小説の検索結果

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  • 感染遊戯
    3.9
    会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が15年前の事件を語り始める。刺された会社役員は薬害を蔓延させた元厚生官僚で、その息子もかつて殺害されていたというのだ。さらに、元刑事の倉田と姫川の元部下・葉山が関わった事案も、被害者は官僚――。バラバラに見えた事件が一つに繋がるとき、戦慄の真相が立ち現れる! シリーズ最大の問題作。
  • 濡羽色(ぬればいろ)のマスク~杉原爽香 二十九歳の秋~
    3.7
    高齢者用ケア付きマンションで働く爽香は、親会社が計画する新プロジェクトの準備に参加して多忙な日々を送っていた。爽香の恩師・河村布子(かわむらきぬこ)は、新しい職場を見付けたが、夫・太郎(たろう)の「秘密」に悩んでいた。そして、刑事の現場から離れている太郎は、ある夜偶然、殺人現場に出くわし、勝手に捜査を開始する! 登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第15弾!
  • 利休鼠のララバイ~杉原爽香 二十八歳の冬~
    4.1
    杉原爽香、28歳の冬。爽香は、勤務先〈Pハウス〉の入居者で女優の栗崎英子(くりさきひでこ)とコンサートに出かけた。が、英子と旧知の仲の歌手・喜美原治(きみはらおさむ)が体調を崩し中止に……。一方、爽香の恩師・河村布子(かわむらきぬこ)は、夫・太郎(たろう)が家を空(あ)けがちなのに悩んでいた。刑事の夫は、事件で知り合った女性と交際しているのだった。登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第14弾!
  • 十津川警部 姫路・千姫殺人事件
    2.5
    姫の化身が死を招く!? 呪われたお伽話か。十津川、謎の美女を追う。運命に翻弄された姫の化身か。千姫の末裔だという美女が、骨董鑑定番組に打かけを出品したところ、問い合わせが殺到。だが彼女に近づく者は次々と不可解な死を遂げた。再び懐剣をもって出演すれば、さらに恐ろしい事件が……。気品あふれる美しさの陰に何があるのか。十津川が暴いた哀切きわまる真相とは。(講談社文庫)
  • 夏の約束
    3.7
    ゲイのカップルの会社員マルオと編集者ヒカル。ヒカルと幼なじみの売れない小説家菊江。男から女になったトランスセクシャルな美容師たま代……少しハズれた彼らの日常を温かい視線で描き、芥川賞を受賞した表題作に、交番に婦人警官がいない謎を追う「主婦と交番」を収録した、コミカルで心にしみる作品集。(講談社文庫)
  • 一葉の「たけくらべ」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編
    4.2
    明治の吉原を舞台に、揺れる少年少女の恋心を描く、永遠のベストセラー。樋口一葉の流麗な擬古文(原文)に加え、わかりやすい現代語訳でも楽しめる入門書。原文は総ふりがな付きで、朗読にも便利。
  • うたかたの日々
    4.1
    【映画「ムード・インディゴ うたかたの日々」原作】純粋無垢、夢多き青年コランが出会った少女クロエは、肺の中に睡蓮が生長する奇病にかかっていた――パリの片隅で儚い青春の日々を送る若者たちの姿を、優しさと諧謔に満ちた笑いで描く、現代で最も悲痛な恋愛小説。39年の短い生涯を駆け抜け、様々なジャンルで活躍した天才ヴィアンの代表作。
  • 竜が最後に帰る場所
    4.1
    しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになった――(「夜行(やぎょう)の冬」)。古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。 (講談社文庫)
  • 昨日は彼女も恋してた
    3.9
    小さな離島に住む僕。車いすに乗る少女・マチ。僕とマチは不仲だ。いつからかそうなってしまった。そんな二人が、島に住む変わったおっさん(自称天才科学者)の発明したタイムマシン(死語)によって、時空を超えた。はじめは二人はどこにいるのかわからなかった。なぜなら、島の景観なんて、十年やそこらじゃあまり変わらないから。僕たちが 『過去』 に来たと分かったのは、自分の足で全力で向こうから走ってくる、『小さいマチ』 を見たからだ。僕は驚き、そして思いつく。やり直すことができると。ずっと後悔していたことを、この、過去という 『現在』 で。
  • 蒼氷・神々の岩壁
    3.7
    鋭いアイゼンの爪もよせつけない蒼氷に覆われる厳冬期、石が水平に飛ぶ台風シーズン――富士山頂の苛烈な自然を背景に、若い気象観測所員の厳しい生活と、友情と愛と死を描いて息づまる迫力をよぶ長編「蒼氷」。ヒマラヤを夢み、岩と氷壁に青春を賭けた天才クライマーが、登攀不能といわれた谷川岳衝立岩を征服するまでの闘志と情熱の半生を描く実録小説「神々の岩壁」。他に2編併録。

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  • 星が吸う水
    3.4
    恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥(くわ)えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味を、一度だけ崩壊させてみたい。表題作他一篇。(講談社文庫)
  • 状況曲線(上)
    3.7
    1~2巻704円 (税込)
    建設会社専務の味岡は、高級官僚に顔が利く“先生”を中心にした談合組織に入り、工事の情報を得ていた。彼が仲間と“先生”に会っていた日、同じビルの屋上で他殺死体が見つかる。偶然、後に犯人と疑われるような行動を取ってしまった味岡は、芸者との逢引き先でも、“先生”の女性秘書の遺体にぶつかってしまう……。巧妙なワナに追いつめられていく味岡! 長編サスペンスの傑作。

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  • 季節のない街
    4.3
    “風の吹溜まりに塵芥が集まるようにできた貧民街”で懸命に生きようとする庶民の人生。――そこではいつもぎりぎりの生活に追われているために、虚飾で人の眼をくらましたり自分を偽ったりする暇も金もなく、ありのままの自分をさらけだすしかない。そんな街の人びとにほんとうの人間らしさを感じた著者が、さまざまなエピソードの断面のなかに深い人生の実相を捉えた異色作。

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  • バルーン・タウンの殺人
    3.7
    東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。人工子宮の利用が普通になった世界の中で、それでも敢えて母体での出産を望んだ女性たちが暮らす長閑な別天地。しかしそんな場所でも事件は起きる。前代未聞の密室トリック、暗号〈踊る妊婦人形〉の謎、捜査活動支援システム・ドウエル教授との推理合戦、「なぜ、助産婦に頼まなかったのか?」と呟いて意識を失った男、そして妊婦探偵の鮮やかな推理――遊び心溢れる趣向と抜群のユーモア・センスでミステリ・ファンから喝采を浴びた連作集。個性的なシリーズ第一弾。

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  • 静子の日常
    4.2
    おばあちゃんは、あなどれない――果敢、痛快、エレガント。75歳の行動力に孫娘も舌を巻く! 味わい深くユーモラスに、年齢を重ねてこそのしなやかな境地を描く。チャーミングで心ほぐれる家族小説。
  • サッカーボーイズ 13歳 雨上がりのグラウンド
    3.9
    元桜ヶ丘FCのチームメイトは、それぞれの道を歩み始めた。地元の中学校サッカー部に入部した武井遼介は早くも公式戦に抜擢される。同じ学校に通いながらJリーグのジュニアユースチームに入った星川良は新しい環境に馴染めずにいた。サッカーから離れていく友は「なぜサッカーを続けるのか」と遼介に問いかける。競技スポーツの入り口に立った13歳の少年たち。多くの熱い支持を集める、感動の青春スポーツ小説、第2弾!
  • 日輪の遺産
    4.3
    終戦間近、帝国陸軍の真柴少佐は軍トップに呼集され、ある重大な密命を帯びる。祖国復興のための軍資金を護るため、真柴は小泉中尉、望月曹長とともに極秘任務を遂行、勤労動員として20人の少女を集めた──。
  • 悲歌(エレジー)
    4.7
    父の自殺により、ひとりぼっちになってしまった16歳の少女晃子。彼女が唯一心を許せる相手は、鏡の中の少年“アキラ”だけだった。父・孝志は愛人を巡って殺人を犯してしまった……ということだったが、殺した男が会社から20億円を横領していた事実が発覚。そして晃子の身にも危険が迫ってきた。消えた20億円はどこに行ったのか? 父は本当に自殺したのか? 晃子の子供時代に隠された、悲しい心の傷とは? 少女の微妙な心理描写を中心に、家族の愛を問う長編ミステリー。
  • 獅子神の密命
    3.3
    気鋭のミュージシャン・橘章次郎のもとに、米国の大富豪から有名ジャズコンサートへの出演依頼が届いた。突然の大抜擢に驚く橘だが、それは日米政府を巻き込む暗闘の始まりだった……。正体不明の勢力が入り乱れ、謎と危機とが連続する、長編国際謀略活劇!

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  • 怪物が街にやってくる
    3.0
    1巻704円 (税込)
    世界最強を謳われたジャズの「上杉京輔トリオ」を突然引退した武田巌男は、新グループを結成し復活を果たす。多くのジャズマンを熱狂させた2人の怪物がついに対決する時が来た――。筒井康隆氏にも激賞された幻の初期短篇集、奇跡の復活!!

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  • 招かれざる客
    4.0
    外には深い霧が漂っていた。電話を借りるためランゲート館に入ってきたスタークウェッダーはそこで異様な光景をみた。館の当主が椅子にうずくまり、そのかたわらでは夫人が拳銃を握っていたのだ。やがて当主の奇行とその周囲の人間たちの悪意が明らかに……奇怪さが醍醐味のオリジナル戯曲。

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  • 夢幻地獄四十八景
    4.0
    バスの中で老人が隣席の若い男に話しかける――わたしは遠くで話す人間の唇が読めますが、この前も男女が心中の相談をしているので警察に知らせたところ、男女は俳優でした、芝居の稽古なのですよ、うっかり信じこめませんな、ですから今し方見た恐るべき相談も本当かどうか……。いろは48文字をタイトルに、才気溢れるショートショート集。
  • ロシア紅茶の謎
    3.7
    作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が? 表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った〈国名シリーズ〉第1作品集。 奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む!
  • 真珠色のコーヒーカップ ~杉原爽香三十三歳の春~
    3.7
    〈レインボー・ハウス〉も開業し、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。ある夜、爽香は、暴走族に襲われたという少女を助ける。その同じ晩、S工業グループ会長の息子・色部健治(いろべけんじ)が暴走族同士の抗争で殺されていた……。犯人は、健治と対立するグループのリーダー・緑川邦夫だという情報が入るが……。読者とともに登場人物たちが年齢を(とし)重ねる人気シリーズ第19弾。

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  • 枯葉色のノートブック ~杉原爽香三十二歳の秋~
    3.8
    新しいケア付きマンション〈レインボー・ハウス〉の建設が進み、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。そんななか、爽香の同僚・寺山(てらやま)が会社のお金を不正に使用しているとの疑惑が! 部下の麻生(あそう)に真相を探らせると、数々の不審な点が発覚する! 一方、爽香の周りに、あの殺し屋・中川(なかがわ)の影が……。登場人物が読者とともに年齢(とし)を重ねる画期的シリーズ第18弾!

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  • 茜色のプロムナード ~杉原爽香三十歳の春~
    3.8
    〈G興産〉で新しい高齢者用ケア付きマンションの準備計画に加わり、爽香は多忙な毎日。 建設候補地に住む門倉矢市郎(かどくらやいちろう)は、定年後の静かな生活が一転、妻を脳出血で突然失う。更に、借金を抱える息子夫婦が、立ち退き料のつり上げを画策する……。一方、明男(あきお)に思いを寄せる三宅舞(みやけまい)にも危険な影が忍び寄る! 登場人物が読者とともに年齢(とし)を重ねる画期的シリーズ第16弾!

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  • 藤色のカクテルドレス
    4.2
    杉原爽香、26歳の春。友人の田端将夫(たばたまさお)が社長を務める〈G興産(こうさん)〉で、爽香は畠中澄江(はたなかすみえ)という女性に出会った。澄江は、10年前、目の前で強盗に先輩を殺され、今もその記憶に苦しんでいた。その事件は未解決となっていたが、新たな事件が発生! 事態は爽香を巻き込み、急展開を見せはじめる! 登場人物が読者とともに年齢(とし)を重ねる画期的シリーズ第12弾!

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  • 三毛猫ホームズの運動会
    5.0
    素晴らしい青空の下、今日は警視庁の運動会。おなじみ片山義太郎も晴美も、石津も三毛猫ホームズも、ルンルン気分で参加している。だが、そこへ凶悪犯の山口がまぎれこんだから、運動会は大混乱。山口は、妻を死なせた吉田警部に復讐するため脱走してきたのだ! われらがホームズ、ネコ奮迅の大活躍! 三毛猫シリーズ初の短編傑作集。

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  • 増山超能力師事務所
    3.7
    1~2巻702~800円 (税込)
    日暮里駅から徒歩10分。ちょっとレトロな雑居ビルの2階にある増山超能力師事務所――。所長の増山率いる、見た目も能力も凸凹な所員たちは、浮気調査や人探しなど、依頼人の悩み解決に今日も奔走。超能力が使えても、そこは人の子。異端の苦悩や葛藤を時にユーモラスに時にビターに描く人気シリーズ第1弾。解説・城戸朱里
  • みやこさわぎ
    3.8
    高校生になった滝本望は変わらず祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。芸者時代の名前からお蔦さんと呼ばれる祖母は、気が強いし面倒くさがりだけれど、ご近所衆から頼られる人気者だ。そのお蔦さんが踊りの稽古をみている、若手芸妓・都姐さんが寿退職することになった。幸せな時期のはずなのに、「これ以上迷惑はかけられないし」と都姐さんの表情は冴えなくて……(「みやこさわぎ」)。情緒と歴史が残る街・神楽坂を騒がす事件をお蔦さんが痛快に解決していく! 人情と粋、望が作る美味しい料理がたっぷり味わえる、大好評シリーズ第3弾。
  • ままならないから私とあなた
    4.1
    あなたが見ている世界は、ほんとうに「正しい」世界なの? 天才少女の薫と平凡な雪子――二人の友情の行方は 天才少女と呼ばれ、成長に従い無駄なことを切り捨てていく薫と、無駄なものにこそ人のあたたかみが宿ると考える雪子。 すれ違う友情と人生の行方を描く表題作。 男が先輩の結婚式で出会った美女は、人間関係を「レンタル」で成立させる業者だった――「レンタル世界」。 既存の価値観を心地よく揺さぶる二篇を収録。 解説・小出祐介(Base Ball bear)
  • ムーンナイト・ダイバー
    4.1
    慟哭の夜から救済の光さす海へ。 3・11後のフクシマを舞台に、鎮魂と生への祈りをこめた著者の新たな代表作。 ダイビングのインストラクターをつとめる舟作は、秘密の依頼者グループの命をうけて、亡父の親友である文平とともに立入禁止の海域で引き揚げを行っていた。 光源は月光だけ――ふたりが《光のエリア》と呼ぶ、建屋周辺地域を抜けた先の海底には「あの日」がまだそのまま残されていた。 依頼者グループの会が決めたルールにそむき、直接舟作とコンタクトをとった眞部透子は、行方不明者である夫のしていた指輪を探さないでほしいと告げるのだが……。 巻末に著者によるエッセイ、「失われた命への誠実な祈り(文庫版あとがきに代えて)」を収録。
  • 応えろ生きてる星
    3.9
    奪われて、失って。そして見つけたもの 結婚直前の会社員・廉次の前に現れた女は、突然のキスと、謎の言葉を残して消える。 直後に、婚約者に目の前で別の男と駆け落ちをされた廉次は謎の女と再会。 婚約者の行方をある手段で探し出そうとする。 奪われて、失った、その先にあるものは――。 『知らない映画のサントラを聴く』『砕け散るところを見せてあげる』『あしたはひとりにしてくれ』の竹宮ゆゆこによる最新刊。 過去と向き合い、抱え続けた痛みからの再生を描く書き下ろし長編小説。
  • オレがマリオ
    4.3
    新しい光に満ちた第五歌集。 「電信柱抜けそうなほど揺れていた」震度7とはそういうことか 空腹を訴える子と手をつなぐ百円あれどおにぎりあらず 子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え 東日本大震災発生当時、東京にいた著者が仙台の家に帰れたのは、4日後だった。余震と原発事故が落ち着くまでと思い、翌朝息子の手をひいて、西へ向かう。 醤油さし買おうと思うこの部屋にもう少し長く住む予感して 第三者的には「軟禁」とも言える車を持たぬ離島の暮らし 「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ 紆余曲折ののち、沖縄の石垣島に住むことになった親子。豊かな自然、地域の人々との密な触れ合いは、様々な変化をもたらした。 愛、発見、出会い――。かけがえのない石垣島の日々から生まれた第五歌集。 解説・松村由利子(歌人)
  • ララぼうとルルぼうと青光クリスタル
    -
    自分はダメだという想いを抱え、縮こまって生きていたララぼう。自分の内側にいるもう一人の自分ルルぼうと出会い、ララぼうの心の風景は少しずつ変わっていきました。 今回のお話は、宝の山にある青光クリスタルを取りに行くことになったララぼう。 キーワードとふたつの歌を頼りに、道を自分で見つけなければいけません。 頭ではなく、感覚を使うのがコツ。 はたして、ララぼうは、青光クリスタルを見つけることができるのでしょうか? 今回のテーマは「直感を働かせる」です。 ララぼうとルルぼうシリーズ第4作目。
  • 春の庭
    3.6
    第151回芥川賞受賞作。「春の庭」 書下ろし&単行本未収録短篇を加え 待望の文庫化! 東京・世田谷の取り壊し間近のアパートに住む太郎は、住人の女と知り合う。 彼女は隣に建つ「水色の家」に、異様な関心を示していた。 街に積み重なる時間の中で、彼らが見つけたものとは―― 第151回芥川賞に輝く表題作に、「糸」「見えない」「出かける準備」の三篇を加え、 作家の揺るぎない才能を示した小説集。 二階のベランダから女が頭を突き出し、なにかを見ている。(「春の庭」) 通りの向こうに住む女を、男が殺しに来た。(「糸」) アパート二階、右端の部屋の住人は、眠ることがなによりの楽しみだった。(「見えない」) 電車が鉄橋を渡るときの音が、背中から響いてきた。(「出かける準備」) 何かが始まる気配。見えなかったものが見えてくる。 解説・堀江敏幸
  • このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集
    3.7
    短編に凝縮された桜庭一樹のエッセンス! 死んだ男を囲む、二人の女の情念。 ミッションスクールの女子たちの儚く優雅な昼休み。 鉄砲薔薇散る中でホテルマンが見た幻。 古い猫の毛皮みたいな臭いを放つ男の口笛。 ダンボールに隠れていたぼくのひと夏の経験。 日常に口を開く異界、奇怪を覗かせる深淵を鮮やかに切り取った桜庭一樹の新世界! 6つの短篇小説。解説・杉江松恋 【目次】 「モコ&猫」 「このたびはとんだことで」 「青年のための推理クラブ」 「冬の牡丹」 「五月雨」 「赤い犬花」
  • ゾーンにて
    3.7
    福島第一原発から半径20キロ圏内は、警戒区域となった。人が立ち入ることのできない場所〈ゾーン〉に棲むものたち。 現代の巫女・田口ランディが、極限に生きる命の輝きを描く「魂身の」中篇集。
  • 貧乏こんちくしょう 林芙美子作品集
    3.5
    貧乏のひもじさもわびしさも蹴散らす林芙美子の生の文学! 物故作家の名作を現代に通じるテーマでくくり、再編成するシリーズの第一弾。 自らの貧乏生活を題材にした小説『放浪記』でベストセラー作家となった林芙美子の名作選。「貧乏」をテーマに、初期作品「風琴と魚の町」「清貧の書」「耳輪のついた馬」、山田五十鈴、三船敏郎主演の映画『下町』の原作、などを収録。「貧乏とは何か」を問う。 行商人の子として九州各地を転々としてきた著者が、母と養父とともに広島県の尾道に辿りつき、そこで暮らし始めたときの体験を綴った処女短編「風琴と魚の町」をはじめとする初期短編五編、戦後の代表作「晩菊」、戦争にうちのめされた市井の人々の姿を描いた短編四編、ベストセラー『放浪記』の原型ともいわれる詩十編を収録。

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  • 64(ロクヨン)(上)
    4.0
    警察職員二十六万人、それぞれに持ち場がある。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事。神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。
  • 雪のチングルマ
    3.4
    新田次郎、山岳短篇集の代表作! 童歌(わらべうた)をうたうと必ず雪崩で死ぬ、という怪談に抗いながらも囚われた若者の苦悩と悲劇を描いた表題作。アラスカ現地に取材した異色の傑作「真夜中の太陽」。実感をこめて富士のおそろしさを表現しきった「春富士遭難」。スキーヤーの身勝手さを衝く「コブシの花の咲く頃」など全6篇を収録。著者円熟期の傑作山岳小説集。
  • 武士道エイティーン
    4.4
    宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、お気楽に剣道をはじめた早苗。早苗が福岡に転校した後も良きライバルであり続ける2人も高校3年生、進路に悩む時期だ。そんななか、早苗が部活中に負傷。最後のインターハイで、決勝での対戦を目指す2人は…さて、どうなる? 早苗の姉でモデルの緑子、剣道の師匠たち、後輩の美緒…個性豊かな脇役たちのスピンアウトストーリーを挟んで綴られる青春エンターテインメント。映画化もされた、武士道シリーズ第三弾!
  • 星々の舟
    3.9
    家族だからさびしい。他人だからせつない──禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄と、いじめの過去から脱却できないその娘。厳格な父は戦争の傷痕を抱いて──平凡な家庭像を保ちながらも、突然訪れる残酷な破綻。性別、世代、価値観のちがう人間同士が、夜空の星々のようにそれぞれ瞬き、輝きながら「家」というひとつの舟に乗り、時の海を渡っていく。愛とは、家族とはなにか。03年直木賞受賞の、心ふるえる感動の物語。
  • 十万分の一の偶然
    3.8
    玉突き衝突事故で、激しく燃えあがる3台の車。死者6名、重傷3名。A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に輝いたのは、東名高速での凄惨な自動車事故を写した1枚の写真だった。夜景を撮影に来て事故に出くわした、という受賞者・山鹿恭介。“十万分の一”と評された奇跡のシャッターチャンスは、本当に偶然なのか? より迫力ある作品を残したいというアマチュア・カメラマンのエゴイズムを軸に「作られた報道写真」問題を深くえぐる社会派ミステリー。
  • 武士道シックスティーン
    4.4
    3歳から鍛えてきた剣道エリートの香織。しかし中学最後の大会で、無名選手にまさかの敗退。その選手を追って、香織は同じ高校に入学するが、再会した因縁の敵・早苗は日舞からの転身という変りだねで、剣道は初心者。なぜあたしは勝てなかった? と悔しさに震える武蔵オタクの香織に対し、早苗はその試合すらすっかり忘れている“お気楽不動心”の持ち主。まったく正反対の2人が竹刀を手に吠える! 打つ! 斬る! 映画化原作の傑作青春エンターテインメント。
  • シャドー・エコー
    4.0
    空飛ぶ電子要塞が日口国境に潜入。米空軍の極秘兵器、完全ステルス空中管制機の怖るべき標的とは!? 迫真の航空サスペンス――完全ステルス。多くの戦闘機・爆撃機を空中指揮するアメリカ空軍の極秘兵器「シャドー・エコー」。あまりに建造費用がかかるため、開発が中止されたはずの空飛ぶ電子要塞が、大統領さえ知らぬ間に、日本・ロシア国境へ忍びこんだ。日米ロ3国にまたがる国際謀略戦を、江戸川乱歩賞作家が壮大なスケールで描き出す!
  • ネヌウェンラーの密室
    3.4
    古代エジプト遺跡の宝庫「王家の谷」。新発見された王墓に足を踏み入れた大学の考古学研究室一行を待っていたのは、出口なき死の迷路であった。一人また一人と罠に落ち、血にまみれた死体と化していく。4000年の時を超えて繰り返される惨劇は、古代の呪いか、殺人者の魔の手か。本格歴史ミステリの傑作。歴史と密室、二重の謎に挑む!
  • 甲比丹
    4.0
    三方を海に囲まれた、外国人特別居留地・長崎出島。商館長(カピタン)ヘンミーのもとにおくられた遊女照葉(てりは)は蘭学者の娘。オランダ語を解するがゆえに、幕府と薩摩藩との暗闘に翻弄されるのだった。 都会の恋人たちを描いて定評のある著者が、父の勧めにより壮大なスケールで挑んだ唯一の大河時代小説。惜しまれる未完の大作で絶筆!
  • 脳釘怪談
    4.0
    朱雀門出による実話怪談初単著。 学生の頃に帰り道で“自分の顔”が落ちているのを見た奥さんの話をめぐって…「自分の顔が落ちている」、 両親に建ててもらった豪邸に住み始めた矢先、息子が奇怪な行動をし始める「シタ仏壇」、 その場にいないのに写真に写り込む同僚の生霊、なぜ?「血プリン屋」、 誘われて遊びに行った“かおるちゃん”の家での恐怖、夢だと思っていたのに…「かおるちゃん」など、 脳の奥底が痺れるような不気味さ、じんわりと纏わり憑く怪異、拠所ない身の震え… 日常の隙間の不可解を覗き込む38編を収録。
  • マリッジ:インポッシブル
    3.0
    「結婚してやるぞ!」29歳独身の引田輝子は突如結婚を決意した。TVディレクターの仕事で忙殺され、恋愛すらご無沙汰の輝子が、あらゆる婚活に果敢に挑む! だが、気になる男性はゲイだし、合コンではつい引き立てる子に。お見合いではド緊張の末、大失敗! そんな輝子が行き着いた先は結婚相談所だった……。全ての独身女子に捧ぐ、痛快ウエディング・コメディ。
  • 三匹の猿 私立探偵飛鳥井の事件簿
    3.4
    依頼人は可憐な17歳の少女、有美。退屈な日々をやりすごしていた探偵飛鳥井史郎は父親探しをうけおったが、その有美が失踪、高原で起きた猟奇的な連続少女殺人事件にまきこまれていた。少女たちの両親には共通の過去があり、因縁と確執がかくされていたが――。ミステリ界の論客が挑む本格長編探偵小説!電子特典掌編「御輿と黄金のパイン」収録!
  • 君の望む死に方
    4.0
    余命六カ月――ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。
  • 「極」怖い話 地鎮災
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    一世一代の買い物―家。不動産の購入は多くの人にとって一生に一度あるかないかの一大イベントにして、最も高価な買い物だ。それにもかかわらず、試用期間も事前練習も許されず、少ない情報の中で決断せねばならない。住み始めてから何かあってももう遅く、再度売り払い、引っ越すのは並大抵なことではない。だが、この世には手を出してはいけない物件というのが確実に存在し、呼び寄せられるが如くそこに住んでしまった人たちがいる。俗に言う瑕疵物件だけでなく、遙か昔の歴史が絡む曰くつきの土地など様々なケースがあるが、そこでは信じ難き恐怖と不幸が実際に起きている。北海道の有名心霊スポット、円形マンションの真実に迫る驚愕の取材をはじめ、呪われた家と土地に纏わる実話を集めた渾身の書き下ろし怪談!
  • 「超」怖い話 鬼市
    -
    著書曰く、本書はありとあらゆる怪異を「雑煮のごとく放り込んだ」救いなき一冊である。目次には、それこそ市のように、極彩色の恐怖が尋常ならざるオーラを放ちながら犇いている。誰かに読まれることを希求し、熱く揺らめきながら並んでいる。そのどれもがおぞましく、ひとたび頁を繰ったならば、ただでは済まされぬ毒気を孕んでいる。それだのに、我々の指は止まらずに禁断の扉を押し開けてしまうのだ……。それが人間の業であり、すべての怪異の大本でもあるように思う。恋も恨みも一線を越えれば鬼となる。理性と良心はいともたやすく侵蝕され、暗い欲望に身を任せる悪鬼となってしまうのだ。実話怪談を読むこと――それは体験者の生涯に素手で触れるようなものだ。その業に、鬼に、触れる……どうか覚悟を持って読んでいただきたい。
  • 絹更月怪異録~摩楼館怪奇事件簿~
    -
    九段下の裏通りにひっそりと佇むレトロな喫茶店「摩楼館」。珈琲から菓子に至るまでこだわりの逸品が味わえるが、あいにく客はほとんどいない。店を切り盛りするのは謎の雇われ店主・如月翔太郎。彼の客を客とも思わぬ態度が流行らぬ原因であることはまず間違いない。唯一の常連客はフリーライターの一条明。主な仕事である実話怪談の取材に、人の少ないこの店を用いているのだ。厳つい傭兵のような容姿ながら心優しい一条と、シニカルなクールビューティー如月、正反対の二人に共通するのは「怪に魅入られてしまう性質」。今日も摩楼館では終わらぬ悪夢を抱えた体験者が、恐怖からの解放を願って告白にやってくる……。一見小説のような実話、怪を呼ぶカフェを舞台にした新感覚の実録怪奇譚、誕生!
  • 「超」怖い話 怪牢
    4.0
    過去の怪奇体験がトラウマとなり、その時の恐怖から逃れられないでいる者。血と地の因果、祟りともいうべき影に付き纏われ続ける者。はたまた己の内から這いずる恨み、憎しみの念に縛られ、自らが異形と化してしまう者。彼らはすべて、怪という名の牢獄に心を囚われてしまった犠牲者だ。怪と出会ってしまったその日から――時間は止まり、魂は無間の闇へと落ちていく。どこまでも深く、どこまでも遠く……。だが、落ちゆく魂を蝕むのは恐怖ばかりでない。時に恍惚とした何か甘いヴェールとなって恐怖を包んでいる。それこそが、最も恐ろしい怪の罠なのかもしれない。数々の戦慄譚を発掘してきた久田樹生が満を持しておくる最凶実話怪談23話!
  • 恐怖箱 魔炎
    4.0
    土と石に纏わる怪「哭塊」、風や空気に纏わる怪「風怨」、水や液体に纏わる怪「水呪」と続いてきた四大元素シリーズの最終巻がついに完成した。火と炎に纏わる禍々しき怪の数々を蒐集した戦慄の異形譚の登場である。「炎・焔」は辞書によると、「妬み・怒り・怨みなど心中に燃え立つ激情をたとえて言う語」とある。まさに怪そのもの、最終巻に相応しいテーマとなった。蝋燭のように小さく揺らめく火から、世界を焼き尽くす劫火まで、炎は命そのもののように燃えている。ものは言わねど狂おしく、その情念で我々を飲み尽くそうと狙っている。間違いなく、シリーズ中もっとも危険な1冊となった。ページを繰る指先が熱くなってきたらご用心、ご用心……。
  • 恐怖箱 崩怪
    -
    実話怪談における神沼三平太のイメージは、おそらく「軽妙」ではなかろうか。すなわち、怖すぎないが不思議で奇異な話を集めてくるのが得意、といったイメージである。が、今回そのイメージは鮮やかなまでに裏切られ、突き崩された。著者自ら「深刻な本」と称する本作は、最初から最後まで重苦しく、陰惨酷悪なガチ怪談で埋め尽くされている。前書きに「読んでいい話だなと思うような話は一つもない」「健康を損なうおそれがあるので読みすぎに注意」とあるが、まったくもって冗談ではない。本気の忠告である。しかしながら、それだからこそ本書は怪談ジャンキー諸君においては垂涎の作となっていること請け合いだ。この際、心優しい忠告など無視して、恐怖を求める本能のまま貪るように味わっていただければ幸いである。きっと、貴方の世界が、変わる――。
  • 恐怖箱 怪客
    -
    人死にがあったところに霊が出るのはわかりやすい話だが、「店」というのもまた怪とは密接な間柄にあるということをご存知だろうか。人と金が集うところ、怪あり…と言っても過言ではない。食欲、性欲、金銭欲、そこにはありとあらゆる欲が渦巻き、負の念が逆巻いては躍りくねり、訪れる者を飲み込もうと待ち構えている。楽しげに食事や買い物をする我々のすぐ横で、闇はぱっくりと口を開けているのだ……。飲食店から水商売、コンビニからクリーニング店まで、恐怖箱の人気怪談作家陣が「店と客、商売に纏わる怖い話」をテーマに今年も絶品恐怖を集めてきた。真の怖さを競う年に一度の実話怪談アンソロジー!
  • 恐怖箱 空蝉
    5.0
    死は終わりではない。むしろそこから何かが始まる場合がある――。肉体を離れ、より自由な存在となって、生前なし得なかった復讐や暗い欲望を叶えんと暴走する魂もある。生者も死者も、魂のある限り人は憎しみの感情から逃れられず、呪い合う運命なのかもしれない。3人の個性豊かな怪談ハンターたちがそれぞれの嗅覚で恐怖を掘り起こし、その怖さを競う恐怖箱トリニティ。シリーズ10作目となる今作は、かつてないほどにヘヴィーでディープな怪談が集まった。体験者、取材者、読者――このもうひとつのトリニティすべてに、深い傷の如き何かを確実に残すであろう凄みのある実話ばかりである。恐怖とは痛み――そんな想いが確信となって胸に迫る一冊をぜひご一読いただきたい。
  • 恐怖箱 海月
    3.0
    果てのない海をたゆたう海月。掴みどころのない半透明の姿は、不気味だけれども幻想的。だが、不用意に近寄ればたちまち鋭い毒にやられ、その傷はいつまでも消えずにじくじくと痛む……。思えば、この生き物は霊なるものによく似ている。無性に心惹かれるが危険極まりない存在……。今回も3人の怪談ハンターが仕入れてきた生々しい実話を33話、水槽ならぬ箱に閉じ込めた。心臓に悪い話、懐かしい話、気味の悪い話、しんみりとした話、硬軟織り混ぜて収録してある。我々の身近に、この発達しきった現代に、こんな不思議で恐ろしいことがあるのだと、純粋な驚きをもって覗いていただければ幸いである。ただし、くれぐれも“お手に触れぬ”ようお願いする。海月と怪談はガラスの外より眺めるのがいちばんである……。
  • 間諜 二葉亭四迷
    3.5
    明治の文豪・二葉亭四迷は、日本陸軍の指令を受けたスパイだったのか!? ウラジオストック、ハルビン、北京……を舞台に彼の足跡をたどり、隠された真実を明かしてゆく。日露戦争前後に繰り広げられた諜報戦や遠くポーランドの独立運動との関わりまでをも描いた、史実に基づく壮大な歴史ミステリーの傑作長編。(講談社文庫)
  • 夜夢
    3.5
    ほしいものをずっとあきらめてきたあたしが、生まれて初めて、どうしても手に入れたいと思ったのが彼――。甘言、裏切り、追跡、妄想……愛と憎しみの狭間に生まれるおぞましい世界。女と男の心の闇を名手が描く9つの愛、9つの恐れ…。切ない、いとしい、うらめしい…恋愛ホラーの決定版!
  • 天竜川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    旅行作家・茶屋次郎は、新宿・歌舞伎町のクラブホステスに人捜しを頼まれる。 彼女の愛人だった境川大黒(さかいがわだいこく)なる男が、忽然と姿を消したのだという。 謎に包まれた境川の素性に興味を覚え、目撃証言から長野を訪れた茶屋が遭遇したのは、60年前の一家七人惨殺事件と、天竜峡で発見された身元不明の女の他殺体だった! 時を超えて絡み合う2つの事件、そして境川の正体とは……?  南信州の山峡を舞台に放つ、興奮のシリーズ第16弾!
  • 最上川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    山形・新庄でそば屋を営む伯母の家が放火された! 突然の電話に仰天した旅行作家・茶屋次郎は現地へ急いだ。 そこで、一流のそば職人でありながら愛人宅に入り浸る型破りな伯母の夫・竹久勘十と出会う。放火は個性の強すぎる勘十への嫌がらせか? 直後、中学生の娘・美鳥(みどり)が誘拐され、茶屋自身が誘拐容疑者に!?  調査を開始した茶屋の前で、今度は勘十が何者かに拉致された。犯行は竹久家への怨恨によるものか? やがて茶屋が探り当てた、犯人の哀しい過去とは……。 東北の名川・最上川を舞台に描く大好評旅情ミステリー、会心のシリーズ第15弾!
  • 十津川警部 十津川警部「初恋」
    3.3
    飛騨高山の旅館の美人女将・夕子が心臓発作で急死したと聞き、十津川警部はうなだれた。二十数年前、大学のヨット部合宿で出会った夕子こそ、十津川警部の初恋の相手だった。やがて、事態は一気に仕組まれた犯罪の様相を呈し、飛騨高山に飛んだ十津川に、さらなる驚愕の証言が!傷心の飛騨高山・連続殺人捜査行。
  • 新・雨月 上 戊辰戦役朧夜話
    3.8
    1~3巻701~754円 (税込)
    慶応四年、西軍・長州藩の間諜・物部春介は修験僧に扮していた。木戸孝允から新発田藩での一揆使嗾の命を受けて、成功。次に武器商人スネル兄弟経営の商館を潰すため新潟へ。長岡の元博徒・布袋の寅蔵は、家老の河井継之助に信服して組を解散。以降、継之助のために動いている。会津藩政務担当家老・梶原平馬は、奥羽越列藩同盟結成を機に、北方政権樹立を夢みる…。
  • まんだら探偵 空海 いろは歌に暗号
    3.7
    これはもしかして歴史上の大発見?――「薬子の変」その稀代の悪女・藤原薬子とは何者か?真相を追うは若き・空海とそのライバル・最澄。二人の知恵比べに型破りな推理が錯綜する…。そして、見えてきた「いろは歌」、さらに「かたらむ歌」四十七文字に隠された驚愕の真相。歴史マニア、ミステリマニアもうならせる!
  • 風神雷神の殺人
    -
    風神雷神の助けでお前を殺す。謎めいた脅迫が現実になったかのように、怪異な手口で起こる連続殺人。東京、静岡についで4通の殺人予告が列島を走る。動機は何か。犯人が起こしたと豪語する余部(あまるべ)、信楽(しがらき)の列車事故の意味するものは? 捜査一課名物コンビが、凄まじい怨恨に駆けられた犯人を琵琶湖畔に追い詰める!! (講談社文庫)
  • 金子兜太の俳句を楽しむ人生
    -
    日本俳句界の重鎮・金子兜太氏による、講演・寄稿集。若き日の戦争体験や、自らを育んだ風土、師や盟友たちのことなど、著者ならではの味わい深い語り口で綴られている。かねてから「荒凡夫〈あらぼんぷ〉」(=自由な凡人)を自称する著者は、戦後における俳壇の牽引者であり、小林一茶や種田山頭火の研究でも世に知られているが、卆寿(90歳)を過ぎてもなお「荒凡夫のごとく生きたい」と欲し続けている。なぜ、著者は俳句とともに生きているのか。なぜ、俳句は人生の生きがいとなり得るのか…。本書を読めば、俳句の真髄の一端に触れられるだろう。
  • 知床温泉殺人事件
    -
    雪まつりと知床流氷観光のバスツアーに参加した志垣警部と和久井刑事は同じバスで回っていた人気テレビ司会者の妻が流氷観光船から氷の海に転落して死亡する事故に遭遇。同じころ、東京に居残るタレントの夫は、異常なアリバイ工作を展開。はたして彼は犯人なのか? 冬の旅情も豊かに描く殺人ミステリー!(講談社文庫)
  • 殺人者志願
    3.6
    「ある人物を、殺してもらいたい」。菊池隆友と鳩子の若夫婦は、突然の話に言葉を失った。お金はないのに自由な暮らしをしたい、という好き勝手な生活ゆえに膨らんだ借金に困り果て、鳩子の親戚である会社社長に泣きついた二人は、借金を肩代わりする条件として、殺人を依頼されたのだ。背に腹はかえられない。二人はターゲットの身辺調査に取りかかる。しかし彼らを待ち受けていたのは……。息をもつかせぬ傑作長編推理。1987年刊行。(講談社文庫)
  • 悪党殺し 組長刑事
    -
    愛娘の心臓移植手術の費用が欲しかった。自力で一千万円を工面したが、それでも必要な額にはほど遠い。男は新興宗教団体の教団主の悪行を強請り、一億円をせしめた。しかし、恐喝の件を経済マフィアに知られ、大金をすべて横取りされそうになった。それで仕方なく、脅迫者を始末したが?? 組長刑事こと羽賀亮は、違法でも娘を救う手助けをするのか!?  外道には外道の美学があるのさ!

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  • 金沢歴史の殺人
    -
    女流カメラマン・千沙が古都金沢を撮った初写真集の出版直前、相次いで事件が起こった。編集部長が射殺、そして千沙の姉が事故死する。千沙の写真が原因か?十津川警部が派遣した西本刑事は彼女のためにある妙手を思いつくが…。円熟の筆で金沢を旅情豊かに描く傑作推理!

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  • ふたたびの虹
    3.7
    東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」。女将の作るちょっぴり懐かしい味に誘われて、客たちが夜な夜な集まってくる。クリスマスの嫌いなOLの悩み、殺された常連客が心ひそかに抱いていた夢、古い指輪に隠された謎と殺意…。数々の人間模様をからめながら、自らも他人にいえない過去を持つ女将が鮮やかに解決する恋愛&ヒューマン・ミステリーの傑作。

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  • 霧の旅 唐津の殺人
    -
    江の島の高級マンションで、会社社長・村野が刺殺された。現場から逃走した愛人は一週間後、九州・唐津で惨殺体に。取材を開始したルポライター浦上伸介は、村野のもう一人の愛人・千景に強い疑惑を抱く。だが、彼女には“究極の不在証明”があった!

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  • 暴犬(あばれデカ)
    -
    左の眉から頬骨にかけての赤黒い痣。極道はこの痣から「ブチ犬」と呼んで恐れた。男の名は冬井礼二。マル暴担当の凄腕刑事である。ある日、彼は麻布署の女刑事から呼び出された。彼女は冬井のせいで殉職した警部補の娘だった。ゴルフ会員権を巡る10億円の回収と、拳銃不法所持の内偵を依頼されたのだが……。クールで優しく、孤独な一匹狼が吼える――。ハードボイルドの傑作!

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  • 社長少女 PRESIDENT GIRL
    -
    天宮翼17歳。「わたし、社長になります!」 銀髪の美少女、そしてAI開発の世界的大企業「天宮システム」の創業者の一人娘であり、天才ゲーマーでもある天宮翼。父親の病死に続く会社の倒産で生活が一変、ほぼ全てを失いネカフェ難民生活が始まる。しかし、失意のどん底の状況から、ただ一人彼女に付き添う、父親の元側近で元プロボクサー、そして過去の飛行機事故で感情を失った男、間伸と共に、ゲーム会社「天宮システム2」を立ち上げ、彼女が愛するゲームで業界に乗り込み、一発逆転を狙う。 やがて理想の面白いゲームを追い求めてゲーム大手企業を飛び出したカリスマゲーム開発者・東島秀樹、翼のストーカーで眼鏡巨乳の美少女・神田エリカらの仲間を得て、幾多の困難を乗り越え、遂にリリースされる天宮システム2の新作ゲーム。しかし、彼女達は思いがけない巨大な陰謀と危機の真っ只中に引き込まれ、そしてその危機が人類全体に及ぼうとする時、彼女は自分の奇跡的な宿命を知る−。小さなゲーム会社起業から始まった、社長少女・天宮翼の物語は、果たしてどこに辿り着くのか? ゲームディレクター、CGクリエイター、キャラクター企画(東北ずん子等)、小説家として活躍する榊正宗が送り出す、彼のゲーム愛と、次世代人工知能システム、インターネット、ゲーム業界、国家機密、アンドロイド、火星探査計画、そして時空を越える恋と、疾走するように拡がるケオティックな世界観とが融合する傑作SF小説作品。 イラスト・キャラクターデザインは江戸村ににこ(東北ずん子キャラクターデザイン等)。 ※この作品は令和2年7月に株式会社スペースシャワーネットワークより刊行された作品の一部を改訂し電子書籍化したものです。
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    3.4
    「誰も記録しないような無数のものを、私もすくいとってみたい」。手で洗うふきん。女友達と歌い尽くす夜。陣痛の合間にとったメモ。愛犬の散歩。笑顔と涙、頑固と寛容、面倒と小さな喜び――。まとまらない考えも俎板にのせ、台所で手を動かせば新しい道筋が見えてくる。料理、家族、仕事、社交。見逃したくない小さな景色を書き留めた二十七篇。
  • 浅草ルンタッタ
    3.5
    行き場のない女たちが集う浅草の置屋「燕屋」の前に赤ん坊が捨てられていた。遊女の千代は、周囲の反対を押し切り、「お雪」と名付け育て始める。明治から大正へ、お雪は浅草オペラに夢中の少女に成長。燕屋の大人たちと歌って踊る幸せな日々を過ごす。なのに、あの男がすべて台無しにした――。激しく交錯する運命。疾走感溢れる圧倒的感動の物語。
  • 作家刑事毒島の嘲笑
    3.8
    右翼系雑誌を扱う出版社が放火された。思想犯のテロと見て現場を訪れた公安の淡海は、作家兼業の刑事・毒島と出会う。犯罪者をいたぶることが趣味の彼は公安の考えも小馬鹿にし、淡海は反発。衆議院選挙が迫る中、さらに極左集団が絡む事件が勃発、ついに魔の手は候補者に向かう。テロは防げるのか? 歪んだ正義を毒舌刑事が斬る痛快ミステリー。
  • ショートケーキ。
    4.3
    1巻700円 (税込)
    「和菓子のアン」の著者による胸に光がともる物語 悩んだり立ち止まったり鬱屈を抱えたりする日常に、一筋の光を見せてくれる甘いもの。ショートケーキを巡る優しく温かな5編の物語。
  • 霧をはらう(上)
    3.7
    1~2巻700円 (税込)
    小児病棟で起きた点滴殺傷事件。4人の子供の点滴にインスリンが混入され、2人の幼い命が奪われた。物証がないまま逮捕されたのは、生き残った女児の母親。献身的な看病のあまり、周囲との軋轢も生んでいた彼女は取り調べで自白するが、後に否認する。娘を懸命に支えていた母親は冷酷な殺人犯なのか?弁護士の伊豆原は勝算のない裁判に挑む!
  • 怖ガラセ屋サン
    4.0
    怪談は作りものだと笑う者、他人の不安や怖気に付け込む者、いじめを隠す子供……。こんなヤツらに“一瞬の戦慄〞なんて生ぬるい! 「怖ガラセ屋サン」はナメたやつらが大好物。狙ったら最後、あの手この手で恐怖のどん底へ――。怖がらなかったことを後悔しても、後の祭り。先の見えない恐怖に「まさか」の連続!背筋の凍る連作短編集。
  • 山女日記
    3.9
    1~2巻700~815円 (税込)
    こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。拭いきれない姉への劣等感。夫から切り出された別離。いつの間にか心が離れた恋人。……真面目に、正直に、懸命に生きてきた。なのに、なぜ? 誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。新しい景色が背中を押してくれる、感動の連作長篇。
  • 探偵少女アリサの事件簿 さらば南武線
    -
    なんでも屋の橘良太は、探偵一家の娘・綾羅 木有紗のお守り役。彼女は幼いながら名探偵 気取りで、実際、数々の難事件を解決してき た。そんなある日、依頼者の元に出かけた良太 は密室殺人に遭遇してしまう。そして、有紗へ の「ある依頼」が二人に急展開をもたらすこ とに――!?溝ノ口&南武線を舞台に凸凹コ ンビが大活躍するユーモアミステリ最終巻。
  • 救急患者X
    3.0
    高度救命救急センターに勤務する医師・吉村 は、ICU奥のトイレの鏡に、血文字が現れ ては消えナースが怖がっているという噂を聞 く。非科学的だと受け流す吉村だったが、I CUに運び込まれた身元不明の女性患者らが 奇怪な症状を見せ始める。人事に絡む陰謀も 見え隠れする中、吉村が辿り着いた怖るべき 真実とは――。本格医療サスペンス。
  • ばにらさま
    4.0
    二度読み必至! 伝説の直木賞受賞作『プラナリア』に匹敵する、 光と闇が反転する傑作短編集。 1,「ばにらさま」  僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。 2,「わたしは大丈夫」 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。 3,「菓子苑」 気分の浮き沈みの激しい女友だちに翻弄されるも、放って置けない。 4,「バヨリン心中」 余命短い祖母が語る、ポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。 5,「20×20」  主婦から作家となった私は、仕事場のマンションの隣人たちと……。 6,「子供おばさん」 中学の同級生の葬儀で、遺族から形見として託されたのは。 以上6編を収録。 日常の風景の中で、光と闇を鮮やかに感じさせる凄み。 読み進むうちにぞっと背筋が冷えるような仕掛け。 「えっ」と思わず声が出るほど巧みな構成。 引きずり込まれる魅力満載の山本文緒文学! 2021年10月に惜しくも逝去した著者最後の小説集。 解説=三宅香帆 ※この電子書籍は2021年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • レインメーカー
    3.7
    高熱で病院に運ばれた二歳九カ月の男児が懸命の救急治療も及ばず亡くなった。悲嘆に暮れる両親は医療過誤だと病院を提訴。そこで病院から弁護の依頼を受けたのが、この手の裁判に勝ち続けてきた雨守誠だった。救えなかったら医師が悪いのか。法律は悲しみを癒す道具じゃない――信念に基づいて、雨守は医療現場の矛盾や不条理に斬り込んでいく。
  • [新装版]嫌われ松子の一生(上)
    -
    1~2巻700~742円 (税込)
    東京で大学生活を満喫していた川尻笙は突然父から、かつて失踪した伯母・松子の存在を聞かされる。しかも彼女は数日前、小さなアパートで何者かに殺されていた。松子は三十年以上、どこで何をしていたのか。そして警察が容疑者として追う、元殺人犯の男とは何者なのか――。累計120万部を超える感動のベストセラーを、令和新装版として刊行。
  • 伏龍警視・臣大介
    値引きあり
    5.0
    出向警視の捜査を妨害する意外な風習とは? 臣雪乃は「姉妹制度」の仲間内で開いていたパーティを愉しんでいた。 日本最大与党の衆議院議員の父を持つ「姉」の多和多華那と「姉妹関係」を結んで10週目、そして、14歳になった華那の誕生日を兼ねたパーティだ。 しかし、愉しんでいたのも束の間、パーティ会場からすぐ近くの部屋で火災が発生したのだ。 その日偶然、持病のある雪乃を迎えに来ていた父、沖縄県警管理官の臣大介警視は娘たちを救い出すことに。 その救出中に思いがけなく、大介は刺殺体を発見してしまう。 被害者は有名経済系文化人・新堀兵衛の「金庫番」井上幸治だった。 時を同じくして突然死した捜査一課長の後任として、大介は現場の指揮に当たるが、警視庁から沖縄県警に移って半年のため、馴染みのない沖縄独自の風習が壁となって立ち塞がる。 捜査が難航する中、従姉妹の奥瀬真紀から電話が。 警視庁捜査二課第二係を率いる真紀によれば、「新堀が投資に失敗した損失分を、井上が地上げで取り戻そうとしていた節がある」と言う。 地元の反社会的勢力と揉めた末の殺害なのか? 捜査線上に「鏡龍会」に繋がっている半グレグループの頭・又善星一郎が浮かび上がってきて……。
  • 花嫁のれん 大女将の遺言
    -
    女将の奈緒子はおせっかいで世話好き。持ち前の明るさで、金沢の老舗旅館「かぐらや」を切り盛りしている。そんなある日、「背中を流せ」と無茶な注文をする客がやってきて……。厳しい仲居頭や女将修業中の新米仲居たちと一緒に、お客を満足させる「おもてなし」を見つけることはできるのか? お腹も心も満たされる人情味溢れる物語、ここに開店!
  • ドS刑事 二度あることは三度ある殺人事件
    3.6
    「これから殺戮ゲームを開始します。これは挑戦状です。捜査一課三係の黒井マヤさん」次々と配信されていく謎の殺人動画。かつてない劇場型犯罪に捜査は難航、追い詰められたマヤは〝師匠〟の協力を仰ぐために、東京拘置所を訪れる。そこで待ち受けていたのは、収監中のイケメンシリアルキラー・杏野雲だった。大人気ユーモアミステリー最新作!
  • 現代の小説2022 短篇ベストコレクション 日本文藝家協会・編
    値引きあり
    -
    ミステリーから幻想小説まで極上の11編! 2021年、文芸誌に発表された数多くの短篇から、日本文藝家協会の編纂委員が審査を重ねて厳正にセレクト。 収録した作品は、爆笑家族小説から手に汗握る近未来ミステリー、背筋も凍る怪奇幻想小説まで、非常にバラエティに富んだ高品質なラインアップ。 作中にはマスク警察やマスク拒否男など、コロナ禍だから生まれたキャラクターもいて、まさに現在の日本の短篇小説がどのような方向に発展を遂げているかを1冊で窺える、大変お得なアンソロジーです。 収録作家は、井上荒野「何ひとつ間違っていない」、荻原 浩「マスク・オブ・モンスターズ」、小田雅久仁「裸婦と裸夫」、黒木あるじ「春と殺し屋と七不思議」、小池真理子「ミソサザイ」、佐々木 愛「加賀はとっても頭がいい」、 新川帆立「接待麻雀士」、中島京子「オリーブの実るころ」、パリュスあや子「呼ぶ骨」、湊 ナオ「キドさんとドローン」、矢樹 純「魂疫」の11名。 解説は文芸評論家・杉江松恋。
  • リセット
    3.9
    母方の親戚にあたる十六歳の結花を引き取って、ひとつ屋根の下で暮らすことになった四人家族の升元家。結花の父親は交通事故で死に、その後、母親が新興宗教にはまって出家したらしい。そんな訳ありの美少女に、高校一年の次男・晃は一目で恋に落ちてしまう。「あたしは結花じゃありません、リカです」淡い恋心をも嘲笑う、恐怖シリーズ第7弾。
  • 往復書簡
    3.8
    手紙だからつける嘘。手紙だから許せる罪。手紙だからできる告白。過去の残酷な事件の真相が、手紙のやりとりで明かされる。衝撃の結末と温かい感動が待つ、書簡形式の連作ミステリ。
  • 善人と天秤と殺人と
    4.3
    努力家の珊瑚。だらしない翠。中学の同級生だった二人は、修学旅行で人が死ぬ事故を起こす。卒業後は接点がなかったのに、結婚を控えた珊瑚の前に恋人の妹として翠が現れる。身勝手な翠、鈍感な恋人、突然連絡をよこす昔の不倫相手、そして、新たな惨劇とともに明らかになる過去の真相――。女二人の善意と苛立ちが暴走する傑作ミステリ。
  • あたしたちよくやってる
    3.8
    「〝女の子らしく〟の呪いを解くことができるのは、〝自分らしく〟しかないのだから」(「ライク・ア・ガール」より)。だけど世の中、自分らしくあろうとするだけで、なにかと闘うことになる。年齢、結婚、ファッション、女ともだち――いつの間にか自分を縛っている女性たちの日々の葛藤を、短編とスケッチ、そしてエッセイで思索する34編。
  • 恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。
    3.8
    誰かを強く思った気持ちは、あの時たしかに存在したのに、いつか消えてしまう――。燃え上がった関係が次第に冷め、恋の秋がやってきたと嘆く女性。一年間だけと決めた不倫の恋。女優の卵を好きになった高校時代の届かない恋。学生時代はモテた女性の後悔。何も始まらないまま終わった恋。バーカウンターで語られる、切なさ溢れる恋物語。
  • 特攻 最後の証言
    4.7
    人間爆弾「桜花」、人間魚雷「回天」、陸軍水上艇「マルレ」、海軍特攻艇「震洋」、水中特攻「伏龍」、零戦、艦攻、襲撃機……。いずれも異なる兵器で彼らが目指したのは「自死」だった。昭和戦中史の一大悲劇として語られる「特攻」に志願し、生き延びた人たちに戦後生まれの若者がインタビューを試みる。果たして特攻に強制はあったのか、命を賭してまで守りたかったものは何か。いずれの証言も深く胸をうつ。戦争を知らない読者のために詳細な注と、写真・図版を収録。特攻を知る上で不可欠の一冊。

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