ミシェル・クオの作品一覧
「ミシェル・クオ」の「パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ミシェル・クオ」の「パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
いろいろなことが詰まりすぎていて、何を書いていいのかわからない。
ヘレナの学校での出来事、パトリックとの出会い、作者がセレナを去った翌年のパトリックの殺人、拘置所のパトリックとの読書会。どこをとっても一つ一つが重く暗く美しく尊い。
作者自身の個人的な事情、家庭状況も書かれている。作者の心の声も事細かに記され、ここまで丁寧に詳しく赤裸々に教えてくれなくてもと思いつつ、作者自身の人間的な魅力に惹かれていく。
特に最後に「もし自分がデルタに残っていたなら」というのが、わざわざ書かれているのが、私にはとてもうれしかった。「もしあの時こうしてたなら」というのはおそらく誰にでもあるのではないか。私などはあえて考えない。わざと振り返らない。振り返ることを禁じる。なんか負けてしまうような気がして。でも本当はその妄想に浸りたい。このような優れた人でも、そのようなことを考えるのか最後まで、と思うと個人的にすごく安心した。
人と人との出会い、読書の素晴らしさを深く感じさせてくれた。
こんな感想では全然足りない濃い内容の本であった。
高橋源一郎さんの「飛ぶ教室」で紹介されていて手に取ることになったが、たくさんの人に読まれるといいなと思う。