八甲田山死の彷徨

八甲田山死の彷徨

616円 (税込)

3pt

日露戦争前夜、厳寒の八甲田山中で過酷な人体実験が強いられた。神田大尉が率いる青森5聯隊は雪中で進退を協議しているとき、大隊長が突然“前進”の命令を下し、指揮系統の混乱から、ついには199名の死者を出す。少数精鋭の徳島大尉が率いる弘前31聯隊は210余キロ、11日間にわたる全行程を完全に踏破する。両隊を対比して、自然と人間の闘いを迫真の筆で描く長編小説。

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八甲田山死の彷徨 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月04日

    新田次郎氏の特長が活かされたノンフィクションの傑作。雪中彷徨の表現の迫力に引き込まれた。事実と描写のマッチに圧倒された。

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    Posted by ブクログ 2022年06月20日

    リーダーシップや組織のあり方ついての研修中に事例研究として取り上げられた本。神田・徳島各大尉について、じっくり議論・検討して解説を受けた後に読んでみるとそれぞれの背景や思考の原点をより深く理解できた気がする。研修ではあくまで雪中行軍の捉え方、向き合い方、準備・覚悟・実行など、目的や目標、仕事への取り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月23日

    史実を基にしたフィクション作品ですが、行軍の様子や雪山の厳しさ、備えの大切さ、リーダーの資質など様々なものがリアルに迫り、物語に引き込まれていきました。読後感はおおいに学びになった、そんな印象です。オススメ!

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    Posted by ブクログ 2022年02月26日

    しばしば雪山に行くので、行軍の描写がリアルに迫ってきて、心に突き刺さった。
    第五連隊の兵卒たちが、気力尽きてバタバタと倒れていく様子、狂気に陥って川に飛び込む士官たち。自然相手だが、戦争と同じような恐ろしい地獄が展開されている。

    当時の装備なども興味深いし、案内人となる村人たちの視点も面白く読める...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月12日

    1902年に発生した八甲田山雪中行軍遭難事件を元にした作品。

    本作はフィクションですが、全員生還した第31連隊と210名中199名が死亡した第5連隊の命運を分けたのは何か。最悪の遭難事件が克明に描かれており、胸が苦しくなりましたが…後世に残し、私達が読むべき作品だと。そう感じました。

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    Posted by ブクログ 2021年11月07日

    安易な指示、不充分な計画、指揮系統の混乱が招いた事故。現代の会社組織にも当てはまることが多く考えさせらる本。描写がとてもリアル。
    生き残った聯隊も遭難した聯隊もどちらも切ない。

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    Posted by ブクログ 2021年07月14日

     もう40年以上経ちますが映画化もされた有名な作品で、私も以前から気にはなっていたのですが、ようやく手に取ってみました。
     壮絶です。まさに、「失敗の本質」で取り上げられた太平洋戦争時の日本陸軍の救いようのない思考スタイルが、このころにすでに軍幹部・将校はもとより下士官から兵卒に至るまで軍隊という特...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月08日

    二つの隊の壮絶な雪の軍事訓練の話しだが、序章でのやんわりとした話しが終わって第一章の雪地獄からが凄い。ニ隊の対比で話しは進むが容赦のない自然の猛威が恐ろしい。
    リーダーとしてどういう行動が正解かとか村人や上官との人間関係等も当時の状況が詳しく書かれているので、こういう状況では人はこうなるのか、と思う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月01日

    こんな小説を読んだ後に、なんと感想を書いていいのかわからない。思ったことが上手く文章で表せる自信なく、もどかしい…でもレッツトライ↓

    八甲田はBCで数回訪れたことがあって、その土地を舞台にした小説に興味はありながら、私の中の楽しい思い出とは真逆の、「雪中行軍」(字面ですでに恐ろしい!)の厳しい印象...続きを読む

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