小説作品一覧

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  • 書物狩人
    3.6
    たかが本――だがそこに書かれたことは時として大企業を破滅に導き、国家を転覆させることもある。錚々(そうそう)たる依頼人の願いをうけ、世に出れば世界を揺るがしかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わずあらゆる手段を用いて入手する「書物狩人(ル・シャスール)」。歴史の闇に隠されてきたその足跡が今初めて語られる! (講談社文庫)
  • プールの底に眠る
    3.7
    夏の終わり、僕は裏山で「セミ」に出逢った。木の上で首にロープを巻き、自殺しようとしていた少女。彼女は、それでもとても美しかった。陽炎のように儚い1週間の中で、僕は彼女に恋をする。あれから13年……。僕は彼女の思い出をたどっている。「殺人」の罪を背負い、留置場の中で――。誰もが持つ、切なくも愛おしい記憶が鮮やかに蘇る。(講談社文庫)
  • チャコズガーデン
    3.9
    吉祥寺の瀟洒なマンション、チャコズガーデンに住む渚は、離婚を隠したまま孤独な数ヶ月を過ごしていた。だが不審者の侵入や奇妙な騒音が頻発、住人同士で協力することに。そこで見えてきたのは各家族の秘密、最上階の謎のレディの正体……渚は住人達と危機を乗り越え、新しい一歩を踏み出せるのか。サスペンスの名手が描く人間ドラマ!
  • 春の夢
    4.0
    1巻691円 (税込)
    亡き父の借財を抱えた大学生、井領哲之。大阪にあるホテルでのアルバイトに勤(いそ)しむ彼の部屋には、釘で柱に打ちつけられても生きている蜥蜴(とかげ)の「キン」がいる──。可憐な恋人とともに、人生を真摯に生きようとする哲之の憂鬱や苦悩、そして情熱を1年の移ろいのなかにえがく、青春文学の輝かしい収穫。
  • 彗星物語
    4.1
    1巻691円 (税込)
    城田家にハンガリーから留学生がやってきた。3世帯の家族、総勢13人と犬1匹。ただでさえ騒動続きの大家族に、あらたな波瀾が巻きおこる。異文化へのとまどい、世代のギャップ、肉親ゆえの愛憎。泣き、笑い、時に激しく衝突しながら、家族一人ひとりは、それぞれの生の新しい手がかりを得る。そして別れ──。人と人の絆とは何かを問う、家族の感動物語。
  • 海岸列車(上)
    3.5
    1~2巻691円 (税込)
    幼い日、母に捨てられた兄と妹、夏彦とかおり。心の傷をいだきながら愛を求めてさまよう青春期の二人は、折にふれて海岸列車に乗り、山陰の海沿いの小駅に降り立つのだった。何のために? 生きることの<拠りどころ>を希求する兄と妹に、何が啓示されるのか。男と女の愛のかたちの中に、人生の意味を深く問いかける宮本文学のロマン大作!
  • 愉楽の園
    3.8
    1巻691円 (税込)
    「きょう、女占い師が言ったわ。私に恋をしてる人がいるって……私もその人に恋をしてるそうよ。どちらも強い真剣な恋だって」水の都バンコクの運河のほとりで恋におちた男と女。めくるめく陶酔の果てに、ふたりはどこへ連れ去られていくのか。恋愛小説に新しい局面をひらいた、宮本文学の代表作。
  • きみ去りしのち
    3.8
    1巻691円 (税込)
    満1歳の息子を喪った「私」は、休職届を出し、旅に出た。前妻のもとに残してきた娘とともに。かつて「私」が愛した妻もまた、命の尽きる日を迎えようとしていたのだ。恐山、奥尻、オホーツク、ハワイ、与那国島、島原……“この世の彼岸”の圧倒的な風景に向き合い、包まれて、父と娘の巡礼の旅はつづく。決して消えることのない傷を抱えた時、いかにして人は人生を再開させるのか。鎮魂と再生への祈りを込めた、熱い傑作の誕生。
  • 闇の奥
    3.9
    1巻691円 (税込)
    太平洋戦争末期、北ボルネオで気鋭の民族学者・三上隆が忽然と姿を消した。彼はジャングルの奥地に隠れ住む矮人族(ネグリト)を追っていたという。三上の生存を信じる捜索隊は、彼の足跡を辿るうち、ジャングルの奥地で妖しい世界に迷い込む──。ジョセフ・コンラッド『闇の奥』に着想を得、その思想を更に発展させた意欲的な一大冒険ロマン。2011年、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
  • パラダイス・クローズド THANATOS
    3.8
    周囲の人間に不審な死をもたらす「死神(タナトス)体質」の兄・美樹(よしき)と、発生した事件を解決する「探偵体質」の弟・真樹(まさき)。変わり者のミステリー作家が孤島に建てた館・水鱗館(すいりんかん)に向かった二人は、案の定、不可解な密室殺人事件に遭遇する。双子の少年と新米刑事が活躍する人気シリーズの第1作。第37回メフィスト賞受賞。(講談社文庫)
  • 猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち
    4.1
    お見合い30連敗。冴えない容貌。でも天才。婚活中の弁護士・百瀬太郎は猫いっぱいの事務所で人と猫の幸せを考えている。そこに舞い込むさらなる難題。「霊柩車が盗まれたので取り戻してほしい」。笑いあり涙ありのハートフル・ミステリー、堂々誕生! 満場一致で第一位、TBS・講談社ドラマ原作大賞受賞作。(講談社文庫)
  • 双月高校、クイズ日和
    4.1
    たった一度きりの高校生活。一生記憶に残るような、燃えるものを探したい――けれど、それが何か分からない。そんな不安や閉塞感を抱いた生徒たちが、クイズ同好会を結成した。記憶力が致命的に劣るリーダー。テニス部を途中退部した美少女。ケンカは強いのに、じつは極端なアガリ性の不良少女etc.。個性豊かなメンバー7人が、「本当の仲間」を見つけ、全国高校クイズ大会出場を目指す! (講談社文庫)
  • ツァラトゥストラの翼
    4.0
    この本は1頁から順には読めません。あなたにささやきかける陰の声に対するあなた自身の選択と決断に従って物語が作られていきます。宝石“ツァラトゥストラの翼”を盗んだ犯人を追って、ただ1つの正解をめざしスタートして下さい。岡嶋二人が贈る、数千万、数億通りの変化が楽しめる究極のミステリー。本作品を読むにはチェックリストが必要です。手書きでも問題ありませんが、欲しい方はHP(denponyasan.com)上のPDFをプリントアウトしてご利用ください。1986年刊行。(講談社文庫)
  • SOSの猿
    3.4
    三百億円の損害を出した株の誤発注事件を追う「猿の話」。ひきこもりを悪魔祓いで治そうとする男の「私の話」。やがて交差する二つの話を孫悟空が自在に飛び回り、「SOS」をめぐる問いかけが物語を深化する。世界最強の猿からユングまでを召還し、小説の可能性に挑戦した、著者入魂の記念碑的長篇!
  • タイムスリップ忠臣蔵
    4.5
    徳川綱吉が発した生類憐みの令。その推進派・吉良上野介が赤穂浪士の仇討ちを免れたため、歴史が歪んで、22世紀はイヌが支配する社会になっていた。人間はハンドと呼ばれ、お犬様の手としてお仕えする身分に。ウララたちは江戸時代にタイムスリップ。戦意喪失中の赤穂浪士に殿の仇を討たせるべく奮闘する! (講談社文庫)
  • オンエア 上
    3.3
    1~2巻691円 (税込)
    プロデューサーと不倫報道を続ける藤崎あゆみ・26歳。年下の野球選手に結婚をせがまれる水沢千広32歳。元カレのストーキングにおびえる望月結香・22歳。人気報道番組を舞台に3人の女子アナが、それぞれ予期せぬ人生の転機を迎える・・・・・・。リアルな描写で大反響を呼んだ著者初のエンターテイメント小説! (講談社文庫)
  • ガモウ戦記
    3.0
    戦争で家も家族も失った、紙芝居屋の蒲生(がもう)太郎。かつての戦友の誘いに応じて秋田にやってきたら、そこは人生観がくるりと変わる別世界だった! 温厚な金木医師、マタギ免許皆伝のイワオ、色っぽい敏子、そして悪戯ばかりの悪ガキども。秋田で暮らす決意をした太郎は、戸惑いながらも田舎の暮らしに溶け込んでいく。終戦直後の秋田の山奥にあったパラダイス的な生活を、いきいきとユーモアたっぷりに描く。読めば心が豊かになる、ふるさと賛歌!
  • Theコンプレックス 幸せもキレイも欲しい21人の女
    3.0
    1巻691円 (税込)
    肌、年齢、体形、セックス、親子関係……女は誰しも“思い通りにならない自分”を抱えている! 美容ジャーナリスト・齋藤薫が、女たちの本音をリアルに抉る。

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  • ナナフシの恋~Mimetic Girl~
    4.0
    一学期の終業式、彼女は教室から飛び降り自殺を図った。夏休みが終わろうとするある日、親友の沙耶は一通のメールを受け取る。それは意識不明のはずの彼女から届いたメッセージだった。「明日の昼1時、私たちの新しい教室で待ってます」。集められたのは6人のクラスメイト。誰があたしたちを呼びだした? (講談社文庫)
  • アウト&アウト
    4.1
    探偵見習いで元ヤクザ。矢能(やの)が呼び出された先で出くわしたのは、死体となった依頼主と妙な覆面を被った若い男。図らずも目撃者となり、窮地に追い込まれた矢能。しかし覆面男は意外な方法で彼を解放した。これが周到に用意した殺人計画の唯一の誤算になることも知らずに。最も危険な探偵の反撃が始まる。 (講談社文庫)
  • 組長刑事 無頼の血
    -
    貴島組が存亡の危機に直面したら、羽賀組初代組長直系の男性に相談すべし--四代目だった兄を射殺された貴島真奈美は、初代組長の遺言状を読み、組長刑事こと羽賀亮を頼った。渡世の仕来りを学び終えるまで、五代目代行をして欲しいという……。亮の曾祖父は貴島組に命を救われた恩がある。任侠道には背けない。妻の理恵が妊娠して危い橋は渡れないが、極道の血が躍り始めていた。

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  • その妻
    3.5
    私はいまから人を殺しに行く――。貞淑な妻はなぜ変貌したか? 鬼となった女の大胆不敵な罠。予期せぬラストから、あなたは目をそらせない!
  • 十津川警部 十年目の真実
    2.5
    東海道新幹線の車内で乗客の夫婦が爆殺された。犯行を指示するビデオの通報に十津川警部は色めきだったが、第二第三の事件が発生。やがて、最初の被害者が関わる十年前のある事件に全容の糸口が!

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  • 殺し屋刑事
    3.0
    悪党にたかって私服を肥やす刑事・百面鬼竜一は、自身も小狡い悪党に過ぎないが、罪のない人間を殺しはしなかった。が、正体不明の敵に愛する能塚亜由を人質にとられてしまい、難民救援活動家のシュミット博士を暗殺するように命じられた――。たとえ我が身が血に塗れても、亜由を傷つけたくはない。百面鬼はトリガーに手をかけた。体は震えていた。偉大なるドクターよ、勘弁してくれ!

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  • ステップ
    4.2
    1巻691円 (税込)
    結婚三年目、突然の妻の死。娘と二人、僕は一歩ずつ、前に進む――娘・美紀の初登園から小学校卒業まで。「のこされた人たち」の日々のくらしと成長の物語。
  • 牙は折れず
    3.5
    本作品に登場する男たちに「老後」という言葉はない。愛する者を不条理に奪われた彼らは、老いた自身を顧みることなく、敵に立ち向かってゆく。ある者は素手で、ある者はハンマー一本で、そしてある者は使い慣れた鎌で──。復讐譚を多く手がけた著者が贈る息をのむ七篇。復讐バイオレンスの新たな金字塔がここに誕生した!

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  • 天使の眠り
    3.4
    京都の医大に勤める秋沢宗一は、同僚の結婚披露宴で偶然、十三年前の恋人・亜木帆一二三に出会う。不思議なことに彼女は、未だ二十代の若さと美貌を持つ別人となっていた。昔の激しい恋情が甦った秋沢は、女の周辺を探るうち驚くべき事実を掴む。彼女を愛した男たちが、次々と謎の死を遂げていたのだ…。気鋭が放つ、サスペンス・ミステリー!

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  • 虚空の逆マトリクス INVERSE OF VOID MATRIX
    3.6
    犀川&萌絵も登場! 多面性が光る短編集。西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。けれどちょっとした心理の綾から、誘拐事件の謎解きをする展開となり……(「いつ入れ替わった?」)。上から読んでも下から読んでも同じ文章になる回文同好会のリリおばさんが、奇妙な殺人事件を解決(「ゲームの国」)など軽やかに飛翔する、短編7作を収録。
  • 禁断
    3.3
    惨殺された親友の元恋人は、名前も住まいも偽っていた正体不明の人物だった。一体その女は何者なのか。親友の死と関わっているのか。謎を追ううち、邦彦はいつしか女に惹かれていく。その危険な愛の先にあるものは……!? 渾身の長篇サスペンス。
  • 雨の旅・角館の殺人
    3.0
    枝垂れ桜で知られる東北の小京都・角館で、白骨死体が発見された。捜査の結果、3年前に失踪したOLの遺体と判明。容疑者として彼女の元恋人が浮上するも、男には鉄壁のアリバイがあった。ルポライター浦上伸介は真相を追って角館に飛ぶが、待ち受けていたのは元恋人の刺殺体だった。そして新しい時間の壁が!

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  • 事故係 生稲昇太の多感
    3.2
    22歳の昇太は、正義感たっぷりで直情型の愛宕南署交通課巡査。南署のマドンナ・大西碧とつきあうクールな先輩・見目とコンビを組んで交通事故の解決を目指す。だが、社会や組織の壁にぶち当たり、うまくいかないことばかりで……。これこそ警察小説の新境地! 『脳男』で乱歩賞を獲得した著者の受賞後第一作。
  • 麿の酩酊事件簿 花に舞
    2.5
    1~2巻691~733円 (税込)
    名門・勧修寺家の17代目当主にしてベンチャー企業のオーナー、文麿。31歳・独身貴族の彼は、理不尽な家訓に適う素敵な花嫁を募集中。しかし彼の前に現れる美女たちは、なぜかトラブルメーカーばかり。彼女たちが巻き込まれた事件を、酔うほどに冴える酩酊推理で解決する文麿だが、結婚への道は遥か遠く!?
  • 狂喜乱舞殺人事件
    4.0
    いつ、誰の夫がリストラされるか――大規模な人員削減に揺れる大手スーパーの社宅では、妻たちが戦々恐々とする日々を送っていた。そんな中、誰もが認めるエリート社員が思わぬリストラに遭い、妻たちの力関係も一変する。歪んだ人間関係が事件を生み、大貫警部がスーパーに怒鳴り込む! 全5編を収録。
  • ファンタズム
    3.7
    「ぼくはきみを殺した。ついに、というべきか。それとも、やっと、というべきなのか。リサだけでいいのか、殺すのは?」こうした犯人の思いから幕を開けた印南野市の連続女性殺人事件。犯人は理想の殺人を行い、追う刑事は、故意に遺された指紋と、ある遺留品に翻弄されながらも、犯人を推測するが……。
  • 廃墟のとき
    3.3
    不毛な人生に倦み疲れた美砂は、自殺を決意する。ただし、死ぬまでの10ヶ月を可能なかぎり飾り立て、人々の羨望を浴びながら死ぬのだ。美人起業家への見せかけの転身は成功、偽りのショーは順調に始まったが……。明野ワールド全開のサスペンス長篇。『砂の花』改題
  • 陽気なギャングが地球を回す
    4.3
    1巻691円 (税込)
    人間嘘発見器+演説名人+天才スリ+精確無比な体内時計=4人は史上最強の銀行強盗…のはずが、思わぬ誤算が。奪われた「売上」を取り戻せ!伊坂幸太郎ブームはここから始まった。「陽気なギャング」シリーズ第1作、お手頃価格でお届けします。

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  • 101号室の女
    3.5
    サスペンス映画の傑作「サイコ」を見事に彷彿させる表題作「101号室の女」、夕暮れの公園で空のベビーカーを押す男の謎に迫る「眠れ、わが子よ」、凶暴な脱獄囚が別れた女に刻々と近づく恐怖を描く「網走まで」等、全9編を収録。巧妙な伏線とラストのどんでん返しで読者を欺く、折原マジックの集大成!
  • 冷ややかな肌
    3.7
    十年の商社勤めの末、三十四歳にして「島流し」の憂き目にあった夏季は、出向先の若き取締役、渡辺真理の手腕に羨望と疑念を抱く。地味な外見、希薄な存在感に反して発揮される冷徹な決断力と異様な行動力。夏季は後輩とともに秘密を探り始めるが……女の闇を描く明野ワールドの集大成!
  • 棟居刑事の青春の雲海
    3.0
    公園の片隅で発見されたホームレスの死体。八年前に起きた迷宮入り強盗殺人事件。二つの事件を繋ぐ糸は北アルプスに……。棟居刑事は、その糸を手繰るうちに、思わぬ邂逅と新たな凶悪犯罪を引き寄せてしまう。青春山岳ミステリー巨篇。『青春の雲海』改題。
  • 太陽黒点
    -
    ある日、浅見隆司の平凡な人生は唐突に終わりを告げた。妻の不倫が発覚し、しかも相手は、高校時代に彼を目の敵のように虐待し続けた、八幡朱印社員の江木啓介だったのだ。そして、この八幡朱印こそ、かつて詐欺同然に父の財産を略奪し、そして死に追いやった怨敵なのだ! 忘れ去っていた怨念を目覚めさせ、巨悪に復讐すべく、全てを捨てさった浅見だったが、その背後には……。
  • 聖域 調査員・森山環
    3.6
    「産みたくない」と、突然言い出した妊婦。最近まで、生まれてくる子供との生活を楽しみにしていた彼女に、何があったのか……。その夫から相談を受けた調査員・森山環は動き出した。単なるマタニティ・ブルーではないと直感した環は、彼女に「隠蔽された過去」があることに気づいたのだが――。
  • 公主帰還
    4.3
    北方の脅威・女真族の金国に皇帝らが連れ去られて十年。太平を貪る南宋の都に北から逃れ来た帝姫と名乗る美女があらわれた。主だった皇族は北に囚われたまま、現皇帝とは面識がなく、帝姫との確証がない。その見極めと隠れさた真相とは――? (表題作)。繁栄する中国宋代を舞台に描く佳作七編を収録。
  • おはん・風の音
    5.0
    妻と愛人、二人の女に惹かれる一人の男。人を愛することの悲しさと難しさ、そこに営まれる情痴の哀愁を美しい上方言葉で描く、昭和文学の古典的名作「おはん」に、女の献身的愛の極致を優艶な文体で浮き彫りにし、人生の深淵を覗き見る「風の音」を併録。
  • あたしのこと憶えてる?
    4.0
    壊れかけた家庭のために毎週一本バラを買う私に、花屋のあるおは同じ話ばかりする。繰り返しに苛立ち、私は彼と抱き合ってしまう。その瞬間は確かなのに、翌日になると、あるおは私を覚えていない……ものを覚えられない青年への愛を描く表題作ほか、男女の性と対話を見つめた九篇。
  • 湖底の光芒
    3.3
    遠沢加須子は、中部光学という夫の遺したレンズ製造会社を長野県の諏訪で経営している。親会社の倒産で苦境にたった時、手をさしのべて来たのは、ハイランド光学だった。親会社の横暴に泣く下請会社の悲哀と、加須子にのびる欲望の影、そして加須子の妹の情熱が一つの悲劇を呼ぶ……諏訪湖に沈む謎は何?
  • 陰陽師 鼻の上人
    3.4
    晴明と博雅に神々の花びらが降りそそぐ 妙法寺の善智内供の長い鼻は、天竺の象鼻天・ガネーシャの因縁によるものだった――神々そして眷属が、桜吹雪のなか自由に舞い踊る! ※本書は、これまで電子書籍化されていないシリーズ100本目「鼻の上人」に、村上豊さんのカラー挿絵を付したオリジナル絵物語です( 2015年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています)
  • 決定版 二葉亭四迷全集
    -
    言文一致体の『浮雲』を発表し、日本近代小説の先駆けとなった二葉亭四迷。小説から随筆までを一冊に収録した二葉亭四迷全集の決定版です。 ■目次 浮雲 エスペラントの話 嫉妬する夫の手記 小説総論 旅日記 平凡 未亡人と人道問題 椋のミハイロ 遺言状・遺族善後策 余が言文一致の由来 予が半生の懺悔 余が翻訳の標準 露都雑記 私は懐疑派だ あいびき(ツルゲーネフ) 四日間(ガールシン)
  • 決定版 北大路魯山人全集
    -
    美食家・料理家・陶芸家・書道家など様々な分野で活躍した北大路魯山人。初期から晩年までの約200作品を収録した北大路魯山人全集の決定版です。 ■目次 【食】 明石鯛に優る朝鮮の鯛 味を知るもの鮮し 甘鯛の姿焼き アメリカの牛豚 鮎の食い方 鮎の試食時代 鮎の名所 鮎ははらわた 鮎を食う 洗いづくりの美味さ 洗いづくりの世界 鮑の水貝 鮑の宿借り作り 鮟鱇一夕話 生き烏賊白味噌漬け いなせな縞の初鰹 猪の味 インチキ鮎 薄口醤油 鰻の話 美味い豆腐の話 海にふぐ山にわらび 海の青と空の青 梅にうぐいす 欧米料理と日本 お米の話 お茶漬けの味 衰えてきた日本料理は救わねばならぬ 化学調味料 夏日小味 数の子は音を食うもの 家畜食に甘んずる多くの人々 家庭料理の話 カンナとオンナ 胡瓜 狂言『食道楽』 京都のごりの茶漬け くちこ 車蝦の茶漬け 高野豆腐 弦斎の鮎 小ざかな干物の味 個性 琥珀揚げ 昆布とろ 昆布とろの吸い物 西園寺公の食道楽 材料か料理か 残肴の処理 三州仕立て小蕪汁 山椒 山椒魚 椎茸の話 塩昆布の茶漬け 塩鮭・塩鱒の茶漬け 「春夏秋冬 料理王国」序にかえて 序に代えて 知らずや肝の美味 尋常一様 すき焼きと鴨料理―洋食雑感― 世界の「料理王逝く」ということから 雑煮 沢庵 筍の美味さは第一席 だしの取り方 田螺 探訪深泥池(みどろがいけ)の蓴菜(じゅんさい) 茶碗蒸し てんぷらの茶漬け デンマークのビール 東京で自慢の鮑 納豆の茶漬け 鍋料理の話 伝不習乎 握り寿司の名人 日本芥子 日本料理の基礎観念 日本料理の要点―新雇いの料理人を前にして― 人間が家畜食 海苔の茶漬け 白菜のスープ煮 鱧・穴子・鰻の茶漬け ハワイの食用蛙 蝦蟇を食べた話 美食多産期の腹構え 美食と人生 美食七十年の体験 一癖あるどじょう 美味放談 美味論語 河豚食わぬ非常識 河豚のこと 河豚は毒魚か 筆にも口にもつくす フランス料理について 不老長寿の秘訣 鮪の茶漬け 鮪を食う話 味覚の美と芸術の美 味覚馬鹿 道は次第に狭し 持ち味を生かす 湯豆腐のやり方 夜寒に火を囲んで懐しい雑炊 洛北深泥池の蓴菜 料理一夕話 料理芝居 料理する心 料理と器物 料理と食器 料理人を募る 料理の第一歩 料理の秘訣 料理の妙味 料理は道理を料るもの 料理メモ 料理も創作である 若鮎について 若鮎の気品を食う 若鮎の塩焼き 若狭春鯖のなれずし 私の料理ばなし 【陶】 愛陶語録 織部という陶器 窯を築いて知り得たこと 河井寛次郎近作展の感想 河井寛次郎氏の個展を観る 近作鉢の会に一言 芸美革新 乾山の陶器 古唐津 古器観道楽 古九谷観 古染付の絵付及び模様 古陶磁の価値 志野焼の価値 食器は料理のきもの 素人製陶本窯を築くべからず 瀬戸黒の話 瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感 陶器鑑賞について 陶器個展に観る各作家の味 陶芸家を志す者のために 陶磁印六顆を紹介する なぜ作陶を志したか 日本のやきもの 備前焼 「明の古染付」観 余が近業として陶磁器製作を試みる所以 魯山人作陶百影 序 魯山人家蔵百選 序 私の作陶体験は先人をかく観る 私の陶器製作について 【書】 一茶の書 遠州の墨蹟 覚々斎原叟の書 鑑賞力なくして習字する勿れ 現代能書批評 芸術的な書と非芸術的な書 習書要訣 春屋の書について 書道習学の道 書道と茶道 書道を誤らせる書道奨励会 高橋箒庵氏の書道観 南浦紹明墨蹟 能書を語る 人と書相 美術芸術としての生命の書道 墨蹟より見たる明治大正の文士 牧渓の書の妙諦 柳宗悦氏の筆蹟を通じその人を見る よい書とうまい書 魅力と親しみと美に優れた良寛の書 良寛様の書 良寛の書 【美】 雅美ということ 感想 坐辺師友 小生のあけくれ 青年よ師を無数に択べ 魂を刳る美 現代茶人批判 茶美生活 掘出しは病気の元
  • 決定版 山川方夫全集
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    都会的な作風で戦後ショート・ショートの名手として名を馳せた山川方夫。初期から晩年までの約40作品を収録した山川方夫全集の決定版です。 ■目次 愛のごとく 朝のヨット 暑くない夏 あるドライブ 海を見る 演技の果て 煙突 お守り 夏期講習 軍国歌謡集 Kの話 最初の秋 親しい友人たち  待っている女  恐怖の正体  博士の目  赤い手帖  蒐集  ジャンの新盆  夏の葬列  はやい秋  非情な男  菊  メリイ・クリスマス  愛の終り 十三年 新年の挨拶 その一年 他人の夏 千鶴 展望台のある島 トンボの死 箱の中のあなた 春の驟雨 一人ぼっちのプレゼント 昼の花火 歪んだ窓 予感 ロンリー・マン
  • 決定版 夢野久作全集
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    近代日本の怪奇・幻想文学、探偵小説を代表する文豪・夢野久作の、初期から最晩年までの傑作小説、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など約170作品を収録した夢野久作全集の決定版です。 ■目次 青水仙、赤水仙 悪魔祈祷書 虻のおれい 雨ふり坊主 あやかしの鼓 縊死体 医者と病人 いなか、の、じけん 犬神博士 犬と人形 犬のいたずら 犬の王様 梅津只圓翁伝 梅のにおい 難船小僧(S・O・S・BOY) S岬西洋婦人絞殺事件 S・Y君を弔ふ 江戸川乱歩氏に対する私の感想 鉛筆のシン お菓子の大舞踏会 お金とピストル 奥様探偵術 押絵の奇蹟 オシャベリ姫 恐ろしい東京 お茶の湯満腹談 オンチ 女坑主 骸骨の黒穂 怪青年モセイ 懐中時計 街頭から見た新東京の裏面 怪夢 がちゃがちゃ 書けない探偵小説 鉄鎚(かなづち) 髪切虫 キキリツツリ キチガイ地獄 きのこ会議 キャラメルと飴玉 キューピー 狂歌師赤猪口兵衛 狂人は笑う 斬られたさに 近眼芸妓と迷宮事件 近世快人伝 空を飛ぶパラソル クチマネ 黒い頭 月蝕 けむりを吐かぬ煙突 甲賀三郎氏に答う 氷の涯 黒白ストーリー ココナットの実 挿絵と闘った話 雑詠 十四首 殺人迷路 猿小僧 ざんげの塔 死後の恋 支那米の袋 芝居狂冒険 斜坑 巡査辞職 少女地獄 冗談に殺す 衝突心理 所感 白髪小僧 白菊 白くれない 白椿 スランプ 木魂(すだま) 「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能 世界の三聖 赤泥社詠草(短歌六十三首) 戦場 先生の眼玉に 線路 創作人物の名前について 暗黒公使 鷹とひらめ 章魚の足 狸と与太郎 卵 探偵小説の正体 探偵小説の真使命 探偵小説漫想 父杉山茂丸を語る 茶番神楽(歌謡) 超人鬚野博士 塵 ツクツク法師 電信柱と黒雲 東京人の堕落時代 道成寺不見記 童貞 ドグラ・マグラ どろぼう猫 ドン 涙のアリバイ ナンセンス 二重心臓 人形と狼 人間腸詰 人間レコード 寝ぼけ 能ぎらい/能好き/能という名前 能とは何か 蚤と蚊 呑仙士 爆弾太平記 働く町 鼻の表現 ビール会社征伐 一足お先に 人の顔 ビルディング 瓶詰地獄 焦点を合せる 福岡の孟蘭盆(歌謡) 復讐 奇妙な遠眼鏡 夫人探索 豚吉とヒョロ子 二つの鞄 豚と猪 二人の男と荷車曳き 古い日記の中から 古い日記の中から(旧稿) 蛇と蛙 ペンとインキ 微笑 正夢 継子 三つの眼鏡 実さんの精神分析 無系統虎列剌 虫の生命 名君忠之 名娼満月 冥土行進曲 眼を開く 鵙征伐 森の神 山羊髯編輯長 約束 幽霊と推進機 雪子さんの泥棒よけ 雪の塔 謡曲黒白談 猟奇歌 良心・第一義 涙香・ポー・それから ルルとミミ 霊感! レーニンを弔ふ 老巡査 路傍の木乃伊 若返り薬 私の好きな読みもの 笑う唖女 【関連作品】 夢の如く出現した彼―夢野久作氏を悼む(青柳喜兵衛) 探偵小説思い出話(山本禾太郎)
  • 決定版 泉鏡花全集
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    近代日本の幻想文学・怪異小説を代表する文豪・泉鏡花の傑作小説、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など約220作品を収録した泉鏡花全集の決定版です。 ■目次 【長編・中編】 麻を刈る 遺稿 遺稿(旧字旧仮名) 伊勢之巻 浮舟 瓜の涙 艶書 縁結び 怨霊借用 海異記 海城発電 海城発電(新字旧仮名) 貝の穴に河童の居る事 開扉一妖帖 葛飾砂子 革鞄の怪 菊あわせ 木の子説法 茸の舞姫 銀鼎 続銀鼎 国貞えがく 化鳥 化鳥(旧字旧仮名) 紅玉 紅玉(新字旧仮名) 高野聖 高野聖(新字旧仮名) 小春の狐 菎蒻本 第二菎蒻本 三尺角 三尺角(旧字旧仮名) 三枚続 式部小路 朱日記 春昼 春昼後刻 白金之絵図 白花の朝顔 神鑿(しんさく) 神鷺之巻 清心庵 政談十二社 多神教 註文帳 露萩 照葉狂言 天守物語 燈明之巻 南地心中 二、三羽――十二、三羽 二世の契 日本橋 沼夫人 売色鴨南蛮 伯爵の釵 伯爵の釵(新字旧仮名) 化銀杏 鷭狩(ばんがり) 半島一奇抄 ピストルの使い方 琵琶伝 夫人利生記 古狢 星女郎 露肆(ほしみせ) 魔法罎 眉かくしの霊 木菟俗見 間引菜 みさごの鮨 みつ柏 夜行巡査 夜叉ヶ池 山吹 薬草取 雪柳 湯島詣 湯女の魂 妖術 妖魔の辻占 吉原新話 卵塔場の天女 竜潭譚 竜潭譚(新字旧仮名) 縷紅新草(るこうしんそう) 【短編】 紫陽花 雨ばけ 霰ふる 十六夜 一席話 印度更紗 海の使者 画の裡 絵本の春 女客 凱旋祭 怪談女の輪 怪談会 序 花間文字 神楽坂七不思議 甲冑堂 唐模樣 鑑定 聞きたるまま 貴婦人 金時計 くさびら 廓そだち 黒壁 外科室 月令十二態 光籃 五月より 木精(三尺角拾遺) 作物の用意 三尺角拾遺(木精) 七宝の柱 十万石 術三則 処方秘箋 白い下地 雪霊記事 雪靈記事(旧字旧仮名) 雪霊続記 雪靈續記(旧字旧仮名) 銭湯 旅僧 玉川の草 誓之巻 鉄槌の音 鳥影 取舵 人魚の祠 人參 蠅を憎む記 妖怪年代記 春着 雛がたり 貧民倶楽部 深川浅景 婦人十一題 二た面 蛇くひ 星あかり 星あかり(旧字旧仮名) 迷子 松の葉 祭のこと 妙齢 麦搗 錦染滝白糸 森の紫陽花 山の手小景 雪の翼 湯島の境内 妖僧記 夜釣 夜釣(旧字旧仮名) 露宿 若菜のうち わか紫 【小品・評論・随筆など】 愛と婚姻 芥川龍之介氏を弔ふ 熱海の春 雨ふり 飯坂ゆき 一景話題 いろ扱ひ 大阪まで 幼い頃の記憶 おばけずきのいわれ少々と処女作 お花見雜感 怪力 城崎を憶ふ 九九九會小記 草あやめ 城の石垣 醜婦を呵す 松翠深く蒼浪遙けき逗子より 小説に用ふる天然 小説文体 逗子だより 逗子より 寸情風土記 一寸怪(ちょいとあやし) 当世女装一斑 遠野の奇聞 栃の実 十和田湖 十和田の夏霧 番茶話 火の用心の事 文章の音律 弥次行 湯どうふ 【関連作品】 「鏡花全集」目録開口(芥川龍之介) 鏡花氏の文章(中島敦) 泉鏡花先生のこと(小村雪岱) 初めて鏡花先生に御目にかかった時(小村雪岱) 貝殼追放 購書美談(水上瀧太郎) 貝殼追放 泉鏡花先生と里見弴さん(水上瀧太郎) 亡鏡花君を語る(徳田秋声)
  • 決定版 宮沢賢治全集
    5.0
    詩人・童話作家として近代日本文学を代表する宮沢賢治の傑作小説、童話、詩、評論、さらに同時代作家による評伝など約900作品を収録した宮沢賢治全集の決定版です。 ■目次 【童話・小説】 秋田街道 あけがた 朝に就ての童話的構図 ありときのこ 或る農学生の日誌 イギリス海岸 イギリス海岸(新字旧仮名版) 泉ある家 いちょうの実 いてふの実(新字旧仮名版) イーハトーボ農学校の春 インドラの網 うろこ雲 狼森と笊森、盗森 おきなぐさ オツベルと象 女 貝の火 カイロ団長 蛙のゴム靴 蛙のゴム靴(新字旧仮名版) 学者アラムハラドの見た着物 かしわばやしの夜 風の又三郎 花壇工作 家長制度 ガドルフの百合 烏の北斗七星 雁の童子 革トランク 黄いろのトマト 疑獄元兇 気のいい火山弾 銀河鉄道の夜 クねずみ グスコーブドリの伝記 蜘蛛となめくじと狸 車 黒ぶだう 虔十公園林 耕耘部の時計 氷と後光 さいかち淵 サガレンと八月 ざしき童子のはなし さるのこしかけ 山地の稜 鹿踊りのはじまり シグナルとシグナレス 紫紺染について 十月の末 十六日 水仙月の四日 税務署長の冒険 セロ弾きのゴーシュ 台川 大礼服の例外的効果 谷 種山ヶ原 タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった 丹藤川(たんどがわ)(「家長制度」先駆形) 注文の多い料理店 チュウリップの幻術 ツェねずみ 月夜のけだもの 月夜のでんしんばしら 月夜のでんしんばしらの軍歌 土神と狐 土神ときつね 手紙 一 手紙 二 手紙 三 手紙 四 電車 毒蛾 毒もみのすきな署長さん 床屋 図書館幻想 とっこべとら子 鳥箱先生とフウねずみ 鳥をとるやなぎ どんぐりと山猫 どんぐりと山猫(新字旧仮名版) なめとこ山の熊 楢ノ木大学士の野宿 二十六夜 虹の絵具皿 沼森 猫 猫の事務所 バキチの仕事 化物丁場 函館港春夜光景 畑のへり 花巻農学校精神歌 花椰菜 林の底 茨海小学校 ひかりの素足 ビジテリアン大祭 ひのきとひなげし 氷河鼠の毛皮 双子の星 二人の役人 二人の役人(旧字旧仮名版) 葡萄水 フランドン農学校の豚 ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記 ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ 北守将軍と三人兄弟の医者 星めぐりの歌 ポラーノの広場 洞熊学校を卒業した三人 マグノリアの木 祭の晩 まなづるとダァリヤ マリヴロンと少女 みじかい木ぺん めくらぶどうと虹 柳沢 山男の四月 やまなし 雪渡り よく利く薬とえらい薬 よだかの星 四又の百合 ラジュウムの雁 龍と詩人 若い木霊 【詩・戯曲など】 雨ニモマケズ 飢餓陣営 口語詩稿(54篇) 疾中(30篇) 詩ノート(98篇) 植物医師 装景手記 〔蒼冷と純黒〕 『注文の多い料理店』序、広告文、新刊案内 東京(8作品) 農民芸術概論 農民芸術概論綱要 農民芸術の興隆 春と修羅(69篇) 春と修羅 補遺(9篇) 春と修羅 第二集(112篇) 春と修羅 第二集補遺(13篇) 春と修羅 第三集(69篇) 春と修羅 第三集補遺(11篇) 文語詩稿 五十篇 文語詩稿 一百篇 文語詩未定稿(102編) ポランの広場 【関連作品】 啄木と賢治(高村光太郎) 宮沢賢治の世界(中原中也) 宮沢賢治の詩(中原中也) 宮沢賢治全集刊行に際して(中原中也) 宮沢賢治全集(中原中也)
  • 決定版 坂口安吾全集
    -
    近代日本文学を代表する無頼派作家・坂口安吾の初期から最晩年までの傑作小説、随筆、評論など代表作約500作品を収録した坂口安吾全集の決定版です。 ■目次 【随筆・評論など】 諦らめアネゴ/諦めている子供たち/悪妻論/足のない男と首のない男/明日は天気になれ/新らしき性格感情/新らしき文学/あとがき〔『いづこへ』〕/阿部定さんの印象/阿部定という女/甘口辛口/哀れなトンマ先生/安吾巷談/安吾史譚/安吾下田外史/安吾人生案内/安吾新日本風土記/安吾の新日本地理/安吾武者修業――馬庭念流訪問記/育児/囲碁修業/意識と時間との関係/一家言を排す/生命拾ひをした話/『異邦人』に就て/意慾的創作文章の形式と方法/インチキ文学ボクメツ雑談/インテリの感傷/エゴイズム小論/遠大なる心構/大井広介といふ男/大阪の反逆/お喋り競争/親が捨てられる世相/温浴/外来語是非/咢堂小論/かげろふ談義/“歌笑”文化/悲しい新風/蟹の泡/「花妖」作者の言葉/感想家の生れでるために/巻頭随筆/観念的その他/気候と郷愁/北と南/教祖の文学――小林秀雄論/後記にかえて〔『教祖の文学』〕/切捨御免/桐生通信/近況報告/金談にからまる詩的要素の神秘性に就て/敬語論/芸道地に堕つ/戯作者文学論/現実主義者/剣術の極意を語る/現代とは?/現代の詐術/後記〔『炉辺夜話集』〕/講談先生/呉清源/枯淡の風格を排す/碁にも名人戦つくれ/小林さんと私のツキアイ/娯楽奉仕の心構へ/ゴルフと「悪い仲間」/今後の寺院生活に対する私考/今日の感想/坂口流の将棋観/作者の言分/作者の言葉〔『火 第一部』〕/作者附記〔「火」『群像』連載第一回〕/桜枝町その他/酒のあとさき/作家論について/志賀直哉に文学の問題はない/市井閑談/「刺青殺人事件」を評す/思想と文学/思想なき眼/死と鼻唄/島原一揆異聞/邪教問答/集団見合/宿命のCANDIDE/将棋の鬼/処女作前後の思ひ出/女性に薦める図書〔アンケート回答〕/白井明先生に捧ぐる言葉/新カナヅカヒの問題/神経衰弱的野球美学論/新作いろは加留多/新春・日本の空を飛ぶ/新人へ/人生三つの愉しみ/真相かくの如し/神童でなかつたラムボオの詩/深夜は睡るに限ること/推理小説について/推理小説論/スタンダアルの文体/砂をかむ/スポーツ・文学・政治/相撲の放送/青春論/清太は百年語るべし/世評と自分/戦後合格者/戦後新人論/戦争論/想片/俗物性と作家/醍醐の里/第二芸術論について/大望をいだく河童/太宰治情死考/たゞの文学/谷丹三の静かな小説/愉しい夢の中にて/堕落論/続堕落論/男女の交際について/探偵小説とは/探偵小説を截る/単独犯行に非ず/ちかごろの酒の話/地方文化の確立について/茶番に寄せて/長篇小説時評/通俗作家 荷風/通俗と変貌と/月日の話/D・D・Tと万年床/デカダン文学論/手紙雑談/てのひら自伝/天才になりそこなった男の話/伝統の無産者/天皇小論…ほか 【小説】 青い絨毯/青鬼の褌を洗う女/雨宮紅庵/アンゴウ/家康/遺恨/居酒屋の聖人/石の思い/いずこへ/イノチガケ/淫者山へ乗りこむ/牛/海の霧/裏切り/お魚女史/織田信長/お奈良さま/おみな/オモチャ箱/女占師の前にて/女剣士/外套と青空/我鬼/影のない犯人/カストリ社事件/風と光と二十の私と/風博士/神サマを生んだ人々/姦淫に寄す/閑山/肝臓先生/木々の精、谷の精/梟雄/金銭無情/ぐうたら戦記/九段/暗い青春/黒田如水/黒谷村/群集の人/桂馬の幻想/決戦川中島 上杉謙信の巻/決闘/現代忍術伝/恋をしに行く(「女体」につゞく)/行雲流水/巷談師/五月の詩/傲慢な眼/木枯の酒倉から/古都/孤独閑談/桜の森の満開の下/左近の怒り/三十歳/山麓/死と影/篠笹の陰の顔/島原の乱雑記/出家物語/正午の殺人/勝負師/ジロリの女/真珠/人生案内/心霊殺人事件/精神病覚え書/蝉/選挙殺人事件/禅僧/戦争と一人の女/続戦争と一人の女/蒼茫夢/総理大臣が貰つた手紙の話/曾我の暴れん坊/退歩主義者/竹藪の家/探偵の巻/小さな部屋/小さな山羊の記録/中庸/町内の二天才/散る日本/土の中からの話/露の答/釣り師の心境/鉄砲/道鏡/都会の中の孤島/波子/南京虫殺人事件/南風譜/握った手/逃げたい心/霓博士の廃頽/西東/二十一/二十七歳/日月様/ニューフェイス/女体/二流の人/盗まれた手紙の話/能面の秘密/白痴/発掘した美女/花咲ける石/花火/母/母の上京/母を殺した少年/破門/犯人/Pierre Philosophale/飛騨の顔/投手殺人事件/風人録/不可解な失恋に就て/復員/復員殺人事件/吹雪物語/麓/ふるさとに寄する讃歌/不連続殺人事件/文化祭/勉強記/帆影/朴水の婚礼/保久呂天皇/〔翻訳〕ステファヌマラルメ/街はふるさと/魔の退屈/水鳥亭/無毛談/紫大納言/明治開化 安吾捕物/餅のタタリ/屋根裏の犯人/山の神殺人/夜長姫と耳男/落語教祖列伝/ラムネ氏のこと/吝嗇神の宿/淪落の青春/狼園/わが精神の周囲/わが戦争に対処せる工夫の数々/わが血を追ふ人々/訣れも愉し/私は海をだきしめていたい
  • 決定版 谷崎潤一郎全集
    2.0
    近代日本文学を代表する文豪・谷崎潤一郎の初期から最晩年までの傑作小説、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など、代表作約90作品を収録した谷崎潤一郎全集の決定版です。 ■目次 【小説】 青塚氏の話 悪魔 悪魔続篇 蘆刈 或る調書の一節──対話 或る罪の動機 異端者の悲しみ 鍵 覚海上人天狗になる事 紀伊国狐憑漆掻語 聞書抄 恐怖 金色の死 玄奘三蔵 黒白 細雪 上 細雪 中 細雪 下 三人法師 刺青 春琴抄 少将滋幹の母 少年 神童 前科者 蓼喰う虫 小さな王国 痴人の愛 途上 友田と松永の話 日本に於けるクリップン事件 猫と庄造と二人のをんな(挿画版) 猫と庄造と二人のをんな 白昼鬼語 ハッサン・カンの妖術 母を恋うる記 美食倶楽部 秘密 病蓐の幻想 天鵞絨の夢 瘋癲老人日記 武州公秘話 二人の稚児 幇間 (戯曲体小説)真夏の夜の恋 卍 盲目物語 夢の浮橋 吉野葛 蘿洞先生 続蘿洞先生 私 【随筆・評論など】 芥川君と私 いたましき人 泉先生と私 陰翳礼讃 廁のいろいろ 客ぎらい 現代口語文の欠点について 「細雪」回顧 純粋に「日本的」な「鏡花世界」 饒舌録(『改造』昭和二年二月号) 饒舌録(『改造』昭和二年三月号) 饒舌録(『改造』昭和二年四月号) 饒舌録(『改造』昭和二年五月号) 饒舌録(『改造』昭和二年六月号) 饒舌録(『改造』昭和二年七月号) 饒舌録(『改造』昭和二年八月号) 饒舌録(『改造』昭和二年九月号) 饒舌録(『改造』昭和二年十月号) 饒舌録(『改造』昭和二年十一月号) 饒舌録(『改造』昭和二年十二月号) 大切な雰囲気 旅のいろいろ 東洋趣味漫談 ねこ 半袖ものがたり 文房具漫談 懶惰の説 【関連作品】 文芸的な、余りに文芸的な(芥川龍之介) 谷崎潤一郎氏(芥川龍之介) あの頃の自分の事(芥川龍之介) 食物として(芥川龍之介) 谷崎潤一郎へ(小熊秀雄) 大阪の可能性(織田作之助) 谷崎文学の代表作「細雪」(佐藤春夫) 食べたり君よ(古川緑波) 牛鍋からすき焼へ(古川緑波)
  • 決定版 山本周五郎全集
    3.0
    時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の初期から最晩年までの傑作小説を、長編・短編100作品以上収録した山本周五郎全集の決定版です。 ■目次 【長編小説】 青べか物語 青べか日記 赤ひげ診療譚   狂女の話   駈込み訴え   むじな長屋   三度目の正直   徒労に賭ける   鶯ばか   おくめ殺し   氷の下の芽 栄花物語 思い違い物語 季節のない街 虚空遍歴 五瓣の椿 さぶ 正雪記 新潮記 ちくしょう谷 天地静大 ながい坂 柳橋物語 日本婦道記   阿漕の浦   壱岐ノ島   糸車   梅咲きぬ   尾花川   おもかげ   髪かざり   菊の系図   郷土   笄堀   小指   忍緒   障子   萱笠   墨丸   竹槍   二十三年   花の位置   春三たび   風鈴   襖   二粒の飴   不断草   頬   松の花   蜜柑畑   桃の井戸   箭竹   藪の蔭   雪しまく峠   横笛 寝ぼけ署長 花も刀も 彦左衛門外記 風雲海南記 風流太平記 明和絵暦 樅ノ木は残った   第一部   第二部   第三部   第四部 山彦乙女 楽天旅日記 【短編小説】 雨あがる いさましい話 鵜 嘘アつかねえ 落ち梅記 おばな沢 おもかげ 和蘭人形 おれの女房 女は同じ物語 蒲生鶴千代 菊屋敷 菊千代抄 桑の木物語 寒橋 しじみ河岸 しゅるしゅる 城中の霜 末っ子 歔欷く仁王像 戦国会津唄 だんまり伝九 ちいさこべ 契りきぬ 竹柏記 梅雨の出来事 つばくろ 伝四郎兄妹 峠の手毬唄 年の瀬の音 鳥刺しおくめ 泥棒と若殿 長屋天一坊 七日七夜 日日平安 はたし状 初午試合討ち 花宵 春いくたび 半之助祝言 半化け又平 美少女一番乗り ひとごろし 百足ちがい 屏風はたたまれた 梟谷物語 武道宵節句 誉れの競べ矢 身代り金之助 水戸梅譜 めおと蝶 夕靄の中 夜明けの辻 陽気な客 義経の女
  • 決定版 芥川龍之介全集
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    近代日本文学を代表する文豪・芥川龍之介の、初期から最晩年までの傑作小説、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など約400作品を収録した芥川龍之介全集の決定版です。 ■目次 【王朝物小説】 羅生門/鼻/芋粥/運/道祖問答/偸盗/袈裟と盛遠/地獄変/竜/往生絵巻/好色/藪の中/六の宮の姫君 【切支丹物小説】 煙草と悪魔/尾形了斎覚え書/さまよえる猶太人/悪魔/奉教人の死/邪宗門/るしへる/きりしとほろ上人伝/じゅりあの・吉助/黒衣聖母/南京の基督/神神の微笑/報恩記/長崎小品/おぎん/おしの/糸女覚え書/誘惑/西方の人/続西方の人 【その他小説・随筆・評論等】 河童/蜘蛛の糸/杜子春/或阿呆の一生/トロッコ/グニの神/猿/MENSURA ZOILI/二つの手紙/首が落ちた話/疑惑/魔術/奇怪な再会/不思議な島/馬の脚/孤独地獄/煙管/或日の大石内蔵助/戯作三昧/西郷隆盛/世之助の話/枯野抄/開化の殺人/開化の良人/鼠小僧次郎吉/舞踏会/老いたる素戔嗚尊/将軍/お富の貞操/酒虫/湖南の扇/父/野呂松人形/手巾/蜜柑/葱/秋/影/お律と子等と/妙な話/母/庭/雛/一塊の土/春の夜/玄鶴山房/たね子の憂鬱/あの頃の自分の事/沼地/魚河岸/保吉の手帳から/お時儀/あばばばば/文章/寒さ/少年/大導寺信輔の半生/海のほとり/年末の一日/点鬼簿/蜃気楼/歯車/愛読書の印象/芥川龍之介歌集/浅草公園/兄貴のような心持/鴉片/或敵打の話/或旧友へ送る手記/或社会主義者/或恋愛小説/闇中問答/案頭の書/飯田蛇笏/遺書/イズムと云ふ語の意味次第/一番気乗のする時/一夕話/伊東から/犬養君に就いて/犬と笛/岩野泡鳴氏/内田百間氏/産屋/囈語/永久に不愉快な二重生活/英雄の器/江口渙氏の事/槐/鸚鵡/大川の水/大久保湖州/O君の新秋/鬼ごつこ/温泉だより/女/貝殼/解嘲/蛙/格さんと食慾/片恋/かちかち山/学校友だち/南瓜/「仮面」の人々/鴨猟/軽井沢で/カルメン/彼/彼 第二/彼の長所十八/寒山拾得/秋山図/山鴫/鑑定/機関車を見ながら/奇遇/「菊池寛全集」の序/木曾義仲論/着物/凶/「鏡花全集」目録開口/教訓談/京都日記/金将軍/鵠沼雑記/孔雀/久保田万太郎氏/久米正雄/久米正雄氏の事/クラリモンド/軍艦金剛航海記/芸術その他/結婚難並びに恋愛難/「ケルトの薄明」より/講演軍記/剛才人と柔才人と/後世/校正後に/合理的、同時に多量の人間味/黄粱夢/小杉未醒氏/古千屋/骨董羹/子供の病気/近藤浩一路氏/金春会の「隅田川」/才一巧亦不二/鷺と鴛鴦/雑筆/佐藤春夫氏/佐藤春夫氏の事/沙羅の花/猿蟹合戦/三右衛門の罪/死後/詩集/十本の針/支那の画/支那游記/島木赤彦氏/耳目記/霜夜/十円札/蒐書/侏儒の言葉/出帆/俊寛/商賈聖母/饒舌/小説作法十則/小説の戯曲化/小説の読者/娼婦美と冒険/食物として/虱/しるこ/白/新緑の庭/塵労/素戔嗚尊/捨児/青年と死/西洋画のやうな日本画/仙人/仙人/葬儀記/創作/早春/漱石山房の秋/漱石山房の冬/装幀に就いての私の意見/その頃の赤門生活/素描三題/大正十二年九月一日の大震に際して/第四の夫から/滝田哲太郎君/滝田哲太郎氏/龍村平蔵氏の芸術/谷崎潤一郎氏/田端人/田端日記/近頃の幽霊/忠義/澄江堂雑記/続澄江堂雑記/樗牛の事/追憶/恒藤恭氏/手紙/出来上った人/伝吉の敵打ち/点心/東京小品/東京に生れて/東西問答/動物園/東洋の秋/都会で/豊島与志雄氏の事/虎の話/長崎/夏目先生と滝田さん/廿年後之戦争/偽者二題/尼提/日光小品/日本小説の支那訳/日本の女/入社の辞/女仙/女体/沼/念仁波念遠入礼帖/八宝飯/俳画展覧会を観て/梅花に対する感情/売文問答/芭蕉雑記/続芭蕉雑記/パステルの龍/はつきりした形をとる為めに/春/バルタザアル/春の心臓/春の日のさした往来をぶらぶら一人歩いてゐる/春の夜は/ピアノ/微笑/尾生の信/人及び芸術家としての薄田泣菫氏/一つの作が出来上るまで/一人の無名作家/病牀雑記/病中雑記/ひょっとこ/平田先生の翻訳/比呂志との問答/風変りな作品に就いて/拊掌談/二人小町/二人の友/文放古/冬/仏蘭西文学と僕/プロレタリア文学論/文学好きの家庭から/文芸鑑賞講座/文芸的な、余りに文芸的な/続文芸的な、余りに文芸的な/文章と言葉と/僻見/変遷その他/ポーの片影/僕の友だち二三人/僕は/発句私見/本所両国/本の事/翻訳小品/正岡子規/又一説?/亦一説?/松江印象記/窓/水の三日/三つの宝/三つのなぜ/三つの窓/三つの指環/身のまはり/貉/無題/毛利先生/桃太郎/森先生/文部省の仮名遣改定案について/野人生計事/続野人生計事/槍ヶ嶽紀行/槍が岳に登った記/悠々荘/雪/夢/百合/妖婆/横須賀小景/世の中と女/羅生門の後に/リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて/レオナルド・ダ・ヴインチの手記/恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ/老年/臘梅/路上/LOS CAPRICHOS/露譯短篇集の序/わが散文詩/わが俳諧修業/わが家の古玩/忘れられぬ印象/私の好きなロマンス中の女性…ほか
  • 決定版 江戸川乱歩全集
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    日本の推理小説・探偵小説を代表する江戸川乱歩の初期から最晩年までの傑作小説、明智小五郎・少年探偵団シリーズ(年代順)、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など約160作品を収録した乱歩全集の決定版です。 ■目次 【推理小説】 赤い部屋 悪霊 悪霊物語 偉大なる夢 一枚の切符 芋虫 陰獣 江川蘭子 押絵と旅する男 お勢登場 恐ろしき錯誤 踊る一寸法師 鬼 鏡地獄 火星の運河 恐怖王 疑惑 空気男 空中紳士 黒い虹 五階の窓 孤島の鬼 湖畔亭事件 石榴 殺人迷路 新宝島 接吻 双生児 算盤が恋を語る話 断崖 智恵の一太郎 妻に失恋した男 盗難 毒草 二銭銅貨 日記帳 二癈人 人間椅子 灰神楽 白昼夢 白髪鬼 パノラマ島綺譚 秘中の秘 人でなしの恋 一人二役 火繩銃 百面相役者 覆面の舞踏者 ぺてん師と空気男 防空壕 堀越捜査一課長殿 魔王殺人事件 蟲 夢遊病者の死 目羅博士の不思議な犯罪 盲獣 木馬は廻る モノグラム 闇に蠢く 幽霊塔 指 指環 緑衣の鬼 【明智小五郎シリーズ】 D坂の殺人事件 心理試験 黒手組 幽霊 屋根裏の散歩者 一寸法師 蜘蛛男 何者 猟奇の果 吸血鬼 黄金仮面 黒蜥蜴 人間豹 悪魔の紋章 暗黒星 兇器 化人幻戯 影男 月と手袋 大暗室 【少年探偵団シリーズ】 怪人二十面相 少年探偵団 妖怪博士 大金塊 青銅の魔人 虎の牙 透明怪人 怪奇四十面相 宇宙怪人 鉄塔の怪人 灰色の巨人 海底の魔術師 探偵少年 黄金豹 魔法博士 天空の魔人 サーカスの怪人 妖人ゴング 魔法人形 まほうやしき 赤いカブトムシ 奇面城の秘密 夜光人間 塔上の奇術師 鉄人Q ふしぎな人 仮面の恐怖王 かいじん二十めんそう(「たのしい二年生」版) かいじん二十めんそう(「たのしい一年生」版) 電人M おれは二十面相だ 怪人と少年探偵 妖星人R 超人ニコラ 自作解説 怪人二十面相と少年探偵団 【評論・随筆】 ある恐怖 映画の恐怖 墓場の秘密 お化人形 声の恐怖 こわいもの(一) こわいもの(二) 旅順海戦館 少年ルヴェル 残虐への郷愁 文学史上のラジウム──エドガア・ポーがこと── 人形 非現実への愛情 妖虫 瞬きする首 マッケンの事 郷愁としてのグロテスク 群集の中のロビンソン・クルーソー スリルの説 鬼の経営する病院 レンズ嗜好症 人花 一人の芭蕉の問題 「幽霊塔」の思い出 病める貝 ──E・A・ポー逝きて百年── 小栗虫太郎君 探偵小説このごろ(江戸川乱歩、野村胡堂) ヒッチコックのエロチック・ハラア 透明の恐怖 フランケン奇談 探偵小説の「謎」 【関連作品】 乱歩分析(大下宇陀児) 江戸川氏と私(小酒井不木) 「心理試験」序(小酒井不木) 「二銭銅貨」を読む(小酒井不木) 私の探偵小説(坂口安吾) 乱歩氏と私と(野村胡堂) 「陰獣」その他(平林初之輔) 江戸川乱歩(平林初之輔) 『心理試験』を読む(平林初之輔) 日本の近代的探偵小説(平林初之輔) 乱歩氏の諸作(平林初之輔) 三十六年前(森下雨村) 江戸川乱歩氏に対する私の感想(夢野久作)
  • 正しい女たち
    3.8
    1巻690円 (税込)
    容姿や年齢、結婚、セックス、お金とプライド… 本音の見えづらい関心事を正しい姿という共通のモチーフで鮮やかに切り取る短編集。 不倫に悩む親友にわたしがしたこと(「温室の友情」)、 同じマンションに住む女に惹きつけられる男(「偽物のセックス」)、 残り少ない日を過ごす夫婦の姿(「幸福な離婚」)――。 偏見や差別、セックス、結婚、プライド、老いなど、 口にせずとも誰もが気になる最大の関心事を、正しさをモチーフに鮮やかに描く短編集。 解説・桐野夏生 ※この電子書籍は2018年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 刑事学校
    3.2
    1~3巻690~723円 (税込)
    100万部突破の「もぐら」シリーズの著者による警察アクション小説が、文春文庫初登場! 畑中圭介の現職は、大分県警刑事研修所、通称「刑事学校」の教官。 「刑事学校」とは、新たに刑事となる若手警察官に、操作術と刑事魂を実地で教え込む場である。 6名の新米刑事を生徒にして教育中に畑中は、地元の殺人事件の捜査に生徒たちを率いて参加する。 温泉都市・別府市の郊外で、立石健吾が他殺体で発見された。 立石は畑中の小中学校時代の同級生で、当時から名うての問題児だった。 数年前東京から別府に戻ってきたが、高校進学からの数年間、人生の空白期間があった。畑中は刑事学校の生徒たちに探らせる一方、独自のルートで事件の背景を探る。 やがて事件の背後に、IR(統合型リゾート・カジノ)新設利権に絡む政治と裏社会の癒着が見えてきた……。 文庫オリジナルの痛快警察アクション!
  • 眠れない凶四郎(四) 耳袋秘帖
    3.9
    難事件解決後も、凶四郎はなお江戸の闇を巡り廻る 今度の魔物は一体何か? 妻殺しの一件はなんとか解決。 し かし凶四郎の不眠症は快癒しないまま、今日も暗闇の江戸の街を見回る。 奉行の根岸は闇の世界に引きずり込まれないよう注意深く凶四郎を見守る。 しかし、再び殺しが起きる。 芝居小屋の裏方が張り巡らされた綱に縊り殺された!そして第二第三の殺しが。 走る凶四郎。根岸の名推理が冴え渡る! 土蜘蛛、骸骨、一体次は何だ!! 大好評、耳袋秘帖・殺人事件シリーズ。
  • ガーデン
    3.5
    1巻690円 (税込)
    放っておいて欲しい。それが僕が他人に求める唯一のこと―― ファッション誌編集者の羽野は、花と緑を偏愛する独身男性。帰国子女だが、そのことをことさらに言われるのを嫌い、隠している。女性にはもてはやされるが、深い関係を築くことはない。 羽野と、彼をとりまく女性たちとの関係性を描きながら、著者がテーマとしてきた「異質」であることに正面から取り組んだ意欲作。 匂い立つ植物の描写、そして、それぞれに異なる顔を見せる女性たち。美しく強き生物に囲まれた主人公は、どのような人生を選び取るのか――。 ※この電子書籍は2017年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ウェイティング・バー
    3.7
    「女は、怖い」のではない「怖いから、女」なのだ。(酒井順子「解説」より) 脛に傷もつ男女におとずれる恐怖の瞬間。 結婚式が終わった夜のバー。披露宴の司会をした美女とグラスを傾けながら、花嫁を待っている。 「あの時もそうだったわね」 親し気なふたりの会話はやがて、決して花嫁に知られてはならない過去の妖しい秘密に触れて――。 表題作など、10篇を収録した傑作短編集。 解説・酒井順子 *本書は1997年に文藝春秋より刊行された文庫『男と女はいつも怖い 怪談』のタイトルを変更した新装版です。
  • 幽霊協奏曲
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    大人気、赤川次郎による「幽霊」シリーズ第26弾。 美しいピアニストとの恋に溺れ、翻弄された末、一人の男が命を絶った。 男の死体を前に、女は冷たく言い放った。 「どっちかを選ばなくてはならなかったんです。自分のためにすべてを捨ててなんて、 頼んでない。私は無関係です。」 二年後、男の弟が、コンサートマスターとして 女と共にチャイコフスキー「ロミオとジュリエット」舞台に立つことに。 因縁の二人が再会した場で、宇野警部と永井夕子は……。 表題作のほか、「後ろ姿の夜桜」「スキャンダル、スキャンダル!」「私の秘密はあなたの秘密」「夜は知っていた」「夕やけ小やけ」「闇に迷って」の計7篇を収録。 どの巻から読んでも楽しめるシリーズです。 ※この電子書籍は2017年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 眠れない凶四郎(三) 耳袋秘帖
    3.6
    私の妻はこんな事で死なねばならなかったのか! 妻を殺されて不眠症になった同心が、妻惨殺事件の真相に迫る! 妻を池の端の出合い茶屋で惨殺された同心・凶四郎は不眠症となり、 夜回り同心として江戸の町を見守っている。 「武家屋敷に化け猫が出た」「神社の石灯籠が動く!?」――江戸の夜は意外と賑やかだ。 一方妻の実家の主が蝦夷地の交易に密かに手を染めているらしいと判明した。 果たして妻が殺された真相に迫ることが出来るのか!
  • コンビニ人間
    4.2
    「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作 36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。 日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、 「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。 「いらっしゃいませー!!」 お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。 ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、 そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。 累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。 世界各国でベストセラーの話題の書。 解説・中村文則
  • 伝言猫がボールパークにいます
    5.0
    あの選手を、もう一度打席に――。猫は「奇跡」を起こすために走ります。大好評ハートフルストーリー、第三弾。あの世とこの世のあいだにあるカフェ・ポンの店主・虹子に雇われ、もう会えない人からの想いを伝える「伝言猫」として働くふー太は、若くして亡くなった野球選手・若畑をもう一度打席に立たせたいという依頼のため、同僚猫のスカイとともに野球場へと向かうことに。さらに虹子からは、球場にいる様々な人々の願いも叶えるよう言われて……。猫の視点から人間のあたたかさを描く物語。文庫書き下ろし。
  • 〈あの絵〉のまえで
    3.8
    「絶対、あきらめないで。待ってるからね。ずっと、ずっと」。美術館で受け取ったのは、亡き祖母からのメッセージ――。作家志望でライターの亜衣は、忙しさを言い訳に遠ざけていた祖母を突然喪ってしまう。後悔と孤独に苛まれる亜衣を救ったのは、お節介な年上の隣人だった(「豊饒」)。傷ついても再び立ち上がる勇気を得る極上の美術小説集。
  • 騒がしい楽園
    3.6
    都内の幼稚園へ赴任してきた神尾舞子。騒音や待機児童など様々な問題への対応を迫られる中、園の生き物が何者かに惨殺される事件が立て続けに起き、やがて事態は最悪の方向へ──。『闘う君の唄を』に連なる、シリーズ第2弾。《解説・藤田香織》
  • 大久保利通 近代日本を創り上げた叡知
    3.5
    1巻689円 (税込)
    西郷隆盛は常々こう言っていたという。「おいは家を建てることはできる。しかしその家に人が住めるようにするのは、一蔵(大久保利通)さぁだ」――幼なじみの西郷隆盛と組んで倒幕を成功させ、ついに維新の偉業を成し遂げた大久保利通。時には冷徹とも見えるその行動の裏には、理想国家へのあくなき情熱があった。確かな先見力と実行力で近代日本の基礎を築いた男の清廉なる一生。
  • 探偵は教室にいない
    3.8
    わたし、海砂真史(うみすなまふみ)には、ちょっと変わった幼馴染みがいる。幼稚園の頃から妙に大人びていて頭の切れる子供だった彼とは、別々の小学校に入って以来、長いこと会っていなかった。変わった子だと思っていたけど、中学生になってからは、どういう理由からか学校にもあまり行っていないらしい。しかし、ある日わたしの許に届いた差出人不明のラブレターをめぐって、わたしと彼――鳥飼歩(とりかいあゆむ)は、九年ぶりに再会を果たす。日々のなかで出会うささやかな謎を通して、少年少女たちが新たな扉を開く瞬間を切り取った、4つの物語。第28回鮎川哲也賞受賞作。
  • 宮本武蔵十二番勝負
    -
    1巻689円 (税込)
    不敗の剣豪・宮本武蔵。その姿は、吉川英治をはじめとする数多くの作家によって語り伝えられている。また、武蔵自身が著した『五輪書』によって、その兵法・哲学に触れることができるというのも、彼の魅力のひとつである。本書では、宮本武蔵の生涯において最も画期的かつドラマティックな名勝負を十二番厳選し、彼の勝負や人生に対する処し方に迫る。読みやすい武蔵の入門書。【著者が選んだ十二番】1・有馬喜兵衛との初対決 2・秋山新左衛門とその一味 3・伏見城攻防戦 4・関が原合戦 5・蓮台野の決闘 6・三十三間堂の決闘 7・一乗寺下り松の決闘 8・鎖鎌との果たし合い 9・巌流島の決闘 10・大坂冬の陣 11・大坂夏の陣 12・島原の乱 各編に力のこもった書き下ろしである。
  • 朝倉義景 信長を窮地に追い詰めた越前の雄
    -
    1巻689円 (税込)
    元亀元年(1570)織田信長は朝倉の武将寺田采女正が守る敦賀郡の手筒山城を陥落させ、隣接する金ヶ崎城、疋壇城も落とした。もはや一乗谷は、風前の灯である。これを助けたのが信長の義弟、小谷城主の浅井長政だった。「まさか、そのようなことがあるはずもない」信長にとって信じられぬ出来事だった。400年以上経った現在も当時の風雅を偲ばせる壮大な一乗谷遺跡。その最後の当主である朝倉義景は江の父、浅井長政とともに信長に叛旗を翻した。戦国大名の中でも平安時代から続く「名家中の名家」であり、北陸越前に百年に渡って君臨した朝倉氏。五代目当主・義景は、城下の一乗谷に「第二の京」と呼ばれる雅な文化都市を築いた風流大名であった。だが時代は戦乱の世、天下布武を目指し覇権を広げる信長と宿命の戦いが始まる。戦国の名門という圧倒的に有利な立場に生まれながらなぜ滅びていったのか? 生まれる時代を誤った哀将の生涯を描く歴史小説!
  • 仮想真実
    3.3
    父親の冤罪を晴らすために弁護士になった水田佳。ある日、吉高りさこという女性に付きまとっていたストーカーが死体で発見された。容疑者として逮捕されたのはりさこの恋人。水田はりさこの恋人の弁護を引き受けることとなる。
  • かもめ食堂
    4.1
    ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。
  • じつは面白かった『平家物語』
    3.8
    1巻689円 (税込)
    「祇園精舎の鐘の声……」のフレーズで、教科書でもおなじみの『平家物語』。「無骨で暗い軍記物」と思っていたら、それは大きな間違いだ! 離別、裏切り、悲恋に主従愛など、そのテーマは非常にドラマティック。「息子に頭が上がらない平清盛」「八方美人な後白河院」など、ひとたび読めば個性豊かな人物達にノックアウトされること確実である。本書では琵琶シンガーキャラの「ビワッキー」が、そんな『平家物語』の真の魅力を超強力ナビゲート。マンガ&イラスト満載で、心躍る源平の世界へご招待!
  • 本バスめぐりん。
    3.4
    種川市の移動図書館、「本バスめぐりん」に乗り込むのは、六十五歳の新人運転手テルさんと図書館司書ウメちゃん、年の差四十のでこぼこコンビだ。返却本に挟まれた忘れ物や秘密を抱えた常連の利用者……。巡回先でめぐりん号とふたりを待ち受けるのはいくつもの不思議な謎?! 3000冊の本でつながる思いを載せて、移動図書館は今日も走る。書店員、編集者、記者などを主人公に「本の現場」を描く著者の新たな舞台は、本を届ける図書館バス! ハートフル・ミステリ全5編。/解説=森谷明子
  • 非情人事
    4.0
    1巻689円 (税込)
    転籍人事にかちんときた実力副社長、リストラを完遂した途端に自分の首を切られた人事部長、合併銀行の派閥を背景にした熾烈な社長レースなど、「非情人事」を拝命した企業人の複雑な思いと行動を、鮮やかな筆致で描いた短編集。
  • 闘う君の唄を
    4.0
    新任幼稚園教諭の喜多嶋凜は、あらゆることに口出しをしてくるモンスターペアレンツと対立しながらも、自らの理想を貫き、少しずつ周囲からも認められていくのだが……。どんでん返しの帝王が贈る驚愕のミステリー。
  • 壊れた自転車でぼくはゆく
    4.2
    祖父の寛太に誘われた、壊れた自転車でゆく旅。その過程で寛太から聞く、限られた時の中で精いっぱい自分たちの命を生きた恋人たちの物語。あの戦争で心に深い傷を負った寛太と、彼が本気で愛した美しい少女・真利子。旅の果てにあるものは?
  • 天才
    3.9
    高等小学校卒ながら類まれな金銭感覚と人心掌握術を武器に年若くして政界の要職を歴任。ついには日本列島改造論を引っ提げて総理大臣にまで伸し上がった田中角栄。「今太閤」「庶民宰相」と称され、国民の絶大な支持を得た男の知られざる素顔とは? 田中の金権政治を批判する急先鋒であった著者が、万感の思いを込めて描く希代の政治家の生涯。
  • ふたりの季節
    3.6
    なぜ、私たちは別れたのだろう――。家事と子育てを卒業し、久し振りに自由で穏やかな日々を過ごしていた由香。たまたま立ち寄ったカフェで、昔の恋人・拓と再会する。未来への不安、親や社会への反発、抑えきれない互いへの想い。共に過ごした高校最後の夏が一瞬にして蘇り……。三十年の歳月を経て、再び出会った男女の切なくも甘い恋愛小説。
  • 学校では教えてくれない日本文学史
    3.8
    1巻689円 (税込)
    「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の……」「つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて……」など、授業で暗記させられた人も多い名作の数々。これら日本文学を一冊で語るなど、到底不可能な話なのだが、本書はそれを思い切ってやってしまおうというもの。『古事記』は日本人の原型の文学、敬語表現で書かれている『源氏物語』の不思議、『徒然草』はジジイの自慢話!? 紀行文学は悪口文学、漱石は現代の文章を創った、川端康成は変態作家? など、『古事記』から村上春樹まで日本文学史をザックリ大づかみ。その作品を読んだことのある人にとっては、あそこは面白かった、と合点してもらえる、読んでいない人にとっては、そんなにいいのなら読んでみようかな、という気がしてくる、日本文学の入門の入門書。清水流、絶対眠くならないエンターテイメント日本文学史12講義。

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  • ひな菊の人生
    3.7
    生まれついて父はいない。そして幼くして、母までも事故で亡くしたひな菊を支えたのは、親友のダリアだ。ダリアがブラジルに旅立ち十数年、二十五歳のひな菊は、ダリアとの「林の中」の鮮やかな想い出を胸に今を生きる――。哀しくも温かな人生をひな菊は語る。奈良美智とのコラボレーションで生まれた夢よりもせつない名作。
  • 名作はなぜ生まれたか 文豪たちの生涯を読む
    3.0
    文学史上に燦然と輝く不朽の名作を残した世界の文豪たち。その生涯は、彼らが描きだした作品と同様、われわれを感動させずにはいない。女性遍歴を創作の原動力にしたゲーテ、人生の危機と対決した“アウトサイダー”ヘッセ、冒険に生きた“空の詩人”サン=テグジュペリなど、文豪の知られざる側面や各々の作品のもっとも感動的なシーンにスポットライトをあてた、24編の文学案内。

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  • 株主総会
    3.7
    1巻689円 (税込)
    リストラ目前の総務部次長が株主総会で突如社長を解任し、年商二千億の会社を乗っ取った。彼の身にいったい何が起こったのか? そして、会社の行方は? 総会屋問題で揺れる日本中の大企業の経営者たちを恐怖のどん底に叩き込んだ衝撃のベストセラー! 現役の超一流弁護士が商法上可能な限り熾烈な攻防を描き、企業に生きる男たちの存在理由を問う企業法律小説。
  • エイジ
    4.2
    1巻689円 (税込)
    ぼくはいつも思う。「キレる」っていう言葉、オトナが考えている意味は違うんじゃないか―。通り魔事件が相次ぐ東京郊外のニュータウン。犯人はぼくの同級生。でもぼくの日常は事件にかまけているほど暇じゃなくて…。家族、友情、初恋に揺れる14歳、少年エイジの物語。山本周五郎賞受賞作。

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  • くまのプーさん ささやかだけど 大切にすること
    値引きあり
    3.3
    1巻687円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 プーさんと仲間たちの心温まる物語が 水彩画風の美しいイラストで綴られた大人のための本が登場。 癒しと気づきがいっぱいの一冊です。 ちょっと一息つきたい。 前へ進む元気が欲しい。 そんな時にぴったりの本です。 何気ない日常の大切さに気づくきっかけをくれます。 クリストファー・ロビンの宝物を探しに 100エーカーの森に出かけたプーさん。 ピグレットやティガー、オウルたちが集い、 にぎやかな旅がはじまりますが、 途中いろいろなことが起こって......? ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 私の幽霊 ニーチェ女史の異界手帖
    3.5
    あなたは、私なの? 博物学者と解き明かす、哀しくも優しい超常現象の物語 読後、きっと涙がとまらない。 森の中に佇む幽霊の正体は? 切なさ×不思議ミステリー! “ニーチェ女史”こと雑誌編集者・日枝真樹子は、故郷の廃バス停の近くで真樹子の高校生時代にそっくりな幽霊が目撃されたことを聞かされる。半信半疑のまま、帰郷した彼女は驚きの光景を目にすることに……。博物学者を名乗る栖大智とともに、未知の存在が引き起こす摩訶不思議な事件の数々を解明していく、感動のミステリーワールド!
  • 報復の犬
    -
    弟を殺された男の熱き復讐!元自衛官vs謎の処刑集団灼熱のハードサスペンス!罪なき弟の残酷な死に吠える男の処刑捜査!江の島に現れた暴走族に囲まれ、弟はガソリンで焼き殺された。享年二十四歳。事件捜査は一向に進まず、所轄署は目撃者すら発見できない。かつて陸上自衛隊に所属、特殊部隊訓連生を指導していた兄の兵藤昌也は独自に犯人の追跡を始めるが、逆に何者かに命を狙われる。復讐の狂犬と化す男の戦いを描く、怒濤のアクションサスペンス!(2004年6月祥伝社文庫刊『私刑法廷』を改題。本書刊行にあたり大幅に加筆修正しました。)
  • 嗤う淑女
    4.1
    徹夜確実! 女神なのか、悪魔なのか――最恐悪女度no.1小説。中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。美貌と明晰な頭脳を持つ彼女へ強烈な憧れを抱いてしまう恭子だが、それが地獄の始まりだった――。名誉、金、性的衝動…絶世の美女に成長した美智留は老若男女の欲望を残酷に操り、運命を次々に狂わせる。連続する悲劇の先に待つものは? 史上最恐の悪女ミステリー。漫画家・松田洋子氏による文庫版限定「あとがき漫画」収録!
  • ルール
    3.4
    オリンピック王者の犯した「罪」とは――金メダルの“闇”に新聞記者が迫る!! クロスカントリースキー選手・竜神真人が現役復帰した。二大会連続で五輪金メダルを獲得、「クロスカントリースキー」というマイナースポーツの地位を引き上げ、国民的英雄と崇められ、竜神は一度引退した。彼の評伝執筆に取り組む新聞記者で、旧友の杉本直樹は、復帰の真意を探って取材を重ねるうち、ある疑念を抱く。竜神は“致命的なルール違反”を犯したのではないか――。記者の使命と友情の狭間で、杉本は真実に迫るが……。「一見華やかな世界のようでありながら、満ち足りた環境にある選手は一部に過ぎない。その陰には競技環境を変えたい、競技の地位を引き上げたい、自らのために、そして使命感とともに大会に挑む選手たちがたくさんいる。選手を取材してきた立場からは『ルール』にある竜神の足跡、胸中は、選手たちの内面にたしかに触れているように感じられた。どのような思いで試合に挑むのか、読んだあとには選手を、試合を観る目も変わってくるのではないか。」――解説・松原孝臣氏(スポーツライター)、激賞!
  • 銀行支店長、追う
    3.8
    銀行支店長、再び参る! 傑作経済ミステリー小説。うなばら銀行支店長、再び走る――! ヒット作『銀行支店長、走る』、待望の続編登場。手に汗握る経済ミステリー&サスペンス。
  • 少年と老婆
    値引きあり
    5.0
    暗闇じゃないと光は見つからないの。「この世でもっとも美しい女性」は、嵐の夜に消えた夫を探して、5つの国を旅し6人の王に出会う。「E☆エブリスタ」で不動の1位を誇った伝説の人気作品がいよいよ書籍化! 『奴隷区』の岡田伸一による、この上なく残酷で純粋な、愛を求める冒険物語。学校に通うのをやめた「少年」は、近くに住む「老婆」に勉強を教わる。「老婆」は、不思議な話をして聞かせた。それは、「この世でもっとも美しい女性」が旅した5つの国と、神秘の力を持つ6人の王様の話。“やまない雨の国”“明日から戦争の国”“選択する恋愛の国”“夢見る黄金の国”“紅い地球の国”。「美しい女性」は、新婚旅行直前に失踪した「夫」を探していた。そして、ある国の愛を知らない「愚かな姫」との出会いが、彼女を過酷な運命へ突き落とす。正義、恐怖、弱さ、勇気、夢、憎しみ、不幸、美しさ――。人生の大切なヒントを探す旅に出よう。
  • 六秒間の永遠
    値引きあり
    3.5
    生まれつき「念じると物に火をつけられる」特殊能力を持つ紅藤は、そのせいで、自分の父親を殺してしまう。以来、心を閉ざし誰ともかかわることなく、警察官として日々を過ごしていたが、突然、刑事課への異動を命じられる。待っていたのは、氷室という、警視長まで上り詰めたにもかかわらずヒラ署員として勤務する刑事。彼は紅藤と同じく特殊能力保持者であった。コンビを組んで仕事をすることになった紅藤は、ある日、雀荘で一人の美少女に出会う。その後、殺人事件の現場にも居合わせた彼女を見た氷室は、特殊能力保持者だと紅藤に告げる。彼女はいったいどういう能力を持っているのか? そして、彼女が巻き込まれた殺人事件の行方は? 『神様のメモ帳』『楽聖少女』で大注目の著者による、切ない恋愛ミステリー。
  • オーダーメイド
    値引きあり
    3.0
    1巻686円 (税込)
    30歳を過ぎた元モデルの麻穂。モデルから小説家へと転身しデビュー作はベストセラーになったが、今ではすっかり原稿の依頼もなくなり家賃を2ヶ月分滞納している。そんな麻穂のもとに、突然見知らぬアドレスからメールが届く。 「官能小説を書いて欲しい。他の誰にも読ませてはならない。報酬は、短編一本、100万円」 官能小説など書いたこともない麻穂は依頼の異様さを訝しむが、破格の原稿料を求め謎の依頼主の秘書を名乗る男とともに“取材”へと踏み出す――。 依頼主の正体と目的とは? 未知の世界を経験した麻穂が知る、彼女の“本当の望み”とは? したたかに、しなやかに生きる女性を描き、連載時から女の共感と男の衝撃を呼んだ傑作長編小説。
  • アルツ村 閉ざされた楽園
    値引きあり
    4.3
    DVから逃れた女性が迷い込んだのは、高齢者だけが身を寄せ合って生きる山奥の村だった──現役医師作家のメディカル・サスペンス!  夫のDVに耐えかねて札幌の自宅を飛び出した明日香は、道北の見知らぬ村にたどり着いた。7歳になる娘のリサといっしょに。村で匿ってくれたのは修造という高齢男性と、床に臥すハツの夫妻だった。修造は認知症なのか、明日香のことを孫娘と勘違いして「なっちゃん」と呼ぶ。近隣の住民からも温かく迎えられた明日香親子であったが、この村は何かがおかしい。住民は皆高齢で、しかもほぼ全員が認知症を患っているように思われるし、そもそも自立した生活が成り立っていないようなのだ。村まるごとが高齢者用施設ということなのか。老老介護、ヤングケアラー、介護破綻……日本における「認知症のいま」を問う問題作。そして衝撃のラスト!
  • 冬の伽藍
    値引きあり
    4.0
    煉獄の中で、私は天上の果実を口に含んでいた……。夫を事故で失った高森悠子は、薬剤師として勤めることになった軽井沢の診療所で医師・兵藤義彦と出会う。彼もまた、妻の美冬を自殺で亡くしていた。義彦に恋心を抱きながら、好色なその義父・英二郎の誘いを拒みきれない悠子。エロス匂い立つ、長編恋愛小説。
  • リルケ全集
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    文豪リルケの『ドゥイノの悲歌』『マルテ手記』などの代表作から知られざる名作までを一冊に収録し、読みやすく編集した電子版リルケ全集。海外文学を代表する世界的文豪たちの長編小説、短編、評論、随筆などを多数収録し、手に取りやすい価格で合本した電子書籍ならではの文学シリーズです。 ●目次 ある女友達への手紙 駆落 家常茶飯 旗手クリストフ・リルケ抄 祭日 さらにふたたび 白 ドゥイノ悲歌 トレドの風景 巴里の手紙 冬 窓 「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から モオリス・ド・ゲラン 夢 リルケ書翰(ロダン宛) 老人
  • トーマス・マン全集
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    文豪トーマス・マンの代表作から知られざる名作までを一冊に収録し、読みやすく編集した電子版トーマス・マン全集。海外文学を代表する世界的文豪たちの長編小説、短編、評論、随筆などを多数収録し、手に取りやすい価格で合本した電子書籍ならではの文学シリーズです。 ●目次 ある幸福 衣裳戸棚 餓えた人々 ヴェニスに死す 神の剣 幻滅 幸福への意志 小フリイデマン氏 神童 鉄道事故 道化者 トニオ・クレエゲル トビアス・ミンデルニッケル トリスタン なぐり合い 悩みのひととき 墓地へゆく道 予言者の家で ルイスヒェン
  • チェーホフ全集
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    文豪アントン・チェーホフの代表作から知られざる名作までを一冊に収録し、読みやすく編集した電子版チェーホフ全集。海外文学を代表する世界的文豪たちの長編小説、短編、評論、随筆などを多数収録し、手に取りやすい価格で合本した電子書籍ならではの文学シリーズです。 ●目次 イオーヌィチ 犬を連れた奥さん かき カシタンカ かもめ 可愛い女 グーセフ 頸の上のアンナ 熊 決闘 子守っ子 桜の園 少年たち 小波瀾 接吻 大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ 追放されて 妻 てがみ 天才 富籤 女房ども ねむい マリ・デル 嫁入り支度 六号室 六號室(旧字旧仮名版) ワーニャ伯父さん

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