香川宜子の作品一覧
「香川宜子」の「アヴェ・マリアのヴァイオリン(角川文庫)」「「できんぼ」の大冒険 発達障がい・学習障がいの勉強スイッチ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
映画「戦場のピアニスト」を見ていたので
読んでいると、ユダヤ人迫害の様子が
ありありと映像で目に浮かび
あまりの残酷さに怖くてしかたがなかった。
なんでこんなひどいことが起こり得たんだろうか。
「勇者たちへの伝言 いつの日か来た道」の著者
増山実さんが
「フィクションだからこそ、
ノンフィクションよりも事実を語れることもある」
と、以前おっしゃっていたことを思い出した。
小説を通して、知らなかった事実を知る。
さらにネットで当時のことを調べると
ひどすぎる人体実験のことも書かれていて
気分が悪くなった。
こんなにも悲惨な出来事を
あまりにも知らな過ぎた。
この本を読めて本当に良かったと思う。
今も人が人を殺すという残酷なことが起こっている。
平和な立場から、戦争がなくなることを願う。
けど、きっと戦ってる人たちには戦う理由があるんだ。
私も、すべてを奪われ、奪い合わなければ生き延びられない状態で
ただ死を待つことなんてできないのかもしれない。
優遇を受け、憎まれ、羨まれ
仲間の死にゆく隣で、生き延びている音楽隊のような場所に
私はいるのかもしれない。
私たちが世界にある多くの豊かさを所有しているつけが
戦争をしている人たちに回されてるんじゃないのか。
平和な立場にいながら
戦争がなくなることを願ってるだけだなんて
おこがましいことなのかもしれない。
私はあまりにも無知だ。
もっと、世界で起こってる悲惨な出来事に
目を向けていかなきゃいけないのかもしれない。
知ったら・・・
私にできることは何かあるんだろうか。
自分が無力である重さを感じる。
この本を読んで
平和に生きている幸せと
誰かの犠牲の上に生きているんじゃないかという
重さを感じた。
Posted by ブクログ
(内容)
14歳のあすかのヴァイオリンには数奇な物語が隠されていた...。強制収容所に入れられながらも囚人音楽隊員として生き抜いた少女・ハンナ。家族、仲間、そして音楽のすばらしさを高らかに歌い上げた感動の力作。
(感想)
100年に渡る3つの時代を繋げる主役が"アヴェマリアのヴァイオリン" は板東俘虜収容所で作られ、アウシュヴィッツ強制収容所の音楽隊にいたハンナが弾いていて、現在は徳島に住むあすかが弾いています。
話はあすかを通じてハンナのこと、ホロコーストのことがリアルに描かれています。また、音楽がその時代にどのように関わっていたのかも、この小説の特徴だと思います。
生きるために葛藤しながら弾いていた音楽隊と、板東俘虜収容所での楽園のような生活していた音楽隊との対照的な時代。ハンナが音楽を遠ざけてしまうのを見て、どんなに酷かったかが分かります。また、あすかが最後にアウシュヴィッツ強制収容所の跡地で弾くところも、ラストにふさわしい終わり方でした。