潮鳴り

潮鳴り

770円 (税込)

3pt

生きることが、それがしの覚悟でござる――。俊英と謳われた豊後・羽根藩(うねはん)の伊吹櫂蔵(いぶきかいぞう)は、狷介さゆえに役目をしくじりお役御免、今や〈襤褸蔵〉(ぼろぞう)と呼ばれる無頼暮らし。ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。前日、何事かを伝えにきた弟を無下に追い返していた櫂蔵は、死の際まで己を苛む。直後、なぜか藩から弟と同じ新田開発奉行並として出仕を促された櫂蔵は、弟の無念を晴らすべく城に上がる決意を固める……。落ちた花を再び咲かすことはできるのか? 『蜩ノ記』(ひぐらしのき)の感動から二年。〈再起〉を描く、羽根藩シリーズ第2弾!

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潮鳴り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    葉室作品、いつも色々な事を考えさせられる
    自分の人生はどうすべきか
    これで良いのか
    振り返るのでは無く、これから先をどう生きるべきか
    中々簡単ではない
    この作品は一つの道標と思う

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    「人」という字を書く時、人は支えあって生きるものだと知る。

    羽根藩シリーズの2冊目。

    「蜩の記」より、私はこの作品を推す。

    かつては俊英とうたわれた伊吹櫂蔵は人生をこぎそこね、「ぼろぞう」と言われるまでに落ちこぼれる。

    しかし、芳の愛情によって目覚め、罠によって切腹させられた弟の志を果たす為

    0
    2024年10月06日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ良かった。葉室麟は人の心のふれあう様をどうしてこんなに鮮やかに描けるのかな。時代小説って舞台設定が無駄を削ぎ落として心情や情念を浮かび上がらせるのかな。そんな気もする。言ってしまえば再生の物語なんだけど、読んでて何度も心を揺さぶられて泣かされた。後半の悲劇は避けて欲しかったんだけど、それ

    0
    2024年06月18日

    Posted by ブクログ

    仕事な人生で挫折を経験し、やさぐれた生活をした人が再起を図る勇気をもらえる本。周りの人の信頼、支えのありがたさを改めて感じるきっかけになる。

    0
    2023年08月27日

    Posted by ブクログ

    やはり私は葉室さんの作品に触れると心が熱くなり、涙も出てしまいます。とんでもない悪党がいる一方、主人公とその周りの人たち、その人達が強くもあり弱くもあって人間らしい一方、お互い感化されていく。哀しい話には違いありませんが、希望、明るい希望のある最高の読後感でした。特に、お芳、染子といった女性がまた素

    0
    2023年07月29日

    Posted by ブクログ

    先が読みやすい勧善懲悪のストーリーながら、人を思いやる気持ちの大切さに改めて気付かされる小説である。ともすれば自分本位となりがちな現代において、人を慈しむ慈愛の心こそが人の共感を呼び、連帯感を強くすることを再認識させられた。読後感も爽やかである。

    0
    2022年06月07日

    Posted by ブクログ

    再起をはかる人々の物語。
    地べたから始まっていることを考えれば、何事も諦観をもって前を向いて取り組める。

    0
    2021年06月20日

    Posted by ブクログ

    「ひとはおのれの思いにのみ生きるのではなく、 ひとの思いをも生きる。」
     という最終章の一行が心に強く残ります。なにかを成すには命を捨てる覚悟が
    ないと相手を動かすことはできない、自分も廻りも引き摺り廻して中吊に苦しめて
    しまう。「覚悟」とはなにかを考えさせてくれる本。

    0
    2021年02月02日

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)

    俊英と謳われた豊後羽根藩の伊吹櫂蔵は、役目をしくじりお役御免、いまや“襤褸蔵”と呼ばれる無頼暮らし。ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。弟を救えなかった櫂蔵は、死の際まで己を苛む。直後、なぜか藩から出仕を促された櫂蔵は、弟の

    0
    2017年12月01日

    Posted by ブクログ

    「蜩ノ記」に続く羽根藩シリーズだが話が繋がっている訳ではなかった…たぶん。かつて酒席での失敗で海辺の小屋暮らしにまで落ちぶれた伊吹櫂蔵が弟、新五郎の無念を晴らしていく。新五郎が借銀の責を負い切腹した裏には明礬商いを独占する豪商播磨屋の思惑を守らんが為の闇が潜んでいた。櫂蔵は新五郎と同じく新田開発奉行

    0
    2025年07月20日

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