国内小説作品一覧

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  • お嬢様の崩壊
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    1巻1,320円 (税込)
    結婚の先に待っていた苦しみ。救ってくれたのは、ある青年からの歌のメッセージだった。 都内某所、14もの部屋と銅像が置けるほど広い玄関ホールを有する裕福な家に生まれたしずかは、普通なところに惹かれた会社員との人生を選んだ。 しかし、生活は次第に苦しくなり、子供のころには考えられなかった派遣社員として働きに出る日々が始まる。夫は仕事のストレスで精神を病み、家族の仲は冷え切っている。孤独と疲労が募るなか、しずかはふと、ある人が歌う姿に目を奪われた。歌詞に励まされ、歌い踊る姿に元気をもらい、生きる力を与えられたしずかの環境は次第に変化していき――。

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  • ラーゴ —北の湖—
    -
    1巻1,320円 (税込)
    歌の勉強のためにミラノに留学している私(川崎まひる)は、風光明媚な北イタリアの湖水地方でロシアから亡命してきたボリスと知り合う。 好男子で愛想が良く、そつのない彼に魅かれ、恋に落ちる私。 だがボリスには誰にも言えない秘密があった――。 ウクライナ紛争を背景に、ダークウェブを駆使したランサムウエアの陰謀、アメリカ人のスナイパー、身代金の交渉人、マグレブ系不法移民の死が織りなす暴力と恐怖。 背後に迫る国家の暴虐は、主人公を思いもよらない断崖絶壁に建つ教会に追いつめる――。 若い女性のひと夏の戦慄の体験を描くピカレスク・サスペンス プロローグ 第一章 第二章 第三章 第四章 エピローグ

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  • もう亡くなったお母さんへ
    -
    1巻1,320円 (税込)
    失った今だから、こみ上げる想いがある。 両親の離婚と再婚、アルコール依存による入院、母親の風俗勤めなどを経て、現在は愛人として生きる「私」。 過酷な人生のようで、確かな幸せがそこにはあった。 周囲を取り巻く当たり前で特別な人々、そして誰よりも大切な母との交流を描いたエッセイ風小説。

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  • 沖仲仕が医師になって
    -
    1巻1,358円 (税込)
    僕の進むべき道はこれでいいのだろうか 昭和38年、農業高校を卒業して大学進学するも、生き方を模索し静岡から上京した一人の若者がいた。 様々な人との出会いや仕事を経験しながら自問自答を繰り返し、遂に医師になる決意をする。 晩年になっても夢を追うことを諦めなかった男の生涯を描いた成長記。

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  • ネムとジド
    -
    1巻1,408円 (税込)
    心を揺さぶる5つの寓話 この世界はすこし切なくて、不思議で、あたたかい。 子どもから大人まで世代を超えて楽しめる、珠玉の短編小説集。 おしゃべりがうまくできずに学校に行けないネムは、子犬のジドといつも一緒。 村の人たちは、獲物一匹取ってこないジドのことを「役立たず」といった。 「息子に手がかかるのに、あんな犬までかかえたんじゃ、さぞたいへんだろうよ。」 でも、ジドにはひみつがある。耳を羽のように動かして、空をとぶことができるのだ。 ある日、空とぶ犬のうわさを聞きつけた村の旦那が、ネムの元にやってきて―― 表題作「ネムとジド」ほか、優しく沁みこんでいく全5編の物語。

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  • クレヨンしんちゃん 炭の町のシロ 公式ガイドブック
    -
    田舎で過ごす穏やかな日々と炭の町でおこる事件の解決 両方をとことん楽しむための1冊! Nintendo Switch対応ゲームソフト『炭シロ』の攻略ガイド。シロといっしょに、ふたつの舞台をすみずみまで駆け回るゾ! オオマガラナイ村と、不思議な炭の町でおこるいろいろなことをガイド。 みんなからお願いされるたくさんの〝ミッション〟を達成するためのポイントを詳しく紹介します。詳しい地図で、虫や魚の居場所、鉱石やガラクタの手に入る場所をチェック! トロッコレースの必勝法のほか、持ち物や料理のデータも満載! ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 方舟を燃やす
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよ――。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。
  • 飛ぶ男(新潮文庫)
    3.7
    ある夏の朝。時速2、3キロで滑空する物体がいた。《飛ぶ男》の出現である。目撃者は3人。暴力団の男、男性不信の女、とある中学教師……。突如発射された2発の銃弾は、飛ぶ男と中学教師を強く結び付け、奇妙な部屋へと女を誘う。世界文学の最先端として存在し続けた作家が、最期に創造した不条理な世界とは。死後フロッピーディスクに遺されていた表題作のほか「さまざまな父」を収録。(解説・福岡伸一)
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)
    3.5
    誰からも愛された弟には、誰も知らない秘密があった。突然姿を消した弟、希望(のぞむ)。行方を追う兄の誠実(まさみ)は、関係者の語る姿を通し弟の持つ複数の顔を知る。本当の希望(のぞむ)はどこにいるのか。記憶を辿るうち、誠実もまた目をそらしてきた感情と向き合うこととなる――。痛みを抱えたまま大人になった兄弟が、それぞれの「希望(きぼう)」を探す優しいエールに満ちた物語。文庫化にあたり、書下ろし短篇を収録。(解説・山中真理)
  • 果ての海(新潮文庫)
    4.0
    階段の下で息絶えた男。愛人の鶴野圭子は、全てを捨てて逃げることを決めた。出会い系で知り合った元ホストの鈴木の伝手で整形し、美貌と偽名を携え福井の芦原(あわら)温泉へ。だが仲居やコンパニオンとして働く中で厄介な人間関係に巻き込まれ、頼りの鈴木も音信不通となった。東尋坊での自死が頭をよぎるが、圭子には生きて逃げ続けなくてはならない理由があり――。女の生き様を描く傑作サスペンス。(解説・原武史)
  • 土佐くろしお鉄道殺人事件(新潮文庫)
    -
    JR土讃線・土佐くろしお鉄道を、高知から宿毛(すくも)まで走る特急「あしずり九号」。その車内でコロナ担当大臣が毒殺された。この殺人を発端に、各地で事件が続発する。しかし、被害者に世直しを求める手紙を送る容疑者には常に確実なアリバイがあった。手紙と姿を見せない犯人との関連性は? 捜査を進めるほどに深まっていく謎に、十津川警部はどう立ち向かうのか。「地方鉄道」シリーズ、最後の事件。
  • 巡査たちに敬礼を(新潮文庫)
    4.0
    バツイチ・子持ちの交通課係長、事故係に異動したばかりの若手巡査、昇任試験を控えた女性警官、警察学校在学中の青年、定年退職目前の署長――郊外の所轄署に勤める、世代もキャリアもバラバラな彼らの前に立ちはだかる仕事と人生の壁。さらに、50年にわたり組織的に隠蔽され続けた事件も明らかになってきて……。6編からなる、リアルな人間味に溢れた連作警察小説。(解説・あさのあつこ)
  • 出版禁止 ろろるの村滞在記(新潮文庫)
    3.8
    奈良県辺境のある奥深い山間部に、村はあった。心に深い傷を負い、積年の恨みを抱えた人々が最後に辿りつく「すくいの村」。だがそこには呪いで人を殺すという根強い噂が。二〇〇八年、近隣の廃村で陰惨な死体遺棄事件が発生。遺体は山奥の湖畔で、切断され樹木に釘で打ち付けられていた……。発禁となった手記、エグすぎる真相、二度読み必至の衝撃作! 『出版禁止 いやしの村滞在記』改題。
  • TIMELESS(新潮文庫)
    4.0
    うみは、ひとを好きになれない。アミは、好きなひとと子供をつくるのがこわい。お互い恋愛感情をもたず、交配の約束だけして結婚した。やがてうみが妊娠するとアミは去り、父親不在のまま息子のアオは17歳になった――。高校の教室、修学旅行の広島、江姫を弔う六本木、鰯売りの声が響く銀座カルティエ。人びとが結びつき織り成した時間の地層が、今生を生きる心の縁(よすが)となる、圧巻の長編。(解説・江國香織)
  • S.P.Y.株式会社 社内の不正、お調べします
    3.7
    コミカライズも決定! 第11回ネット小説大賞受賞作。大学生の菜花は周りが夏休みを満喫するなか、就職活動に勤しんでいた。とにかく地味で印象に残らずどこから見ても「ザ・凡人」な自分に内定なんて出ないよね、とやさぐれていたところ、派遣のアルバイトに誘われる。それは、依頼を受けた会社に派遣社員として潜入し、社内の人間トラブルや不正を探る「社内探偵専門派遣会社」で!?
  • 雷神(新潮文庫)
    3.8
    あの日、雷が落ちなければ、罪を犯すことはなかった――。埼玉で小料理屋を営む藤原幸人(ゆきひと)を襲った脅迫電話。電話の主が店に現れた翌日、娘の夕見(ゆみ)から遠出の提案を受ける。新潟県羽田上(はたがみ)村――幸人と姉・亜沙実の故郷であり、痛ましい記憶を封じ込めた地だった。母の急死と村の有力者の毒殺事件。幸人らが村を訪れると、凄惨な過去が目を醒まし……。最後の一行まで最上級の驚愕が続くミステリ。(解説・香山二三郎)
  • KAZOKU
    -
    1巻990円 (税込)
    介護施設に入る父親に付き添って母親も一緒に入居した。そのときから娘はより一層、家族ということを考えさせられるようになる。父母の身終いに振り回されながら、自分では選べない家族のありがたさを実感し始める。結婚と離婚の経験がある娘に、自分で選べる家族と、選べない家族は、何が違うのかという問いが生まれる。淡々と日常を見つめた言葉の中に奥深い家族愛を感じ取る物語。
  • もうこりた
    -
    1巻990円 (税込)
    息子の結婚相手に会ったときから始まる母親の観察と思考と葛藤を率直に言葉にした。憶測や忍耐も含めて、すべては自分の子育てが終焉を迎えたことに裏付けられた心情であると著者本人もうすうす気が付いている。書名は、自身の欲や執着を離れて相手の利を優先する「忘己利他」の考え方に自分はたどり着けるのかという自問と、彼女との精神的闘いに「もう懲りた」の意味を内包している。
  • 再生
    -
    1巻990円 (税込)
    美登里の人生の前半はとても順調だった。しかし、30代半ばを過ぎた頃から姑との仲が険悪になり、40代後半には夫の不倫、借金が発覚。さらに、夫は認知症に。介護をしながら無事定年を迎えた美登里は、そんな夫と世界一周クルーズへ。そして、その船で自分と同じ社交ダンスが好きな男性と出会う。だが、運命は過酷にも──。常に前を向き誠実に生きようとする一人の女性の物語。
  • 透き漆 一人静
    -
    1巻990円 (税込)
    養女のキヨ子が婚約者を連れてくる日、源吉は仕上げ前の硯箱を見つめる。母が生きていたら何と言うだろうか。跡継ぎ息子の源太が亡くなった翌年、母は蓮沼に身を沈めた。その後キヨ子を迎えたが、家業の塗師は源吉の代で途切れるのだ──。漆塗り職人の家族の運命を辿る「透き漆」。樺細工職人の良太と妻・多可の夫婦の物語「一人静」。昭和戦後期に生きた職人とその家族を描いた二作収録。
  • 風神の手(新潮文庫)
    3.8
    1巻1,045円 (税込)
    あの日、風が吹かなければ、私は生まれてこなかった――。藤下歩実は母の奈津実とともに遺影専門の写真館・鏡影館を訪れた。病を抱えた母の撮影のために。そこに飾られた一枚の写真を目にして、母はひどく動揺した様子を見せる。小学五年生の男子二人組、入院中の高齢女性。川沿いの町に暮らす人々が発した幾重もの嘘が、思いもよらぬ場所へと流れ込み……。奇跡の本当の意味を知るミステリ。(解説・香山二三郎)
  • あなたの目に私は映らない
    -
    1巻1,089円 (税込)
    圭三とはるみは年の差がある夫婦。年上の圭三が定年退職後、認知症を患う。妻のはるみは懸命に介護するが、次第に壊れていく圭三にはるみは日々疲弊する。束の間のまどろみの中、幸せだったあの頃に戻れたなら……。はるみは元気だったかつての圭三を思い出し、夢の中をさまよう。家族介護をテーマに、自分のことを忘れていく夫を介護する妻の心境をリアルに描く。
  • マジカルマン
    -
    1巻1,089円 (税込)
    「たいへんたいへん! きいてきいてきいて!」東亜商事営業部の水城初音が慌てた様子で飛び込んできた。「まーた、たいへんたいへんって。初音のたいへんは、いっつも大したことないんだから」「殿岡部長がクビだって! なんだか会社のお金を横領したとかで……」「嘘よ! 殿岡部長がそんなことするわけない!」「そ、そうだ、そんなこと信じないぞ!」(本文より)
  • 光をもとめて
    -
    1巻1,089円 (税込)
    一人では生きていけない。教師のころから「人間」を大事にしていた圭介もついに「高齢者」と呼ばれるようになった……。「人は損得で生きることとそうでないこととの区別をつけても、所詮は『光をもとめて』生きていくものと解ってきた」(「あとがき」より)。いろいろな人生を歩んだ人々との交流を通して「老い」などを考えさせられるヒューマン小説。
  • 私たち、「夫婦別姓」を選択しました
    -
    1巻1,089円 (税込)
    夫婦の姓の在り方について、さまざまな議論が交わされている昨今。みなさんは「夫婦別姓」をどう考えますか? 本書は、夫婦別姓を選んだ著者がユーモアたっぷりの語り口で軽快に綴った自伝的小説。夫婦別姓を選んだ理由、そのメリット・デメリット、そしてパートナーの想いは……? 人生は「選択」の連続。型にとらわれず、自由に選べば、きっとワクワクする楽しい展開が待っている!
  • 飼料屋と卵屋は、昔、家族だった
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    1巻1,089円 (税込)
    戦後まもなく、平塚市の飼料屋の六男・六朗のもとに嫁いできた百合子は、飼料屋の隣で卵の販売を始めた。開店から数年たち、商売が軌道に乗ってきたある日、とある事件をきっかけに、三兄弟で協力してきた飼料屋の経営に暗雲が……。時代の変化やさまざまな出来事に翻弄されながらも、困難を乗り越え、前向きにたくましく生きた家族の姿を描く小説。
  • 小さい謎、見つけた
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    1巻1,089円 (税込)
    どうして? これ、なぁに? 聞いて聞いて。好奇心旺盛で元気なとも君、今日は何を見つけたのかな。子どもの視点で日常の不思議をとらえ、考え、答えを導く──。「玄関を閉める前に消して、体育館の中は真っ暗になっていたって……だから、誰もいないのに、電気が点いたり消えたりしたってことだよ」(『体育館の謎』抜粋)“気づき”の大切さを感じる物語。
  • 白髪の少年 そして赤秋
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    1巻1,089円 (税込)
    六十三歳で右大腿骨を切断し身体障害者となった。俯き加減だった人生が今まで以上に前向きな人生になった。「新井田忠」というペンネームで書いた小説が第二の人生のスタートラインとなり、再び青春の日々が始まった。「白髪の少年」「新井田忠」シニアの青春である「赤秋」そして「洒落た爺々」という言葉をキーワードとして。孫娘とのやり取りや若い時分を振り返ったエッセイ小説集。
  • スミレはカヲル
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    1巻1,188円 (税込)
    余命宣告をされ、いつ死んでもいいと思っていたカヲは、寂しさを紛らわすために行ったショッピングモールのフードコートで、同級生に絡まれるマナトを見かける。彼は母と弟を目の前で亡くしていた。さらに、アルコール依存症の母を支えるヤングケアラーのリョウも加わった三人の時間が、それぞれに希望をもたらしていく。愛知県教育振興会「児童文学賞」受賞『水玉もようの熱帯』併録。
  • たからもの 重度障がい者のボクとまわりの人々との物語
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    1巻1,188円 (税込)
    重度の知的障がいがある長男が50歳の誕生日を迎えたのを機に、これまでの家族の軌跡を長男「ボク」の視点で語る物語。社会の片隅で、長男と必死に向き合った50年間を振り返る。母親自身の病や父親の遠距離介護など、さまざまな困難を乗り越え、神様の導きによって、息子がかけがえのない「たからもの」となるまでの道を辿る。新聞の読者投稿欄等に掲載されたエッセイも収録。
  • もう一度、ジュピター
    -
    1巻1,188円 (税込)
    学校現場の多くで抱えている、不登校、いじめ、問題行動。教師側も疲弊し、ブラック化していく。しかし、本来の学校は子どもの成長を実感する場でもある。熱い気持ちを持った元教師の小田亀蔵が、後輩教師の相談に向き合って、現実の問題への対処法を自身の経験に基づいてアドバイスし、学校と教師のそもそもの存在意義を理解させていく。対話をメインとした小説形式の学校問題解決書。
  • 永遠と驚異
    -
    1巻1,188円 (税込)
    偶然集められた選ばれし4人の若者。高宮、翔、エリ、宙。4人は先生と名乗る者に「紙に書けば望むものを永遠に手に入れることができる。ここは永遠ですから」と告げられる。その教室には時間が存在しなかった。4人は仮の部屋に理想の世界を作り、それぞれが行き来し合いながら心に秘めた本当の願いを探し始める。錯綜する中、彼らが辿り着いた答えとは? 新感覚パラレルワールド小説。
  • 思い出のなかのバード・アンド・ハート
    -
    1巻1,188円 (税込)
    「考えてみると、世間並みに他人と夫婦にはなったものの、子供が育って独立し、子育てから解放されると、いつのまにか妻との間がぎくしゃくするようになった。このまま一緒にはいられないと、妻は出て行った。(中略)言われるままに、離婚届に判を押した」(本文より)。本当は皆がわかっていた大切なことを、七十年の歳月が教えてくれた。著者の思考や思索の跡、死生観が凝集された小説。
  • 悲しみの詩
    -
    1巻1,287円 (税込)
    学生時代の行動に縛られ、一人で生きてきた古谷遼真。死を目前にした彼が必死に綴ったのが過去の自分を戒めるために書かれた小説『半世の記』と女性への想いを綴った詩だった──表題作『悲しみの詩』と、祖先たちの過ちが多くの人類を滅亡させたとされる近未来で、先人の知識を渇望する若者の激しい想いと行動を描いた中編小説『母世界(マザーワールド)』の二編を収録。
  • グダイ、ミッチ!
    -
    1巻1,386円 (税込)
    「最後にひとつ、お願いがあります。ずっと道明くんって言ってきたけど、バーバラたちは『ミッチ』って呼んでるでしょう? あたしもミッチって呼んでいいかな? イヤならイヤって、言って下さい。それまでは心の中でミッチって呼んでます。今度会うときは、オーストラリア訛りの英語をお聞かせしますね。こんな具合に。グダイ、ミッチ!」ミッチとシンイチとバーバラの思い出の夏。
  • 私の『戦争と平和』 ─翻弄された九十年の戦争観と宿命─
    -
    1巻1,386円 (税込)
    満州事変の勃発から太平洋戦争に至る十五年間と、戦後の気持ちの変化を綴る自分史。年々厳しさを増す世相と共に軍国少年として育ち、海軍特幹生に志願した。平塚の海軍守備隊に転属しそこで空襲を受け、左腕を失う。入院先で終戦を迎え、戦後は公務員として勤め上げた。戦争体験を語る人間は減っていく一方、世界の紛争は過去を繰り返している。90代の今、語り継ぐ使命に駆られている。
  • コレクターズ・ハイ
    3.6
    1巻1,408円 (税込)
    「推し」に人生を捧げること。 その素晴らしい幸福の背後にある搾取の闇や、理性を失い暴走が加速していく衝撃的なラストに共感&恐怖が止まらない! なにゅなにゅオタクの私、クレーンゲームオタクの森本さん、髪オタク美容師の品田。その愛は一方通行だったはずなのに、気がつけば歪んだトライアングルから抜け出せなくなっていて……。 執着の暴走に恐怖する、衝撃の群像新人文学賞受賞第1作。
  • 星の光源 ~アン・マンズフィールド・サリヴァン異聞
    -
    1巻1,485円 (税込)
    「1866年、4月14日。太陽はすでに昇っていた。人間の目には見えないが、太陽の左には金星、右に水星が並んでいた。(中略)この3つが並ぶと、知的な会話能力とそれにまつわる有能な人脈が形成される暗示になる。アン・マンズフィールド・サリヴァン・メイシーは、その星を持って生まれようとしていた」(本文より)。ヘレン・ケラーと出会う前の、教師の萌芽までを描いた伝記小説。
  • 自分以外全員他人
    3.6
    1巻1,496円 (税込)
    マッサージ店で勤務する柳田譲、44歳、独身。傷つきやすく人付き合いが苦手な彼の心を迷惑な客や俗悪な同僚、老いた母や義父が削り取っていく。自分が暴発してしまうまえに自死することだけが希望となった柳田をさらに世界の図らざる悪意が翻弄する――。第39回太宰治賞受賞作。
  • ガルーダの末裔
    -
    1巻1,584円 (税込)
    時は1981年。アジアの新興国たちが、深呼吸をするかのように大きく発展していったその裏で、警察と軍が衝突し、ヤクザ同士が抗争を繰り広げ、海賊が海を支配するという混乱の時代。まだ若かりし僕は、インドネシアからの独立を画策する東チモールへ、巻き込まれるまま「常在戦場」の心持ちで向かったのだった……。事実をもとにした、エネルギーに満ち溢れていた頃の「回想録的小説」。
  • ビー玉
    -
    1巻1,683円 (税込)
    主人公は、東京で生活するようになって十七年の正和。夏休みを過ごすため故郷に戻ってきた。そこは福島県いわき市の小さな漁村、薄磯。子どものころは「何もない退屈な村」と正和自身も思っていたが、過去を思い返すうち、そうではなかったことに気づいていく。この物語には、東日本大震災を乗り越え、故郷のために力を尽くすことを決意する人々の想いが詰まっている。
  • その音は泡の音
    3.0
    1巻1,771円 (税込)
    『点滅するものの革命』で第65回群像新人文学賞を受賞した新鋭が描く、注目の受賞第一作。 大学のお笑いサークルに所属するわたしたちは、夏の10日間、東北地方をめぐる公演合宿ツアーに出発した。 各紙文芸時評で絶賛!夢と現の狭間で移りゆく思考と感情の泡立ち、分岐する記憶をとらえる奇跡の文体。 毎年、大学の夏休みに行われるお笑いサークルの合宿では、行き先ごとに分かれ、老人ホームや病院でコントや大喜利を披露する。東北班のメンバーは、3年の朝倉とミミ、2年で班長の三井、1年のユカリと杉崎。レンタカーで出発したわたしたちは初日の目的地・福島へ向かうが、旅の予定は早々に乱れて……。 ・ユカリ 「先輩たちと比べて、ふだんのあたしがしているやりとりときたら、どれだけ鈍臭いことだろう?」 ・三井 「慣れてしまえばイジられキャラも悪くない。イジられることにも技術がいるのだ。」 ・ミミ 「楽しい楽しい。ずっとこんなことして生きていきたい。」 ・杉崎 「どうせ明日には忘れてしまうことだ。二度と会わない人を思いだすほど無意味なことはない。」 ・朝倉 「どうしても思いだせない。どこへ行ってなにを見たのか。おれはとりかえしのつかないことをしてしまったんじゃないのか。」
  • 浅草蜃気楼オペラ
    3.1
    1巻1,980円 (税込)
    『このミステリーがすごい!』大賞作家が描く、大正浪漫あふれる「浅草オペラ」の世界。第一次世界大戦後の好況を背景に、関東大震災までの大正年間、日本国内におけるオペラ・西洋音楽の大衆化に大きな役割を果たした浅草オペラ。帝劇洋劇部に所属していた少女・妙子が、興隆する浅草オペラで活躍していく様と、夢、友情を描きます。
  • 1フランの月
    4.0
    1巻2,277円 (税込)
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 安西水丸、幻の未発表小説を初めて書籍化。 ニューヨークからパリ、リスボン、マドリード、ローマへ。イラストレーターである主人公のモノローグと日本にいる恋人への手紙、そして現地でのさまざまな出会い……。これまで日の目をみることのなかった幻の小説「1フランの月」(未完)を没後10年となる2024年春に初めて書籍化。「旅」をテーマにした未刊行エッセイ、イラスト、スケッチなどを加え、懐かしくも新しい、イラストレーター/作家・安西水丸の世界をこの一冊に凝縮。 ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2024年2月発売作品)
  • そしてレコードはまわる【無料お試し版】
    無料あり
    2.3
    恋も、涙も、事件の答えも――。ぜんぶ”音楽”が教えてくれた。 東大卒、現役アイドルプロデューサー兼作詞作曲家。 異色の経歴を持つ著者がおくる、衝撃のデビュー作。 本書より「恋の作法」無料配信します! 二人の別の人間が、偶然全く同じ音楽を作ることがあるのだろうか? 音楽プロデューサーの渋谷かえでが、ある仕事の相談のために大学の恩師を尋ねると、逆に奇妙な相談をされてしまった。今、日本で屈指の実力を誇る音楽家「蜂谷輪廻」。彼の新曲『恋の作法』が、教授が子供の頃に作った曲と瓜二つだというのだ。教授の知人として紹介された天才作詞家・猫宮と共に、盗作疑惑の真偽を調べることに。教授の勘違いだろうと思っていたかえでだったが、次第に蜂谷の盗作である根拠が明らかになっていく――。アイドルの失踪騒動 、デビューの意思を持たない天才ストリートシンガー……。音楽を愛する全ての人におくる、音楽業界連作ミステリ―。
  • 仮面後宮 女東宮の誕生
    5.0
    平安末期。謎の疫病が猛威をふるう京の都。多数の庶民が命を落とす中、宮廷でもまた、東宮三人が立て続けに死亡するという前代未聞の事態が起こり、貴族たちは恐怖と混乱に陥っていた。そこへ、強力な予言力をもつ賀茂の老巫女から「一時的に東宮に皇女をたてよ」という神託が届けられる。帝の兄であり、実質的にこの国を支配している上皇はこの神託を受け入れる、ただちに女東宮の候補となる数人の皇女たちが選び出された。その中には、人々から忘れ去られた寂しい暮らしをしていた16歳の火の宮も入っていた。女東宮候補となった火の宮を待つ試練とは……。
  • RUNNER ―おっさんたちの駅伝―
    -
    1巻1,100円 (税込)
    手に汗握る傑作駅伝小説!病気、負傷、挫折、逃避、失恋、軋轢、不本意な転職、両親の病死、両親の離婚、同僚の事故死。消し去ることのできない、過去のつらい記憶を背負った監督と6人のランナーたち。一本のタスキにそれぞれの熱い想いを込め、チームのため、監督のため、自分のために優勝を目指してタスキを繋ぐ。ライバルは大山パークス、三井若連会、佐山ピークス。小野チームの壮絶な戦い、おっさんたちの駅伝が今はじまる。
  • カラフル
    4.5
    高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。その際に、犯人の前に出て足止めをしようとしたのが、車いすに乗った少女だった。その後の事情聴取で判明したのだが、渡辺六花というその少女も、伊澄と同じ高校の新入生だった。弁が立ち気の強い六花に、伊澄はヤな女だな、と感じたのだが……? 夢を追い続けられなくなった少年と少女の挫折と再生の恋物語!
  • 我拶もん
    3.5
    【第36回小説すばる新人賞受賞作】 寛保二年。大名や旗本の駕籠を担ぐことを生業とする陸尺の桐生は売れっ子として江戸で人気を誇っていた。ある日、芝居小屋の《市村座》で木戸番と陸尺の大乱闘が勃発。相方の龍太が巻き込まれたと知った桐生は仲間の翔次と共に駆けつける。だが龍太は捕えられ、騒ぎを収めようとしたはずの桐生も結託した仲間に裏切り者扱いされ仕事を干されてしまう。暇を持て余していた八月のある日、大雨により江戸で大洪水が発生。桐生は辛うじて生き延びるも商売道具の右腕に大怪我を負い、かつて恋仲であった娘・おみねも目の前で濁流に呑まれてしまう。何もかも失った桐生は《市村座》の騒動を機に知り合った玄蕃頭・有馬頼ユキ(※)に救われ屋敷で世話になることになり、懇ろだった深川芸者の粧香とも再会。一方、頼ユキの近習である坂西小弥太は、主君が桐生を気に入り、また幼い頃から恋心を抱いていた頼ユキの姉・梅渓院までもが執心であることにいら立ちを覚えていた。そして、使い物にならず腐っていた桐生を痛罵し、桐生は有馬家を去るのだが……。※ぎょうにんべんに童
  • 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生
    4.0
     血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。落第にリーチが掛かった彼は、救済措置として人手不足のアレルギー・膠原病内科の手伝いを命じられる。  免疫が己の身体を傷付けてしまう難病患者を診療する、膠原病内科、通称アレコー。その外来医長・漆原光莉は、歯に衣着せぬ言動に加え、人として残念な面が多々あるものの、どんな些細な症状も見逃さない名医として大きな信頼を得ていた。そんな彼女の下で戸島は様々な患者と出会い、多くのものを学んでいく。
  • サトリの花嫁 ~旦那様と私の帝都謎解き診療録~
    3.8
    「わたしが死ぬまでのわずかな間に、あなたに幸福というものを教えてあげる」 虐げられ、自分の価値を知らずに育った少女は旦那様と出会い、幸せを知る――。  幼い頃に火事で全てを失い、劣悪な環境で働く蒼。天性の観察眼と記憶力で苦境を生き抜く彼女の心の支えは、顔も知らない支援者“栞の君”だけ――しかしある日、ついに対面できた彼・城ヶ崎宗一は、原因不明の病魔に冒されていた。宗一専属の看護係として城ヶ崎家に嫁ぐことになった蒼は、一変した生活に戸惑いながらも、夫を支えるために医学の道を志すが――?  文明華やかな帝都・東京。「サトリの目」で様々な謎を解明しながら、愛されること、恋することを知る少女の物語。 【登場人物紹介】 ◆蒼(あおい) 手品団に拾われて育った天涯孤独の少女。たぐいまれなる観察力「サトリの目」を持つ。 ◆宗一(そういち) 蒼へ本を贈りつづけていた支援者“栞の君”。麗しい容姿の陰に、重い病と秘密を抱えている。
  • 竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る
    4.1
    「驚愕の一行」を経て、光り輝く異形の物語。   明治も終わりの頃である。病死した父が商っていた家業を継ぐため、東京から金沢にやってきた十七歳の菖子。どうやら父は「竜胆」という名の下で、夜の訪れと共にやってくる「おかととき」という怪異をもてなしていたようだ。 かくして二代目竜胆を襲名した菖子は、初めての宴の夜を迎える。おかとときを悦ばせるために行われる悪夢のような「遊び」の数々。何故、父はこのような商売を始めたのだろう? 怖いけど目を逸らせない魅惑的な地獄遊戯と、驚くべき物語の真実――。 応募総数4,467作品の頂点にして最大の問題作!!
  • 見習い天使 完全版
    4.0
    小説の面白さを追求し続けた作家・佐野洋。人間の尽きることのない欲望を無駄のない描写とテンポのよい運びで読ませる物語は、古びることのない魅力を持つ。さらに、その全てには予想を裏切る結末も――。人間世界を見つめる“見習い天使”が全23篇の案内役を務める構成も洒落た連作ミステリが完全版で甦る。巻末には編者日下三蔵の詳細な解説に加え、星新一による解説も特別収録する。
  • 華やぎと哀しみと
    -
    1巻1,485円 (税込)
    表題作ほか、「マイ レスト タイム」「オレの歳月─親愛なる人間たちへ」の3作品を収録した作品集。 この一冊には作者の現在がよく表れていて興味が尽きない。一途な恋に燃えた若き日の甘美な回想、七十五歳、初めて体験した入院生活から得た、自分を含めた様々な人間的発見、そして女学校の庭園に住みついた亀の物語。読者は語り手としての亀に驚くが、この亀こそは作者の思想の代弁者、もう一つの自画像に他ならないだろう。(文芸評論家 勝又 浩) 【目次】 華やぎと哀しみと マイ レスト タイム オレの歳月 ─親愛なる人間たちへ あとがき 初出一覧 【著者】 葉山弥世 葉山 弥世(はやま みよ) 1941年 台湾花蓮市生まれ 1964年 広島大学文学部史学科卒業 1985年 中国新聞主催「第17回新人登壇」入賞 1986年 北日本新聞主催「第20回北日本文学賞」選奨入賞 1996年 作品「遥かなるサザンクロス」が中央公論社主催、平成8年度女流新人賞の候補作となる。 「水流」同人(広島市)「広島文藝派」同人(広島県廿日市市) 日本文藝家協会会員
  • 中野くんと坂上くん(上)
    値引きあり
    5.0
    1~2巻374円 (税込)
    東京都中野区、最寄り駅は中野坂上。 海外俳優のような容姿を持ちながらもドライで合理主義なアラフォー会社員、中野湊は、 他人と深くかかわることもなく淡々と日々を過ごしていた。 ところが、地元のバーで坂上(さかがみ)と名乗る青年と出会った翌朝、 目覚めると何故か部屋に彼がいて、なし崩しに居着いてしまう。 本名も素性も不明な居候との生活が半年を迎えた頃、 期せずして2人の関係が変化するとともに衝撃のアクシデントが訪れ、 中野の日常は思いも寄らない方向へと劇的に変わっていく――。
  • 魔女たちのアフタヌーンティー
    値引きあり
    4.0
    1巻407円 (税込)
    “魔女“が住むと噂される白金台の大きな屋敷。黒い服に身を包む女主人のお茶会は、型にとらわれず自由で楽しい。丁寧に淹れた香り高い紅茶と宝石のようなティーフーズも素敵だが、冷えたアイスティーと芋けんぴの相性も抜群だ。仕事も恋も上手くいかず、鬱々していた真希は、お茶の奥深さを知り、様々な年代のゲストの悩みを聞くうちに自分自身に向き合っていく――ちょっと不器用な人々のつながりを描く心満たされる物語。
  • ネコシェフと海辺のお店
    3.7
    1巻792円 (税込)
    青い波が打ち寄せる浜辺にぽつりと佇む小屋は、料理上手なネコシェフの店。ここに辿り着くのは、仕事や恋愛、子育てなどに悩み「現実から逃げ出したい」と切実に願う人ばかり。マイペースで饒舌なシェフは、旬の魚を使い腕をふるう。ホッキ貝のチャウダー、土鍋で炊いた鯛めし、タルタルたっぷりアジフライ――美味しい料理にほぐれた心の中にある本音に向き合った時、小さな一歩を踏み出せる。疲れた心にそっと寄り添う物語。
  • もぐら 0 影野竜司
    4.5
    「冥途の土産に遺しておくか。俺たちの歴史を。なあ、竜司」楢山は、紗由美と節子、そして警察学校に通う安里真昌を前に、自身の過去を語り始めた。高校時代のある事件をきっかけに、警察学校に入学した楢山は、入学初日に二人の男と出会う。彼らの名は、影野竜司と宇田桐善康――。 影野竜司はいかにして「もぐら」になったか。戦友の楢山や宿敵・宇田桐と出会う警察学校時代を描く、大人気シリーズのエピソード0!
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る
    4.0
    老舗料理屋のひとり娘である14歳の真阿は、胸を病んでいると言われて以来、部屋にこもりがちだ。店に、有名な幽霊絵師・火狂が居候することになる。大柄で悠然とした火狂は、人には見えないものが見えるようだ。彼のもとには、絵に関する奇妙な悩みを持つ客が訪れる。犬の悪夢に怯える男、「帰りたい」という声に悩む旅人、手放しても戻ってくる絵――火狂と真阿は、その謎を解き明かしていく。静かな感動を誘う絵画ミステリ。
  • お山の上のレストラン 七歳児参りのふっくらムニエル
    4.3
    ムカゴにシメジに……カックイまで! どうりで山のいい香りっこがすっと思ってました。 青森県南に座す葵岳。その登山口にあるレストランでは春夏秋冬、様々な事情を抱えるお客様が訪れる。彼らを迎えるのは都会で修業したイケメンオーナー・登磨と、おっちょこちょいで、すっとこどっこいな店員の美玖。彼女の接客は時に奇跡を起こすのだが、美玖自身にもこの山と店の料理にこだわる理由があって……。 青森のご当地食材がじゅわっと染み入る、絶品&感動お料理小説。 『山の上のランチタイム』改題
  • ばあさんは15歳
    4.0
    おちゃめな孫娘と頑固なばあさん 2019年と1963年をまたぐ 二人の冒険の行く先は?   高校入学を目前に、ふとした異変で 昭和にタイムスリップしてしまった菜緒。 時はオリンピック前年。 口が悪く愛想なしの祖母を相棒に 東京タワーから始まる物語は 思わぬ出会いと発見にあふれて―― やがて明らかになる、ばあさんの封印された過去。 取り返しのつかない出来事を、菜緒は覆すことができるのか!? 「ひょお、こりゃ面白くなってきた」「まったく、バカまごといると疲れるよ」 愉快爽快、ラストに涙。阿川佐和子の長編小説。 挿絵 石川えりこ
  • 刑事の枷
    3.6
    「忠告だ。影山には近づくな」。 川崎中央署の若手刑事・村上翼は、管内で起きた人質事件をきっかけに傍若無人なベテラン刑事・影山康平に目をつけられ、強引に連れ回されるようになる。 署内の誰もが”裏切り者”と敬遠する影山が、実は10年前に起きた未解決の殺人事件を独自に捜査し続けていると知り、村上も事件解明へと乗り出すが、その矢先、新たな殺人事件が発生。 被害者の身元もわからず捜査は難航するかと思われたが、村上は2つの事件のつながりに気づき……。圧巻の王道警察小説!
  • 夜の寝覚 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    -
    藤原定家が『源氏物語』に次ぐ作品として、『狭衣物語』と共に高く評価した平安後期の代表作。主人公の中の君が13歳の八月十五夜、天人が夢に降り立ち、琵琶の秘曲を授けられ、同時に苦難の予言を受ける。2年後、忍び込んできた男性と人違いの意に添わぬ契りを結び妊娠。それは姉の結婚相手であった。近現代文学にも通じる、宿命に翻弄される主人公の葛藤や、揺れる心の動きを繊細に描写。相次ぐ困難を乗り越えて成長する女性の一生の物語を解説。
  • 吉行淳之介掌篇全集
    -
    感受性を全開にして読んでもらえば、おのずから分かる――。ブラックユーモア、思いがけない結末、現実を溶かしていく夢の世界。短篇の名手による、研ぎ澄まされたミクロコスモス。一九六一年の「肥った客」から八二年の「夢の車輪」連作まで、掌篇五十篇を年代順に初集成。文庫オリジナル。〈解説〉荒川洋治
  • 望月の烏 八咫烏シリーズ10
    4.3
    1巻1,700円 (税込)
    若き金烏の新たな后選びに波乱の予感――。 累計200万部突破&2024年4月よりアニメ放送スタート! 大人気異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」待望の最新作。 絶対権力者・博陸侯の後ろ盾のもとで、 新たに異世界〈山内〉を統べる金烏代となった凪彦。 その后選びのため、南北東西の大貴族の家から選ばれた、 四人の姫君たちが、宮中での〈登殿の儀〉へと臨む。 しかし下級官吏として働く、絶世の美姫の存在が周囲を――。
  • まんがと生きて
    -
    1巻1,760円 (税込)
    まんがを描き続けて約半世紀! 少女漫画界のパイオニア、わたなべまさこが双葉社Webマガジンで語った「漫画人生」を電子書籍化。貸本時代から雑誌の時代へ。漫画業界創世期から現在に至るまでの面白エピソードが満載!! 少女漫画ファンだけではなく、漫画ファン必見の自伝です。 ・女ターザンのようだった少女時代 ・つらかった学徒動員 ・疎開先での妖怪の老婆との出会い ・上野の杜の血塗られた惨劇 ・まさこさんをめぐっての昼下がりの決闘 ・結婚、そして赤ちゃんを抱えての出版社まわり ・母として妻としてまんが家として大忙し ・少女まんがから大人の女性まんがへ ・女性まんが家として初の旭日小綬章を受勲  昭和平成を駆け抜ける、波乱万丈の人生!!! ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 幸福の科学ユートピア文学賞2022 入賞作品集
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「幸福の科学ユートピア文学賞2022」で入賞した作品のうち、上位5作品を掲載した作品集です。 【審査員特別賞】 <小説>幸福鉄道の旅(堀 淳) <作品概要>お釈迦様に会いたいと思い、「幸福駅行き切符」を手にした稔。列車には、友人の正一、切符を手に入れるときに出会った裕介と静枝・秋恵姉妹、そして幼馴染みの妙子が同乗していた。列車が走りだすと、乗客はみな眠りに落ち、不思議な夢を見る。ふと目が覚めた稔は、乗っていた列車がいつの間にか「地獄行き」になっていることに気づく……。 【審査員特別賞】 <短歌・写真>幸福のうた(つきこ) <作品概要>「やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれにける。」この言葉に心打たれた著書が、シンプルで優しく、正しく、美しい言葉を紡げるようになりたいと願い、三十一文字に込めた「幸福」を詠いあげている。人を幸せにする言葉を使い、より美しい世界を実現したいという思いが込められた短歌集。 【入選】 <格はいく>菩提心の女(鈴木 文枝) <作品概要>1980年代の終りに、アメリカのロサンゼルスで幸福の科学に入会し、現地で七年間の伝道活動の後、帰国。それからも精進を続けている幸福の科学の信者の格はいく。「帰国時にすべてを捨てても、菩提心だけは捨てられないと悟った」とあるように、主への信仰を率直に、力強く詠いあげた作品。 【入選】 <小説>アーレル―観察者―(出原 傑) <作品概要>一万二千年以上、地球を観測し続ける宇宙人アーレル族の観測隊は、宇宙の侵略者バンダーンの攻撃を受け全滅。唯一の生存者アムターレルは、取り急ぎ地球人にウォークインする。しかし、ウォークイン先はいじめを苦に自殺しかけていた日本人女子高生の古沢亜紀だった。アムターレルと一体化した秋は能力を飛躍的に発揮し、高校生活が一変する……。 【U-18 優秀賞】 <詩>3年生(シミズ) <作品概要>趣味で書いてきた詩を詩集としてまとめて応募した作品。日常生活の中の「気付き」を、静かでいながらも、情熱に満ち溢れた言葉で詠いあげている。中学生らしい、率直で、純粋でストレートな感性が満ちている。
  • そしてレコードはまわる
    3.3
    恋も、涙も、事件の答えも――。ぜんぶ”音楽”が教えてくれた。 東大卒、現役アイドルプロデューサー兼作詞作曲家。 異色の経歴を持つ著者がおくる、衝撃のデビュー作。 二人の別の人間が、偶然全く同じ音楽を作ることがあるのだろうか? 音楽プロデューサーの渋谷かえでが、ある仕事の相談のために大学の恩師を尋ねると、逆に奇妙な相談をされてしまった。今、日本で屈指の実力を誇る音楽家「蜂谷輪廻」。彼の新曲『恋の作法』が、教授が子供の頃に作った曲と瓜二つだというのだ。教授の知人として紹介された天才作詞家・猫宮と共に、盗作疑惑の真偽を調べることに。教授の勘違いだろうと思っていたかえでだったが、次第に蜂谷の盗作である根拠が明らかになっていく――。アイドルの失踪騒動 、デビューの意思を持たない天才ストリートシンガー……。音楽を愛する全ての人におくる、音楽業界連作ミステリ―。
  • 鳥人王
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    俺の人生、もっと高く跳べるはず。お笑いでは芽が出ず、身体能力ばかりが評価され、番組の企画で棒高跳に挑戦することになった崖っぷちの芸人。その番組を通じて共演するのは、パリ五輪が目標のいけすかない大学生アスリート。出合うはずのなかった二人、それぞれの跳躍の先に広がる景色は――。明日を迎えるのがきっと楽になる、夢と現実のその先にある物語。
  • 芸能界
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    長年在籍したプロダクションを退所する俳優。人気女優を10年かけて育て上げた辣腕マネージャー。Instagramにハマったベテラン女優。容姿端麗な若い男たちのミュージカルを仕切る女性プロデューサー。容姿を弄るネタで30年笑いをとってきた漫才コンビ。誹謗中傷や家族の問題に悩まされているアイドル俳優。震災の町で芸能界の仕事をする娘を苦々しく思う父親。元芸能マネージャーの著者が、リアルな芸能界の世界に迫る!
  • 雪血風花
    4.3
    1巻2,200円 (税込)
    赤穂浪士による仇討ち。世に名高い「忠臣蔵」は主君の無念を晴らす忠義の物語として江戸時代から語り継がれてきた。しかし、その一方で、武士であることに誇りを持ち、同じ志を持つ47人の侍たちの「友情物語」でもある。吉良上野介を斬った男でありながら「赤穂一の粗忽者」として愛された武林唯七を主人公に、涙無しには読めない「友情物語」としての忠臣蔵を新鋭が綴る。
  • 毒入り火刑法廷
    3.3
    1巻2,200円 (税込)
    十数年前、突如現れた魔女を取り締まる司法“火刑法廷”。この裁判で魔女と認定された者は火炙りとなる。ある日、空を飛行したのでなければ不可能な死亡事件が起こる。魔女と疑いをかけられた被告の少女カラーをじっと見つめるのは、被害者の義娘となる予定だったエリス。エリスは知っていた。あの夜、本当は何が起こっていたのかを――。怒濤のロジックと驚愕の結末に息をのむ、次世代本格ミステリの最高峰!
  • 第二次マンガ革命史 劇画と青年コミックの誕生
    5.0
    1巻2,420円 (税込)
    戦後、それまでの「漫画」は、手塚治虫による「ストーリーマンガ」の登場により、まったく別のものになった。これを仮に「第一次マンガ革命」と呼ぶ。 従来の風刺画・滑稽画から始まった「漫画」と、手塚の「ストーリーマンガ」とは、「コマ」があること、「ふきだしの中にセリフが書かれている」という共通点はあるが、「物語」の有無において根本的に異なっていた。 戦前からの「漫画」を引きずりながら、戦後の「マンガ」は新たな文藝ジャンルとして発展していった。手塚マンガは多くの亜流を生み、テレビアニメとも連動して、巨大産業へと成長した。 だが、やがて「手塚マンガは古い」とする勢力が現れた。彼らは自分たちの描くマンガを、手塚治虫とその影響下にあるマンガと区別するために「劇画」と呼んだ。 「劇画」が登場したのは貸本屋向けのマンガにおいである。一九五〇年代の日本は、まだ本や雑誌を買える人が限られていたので、貸本屋が隆盛だった。 貸本マンガの読者は子どもだけでなく、中卒・高卒で働いている若い労働者も大衆小説と同じように読んでいた。しかし、すでに中学生ではない彼らは、マンガを好んではいたが、「子どもっぽい」と物足りなく感じていた。描き手のマンガ家たちも子ども相手のマンガに物足りなくなっていた――ここに需要サイドと供給サイドの思いが一致し、青年を読者に想定したマンガが生まれた。その青年向けマンガの描き手が、自分たちの描くものは「劇画」だと宣言したのが、一九五九年である。 そしてこの同じ年、小学館は「週刊少年サンデー」を、講談社は「週刊少年マガジン」を創刊し、両誌ともマンガを柱とした。月刊の少年誌・少女誌もマンガが柱となっており、少年マンガ・少女マンガは隆盛を迎えていた。 それにともない、一九六〇年代も半ばになると、貸本マンガ業界が衰退していく。ごくわずかの貸本マンガの描き手だけが、一般書店で販売される雑誌へ転身できた。その代表が白土三平や水木しげるだった。彼らを積極的に受け入れたのが、手塚治虫と絶縁した「週刊少年マガジン」で、少年誌でありながら劇画の牙城となっていく。 白土と水木の二人を柱にして、一九六四年に「ガロ」が創刊された。新人の発掘にも熱心で、実験的・前衛的なマンガがこの雑誌から生まれていく。 「ガロ」に刺激されて、一九六六年に手塚治虫が創刊したのが、「COM」だった。この雑誌からも多くの新人が巣立っていく。 一方、青年がマンガを読むと知った出版社は、「青年コミック」という新たな市場を開拓した。一九六六年に「コミックmagazine」(芳文社)が最初の青年マンガ誌として創刊され、六七年に「週刊漫画アクション」(双葉社)と「月刊ヤングコミック」(少年画報社)、六八年に「ビッグコミック」(小学館)、「プレイコミック」(秋田書店)と次々と青年コミック誌が創刊された。「劇画」はこの新市場にも流れ込んだ。 手塚治虫の革命が第一の革命ならば、「劇画」は第二の革命の始まりだった。やがて「青年マンガ」「青年コミック」が市民権を得て第二次マンガ革命は成就する。(「はじめに」より抜粋)
  • ひなた商店街
    3.8
    1巻779円 (税込)
    大ヒット作『民宿ひなた屋』著者による 「ひなた」シリーズ待望の最新刊!! 売れないアクション俳優を辞めて帰郷し、 おでん屋で働き始めた独身アラフォー男。 そこは5店舗しか残っていないシャッター通りの商店街で、 更地にして企業誘致するという計画もささやかれていた。 そんなときに、地元テレビ局の食レポがあり、 女子大生にそそのかされた男は忍者装束で対応したところ、 思いもよらない方向に評判が広がって引くに引けなくなってしまい……。 ムダな過去なんてない!人々と町の再生物語!
  • 嘘つきな私たちと、紫の瞳
    -
    【電子版巻末には房野先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 十代にしか罹らず、左目が紫色になり次第に死に至る病≪ヴァイオレット・アイ≫。 この原因不明の病で親友を亡くした高二の咲織(さおり)は、親友の気持ちを知るため≪ヴァイオレット・アイ≫を詐病し、学校で孤立する。 ある日の帰り道、問題児だと思っていた同じクラスの男子・啓二(けいじ)に声をかけられ、それをきっかけに少しずつお互いを知っていくふたり。 だが、文化祭当日、いきなり啓二が倒れ――。 現実に抗うため、向き合うために、私たちは嘘をつく。 不治の病と闘う高校生たちの結末は――? 十代を生きた誰もが心揺さぶられる、千葉を舞台に贈る、友情と恋愛の青春ストーリー。
  • サイレント・ヴォイス 想いのこして跡をたどる
    -
    【電子版巻末には夢子先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 私たちの仕事はただの掃除じゃない。 故人が最後に遺した想いを、私たちは見つけ、遺族に伝える義務がある――。 柊つかさは、残留思念が視える異能の遺品整理士。 遺品整理会社「メメント」に勤める彼女が許せないのは 故人の想いを見過ごして無駄にすること。 怒り。悲しみ。後悔……遺品から伝わる声なき声を聴き、故人の想いを知った時、 彼女は「死」の裏側にある真実へとたどり着く。 故人が伝えられなかった想いを個性豊かな「メメント」の仲間と届けるつかさ。 だが、そんな彼女にも秘密があるようで……。 札幌を舞台に「遺品整理」という、心に寄り沿う仕事を通して紡がれる命の物語。
  • 幻影の盾
    -
    1巻110円 (税込)
    中世ヨーロッパ。アーサー王の時代。霊を生すと言われる盾を持つウイリアムス。幻影と夢の世界を漂うウイリアムスの幻想。格調高く、難解なれど美しい文章「幻影の盾」。他に「変な音」「僕の昔」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけています。この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 再建の神様
    3.7
    「事業再生」は「人間再生」だ! 株式会社経営共創基盤(IGPI)グループ会長冨山和彦氏推薦! 倒産の危機、地元の抵抗、そして、東日本大震災――。ビジネスパーソン必読の、会津の温泉旅館を舞台にした感動のノンフィクション・ノベル。「再建の神様」と言われた早川種三を尊敬し、世のため人のために働くことを志していた若手地方銀行員・春木種生は、ある事件をきっかけに、銀行員の仕事に疑問を抱く。逃げるように東北新幹線に乗り込んだ彼は、再建請負人を名乗る男・渋沢栄二と偶然出会い、共に会津へ向かうことに。春木はなりゆきで、倒産しかけた温泉宿を再建することになったのだが、問題続きで……。元銀行員の著者による、人と企業の再生を描いた、傑作ビジネス小説。
  • 宇宙に花火を。
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    宇宙に花火をあげて、世界中の人を笑顔にしたい。 それが少年時代の空の夢だった。 「そんなの無理だ」と周囲が笑う中 たったひとり真剣に受け止めてくれたのが 花火職の祖父だった。 やがて青年となった空が友人と二人で飛び込んだ エンターテインメントの世界。 周囲からの蔑みと空回りする自分に葛藤しながら 空は何をつかんでいくのか――。
  • うたう
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    ベストセラー『ひと』 『まち』 『いえ』に続く感動の青春譚! わたしは母を傷つけた。たった一人の肉親を、言葉のナイフで――。 あれから13年、後悔ばかりで大人になった。 でも、孤独に負けずにいられたのは、母の、仲間の、「うた」 があったから。 母がわたしを産んだ歳になった。今、わたしに、湧き出るものがある――。 27歳の古井絹枝には、晴らすことのできない後悔があった。 中学生の頃、地域の合唱団に所属する母に「一緒にうたおうよ」と誘われたものの、撥ねつけてしまったのだ。母が秘めていた想いも知らずに・・・・・・。 大学時代、絹枝はバンドを組んでいた。 ギター担当は伊勢航治郎。バンド解散後もプロを目指したが芽が出ず、だらしない日々を送っていた。 ベース担当は堀岡知哉。バリバリ働く妻がいるが、自分はアルバイトの身で、音楽への未練も僅かにある。 ドラムス担当は永田正道。大学卒業後、父が越えられなかった資格試験の壁に挑もうとするが・・・・・・。 かつての仲間が、次の一歩を踏み出そうとする物語。
  • 彷徨う者たち
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    シリーズ累計50万部突破!社会派ヒューマンミステリーの金字塔、ついに最終章へ 在りし日の友情と恋。立ちはだかる悔恨と贖罪。 選ぶべき自分は刑事か、友か―― 災害公営住宅への移転に伴い解体作業が進む仮設住宅の一室で見つかった他殺体。発見場所は出入り口がすべて施錠された完全密室、被害者は町役場の仮設住民の担当者だった。宮城県警の笘篠誠一郎刑事と蓮田将悟刑事は仮設住民と被害者とのトラブルの可能性を想定し、捜査にあたる。そこで遭遇したのは、蓮田にとって忘れがたい決別した過去に関わる人物だった――。 生活保護制度を題材に、佐藤健さん主演で映画化された第一作『護られなかった者たちへ』、震災からの復興とその闇ビジネスを描いた第二作『境界線』に続く、シリーズ累計50万部突破*の「宮城県警シリーズ」最新作。復興が進む被災地に根ざす人々の間で激しく揺れ動く心情と人間模様を描きながら完全密室トリックの謎に迫る、著者渾身のヒューマンミステリーにして、人気シリーズ三部作、堂々の完結編。 あの日、流された絆があった。 *単行本・文庫・電子書籍を含む。 【内容】 一  解体と復興 二  再建と利権 三  公務と私情 四  獲得と喪失 五  援護と庇護 エピローグ
  • ブラックボックス
    値引きあり
    3.8
    第166回芥川賞受賞作。 ずっと遠くに行きたかった。 今も行きたいと思っている。 自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。 自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。 昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。(本書より) 気鋭の実力派作家、新境地の傑作。
  • かあちゃん
    4.0
    私も周五郎作品を読み返す度、失ったものを取り戻すような気持ちになる。それはかつての日本の風景であり、人の情であり、親から伝えられた仕来りであり、恥を感じる心でもある(宇江佐真理・巻末エッセイより)。女手でひとつで五人の子供を育てているお勝と、その家に入った泥棒との心の通い合いを描いた表題作をはじめ、山本周五郎が、人間の“善なる心”をテーマに遺した作品から、全五編を厳選。文庫オリジナル。(編/解説・竹添敦子)
  • 義経になった男(一) 三人の義経
    3.5
    嘉応二年(一一七〇年)。朝廷が行った強制移住で近江の国に生まれ育った蝦夷のシレトコロは、まだ見ぬ本当の故郷―奥州―を想っていた。十三歳の春のこと、三条の橘司信高と名乗る男があらわれ、シレトコロは奥羽に連れて行かれる……。それは、後の源義経の影武者とするためだった。一方、鞍馬山の牛若は、「あなた様は、源氏のお血筋。平家を打倒し、天下に名をはせるお人」という言葉によって剣術の稽古を続けていた。そして〈遮那王〉と名乗ることになった十六歳の牛若は、奥州平泉に向かう決意をする。壮大なスケールで、新しい義経を描ききった、歴史小説の金字塔!
  • 猫は抱くもの
    3.9
    夜に開かれる猫たちの集会。沙織と朝まで一緒にいたい良男、ゴッホに自分を描いてほしかったキイロ、名前にあこがれる三毛の子猫らが集まり何を話し合っているのか覗いてみるとーー。つまらなく見えて大切なもの、自由としがらみ、生き方を選ぶということ。猫と人の幸せを巡る、せつなく温かい連作短編集。 不幸ではないけれど、 ちょっと寂しかったんだ。 累計50万部突破「猫弁」シリーズの著者が描く、猫と人間の”つながり“の物語 【もくじ】 はじめに  第一話 良男と沙織  第二話 キイロとゴッホ  第三話 哲学者  第四話 それぞれのクリスマス  第五話 ルノワール 文庫版あとがき 崖下の猫
  • 我が産声を聞きに
    3.7
    コロナ禍、夫の良治に乞われ、病院に同行した名香子。肺がんの診断を受けた良治は、今日からは好きな人と暮らし治療をすると告げて家を出てしまう。人生をやり直すという一方的な言い分に、二十数年の夫婦生活を思い呆然とする名香子。自らの命と真に向き合ったとき、人は何を選ぶのか。直木賞作家渾身の作。 ”もう一度” 人生をやり直したかったのは、 あなただったのか、それとも――。 自分のものなのに、こんなにも自分の力でどうにもならない人生を、 生まれてしまったという理由だけで、私たちは生きている。 角田光代(文庫収録書評より) 生まれ、生き、そして死ぬ。 それって一体何だ?  【目次】   0 兆し   1 影   2 告知   3 悪い冗談   4 苦い思い出   5 家出の原因   6 ミーコ   7 夫の恋人   8 失敗   9 帰郷  10 高級な終わり方  11 再会  12 枯向日葵  13 もう一度  14 産声    人生は作り上げられるのか 角田光代(「小説現代」2021年4月号掲載書評)    解説 國兼秀二
  • この世界で、君と二度目の恋をする
    -
    私は、過去を変える。 それがたとえ――許されないことだとしても。  付き合っていた少年・新から、突然別れを告げられた少女・旭。 思い出を引きずったまま高校生になったある日、新が病死したという知らせを受ける。 彼がつけていた日記帳を受け取った旭は、その日記に書かれた驚くべき【秘密】を知ってしまう。 「何度でも――何度でも、新に、大好きだよって伝えたい」 旭はそう願うが、それはとても不幸せで、幸せな【初恋のやり直し】のはじまりだった――。  カクヨムWeb小説コンテスト受賞の大ヒット作品が、遂に文庫化。号泣必至のラブストーリー。
  • 戦渦の神宝
    4.0
    昭和二〇年夏、敗色濃厚な太平洋戦争末期、考古学を研究していた大学生・外園武志は、帝国考古協会へ呼ばれ、三種の神器と並ぶ神宝・十種瑞宝の探索を命じられる。陸軍はその霊力を使い、戦局の挽回を図ろうとしていた。信長に奪われたともいう宝を探す最中、武志は『神事本紀』という古書に巡り合う。それには知られざる宗教の歴史と瑞宝の軌跡が記されていた。彼は巫女見習いの弓月眞理依や謎の男・煙藤四郎と古代の謎を追い求めるのだが……。傑作歴史冒険ミステリーの登場!
  • ダブル・トライ
    3.0
    7人制ラグビー×円盤投! 二刀流で東京オリンピック出場を目指す天才アスリートの 苦悩と奮闘を迫真の筆致で描く、新機軸スポーツ・エンタテインメント! 2018年、陸上日本選手権。 ある選手の活躍が、観客を魅了する。 7人制ラグビーの日本代表・神崎が円盤投の決勝に出場、日本記録に迫る成績を残したのだ。 もし円盤投で東京オリンピックへの出場を手にすれば、1964年の東京五輪以来の奇跡――。 前代未聞の「二刀流」アスリートの登場に世間は熱狂、神崎は瞬く間にスターダムを駆け上がっていく。 一方、新興スポーツ用品メーカー「ゴールドゾーン」の岩谷は神崎の才能に着目、彼のスポンサードに向けて動き出す。 長年取材し続けた著者だからこそ到達した、スポーツの「本質」がここにある。
  • 三号線の奇跡 好きとさよならが待つ電車
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    「俺もずっと、会いたくて会いたくて仕方なかった――。」 引っ越しで離れ離れになった大好きな翔と、再会の約束をしていたかのん。 けれど彼からの手紙はいつしか途切れ、 級友からも「翔はもう忘れてる」と聞かされる。 会いたい人に出会える、奇跡の電車―― 噂の三号線を思い出し、ホームへと駆け出すかのん。 そこで翔とは二度と会ってはいけない“秘密”を知ってしまう――。 「好き」と「さよなら」を届ける、号泣必至の連作短編。
  • 悼みの海
    3.8
    東日本大震災発生時、仙台の職場にいた川島聡太は、ライフラインが寸断されているなか、両親の安否を確かめるため、沿岸の故郷へ向かう。 半世紀後の同地は巨大な防潮堤に阻まれ、小学三年生の呼人は生まれて一度も海を見たことがなかった。 時を超えて二人に訪れる真の復興と奇跡を描く、著者渾身の感動長編。 本書は宮城県気仙沼市がモデルの架空の町を舞台とする「仙河海サーガ」シリーズの1作。 (『潮の音、空の青、海の詩』改題)
  • 夜露がたり
    3.8
    1巻1,925円 (税込)
    「どいつもこいつも、こけにしやがって」「難儀だね、身内って奴から逃れられないものさ」、追い詰められ女と男は危うい橋を渡ろうとする。「あの場所の生まれでなければ」と呪い、「死んどくれよ」と言葉の礫をぶつけながら、その願いが叶いそうになると惑う。ここに江戸八景の本物がある。「傑作」と呼ぶしかない短篇集。
  • のち更に咲く
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    藤原道長の栄華を転覆させようと都を暗躍する盗賊たち。道長邸で働く女房・小紅は、盗賊の首魁が死んだはずの兄との噂を知り探索を始める。その過程で権力を巡る暗闘とそれに翻弄される者たちの恨みを知った小紅は、やがて王朝を脅かす秘密へと辿り着き――紫式部、和泉式部も巻き込んで咲き誇る平安ロマン、艶やかに開幕。
  • ちびねこ亭の思い出ごはん~かぎしっぽ猫とあじさい揚げ~
    4.0
    千葉県木更津市の書店で店長を務める五十嵐さくらは、本部から閉店の計画を聞かされ仕事を辞める覚悟をしていた。そんなとき、亡くなった人とひととき会うことができるという内房にある食堂の話を聞く。さくらは、彼女が中学生の時に本好きになるきっかけを与えてくれた女性教師との再会を願い足を運ぶのだが……。世界16か国で翻訳出版が進行中! あたたかい感動が胸を打つ大好評シリーズ第8弾。
  • マヨナカキッチン収録中!
    4.1
    1~2巻759円 (税込)
    テレビ番組制作会社で働く浅生霧歌は、深夜の料理番組『マヨナカキッチン』アシスタントプロデューサーだ。ライフプランなんて考える暇もない忙しさに、「このままでいいのかな?」と迷いを抱えつつも、誰かの心に残る番組を作りたいと仕事に奔走する浅生。不機嫌な出演者、ロケでの連絡ミス、深夜におよぶ編集作業……番組制作の現場にはトラブルが付き物だ。そんな時、浅生は得意の時短料理でいざこざを解決していく! 働くすべての人に贈る、明日からちょっとご飯が作りたくなる、お仕事×お料理ストーリー!
  • 彼岸花 新装版
    -
    長女・おえいは庄屋を継ぎ、夫、そりの合わない実母・おとくと暮らしながら一家を切り盛りしている。妹・おたかは武家に嫁いだものの、しばしば実家を訪れては大八車で作物を持ち帰り、時には金まで無心する。ある日、おとくの不在を理由におえいはおたかの頼みを断り、2人の間に諍いが起きる。しばらく後、おたかの婚家から急な知らせが届き――(『彼岸花』)。江戸人情物の名手・宇江佐真理の真髄が散りばめられた傑作全6編。
  • パラダイス・ガーデンの喪失
    3.2
    葉崎市にある私設庭園〈パラダイス・ガーデン〉で、身元不明の老女の自殺死体が発見された。庭園のオーナー・兵藤房子は自殺幇助を疑われるがもちろんまったく覚えがない。葉崎署の二村貴美子警部補が捜査に乗り出すが、そうこうするうちに誘拐、殺人、詐欺などなど複数の事件が発生! 一体なにが起こっている? トリッキーでビターな若竹ミステリー最高傑作!!
  • アウシュヴィッツのタトゥー係
    4.2
    第二次世界大戦下の「絶滅収容所」アウシュヴィッツで、生き延びるため同胞に鑑識番号を刺青し名前を奪う役目を引き受けたユダヤ人の男。彼はある日、その列に並んでいた女性に恋をした。「必ず生きて、この地獄を出よう」と心を決め、あまりに残酷な状況下で自らもあらゆる非人間性に直面しながら、その中でささやかな人間性と尊厳を守り抜くために重ねた苦闘と愛の物語。実在のタトゥー係の証言をもとに書き上げられ2018年に刊行された原書は、全世界350万部のヒット作となった。
  • 青い孤島
    3.9
    俺は小さな広告会社で「無能」といわれて働く小島佑。この名前のせいで僻地の小島へと島流しにされてしまったんだ。しかも「島を活性化させるアイデアが出るまで戻るな」と社長に意地悪されてしまう。辿り着いた小鬼ヶ島では、島の住人がなぜか東西で対立していて空気は険悪。同調圧力って怖いなぁって思っていたら、たまたま同じ船で来島した絶世の美女・るいるいさんのブッ飛んだアイデアに巻き込まれて、まさかのリアル・ロールプレイング・ゲームが始まる。俺も島もヤバいことになってきたぞ~!
  • 海神(わだつみ)
    4.2
    東日本大震災で被災した三陸沖の島に現れた復興支援のプロ・遠田政吉。行政の支援も届かない地獄で救助、遺体捜索などに奔走し、救世主として信望を得るが、のちに復興支援金の横領疑惑が発覚する。島出身の新聞記者、菊地一朗が疑惑の解明のため遠田の過去を探り始めると、そこにはおぞましい闇が――。けんご氏の激推しと映画化決定で再注目の『正体』、『悪い夏』で大ブレイク中の著者が放つ骨太の社会派ミステリー!

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