-196℃のゆりかご

-196℃のゆりかご

1,485円 (税込)

7pt

母はなぜ、義母だと嘘をついたのか。

明日見つむぎはごく幼い頃に父と母を亡くし、母方の親戚である奈緒に引き取られた。奈緒は心に不調を抱えながらも「義母」としてつむぎを懸命に育てる一方、心の距離を取ることにはこだわり、「母」と呼ばれることをかたくなに拒んでいた。

そんなある日、病院から奈緒が倒れたと連絡が入る。持病の子宮腺筋症が悪化し、大量に出血したのだという。急ぎ病院に駆けつけるつむぎだったが、そこで医師から奈緒の病状だけでなく、奈緒がつむぎの実の母親であることも告げられる。

信じがたい話に愕然とするが、医師が持つカルテには、たしかにこの病院で奈緒がつむぎを出産したことが書かれていて――。

母はなぜ、義母だと嘘をついたのか。18年間隠された出生の謎を追う、現役医師作家が描く圧巻の家族小説。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    226ページ
  • 電子版発売日
    2024年03月19日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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-196℃のゆりかご のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    義母の奈緒が倒れたと病院から連絡があり電話を受けたつむぎが医者から告げられたのは実母だったという事実。戸惑いどうしていいかわからず考えた末、真実を知ろうと行動する。どうなるのか気になって一気読みでした。感動。

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    夢中になって読み進みました。
    良いか悪いかは私には全然わからないから、置いとくとして…

    平気で子供を殺したり、産まなければよかった…と口にする人がいる一方で、切実に子供を望んでいる人もいる。

    複雑な家庭もたくさんあるし、心に病を抱えている人もたくさんいる。

    人の心はみんな別々で考え方も感じ方も

    0
    2024年10月25日

    Posted by ブクログ

    体外受精、不妊治療、虐待、自傷、家族の話でした。

    次々と、先が読みたくなって、読み進み、面白かったです。

    でも、やはり、登場人物の心の闇というか、痛みというか、傷ついた心が、
    (私は、オーディブル、聞く読書のため)耳からはいってきて、聞くのがつらかったり、疲れたり。

    それぞれ、傷があって、ちょ

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    ずっと気になっていて、読み始めたら一気に最後まで読んでしまいました。一児の母になった今だからこそ、色々な視点から考えることができました。

    子どもは授かりものとは言いますが…子・親・子をもつことに関わる人々の様々な気持ちに思いをめぐらせることのできる1冊でした。

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    母の立場と責任を引き受けるからこそ、絆を築くことができるのかもしれない。毎日子供と繰り広げている泥臭い毎日を幸せと感じた。

    −196℃に詰めこまれた命。産む権利、出自を知る権利、それを人の技術を介在することによって複雑になるよなぁと思う。

    0
    2025年03月24日

    Posted by ブクログ

    ☆4.3

    液体窒素の一気圧での温度がマイナス196℃。
    受精卵のゆりかごということで、家族のあり方を、考えさせられた。
    事情はいささか複雑で、両親の胚を着床させて、両親の子を宿し、娘を出産するが、遠縁の親戚が引き取った程で、義母として、自ら腹を痛めた娘を育てる、精神的に疾患のあるというか、ある種P

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    物語の世界に引き込まれたし、意外な展開もあり、どんどん読むことができた
    不妊で悩む人達の苦悩と、凍結胚で生まれてきた人の苦悩も感じることができて、良い作品だと思った

    0
    2024年12月13日

    Posted by ブクログ

    母子家庭で育ったつむぎは、遠縁の義母と二人で暮らしていた。優しいけど、距離のある関係。モヤモヤする気持ちを抱えていた。ある日、義母が産婦人科に救急で運ばれ、そこで衝撃な事実を知る。

    親になるとは、すごく大変で覚悟のいることなのだと、改めて思った。保身に走るのではなく、子どものために、自分とも向き合

    0
    2024年10月04日

    Posted by ブクログ

    幼い頃に父と母が亡くなり、義母と一緒に住むことに・・・
    ある日、病院で義母は本当の母だったと知る・・・
    なぜ、義母は嘘を貫き通したのか・・・

    体外受精の本当の意味を知れる命と向き合う小説だと思います。
    体外受精の生々しさを感じることができる表現がすごく感じます。

    世間では体外受精の偏見があると思

    0
    2025年05月08日

    Posted by ブクログ

    母子家庭の主人公つむぎは、精神面が弱い義母と距離を保って暮らしている
    ある日、義母が産みの母であることを知る
    ショックと怒りと不安と色々な感情が渦巻く
    自分の足元が音を立てて崩れていくような感覚に陥り、にっちもさっちもいかない

    自分の誕生に不安になりながらも、真実を求めて調べ始める
    そこで知る絶望

    0
    2025年03月14日

-196℃のゆりかご の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    226ページ
  • 電子版発売日
    2024年03月19日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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