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  • ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス
    4.1
    「われわれがそれ(角栄潰し)をやった」。K長官が漏らした真意とは!? 「自主外交」で角栄はアメリカに潰された。 国際ジャーナリストが15年に及ぶ取材で掴んだ、数多くの決定的新事実!! 田中角栄はなぜ逮捕されたのか? その理由は「角栄の外交」に隠されていた。 アメリカは「日中国交正常化」などの「角栄の外交」をひどく嫌っていたのだ。 その後発覚した、戦後最悪の国際的疑獄となったロッキード事件。そこでアメリカ政府高官は、密かに角栄の訴追を可能にする「ある細工」をした。 外交の対立も、角栄訴追に関わる秘密も、米機密文書には記されていたが、日米の根幹に絡む『巨悪』の深い闇は文書が公開されず、解明されなかった。 本書は「陰謀説」の真偽を徹底検証し、初めて証拠を挙げて解明する! ロッキード事件の全容は、上記のように長らく解明されてこなかった。 結果、数多くの陰謀説が流布する事となる。「誤配説」、「ニクソンの陰謀」、「三木の陰謀」、「資源外交説」、「Kの陰謀」……。 米国立公文書館、ニクソン・フォード各大統領図書館、CIA、日本側資料、日米関係者らを取材・調査。 インテリジェンスの機微を知り尽くした国際ジャーナリストが15年に及ぶ取材から、初めて真の「巨悪」の正体を描き、巨悪の訴追が阻まれた理由に迫る!! なぜ、首相の犯罪は繰り返されるのか? その構造までが浮かび上がる巨弾ノンフィクション――。 【目次】 まえがき 第一部 追い詰められる角栄 第二部 なぜ田中を葬ったのか 第三部 巨悪の正体 あとがき ロッキード事件年表 主要参考文献一覧
  • 英国スパイ物語
    -
    英国の情報組織の生成発展のドラマを描きながら、能力と魅力あふれるスパイ、二重スパイたちの活動を二度の世界大戦とロシア革命期を中心に活写。暗号解読のスリリングな事情にも筆を及ばせた決定版。
  • 小林秀雄の悲哀
    3.0
    「もう、終いにする」。戦後の知識世界に輝くビッグネーム・小林秀雄が、晩年、10年にわたって取り組んだ『本居宣長』は、執筆に難渋し、結論に達しないまま意外な一言で終わってしまった。日本が誇る知性は、なぜ最後の仕事で挫折したのか。彼がこの書物にかけた思い、そして小林がたどり着きたかった「ゴール」はどこにあったのか。小林の批評ぶりを多角的に検証しながら、批評とは何か、その原理について考える。
  • 小説 曲直瀬道三―乱世を医やす人
    -
    信長、秀吉、光秀の命を預かり、家康に医術を授けた名医がいた。 誰もが知りたかったその生涯がついに長編化!  いつ寝首を掻かれるかしれない戦国の世である。敵の大将を診ている医者に身を預ける行為は危険極まりないはずであった。しかし、多くの武将らが曲直瀬道三を頼ったという。  織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三傑をはじめ、天皇、足利将軍のほか、毛利元就、細川晴元、明智光秀、さらには千利休などが軒並み列挙される。よほど医術に長け、さらに人間的に信頼されていたにちがいない。  わたしは医学・薬学の世界を執筆の分野と決めて、日本の医学史を紐解くうち曲直瀬道三に出会った。患者を診察し、病態をつかみ、薬を処方するという、今日行なわれている、この当たり前の医療を実践、体系化したのが道三だった。その上、初めての民間医学校を建設、多数の門人を育てている。  市井の人々から多くの武将まで、わけへだてなく診た曲直瀬道三という医者は一体何者なのか。わたしはその生涯に深く興味を持った。それが本書を執筆する出発点だった。 (「あとがき」より)
  • キャサリン・グラハム わが人生 (フルバージョン)電子版
    -
    ジャーナリストして、経営者として、働く女性の先駆者として、 今なおアメリカで最も尊敬される女性、キャサリン・グラハム。 ワシントン・ポスト紙、ニューズウィーク誌社主ワーキング・ウーマンの先駆者が語る波瀾万丈の半生。1997年に刊行、1998年にピュリッツァー賞受賞。「20世紀を代表する自伝」と評される。アメリカで40万部突破の大ベストセラー。 名著、待望の復刊!
  • 138億年宇宙の旅
    4.3
    私たちはここになぜいるのか? いまこの疑問に答えられるのは先端物理学だけだ。ホーキングとベストセラーを書いたサイエンスライターが物質の起源からダークエネルギー、多宇宙理論まで、万物の起源と行く末を読みながら体感させる、必ず腑に落ちる科学解説。
  • ブレグジット秘録~英国がEU離脱という「悪魔」を解き放つまで~
    4.3
    2016年6月、英国のEU離脱の是非を問う国民投票では、キャメロン首相率いる残留派を抑え、離脱派が勝利を収めた。首相付き広報官として残留キャンペーンに奔走した著者が、膨大な手記を元に、国民投票までの六カ月間の真実を明かす。なぜ国民投票を行うに至ったのか? 次期首相を狙うオズボーン、ジョンソン、ゴーヴ、メイらはいかに立ち回ったか? 英国史に残る大事件の舞台裏で繰り広げられた人間ドラマを再現した話題作。
  • 評伝 吉村昭
    5.0
    『ひさし伝』『藤沢周平伝』など、現代作家の評伝で高い評価を得てきた著者が、歴史の空白に挑んだ稀代の作家・吉村昭の生涯と作品に挑んだ渾身の力作。 吉村文学を代表する圧倒的に多くの読者に迎えられた作品は、記録文学であり、戦史小説であり、歴史小説であり、伝記小説だった。 だがそこに至る道は決して平坦なものではない。郷里の日暮里と戦争体験、長い同人雑誌の遍歴などが、後の吉村文学を形成していく様子が本書では丁寧に、ダイナミックに描かれていく。 家族の重なる不幸や自身の病気、妻津村節子が芥川賞を受賞するも自身は落選が続くなど、「純文学作家」として陽の目を見ない日々を過ごすなか、ようやく39歳にして「星への旅」が太宰治賞を受賞、作家として大きな転機を迎える。 その後『戦艦武蔵』を皮切りに、歴史の真相を見据えた記録文学に活路を拓き、驚くほどの執念で数多くの資料を収集して独自の記録文学を形づくった様子も熱く語られていく。 残念なことに本書は著者の絶筆となった。吉村昭の壮絶な死を、同病にありながら淡々と記すくだりに著者の凄みが浮かび上がる。
  • 全裸監督 村西とおる伝
    4.1
    人生、死んでしまいたいときには下を見ろ! おれがいる。 前科7犯。借金50億。米国司法当局から懲役370年求刑。奇跡の男か、稀代の大ボラ吹きか。“AVの帝王”と呼ばれた裸の男の半生(ノンフィクション)。 日本経済に必要なのは、村西とおるが手放さない生への希望である。 資本主義は死の絶望と生の希望を両輪とする経済システムであり、多くの人が死の絶望に怯えるとデフレになる。甦るには、村西とおるが手放さない生への希望こそが必要だ。 バブル期に消費資本主義を支配するには流通を制覇するコングロマリットこそ必要と考えた西武百貨店の堤清二とアダルトビデオの村西とおるは、経営破綻後も特異な言語表現を手放さない陽と陰の双生児だった。(松原隆一郎・東京大学大学院教授) 村西とおる、本名・草野博美。工業高校卒業後上京。どんな相手でも陥落させる応酬話法によって、英会話教材販売売り上げで日本一達成(1つ目の日本一)。インベーダーゲームのブームに乗り、ゲーム機設置販売で財を成す。ビニ本と裏本の制作・販売業に転じ、業界日本一になる(2つ目の日本一)。指名手配され逮捕。再起を図ってAV監督になり、“駅弁”“顔面シャワー”など次々と新機軸を考案。ハワイで撮影中にFBI合同捜査チームに逮捕され懲役370年を求刑される。黒木香主演「SMぽいの好き」でみずから相手を務めて、“AVの帝王”と呼ばれ、業界日本一に(3つ目の日本一)。ジャニーズ事務所に喧嘩を売り、元フォーリーブス・北公次復活をプロデュース。事業拡大に失敗、50億円の債務を負う。前科7犯。無一文になりながら専属だったAV女優と再婚、長男をお受験の最難関小学校に合格させた。そのどれもが実話である。
  • 毛の人類史 なぜ人には毛が必要なのか
    3.8
    毛髪は人間の証、文化の象徴である。 人類が毛を失った理由、体毛の量と文明性、人毛売買の相場、最先端の毛根再生研究…… 驚異の「啓毛」書!!!  人類はなぜ、ふさふさの体毛を失い、頭髪をはじめとする一部にだけ体毛を残したのか? 最新の研究では、高度に発達した人間の脳は、体温が41度を越えると「脳死」の危機に瀕するため、体温の急上昇を避けようとして体毛を退化させたという。つまり、体毛の退化は、脳を発達させ、文明を生み出していく前提条件であった。その意味では、人間が残した頭髪は人間の証であり、文化の象徴である。人間がハゲに悩んだり、髪型にこだわるのは、必然である。  本書は、毛の役割が人類に与えた影響を、生物学的、進化論的、文化的な角度から紐解いていく。また、頭髪にまつわる歴史上の人物の逸話から最先端のハゲ治療法までを網羅。  著者は学術的分野でも実際の現場でも最先端であり、日本の大手化粧品メーカーがIPS細胞を使った毛根再生医療の研究を行い、実用化に向けて準備を進めているなど最新のネタも盛り込まれている。育毛中心の実用書は多くあるが、一般向けに髪と人間の関わりを網羅した本は他に類を見ない。
  • ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版
    4.5
    みなさんもご存じのミッキーマウスを始め、様々なキャラクターを創り出し、ディズニーランドなどのテーマパークも運営して、今やアメリカの大衆文化の象徴と言えるディズニーという会社は、このウォルト・ディズニーからすべてが始まっています。この本は、この巨大なエンターテイメント王国を創り上げた天才的な男、ウォルト・ディズニーの波瀾万丈の一代記です。
  • ボーン・トゥ・ラン ブルース・スプリングスティーン自伝 上
    4.5
    「ロックの伝説」ブルース・スプリングスティーンが7年の歳月をかけて執筆した渾身の自伝。ニュージャージーでの子供時代、エルヴィス・プレスリーから受けた衝撃、バー・バンドのキングとして君臨した若き日々、Eストリート・バンドの黎明期、プライベートな苦悩、そして「明日なき暴走」「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」等の名曲誕生秘話が赤裸々に明かされる一冊。音楽史に残る、決定版。連動サウンドトラック「チャプター・アンド・ヴァース」も発売!
  • 続・浦河百話【HOPPAライブラリー】
    -
    100の物語が写すあの日の浦河。太平洋戦争終了後から40年間の時の移ろいは一人ひとりの町民にとって躍動感に満ち溢れた歴史でもあった。約20年の時を経て待望の続篇刊行

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  • 神経ハイジャック ― もしも「注意力」が奪われたら
    4.0
    Book of the Year四冠、アマゾンBest Books of Month受賞 ピュリツァー賞記者が「現代人の病理」に迫る科学ノンフィクション ながらスマホは命を奪う!? 飲酒運転以上の衝突リスク、20分の1まで視野低下、記憶が曖昧に。 脳はすごい。だが限界を超えるとコントロール不能になる。その先には…? ニューヨーク・タイムズ記者が、人間の注意力を扱う最先端サイエンスと 謎めいた自動車事故をめぐる人間ドラマを織り交ぜながら、 テクノロジーが人間の脳にもたらす多大な影響力を探る。 ※日本語版特別付録として、「ながらスマホ研究」の第一人者、 小塚一宏教授(愛知工科大学)による解説を収録。 「マルチタスクが可能な電子デバイスと、シングルタスクをむねとする人間の脳のあいだに存在する、 ときに命にさえかかわる緊張関係を解き明かす。読みだしたらやめられないだけでなく、 これは人の命を救える一冊だ」――ニコラス・カー、『ネット・バカ』『クラウド化する世界』著者 ■もしも「注意力」が奪われたら? ある青年に起きた悲劇を、最新科学が解き明かす 2006年のある夏の日、米ユタ州に住む青年レジー・ショーが、運転中の「ながらスマホ」によって 衝突事故を起こし、2人のロケット科学者が命を落とした――。本書はこのレジーに焦点を当て、 悲惨な事故、警察の捜査、州当局による思いきった起訴(当時はほとんど前例がなかった)、 そして判決からレジー本人の贖罪までのドラマを丹念に追う。 またこれと並行して、人間の注意力、テクノロジーが脳に及ぼす影響について、 デイビッド・ストレイヤー(ユタ大学・認知心理学)、アダム・ガザリー(カリフォルニア大学・脳神経学) ら科学者の知見をもとに紹介する。そこで明らかにされるのは、いまや私たちの日常にすっかり根づいた 各種デバイスが人間の奥深い社会的本能に作用し、刺激を求める脳の部位を疲弊させ、 結果的に限りない衝動、さらには依存症をも引き起こすという事実だ。 ■テクノロジーが持つ多大な影響力を、ピュリツァー賞記者が掘り下げた話題作 著者は不注意運転のリスクと根本原因を明らかにし、広く警鐘を鳴らした一連の記事でピュリツァー賞を受賞。 本書は一般読者から研究者、ジャーナリスト、政治家までに絶大に支持され、Best Books of the Month(Amazon)、 Best Book of the Year(Kirkus Reviews, San Francisco Chronicleほか)などに輝いた。 (原題:A Deadly Wandering: A Tale of Tragedy and Redemption in the Age of Attention)
  • 天梯のくに チベットは今
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鉄道、自然環境、宗教、政治、風俗慣習、食文化…さまざまな視点から知る、最新チベット事情。
  • 日本近代史の地下水脈をさぐる : 信州・上田自由大学への系譜
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 激動の明治、「自由民権」のうねりの中で人びとは、西洋の人権思想を学び、民衆自治の実現の為に苦闘し、近代は生まれた。今に継がれる「自己教育」の潮流と抑圧された「自由」の問題を追う労作。
  • ヨーロッパの教科書に書かれた日本の戦争
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ヨーロッパの教科書は、日本の戦争をどうとらえ、どう伝えているだろうか。さらに自国の戦争は?イギリス、フランス、オランダ、ドイツ、イタリア、スイス、オーストリア、ロシア、デンマーク、ポーランド。
  • 模倣の時代 上
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治以後,日本は欧米の文化を模倣することに奮闘してきた。しかし,幕末から深刻な社会問題となった米食地帯固有の奇病「脚気」についてはお手本がなかった。その予防治療法だけは日本人が自ら創造性を発揮して解決しなければならない大問題であったのだ。 徳川13代将軍も14代将軍も和宮も脚気で病没。さらに近代化の波とともに,脚気は学生と軍隊の間で大流行しはじめ,とくに軍医たちを悩ませることになった。しかし,原理はわからなくても治療はできる。自らも患者となった明治天皇は洋方医の処方を振り切って麦飯で脚気を克服し,軍隊でも高木兼寛や堀内利国の努力によって食事の改革が行われ,一時は脚気の撲滅も間近とさえ思われた。しかし,これは新しい戦いの開幕にすぎなかった。ドイツ帰りの軍医・森林太郎(森鴎外)を筆頭とする東大医学部系の医学者たちが,麦飯派に対して大反撃を開始したのである。 創造性とは何か。「小説よりも奇」なる歴史の真相は,まさに社会組織の問題であることを凄まじい迫力で示す。 ★★ もくじ ★★ 事のおこり 新しい時代の開幕と脚気問題    明治維新と医学の西洋化 第一部 天皇の脚気と,脚気病院における漢洋の脚気相撲    遠田澄庵の野望か,西洋医たちの陰謀か 第二部 高木兼寛の兵食改善による脚気撲滅作戦    陸軍と東大の脚気論と緒方正規の脚気菌発見 第三部 麦飯による脚気絶滅作戦の成功と軍医本部・東大医学部の対応    〈論より証拠〉と〈証拠より論〉の争い

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  • ブロンズ MAKING OF THE TOSHOBOY
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 天馬トウショウボーイの原形制作からブロンズ鋳造、そして北海道浦河町での設置までを約70点の写真で記録。
  • 美味しい革命 アリス・ウォータースと〈シェ・パニース〉の人びと
    4.0
    素人だけで始めた小さな店が、多くの苦難と挫折を越えて全米No.1レストランの栄光に輝くまで。新鮮な地元の野菜だけを、シンプルに──果敢な行動と生活に根ざした思想で、各界に影響を与える女性シェフの、苦難と栄光の物語。「オーガニックフードの母」と慕われるシェフ、アリス・ウォータースの生活思想と疾風怒濤の半生記。
  • ひさし伝
    4.0
    作家を志していた父。浅草のストリップ劇場での芝居への開眼。こまつ座旗揚げ、小説への執念――演劇、文学、ドラマ、三つのジャンルにわたって精力的な創作活動をする一方で、戦争、憲法、国家、農業、水などの問題について真摯に発言しつづけた井上ひさし。膨大な資料を駆使して、〈ひさしワールド〉を多角的に照らす。

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  • 鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折
    4.6
    ”全身脚本家”驚愕の真実! 『羅生門』、『七人の侍』、『私は貝になりたい』、『白い巨塔』、『日本のいちばん長い日』、『日本沈没』、『砂の器』、『八甲田山』、『八つ墓村』、『幻の湖』など、歴史的傑作、怪作のシナリオを生み出した、日本を代表する脚本家・橋本忍の決定版評伝。 著者が生前に行った十数時間にわたるインタビューと、関係者への取材、創作ノートをはじめ遺族から譲り受けた膨大な資料をもとに、その破天荒な映画人の「真実」に迫る。 目次 序 鬼の詩 一 山の章 二 藪の章 『羅生門』 三 明の章 『生きる』『七人の侍』 四 離の章 『蜘蛛巣城』『夜の鼓』『女殺し油地獄』『風林火山』 五 裁の章 『真昼の暗黒』『私は貝になりたい』 六 冴の章 『切腹』『仇討』『侍』『日本のいちばん長い日』『上意討ち』『首』 七 血の章 『張込み』『ゼロの焦点』『人斬り』『黒い画集 あるサラリーマンの証言』『砂の器』 《特別インタビュー》山田洋次の語る、師・橋本忍との日々 八 計の章 『人間革命』 九 雪の章 『八甲田山』 十 犬の章 『八つ墓村』『幻の湖』 十一 鬼の章 『愛の陽炎』『旅路 村でいちばんの首吊りの木』『鉄砲とキリスト』『天武の夢』 橋本忍 脚本映画一覧
  • 新装版 スヌーピーと生きる――チャールズ・M・シュルツ伝
    -
    現在も75カ国、21の言語で連載が続いているコミック「ピーナッツ」。スヌーピーたちの生みの親チャールズ・M・シュルツは亡くなる直前までアシスタントもつけずに連載を書き続けていた。その生涯とキャラクターたちが生まれる過程に迫る、本人が唯一認めた本格的伝記。
  • 進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密
    3.8
    人間はどこから来て、どこへゆくのか? この古くて新しい問いに答えようとする新たなる名著が誕生した。 著者はいう。 並はずれた種である人類は、いま超生命体になりつつある、と。 その超生命体=ホモ・オムニス(集合性人類)とは何者なのか? 本書は宇宙の誕生から説き起こし、人類という種がいかにして自分たちを変え、 自然との関係を変えてきたかを語りつくす。 その語り口は、自然科学と人文科学が融合した、現代ならでは知見を縦横無尽に往来する、ビッグ・サイエンスにしてビッグ・ヒストリーといえる。 人間をここまで変えてきた進化、なかんずく文化の進化がいかになされたのか。著者は4つの要素がそれを推し進めたのだという。 火。 言葉。 美。 時間。 火を使うことは、人間の利用可能なエネルギーを飛躍的に増大させ、わたしたちを生物的な限界から解き放った。 言葉という情報こそが、複雑な文化的知識を正確に伝え、わたしたちを協力させることを可能にした。 美が、わたしたちの活動に意味をもたらし、共通のアイデンティティで融合させ、大規模な社会をつくりあげた。 そして時間が、世界を客観的・合理的に説明する方法の基盤となり、わたしたちの科学をここまでにした。 この4つの要素と人類の物語は新鮮な驚きに満ち、今まで気づかなかった人間観を与えてくれる。 そして、生物進化を超えた文化進化の先には「超人類」の姿が見えてくる……。 2020年の英国王立協会(世界最古のもっとも権威ある学会)サイエンス・ブック賞最終候補作。 科学本の垣根を超え、知的刺激を求めるあらゆる読者に贈る、待望の邦訳。
  • 世界を変えた「海賊」の物語 海賊王ヘンリー・エヴリ―とグローバル資本主義の誕生
    3.0
    現代のグローバル資本主義は、どのように生まれてきたのか。その起源を17世紀の「海賊の黄金時代」において最も悪名高い海賊王、ヘンリー・エイブリーと彼を取り巻く海賊たち、そして彼らとの闘いからひもとく。ユニークに世界経済の歴史を語る一冊。
  • 近代日本とキリスト教の光源を見つめて 内村鑑三の生涯
    -
    西洋文明一辺倒の時代の最中、“日本的キリスト教”の可能性を生涯にわたり追い求めた内村鑑三――。成功と失意、試煉と名声に彩られた波瀾の一生を、従来の鑑三論を超えた独自の視点で描き上げた。 【目次より】●第一章 文明としての英語 ●第二章 内地留学と米国留学 ●第三章 流浪と思索の日々 ●第四章 ペン一本の預言者 ●第五章 試練と名声のなかで ●第六章 日本の天職 ●第七章 老いと迷いの残像
  • 海舟余録 「掌記」・「詠草」を読む
    -
    海舟の遺した文書のうち未発表のものを集めて一冊にまとめる。「掌記」は壮年期の学習ノートで和歌や漢詩を写しとったもの、「海舟詠草」は晩年の自作の和歌や漢歌を集めたもの。海舟の壮年の気概と晩年の心情がうかがえる。
  • 田中角栄を逮捕した男 吉永祐介と特捜検察「栄光」の裏側
    4.0
    ロッキード事件、リクルート事件などで次々と巨悪を追いつめた「特捜の鬼」吉永祐介。その意外な素顔と捜査の裏側を元特ダネ記者が鼎談で明らかにする。「総理の犯罪」とは何だったのか!? 検察はかつての栄光を取り戻せるのか!? 秘話満載!
  • 原敬 外交と政治の理想(上)
    3.5
    「平民宰相」原敬の初の本格的評伝。新聞記者・外交官・企業経営者など多彩な顔を持ち、一貫して「公利」という概念を重視し、第一次世界大戦後の世界を見通して新たな日本政治の道筋をつけた、ポスト「元勲世代」のもっとも偉大な政治家の65年の生涯を描く。上巻では、原の誕生から、フランス語を学び、ジャーナリストとして見聞を広めたのちに外交官として活躍し、陸奥宗光の知己を得て政治の世界へと進むまでの前半生を描く。(講談社選書メチエ)
  • 男たちの部屋
    -
    女性従業者が男性客と酒を飲み接待する韓国の「遊興店」。当事者への聞き取りをまじえ、遊興店で「男性性」が形作られる構造を暴く。
  • 死刑すべからく廃すべし
    3.0
    明治の教誨師が書いた死刑囚の記録、そこには死刑に抗する文言が綴られていた。死刑存否が注目を集めるいま必読のノンフィクション!
  • 新型コロナはどこから来たのか 国際情勢と科学的見地から探るウイルスの起源
    -
    人為的エラーは起きたのか――? 第一線の感染症研究者、ホワイトハウス・各国政府高官、 中国人医師、亡命者、軍・諜報機関の関係者ら 最重要人物に直接取材を敢行。 未曾有のパンデミックの裏側で起きていた出来事を 多角的に徹底検証した、緊迫のドキュメント! 「新型コロナはコウモリ由来で自然変異のウイルスである」。 WHOは2021年の調査でそう結論づけた。 だが実際は多くの事象が「武漢研究所からの流出」の可能性を示唆し、 権威ある研究者の中にもそれを論じる者は少なくない。 ウイルスの本当の起源はどこなのか。流出説はばぜ陰謀論として切り捨てられたのか。 取材を通じて見えてきたのは、「研究所由来」に寄った論文が検閲され、 公正なはずの調査団が骨抜きになり、議論が封じ込められてきた事実。 そして中国共産党の世界戦略、米政権の対立構造が複雑に絡み合った 権力者たちのパワーゲームだった――。 「(科学者たちが)新型コロナウイルスが中国の研究所から流出した可能性を受け入れれば、それはドナルド・トランプの対中姿勢をも受け入れたことになり、大統領選挙で困った事態になりかねない。(中略)それだけでも、流出説をとんでもない理論だとか、陰謀論と呼ぶにはじゅうぶんだった」 ――カリフォルニア大学 物理学教授リチャード・ムラーへのインタビューより(本文抜粋)
  • 評伝 渡辺省亭 晴柳の影に ~増補改訂版~
    -
    渡辺省亭初の評伝、待望の増補改訂版! 今年、国内美術館で初の回顧展が開かれ、大きな注目を集めている画家・渡辺省亭。この本は2018年に出版された『評伝 渡邊省亭 晴柳の影に』を大幅に増補改訂したものです。 この3年余の間に、展覧会準備と『渡辺省亭画集』制作のため急速に調査が進み、多くの作品が新たに発見されました。今回、それらの調査結果を反映して加筆・修正し、省亭の年譜も一新しました。市井の画家としての生き方を貫いた省亭の一生を、多数の逸話から辿った一冊。これを読めば、“知られざる画家”省亭の画業と人生がすべてわかります! また、この本は省亭について書かれた唯一の評伝であるとともに、同時代の画家や文化人との交流についても詳細に記述。近代日本美術の愛好家にとっても興味深い内容となっています。 さらに、この5月に発見されたばかりの省亭の絶筆《春の野邊》をこの本のために新たに撮影し、カラーで掲載! 省亭が死の間際まで描いていたという大変貴重な作品を初公開します。 (底本 2021年7月発行作品) ※この作品はカラーが含まれます。
  • にっぽんアニメ創生記
    -
    日本の「アニメ」はいつ、どのように誕生したのか? 今や、世界中に多くのファンを獲得している日本のアニメーション。しかし、日本アニメの「始まり」については、ほとんど語られてこなかった。漫画家から転じた下川凹天が作った日本初の商業アニメーション短編映画(とされる)『凸坊新畫帖 芋助猪狩の巻』が公開されたのが1917年。同年、現存する最古のアニメフィルム『なまくら刀』(幸内純一制作)も公開されている。日本アニメが産声を上げた1917年、アニメ映画を世に送り出した下川凹天、幸内純一、北山清太郎の3人を軸に日本アニメの夜明けの姿を描きだすドキュメント。アニメ生誕百周年を記念し、(社)日本動画協会が立ちあげたプロジェクト『アニメNEXT_100』の一環として刊行された1冊。 ※この電子書籍は2020年9月6日発行第2版を底本としました。
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会
    4.4
    ハーバード大学を卒業した著者は、ロースクールへ進む前に、アメリカ南部の最貧地域の町で2年間、ボランティアの教師となることを決める。だが、劣悪な環境で育った黒人の生徒たちに読書を通じて学ぶ楽しさを教え、誇りを持たせたいという著者の理想は、最初からつまずく。読書以前に、生徒たちの読み書き能力は年齢よりはるかに劣っていたのだ。自治体に予算がなく人々に職のない小さな町で、生徒は将来を思い描けず、学校は生徒を罰することしか考えていない。それでも著者の奮闘の甲斐あって生徒たちは本に親しみはじめるが、当局の方針によって学校が廃校になってしまう。 ロースクールへ進んだ著者はある日、もっとも才能のあった教え子、パトリックが人を殺したという知らせを受ける。数年ぶりの彼は読み書きもおぼつかず、自分が犯した過ちに比べて重すぎる罪に問われていることが理解できていなかった。かつての聡明さを失った姿に衝撃を受けた著者は、拘置所を訪ねてともに本を読むことで、貧困からくる悪循環にあえぐ青年の心に寄り添おうとする。同時にそれは、ひとりの教師・法学生の自己発見と他者理解をめぐる、感動的な記録ともなった。
  • 高橋亀吉 エコノミストの気概
    3.0
    エコノミスト・高橋亀吉は、何を問題提起して論じてきたのか。その観察眼と理論構成の精髄を全著作の内容に踏み込んで、その卓抜した成果を客観的に説く。
  • 並はずれた生涯 アーネスト・ヘミングウェイ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 20世紀を代表する作家アーネスト・ヘミングウェイの複雑な人間像を明るみに出す写真集。少年時代から戦争、名声、キューバへの愛、多くの女性との恋愛、そして、うつに陥り自殺に至った晩年までを辿る。
  • 全集 樋口一葉 一葉伝説
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    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 余りに短かかった一葉の生涯と鮮烈な芸術の光芒が数々の伝説を生んで、その実像を見えにくいものにした。ここに収めた妹邦子、師中島歌子、「文学界」の人々等20余人の回想録は生身の樋口夏子を生き生きと甦えらせる。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 鶴見俊輔伝
    4.5
    後藤新平を祖父に、鶴見祐輔を父に生まれた鶴見俊輔。不良化の末、渡米してハーヴァードに入学。日米交換船で帰国して敗戦を迎える。その後の50年にわたる「思想の科学」の発行、「ベ平連」の活動、「もうろく」を生きる方法まで。あらゆる文献を繙き、著者自身の体験にも照らしつつ、稀代の哲学者の歩みと思想に迫る。
  • 昭和維新 日本改造を目指した“草莽”たちの軌跡
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    浜口首相狙撃事件、血盟団事件、五・一五事件、永田鉄山斬殺事件、二・二六事件…。昭和戦前期、“尊王倒奸”を掲げた事件が連続的に起こった。彼らは何を目指し、なぜ挫折したのか。日本を震撼させた「昭和維新」の実相に迫る渾身のノンフィクション。
  • 内心被曝 福島・原町の一〇年
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    彼らが、原発事故によって負ったものは、外部被曝だけでも、内部被曝だけでもない。 なにより重たかったのは、心の奥底への“被曝”だった。 時を経て、2020年、世界はパンデミックに陥った。 目に見えないウイルスは「うすら寒さ」を与え、日常の平穏を脅かしている。 この「うすら寒さ」こそ、10年前に福島・原町の人々が感じた恐怖である。 原発事故から10年――放射能の脅威に曝されながらも 故郷に残り、戦った人たちのウイズ・シーベルトの日々を追う。 ウィズ・コロナ時代の必読の書! !
  • 死の前、「意識がはっきりする時間」の謎にせまる 「終末期明晰」から読み解く生と死とそのはざま
    4.7
    亡くなる前、まともに話すこともできなかった人が、家族や知人を認識し、思い出や感情を語り出す――生き生きと、まるで「昔のその人」が戻ってきたかのように。 本書は、「終末期明晰」と呼ばれるこの不思議な現象について、科学的な視点から説明を試みる本です。 著者は、『夜と霧』の著作で知られるヴィクトール・フランクルの薫陶を受け、現在ヴィクトール・フランクル研究所所長をつとめる認知科学者、アレクサンダー・バティアーニ博士。 博士がこの現象の研究について発表すると、世界中から大きな反響と膨大な経験談が寄せられました。家族や知人を見送った人、医療・ケア現場で働く人々からの報告です。 調査によると、終末期明晰は、公的に研究されてこなかっただけで、古くからその記述が残っていることもわかりました。 本書は、多くのエピソードや報告書を引きながら、この現象が意味するところ、発生原因や発生条件、またこの現象を紐解くことで生まれる可能性について論を展開します。 認知症やその他の病気により脳に深刻なダメージを負い、だれがだれかもわからず、別人になったかのような人が、なぜ死の前に「帰ってくる」ようなことが起きるのか。 この問いは、多くことを示唆します。たとえば、「脳以外に記憶が保存されている可能性」や、「魂と呼ばれるものの存在について」などです。 生きるとはどういうことか。自己とは何か。人の魂はどこにあるのか。 この真摯で丁寧な研究報告書は、読む人に深い感動を与えます。 原題:Threshold:Terminal Lucidity and the Border of Life and Death 著者:Alexander Batthyany (Batthy「a」nyの「a」にはアクセント記号)
  • 菅江真澄 みちのく漂流
    -
    菅江真澄が東北北部にしるした足跡をたどる現代の風土記.マタギの生態と鉱山労働,山岳信仰と海神八百比丘尼の伝承,十三湊を拠点とする安東水軍と蝦夷の一族など,真澄の記録を現在の風景と重ねつつ,みちのくの民俗誌を描く.日本近代化の歩みの中で,北のトポスが置かれた特殊な位置と意味とは何だったのか. ※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 昆虫絶滅
    4.0
    気候変動、森林伐採、過剰な農薬使用……環境悪化により、昆虫の個体数が減少している。生物の多様性が失われた未来は、人間の生活にどれほど悪影響があるのか。また虫たちによる人間への恩恵とは。英国人ジャーナリストが説く、昆虫と人類の理想的な共生社会。
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦
    4.3
    20世紀に最も愛された男チャップリンと最も憎まれた男ヒトラーは,わずか4日違いで生まれ,同じちょび髭がシンボルとなった.二人の才能,それぞれが背負う歴史・思想は,巨大なうねりとなって激突する.知られざる資料を駆使し,映画『独裁者』をめぐるメディア戦争の実相,現代に連なるメディア社会の課題を,スリリングに描き出す.

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  • クジラと話す方法
    4.0
    「動物と話してみたい」 人類はその夢にどこまで近づいたのか? 巨大海獣とビッグデータが出会う最前線の旅へ――! ■あらすじ 2015年、ザトウクジラが海から飛び出し、私の上に落ちてきた。奇跡的に無傷で生還するも、知人の専門家に後日こう言われた。「助かったのは、クジラがぶつからないように配慮したからでしょう」。もちろん、なぜそうしたのと尋ねるなんて不可能ですが、という一言も添えて……。しかしその後、「動物用のグーグル翻訳」の開発を目指す二人の若者が私のもとを訪ねてきた。そもそもなぜ、クジラと人間は話せないのか? シリコンベースの知能が炭素ベースの生命に向けられたとき、動物と人間の関係はどう変化していくのか? ――本書は、国際的評価の高い映像作家である著者が、生物学の世界で起こる革命を丹念に追ったドキュメントであり、Amazon Books編集部が選ぶ「ベスト一般向け科学書2022」のTOP10、『ニューヨーカー』誌が選ぶ「必読書2022(ノンフィクション部門)」に選出された。このたびの日本語版では、71点の図版と2023年のペーパーバック版に加えられたロジャー・ペイン(ザトウクジラの歌を発見した海洋生物学者)への追悼文ともいえる「あとがき」を完全収録。人類と動物の幸福な未来、よりよいコミュニケーションのあり方を模索したいと願うすべての人に贈る一冊。

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  • 僕はいかに逆境をのり越え 世界一翻訳された作家になったのか
    4.0
    ■本書は世界的なベストセラー作家として著名なアメリカ人作家、シドニー・シェルダンの自伝。18冊の小説は51言語で翻訳され、3億冊以上の売上げを記録し、世界で最も翻訳された作家としてギネスブックでも賞賛される。彼はまた、生涯に200本以上のテレビ番組、25本の大型映画、6本のブロードウェイミュージカルの脚本家、テレビ番組のプロデューサーとしても活躍した。 ■本書では、彼の卓越した人気と非の打ちどころのない実績とは裏腹に「自殺を考えた少年時代から、並外れた努力の末に、ついに作家になる夢をかなえ、成功をつかむ」までの人生が、彼に大きな影響を与えた両親や学校の教師、ハリウッドやブロードウェイで共に夢実現のために切磋琢磨した仲間たち、さらに交流のあったスターや映画関係者、音楽関係者とのやりとりを通して生き生きと描かれている。 ■本書ではまた、ブロードウェイミュージカル、ハリウッド映画、人気テレビシリーズの脚本家として、競争の激しいアメリカのショー・ビジネス界をたくましく生き抜いてきた半生が描かれる。交流のあったスターや脚本家、映画監督、プロデューサーたちとの名作のエピソードが随所に散りばめられ、読者はあっという間に彼自身の物語に引き込まれるだろう。 ■才能のみならず、並々ならぬ努力でベストセラー作家としての運をつかんだ人、シドニー・シェルダンの生涯を通し、苦難と試練から幸運をつかみ、成功へと変えてゆく彼のたくましい生きざまに多くの読者が励まされることだろう。本作品は彼の遺作となっており、シドニー・シェルダンのファン必見の一冊となっている。
  • 影響力のレッスン 「イエス」と言われる人になる
    -
    「まずは頼んでみる」「タイミングをのがさない」「相手の名前を頻繁に呼ぶ」「低い声域で話す」などなど、仕事や生活の中で、交渉を自分の思い通りに進め、相手から「イエス」を引き出すための実践的なヒントが満載。イェール大学の人気講座から生まれた一冊
  • 文政四年の激震〈相馬大作事件〉 江戸と蝦夷地を揺るがした津軽と南部の確執
    5.0
    岩手県では「忠臣」、青森県(津軽地方)では「大悪人」と言われる相馬大作は、なぜ大砲による津軽藩主暗殺を企てたのか? その思想と事件の全容に迫るカギはロシアと蝦夷地にあった――。戦後埋もれた〈近世の大事件〉を〈激動の令和〉に呼び覚ます歴史ファン待望の書。
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上
    4.3
    小泉悠氏 激賞! フィナンシャル・タイムズ&マッキンゼー 年間ベストビジネスブック2021受賞 ネット文明の脆さを暴く迫真のルポ セキュリティホールの情報を高額で闇取引するサイバー武器商人。システムに罠を仕掛け金融、医療、原発など敵国のインフラを壊滅させるタイミングを窺う政府機関やテロリスト――。気鋭のジャーナリストが、ウクライナからロシア、中東、中国、北朝鮮、シリコンバレーまで世界中を舞台に水面下で繰り広げられる「見えない軍拡競争」の実態を体当たりで取材。スパイ小説さながらの臨場感あふれる筆致で、今そこにある「サイバー最終戦争」の危機を浮き彫りにする。 「恐怖・利益・名誉――人間の性(さが)こそがサイバー戦争を突き動かす原動力である」――小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター専任講師、『現代ロシアの軍事戦略』著者 本書解説より)
  • BREATH 呼吸の科学
    -
    人類はなぜ鼻呼吸をやめてしまったのか。その原因に18世紀以降の産業革命が関係しているとしたら? ジャーナリストの著者が、古代人と現代人の頭蓋骨を比較することで口呼吸への移行期を明かすとともに、神経系を活性化させる理想的な呼吸法について探索する。
  • 本ってなんだったっけ?―紙の本の未来を考える
    3.0
    紙の本の未来を考える。果たして、紙の本VS電子書籍の構図でいいのだろうか。不振を続ける出版界を徹底的に取材し、検証してその未来を占う! (※本書は2013/12/1に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
  • チャイルドヘルプと歩んで 虐待児童を救い続けるアメリカ最大の民間組織に日本が学べること
    3.7
    誰でもひとつやふたつ、覚えているだろう。近年起こった児童虐待事件の悲惨な結末を。 どうすれば日本は子供が死なない社会をつくれるだろう。 児童相談所や学校、警察などの専門家に任せるしかないのか。 そのヒントをアメリカ長期取材で日本に初めて紹介! 民間の力で年に8000人以上の子供を救出! チャイルドヘルプの驚きの手法と理念とは? 児童虐待と向き合い、解決への道を探すならば、私たち普通の市民にできることは、実はたくさんある! 今日からあなた自身が何をすればいいかわかる、ぜひ今、読んでほしい一冊! 「アメリカでの最前線の活動がいきいきと描かれていて、感銘を受けました。すべての人に読んでほしい本です!!」 ―――仲真紀子教授/司法面接支援室(立命館大学)
  • mRNAワクチンの衝撃 コロナ制圧と医療の未来
    4.3
    ファイザー社と組み、11カ月という常識外のスピードで世界初の新型コロナワクチンの開発に成功したドイツ・ビオンテック社。画期的なmRNA技術で一躍注目を集めるバイオ企業の創業者/研究者夫妻に密着、熾烈なワクチン開発競争の内幕に迫るドキュメント。
  • ナワリヌイ プーチンがもっとも恐れる男の真実
    4.5
    国際情勢を揺るがす反体制派指導者と国家権力の攻防! ロシア当局が命じたとされる毒殺未遂事件、療養先から帰国直後の拘束――その安否が国際的な注目を集めるロシアの反体制派指導者ナワリヌイ。何度も拘束されながらも強権的なプーチン政権を揺さぶってきた活動家は、いかにしてクレムリン最大の脅威となったのか? 英雄視される一方で煽動家、差別主義者とも呼ばれるその実像とは? プーチンがいまなお恐れつづける男の反汚職および抗議活動家・政治家としての姿を通してロシアの奥深い闇と複雑な社会構造を抉り出す迫真のノンフィクション。 〈内容〉 第1章 アレクセイ・ナワリヌイとは何者か? 第2章 反汚職活動家として 第3章 政治家の誕生 第4章 抗議者として 第5章 クレムリンVSナワリヌイ 第6章 ナワリヌイとロシアの未来
  • フレデリック・ショパン
    -
    ショパンの芸術と生涯を描いた傑作! 世界中の誰もが知る超一流音楽家フレデリック・ショパンの生涯を、その友人にして大音楽家であるフランツ・リストが敬愛をもって書きのこした伝説的名著。72 年ぶりの新訳。 リスト自筆の雑誌連載記事の付録つき! 本書は「ピアノの詩人」と評されたショパンの生涯について、彼と生前に切磋琢磨して「ピアノの魔術師」と呼ばれたフランツ・リスト自ら書き下ろした、重要な歴史的資料であり、邦訳版にはリスト自身が音楽家の地位などについて語った記事、関連図版を独自に追加!
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    4.3
    『シーラという子』のトリイ・ヘイデン、16年ぶりの新作!ジェシーは笑顔のかわいい九歳の少女。だが日常的にうそをつき、思いどおりにならないと暴力をふるう。両親に見放されて里親のもとを転々とするジェシーに降りた診断は、「愛着障害」だった。心理学者のトリイが彼女を担当するが……。感動のノンフィクション
  • プロジェクト・ファザーフッド
    3.5
    「殺し合いを今すぐやめなきゃならない。子供たちを救うんだ」 父を知らずに育った男たちが親になるとき――。 貧困、差別、暴力を超えて繋がる男たちのドキュメント ロサンゼルス南部の街ワッツは、ギャング抗争が頻繁に起こるスラム街。 死ととなり合わせの暴力やドラッグ汚染、警官の虐待行為が男たちを捕らえ、 父から子、子から孫へと連鎖していく。 人類学者でソーシャルワーカーの著者は、元ギャングメンバーに頼まれて、 子供をもつ男性たちの自助グループを運営。 毎週水曜日の夜、会合には十代の少年から中年層までが集まり、 語り合いながらともに「父になること」を手探りする。 たがいの喜びも不安もトラウマをも受けとめながら、子供たちを全力で守り、 コミュニティを再生していくことを胸に誓う――。 Zeebra氏(ヒップホップ・アクティビスト)推薦! 父親とはどんな存在であるべきか。そこに完璧な答えなど存在しない。 大切なのは自分と向き合う事。負の連鎖を断ち切るのは貴方です! 水無田気流氏(詩人、社会学者)推薦! 荒んだ街で生き延びるためにこそ、子どもには父親(俺たち)が必要。 繰り返されるその言葉は、あまりに重い。 父親を知らずに育った男たちが、父親になる意味を問い直し、 子どもを守り育てることを誓いながらも、挫折を重ねる。 「完璧」からはほど遠い彼らが父親たり得ること(ファザーフッド)を目指すこと。 困難で切実なこのプロジェクトの行方を、見守ってほしい。 「日頃から銃を使い、ドラッグを売買し、女たちを殴り、 刑務所に行き、どうしたら父親になれるのか見当もつかずにいる そうした男たちは、まず自分自身が父親を求めていたのだ。 彼らの喪失感の深さと強い欲求から、本人は直接 口にはしないが、一つの疑問がひしひしと伝わってくる。 『こんな俺がどうしたら父親になれるのか?』」 ――本書「父親としての傷」より 【目次より】 01 ワッツ 02 父親としての傷 03 地元 04 あんたも俺たちを見放すのか? 05 ブラザーズ 06 虐待 07 リーリー 08 ファザーフッド 09 父親っ子 10 ベビー・ママ 11 働くお父さん 12 雇用創出 13 ビッグ・ママ 14 光明が差す 15 チェックメイト 16 〈ネーション〉 17 地域のヒーロー 18 ツインズ 19 俺たちはみな家族だ 20 スコットランドからの手紙 21 写真判定 22 俺らがおまえたちのパパになる 23 フッド・デー 24 シュガーベア 25 あと十二日 26 ドアを通り抜けて 27 ジャメル
  • きみが死んだあとで
    3.0
    1967年、10・8羽田闘争。同胞・山﨑博昭の死を背負った14人は、その後の時代をどう生きたのか? 全共闘世代の証言と、遅れてきた世代の映画監督の個人史が交差する、口承ドキュメンタリー完全版。 1967年10月8日、佐藤栄作首相の南ベトナム訪問阻止を図る全学連が、羽田・弁天橋で機動隊と激突、当時18歳だった京大生・山﨑博昭さんが死亡した10・8羽田闘争。この〈伝説の学生運動〉に関わった若者たちのその後を描いた長編ドキュメンタリー映画『きみが死んだあとで』を書籍化。 山本義隆(元東大全共闘議長)、三田誠広(作家)、佐々木幹郎(詩人)をはじめ、当時の関係者への延べ90時間に及ぶ取材メモをもとにした、映画未収録インタビューを含む口承ドキュメンタリー完全版。「しらけ世代」の代島監督がいちばん憧れた「全共闘世代」のヒーロー、秋田明大(元日大全共闘議長)に迫る書き下し原稿も掲載! 若者は「10.8後」をどう生きたのか。あの時代の貴重な証言がここに。 【目次】 はじめに 「よく見比べてから判断したいので、いまは入りません」とお断りしました。──向千衣子さんの話 映画『きみが死んだあとで』を撮るにいたった動機 捕虜を撃ち殺す写真を見たのは大きかった。──北本修二さんの話 内ゲバは厭やね。だけど指令があれば、いや、わからないな……。──山﨑建夫さんの話 ぼくの話 1 だから「襟裳岬」をふと耳にするだけで胸がジンとする。──三田誠広さんの話 もうちょっとで山﨑の一周忌やなあと思ったんですけど、その前にやめました。──岩脇正人さんの話 ぼくの話 2 何の役にも立たない老人に、何の意味があるんだと思うでしょうけど。──佐々木幹郎さんの話 49歳ではじめて没頭したんです、いまの仕事に。──赤松英一さんの話 ぼくの話 3 大学では剣道部。もともとは右翼ちっくな少年だったんですが。──島元健作さんの話 わが子に「命」が何なのかを教えてもらいました。──田谷幸雄さんの話 ぼくの話 4 高校時代は何にでもなれると思ってたけど、何にもなれなかったっていうような人生ですね。──黒瀬準さんの話 エイッて、機動隊に追われてホームから線路に飛び降りたんですよ。──島元恵子さんの話 ぼくの話 5 私の救援の原点は、じつは子どもたちなんですよね。──水戸喜世子さんの話 ぼくの話 6 護送車のバックミラーに映った顔を見たら憑かれた顔で「これがハタチの俺なんやなあ」って。──岡龍二さんの話 ぼくの話 7 俺いなくなったら、絶対集まらないから待ってるしかない。だから、ひとりで待っているんだよ。──山本義隆さんの話 ぼくの話 8 終章 あとがき 登場人物紹介 本書に登場する用語の簡易解説 参考・引用文献 関連年表
  • 理科好きな子に育つ ふしぎのお話365:見てみよう、やってみよう、さわってみよう 体験型読み聞かせブック
    3.5
    身近な自然の疑問から研究者しか知らないとっておきの話まで わくわくするふしぎなお話が365本 自然科学研究の第一線で活躍している学者たちが選りすぐった、身近な自然にまつわる面白いお話を12か月365日分集めました。子どものよくある「なぜ?」「どうして」はもちろん、最新科学が見つけたとっておきの小話まで幅広く収録。 すべてのお話は、日本動物学会や日本魚類学会など39の学会が所属する「自然史学会連合」の研究者によるもの。 わかりやすいだけでなく、正しい知識も身につきます。 お話ごとに、家族で楽しめる体験アイディアを掲載!  子どもとあそぶヒントが満載です 理科が好きな子どもの多くは、日頃の遊びや家族のお出かけを通じて好奇心を刺激するさまざまな経験を積んでいます。 本書では、1日1話のお話だけでなく、その話に関連した体験型のコラムを掲載。 90年前の創刊時から、手や体を動かして「体得」することの重要性を伝えてきた月刊誌『子供の科学』ならではのアイディアで 「さわってみよう」「やってみよう」「見てみよう」などお話ごとに家族で楽しめる体験テーマを提案しています。 朝読にも、寝る前のひとときにもピッタリ! プレゼントにもおすすめ!! 各お話は10分もあれば読めてしまう短いもの。またすべての漢字にふりがながついているので、子どもがひとりで読み進むこともできます。子供の成長にあわせて繰り返し読みたくなる本なので、入学祝いやお誕生日、クリスマスなどの贈り物にも喜ばれます。
  • テンセント――知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌
    3.8
    【内容紹介】 本書は、1998年の創業から現在に至るまでのテンセント20年の歩みを、CEOの馬化騰(ポニー・マー)をはじめとする創業メンバーたちの姿を通して描いたノンフィクション。最大のライバル・アリババをはじめとする多くの中国IT企業との壮絶な戦いが赤裸々に描かれ、中国ITビジネスを理解するには最適のテキストと言える。中国IT企業の存在感が世界的に高まり、その一挙手一投足に注目が集まる現在、そのリーダー的存在であるテンセント躍進の背景を余すところなくつづった本書(テンセント唯一のオフィシャル社史『テンセント伝』の完全翻訳版)は、中国ビジネス関係者だけでなく、多くのビジネスパーソンにとって必読である。 【著者紹介】 [著]呉 暁波(ウー・シァオボー) 著名ビジネス作家。「呉暁波チャンネル」主催。「藍獅子出版」創業者。中国企業史執筆や企業のケーススタディに取り組む。著書に『大敗局』(I・II)、『激蕩三十年』、『跌蕩一百年』、『浩蕩両千年』、『歴代経済改革の得失』など。著作は『亜洲周刊』のベスト図書に二度選ばれる。 [訳]箭子 喜美江(やこ・きみえ) 中国語翻訳者。ビジネス全般、時事経済、学術研究論文・資料等の実務翻訳および訳文校閲、連続ドラマやドキュメンタリー等の映像字幕翻訳など、幅広い分野の翻訳に従事。サイマル・アカデミー東京校中国語翻訳者養成コース非常勤講師として後進の育成にも携わる。東京外国語大学中国語学科卒。訳書に『謝罪を越えて』(文春文庫)。 【目次抜粋】 第1部 創業(1998~2004年) 第1章 少年 第2章 試合開始 第3章 生死 第4章 モンターネット 第5章 QQショー 第6章 上場 第2部 出撃(2005~2009年) 第7章 調整 第8章 MSNとの戦い 第9章 Qゾーン 第10章 金鉱 第11章 広告 第3部 巨頭(2010~2016年) 第12章 ユーザー 第13章 転機 第14章 オープン化 第15章 ウィーチャット 第16章 若さ 第17章 インターネットプラス 第18章 アウト・オブ・コントロール
  • マイ・ストーリー
    4.5
    世界45言語で発売、1000万部突破! 国、文化を超えて「私と同じだ」と深い共感の輪が広がっている大ベストセラー!! アメリカ合衆国の元ファーストレディの回顧録としては異例の爆発的な売れ行きで、世界中で社会現象となっている本書「マイ・ストーリー」(原題:BECOMING)。知性にあふれ、モードからカジュアルな洋服までおしゃれに着こなすオバマ大統領夫人――こういったイメージを抱いていた人は、この本を読んで驚くでしょう。シカゴの貧しい街で育った少女時代。常に努力を続けて入学したプリンストン大学で、学生のほとんどが白人男性であることに打ちのめされたこと。辛い思いをした流産や不妊治療。共働きで子育てをする中で、なぜ自分ばかりが仕事を犠牲にしなくてはいけないのかとイライラし続けたこと。バラクの夢を支えるために、大嫌いだった政治の世界に入り、身を削って選挙のサポートをしたこと。そして何もかもが特殊なホワイトハウスで、二人の娘を“普通に”育てようと必死で努力したこと。大統領夫人として政治に口出しすることは控えたけれど、子どもたちの食生活にもっと野菜が増えるよう企業に働きかけるなど、自分の立場をフル活用して夢を実現したこと。私たちと変わらない悩み多き生活を送る1人の女性の飾らない日常がいきいきと描かれています。自分の思い通りにならない状況でも、冷静に相手を観察して、一番いい道を選び取っていく。誰かのせいにはせず、自分で考え続け、成長し続ける姿から、刺激とヒントを得られるミシェル・オバマの物語をぜひ体感してください。○「生い立ちからホワイトハウス時代まで、フレンドリーで聡明なミシェルさんに、何度も泣いて笑って元気がでた。読了して一言。『最高!!』」――篠田真貴子さん(元経営職・「翻訳書ときどき洋書」連載中) ○「ミシェル・オバマは、新しい時代の“ソフト・パワー”の女王だ。真摯な言葉で、真実を語り、自分の人生を振り返っている。モラルや上品さが失われた時代において、芸術品といってもいい」(ザ・ニューヨーカー誌)
  • 好奇心が未来をつくる――ソニーCSL研究員が妄想する人類のこれから
    4.3
    暦本純一、古屋晋一、茂木健一郎、吉田かおる、高安秀樹、アレクシー・アンドレ、ミカエル・シュプランガー、大和田茂、舩橋真俊、竹内雄一郎、笠原俊一、フランク・ニールセン、遠藤謙、桜田一洋、佐々木貴宏、磯崎隆司、吉田由紀、山本雄士、ナターリア・ポリュリャーフ、北野宏明。各分野の先端をいく ソニーCSL研究員20名が妄想する人類の未来とは?
  • 戦争前夜―魯迅、蒋介石の愛した日本―
    3.0
    明治から大正昭和。時代は再び混沌に。陰謀、裏切り、暗殺、中傷、純愛、恋の逃避行、政略結婚、死。そして日中の結び目は、ぷつんと切れた――。舞台は東京から、北京、上海へ。中国革命に炎を燃やす男達と支えた日本人の希望と挫折の物語。現代史で避けられていた時代に鋭く光を当て《日中百年の群像》を描く!
  • わたしが看護師だったころ 命の声に耳を傾けた20年
    -
    わたしが看護師だったころ──命の声に耳を傾けた20年。看護とは、切断された手足を運ぶこと、患者の声音から投薬のタイミングを察すること、死にゆく子どもの足型をとること……ロンドンの病院で20年間勤務し、現在は小説家として活躍する著者が、看護師としての経験とその仕事の本質を優しくも冷静な眼差しで綴る
  • 常勝キャプテンの法則 スポーツに学ぶ最強のリーダー
    -
    野球やサッカーなどのスポーツで、何年にもわたり頂点に君臨するチームには、知られざる共通点があった。それは、七つの特質をもったキャプテンの存在だ。彼らはどのようにチームをまとめ、勝利に導いていったのか。ビジネスにも応用できる画期的なリーダー論
  • 福島第一原発廃炉図鑑
    4.3
    福島について考えることは、世界と日本の現在を考えることだ。 福島第一原発(1F=いちえふ)を考えることは、私たちの家族や友だちの未来を考えることだ。 私たちは考えることを放棄してはならない。 だから私たちはまず調べることにした。 本書は、世界で初めて「福島第一原発廃炉の現場」の内実を正面から記録した出版物です。世界史的事件である「福島第一原発事故」の中心に入り、一般住民・民間の立場からその廃炉の現場の実態を調査するということが、事故から5年たってはじめて可能になりました。長期に渡る廃炉の作業と、一時は人が住まなくなったその周辺地域がいかなる未来に向かっていくのか。私たちは、そこに対していかなる理解と想像力をもち向き合っていくことができるのか。私たちの文明や科学技術はもちろん、言葉や文化・芸術の力、民主主義のあり方、社会的包摂の仕組みづくりが試されるのはこれからです。本書はその土台になるべく編集されました。(「はじめに」より)
  • セガvs.任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)
    -
    1990年、任天堂はアメリカにおける家庭用ゲーム機市場の90%超を握る圧倒的な存在だった。一方、セガは大いなる野心を秘めた注目株だったものの、アーケードゲーム専門の中小メーカーにすぎなかった。だが、トム・カリンスキーがセガ・オブ・アメリカのCEOに就任したのを機に、潮目が変わりはじめる――「チーム・カリンスキー」が次々に繰り出す常識破りの奇策は、セガと任天堂の間に莫大な収益をめぐる「仁義なき戦い」を引き起こした。ソニックとマリオ、日本とアメリカがにらみ合い、家庭から米連邦議会に至るまで、あらゆる戦場で繰り広げられた激闘の行方は? 600億ドル産業を生み出した企業戦争の内幕に、200人を超える取材で迫る痛快群像ノンフィクション。
  • チャーチル・ファクター たった一人で歴史と世界を変える力
    4.3
    「世界の経営者が最も尊敬するリーダーランキング」スティーブ・ジョブズを抑えて1位! 近現代史上、最重要人物。 第2次世界大戦を終わらせた比類なきリーダーにして、戦後民主主義社会の青写真を描いたビジョナリー。 ノーベル文学賞に輝く文筆家。危機の指導者としての空前絶後の業績と複雑にして魅力的なパーソナリティを、 次期首相候補の一人として国民的人気を誇る現ロンドン市長、ボリス・ジョンソンが描く。 【著者紹介】 ボリス・ジョンソン 1964年生まれ。イートン校、オックスフォード大学ベリオール・カレッジを卒業。1987年よりデイリーテレグラフ紙記者、1994年からスペクテイター誌の政治コラムニストとして執筆、1999年より同誌の編集に携わる。 2001~2008年、イギリス議会下院議員(保守党)。2005年、影の内閣の高等教育大臣に就任。2008年から2016年5月まで2期にわたってロンドン市長を務める。2015年、再び下院議員として選出される。 本書のほかに、The Spirit of London、Have I Got Views for You、The Dream of Romeなど著書多数。 【目次より】 第1章◆ヒトラーと断固として交渉せず 第2章◆もしチャーチルがいなかったら 第3章◆裏切り者のいかさま師 第4章◆毒父、ランドルフ 第5章◆命知らずの恥知らず 第6章◆ノーベル文学賞を受賞した文才 第7章◆演説の名手は一日にして成らず 第8章◆尊大にして寛大 第9章◆妻クレメンティーン 第10章◆代表的英国人 /ほか
  • 黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実
    4.1
    あの蒸し暑い夏の夜、彼女は東京の路上から永遠に消えた――2000年7月、六本木でホステスとして働いていた元英国航空の客室乗務員ルーシー・ブラックマン(21)が、突然消息を絶った。失踪当初から事件を追い続けた英紙《ザ・タイムズ》の東京支局長が、日英豪関係者への10年越しの取材で真相に迫る。滞日20年、日本を知り尽くした著者にしか書き得なかった底知れぬ闇とは? 複雑に絡み合う背景を丹念に解きほぐして「文学」にまで昇華させ、海外で絶賛を浴びた犯罪ノンフィクション。著者が事件現場のその後を訪ねる日本版あとがき収録。
  • いつまでも美しく
    3.8
    ピュリッツァー賞を受賞した女性ジャーナリストが三年余にわたり密着したインド最大の都市の実像。貧困と過酷な現実の中で懸命に生きる二家族の姿を描き、全米図書賞ほか各文学賞に輝いた傑作。 大野更紗氏(作家。『困ってるひと』)絶賛!「自らを表現する言葉をもたぬ人に言葉をもたらした、ナラティヴ・ノンフィクションがひらく新境地」 インド最大の都市ムンバイの国際空港にほど近いスラム、アンナワディ。急速な経済発展を遂げる大都会の片隅で、3000人がひしめき合って暮らしている。イスラム教徒のフセイン家は、長男のアブドゥルがゴミの売買で家計を支え、生活も少しずつ上向きはじめている。アンナワディで最も成功しているワギカー家では、野心家の母親アシャが権力者とのつながりを利用してのし上がろうとする一方、このスラムで女子として初めて大学に進んだ長女マンジュは、母の生き方に反発をおぼえる。路上で暮らす少年カルーは盗んだゴミを売って生計を立て、ガッツと明るい性格で仲間うちでは一目置かれていた。そんなある日、ひとつの事件をきっかけにフセイン家の運命は大きく変わり、アシャやカルーたちもまたアンナワディをめぐる情勢の変化に巻き込まれていく――。インド人を夫にもつアメリカ人ジャーナリストが、3年余にわたる密着取材をもとに、21世紀の大都市における貧困と格差、そのただ中で懸命に生きる人びとの姿を描く。全米ベストセラーとなり、数多くの文学賞に輝いた真実の物語。
  • 最高の敵 冷戦最後のふたりのスパイ
    -
    米ソ冷戦下、CIAとKGBのスパイに 生まれた“大胆不敵”な友情―― 激動の時代を駆け抜けた 型破りな男たちの40年におよぶ軌跡。 圧巻ノンフィクション 1979年、ワシントンDC。 冷戦末期の緊迫した状況下で、彼らは出会った。 一人はCIAの異端児ジャック・プラット。 もう一人は、シベリア育ちのKGB職員ゲンナジー・ワシレンコ。 敵を「徴募(リクルート)」する目的で接近した二人は 計算外の友情を深めていくが、 その固い絆は、やがて世界を揺るがす 二重スパイ摘発という事件の引き金となった――。 権謀術数うごめく諜報活動の世界、半世紀に及ぶ米ソ防諜の内実、 名優ロバート・デ・ニーロを巻き込んだロシア当局との攻防。 規格外の男たちに迫った真実の物語。 ハリウッド映画の影響でアメリカ人がKGB職員にどんな思いを抱いているにせよ、ゲンナジーはそのどのイメージにも当てはまらなかった。西側の人間は、ロシア人スパイはシベリア並みに冷たくて、個々の人間性がまったくないと思いがちだ──イアン・フレミングのスパイ小説に出てくる暗殺者を思い浮かべたりする。『007ロシアより愛をこめて』に登場する、彫刻かと思うほどの目鼻立ち、ブロンドの髪、ロボットのような殺し屋グラントとか、脈拍もほとんど上げずに太ももで男たちを絞め殺す『007ゴールデンアイ』のゼニア・オナトップ。あるいは、ウラジーミル・プーチンとか。こうしたステレオタイプは何十年もアメリカ人の意識に刻まれてきた。どこまでも残虐で無慈悲。しかし、ゲンナジーは天真爛漫な魅力に満ちている。(本文より) 【目次】 第1章 見習いスパイ 第2章 すべての道はワシントンに通ず 第3章 コンタクト 第4章 銃士 第5章 IOC 第6章 裏切り者 第7章 そっと、そっと、つかまえろ 第8章 ハバナの騙し討ち 第9章 サーシャ 第10章 旧敵 第11章 旧交ふたたび 第12章 表舞台 第13章 キャビアの重い箱 第14章 嵐の前の静けさ 第15章 あんたはおれを知らない 第16章 甦ったグラーグ 第17章 リセット:赤いボタン 第18章 大詰め 謝辞 原注 登場人物/組織 参考文献
  • 硯上の塵―信山自伝
    -
    戦後の書道教育の再建を一身に負いGHQや文部省ともわたりあってきた著者が、少年時代から書教育理念の再構築までを綴った自伝。同朋社出版1995年刊の増補版。 (※本書は2002/04/01に株式会社 展望社より発売された書籍を電子化したものです)
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~
    4.0
    韓国社会を震撼させたデジタル性犯罪「n番部屋事件」。その実態を暴いた2人の大学生による取材記録! 「n番部屋」と呼ばれるテレグラム内のチャットルームでは、卑劣な手口で未成年者を含む女性たちが性的搾取の対象とされていた。被害者を救うべく「追跡団火花」として立ち上がったプルとタンによる潜入取材、そしてフェミニズムとの出会いやメディアの反応など事件前後の出来事を記した「わたしたち」の連帯のための一冊。
  • 人民の敵 外山恒一の半生
    -
    どれだけ打ちのめされ、敗れ続けても諦めない「革命家」の半生 外山恒一(とやま・こういち):1970年鹿児島生。革命家。前科3犯。一度も就職せず、街頭ライブを主な生業としながら「政府転覆」を掲げ、民主主義を否定し、齢は50を過ぎた--。 どれだけ打ちのめされ、敗れ続けても諦めない「革命家」の半生を、約30名に及ぶ取材によって辿るジェットコースター・ノンフィクション(取材期間2年)。 「『あの子があんな風になってしまったのは、すべて私のせいなんです』外山恒一の母・恵子が真っ先に口にしたのは、懺悔の言葉だった。うっすらと涙を浮かべているようにも見えた」(本文より) 【目次】 はじめに 1 「革命家」の母 2 西南学院中学 3 管理教育 4 転校、またも管理教育 5 いじめ 6 新党結成 7 高校退学宣言 8 作家デビュー 9 DPクラブ 10 全国高校生会議 11 ストリート・ミュージシャン 12 ブルーハーツ・コンサート爆砕計画 13 日本破壊党 1 14 「オウム事件」と「だめ連」 15 投票率ダウン・キャンペーン 16 1999年3月8日 17 劇場型裁判 18 内省そしてファシズム転向 19 ふたりの先達 20 出獄そして初出馬 21 東京都知事選 22 再び逮捕 23 ほめ殺し街宣 24 アート 25 外山塾 26 コロナ おわりに 【著者】 藤原賢吾 1979年、鹿児島市生まれ。東京理科大学理学部卒。無料地域情報紙を発行するタウンニュース社で記者兼広告営業職を務め、2008年に西日本新聞社入社。文化部、編集センターなどを経て大分県の日田支局記者。本書は初の著書。
  • ジェフリー・エプスタイン 億万長者の顔をした怪物
    -
    話題の全米ベストセラー! トランプ、クリントン、ビル・ゲイツ、英アンドルー王子、 MIT、ハーバード…世界中の「持てる者」を巨万の富と頭脳で 魅了した男は、10代の少女たちを異様な性的人身売買システムに 絡め取っていた―― 世界を揺るがす事件を暴き出した、ある記者の全記録。 米国ペンクラブ賞、ヒルマン賞ほか多数受賞の 新聞記事をもとにした衝撃のルポルタージュ。 億万長者の慈善家という顔の裏で、100 人を超える未成年の少女を性的虐待し、 異様な人身売買システムを築き上げたジェフリー・エプスタイン。 2019年、トランプ、クリントン、ゲイツら政財界の有力者と親しい彼の逮捕に、 世間は騒然とした。その1カ月後、エプスタインは獄中死を遂げる――。 前代未聞のセックス・スキャンダルを暴いたのは、地方紙マイアミ・ヘラルドの記者。 数年前、エプスタインと不可解な司法取引をおこなった元連邦検事が政権の要職に就いたのを機に調査を開始。事件の全貌と腐敗の権力構造を明かした記事が逮捕へとつながり、 世界中の権力者たちにも影響が波及してゆく……。 「なぜ真実は封殺され続けたのか?」 被害者、正義を求めた刑事たち、「持たざる者」の視点で地道な取材を続けた著者ブラウンは、時に危険を感じながらも真相究明に突き進んだ。 世界的スキャンダルを白日のもとに晒すきっかけとなったシリーズ記事を再編! 彼が何をしているのかを知っていた人は、おおぜいいる。 社会的にも政治的にも強く結びついた大金持ちはもちろん、報道機関で働く者もいたし、 数十億ドル規模の巨大企業のトップや、ノーベル賞受賞者もいた。 エプスタインが少女を性的に虐待し搾取していたことが明らかになったあとも、 彼の友人や仕事上の知り合い、彼の小切手帳に魅入られた者はつき合いをやめなかった。 ――本文より抜粋
  • ジミー・ペイジの真実
    -
    「ジミー・ペイジは、いかにしてレッド・ツェッペリンの黒い心臓となったか―― その秘密がいま、あのリフと同じ激しさで剥がされる」(ザ・メール・オン・サンデー) 「まさに波瀾万丈。唯一無二のロックスターの半生がここに」(サンデー・タイムズ) 「筋金入りのレッド・ツェッペリン・ファンなら必読!」(カーカス) ロックがひれ伏す伝説―― サリーの天才ギター少年、オカルトとの出会い、ヤードバーズ加入、レッド・ツェッペリンの栄華と崩壊、落胆のソロ時代、そして復活。 70年代からペイジにインタビューしてきた元NME紙のライターが、ギター・ゴッドの全てをここに解き明かす。 1969年のアルバムデビューから50周年を記念して書かれた初の本格ジミー・ペイジ伝、待望の翻訳! 〈目次〉 口絵8P まえがき 序章 第1章 サレーのスパニッシュ・ギター 第2章 ネルソン・ストームからセッション・プレイヤーに 第3章 シー・ジャスト・サティスファイズ 第4章 ベックス・ボレロ 第5章 欲望 第6章 「1000ドルぽっちのためにオレを殺すつもりか?」 第7章 「鉛の飛行船みたいに」 第8章 アメリカからの引き合い 第9章 〈胸いっぱいの愛を〉 第10章 《レッド・ツェッペリンⅡ》 第11章 「汝の思うところを為せ」 第12章 大いなる獣666 第13章 輝けるものすべてが 第14章 ZOSOの伝説 第15章 天使の街 第16章 王様(キング)とジミー・ペイジ 第17章 コカインの夜と幽霊屋敷 第18章 亡命中の事故 第19章 ケネス・アンガーの呪い 第20章 直接対決 第21章 交戦規則 第22章 ボンゾ最後の戦い 第23章 隠者 第24章 中年のギター神 第25章 魔法使いの弟子 第26章 不死鳥の飛翔 謝辞 参考文献
  • 獄中閑 我、木石にあらず
    5.0
    『罪なき罪で獄中に二十二年。侠客・川口和秀の不屈の精神史~叛骨とユーモア、ゆるしとおもいやりの軌跡』 「してはならぬことをするのも罪だが、しなければならないことをしないのはもっと罪である。」
  • 1907 IN KOREA WITH MARQUIS ITO(伊藤侯爵と共に朝鮮にて)
    -
    今日、日韓問題を語る上で常に議題となる「日韓併合」。本書を読むと、そこに到らざるを得なかった当時の朝鮮半島情勢が手に取るように分かる。 米国心理学会の第2代会長であるイェール大学教授(哲学・心理学)のジョージ・トランブル・ラッド博士(1842-1921)が、伊藤博文初代統監と共に1907年、日韓併合前の朝鮮を訪問し、当時の実情をありありと記録した貴重な一次資料である(日本で初翻訳、対訳本)。 1900年代初め、帝国主義の時代。宗主国であった清の弱体化に伴い、ロシアが虎視眈々と朝鮮半島への侵出を狙っていた。 日本の穏健派の指導者、伊藤博文初代統監は、何とか腐敗した朝鮮を立て直し、人民の生活を向上発展させようと、一心に思案努力していたが、伊藤統監の招きで、1907年、朝鮮半島を訪れたのが、ジョージ・T・ラッド博士であった。 ラッド博士は、1907年3月から5月まで朝鮮半島を旅し、人々に講演をして教育に関する啓蒙活動を行なうかたわら、第二次日韓協約が締結されるまでの朝鮮の皇帝や臣下たちとの伊藤博文の粘り強い交渉の様子など近くで見る機会を得た。 そして、伊藤統監の朝鮮へかける思いに心打たれ、その様子をつぶさに記録し、アメリカに帰国後ニューヨーク・タイムズなどに記事を投稿。1908年、米ニューヨークで、本書の原書である『IN KOREA WITH MARQUIS ITO(伊藤侯爵と共に朝鮮にて)』を出版した。 ラット博士は、アメリカや日本で心理学の発展に貢献した学者であるが、1907年、日本への貢献から外国人初の旭日中綬章(勲三等)を受賞している。 本書の題名である1907年の2年後の1909年、伊藤博文が暗殺され、日韓併合へと時代は急展開していく。本書は、日韓併合の直前の朝鮮を、ドキュメンタリー映画のように、生々しく伝えている。

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  • 探偵小説の鬼 横溝正史
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 名探偵・金田一耕助を生んだ探偵小説家の実像に迫る決定版。仄暗い世界へと読者をいざなうその魅力の源泉を貴重な資料で探る。
  • 自由が丘画廊ものがたり
    -
    アーティストたちが自由な表現を試みた戦後の前衛美術運動。その渦中を生きた伝説的画商の回想を軸に、アートの青春群像を描き出す。
  • 人間 昭和天皇(上)
    -
    1~2巻2,475円 (税込)
    皇室取材歴約40年の著者による渾身の遺作。 帝国の統治者たることを運命づけられた少年、裕仁。 偉大な祖父は皇孫の誕生を誰よりも喜んだ。病弱な父と勁き母、闊達な弟宮たちとの葛藤、学友とともに受けた厳しい教育。乃木、東郷ら多くの功臣の期待を背に成長した彼は、第一次世界大戦後の欧州で君主とは何かを自問する。摂政就任から即位、戦争突入まで。 ●……私は他の伝記作家とは違い、昭和、平成2代の両陛下やご家族、皇族に会見などでお会いしている。宮内庁を自由に歩きまわり、御用邸、御所なども見学会で見ているし、皇室の周辺にいた人とも数多く会っている。  私は社会部育ちの、現場主義者なのだ。天皇がかつて訪れた場所やゆかりの地は、いまどうなっているのか、天皇や子どもたちはどう育てられたのか。そんなことを思いながら内外の現場をずいぶん歩いた。こうした経験をもとに、内側からみた天皇、皇室像を書いてはどうかと思ったのである。(「まえがき」より)
  • 装いの女ごころ もうひとつの日本女装史
    -
    古代から近代への女ごころをたどる女装史。「源氏物語」の女、浮世絵の女、鹿鳴館の女など、時代の女性たちが、いかに装い、女ごころをいかにつくしたか。エッセイと図版で日本女性の美意識をさぐるユニ-クなファッション史。 ●女心は変転極まりないもので、ひとりの女性の歩みのなかで、思うおしゃれがいろいろに変っていくのは、ごく普通のことである。女が装うときの心のたかまりは、女が女であることの証しだと思う。装いの心のなかにゆらめく女心を、いとしくもうれしくも思うのは、わたしひとりではないだろう。――「はじめに」より―― ●内容の一部 ◎舶来のスカート ◎女房装束うらおもて ◎平安の女人はなぜ髪が長い ◎出し衣とチラリズム ◎檜扇のかげに ◎初期小袖の謎 ◎花魁と流行ごっこ ◎女の好きな髪飾り ◎藤色のお高祖頭巾 ◎アール・ヌーボーの半衿 ◎苦しかったコルセット
  • それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影
    4.8
    多くのファンと研究家に衝撃を与えた『鴎外の恋─舞姫エリスの真実』(講談社)の続篇。、小説『舞姫』のヒロイン「エリス」のモデルとなった鴎外の恋人を発見した著者はその後も調査を続行、ついにその実像に到達する。新たに突き止められた驚きの諸事実、鴎外と別れてからの「エリス」の後半生とは。 真実を索める者に神は微笑む。別離後、ドイツに帰った「エリス」はどのような人生を送ったのか? その後、鴎外との間にはなんの交渉もなかったのか? ふたたび記録の森をさまよう著者に射した光は、ついに文豪の愛した女性の生身の姿を照らし出す。  2011年に講談社から刊行された『鴎外の恋─舞姫エリスの真実』は多くの鴎外研究家、ファンに衝撃を与えました。徹底したリサーチの結果、小説『舞姫』のヒロインであるエリスが1866年9月15日にシュチェチン(現在はポーランド領)で生まれ、1898年から1904年まで帽子製作者としてベルリン東地区に在住したことが確認された「エリーゼ・マリー・カロリーネ・ヴィーゲルト」であること、鴎外と知りあった頃は20歳か21歳だったことは、まず間違いありません。従来唱えられてきた「エリス人妻説」「エリスはユダヤ人説」は完全に意味を失ったといえましょう。  六草さんはその後も入魂の調査を継続。日本からベルリンへ帰る船中での諸事実から「エリス」が二度の大戦の戦禍をくぐり抜け1953年8月4日に没したことまで突き止めました。そしてついにエリーゼ・ヴィーゲルトの風貌に接するときがやってきます。本書は鴎外と別れてからの「エリス」の後半生と人物像についての驚きの新事実に満ちています。
  • 真珠湾攻撃・全記録 日本海軍・勝利の限界点
    -
    今我々が真珠湾攻撃から学ぶべきことは—— 本書は日米双方から集められた貴重な写真や図版等の資料をもとに、真珠湾攻撃に至るまでの国際情勢、その実行部隊だった日本海軍航空艦隊の発展、ハワイ作戦立案などの話しを始めとし、真珠湾攻撃で大きな被害を受けた、アメリカ太平洋艦隊の状況を記述することをメインテーマとしている。今我々が、真珠湾攻撃から学ぶべきことは、その作戦や戦術的優劣ではなく、戦争へと歩んだその不幸な道をしっかりと記憶することである。 【目次】 プロローグー海軍航空隊の誕生 1:世界初の空母機動部隊 2:真珠湾への道 3:空母艦載機とその兵装 4:ハワイ作戦の発動 5:アメリカ太平洋艦隊 6:真珠湾口の特殊潜航艇 7:パールハーバーのライジングサン 8:炎上する戦艦泊地 9:地上で破壊されるアメリカ軍機 10:海軍工廠ドック 11:南雲機動部隊の戦線離脱 12:真珠湾攻撃の後に エピローグー第一航空艦隊の最期 【著者】 秋元健治 1959(昭和34)年生まれ。青森県弘前市出身。早稲田大学社会科学部卒業、東北学院大学大学院経済学研究科(経済学修士)、岩手大学大学院連合農学研究科(農学博士)。現在、日本女子大学家政学部家政経済学科准教授。 著書:『戦艦大和・武蔵—そのメカニズムと戦闘記録』(2008年 現代書館)、『玉と砕けずー大場大尉・サイパンの戦い』(2011年 現代書館)。
  • 小学校だからこそ! キャリア教育!
    -
    地域を巻き込み、教育活動全体で行うキャリア教育とは!? キャリア教育の先進的な取組で、全国から視察が殺到している世田谷区立尾山台小学校の取組を、文部科学省教科調査官の長田徹監修・解説のもと、一挙に紹介! 指導案や年間指導計画、キャリア・パスポートまで、今すぐ取り入れられる資料も多数掲載! 2020年度から全面実施となる新学習指導要領に向けて、キャリア教育をこれから始める先生も、一層の充実を図る先生も必読の一冊! 【目次】 ■はじめに(文部科学省教科調査官 長田徹) ■第1章 なぜ? キャリア教育だったのか 第1章解説:キャリア教育が求められる今日の背景 ■第2章 資質・能力 身に付けさせたい力をつくる 第2章解説:具体的な資質・能力の設定 ■第3章 学びの地図 カリキュラム・マネジメントの実践 第3章解説:「教科を体験活動の下請けにしない」年間指導計画 ■第4章 学びのプロセスを記録し、振り返るキャリア・パスポート 第4章解説:「キャリア・パスポート」への展開/キャリア・カウンセリングの充実 ■第5章 今ある宝を大切にする 第5章解説:“今ある宝”を「年間指導計画」でつなぐ ■第6章 おやまち外へ出る 第6章解説:社会に開かれた教育課程 ■第7章 全国の先生方へ ■第8章 全国の校長先生へ 第7章・第8章解説:基礎的・汎用的能力を育むキャリア教育の視点でのカリキュラム・マネジメント ■おわりにかえて(筑波大学人間系教授 藤田晃之)
  • 宿命の子~笹川一族の神話~
    3.0
    父・良一を支えた笹川陽平の「復讐の物語」。  本書は、競艇の創設に尽力し「日本のドン」の汚名を背負った故・笹川良一氏と、ハンセン病制圧を中心とした慈善事業を担う三男の笹川陽平・日本財団会長の、父と子の物語である。  1899年に生まれた笹川良一氏は戦後、A級戦犯容疑者として巣鴨プリズンに収監。48年の釈放後、51年のモーターボート競走法制定に尽力、全国モーターボート競走会連合会、日本船舶振興会を設立し、会長に就任。競艇の売り上げの一部を慈善活動に使う集金システムは、「右手でテラ銭を集めて左手で浄財として配る」と揶揄され、90年代にはメディアが“笹川帝国”批判キャンペーンを繰り広げた。  ロシアの沈没船引き揚げに大金を投じるなど、暴走を始めた晩年の父を陰ながら支えた陽平氏は、父なき後、父が特に心血を注いできたハンセン病制圧活動をライフワークに据えた。ジャングルの奥地など世界のあらゆる場所に自ら赴き、薬を届けて啓蒙活動に身を捧げる陽平氏の姿を、著者・高山文彦氏は「これは大いなる復讐の物語だ」と捉え、数奇なる父子の人生を綴ったのが本書です。  本書は週刊ポストで2012~2013年に全74回にわたって連載された。 ※この作品には一部カラーが含まれます。
  • アイウィットネス 時代を目撃したカメラマン
    4.0
    2001年9月11日、崩れ落ちるツインタワーの衝撃的なTV映像を撮ったのは、本書の著者トニィ・ヒラシキ。米三大ネットワークを代表する名カメラマンである。ベトナム戦争報道から30年、レバノン内戦、イラン革命、チェルノブイリ事故、ベルリンの壁崩壊など、大宅賞受賞の前作『キャパになれなかったカメラマン』のその後を、貴重な証言・エピソードとともにたどる、“ファインダーから目撃した現代史”。
  • 沙飛
    4.0
    日中戦争に従軍し、中国の報道写真家の草分け的存在となった沙飛(さひ)。その謎の生涯と仕事の意味を丹念に辿る本邦初の評伝。
  • フリードリヒ2世
    -
    シチリア王国を神聖ローマ帝国に併合しようとして教皇と対立した、中世の頂点と凋落を具現する皇帝フリードリヒ2世の生涯をたどる。
  • 問題の女 本荘幽蘭伝
    4.7
    職業を数十回変え80人以上の男性と関係を持ち生涯19回結婚。妖婦と呼ばれた奇想天外な明治時代の女傑、その謎の生涯を追う。
  • Komura Jutaro and His Time
    -
    After the Meiji Restoration, the Sino-Japanese War, and the Russo-Japanese War, Japan found itself occupying a prominent position in the global arena. Komura Jutaro, whom Mutsu Munemitsu had chosen as his successor, served on the Katsu Taro cabinet and set to forging a plan for Japan’s continental development in opposition to Russia, considering the influence of the United States and Britain. Komura accurately judged that Japan had no other option than war with Russia, given his piercing insights into Russia’s intentions, and that recognition enabled the Empire of Japan to stay on the right track. All the other merits and demerits of Komura’s diplomacy are directly connected to the merits and demerits of the steps taken by the Empire of Japan that eventually led to the country’s defeat in World War II. Komura’s diplomacy thus calls into question Japan’s national strategy itself: consistently pursuing independent diplomacy instead of entrusting Japan’s fate to collaboration with the Anglo-American world and, in Asia, expanding Japan’s exclusive sphere of influence beyond the Korean Peninsula deep into the Asian continent.

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  • 銀座、祝祭と騒乱
    -
    明治以降、東京のメインストリートとなった「銀座通り」を舞台に繰りひろげられた、多彩な祝祭行事や騒動・事件の数々。それらを辿りながら、絵巻物のように東京の近代を描き出す。
  • The Rose Garden of Fukushima 失われた福島のバラ園
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 広大な敷地に750種類のバラが咲き誇り、年間5万人の来園者に愛された福島県『双葉ばら園』。2011年3月11日以降、その姿を変えてしまった花園の、かつての瑞々しい美しさを伝える写真集です。著者はアメリカ人元テレビキャスターのマヤ・ムーア氏。ニュースでバラ園を知り、被災者への祈りとともに、世界中にその存在と物語を伝えたいと、情熱に突き動かされました。バラ園の主・岡田勝秀さんの、復活の物語でもあります。 2014年刊行の英語版が世界バラ会連合世界バラ会議2018優秀文学賞を受賞。本書は待望の日本語版です。
  • 昭和天皇 御召列車全記録
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 0歳から87歳まで一年の空白もなく続いた「鉄道の旅」。“花嫁”を乗せたこともあれば、機関砲四門と一緒の時もあった。君が代と万歳の嵐に占領軍もたじろいだ。緊張のあまり曲がりどころを間違える先導の駅長。1センチの狂いもなくピタリと列車を停める名機関士。奉迎者の熱狂、鉄道員の悲喜こもごもも乗せて走った「天皇の旅路」の全貌。
  • 子どもの本に描かれたアジア・太平洋 : 近・現代につくられたイメージ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近代において、日本が見習うべきモデルはいつも欧米であり、アジア・太平洋ではなかった。しかし、日本はこの地域に政治的・軍事的・経済的に勢力を拡大する上で常に密接なつながりをもってきた。どんなイメージがどんなふうに子どもの中に醸成されていったか、を明らかにする。
  • 流れゆく日々 サイデンステッカー自伝
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫など文豪たちの素顔!日本文学の翻訳・研究者として著名な筆者は、語学将校として第二次大戦を体験、日本の戦後処理にもあたった。のち日本文学研究に没頭する。その半生、そして文豪たちとの交流を描く。

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  • 経綸(けいりん)のとき-小説・三岡八郎-
    -
    幕末維新の動乱期にあって類まれな合理精神を貫き、近代日本財政・金融制度の礎を築いた三岡八郎(由利公正)。埋もれていた維新の功労者を蘇らせた長編歴史小説。
  • 松本清張の昭和史
    4.0
    社会派推理の開拓のみならず、小説、ノンフィクション、古代史、現代史など、領域を自在に超えた執筆活動を展開し、「国民作家」の名をほしいままにした松本清張。その膨大な仕事のなかでも、自らの同時代史に取り組んだ『昭和史発掘』『日本の黒い霧』は重要な柱といえる。清張は、軍部をはじめとする国家権力、二・二六事件で蹶起した将校たちにどのような眼差しをむけていたか。占領期に起きた不可解な事件をいかに捉えていたか。没後30年を経て、清張史観はいかに評価されるべきか。松本清張から「時代の記録者」としてバトンを託された著者が清張史観の核心を平易な文体で伝える。阿刀田高、加藤陽子各氏との対話を収録。
  • ビリー・ジーン・キング自伝
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    「世界一尊敬される女性」(米雑誌Seventeen)、 伝説のテニスプレーヤー、ビリー・ジーン・キングが 平等のために闘い続けた80年間の軌跡を語る、パワフルでハートフルな自伝。 「私は試合で証明したかった。女は平等に扱われるに値すると」 ――ビリー・ジーン・キング(本文より) 伝説のテニスプレーヤー、ビリー・ジーン・キング。 圧倒的な強さで世界ランク1位に輝き、グランドスラム通算39勝、バトル・オブ・ザ・セクシーズでの歴史的勝利、国際テニス殿堂入りを果たした。 輝かしいキャリアのかたわら、スポーツ界の男女平等を実現すべく奮闘してきたビリー・ジーン。自身がレズビアンであることをアウティングされた経験から、LGBTQ+の人権保護活動にも尽力し、オバマ元大統領から女性アスリート史上初の大統領自由勲章を授与された。 そのほか、「世界一尊敬される女性」(米雑誌Seventeen)や「最も重要な20世紀のアメリカ人100人」(米雑誌LIFE)など、多くの栄誉に輝いている。 ハードなトレーニング、数十年にわたる摂食障害との闘い、セクシュアリティの葛藤、愛するパートナーとの出会い、命がけの人権保護活動――。 すべての瞬間を全力で生きるビリー・ジーン・キングが80歳を目前に、コートの中で、コートの外で数々の勝利を掴みとった軌跡を余すところなく振り返る。 【絶賛の声、続々!】 社会に虐げられながらも、彼女は恐れず立ち向かった。 困難にぶつかっても、彼女は決してくじけなかった。 ビリー・ジーン・キングは、私の生涯のロールモデルだ。 ――セリーナ・ウィリアムズ 今を生きるすべての人に贈る、 モチベーションを高め、変化を起こすための1冊。 ――全米女子テニス協会 真のチャンピオン、真のレジェンドがつづった、 すべての人に読んでほしいパワフルな自伝。 ――パトリシア・コーンウェル 遠いけれどそう遠くない昔、大きな夢を描いた少女がいた。 その夢をかなえるにはまず「すべての人が平等な世界」が必要だと気づき、 彼女は一人、その実現に向けた闘いを始めた。 テニス界の偉人が語る、いま誰もが知っておくべき闘いのこれまでとこれから。 ――池田真紀子(本書 訳者) 〈目次〉 まえがき 第一章 テニスに目覚めて 第二章 恩師クライド・ウォーカー 第三章 憧れのアルシア・ギブソン 第四章 アリス・マーブルの教え 第五章 いざウィンブルドンへ 第六章 強敵マーガレット・スミス 第七章 ラリー・キングとの出会い 第八章 試練つづきの新婚時代 第九章 世界の頂点へ 第一〇章 プロ転向と激動の日々 第一一章 “クローゼット”のなかで 第一二章 女子選手たちの反乱 第一三章 バージニア・スリム・ツアー 第一四章 新星クリス・エヴァート 第一五章 スキャンダルの火種 第一六章 ボビー・リッグズからの挑戦 第一七章 世紀の決戦に向けて 第一八章 すべてに全力を尽くす 第一九章 バトル・オブ・ザ・セクシーズ 第二〇章 女性たちの自由のために 第二一章 大親友エルトン・ジョン 第二二章 マルティナ・ナヴラチロワの台頭 第二三章 スポーツとトランスジェンダー 第二四章 生涯の愛 イラナ・クロス 第二五章 アウティング 第二六章 法廷での直接対決 第二七章 新たなフェーズへ 第二八章 スポーツに多様性を 第二九章 摂食障害治療センター 第三〇章 “クローゼット”の外へ 第三一章 奇跡の対面 マンデラとオバマ 第三二章 私はビリー、平等の支持者 訳者あとがき 付表 〈著者〉 ビリー・ジーン・キング(Billie Jean King) 1943年11月22日生まれ。カリフォルニア州ロングビーチ出身。11歳でテニスを始め、史上最年少の17歳で1961年のウィンブルドン選手権女子ダブルスで初優勝を果たす。4大大会では通算39勝という超人的な記録を達成した。輝かしいキャリアのかたわら、スポーツ界における男女の賃金格差の是正運動や、LGBTQ+の人権保護運動にも貢献。1973年、男性至上主義を掲げるボビー・リッグズとの世紀の一戦<バトル・オブ・ザ・セクシーズ>で見事に勝利し、女性の力を全世界に証明した。レズビアンであることを公表しており、パートナーは同じく元女子テニス選手のイラナ・クロス。   〈訳者〉 池田真紀子(いけだ・まきこ) 東京都出身。英米文学翻訳家。主な訳書にアーヴィン・ウェルシュ『トレイン・スポッティング』、チャック・パラニューク『ファイト・クラブ』(以上、ハヤカワ文庫)、パトリシア・コーンウェル『烙印』(講談社文庫)、ミン・ジン・リー『パチンコ』(文藝春秋)、ケイティ・グティエレス『死が三人を分かつまで』(U-NEXT)などがある。

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