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“テトロドトキサイザ2号踊ってみた”春夏秋冬――これは未来への焦りと、いまを動かす欲望のすべて。高2男子3人女子3人、「恋」と「努力」と「友情」の、超進化系青春小説。
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Posted by ブクログ
4.5/5.0 すごい! 学校にはあまり馴染めない男子、女子のささやかな日常が刻々とリアルに緻密に記されている。 大人になって振り返っても不思議な青春時代のあれこれがこの小説の中には確かに息づいている。
他人と自分は絶対的に違い、思考は共有できないということ。 さらには、自分の思考さえ人は言語化できないということ。 それでも、ひとは「バラバラのまま重なり合える」ということ。その美しさ。涙が出るほどの、美しさ。 この小説のやっていることは、星野源が「うちで踊ろう」で提示した世界の美しさと同じだと思う...続きを読む。 それぞれの登場人物の思考が、明確な区別なく、入り乱れる構造をとる本作。それぞれの思考は言語化されているようでありながら完全には言語化されえず、その人物自身にもその正体は把握できないし、まして他人にそれは絶対に伝わらない。 しかし、明確に違う人たちが同じ世界に同じ時間を生きて、四季が過ぎていくということ。その美しさに勝るものなどない、ということがはっきりと伝わってくる。 そして彼らの教室への馴染めなさ。それはかつての自分のそれで、その熱量のない馴染めなさ=それが決して切実な問題ではないということがとても気持ち良い。 類型的な学生生活の描き方を明確に拒絶することによって達成される、解像度の高い描写。 町屋良平は、やはり天才である。
文章は文学的な美しさを備えているわけではない。けれどそれがかえってこの作品のリアリティに貢献している。登場人物たちの心情の描写は丁寧に切り抜かれており、真摯で率直な文章が学生時代特有の青さと爽やかさを実感させる。 描かれるのは華やかな高校時代ではない。だが、相応に悩みはあって、風にさざ波だつ湖のよ...続きを読むうには起伏がある。かれらのような月並みな高校生活を小説として成立させた、そこにこの小説のよさがあると思う。
高校生の日常。 うまく言葉にできない想いをたくさん抱えてさらにもやもやする様子がはがゆい。 周りの家族や友達もそれぞれのゆずれない何かがあって上手くふるまえない。若いからそうなるのかもしれないが自分の周りの人達を大切にしてる感じは伝わってくる。
反抗期の弟をこどもだとして接しているかれ自身がまた、こどもで、自分の気持ちの成長に悩みながらに向き合っていくさまが良かった。わからない、としたところさすがに良かった。かれらや彼女らの友人としての関係が、深くなく、でも他人でもない淡白とは言えない関係で、リアルでとても良かった。思春期の心情がリアルで(...続きを読むと言っても、男子高校生の気持ちは知らんのだが)、なんだか良かった。
コミュニケーションが今一つ不十分で、不器用な高校生たち(男女6名)の四季を描いた小説。登場人物の主語や、平仮名が多い描写はクセがあって、読んでいて何となく馴染めなかった。不器用ながらも1つのこと(ダンス)に熱中する様子や、同級生たちと「つかず離れず」な不思議な距離感や、コミュニケーションが微妙にズレ...続きを読むたまま継続する状態は、読んでいて甘酸っぱい。 「あと少しだけコミュニケーションが通っていれば、後の展開は異なっただろうに・・・」という惜しい場面が沢山あった。高校生の頃って、チャンスが沢山あって、人生の分岐点が繰り返される毎日だったのかも知れない。
大人向けの青春小説を読んでいるかのような独特な世界観・独特な文章でした。 1年間にわたる高校生たちの友情や恋愛模様が描かれています。大きな盛り上がりというものはありませんが、話がディープな部分もあり、それに翻弄される高校生の心理描写を垣間見れます。爽やかな風が流れるというよりは、どこか無機質でドラ...続きを読むイな風が流れているような雰囲気でした。ダイレクトに描いているというよりは、間接的のようなどこか突っ伏した感じで遠くから高校生を描いていて、独特な青春小説でした。 特に特徴的なのは、文章でした。あえて一部を漢字から平仮名にする事で、堅苦しい文章から柔らかみのある雰囲気をさせてくれる印象がありました。全てわかりやすく漢字に変換していたら、堅いままで終わったかもしれません。 また、主人公を「彼」ではなく、「かれ」表記にする事で、かっこいい印象ではなく、あくまでも「普通」の高校生という印象がつきました。 あくまでも個人の見解なので、正解なのかはわかりませんが、これらが計算されているのであれば、町屋さんの文章力に凄みを感じました。 ただ、個人的にはこの作品を味わうには難解かなと思いました。相手に魅力を伝えるには、なかなか伝わりづらい部分もあり、良い意味で新しさを感じました。 馴染む人には馴染みますし、馴染まない人には水と油のように合わないのではと思いました。
青春小説。かなの使い方がおもしろく、非常に読みやすいけれど、淡々とした仄暗さと切なさがある。青春時代のジタバタやモヤモヤや家族や友達を俯瞰で描いたような感じ。
読後感というモノをこれまでそれほど感じてこなかったが、この本は終わり方のせいか、感じることが出来た。 最後、言語化できない悩みをダンスに投じ、それを見た他人が「なんか泣いてしまう」とうまく言語化できずに評価している。この終わり方はなんか良かった。
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