まぎわのごはん

まぎわのごはん

小説・文芸
858円 (税込)

4pt

現役医師が描く圧巻のデビュー作!

修業先の和食店を追い出された赤坂翔太は、あてもなく町をさまよい「まぎわ」という名の料理店にたどり着く。

店の主人が作る出汁のおいしさに感動した翔太は、店で働かせてほしいと頼み込む。念願かない働きはじめた翔太だが、なぜか店にやってくるのは糖尿病や腎炎など、様々な病気を抱える人ばかり。

それもそのはず、「まぎわ」はどんな病気にも対応し、患者に寄り添った食事を提供する、特別な食事処だったのだ。

塩一つまみ気軽には使えない店の正体に戸惑いを隠せない翔太。そんな中、翔太は末期がんをわずらう元モデル・如月咲良のための料理を作ってほしいと主人に依頼され――。

病と向き合う若き料理人の葛藤と成長を現役医師が描く、圧巻の感動作!

(底本 2021年6月発行作品)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    まぎわのごはん
  • タイトルID
    :
    961598
  • ページ数
    :
    384ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年06月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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まぎわのごはん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    棚刺しで目があって借りた。初読の作家さん。

    闘病中の方が身近におられる人には読むのはしんどいのではないやろうか…
    と、思うような本やった。わからんけど…。

    (わたしの)年齢が年齢やからかもしれへんけど、ある意味すんごい「死」を感じる話やったなあ。
    あっ、わたしにも残された時間なんて少ないな
    と、また思った。最近ほんま、こればっかり感じてしまう(笑)。
    しかも今までとその解像度が違う。

    老いは病気ではないけど、作中で翔太が感じてたように

    「未来があるのが当たり前」

    の、「前提」がぼんやりと見えているくらいの解像度?

    未来があるのが当たり前と思っていない、まではいってないけど、
    「この人は『未来があるのが当たり前』と、思ってるんやなあ」
    と、いうのが他者を見ていてなんとなくわかるというか? いやややこしいし、えらそうやな。

    まあもちろんそれには「わたしにもそんなころがあった」が、含まれるんやけど、なんやろうねえ、他者に対して

    「この人にも事情や都合がある」

    と、いうことをまったく考えないタイプのことかな。
    単に性格の問題もあるかもしれへんけど、いやいや、生きてりゃみんな事情や都合があるもんやん。

    若いうちは自分自身のそれで手一杯、世界はそれがすべて、みたいになるけど、変な話、
    「みんなそう」
    なんよね。

    自分自身はものすごい事情があって、周囲はのほほんと生きてるように見えたり、苦労してへんように見えるんやけど、その人にもその人の「ものすごい事情」がある。云わんだけで。見せんだけで。

    そこに考えが至っていないのかどうかは言動の端々にどうしても出る。それがいいとか悪いとかではなく。
    自分自身の「ものすごい事情」はそれはそれでいい。大変でいい。自分が世界の中心でいいし、むしろそうすべきやけど、何がアレって、
    「『自分のものすごい事情』をわかってくれない周囲は無神経」
    などと周囲を下げるような言動をすることが、
    「他者にも都合がある」と、いう想像に至らないタイプ
    で、ひいては
    「未来があることを当たり前に思っている」
    ように感じる、ちゅう感じかな。

    後半はかなり飛躍してるけど、飛躍している部分は
    「他者の都合を考慮できない人はたんなるわがままなのでは」
    ちゅう話で、そもそも、わがままを通せることが、未来があることを当たり前に思ってる、ちゅう感じ。

    あ、やっぱり飛躍するか。笑

    聞き分けのいい人になるべし、と、言いたいのではないけど、わがままを通すことに対する対価を払えると当たり前に思っているところに、未来を贅沢に使ってるかな。

    とはいえわたしも全然、病気や死、そもそも病院にほぼかかわらんまま50年生きてきている。ありがたい話すぎる。
    この先はそういうわけにもいかんやろけど、とりあえずはできることを毎日やろうと思った。

    (何)

    著者の他タイトルも読んでみようかなあ。
    ちょっとクセはあれど(あと、この話に関しては登場人物にそこまで移入できなかった)(何やねん)、むきだしの感情がぐっとくるところもある。
    生きるって成長するってことやなと思えたので、読んでよかったなと思う。

    0
    2026年06月20日

    Posted by ブクログ


    『あしたの名医』がお面白かったので、藤ノ木優さん3冊目。こちらはデビュー作のようです。

     赤坂翔太は見習い料理人。
    包丁の技術はあるし、練習も欠かさないのにいつまでも料理を作らせてもらえず、腹を立てて店を飛び出す。

     偶然見つけた『まぎわ』というお店のお雑炊に惚れ込み、そのまま修行させて貰うことに。

     実はこのお店、事情がある人達のための料理店でした。重度の糖尿病患者や、癌で余命わずかな人、重度の食物アレルギーのある女の子などなど。みんなの健康状態を把握して、制限内で食事を出してくれる。

     面白かった。先が気になってすいすい読みつつ、知らない飾り切りや料理はググったり。翔太が人として成長していくのが嬉しかった。

     現役医師で作家さんな藤ノ木さん。知念実希人さん、中山祐次郎さんに続き3人目。(私が知る限りで)

    0
    2025年06月11日

    Posted by ブクログ

    あれから意外にも早く、タイミングが合うってこういう事ですね。出だしのヤンチャ振りに芝親方の丁々発止にスったもんだの住み込みに、一気に通り過ぎて、でもどん読めたなあって 医師の立場からなので真実味があるし、咲良さんの担当医のパソコンから目を離さないとか情けなくてでも事実あるので、悔しかった。マスターが本当の先生でみんなそうだといいかな、マスターも奥さんに患者と同じ言葉を掛けれなくて悩んだ所が、深いな。蛤のお吸い物飲んでみたいな、咲良さんの死と逃げずに向き合う、咲良さん自身も綺麗を最後まで。まぎわで働くのだね

    0
    2025年05月28日

    Posted by ブクログ

    「まぎわ」って、何が起こる間際なのだろうか?藤ノ木優さんの作品からすると「いまわ」のことだろうか?
    若い料理人の翔太が兄弟子と反りが合わず店を飛び出した先に、拾ってもらった店が、特別な料理店だった。藤ノ木さんの作品は名前に「翔」がつく登場人物がやたら目に付く。そして店の名前が・・・。

    拾ってもらった料理店は、マスターと呼ばれる優しい料理を作る元医者がいた。元寿司職人でオーナーの親方と呼ばれる芝、小夜、この2人がマスターとともにこの作品を引き締めている。翔太の未熟さをより際立たせることで、「まぎわ」の意味を強調しているように思えた。小夜が翔太と話している時に、人差し指を挙げて語る場面は、天久鷹央を垣間見た、その場面だけだが。

    余命幾許も無くなった時、私は何をするだろう。やはり美味しそうな料理を少しでも口にしたいと思う。世界を見て回るのも楽しいが、元気でなくなればそうはいかないだろう。絵画を見たり空を眺めたりしながら、優しい人と料理を味わいたい。そんな気持ちにさせられた。
    相手に寄り添う気持ちは口にするものにとって最高の味わいをプレゼントしてくれる。

    0
    2024年11月19日

    Posted by ブクログ

    食ってやはり生きる上で最も大切なものだと思った。
    だからこそ、自分の食べたいもの、好きなもの、美味しいものを食べることが幸せなのだと思った。
    お医者さんも料理人さんもすごい職業。

    0
    2021年09月28日

    Posted by ブクログ

    こんな素敵なお店現実にはないんだろうけど、人の最期が、お料理が、人物像が全てとてもリアルで、とても泣けるお話でした。

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    きっと涙無くしては読めない小説だろうと手にしました。期待を裏切らないお話でした。リアルに通う内科の先生も言っていた事が頭に過る一言‥日々の食事が血となり肉となり骨となる。どんな時も食べる事は大事なんだとつくづく思いました。そこに加えた作り手の想いが更に心温まるものとなっておりました。

    0
    2026年10月10日

    Posted by ブクログ

    『あしたの名医』の著者のデビュー作品
    魂の出汁で作った最高のお・も・て・な・し

    物語の舞台はちょっと変わった料理屋
    「まぎわ」 まずは暖簾をくぐってみた
    読み進めるとすぐに疑問に感じた。
    「まぎわ」のマスターの過去、なぜ医者を辞めてまで料理人に?そして出汁へのこだわり。
    物語後半にマスターの悲しい過去が明かになるが、現役医師の著者が描く闘病生活の描写はあまりにもリアルで重い。
    そして、マスターの「生きるって何だろうね」という言葉。
    最初は亡くなった奥さんの罪滅ぼしのように見えて切なかったけれど、お客さんの笑顔に救われていく姿を見て、医療で救えなかった心をあたたかい一杯の出汁で救いたい。奥さんが最後に食べたお粥で見せた笑顔のように。そんな想いがこもっているのかなと感じた

    特に余命わずかの咲良のために試行錯誤を繰り返した「桜の料理」を提供する描写は涙がポロポロ落ちる。
    最期まで自分らしくあろうとする咲良の姿とささやかな願いが叶った瞬間の笑顔が忘れられない。

    「まぎわのごはん」はお客さんの最後の想いを叶える最高のお・も・て・な・しだ。
    生きるということは食べること。
    自分の大好物、想い出の味、病気と闘っている人達に生きる希望を与えてくれる心のごはん。

    あぁあ、あっという間に面白くて完食してしまった。マスターと翔太に「おかわり」をお願いしたいが残念ながらないようだ。
    心もお腹も満たしてくれる最高の一冊だった。
    ご馳走さまでした。

    0
    2026年03月06日

    Posted by ブクログ

     小学館が創設した「食」に関する新レーベル「おいしい小説文庫」。2020年、コロナ禍の非日常だからこそ、食小説を通じ読者の心に彩りを添えたい、との思いで立ち上げたとのこと。その内の一冊です。

     ところで、現役医師兼作家さんて結構いらっしゃいますね。本書の著者・藤ノ木優さんもそうで、本作がデビュー作とのこと。今回初読みでした。

     末期患者専門の料理を提供する店「まぎわ」を舞台に、終末期医療の一つのあるべき姿を提示するとともに、人の心や店の流儀が解らない半端な青年・翔太が、人の想いや最後の晩餐を叶えることに喜びを見出し、料理人として成長していく物語です。

     翔太の、包丁の技はあれど心が伴わない、イラッとさせられる描写も意図的なんでしょう。そして、人へ寄り添う手段として「食」も多大な貢献要素なのだと気付かされます。
     なんだか、小川糸さんの『ライオンのおやつ』を思い出しました。食は大事ですね。

     「まぎわ」は確かに「死の間際」かもしれませんが、料理で患者に寄り添って満足してもらえるのなら、残り少ないけれども新たな「生」を燃やすきっかけとなる「出発間際」とも言える気がします。

     こんな「心」のこもった料理を提供されたら、涙なくしていただけません。架空の物語ながら、目に浮かぶ料理と本小説の提起に、心穏やかに手を合わせたくなります‥。美しい物語でした。

    0
    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    まぎわの料理とは、「死ぬまぎわ」の料理だった⁉️
    「ありがとう。私の人生で、一番美味しくて、一番楽しくて、一番美しいご飯だった」

    「料理を作り続けて欲しい。翔太さんの料理には、人を救う力があるわ。私が亡くなった後も、沢山の人を助けてあげてね」

    現役医師が描く圧巻のデビュー作!

    修業先の和食店を追い出された赤坂翔太は、あてもなく町をさまよい「まぎわ」という名の料理店にたどり着く。

    店の主人が作る出汁のおいしさに感動した翔太は、店で働かせてほしいと頼み込む。念願かない働きはじめた翔太だが、なぜか店にやってくるのは糖尿病や腎炎など、様々な病気を抱える人ばかり。

    それもそのはず、「まぎわ」はどんな病気にも対応し、患者に寄り添った食事を提供する、特別な食事処だったのだ。

    塩一つまみ気軽には使えない店の正体に戸惑いを隠せない翔太。そんな中、翔太は末期がんをわずらう元モデル・如月咲良のための料理を作ってほしいと主人に依頼され――。

    病と向き合う若き料理人の葛藤と成長を現役医師が描く、圧巻の感動作!

    0
    2023年10月14日

まぎわのごはん の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    まぎわのごはん
  • タイトルID
    :
    961598
  • ページ数
    :
    384ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年06月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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