無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2024年01月06日
愛と快楽にまみれた出口のない現代人の地獄…
虚無感、喪失感、絶望…なんとも言い難い感情を味わった。
馬人間、女秘書、溶骨症の少女、奇怪な人物を通して描かれる。
やはり安部公房先生の作品は衝撃的です。
⚫︎良き医者は良き患者
⚫︎動物の歴史が進化の歴史ならば、
人間の歴史は逆進化の歴史
⚫︎明日...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月13日
いやー、安部公房の作品の中でよもやこんなに理解できないとは。自分の感性が死んだのかと不安になる。
ただ巻末の解説をよみ、「うわー!さすが安部先生!」となった。この小説は、分かりやすくてはいかん、順序立ててはだめなのだ。
まず時系列が掴みにくい。「今」か回想かの境が判別しにくく、全部読んでも半...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月08日
性描写のオンパレードの中に、グロテスクな描写あり。
時代背景としては、売春を筆頭に性行為が軽視され始め、スポーツ化したというところからこういった内容になったようですが、登場人物がカオス過ぎて惹かれる。
病院=社会、ということは混乱を意味しているよう。
迷路のような想像できない病院内や地下道は、そのま...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月07日
妻を救急車によって攫われた男がその行方を追うにつれ、組織としての病院と患者、そして医師に撹乱されていく話。「盗聴」という行為をもって、社会における性の統制と計画的な消費を断片的に描写しています。
もっともらしい言葉を使って概要を述べるのは簡単なのですが、ではこの作品は何を示したかったのか?といった...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月12日
小説内で登場する架空の病院内および市街地がとても精密に描写されていることに驚いた。作者は当初地図を描いて載せようとしたほど(全集26・構造主義的な思考形式)作品内の空間設定が練られていることがわかる。
作品の冒頭は主人公の妻が連れ去られてから4日目の早朝、報告書というかたちで読者に提示される。そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月23日
●あらすじ
ある夏の未明、突然やって来た救急車が妻を連れ去った。男は妻を捜して病院に辿りつくが、彼の行動は逐一盗聴マイクによって監視されている……。二本のペニスを持つ馬人間、出自が試験管の秘書、溶骨症の少女、〈仮面女〉など奇怪な人物とのかかわりに困惑する男の姿を通じて、巨大な病院の迷路に息づく絶望的...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。