作品一覧

  • 世界マネーの内幕 ──国際政治経済学の冒険
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    リーマンショック後、莫大な資金がタックス・ヘイブンに流入した結果、「1% vs 99%」といわれる貧富の格差が世界中で進み、それは国境を越えて二極化している。グローバリズムの浸潤とともに、経済の軸はモノ作りから金融・情報が激しく行き交う「市場」に移っているにもかかわらず、日本は立ちすくんでいるように見える。しかし、一方で、それが深い闇に包まれていることもまた事実である。金融は世界をどう動かしているのか。マネー興亡の歴史を通観し、現代の深層に迫る。
  • 入門 世界の経済
    -
    1巻2,200円 (税込)
    1492年のコロンブスのサン・サルバドル島到着は、西洋優位のグローバリゼーションという時代に道を開いた。それは、19世紀のパックス・ブリタニカ、20世紀のパックス・アメリカーナをへて、今に続く。500年余にわたる世界の歴史的発展のロジックを追い、アジア・ブームや日本の「失われた20年」までを俯瞰して、新たな歴史観を問う。 *著者からのメッセージ: 本書は、グローバリゼーション500年(契機は1492年のコロンブスのアメリカ航路到着)を歴史的に俯瞰し、西洋近代(とくにパックス・ブリタニカとパックス・アメリカーナ)を振り返るとともに、そのなかでの戦後アジア経済の台頭を位置づけ、および、日本の国際戦略の歴史的変容を、主題として論述したものです。たまたまほぼ同時に公刊される『世界マネーの内幕』(ちくま新書、2022年3月)の基礎的テキストとして、著者の大きな問題意識の主旋律を、本書からお読みいただければ幸いです。 (※本書は2013/3/31に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • 日本が外資に喰われる
    4.5
    1巻935円 (税込)
    1980年代後半、世界を席巻したジャパンマネーは、バブル崩壊によって一挙に奈落の底に突き落とされた。その結果、途方もない規模の不良債権が浮上し、名門(大)企業が破綻、次々に姿を消していった。そして気づいてみると、多くの日本企業の大口株主は海外投資家によって占められ、株式市場は、現物も先物も、圧倒的に海外投資家の独擅場になっている。時代が暗転する転換点となった不良債権処理ビジネスの力学を丁寧に追いながら、「失われた三十年」に秘められた謎を読みとく。
  • 資本主義をとことん考える
    -
    1巻220円 (税込)
    先進国を中心に長期停滞論が叫ばれ、拡大する貧富の差がその限界論を裏付けようとしている。「資本主義」というシステムは限界に達したのか。どこに問題があるのか。徹底検証した。本書は週刊エコノミスト8月12・19日合併号の特集「資本主義をとことん考えよう」をまとめた。 主な内容 Part1 何が問題か ・ピケティ理論で知る資本主義の本質 ・長期停滞論 先進国が直面する避けがたい限界 ・インタビュー バリー・アイケングリーン教授 ・対談 寺島実郎vs水野和夫 ・日本の現実 速いスピードで若年層格差が深刻化 ・120年実証研究 日本も戦前は「格差社会」 高度成長期に「格差なき成長」 ・法人税減税は有効か 不公平感をなくす所得再分配政策を ・タックスヘイブンの弊害 専門テクを駆使して税金を払わないグローバル企業 ・ピケティ理論と日本経済 資本分配率の上昇は日本には当てはまらない ・日本経済の課題 回復には生産性の向上が不可欠 Part2 歴史に学ぶ ・資本主義の起源 「英国」や「西欧」を超え「世界的」だった ・グローバリゼーション 覇権国の盛衰と金融危機を伴う ・財閥が果たした役割 企業統治と買収で資本市場を活性化 ・なぜキリスト教だけか ウェーバーが説き明かした資本主義成立の条件 ・経済学は考える 資本主義における「対立」と「不況」 ・アジアと欧米で違い 経済成長の経路は同一ではない Part3 秘話探訪 ・サッカーと初期資本主義 ・富岡製糸場―近代産業の原点 ・サグラダ・ファミリア教会のパトロン
  • 日本が外資に喰われる

    Posted by ブクログ

    国際政治経済で見ないと経済はわからないと思い知らされた。
    経済は政治力が物を言う世界。それを日米首脳会談における北朝鮮訪問問題と不良債権問題が裏では繋がっていたこと、中国の米国債売却を匂わせて、
    ヘッジファンドによる香港ドルたたき売りを未然に防いだこと。
    この二つのテーマを通して理解を深めたこと。
    経済は国際政治によって動かされたり、影響を受ける。

    0
    2023年08月03日
  • 世界マネーの内幕 ──国際政治経済学の冒険

    Posted by ブクログ

    マネーの内幕というタイトルですが、表面的なことよりも歴史の裏側を探るような内容で、主張も強め。興味深い内容でした。
    リーマンショック時の格付け機関と投資銀行、貧富格差とタックスヘイブンなどに多くのページを割いており、著者の正義感のようなものを随所に感じました。

    0
    2024年09月16日
  • 世界マネーの内幕 ──国際政治経済学の冒険

    Posted by ブクログ

    国際通貨の政治的覇権を巡って、世界各国が競っていることがわかる一冊。
    通貨の権力を中心に、国際政治経済のテーマを語っている。
    イタリアからオランダ、英国、そして米国と中世⇒近代の時代の流れ中で覇権が移り、国際政治において情報とマネーが大事だということを覇権の歴史が物語る。
    現代は、米英、そして米日、今は米中の時代。
    いろいろな話が駆け巡って横断しているので、頭の中でまとまりにくかったのだが、それでも面白い国際政治経済の冒険書である。

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    2024年05月22日
  • 世界マネーの内幕 ──国際政治経済学の冒険

    Posted by ブクログ

    マネーに限らず日本で世に知られている史実の裏側を知れる本。

    テレビなどのニュースで流される内容はあくまでごくごく一部、断片の情報であり、その裏側にはさまざまな人や国の意図が含まれていることを知れる。様々な分野の本を引用しながら話を展開しているので、気になる話題については参考図書を知れて便利だった。

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    2023年07月10日
  • 世界マネーの内幕 ──国際政治経済学の冒険

    Posted by ブクログ

    響に薦められて読む。

    マネーの動きを知らずに、歴史も政治も、そして日々の社会生活も考えることができないということを、あらためて思い知らされた。

    この本から派生していろんな本や映画にも出会えそうだ。
    トマ・ピケティ、スーザン・ストレンジ、松本清張、チャールズ・ファーガソン(映画インサイドジョブ)などなど。

    日本の知識人、評論家の情けなさも再認識。もちろん主流学者の体たらくは日本だけではない。
    ピケティが、アメリカの経済学者たちが数学的モデルにうつつを抜かして現実から乖離している(コロナで数理モデルにだけ依拠して現実を見失った8割おじさんのように)有り様に失望してフランス本国に帰ったというエ

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    2022年05月09日

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