作品一覧

  • 内心被曝 福島・原町の一〇年
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    彼らが、原発事故によって負ったものは、外部被曝だけでも、内部被曝だけでもない。 なにより重たかったのは、心の奥底への“被曝”だった。 時を経て、2020年、世界はパンデミックに陥った。 目に見えないウイルスは「うすら寒さ」を与え、日常の平穏を脅かしている。 この「うすら寒さ」こそ、10年前に福島・原町の人々が感じた恐怖である。 原発事故から10年――放射能の脅威に曝されながらも 故郷に残り、戦った人たちのウイズ・シーベルトの日々を追う。 ウィズ・コロナ時代の必読の書! !
  • 戦争と広告
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    第二次世界大戦という極限状態の中で、ほかに類を見ない名コピーがなぜ次々と生まれたのか。 クライアントは情報局、大政翼賛会。仕事は戦意高揚を図るポスター制作。山名文夫、新井静一郎ら「報道技術研究会」の精鋭たちは、戦争という極限状況の中で、自らのもつ最高の技術を駆使して応えようとした。それは糾弾されるべきか、それとも表現者の業なのか。クリエイターである著者が、自らの問題として世に問うた衝撃の話題作。
  • 江副浩正
    4.4
    1巻2,420円 (税込)
    自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ 稀代の起業家「江副浩正の仕事と生涯」正伝 江副浩正の名前は、一般にはリクルート事件と併せて語られることが多い。ロッキード事件にも比肩する一大事件の主人公として昭和史に、そして人々の記憶に深く刻まれることになった。この鮮烈な記憶が、起業家としての江副浩正の実像を覆い隠しているのかもしれない。いまだに、強烈な逆光によって江副浩正の正体は眩まされ、「東大が生んだ戦後最大の起業家」「財界のあばれ馬」と讃えられた江副の凄みを本当に理解する者は数少ない。  1989年、リクルート事件で江副は会長職を退任する。その3年後にはリクルート株を売却、完全にリクルートを離れた。それ以来、裁判報道を例外として、江副の名前はマスコミから消えた。2013年2月8日享年76歳で亡くなるその日まで、江副が何を考えどう生きたのか、それを知る人はほとんどいない。実は、彼はその死の日まで、事業での再びの成功を願いもがいていた。新たな目標を定め、組織をつくり、果敢に挑んでいたのである。起業家の血はたぎり続けていたのだ。 その、江副浩正の実像を明らかにすることが本書の目的である。彼だけが見ていた世界、目指したもの、そこに挑む彼の思考と行動。その中に、私たちを鼓舞し、思考と行動に駆り立てる何かが準備されていると信じるからである。
  • 花森安治の青春
    4.0
    1巻662円 (税込)
    NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で話題沸騰! ヒロインのモデル・大橋鎭子と「暮しの手帖」を国民的雑誌に育てた名物編集長・花森安治その知られざる青春時代を描く!  解説:後藤正治

ユーザーレビュー

  • 江副浩正

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ伝記の中で一番読みやすかった。かなり分厚くて読むのに時間がかかると思ったが、面白くて一気に読んでしまった。その分細かくは読み解いていないが、自伝ではなく他伝の良いところが十分に出ていた本だった。

    0
    2024年10月10日
  • 江副浩正

    Posted by ブクログ

    すごい本を読んでしまった。ホットペッパー、タウンワーク、じゃらん、ゼクシィ、カーセンサー、リクナビ、衣食住のあらゆる情報インフラを築いた男の創業黎明期から凋落までの栄枯盛衰物語(フィクション)。
    今や若者にとって、リクルートと聞いてリクルート事件という名前こそ知っていても内容を知るものは少ない。むしろ挙げたサービスが浮かぶ。それを創り、支えた人々がこんなにも泥臭いものとは知らなかった。
    リクルート事件の渦中も含めて詳らかにする本書を読むと、江副浩正という人の天才さと時代に翻弄される様子に空恐ろしさすら覚えるし、同時にコク深い。
    話に上る協力者たちも錚々たる面々。

    0
    2022年07月28日
  • 江副浩正

    Posted by ブクログ

    「起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男」を読み終わったところで、本書が約500ページの厚さに挫けて積読になっているのを思い出し、一念発起して読みました。同一人物を描いているのでどうしても比較してしまいますが、本書の方が起業家だけでは無く人間「江副浩正」をしっかり描いていて好感がもてました。それにしても自分に対してとても過酷な取り調べをした検察官を主催したコンサートに招待してにっこり笑って一緒に写真に納まるとは、なんて懐の深い人なんだろうと驚きました。

    0
    2021年04月25日
  • 江副浩正

    Posted by ブクログ

    江副氏が犯した2つの判断ミスが頭から離れない。1つめは、野村證券に店頭登録の主幹事を断られたと早とちりしてしまったこと。2つめは、株式譲渡禁止の内規を過大解釈してしまったこと。主幹事となった大和証券へ株式譲渡の内規について確認した際の回答は、「店頭登録には当てはまらないが、あまりおすすめできない。どうしてもというなら私どもでは止められない」というものだ。当時の株式譲渡の実態を考えると妥当な言葉だったのかもしれないが、最終的な判断は当事者に任せるという無責任さには変わりない。リクルート事件後、野村證券から聞いた話によると、実際は店頭登録の結論が長引いていただけで、あと少しで店頭登録できたこと、政

    0
    2021年04月11日
  • 江副浩正

    Posted by ブクログ

    リクルートは仕事で縁があって、社内の方と何人もお話させて頂いたことがあるのですが、皆さん元気、アグレッシブ、好奇心旺盛な印象です。

    そんな会社の創業者の話を読んでみたくなり、迷わず手に取りました。最初は500ページ近くあるので、読み切れるか心配でしたが、あっという間に読みました。非常に読みやすい。次から次に話が知りたくなって止まらなくなります。

    30代後半になると、卒業して次のステップに上がる風土なのは知ってましたが、江副さんのイズムがそこにもあることを知りました。
    自分の弁護団もあえて若い人を揃えてもらう話がありましたが、本当に人を育てる、人の成長を喜ぶ方なんですね。
    働いてる人はかなり

    0
    2021年03月31日

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