は決定的だった。若者は、熱に浮かされたようにパリ中を駆け巡り、『意志と表象としての世界』を見つけ出す。それは、彼にとって「世界で最も重要な書物」となった。そして、この新たな読書はさらにすべてを「変えた」。 私の知る限りでは、いかなる哲学者もアルトゥール・ショーペンハウアーほどすぐさま心地よく元気づけてくれる読書を提供してくれる者はいない。「書く技術」の問題ではないし、この手のジャンルに見られる饒舌でもない。それは公衆に向って発言しようというほどの勇気をもつ者ならばあらかじめ同意書にサインすべき前提条件のようなものだ。『反時代的考察』第三篇は、ショーペンハウアーを否定する少し前に書かれたものだが、そこでニーチェは、この哲学者の深い誠実さ、廉直さ、正直さを賞賛している。ショーペンハウアーの声の調子、その一種の粗野な善良さについて名調子で語り、それを読めば読者は名文家や文体に凝る連中に対して嫌悪感を覚えるだろうと述べる。これこそ、広い意味での本書の目的である。 (本文より) *** Arthur Schopenhauer アルトゥール・ショーペンハウアー (1788-1860) 19世紀を代表するドイツの哲学者。 ドイツ観念論に東洋哲学を取り入れ、実存主義・ニヒリズムの先駆者としても知られる。 主著は『意志と表象としての世界』(1819年)。彼の唯一で独自な思想は、若き日のニーチェを熱狂させたほか、ヴィトゲンシュタイン、フロイト、アインシュタイン、トルストイ、プルースト、ボルヘス、ワーグナーなど、後世の哲学者・作家・芸術家などに多大なる影響を与えた。 今日においては『余禄と補遺』(1851年)からの抜粋である『幸福について』『読書について』などのエッセイが広く一般に親しまれている。
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-民族と歴史の襞に分け入る試行 完全新訳による585篇と関連地図を収録 200年の時を超えて甦る—グリム兄弟の壮大なる企て! 民族と歴史の襞に分け入る試行 完全新訳による585篇と関連地図を収録 グリム兄弟によって企図されたこの試みには、大きく分けて土地と結びついた伝説を集めた【上巻】と歴史と結びついた伝説を集めた【下巻】の中に585篇に及ぶ膨大な伝説が集められている。個別には、小人、巨人、山の精、家の精、水妖、魔女、妖精、王子、夢魔、竜、人狼、滅んだ城等にまつわる多種多彩な伝説が全篇にちりばめられている 【目次】 上巻では伝説1〜363までを収録する 【著者】 グリム兄弟 19世紀にドイツで活躍したヤーコプとヴィルヘルム兄弟。言語学者・文献学者・民話収集家・文学者。日本では、『グリム童話集』の編集者として知られる。 鍛治哲郎 鍛治哲郎(かじ。てつろう) 1950年大阪府生れ。 神戸大学教養部、東京大学教養学部・総合文化研究科、 鎌倉女子大学教育学部に勤務。東京大学名誉教授。 専門はドイツ近代文学。著訳書に『ツェラーン 言葉の身ぶりと記憶』、『グリム ドイツ伝説集(上)(下)』など。 桜沢正勝 桜沢正勝(さくらざわ・まさかつ) 1941年大阪府生れ。2017年7月没。 神戸大学教養部勤務後退職。専門はドイツ文学。 訳書にE・シュタイガー『ゲーテ』(共訳)、『グリム ドイツ伝説集(上)(下)』
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3.9究極の謎を解き明かし、未来への指針を示す! 30万年近く前にホモ・サピエンスが誕生して以来、人類史の大半で人間の生活水準は生きていくのがぎりぎりだった。それが19世紀以降に突如、平均寿命は2倍以上に延び、1人当たりの所得は地球全体で14倍に急上昇したのはなぜか?この劇的な経済成長の鍵は“人的資本の形成”だったことを前半で説く。それを踏まえて後半では、なぜ経済的な繁栄は世界の一部にとどまり、今なお国家間に深刻な経済格差があるのかを検討する。 制度的・文化的・地理的要因に加え、“社会の多様性”が根源的な要因だったと論じる。人類史を動かす根本要因に着目した“統一理論”にもとづいて、究極の謎を解き明かした世界的話題作! 人類史の二つの謎 第1部 何が「成長」をもたらしたのか 最初の一歩/停滞の時代/水面下の嵐/蒸気エンジン全開!/停滞から成長へ/約束の地 第1部のまとめ――成長の謎を解く 第2部 なぜ「格差」が生じたのか 光と影/制度の痕跡/文化的な要因/地理が落とす影/農業革命の遺産/出アフリカ 第2部のまとめ――格差の謎を解く
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4.0「お金の流れ」がわかれば「世界の流れ」が見えてくる! 銀行が発行する貨幣がどのようにして「価値」を持つようになったか? 「世界初の株式会社」がオランダで生まれたのはどうして? 1980年代に日本でバブルが起こった背景とは? 19世紀初め、なぜ、軍事力で劣るイギリスが戦争に勝つことができたのか? アフターコロナの世界経済はどのようになっていくか? ……「最も信頼されるアナリスト」にも選ばれた韓国最高峰の経済学者が、古今東西を縦横無尽に行き交いながらひもとく「お金の歴史」。 過去実際に起こった55の出来事と、それがもたらした歴史的変化を手がかりに、豊富な参考資料と図表を交えて「時代の大きな流れ」を立体的かつ具体的に説く。 「お金」と「歴史」の教養がいっぺんに身につく画期的な1冊!
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●世界の艦船:2022年9月号増刊「傑作軍艦アーカイブ⑭ 米重巡『インディアナポリス』」 大好評のシリーズ14弾は,栄光と悲劇の重巡インディアナポリス! その誕生から原爆部品輸送後に伊58潜に撃沈されるまでの航跡やメカニズムを,本邦初公開を含む写真と記事で徹底解説する。さらに乗員を襲った鮫や19世紀末から軍縮条約中期までの米重巡の発達,折込公式図なども掲げた。 ※ 電子版は雑誌(紙媒体)とは一部異なる部分がございます。 ご了承ください。 ※ デジタル版は固定レイアウトとなっております。 そのため、タブレットなど大きいディスプレイを持つ端末で閲覧することに適しています。 また、文字の拡大や、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ご了承下さい。
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4.0ラヴェルの『夜のガスパール』から第一曲「オンディーヌ」を弾き終わったとたんに、先生から「もっと濃艶に歌って弾くように」と注意された。でも、この曲を高踏的に、人に媚びず、自身の美しさで聴くひとを惹きつけずにはおかないように弾いてみたい。あたかもドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』のヒロインのように。「この世にことさら男を誘う女と誘わない女の二種類がいるとすれば、明らかにオンディーヌは前者であり、メリザンドは後者である。(…)水の精とはどういうものなのか、オンディーヌはその中でどの部類に属するのか、音楽は彼女たちとどうかかわっているのか、ドラマ『ペレアスとメリザンド』は水の精の物語とどのようなつながりがあるのか。」(プロローグより)この主題をめぐる逍遥はギリシャから中世をへて19世紀末にいたる。水のイメージと「ファム・ファタル(宿命の女)」の観念が結びついたとき、絵画、文学、音楽で続々とあらわれるヒロインたち。それを語る著者の筆致は颯爽として才気あふれる。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日経BPクラシックス 第9弾 火薬、印刷技術と並んで中央銀行を人類の三大発明と呼んだのは、ノーベル経済学賞受賞者のポール・サミュエルソンだった(『経済学』)。 日本銀行、FRB(米連邦準備理事会)、イングランド銀行といった中央銀行はなぜ存在するのか、その役割は何かと問われると、答えは容易ではない。 19世紀の知の巨人ウォルター・バジョットは、中央銀行は金融危機時の「最後の貸し手」であると喝破した。19世紀ロンドンの金融街を何度も襲う銀行危機、 恐慌の実態を克明に描き、イングランド銀行の「最後の貸し手」としての働きを分析した本書は、金融史の古典である。 危機における中央銀行の役割は、直近の世界経済危機においても変わらなかった。その意味では、日本銀行のデフレ対策に批判的なリフレ派にとっても 賛成する立場の人にとっても本書は必読書といえる。邦訳は戦前に岩波文庫から宇野弘蔵訳で出版され、現在もその復刻版が入手できるが、 旧カナ遣いのままである。その意味で日経BPクラシックス・シリーズの今回の久保恵美子訳はまったく別の本ともいえる。
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-マザー・グースの成立には,フランス革命や中流階級の台頭など,18,19世紀の社会事情が色濃く反映している.著者は,従来の文学研究の域を超えて社会学の方法を導入し,迷信的な世界観と近代的道徳観との相克を背景とする民衆文芸の形成過程を,膨大な一次資料から解き明かした.イギリス文学の新しい読みを提示する画期的な書.
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