罪色の環 ―リジャッジメント―

罪色の環 ―リジャッジメント―

小説・文芸
715円 (税込)

3pt

4.2

「あなたたちは裁判員に選ばれました。日給400万である事件の疑似裁判をして下さい」──大学生・音羽奏一もまた裁判員に選ばれた一人。彼は、かつて被疑者となった「首絞めピエロ事件」で無罪になった過去があった。 そんな経歴を持つ彼をはじめとして、音羽のことを先輩と呼ぶ清楚な少女、精悍な顔つきの男、深窓の令嬢、茶髪のイケメン、関西弁の伊達男という六名が識神島と呼ばれるリゾートに集められた。 その目的とは、十九年前に無罪の判決を下された強盗殺人事件の再審判。だが、彼らはこの三日間の裁判で、ある真実と因縁を知ることに……。

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罪色の環 ―リジャッジメント― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    死刑制度の問題を提議しているという側面ももちろんありますが、
    純粋にミステリーとして面白かったです。

    いわゆるデスゲーム系統でありながら、
    しっかりリアリティがあって各キャラに感情移入できました。
    もっと売れてもおかしくなかったのにと思う一冊。

    0
    2022年07月20日

    Posted by ブクログ

    「あなたたちは裁判員に選ばれました。日給400万で疑似裁判をしてください。」
    6人の男女はとある島に集められた・
    その目的は無罪判決を下された強盗殺人事件の再審。
    しかし、ある真実が浮かび上がってくる。
    死刑か無罪か、究極の2択。リーガルサスペンス開廷。

    途中までは山場はいつ来るのだろうともやもやしていたのだが、真実と目的が分かり始めてくると一気に入り込んでいけました!
    キャラが立ってないことと結末は納得がいっていない部分があるけど、物凄く読み応えがある1冊です。
    MW文庫ということで挿絵がないのだが、あると人物像や雰囲気がより伝わると思うので欲しいな。

    0
    2015年02月25日

    Posted by ブクログ

    死刑か無罪かを決める裁判ゲーム。

    新人の作品にしてはなかなか面白かった。

    日本の司法制度、裁判員制度だとか死刑制度だとかが抱える問題について考えさせられる面も。

    でもなんだかんだいってエンタメ小説。
    雰囲気としてはライアーゲーム。

    0
    2014年04月03日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙に騙されました。
    超怖かったたです。
    何をそんなのんきな顔して表紙飾ってんだよ!!!(笑)

    ピエロっていう設定自体が私は怖いので、余計怖かったです。

    冤罪で死刑を宣告され、法廷でそう誘導されたというところから始まりました。
    殺害現場を見た主人公に、犯人が黙ってないと家族を殺すと言われる。
    でも、黙って罪をかぶったところで家族は被害を被る。
    冤罪でも、一生「あぁ、首絞めピエロだ」そう呼ばれる。

    無罪判決から二年後、離島で裁判員のバイトという形式でつれて来られ、その中には加害者と被害者。
    当初は気づきもせずリゾート地で和気あいあい。
    でも、それが表に出だした頃、罪人を無罪か死刑かで裁くという。

    一人目の罪は、正直正当防衛。
    19年前の事件で、夫婦が不仲で、そこに息子が路上生活のおじさんを連れ込んでいた。
    丁度夫婦喧嘩をして妻が夫を殺害。
    妻が息子を殺そうとするところでおじさんが止めに入り、妻を殺害。
    息子はそのおじさんに「カレー食べて行きなよ」と言った。
    こういうのって、情状酌量の余地あり。
    なんじゃないかなって。
    どのみち、親の勝手で殺されそうになった挙句、たらい回しされた息子はたまったもんじゃないし、一生それを忘れられないんだけど。

    二つ目の罪は、有罪でいいんじゃないかな。
    兄弟が父親の車に無免許で乗車、運転。
    運転していたのは弟で、懲役7年の服役中。
    被告の兄は弟が無免許であると知りながら同乗。
    運転中の弟が居眠り。
    被告も眠っていたが、事故を起こす寸前で起き、クラクションを鳴らし、横断歩道を渡っていた老人を轢かないために、歩道を歩いていた小学生の列に突っ込んだ。
    被告はちょっとバカで、80歳の老人を轢くより、生まれて数年の子供を轢いたほうがいい。
    子供なんてまた作ればいい。そういう考え。
    人一人の命の重さは、年月だという。
    そもそもその考えは二の次で、自動車運転過失致死傷罪なんかじゃない。
    過失なんかじゃない。
    免許持ちでも事故を起こすのに、無免許が運転して事故を起こさないわけがない。
    事故を起こすことはわかりきってることじゃないか。
    故意にやったわけではない。
    そんな言葉、誰が受け入れるだろうか。

    三つ目の罪は確実に無罪。
    だって冤罪。
    この罪がこの本の本質なんだけど、とてもとても身勝手なこと。
    被害者、と言っている側が、実は加害者で、加害者と言われている側が実は被害者。
    自殺の鎖。
    よく考えたもの。
    自殺した人の名前をバトンとして腕に刻み、最終的にWe are suicide.わたしたちは自殺。そうなるようにしていた。
    のに、被害者と言われている姉が先に殺されたことで、その妹は被害者になれた。
    でも、実際は、その妹も自殺を強要され、結局実行しなかったことからそのメッセージは届かず、自殺手段として手形が残るように、血圧計で自分の首を絞め、その処理をしていた次の自殺者を目撃した主人公が首絞めピエロとなるところだった。
    本当は犯人なんていない。
    犯人は、死んだ子たち。
    結局、主人公はリゾート地では死刑を言い渡されたけれど、結局は生きていた。
    自白剤っていう薬の実験だった。

    正直、この三つ目の罪は、被害者と歌われていた妹に罪があるんじゃないかと思う。
    少なくとも、無罪だと知っていながら主人公が首絞めピエロと言われても黙っていた。
    これはある種の共犯で、幇助の罪にならないのだろうか。
    いくら姉に自殺を強要されたからといって、他人の人生を狂わせていた彼女は、もっと早く手を打つことができたはずじゃないだろうか。
    だって、姉はもうこの世にいないのだから。
    それを、他人が罪をかぶることで逃れようとしていた。
    文末にもそうあったけれど。

    私は、就職活動を通して嘘をつくことが本当に嫌になった。
    自分に嘘を付き続けることは、とても疲れる。
    それが人殺しなら尚更じゃないか。
    自分が楽になることは、他人が楽になること。
    償う意思がなければ牢獄に入る意味なんてないだろうけれど、きっと、この妹なら償うことができたはずと私は思った。
    なんの罰も受けず、自己完結するより、何かの罰があるほうが、生き生きできると思う。
    それで罪が償えるかは別だけれど、何もせず、ただ過去を悔やんで生きるより、どこかで償うこと。
    それが自分のためでもあるし、被害者のためでもないんじゃないかな。

    0
    2014年05月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    島に集められた6人の男女。彼らはとある事件の加害者と被害者。自らが関わった事件に対し、彼らは再裁判をすることになるが-。オチが一転して平和で、多少のつまらなさは感じたものの、そこにいく過程はとてもおもしろかったです。判決の結果によっては、死刑もありえる。手に汗握りました。媒体は違いますし、そこまでの毒はありませんが、ダンガンロンパの匂いがちらちら。著者に興味を持ったので、違う作品も読んでみたいと思います。

    0
    2026年03月23日

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