1R1分34秒(新潮文庫)

1R1分34秒(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

デビュー戦を初回KOで華々しく飾ってから、3敗1分けと敗けが込むプロボクサーのぼく。そもそも才能もないのになぜボクシングをやっているのかわからない。ついに長年のトレーナーに見捨てられるも、変わり者の新トレーナー、ウメキチとの練習の日々がぼくを変えていく。これ以上自分を見失いたくないから、3日後の試合、1R1分34秒で。青春小説の雄が放つ会心の一撃。芥川賞受賞作。(解説・町田康)

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1R1分34秒(新潮文庫) のユーザーレビュー

3.8
Rated 3.8 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    負け越してトレーナーに見放されたボクサーが、新しいトレーナーと共に次の試合に向けて、と言うストーリー。話自体は単純だが、主人公はボクサーとしての自分を見失っており、それを取り戻すというのがある。スポーツ小説のようで純文学という感じ。

    場面の切り替わりが独特で、少し戸惑ったが面白かった。ページ数も短

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    町屋さん、芥川賞受賞のボクシング小説

    プロボクシングの試合って、独特だ
    何ヶ月も準備して、命を文字通り削って試合をして、それまでの準備の全てが、たった数分の試合で試される
    だからこそ、負けの記憶は全ての否定として残る
    だからこそ、勝負に上がることはとても怖い

    その全てを、曖昧化した主人公の一人称

    0
    2021年12月26日

    Posted by ブクログ

    ウメキチに出会ってから加速的に面白くなった!
    主人公が自分自身、ボクシング、勝利に
    真正面から向き合っていく姿がかっこいい。
    中途半端じゃない真剣だからこその恐怖。

    ウメキチも、ガールフレンドも、友人も
    最高だったなぁー!
    河辺で友人の前でシャドウするシーンと
    対戦相手が決まってガールフレンドに恐

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    自分の心の葛藤を、下手に綺麗にせず葛藤のまま書かれた文が多く、印象に残った。
    爽やかなスポーツ小説といったものではないが、登場人物たち全員に対して、わかるよ、頑張ってくれ、報われてくれ、、と思わずにはいられなかった。

    170ページ程度だが、描かれている期間も1年程度(?)と短く、密度の濃い話だと感

    0
    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

    本作はスポーツ小説ではなく、著者渾身の青春文学だ。
    解説を入れて182頁と短めの小説だが良い意味でスラスラと読ませてくれなかった。「発見」が沢山あった。今後の糧にしよう。ボクシング知識皆無の私だが、ボクサーの方々の見えない苦悩が少し垣間見えたように思う。

    0
    2023年01月12日

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