歴史・時代作品一覧
-
-
-
-
-
5.0
-
5.0
-
4.5
-
4.5海を奔る男たちの壮大なる戦国叙事詩。 16世紀半ば、朝廷から金掘り御免の認可を得ていた山吹城主・三島清佐衛門は、大内氏から石見銀山の採掘権を得た筑前博多の豪商・神谷寿禎とともに開発を進め.、莫大な収益をあげるようになった。しかし、近隣に勢力を張る尼子氏によって家を滅ぼされ、幼かった清十郎は難を逃れて都で修行生活を送ることになる。やがて成長した清十郎は室町幕府の兵法指南所で頭角を現わし、お家の再興を目指し、海商・王直の知遇を得て貿易商人として才覚を見せ始める。なかでも鉄砲の威力には早くから注目、その扱い方や戦術を学ぶと共に、火薬や弾薬の原料となる硝石や鉛の流通を押さえる必要性も痛感し、戦国大名との交流の中で独特の地位を築いてゆく。その中で、父の敵ともいえる相手と対決、とらわれの身となった母とも再会。将軍・義輝にも重用されるようになり、奉行の役職を与えられるが、足利家の威光はすでに意味を持たなくなっていた。絶体絶命の危機を何度も乗り越え、清十郎は夢に近づいていく。
-
1.0
-
5.0中国軍が南沙に建設していた滑走路が、一晩で消滅した。当初は台風被害だと思われたが、偶然海から発見された映像から、何者かに襲撃された事実が浮かびあがる。怒る中国はフィリピン軍、その背後に米軍の関与を疑うが、映像には驚くべきものが映し出されていた。それは、日本人なら誰もが知る有名な戦艦――絶対に《存在しない》日本の戦艦の姿だ。その情報を得た日本政府は、自国に火の粉がふりかかる前に調査を命じる。乗り込んだのは司馬光二佐と《サイレント・コア》の姜小隊。南沙を訪れた彼らは、謎の敵を追うことになったのだが――?
-
-
-
-
-
4.0
-
5.0
-
-
-
4.3明治5年初冬、浅草蔵前の裏長屋の一室に、男が居を定めた。箱館五陵郭で降伏し、新島に終身刑で送られていたものの、思わぬ赦免状で江戸に移った相馬主計(かずえ)。相馬は常陸笠間藩を脱藩して新選組隊士になり、鳥羽伏見戦争後、各地を転戦。土方歳三の戦死後は新選組隊長を名のっていた。先に逝った者たちを想いつつ日々を過ごそうとした主計には、数奇なめぐりあわせが待っていた――。第10回日本エンタテインメント小説大賞を受賞した表題作のほか「近江屋に来た男」「後鳥羽院の密使」「斬馬剣新六郎」「一つ岩柳陰の太刀」「尾張忍び駕籠」を収録。歴史の闇に埋もれた志ある男たちの姿を描き出す気鋭の傑作歴史小説集。
-
-天下人徳川家康の側近として権勢を誇っていた本多正純は、家康の死後、二代将軍秀忠に老中として迎え入れられる。しかし、幕閣には秀忠の信頼厚い土井利勝がいる。駿府での家康側近時代の正純はこの利勝を赤子の手をひねるがごとくに抑えつけてきたが、江戸城内での利勝はかつての利勝ではなかった。したたかな策士に成長していた利勝は、正純の正論を飄々とかわしながら、他の幕閣の声を巧みに吸収して我が意のままに政事を動かしていく。徐々に焦りを感じていく正純。行く末に不安を覚えながらも、これまでの己の行状を顧み、幕府のこれからに思いを馳せる。正純は、利勝の手腕に支えられた秀忠の狂気、キリシタン五十二名を火刑に処して平然としている冷酷な振る舞いに危険を感じる。比叡山の僧兵を焼き討ちにした信長。秀頼誕生後に養子秀次一族を処刑し、その一方で茶人千利休を自害させた秀吉。鉱山採掘に力を発揮した大久保長安の謀叛を疑い、その死後、一統を厳罰に処した家康。己の力で頂点を極めた信長、秀吉、家康の三人のそのいずれにも常人を超えた狂気が秘められていたが、その狂気は正純にとっては理で解けるものだった。しかし、策士の利勝が側近として仕える凡才秀忠が図らずも見せた狂気は正純の予測を超えた道理なき狂気だった。そんな危ない将軍でも全力で支えなければならないのが幕閣の役目なのか。理を説き正論を吐く正純に対して巧妙な罠が仕掛けられる。仕掛け人は土井利勝か、それとも家康の死後に発言力を増している老獪な大僧正天海か。最後に、宇都宮城御成御殿釣り天井事件の謎が明かされる。前作『青い瑕~天下人徳川家康の悔恨~』と併せて読むと興味と面白さが倍加する。
-
-大戦中、単機米国本土上陸を果たした海軍搭乗員の「英雄的行為」。華々しい新型機をよそに、最終型の零戦を与えられた熟練パイロットの矜持。新鋭夜間戦闘機「極光」の偵察員席で、漆黒の闇の中からBー29を発見する人間レーダーと呼ばれた男の静かな闘い。真珠湾から終戦まで、日の丸と対峙し続けた米軍パイロットの意地と誇り。過酷な戦場となった空の片隅で、珠玉の活躍ぶりを見せた名脇役の機体と男たちを描く11の物語。
-
3.0甲斐の武田信玄をして「わが両眼の如し」と言わしめ、次代の勝頼に側近として仕えた真田昌幸――。少年時代を人質として過ごした昌幸は、「真田一族は誰からも自由でなければならぬ」と強く願うようになる。主家滅亡後は、旧武田領を狙う「上杉・北条・徳川」三つ巴の強国を手玉にとって、独立独歩の道を歩んでいく。そして上田の土地を死守し、小豪族から念願の大名へと飛躍を遂げるのだった。そんな昌幸の「小が大を打ち負かす」痛快ぶりは、天下人の秀吉から「表裏比興の者」(不埒者)、家康から「稀代の横着者」と非難されたが、それは真田一族の生き残りをかけて、昌幸が大々名の身勝手さに対抗したものである。家康の天下取りとなる関ヶ原合戦では、決戦場へと向かう秀忠軍3万8千を相手に引けを取らず、信州上田の地に翻弄して、その武名を天下に轟かせた。「神算鬼謀」「機略縦横」をもって生涯、強敵に挑み続けた戦国屈指の智将を描いた力作!
-
4.1
-
4.3第二次大戦末期、ヒトラーは命じた。「パリを敵の手に渡すときは、廃墟になっていなければならない!」パリの街なかには爆薬が仕掛けられ、市街で激しい戦闘が繰り広げられた。世界が愛する文化の都は、戦火の荒波に翻弄されて――膨大な調査に基づきパリ攻防の真実を描いたノンフィクション。
-
4.2信州・上田城に拠り、わずかな軍勢で徳川の大軍を散々に打ち破ること二度。大坂の陣においても家康の本陣に肉薄し、あと一歩のところまで追い詰めた「真田」。徳川家にとってまさに“天敵”ともいえるこの真田家が、信州の一大名として明治維新まで生き残ることができたのは、あまり知られていない。その最大の功労者が、真田信之である。織田・徳川・豊臣・上杉・北条といった大勢力の狭間にあって、父・昌幸とともに戦国の動乱を巧みに乗り切り、関ケ原の折には、決死の覚悟を見せることで西軍に味方した昌幸と弟・幸村の助命に成功、家康からは譜代大名と変わらない厚き信頼を勝ち取った信之。のちに、“天下を飾る者”としてその器量を称えられた彼こそが、真田の家を長久ならしめた「名将」にして「名君」だったのだ。戦国史上、燦然と輝きを放つ昌幸と幸村の武名に隠れて、これまでほとんど語られることのなかった真田信之の生涯を描いた力作長編小説。
-
4.0拿捕した米空母エンタープライズを改造した『遠鷹』を率いる第二機動部隊は、ガダルカナルの火消し役としてソロモン諸島に派遣されていた。一方米軍は護衛空母による任務部隊を編成、ソロモン諸島の制空権を確保し反撃の糸口を探る。…日米激突の結果は!?
-
-ウェーク島沖で米太平洋艦隊の待ち伏せに遭い、『武蔵』撃沈を含む大敗を喫した日本軍。中国との和平を結ぶ一方、GF長官古賀峯一はアラスカに進攻し米本土を空爆する計画を立案。重爆『連山』を空中給油機に改造、陸式艦戦『燕風』がデトロイトを襲う!
-
-
-
4.5
-
3.0元は江戸屋敷勤番の侍だった月村四十郎。この男、からすにつきまとわれているため“からす四十郎”と綽名されている。病気の妻を抱え、用心棒稼業で糊口をしのいでいたが、借金は増えるばかり。易者に「死相が出ている」と言われ自棄になった彼は、礼金は高いが用心棒仲間も嫌がる化け物退治を引き受ける。油問屋の巨大な人魂、そば屋の閻魔、医院の骸骨。次々に依頼が舞い込むが、その正体は……。化け物騒動の裏に見え隠れするのは、あやうい人の心の闇。「心に闇、人が化け物――」今日も四十郎は、そう呟くのだった。人気著者が放つ、「四十郎化け物始末」シリーズ3冊合本版!
-
-
-
2.0
-
-
-
5.0
-
4.0
-
4.5史上屈指の汚名を被った男は、なぜ、奇跡の復活を果たせたのか? 戦国武将・仙石秀久といえば、戸次川の戦いで長宗我部信親らを討死させる大敗を喫したことで批判されてきた。「三国一の臆病者」とまで罵られたほどである。本作は、そんな汚名にまみれた武将の栄光と挫折、そして復活を、新解釈で描き切った力作長編である。物語は、主君・信長と秀吉との出会いから始まる。若き日の姉川合戦での一騎打ち、智謀の将・竹中半兵衛と黒田官兵衛との交わり、強敵・長宗我部元親との引田合戦を経て、秀久はついに、国持ち大名へと立身出世を果たす。ところが、戸次川合戦でまさかの大失態……。領地も名声も全てを失った秀久は、髷を落とす覚悟まで固める。しかし、選んだ道は、再び戦場に身を投じることだった――。「失敗しても、明日がある!」。現代人に鮮烈なメッセージを伝える戦国小説。
-
-故司馬遼太郎氏の歴史的名著『坂の上の雲』の愛読者は多い。しかし、その中で描写された戦場や兵器、また戦闘の具体的な様相など、小説の背景となった日露戦争自体を全体的にとらえられている人は意外なほど少ないのが実情だ。そこで本書では、地図や表、写真を駆使し、これらすべての事柄、事件の推移を解説。「多くの日本兵が斃れた二〇三高地とはどのような場所だったのか」「旅順要塞をめぐる戦いにはどれだけの兵力と戦力が投入されたのか」「日本海海戦で活躍した艦船はどのような規模のものだったのか」など、『坂の上の雲』の副読本としての立場を担うものである。また、これまであまり知られていなかった、戦争にまつわる数々のエピソードも紹介。国の行方を想い、時に迷い、時に失敗を重ねながら、それでも雄々しく祖国を動かしていこうとした彼らの清廉かつ逞しい生き様は、何となく生き消沈し、疲れ果てている現代日本人を大きく勇気づけるだろう。
-
-
-
-三式中戦車の奮戦により、日本軍はサイパン島内の要所・ガラパン三叉路にて米軍戦車隊の迎撃に成功した。さらに、テニアン島の敵基地を翔竜で空襲。米軍のサイパン・テニアン島の基地整備計画を頓挫させた。これにより米軍は上陸目標を硫黄島に変更し、日本本土への新たな空襲拠点確保を目論む。一方、駿河湾上空での防空戦闘訓練中、夜間戦闘機「極光」が敵偵察機を発見。日中の高高度という過酷な条件下で、極光は搭載した呂式三号爆弾による空中雷撃を試みるが……。戦局はついに、本土上空へと拡大する!
-
4.0
-
4.0
-
4.2
-
-
-
-
-
4.0
-
3.0
-
4.2
-
3.0
-
3.3
-
4.0龍に導かれた平賀源内の時空を超えた冒険譚。 物語の発端は、明和八年(1771)。平賀源内がゑれきてるを世に送り出す5年前のことである。時に源内44歳。高松藩を脱藩し自由の身となっていた源内は、大嵐のなか、肥後で巨大な龍骨化石に遭遇。その存在を暴こうと野心に燃える。 同じ頃、遠州沖で一隻の船が遭難した。船頭たちは、漂流してやっとたどりついた島で、見たこともない巨大な爬虫類に襲われてしまう――。 その後、大坂で円山応挙とともに龍の掌を見に行った源内は、それを祭る寺の法主から、その昔、龍の掌を龍宮から持ち帰ったという男の話を聴くことになる。 京で若き日の鬼平・長谷川平蔵や上田秋成にで会い、この頃から、源内は龍に導かれるように、不思議な事件に巻き込まれていくのであった。 構想から完結まで20年の超大作。全六巻の一、二を同時刊行。
-
-1945年8月9日、 人類史上2発目の核兵器が長崎に投下された。その渦中、会社の命により編成された。 「決死隊」の隊長として、地獄の中をさまよった。原爆を受けた市民の悲惨さ、想像を超えた苦痛、救助活動隊員としてみた現実はあまりにも悲惨であり、決死隊の結成、隊長へ任命と14歳~16歳の少年が行うにはあまりにも重い任務であった。 実体験をもとに描き綴った貴重なノンフィクション。
-
-
-
-
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。