農村と都市に分断されたアメリカに、ネットワークを導入してAIを活用することでだれもが利益を得る社会にしよう、ブロードバンドとAIでアメリカの分断を救えるというのが著者のメッセージです
第1部は、著者の生きてきた旅の話で、AIとはないかとの掘り下げは、第2部になる
気になった点は次の通り
・AIの活用法は3つある、①豊かさを生み出して基本的な欲求を満たす ②人間の創造性と起業家精神を加速させる ③人間と世界への理解を深める
・膨大なデータの分類と、人間には見分けられないパターンの発見はAIの十八番だ
・DNN(ディープニューラルネットワーク)は非常に便利なテクニックで、教師有り、強化型、教師無しなどの主要機械学習のスタイルのほぼすべてに使われている。特徴の抽出は楽になったが一方、精度を高めるには、大量のデータを必要とする
・AIを使った自動化は、ビックバンを起こさない。企業組織と現実世界での事業運営の複雑さ、そして現状のAIのもろさを考えれば、自動化技術は徐々に浸透していくだろう
・地域を活性化させ、中小企業が成功を収めるうえで、AIが果たせる役割は非常に大きい。
・最先端のAIをさらに進化させ、新製品を作り出し、工程を自動化し、AIテクノロジーを活用したまったく新しいビジネスを立ち上がる上で、すべての人を助けることに使われているのかを常に監視をする
・倫理的なAIの定義はまだ検討が始まったばかり、AIの適切な使い方を示し、規制を定めた法律を是非成立させよう
・現代の教育システムは、AIの活用によって、新世紀用に調整が必要になる
・AIに関する自分の意見をもつ、そのためには、AIの技術を理解して、チェックしよう
・AI情勢の変化に注目し、新技術をたびたびチェックして、AI業界への理解を深めよう
・人に目を向けよう。いくつもの地域社会、いくつもの商業圏を実感し、自分やまわりの人が未来を良くしようと奮闘している。
・あらゆる仕事にAIが使われる現在、AIのスキルを早めに取得しよう
・AIの補償を考えなければならない
・AIは、人間の労働力の代わりになるものではなく、人間の独創性を倍増させるものと考える
結論は
「テクノロジーの未来、特に先進自動化技術とAIの未来には大きな希望が詰まっている。希望はとてつもなく重要だ。それでも、希望はきっかけにすぎない。わたしたちは希望を出発点に、周囲と刺激し合いながら、誰もが元気になれる未来を自分の力で作っていかなければならない」 です。
目次は、次の通り
はじめに
第1部 AI前夜と現在地
第1章 仕事を失った町
第2章 CTOへの道のり
第3章 分断と地方の現状
第4章 ゼロサムゲームからの脱却
第2部 来るべき時代への準備
第5章 AIの存在目的を知る
第6章 AIの正体と人々の誤解
第7章 機械はどのように学ぶか
第8章 脅威の先にある仕事
第9章 AI開発の未来と人の役割
おわりに