孤愁の岸(上)

孤愁の岸(上)

693円 (税込)

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3.8

財政難に喘ぐ薩摩藩に突如濃尾三川治水の幕命が下る。露骨な外様潰しの策謀と知りつつ、平田靭負ら薩摩藩士は遥か濃尾の地に赴いた。利に走る商人、自村のエゴに狂奔する百姓、腐敗しきった公儀役人らを相手に、お手伝い方の勝算なき戦いが始まった……。史上名高い宝暦大治水をグローバルに描く傑作長編。

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孤愁の岸 のシリーズ作品

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  • 孤愁の岸(上)
    693円 (税込)
    財政難に喘ぐ薩摩藩に突如濃尾三川治水の幕命が下る。露骨な外様潰しの策謀と知りつつ、平田靭負ら薩摩藩士は遥か濃尾の地に赴いた。利に走る商人、自村のエゴに狂奔する百姓、腐敗しきった公儀役人らを相手に、お手伝い方の勝算なき戦いが始まった……。史上名高い宝暦大治水をグローバルに描く傑作長編。
  • 孤愁の岸(下)
    539円 (税込)
    誰のために? 何のために? 慣れない重労働に、疫病で死ぬ者200名、巨大な権力に捨身の抗議をぶつけて屠腹する者50名。未曾有の難工事は薩摩藩士の死屍累々の上についに完成するのだが――。泥海の中に潰え去った男たちの無念に、平時のいくさの惨酷さを見事に描き切った著者の代表作。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

孤愁の岸(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年07月17日

    平田が幕府からの短文による命に打ちのめされたのに始まり、また「もう自分はこれで自分は人生を終えるのだ」と悟る情景が続くように、
    「武士としての心意気や絶望」や「幕府(あるいは村役)との折衝・勝負」が生々しくつづられている。一方で、美濃の地域の人々を想う様子も随所に描かれ、しかし他方で故郷である薩摩を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月08日

    自分の人生を超える困難な状況を、自らの立場にとどまりながらひとりですべて受け止める重さが、丁寧に、そして冷静な筆致で描かれています。

    勝ち目がない勝負に、一筋の光を見いだしながら挑み、闘い続ける覚悟を持ちたいときによい本です。

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    Posted by ブクログ 2016年01月05日

    薩摩藩がなぜ美濃の地で治水工事を引き受けなければならなかったのか。
    引き受けたはいいが,費用はどうするのか。
    薩摩藩の苦悩を描きだした傑作。

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    Posted by ブクログ 2022年12月06日

    宝暦治水の話。「頂上至極」と同じ内容であるが、こちらは上下巻の長編。昭和57年に第1刷発行と古い本です。

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    Posted by ブクログ 2014年03月22日

    地元と薩摩では、必ず教えられるこの治水事業も、全国的にはあまり大きく取り上げられてこない歴史事実。薩摩側に立った書き方で、賛否は分かれるかもしれないが、これでは、美濃、尾張の扱われ方があんまりだと思う。

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