香川宜子のレビュー一覧

  • アヴェ・マリアのヴァイオリン

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    あらすじ(背表紙より)
    14歳のあすかは楽器店で不思議な音色を奏でるヴァイオリンに出会う。それはアウシュヴィッツの強制収容所で音楽隊だったユダヤ人の少女・ハンナが持っていたものだった。どんなに過酷な状況下でも仲間を思いやり、音楽への情熱を忘れなかったハンナ。ハンナの思いは日本のあすかにも届き…。戦火をくぐり、数奇な運命に翻弄された一丁のヴァイオリンが生み出す感動の物語。第60回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。

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    2017年12月17日
  • アヴェ・マリアのヴァイオリン

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    ネタバレ

    映画「戦場のピアニスト」を見ていたので
    読んでいると、ユダヤ人迫害の様子が
    ありありと映像で目に浮かび
    あまりの残酷さに怖くてしかたがなかった。

    なんでこんなひどいことが起こり得たんだろうか。

    「勇者たちへの伝言 いつの日か来た道」の著者
    増山実さんが
    「フィクションだからこそ、
    ノンフィクションよりも事実を語れることもある」
    と、以前おっしゃっていたことを思い出した。

    小説を通して、知らなかった事実を知る。
    さらにネットで当時のことを調べると
    ひどすぎる人体実験のことも書かれていて
    気分が悪くなった。

    こんなにも悲惨な出来事を
    あまりにも知らな過ぎた。

    この本を読めて本当に良かった

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    2016年08月12日
  • アヴェ・マリアのヴァイオリン

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    (内容)
    14歳のあすかのヴァイオリンには数奇な物語が隠されていた...。強制収容所に入れられながらも囚人音楽隊員として生き抜いた少女・ハンナ。家族、仲間、そして音楽のすばらしさを高らかに歌い上げた感動の力作。


    (感想)
    100年に渡る3つの時代を繋げる主役が"アヴェマリアのヴァイオリン" は板東俘虜収容所で作られ、アウシュヴィッツ強制収容所の音楽隊にいたハンナが弾いていて、現在は徳島に住むあすかが弾いています。
    話はあすかを通じてハンナのこと、ホロコーストのことがリアルに描かれています。また、音楽がその時代にどのように関わっていたのかも、この小説の特徴だと思います

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    2017年03月02日
  • アヴェ・マリアのヴァイオリン

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    深く心に残る物語でした。余韻に浸っていろいろ考えさせられてます。
     極限状況の中でも生きること、自分にできることを貫き通した人たちの生きざまは音楽という共演者によって深みを増しているようです。

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    2015年09月18日
  • アヴェ・マリアのヴァイオリン

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    ほんの数十年前にこれほどまでに残酷で惨いことが
    現実に行われていたことに、戦争の悲惨さと無意味さを
    痛感しました。地球上では未だ戦争という犯罪が行われていますが、1日でも早く戦争皆無の世界になることを祈ります。

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    2023年06月01日
  • アヴェ・マリアのヴァイオリン

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    時代も距離も超えてヴァイオリンを通して不思議な縁で繋がった同い年のあすかとハンナ。
    アウシュビッツで行われた非人道的な行い。
    その対比として日本の徳島の板東収容所でのこと。
    同じ人間なのにどうしてこんなにも違うのか?
    音楽の素晴らしさは人種、国境を超える。
    安心して音楽を堪能できる平和を祈らずにはいられない。

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    2023年05月25日
  • アヴェ・マリアのヴァイオリン

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    音楽が持つ力、そして、物語が持つ力を考える本。あるいは人間の愚かさや素晴らしさを考える本。考えた先に、何ができるだろうか。それを考える本。

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    2022年09月14日
  • アヴェ・マリアのヴァイオリン

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    中2の少女あすかが、ある一本のバイオリンに出会うことで運命が変わって行く。1200万円もするバイオリンの音色に惚れ込んでしまったあすか。それは、昔、ユダヤ人の少女ハンナのものだった。
    場面はユダヤ人虐殺が行われたドイツに切り替わり、ハンナとその家族たちの悲惨な運命に続いて行く。バイオリンの演奏の腕があったおかげで、ハンナはアウシュビッツで労働ブロックに送られることなく、楽団として生きることが許される。次々と死んで行く家族や仲間たちと、深く傷つくハンナの心の描写が悲しくて…。
    バイオリンを自分も弾くため、興味本位で読んでみただけだったが、音楽の重要性、それと、命について深く考えさせる時間となった

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    2018年01月19日