朽木ゆり子の作品一覧
「朽木ゆり子」の「消えたフェルメール(インターナショナル新書)」「ハウス・オブ・ヤマナカ―東洋の至宝を欧米に売った美術商―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「朽木ゆり子」の「消えたフェルメール(インターナショナル新書)」「ハウス・オブ・ヤマナカ―東洋の至宝を欧米に売った美術商―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
アート好きなら読んでみたいドキュメンタリー。
明治から第二次大戦前まで、名の知られた美術商・山中定次郎と山中一族が経営する山中商会。その足跡を丹念にたどる。
導入部の琳派屏風の左右をめぐる記述で、美的感覚にやや違和感を覚えたが(空白のある構図のほうが美しいと思うので)…読み進めると、すばらしい労作であったと感じた。
1890年にNYに出店、以後、英国にも進出。
ロックフェラー財団や名うての蒐集家、エリザベス1世までの御用聞きとなり、日本含む東洋美術の至宝を世界に売りさばいた豪商。義和団事変で中国美術の需要に目をつけ、美術品とは言えないようなインテリア雑貨もまぜつつ、販路拡大。しかし、192
Posted by ブクログ
明治時代から第二次世界大戦まで、東洋美術商として世界的に有名であった山中商会。メトロポリタン美術館、ボストン美術館、フリーア美術館、大英博物館など、大規模な東アジア美術コレクションを持っている美術館へは、相当数の作品を供給していたという。二〇世紀初頭にあっという間にビジネスを拡大した山中商会は、ニューヨーク、ボストン、シカゴからロンドンまで活動範囲を広げ、英国王室からも用命を受けていたほどだ。本書は、今では知るものの少なくなった、その興亡を描いた一冊である。
◆本書の目次
序章 琳派屏風の謎
第一部 古美術商、大阪から世界へ
第一章 「世界の山中」はなぜ消えたか
第二章 アメリカの美術ブー
Posted by ブクログ
再読になる。
依然読んだときに比すれば、ぐぃっと気持ちが入り込み、速読しつつも、流れを含め政治的な社会情勢・空気が感じられた。
このところ、観るようになったネトフリ。
仕方なく契約したのだが、これまで見ることがなかったベネルクス3国、東欧諸国(特にポーーランド)を中心に観ている。
育されてきた世界情勢と私なりの感覚がいかに視野狭窄だったか痛感する・・最も映画、ドラマだから差っ引いてとはいえ。
朽木氏の論評は淡々と、それでいて論点を外さないしっかりした語り口。読んでいても頭に入りやすく、下手な感情論がないこともあり、好み。
これまで数点を読んできたこともある。
200年続いた山中商会(大阪八尾