作品一覧

  • 料理番に夏疾風 新・包丁人侍事件帖
    3.5
    1~4巻616~792円 (税込)
    将軍家斉お気に入りの台所人・鮎川惣介にまたひとつやっかい事が持ち込まれた。家斉から異国からやってきた男に料理を教えるよう頼まれたのだ。文化が違う相手に苦戦する惣介。そんな折り事件が──。
  • 冷飯食い 小熊十兵衛 開運指南
    -
    1巻693円 (税込)
    「十兵衛に抱かれると、心願がかなう」──噂は江戸の娘たちの間に広がった!「好きな男と夫婦になれた」「形見が高値で売れた」とあげま○屋・十兵衛は大評判。だが千代という女の願いは少し妙? 「奉公先の御嫡男、田沼龍助様の御出世でございます」。惚れた男との恋の成就ではないって? そして一年後、「千代が亡くなりました」と突然美貌の若侍が出現。彼こそが、龍助であった……。女受けする甘いルックスなのにどこか冴えない十兵衛が見る悲喜こもごも。時代小説のおもしろさがすべて詰まった快作登場!【解説】大矢博子
  • 将軍の料理番 包丁人侍事件帖(1)
    4.3
    1~7巻616~748円 (税込)
    江戸城の台所人、鮎川惣介は、天性の嗅覚の持ち主。家斉に料理の腕を気に入られ、御小座敷に召されることも。ある日、惣介は、幼なじみの添番・片桐隼人から、大奥で起こった不可解な盗難事件を聞くが──。
  • 大江戸いきもの草紙 : 1 迷い犬 迷い人
    3.0
    1~2巻528~539円 (税込)
    宝暦の世、妻のお針子仕事の僅かな収入で暮らす浪人椎名貫太郎は、日庸取りの仕事もままならず、肩身の狭い思いを抱いていた。何故か犬猫などの生き物になつかれる貫太郎は、ひょんなことから生き物を探す便利屋のような仕事をはじめるはめに。持ち込まれる妙な依頼から端を発し、主人公貫太郎と隠密同心直会春平、若き日の田沼意次が絡む珍騒動、書き下ろし新シリーズ。
  • 包丁人侍事件帖 将軍の料理番
    3.7
    1~7巻612~653円 (税込)
    将軍の料理人・鮎川惣介の勤める江戸城の御膳所に、京から謎の料理人桜井雪之丞がやって来た。大奥での盗難、夜鷹殺し、放火など、事件の陰には必ず雪之丞の姿が…。惣介が自慢の嗅覚で解決する事件の背後には、将軍家斉公の継嗣にからむ闇の手が働いていた!

ユーザーレビュー

  • 料理番 旅立ちの季節 新・包丁人侍事件帖(4)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あとがきによれば、シリーズ最終巻だそう。
    文政八年(1825年)初春で終わるけれど、ペリー来航まではまだ28年あるとは言え、日の本の海周りはしきりと異国船が取り囲み、たびたび無断上陸を図るなど、すでに鎖国の危機、激動の時代を迎えている。
    この巻の中でも異国船の件は取り上げられ、また、藩政の破綻など、悩んで痩せるだけで何もできない将軍様ってどうよ、と思う。
    前々巻くらいまでは、賢明なお人柄、と自分も褒めていたと思うが、それは江戸城内で始末がつくことに関してであって、日の本全体を見る目や、先々の外交を見通す目には限界があるように感じる。

    第一話の、薩摩藩と富山藩の件も、第二話の切支丹絵草紙の件も

    0
    2023年01月09日
  • 料理番 忘れ草 新・包丁人侍事件帖(2)

    Posted by ブクログ

    江戸城の御膳所で料理人を務める、ぽっちゃり系鮎川惣介の新シリーズ第二弾。
    鮎川家は、惣介と妻の志織、長女・鈴菜、長男・小一郎のほか、将軍家斉から内密にお預かりしている英吉利人・末沢主水(すえさわ もんど)、主水に料理を教えるために鮎川家に身を寄せている、ふみ、その息子の伝吉と、なかなかに賑やかな大所帯となった。

    第一話 半夏水(はんげすい)
    梅雨の集中豪雨で浸水被害の対応に追われる中、家斉から預かっているイギリス人水夫の主水が行方不明になった。
    人の心が闇に堕ちる理由はさまざまあれど、上に立つ人間が気付いてやれないのも、今回に限ったことではない。
    シングルマザーのふみさんがかなりのしっかり者

    0
    2022年12月16日
  • 月夜の料理番 包丁人侍事件帖(4)

    Posted by ブクログ

    将軍家斉の食事を用意する、江戸城の台所人、ぽっちゃり系・鮎川惣介と、その友人で、大奥の添番(警護)を務めるイケメン・片桐隼人のシリーズ、第4弾。
    京都から下って来た、西の丸の料理人・桜井雪之丞のイケズぶりもいい味を添える。

    時は文政四年(1821年)
    ペリー来航は、家斉の子である次の将軍・家慶(いえよし)の代、1853年だから、「幕末」にはちょっと間がある。
    しかしすでに、日本列島のまわりは外国船がうろうろと嗅ぎまわり、国内は終末の予感を漂わせている。

    隼人は常に「悩める青年」風であるが、妻の懐妊を素直に喜ばず一悶着。
    しかしそれは、先の世への不安、息子に自分と同じ武士の道を歩ませることへ

    0
    2021年08月08日
  • 将軍の料理番 包丁人侍事件帖(1)

    Posted by ブクログ

    うっかり、「新・包丁人侍事件帖」の方を先に読んでしまったので、元のシリーズの方を一から順番に読むことにした。
    それにしても面白いシリーズ、巡り会えてうれしい。

    徳川は家斉の時代、文政三年(1820年)から始まる。
    江戸城の台所人、ぽっちゃり系の鮎川惣介は、ちょっとした失言で夫婦喧嘩。
    あ〜、料理人の夫から料理の事言われたくないよね〜
    14歳の長女と10歳の長男を持つ、30代半ばの夫婦の関係は、現代と変わらず。
    そんな、惣介の日常も微笑ましく描かれるが、ひとたび登城すれば・・・
    権力ある所に陰謀あり。
    一見小さな事件が、実は遥か上の方で、大物たちの操り人形芝居で繋がっている。

    片桐隼人は惣介

    0
    2021年06月10日
  • 料理番 旅立ちの季節 新・包丁人侍事件帖(4)

    Posted by ブクログ

    将軍の料理番シリーズ全7巻に続く、包丁人侍事件帖シリーズ第4巻(完結)
    この本は完結版トイいうことで、お腹がでっぱった料理が何より大好きで食べることが大好きな鮎川惣介が主人公のこのお話は私のお気に入りの一つで、噛み締めるように読み終えた。
    一番長く将軍を務めた徳川家斉の料理番でもあり、数いる料理番の中でも家斉の代大期待のお気に入りで、表立っては禁じられているお休み前の、軽食を請われれば用意する係でもある。その時に世間話をしてみたり、食のよもやま話で楽しんだり、日頃毒味が入り、決して美味しく食事をできない将軍だが、鮎川惣介の作る温かな気持ちのこもった逸品を何より楽しみにしている。

    そんな将軍か

    0
    2020年03月24日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!