生きる演技

生きる演技

2,475円 (税込)

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家族も友達もこの国も、みんな演技だろ――元「天才」子役と「炎上系」俳優。高1男子ふたりが、文化祭で演じた本気の舞台は、戦争の惨劇。芥川賞作家による圧巻の最高到達点。

かれはこの場のぜんぶを呪っている。
それを才能といってもいい。
そして演じるちからに変えている。

「最高に読み応えがあり、かつ唯一無二の印象がある。時代のフロンティアに刺さっている。」――古川日出男(朝日新聞文芸時評)

「間違いなく、作家・町屋良平のキーとなる作品」―山﨑修平(週刊読書人文芸時評)

本心を隠した元「天才」子役・生崎(きざき)と、空気の読めない「炎上系」俳優・笹岡(ささおか)。性格は真逆だが、同じように親を憎み、家族を呪い、そして「家族を大事に」というこの国が許せない。互いの本音を演じあうふたりはどこへ向かうのか――?

「今この国の空気」を生きるすべての人へ問う衝撃作!

「デビューから7年のすべてを投じました」――町屋良平

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生きる演技 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    家族も友達もこの国も、みんな演技だろ。
    フィクションと現実の狭間で生きる高校生の2人。
    自己/他者、過去/現在/未来/、フィクション/ノンフィクション、それぞれが全部曖昧な世界で私たちは何かを演じている。それらが全部なくなって残るものが本当の自分?残るものなど果たしてあるのだろうか。

    0
    2024年05月29日

    Posted by ブクログ

    揺さぶられた。
    生きていることそのもの、他者を分かろうとすること、自分を分かろうとすること、それら全てが。
    現実と虚構のあわいを突く。

    0
    2024年03月14日

    Posted by ブクログ

    この本を今読めてよかったな
    4回ぐらいずっと考えていたことにクリティカルなことを言われて今まで本を読んでいてここまでなったことはなかった
    自分が10年ちょっと前に高校生だったことを思い出して、これぐらいのことは考えていた気がするし、考えてなかった気もする
    嵌まらない人には一生嵌らないのだろう 
    親と

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    文体、文量、リアルな重たさに圧倒。
    そりゃ生きていればどこかしらでみんな演技してるよね。

    友達といる時、家族といる時、多少なりとも違うでしょ
    ってことが物語を通してぶつけられている感じ。
    出てくるキャラクターの生い立ち、家族関係もなかなかだからより心にずっしりきてしまう。

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    熱量を帯びた文体に圧倒される。
    私たちは演技なしには生きてさえいけない、みんなと同調することで生きることを正当化しているだけだと。ならば僕らはもはや幽霊なのでは?
    そういったことは考えたことがあるが、しかし暴力や攻撃性に繋がってしまうのか、と作者の他者性を実感するよりなかった。

    0
    2024年07月22日

    Posted by ブクログ

    誰目線なのか分からず、読むのに苦労した。登場人物の心情に共感するのが、なかなか難しい。演じることで、自我が解けるのか。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    2人の少年の話。重い。文章はなめらか。
    境遇に恵まれず生きる演技をすることで本音が言える。結末に驚いた。

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    会話の部分がおおくて、たんたんと物語が進んでゆくなあと思って読んでいた、地の文がないのはいいのだけれど、、存在に問いかけられるようなものというよりは、自分が歩めなかった青春をみているようなきもち

    0
    2024年06月21日

    Posted by ブクログ

    日々のやりとりの軽率さと、文化祭で米軍捕虜虐殺事件を取扱う重苦しさの対比があって、そのアンバランスを主人公らが抱える家庭環境の複雑さが一層ぐらつかせている感じ。暴力的なまでに視点が移り変わるせいで、読む側も置いていかれそうなほどとにかくブレを感じた。

    「現実における演技」というものを覚え馴染ませて

    0
    2024年05月10日

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ事のない、異質なものを読んだことは感じとれたのだが、独特の文章運びのおかげで、『彼』が今どちらなのか、時間や空間が何処からどこへ飛んだのか…など追いきれない瞬間が多く、読みづらかった。
    意図的に狙ってる気もするのだが。

    0
    2024年04月15日

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