作品一覧

  • ことば探偵 金田一京助の秘密
    4.0
    1巻3,190円 (税込)
    アイヌ語研究の基礎を築き、明解国語辞典をはじめ、三省堂国語辞典、新明解国語辞典や新選国語辞典といった多くの国語辞典の監修者。そして、私たちが今使っている「現代かなづかい」を唱えた学者の実像に迫る評伝。親友・石川啄木との濃密な交流も興味を引く知的探求書。
  • 胡堂と啄木
    -
    1巻2,640円 (税込)
    日清戦争に勝利し、維新以来目指してきた近代国家への地歩を固めつつあった日本。その後の日本の政治・経済・文化を担う人間は盛岡に集まっていた。後の内閣総理大臣・原敬、海軍大臣・米内光政、陸軍大臣・板垣征四郎、鹿島組の鹿島精一、言語学者・金田一京助……。錚々たる顔ぶれが並ぶ中、銭形平次捕物帖を著した野村胡堂と、早逝した天才歌人・石川啄木もいた。そんな二人の交流を描いた評論。
  • 乱歩と清張
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    江戸川乱歩と松本清張。日本ミステリー界に燦然と輝く二大巨匠の歩みを丹念に追った本格評伝。時代や育ちは違っても、ミステリーという一点で繋がった二人は友かライバルか。読み応え十分。

ユーザーレビュー

  • ことば探偵 金田一京助の秘密

    Posted by ブクログ

    書名に「探偵」とついているが同じ金田一でも耕助ではなく、日本のアイヌ研究の第一人者にして辞書編集者としても著名な金田一京助の評伝である。ミステリの評論で高名な著者がなぜ金田一京助の評伝を?という疑問の答えは「あとがき」に書かれている。野村胡堂が旧制盛岡中学校で金田一京助や石川啄木と同窓であるという話をしたところ「金田一耕助が実在の人物だったとは知りませんでした」と言った人がいたというエピソードである。
    私自身も、金田一京助は春彦氏の父であるということが一番最初に思い浮かぶテイタラクで、アイヌ文学の研究に至っては聞いたことはあるけれど……くらいのものだった。なので、ちょっと話題らしいので読んでみ

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    2024年07月01日
  • ことば探偵 金田一京助の秘密

    Posted by ブクログ

    国語学者にしてアイヌ語研究者の金田一京助の評伝。知里幸恵について知りたくて、その師である金田一の生涯や考え方を知るために読んだのだが、金田一も相当な変わり者だった。盛岡の裕福な家に生まれたが、アイヌ語というマイナーな言語の研究に取り組んだため貧乏暮らしが続いた。さらに、若い時には石川啄木という貧乏神にまとわりつかれる。長女、次女、三女を幼くして亡くし、四女も成人したものの自殺してしまう。学問上でも、長く認められず万年助教授で、後継を期待した知里幸恵、真志保の姉弟に先立たれる。それでも明るく天真爛漫に生きたのはすごい。それにしても、なぜ日本語でなく国語なのか、現代かなづかいとは何か、宿題ももらっ

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    2024年05月29日
  • 乱歩と清張

    Posted by ブクログ

    活躍時期はズレているが本書にある通り現代でも残っているミステリー作家2人の邂逅と歴史。松本清張は江戸川乱歩の初期短編は評価しているがそれ以降は切り捨てているし筆者も同様の評価をされている。戦後の乱歩は創作力が枯渇して編集者として生きたといえよう。その編集者として熱くプッシュされたのが松本清張であり日本推理小説の大御所となっていく流れは面白い。(横溝正史が復活大人気を遂げるのは清張の隆盛以降の事)
    2人とも絵とかデザインにも才があるとの事。清張も参考にしたというが2人ともスタイルは違うけど文書が抜群に読みやすい。それでも個人的には小説以外なら乱歩作品は漫画向け、清張はドラマ向けの気もする。清張の

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    2024年01月03日

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