陽炎の門

陽炎の門

836円 (税込)

4pt

下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。自らの手で介錯した親友の息子・喬之助が仇討ちに現れて窮地に至る主水。事件の鍵となる不可解な落書の真相とは――武士の挫折と再生を切々と訴える傑作。

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陽炎の門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年04月04日

    まさかまさかの展開。四面楚歌の主人公の味方にこの人物が。そして切ない別れ。読んで良かった珠玉の作品。

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    Posted by ブクログ 2022年04月11日

    親友の罪を証言し、その親友の切腹に立ち会い首を落とした主人公の桐谷主水。その事もあり、「氷柱の主水」と呼ばれて下士から執政に昇り詰める。親友の娘を娶るが、その弟が真犯人が居るとして主水を父の仇と藩に敵討ちを求める。元々、周囲は主水に批判的で失脚した方が良いという雰囲気。監視が付き、これが非常に嫌な奴...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月23日

    葉室麟の本はいつも面白いが、本作もその通り。本作は終わり方も比較的明るくて良いと思う。前半は主人公がかなりの窮地に追いやられ、読んでいて苦しく感じるほど。それだけ感情移入できるということだし、ストーリー展開も自然で納得できる。心洗われる読書をしたい人にはオススメの作家。

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    Posted by ブクログ 2020年07月05日

    面白かった
    時代小説ながらもミステリー
    ミステリーとして読むと、ちょっといまいちなところはありますが、最後のどんでん返しもあって、楽しめました。

    ストーリとしては
    下士あがりで執政に昇り詰めた桐谷主水が主人公。
    初登城では四面楚歌。親友を見捨てて出世した卑怯者として、周りから疎まれます。
    10年前...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月13日

    「人生は選択の積み重ねである」と解説で述べられてあるが、人生の岐路の立っての判断ともいえるだろう。
    些細な日常でも、右か左か正か否か、読者もまた様々な局面で判断を強いられているだろう(コロナウイルス騒動の現在も)。
    過去に下した己の判断の正否が、心の重荷になっている主人公。冷酷非情に藩命を遂行し、「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月14日

    内容紹介
    下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。自らの手で介錯した親友の息子・喬之助が仇討ちに現れて窮地に至る主水。事件の鍵とな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月05日

    この作品は、江戸時代を舞台にしているけど、本当の人としての「義」を貫いた武士を描いていて、清々しい。江戸時代は、徳川幕府の政策のために、「愚かな主にでも忠節を尽くすのが武士道」などという馬鹿げた思想が、蔓延っていたので、この作品のような「義」を通す話は、気持ち良い。

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    Posted by ブクログ 2017年05月11日

    過去が今の私を襲ってきた。過去が今の私を救うのか?それとも殺されてしまうのか?ミステリーがらみの時代小説。

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    Posted by ブクログ 2016年10月29日

    しがらみを絶ちきり、信を成し得る…くぐる潮見櫓の門の先で、桜の花が待ちうける者、門自体が陽炎と化す者、、ラストの謎解きは切なさを残す♪。

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    Posted by ブクログ 2016年05月11日

    多少ミステリー仕立てのストーリーに曖昧さを感じるものの、半ばまではまだ良かったのです。
    でも、エンディングはいただけません。特に殿の言動が、あまりに浅いというか。
    主人公にも、ヒロインにもあまり魅力は感じられませんし。

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