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  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

    小説・文芸

    4.4
    1巻2,574円 (税込)
    ハーバード大学を卒業した著者は、ロースクールへ進む前に、アメリカ南部の最貧地域の町で2年間、ボランティアの教師となることを決める。だが、劣悪な環境で育った黒人の生徒たちに読書を通じて学ぶ楽しさを教え、誇りを持たせたいという著者の理想は、最初からつまずく。読書以前に、生徒たちの読み書き能力は年齢よりはるかに劣っていたのだ。自治体に予算がなく人々に職のない小さな町で、生徒は将来を思い描けず、学校は生徒を罰することしか考えていない。それでも著者の奮闘の甲斐あって生徒たちは本に親しみはじめるが、当局の方針によって学校が廃校になってしまう。 ロースクールへ進んだ著者はある日、もっとも才能のあった教え子、パトリックが人を殺したという知らせを受ける。数年ぶりの彼は読み書きもおぼつかず、自分が犯した過ちに比べて重すぎる罪に問われていることが理解できていなかった。かつての聡明さを失った姿に衝撃を受けた著者は、拘置所を訪ねてともに本を読むことで、貧困からくる悪循環にあえぐ青年の心に寄り添おうとする。同時にそれは、ひとりの教師・法学生の自己発見と他者理解をめぐる、感動的な記録ともなった。

ユーザーレビュー

  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

    Posted by ブクログ

    ミシェルと、彼女が課した「本を読む」という課題に真摯に取り組んだパトリックとの間に実際に起きた出来事を描いた本書は、読書を通じて人はここまで変容し得るのか、思考はこれほどまでに転換し得るのかと、強い印象を残す内容であった。
    同時に、ミシェルのパトリックへの深いまなざしと、パトリック自身の変わりたいという揺るぎない意志にも心を動かされるものがあった。
    一方で、他者が介在できる範囲には限界があり、最終的には本人の意思に委ねられるという、社会の現実の一端を突きつけられたようにも感じた。

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    2025年09月28日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

    Posted by ブクログ

    数年に一度しか出会えないであろう素晴らしい本だった。読みながら学び、考え、文学を味わうことができる。

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    2025年02月12日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

    Posted by ブクログ

    図らずも殺人を犯した黒人少年と、
    中国系アメリカ人女性教師の、
    2人だけの読書会。

    今年No.1だった。
    読み終わり高揚感のせいでやや壮大な気持ちになってるが、まさに人間讃歌。そして教師という職業の神聖さにも感動した。

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    2023年10月06日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

    Posted by ブクログ

    いろいろなことが詰まりすぎていて、何を書いていいのかわからない。
    ヘレナの学校での出来事、パトリックとの出会い、作者がセレナを去った翌年のパトリックの殺人、拘置所のパトリックとの読書会。どこをとっても一つ一つが重く暗く美しく尊い。
    作者自身の個人的な事情、家庭状況も書かれている。作者の心の声も事細かに記され、ここまで丁寧に詳しく赤裸々に教えてくれなくてもと思いつつ、作者自身の人間的な魅力に惹かれていく。
    特に最後に「もし自分がデルタに残っていたなら」というのが、わざわざ書かれているのが、私にはとてもうれしかった。「もしあの時こうしてたなら」というのはおそらく誰にでもあるのではないか。私などはあ

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    2023年03月11日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

    Posted by ブクログ

    台湾系アメリカ人、家族の期待に応えて勉強して大学進学し、後に司法試験を受け、「成功」している立場の著者が、黒人の権利獲得運動に共感することで、出口のない貧困地域で教員の経験をし、そこで出会った人との深い交流を通して綴ったルポルタージュ

    家族の期待に応えなければいけない、というアジア系特有(?)の息苦しさと、自分が善と信じることをしたい、でもそれは本当に善いことなのか、という葛藤

    言葉を信じ、教育によって表現することを学べば、世界は言葉によって開かれるということ

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    2022年07月19日

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