あなたと食べたフィナンシェ

加藤千恵

家を出るお父さんが教えてくれたアンキモの味。引っ越す友達と分け合ったグミ。仕事を辞めて久しぶりに作るキュウリのサラダ。恋人に別れを告げられ、目の前で冷めていくビスマルクピザ。子どもと食べる初めてのフライドポテト。恋、仕事、親との別れ――人生の忘れられない場面には必ず食べものの記憶があった。珠玉のショートストーリー+短歌集。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: 幻冬舎
• 掲載誌・レーベル: 幻冬舎文庫
• 電子版発売日: 2024年03月07日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★★]

こういうの大好き！食べ物とともに描かれるほっこりだったり切なかったりするストーリーが良い！寝る前によく読んでました

[ブクログ · ★★★★★]

たまたま読みやすそうと思って手にとった1冊。
食べ物に関する短編集がたくさん入っていて一話が短いから読みやすかった。
しかし、どの話もテイストが全部違って振り幅がすごいなと思った。
家族、恋愛、友情など。
どんな苦しみの中にいても美味しいものを美味しいと感じることができたらそれだけでOKでまだ大丈夫なのかもしれない。

[ブクログ · ★★★★★]

短編集で読みやすかった！

綺麗な言葉が刺さり、個人的にはとても好きだった。
私のイチオシは｢蒸し鶏とワカメのおにぎり｣

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｢初めて、感想をなんて書いたらいいのか分からなくなった。でも、"食べる"という時間は、改めて大切なのだと感じた。｣

[ブクログ · ★★★★★]

食を中心とした日常のワンシーンを切り取ったような話なので、1話自体はサクッと読める。
それぞれの生活にせつなさがそっと寄り添っている作品集。

[ブクログ · ★★★★☆]

ショートストーリーと短歌の構成で、
食べ物と記憶が結びついた話
物語の余韻に浸っているところに、短歌がスッと入ってくる
日常の食べ物を通して、ささやかな温かさや、淡い切なさを感じれるお話しでした

[ブクログ · ★★★★☆]

人生の大事な出来事と一緒に思い出す印象的な食べ物。それはフィナンシェだったり、アンキモだったり、キュウリのサラダだったりする。食べるって大事なことだと思うし、食べることは生きることにつながると思った。

[ブクログ · ★★★★☆]

ピザトーストよりこっちの方がいい！
恋愛だけが人生ではないから
人と出会うとき別れるときの食事って一生もの

[ブクログ · ★★★★☆]

そのへんにありそうなさらっとした愛しさやさみしさが並んでとても良い〜。以前に読んだピザトーストが結構すきだったからこっちも読んでみたけど、やっぱりなにもかもちょうどいい。読みやすくて、重くなくて、物語を締めくくる短歌がいい味を出していて、なんか落ち着く。

[ブクログ · ★★★★☆]

短編集で時間がなくても区切りよく読むことができた。
リアルな話も、少しSFぽい話もあって読んだらお腹が空いた。
読む年齢や状況で感じ方が変わるのかなと思った。
人生の節目に読み返したい。