平山亜佐子の作品一覧
「平山亜佐子」の「明治・大正・昭和 不良少女伝 ──莫連女と少女ギャング団」「問題の女 本荘幽蘭伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「平山亜佐子」の「明治・大正・昭和 不良少女伝 ──莫連女と少女ギャング団」「問題の女 本荘幽蘭伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
驚き!明治十二年生まれの問題の女…本荘幽蘭…よく歴史の中から拾い上げて来ました。よく喋り、よく動き、よく男女関係を結び、だからこそ、よく問題を起こす、問題を起こすから有名になり、人と繋がり、また問題を起こす。その問題を著者・平山亜佐子は、いいぞいいぞとはやし立てる書きっぷりなので、まるで赤塚不二夫のマンガのキャラクターのよう。決して、後ろを振り返らず、未来も見ず、ひたすら今を騒々しく生きている。例えば、「村に火をつけ、白痴になれ」で出会った伊藤野枝の「生き方」のディープさ、に比べ、圧倒的にシュールな「生き方」。伊藤野枝がその革新性と悲劇性によって朝の連続テレビ小説の主人公になれそうもないのに比
Posted by ブクログ
明治から大正、昭和にかけて、その奔放な行動で世間を騒がせた本荘幽蘭の評伝。
著者の本としては「破天荒セレブ」や「明治 大正 昭和 不良少女伝」の系譜に連なる自由な女についての一冊。
当時の新聞や雑誌の記事など幽蘭に関する細かなテキストを集約し時系列に並べて、そのいきあたりばったりの人生を浮かび上がせる労力はどれほどのものであったろうか? まさに労作としか言いようがない。とりあえず作者にはお疲れさまでしたといいたい。
本荘幽蘭という人は何かをなした人ではない。今よりも遥かに女性が生きづらかった時代に、常識や世間に縛られずただ好きなように思うままに生きただけのように見える人だ。本人の気持ちはともか
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 明治 銀杏返しの莫連女たち
第2章 大正 洋装の不良少女団
第3章 昭和 断髪の少女ギャング団
<内容>
2009年刊(河出書房新社)の加筆版。明治後半から昭和戦前にかけて、東京でブイブイ言わせていた「不良少女たち」の行状を新聞や雑誌の記事などからまとめたもの。著者も言うように、必ずしも事実だけとは言えないが、14~22歳辺りの「美貌」の少女たちが、刺青を入れ、男言葉で啖呵をきり、拳銃までぶっ放して、放蕩無頼(これは男のためのことばかと思っていたが)をやりまくっていたらしい。丸ビルの「モガ」たちが、徒党を組んで男をだまし、金品を巻き上げていたなど、想像もつかない。でも