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「奇奇奇譚編集部」シリーズ
霊の見える新人ホラー作家の熊野惣介(ゆやそうすけ)は、怪奇小説雑誌『奇奇奇譚』の編集者・善知鳥(うとう)とともに、新作のネタを探していた。心霊スポットを取材するなかで、姿はさまざまだが、同じ不気味な音を発する霊と立て続けに遭遇する。共通点を調べるうち、ふたりはある人物にたどり着く。霊たちはいったい何を伝えようとしているのか? 臆病作家と毒舌編集者が究極のホラー小説を目指す! ※本電子書籍は『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』『奇奇奇譚編集部 幽霊取材は命がけ』『奇奇奇譚編集部 怪鳥の丘』を1冊にまとめた合本版です。 -
家族
動けなくなった家族は、誰が看るのですか? 自宅火災の跡から殺害された家族三人の遺体が出た。唯一生き残った長女は典型的なヤングケアラーだった。少子高齢化、認知症、貧困、格差、少年犯罪、教育――。日本が抱える問題は、すべて家族の問題につながっていく。いずれ誰もが直面する現実を描く問題作! 雑誌記者の笹山真由美は、若年性アルツハイマーを発症した父に付き添い病院を訪れた。彼女はその病院のICUで、頭に包帯が巻かれ、複数の管につながれた意識のない少女・美咲が流す涙を目撃する。美咲の家族は殺害され、自宅火災の焼け跡から遺体で発見されていた。事件を調べ始めた真由美は、美咲が典型的なヤングケアラーだったことを知る。重度の障害者の兄と認知症の祖母の面倒を、看護師の母にかわって一人で看ていた美咲が、衝動的に家族を殺して放火したと考える警察の見解に違和感を覚えた真由美が突き詰めた衝撃の真実とは……? -
「正義のセ」シリーズ【全4冊合本版】
下町の豆腐屋育ちの凜々子は、小学生の時のある事件をきっかけに持ち前の正義感を活かすべく検事になることを決意。ところが、交通死亡事故の案件では被疑者の生い立ちを知って悩み、別の恐喝未遂事件ではチンピラ風の取り調べで大失態! 家族や同僚の助けを借りながら、凜々子は手探りで自らの『正義』を見つけ出そうとするが……。新人女性検事が泣き、笑い、決断し、奮闘する――TVドラマ化もされた等身大の成長物語!※本電子書籍は『正義のセ ユウズウキカンチンで何が悪い!』『正義のセ 2 史上最低の三十歳!』『正義のセ 3 名誉挽回の大勝負!』『正義のセ 4 負けっぱなしで終わるもんか!』を1冊にまとめた合本版です。 -
百鬼の花嫁
気高き鬼の姫と怜悧な軍人の政略結婚の顛末とは……? 誰もが目を輝かせて欲している〝恋〟。 恋を知らない花燐に政略結婚の相手・黎人は約束する「わたしといれば、必ず恋が見られるだろう」と。 鬼と人間の間に生まれた娘・花燐と麗しの軍人・黎人が織りなすアクション満載のラブストーリー。 序章 第一章 百鬼の姫 第二章 太陽に触れる手 第三章 獣憑き 第四章 恋とは 終章 ■織都(おりと) 横浜出身。著者に『魔女の結婚~愛し子の世界征服を手伝いますが、転生のことは秘密です~』『魔女の結婚~愛し子との婚約は破棄します~』(ともに小学館)がある。 ■イラスト 大庭そと(おおにわ・そと) -
あの日、小林書店で。
2024年5月、惜しまれつつ閉店――。伝説の書店をモデルにした、仕事と人生に効く「感動のノンフィクション&ノベル」! なんとなく社会人になった、出版取次の新入社員・大森理香。悩んでいた理香を上司が連れていったのは、わずか10坪しかない町の小さな書店だった。この書店の店主・小林由美子との出会いをきっかけに、理香の仕事と人生への考え方が少しずつ変わっていく――。店主と出版取次・新入社員との心温まる交流と成長ストーリー。文庫版は、書き下ろし「5年後、あの日の続き」と解説(社納葉子・ライター)が加わりました。 「『そもそも、私は何で大阪支社なんですか? 何で営業なんですか。どうして大販に入ったかを書店の人にも言えない自分が、何でここにいるんですか? 私より向いている人間いっぱいいたはずです。何で私が大阪で、何で私が営業で、何でこの場所にいるのかがわからないです。教えてください』心にずっと溜まっていたものを一気に吐き出したら、涙がとめどなく溢れ出てしまった」(本書より) 『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』を改題し、再編集。 -
首取物語
少年は、空腹に耐えかねて、目の前にいる男の握り飯を奪った。その行為を何度も繰り返していることに気づいたとき、首だけの男に出会う。 男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったということ以外は。 二人は様々な国へ飛ばされ、少しずつ記憶を取り戻していく。 彼らはなぜ、記憶を無くてしまったのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか? 第164回直木三十五賞を受賞した著者が、『千年鬼』に続き贈る和風ファンタジー。 第1話 独楽の国 第2話 波鳥の国 第3話 碧青の国 第4話 雪意の国 第5話 消去の国 第6話 和茅国 第7話 波賀里の国 -
純喫茶トルンカ 最高の一杯
「トルンカは、 日常と地続きにある 桃源郷だ」 菊池亜希子 最高の一杯をあなたに――。 路地裏に佇む『純喫茶トルンカ』のコーヒーに 魅せられた人々の三つの人生模様。 近所で骨董品屋を営む滝田の痛切な後悔、 ハリネズミのように心にハリをはやし生きてきた 女優・ルミの思いがけない転機、 『トルンカ』の寡黙なマスター・立花の過去と 彼が長年一人で抱えていた驚きの秘密……。 読了後、あなたをあたたかな余韻が包み込む。 大人気シリーズ感動の最終巻! 「再会とは、人生における 一番身近な奇跡である」 純喫茶トルンカは、 あなたを肯定してくれる場所。 【目次】 眉雪の後悔 傷だらけのハリネズミ 最高の一杯 解説:菊池亜希子 -
時代小説アンソロジー てさばき
江戸の世を生きるおんな職人の矜持を 人気作家六人が鮮やかに描く 傑作時代小説アンソロジー第二弾 亡くなった人を美しく送り出す化粧師・おちえ。 祖母のもとで生まれ出る命を見守る産婆見習い・美登里。 病気の父に代わり、依頼主の望む香を作る練り香職人・おみつ。 確かな腕で早縫いの技術を駆使する仕立職人・おしま。 先妻が後妻の家を襲う「うわなり打ち」の仲裁人・お勝。 非業の死を遂げた父の仇を討とうとする髪結い・千加。 時代小説の名手六人が女性職人の凛々しさを巧みな筆致で活写する。 【文庫オリジナル】 〈収録作品〉 艶化粧 梶よう子 月満つる 坂井希久子 残り香 篠 綾子 針の歩み、糸の流れ 山口恵以子 うわなり合戦 蝉谷めぐ実 万年橋の仇討ち 藤原緋沙子 -
世阿弥最後の花
世阿弥は、なぜ72歳で遠く佐渡へと流され、彼の地で何を見つけたのか? 室町の都を幽玄の美で瞠目させた天才が最晩年に到達した至高の舞と、そこに秘められた謎に迫る話題作が待望の文庫化! [内容紹介 詳細] 舞台は世阿弥最後の地・佐渡島。 単行本刊行時、各メディアで話題となった奇蹟の物語が待望の文庫化! 「花なる美は、十万世界を変えましょう」――永享6年 (1434)5月、幽玄の美で室町の世を瞠目させた一人の男が流罪となった。 世阿弥元清、72歳。咎なくしてなぜ、遠く佐渡へと流されたのか? そして彼の地でどう生き、何を見つけたのか? 最晩年に到達した至高の舞と、秘められた「まことの花」とは……。波乱の晩年、その謎と真実に迫る奇蹟の物語。 [推薦文] ●文庫本版 佐渡という鄙(ひな)の地で、作家の直感と想像力は、父と子の無情と愛の物語を創り出す。現代小説が生む幽玄の世界がここにある。 ――富岡幸一郎(文芸評論家) ●単行本版 物語と批評が〝幽玄〟の中で一つになる。世阿弥のみが実現し得た世界だが、藤沢周氏は、小説の機能を能う限り駆使して、その再創造に成功した。結末には、ギリシャ悲劇に匹敵するカタルシスが待っている。 ――辻原登(作家) -
ホメーロス イーリアス
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ホメーロスの『イーリアス』は、トロイの木馬でよく知られているトロイア戦争における人間の英雄の物語であり、世界最古の、また、世界最高の西洋古典文学である。イーリオス(トロイア)を舞台にして、ギリシア軍とトロイア軍の英雄たちの実にすさまじい戦い、そして、英雄どうしの熱い友情の交換が繰り広げられる。そして、また神話上の神々が登場して、物語の展開を左右する。 訳者の小川政恭は、『ギリシア文化の流れ』(本書下巻に掲載)において、以下のように述べている。 「神話や英雄の物語は、王や貴族が支配した英雄時代にできた。それらを王の広間で吟誦詩人が竪琴の伴奏で物語るのを、人々は夢中になって聞いて楽しんだ。神々の祭のとき神々の事蹟をほめて歌う詩歌もあり、最初神々をほめた後で吟誦する英雄の物語もあった。神々の讃歌を集めたものは『ホメロスの讃歌』として残っているし、人間の英雄の物語はホメロスの『イリアス』『オデッセイ』である。」 『ホメロスの讃歌』には、小川政恭訳『ホメロスの讃歌集』生活社(1948年)がある。 こうして伝承されたホメーロスによる詩歌は、『イーリアス』として、紀元前6世紀のアテナイにおいて文字化され、紀元前2世紀にアレクサンドリアにおいて、ほぼ今日のかたちにまとめられたとされている。その昔、『イーリアス』は神話であるとされていた。だが、『イーリアス』の物語を手掛かりとして、ドイツの実業家で、考古学者のハインリッヒ・シュリーマンは、1871 年のトロイ遺跡、1876年のミケネ遺跡、および1884年のティリンス遺跡の発掘によって、『イーリアス』は神話と叙事詩の融合であることを実証したのである。 書評を執筆いただいた伊坂青司先生は、本書について「ギリシア最古の叙事詩にふさわしい格調高い訳と簡潔にして丁寧な頭注によって、読者をトロイア戦争の現場へと導きいれてくれる」と述べている。『イーリアス』のストーリーについては、伊坂先生の書評に、実に簡潔にまとめられている。 -
悪霊物語(乙女の本棚)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第41弾は、文豪・江戸川乱歩×イラストレーター・粟木こぼねのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 目で見てはちっとも美しくないけれども、手でさわれば、たまらない美しさです。 小説家大江蘭堂は、取材のため人形師のアトリエに赴いた。そこでは怪しげな老人と、想像を遥かに超える作品たちが彼を待っていた。 江戸川乱歩の名作が、映画のワンシーンを切り取ったような美しさを持つ作品で人気を集めるイラストレーター・粟木こぼねによって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 -
小説家の帰還 古井由吉対談集
小説家としての新境地に至った『楽天記』の連載中の1991年2月から4月にかけて、古井由吉は頸椎間板ヘルニアにより約50日間の入院を余儀なくされる。その経験は小説『楽天記』そのものに影響を及ぼしたであろうことは予想に難くないが、直接的には連載完結後の1992年に次々と雑誌に掲載された対談において詳しく語られることになる。 本書冒頭に置かれた江藤淳との「病気について」はそのストレートな表題もさることながら、病が精神にいかに影響するかという体験を、一見嬉々として語り合っているだけのようだ。しかし、それは迂回しながら肉体というものの本質に迫ろうという試みであったろう。 次の吉本隆明との「漱石的時間の生命力」では直接的に古井の病については触れられていない。しかし、モチーフは「夏目漱石」である。非常に精神的に追い詰められた感のある文学者をめぐるやりとりである。また、漱石を扱うということで、先の江藤との対談をひそかにではあるが承けてもいる。ここでは静かに不穏な空気が満ちていくのである。 続く平出隆との「「楽天」を生きる」と松浦寿輝との「「私」と「言語」の間で」は、年少のきわめて鋭敏な感覚を持つ詩人と、胸襟を開いて会話を楽しんでいるように見える。平出とは『楽天記』という作品について、また松浦とは古井流の散文表現そのものについて、それぞれ深いところまで語っている。 解剖学者養老孟司との短い対談「身体を言語化すると……」では、身体と文学作品の関係についてテンポよく展開されている。使われる表現も平易で、とてもわかりやすい。 掉尾を飾る大江健三郎との「小説・死と再生」は、同時代を生き、かつ年齢の近いもっともすぐれた小説家同士による対話であり、まさに談論風発、小説という表現についてあらゆる角度から話そうとする試みが、読む者を元気づけてくれる。この二人の小説家が歩んだのは、けっして楽な道ではなかったろうが、振り返ってみると素晴らしい旅だったのではないかと想像できるのである。 1990年代初頭という現代日本の曲がり角において作家古井由吉の感じていたリアルを追体験できる貴重な言葉の集積として、この『小説家の帰還 古井由吉対談集』は2024年に再生するのである。 -
P+D BOOKS 銀色の鈴
人気の大寺さんもの2篇を含む秀作短篇集。 〈――へえ、空襲だと云ふのに、暢気な奴もゐるものだ……。 一平叔父の指す方を見ると、土堤の下の石の上に立つて釣をしてゐる男がゐる。大寺さんは苦笑した。大寺さんもだが、一平叔父も着流しの儘で土堤の上に立つてゐる。 ――われわれも、暢気ぢやないとは云へませんね。〉 戦時中、疎開先でののんきな代用教員生活を描いた「古い編上靴」と、戦後、妻が亡くなってから、再婚と娘の結婚までを淡々とつづった「銀色の鈴」という、ファンのあいだで評価の高い「大寺さんもの」2篇に加え、子どものころによく訪ねた伯母の家のあれこれを記した「小径」、戦争で亡くなってしまった友人をしのぶ「昔の仲間」など、7篇の秀作を収録。 -
裏声で歌へ君が代
さまざまな背景を持つ人物が「国家」を語る。 陸軍幼年学校をドロップアウトした経験を持つ画商の梨田と、その友人でスーパーマーケットの経営者でありながら台湾民主共和国(台湾独立を目指す団体)の大統領・洪、洪の部下ながらアナーキストを自認する林ら、置かれた立場や政治的信条が異なる男女が、国旗や国歌、民主主義について、ときには酒を酌み交わしながら、ときには寝物語として縦横無尽に語り合う。 ――日本の陸軍は非合理主義にどつぷり漬かつてゐる団体で、この団体の信条とするところはナポレオンのものの考へ方とまつたく対立するものではないか。あの小さなコルシカ人ならば、歩兵操典に書いてあらうが、軍人勅諭にあらうが、そんなものは旧套にすぎず死んだ文字にすぎないとして、平気で投げ捨て、すばやく現実の必要に対応するだらう。―― 独特の歴史的仮名遣いでつづられた、渾身の長編の前編。 -
魔界都市ブルース カニバル狂団 女帝
バイクに変身する男、人食い教団と地下の猿人集落、 そして6人の刺客……。 人類の始原に発する“食”の秘密とは? せつら、メフィスト、<新宿>イチの情報屋外谷さんを救え! 永遠の人気シリーズ最新作書下ろし! 〈魔界都市“新宿”〉イチの情報屋外谷良子が狙われた。大冷害で牛豚も大量に餓死したアメリカが日本に食肉提供を要求。外谷を名指しにしたのだ。 街中で人食い教団の手先に襲われる外谷。窮地を救った、バイクに変身する男シャーンはまた、生体兵器だった。〈区内〉の精肉業界を洗ううちにも襲撃は続く。 やがて、美貌の人捜し屋・秋せつらによって、古代旧石器時代人にこそ人肉食の秘密があると知った外谷。謎を解く鍵を求めて〈新宿〉と外界を隔てる〈亀裂〉の底へ向かうが……。 -
〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ
先の事件で心に傷を負ったフォーチュン。それでもシンフルは平常どおり──なのに、またもや事件が起こった。今度は町の中年女性が、ネット上でロマンス詐欺に遭ったのだ。こんな卑劣な犯罪は許せない! 犯人はたぶん町の住民とふんだフォーチュンとスーパーおば(あ)さまふたりは、義憤にかられて立ちあがる。さらに、町一番の善人に予想だにしない悲惨な出来事が起こった。保安官助手のカーターは激怒中、三人は慎重に探りはじめる……はずだったのだけれど。シンフルのパワフルトリオが懲りずに大暴れ、好評〈ワニ町〉シリーズ、待望第8弾!/解説=大津波悦子 -
まほり【上下合本版】
大学院で社会学研究科を目指して研究を続けている大学四年生の勝山裕。卒研グループの飲み会に誘われた彼は、その際に出た都市伝説に興味をひかれる。上州の村では、二重丸が書かれた紙がいたるところに貼られているというのだ。この蛇の目紋は何を意味するのか? ちょうどその村と出身地が近かった裕は、夏休みの帰郷のついでに調査を始めた。偶然、図書館で司書のバイトをしていた昔なじみの飯山香織と出会い、ともにフィールドワークを始めるが、調査の過程で出会った少年から不穏な噂を聞く。その村では少女が監禁されているというのだ! その解明の鍵を探すため、膨大な古文書のデータの中から上州に伝わる子間引きの風習や毛利神社や琴平神社の社名に注目し、資料と格闘する。裕がそこまでするには理由があった。父が決して語らなかった母親の系譜に関する手がかりを見つけるためでもあったのだ。大した成果が得られぬまま、やがて夏も終わりに近づくころ、巣守郷を独自調査していた少年・淳が警察に補導されてしまう。郷に監禁された少女を救おうとする淳と、裕の母親の出自を探す道が交差する時――。宮部みゆき、東えりか、杉江松絶賛の、前代未聞の伝奇ホラーミステリーにして青春ラブストーリー! 感動のラストまで目が離せない、超弩級エンターテインメント。 ※本作品は『まほり』シリーズ全2巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。 -
選択
THE RAMPAGE 岩谷翔吾、初の書下ろし小説『選択』 原案は、俳優の横浜流星! ~ あらすじ ~ 「もう、うんざりだ。殺す。絶対殺してやる」。 包丁を忍ばせ、家を飛び出し、亮は走っていた。 母に酷い仕打ちをした、父親を探しあて殺害しに行くために。 息も絶え絶えに走っていた。 そしてこれまでの世の中の不条理を憎んだ。 しかしその途中、亮は歩道橋から身投げしようとしていた中学生を助ける。 それは幼馴染みの匡平だった。 やがて、どんよりした巨大な社会に飲み込まれていく二人の少年。 十数年後、行き場を失った亮は、ずるずると特殊詐欺実行犯グループに身を置くことになる――。 この国を覆う息も出来なくなるほどの暗い圧迫感を描ききった、新たな物語。 日々を懸命に生き抜いてきた二人が直面した非情な現実、そしてその先に見えたものとは。 【岩谷翔吾 コメント】 「いつか、こういう作品をやりたい」約四年前、流星の何気ない一言が、『選択』のすべてのキッカケでした。 あの日のことは今でも鮮明に覚えています。 そこから二人三脚での創作が始まり、互いに忙しくても毎日のように長文で連絡を取り合い、作品の進捗やアイデアの共有を怠ることはありませんでした。 流星とだから『選択』を書ききることができました。 僕一人では到底成し遂げられなかった道のりでした。 閉塞感漂う今の時代に救いを求めて、僕たちはこの作品に僅かな希望を託したのかもしれません。 【横浜流星 コメント】 人生は選択の連続だ。 日々選択をし、その積み重ねで、今日までの自分が作り上げられている。 そしてこれからも選択を繰り返し、 未来の自分が作られていく。 一つの動画を観たことがきっかけで この作品が生まれました。 あの時、動画を見ていなければ、翔吾に自分の思いを伝えていなければ、 生まれなかった。それも選択です。 人生は自分では気付かぬ内に大きく変わる。 真意を知ろうとせず、責めたて、一度の失敗を許さない社会ですが、 生きていればやり直せる。 一筋の光をつかみ取れるように、愛と希望を込めた作品です。 自分の為でも、誰かの為でも良いが、後悔のない選択をしてほしい。自分自身が選択した道に自信を持って生きて欲しいです。 【GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~】 -
「孤狼の血」シリーズ【全4冊合本版】
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。日本推理作家協会賞受賞、映画化され大ヒットした著者代表作にして不滅の警察小説! ※本作品は『孤狼の血』シリーズ全4巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。 -
幽霊作家と古物商
「ねえ、助け合ってみない? 僕たち。」 死後も小説を書き続ける作家・響は、自分の死因が分からないままこの世に留まっている。孤独な響のことが視えるのは、古道具屋「美蔵堂」の店主・類だけ。どこか謎めいた彼は、霊を引き寄せやすい体質で……。唯一無二の関係になった二人のもとには、今日も怪異が訪れる。曰くつきの青年達がおりなすホラー短編集、第一弾! ====主な登場人物==== 長月響(ながつき・きょう) 作家。自分の死因がわからない幽霊だが、今も執筆の仕事を続けている。 御蔵坂類(みくらざか・るい) 古道具屋「美蔵堂」の店主で、響の友人。霊感があり、響のことが視える。 -
【電子特典付き】穴 HOLES
全米図書賞、ニューベリー賞他受賞の傑作。 生きる勇気が湧いてくる 世代を問わず愛されるベスト&ロングセラー 無実の罪で少年たちの矯正キャンプに放りこまれたスタンリー。かちんこちんの焼ける大地に1日1つ、でっかい穴を掘らされる。この苦行は人格形成のためとはいうが、本当はそうではないらしい。ある日とうとう決死の脱出。友情とプライドをかけ、どことも知れない「約束の地」をめざして、穴の向こうへ踏み出した。 友情と感動の物語! ※電子版には特典として、著者による裏話「ルイスの、ちょっと種明かし」「HOLESの、耳寄りな十の小ネタ」が収録されています。 -
ミカエルの鼓動
ぶつかり合う二人の医師の志。命を救えるのはどちらの正義か 大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。 あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。 「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。 そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。 大学病院の暗部を暴こうとする記者が、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。 二人の医師の「志」がぶつかり合い、大学病院の闇が浮かび上がる。 命を救うための、正義とは――。 気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。 ------------ 単行本 2021年10月 文藝春秋刊 文庫版 2024年10月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
NHK趣味どきっ!MOOK 源氏物語の男君たち
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 男君たちを知ることで、物語がより味わい深く、魅力的に 身分の高くない女性を生涯愛し続けた父・桐壺帝、よき親友でありライバルでもある頭中将、娘の結婚に奔走する明石の入道、思わぬ恋敵となった柏木、出自の秘密を抱えた息子・薫、孫の匂宮など、物語に登場するさまざまな男君たち。実は、彼らには知られざるエピソードが多く、物語を動かす重要な役割を担っている。 本書は、これまであまり取り上げられてこなかった、主人公・光源氏を取り巻く男君たちにスポットを当て、個性豊かな彼らの物語を中心により深く『源氏物語』の世界を堀リ下げていく。 プレイボーイの光源氏と女君たちの物語と思われがちな『源氏物語』の、奥深い物語性が見えてくる一冊。 【内容】 『源氏物語』に登場する主な男君と女君 1章 3人の帝(桐壺帝、朱雀帝、冷泉帝) 2章 恋する光源氏 3章 わけありな親族(頭中将、明石の入道、蛍宮、鬚黒) 4章 愛すべき子孫(夕霧、柏木、薫、匂宮) コラム 平安時代の官僚制度/雨夜の品定め/男君たちの装い -
シルバー保育園サンバ!
何歳でも人生はやり直せる!ハートフル小説! 銀治は、定年退職後に妻から離婚を言い渡され、孤独で怠惰な日々を送っていた。暇を持て余し、シルバー人材センターからの様々な仕事を担っている。ある時、保育園の草むしりの仕事が入り、担当することに。銀治は、人と接すること、特に女性と子どもは大の苦手。渋々保育園に向かうが、次々に巻き起こるハプニングに対応し、その活躍が認められた銀治は、熱烈なリクエストによりそのまま嘱託職員となるはめに。 当初は銀治を怖がっていた子どもたちもだんだん慣れてなつくようになり、人付き合いが苦手な銀治も徐々に保育士たちとも打ち解けていく。日々、子どもや周囲の人たちと接するなかで、孤独だった銀治の心には少しずつ変化が。そんなある日、定年退職後に離婚し離れて暮らす娘について、衝撃の事実を知る――。そして銀治は、自分自身が蔑ろにしてきた「本当に大切なこと」に向き合うようになっていく。長い間蓋をしていた感情が蘇り、前向きに変わっていく銀治。勇気を振り絞って行動することや、あきらめないことの大切さ、いくつになっても後悔は取り戻せるということ・・・・・・。人生に大切なたくさんのことを笑いと共に教えてくれる、人生応援小説。 -
魔女の檻
[村で次々起こる凶事は魔女の呪いなのか?] 雪が降ったのなら、 あんたたちみんな、 これから死ぬよ。 呪いの村に連続する怪死。 この村の秘密は、絶対に見抜けない。 その村を見おろす山からは、かつて魔女とされた女たちが突き落とされて死んだ――。 現在、村は実業家ティオンヴィル氏によって所有され、平穏を保っていた。だが、新たに赴任した警察署長ジュリアンは、この村は何かおかしいと疑いはじめる。 実在しない作家について執拗に図書館に訊ねる老人。 子供が騒いで寝られないと苦情をよこすバス運転手。 2年前に羊を殺戮し、直後に怪死を遂げた羊飼い。 そしてこの村には、ありとあらゆる場所に監視カメラがあるのだ……。 エスカレートしてゆく怪事、死んでゆく村人たち。ジュリアンと部下たちの奔走もむなしく、雪の降る夜に恐怖はクライマックスを迎える! 『魔王の島』で日本のミステリ通を驚愕させた鬼才が、ふたたび放つショッキングな真相。果たしてこの村に隠された秘密とは――? -
耳に棲むもの
耳の中に棲む私の最初の友だちは 涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。 補聴器のセールスマンだった父の骨壺から出てきた四つの耳の骨(カルテット)。 あたたかく、ときに禍々しく、 静かに光を放つようにつづられた珠玉の最新作品集。 オタワ映画祭VR部門最優秀賞・アヌシー映画祭公式出品 世界を席巻したVRアニメから生まれた「もう一つの物語」 「骨壺のカルテット」 補聴器のセールスマンだった父は、いつも古びたクッキー缶を持ち歩いていた。亡くなった父の骨壺と共に、私は親しかった耳鼻科の院長先生のもとを訪ねる。 「耳たぶに触れる」 収穫祭の“早泣き競争”に出場した男は、思わず写真に撮りたくなる特別な耳をもっていた。補聴器が納まったトランクに、男は掘り出したダンゴムシの死骸を収める。 「今日は小鳥の日」 小鳥ブローチのサイズは、実物の三分の一でなければなりません。嘴と爪は本物を用います。 残念ながら、もう一つも残っておりませんが。 「踊りましょうよ」 補聴器のメンテナンスと顧客とのお喋りを終えると、セールスマンさんはこっそり人工池に向かう。そこには“世界で最も釣り合いのとれた耳”をもつ彼女がいた。 「選鉱場とラッパ」 少年は、輪投げの景品のラッパが欲しかった。「どうか僕のラッパを誰かが持って帰ったりしませんように……」。お祭りの最終日、問題が発生する。 -
合本 侠飯1~10
任侠×グルメ まったく新しいジャンルを切り拓いた人気シリーズの1~10巻合本版! 「おれたちの稼業はいつくたばるかわからない。だからいいかげんなものは食いたくないんだ」 頬に傷を持ち、常には寡黙ながら、こと料理のことになると饒舌になる柳刃竜一(やなぎばりゅういち)。 そしてその舎弟火野丈治(ひのじょうじ)。 行く先にどんな困難が立ちふさがろうとも、日々の一食一食を大切にしながら好機を待つ。 人生に迷い悩める若者たちを、侠の道に引き込みながら……。 テレビドラマ化、コミック化もされたロングセラー大人気シリーズ、1~10巻の合本版。 ※この電子書籍は、以下の文春文庫10作品を収録した「合本」です(2024年10月刊の「侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇」も収録されています)。 「侠飯」 2014年12月刊 「侠飯2 ホット&スパイシー篇」 2015年12月刊 「侠飯3 怒濤の賄い篇」 2016年8月刊 「侠飯4 魅惑の立ち呑み篇」 2017年7月刊 「侠飯5 嵐のペンション篇」 2018年7月刊 「侠飯6 炎のちょい足し篇」 2020年4月刊 「侠飯7 激ウマ張り込み篇」 2021年8月刊 「侠飯8 やみつき人情屋台篇」 2022年8月刊 「侠飯9 ヤバウマ歌舞伎町篇」 2023年10月刊 「侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇」 2024年10月刊 -
カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード
絵画に描かれた美女が誰か、あなたは即座にわかるだろうか。 そばに薔薇があればヴィーナス。百合が添えられていればマリア。皿を捧げていればサロメ。剣を携えていればユーディト。 ちょっとした知識があれば、隠された画家からのメッセージを探りあてることができる。「見て・感じる」だけではわからない、絵を読み解く手がかりをテーマ別に解説。 この本を読めば、鑑賞体験はもっと豊かなものになる。図版120点収録。 (本文より) 印象派が登場する前までは絵にも意味があり、読み解くための「絵の言語」があった。(中略)絵独自の言語を読むことで、人々は画面に見えているものだけではなく、その奥に隠された画家からのメッセージを探りあてた。日本人には西洋的思考を完全に理解するのは難しいが、シンボルのいくつかを覚えておくだけでも、絵画鑑賞はぐんと楽しくなるに違いない。 ■目次■ 【「植物」の章 】薔薇/百合/リンゴ/月桂樹/イトスギ 【「天体・自然」の章】月/虹/川 【「動物・虫」の章】黒猫/テン/牡牛/蛇/ハエ/蝶 【「食べ物」の章】卵/蜂蜜/魚 【「相反する要素」の章】赤と青/右と左/分かれ道 【「武具」の章】剣/大鎌/矢/ハンマー 【「道具・装飾品・楽器」の章】天秤/十字架/鏡/甕/子供服/真珠/リュート/シャボン玉 【「建物」の章】窓/梯/井戸 【「技法」の章】擬人像/画中画/異時同図法/タイムスリップ 【「現象」の章】パンデミック/天を仰ぐ/運命 【「人物描写」の章】道化/三美神/聖母マリア 【「身体」の章】母乳/骸骨/髪/翼/目隠し -
ひとでなし
作家人生の集大成 嫌な気分は何もかもノートにぶちまけて、言葉の部屋に閉じ込めなさい。 尊敬するセミ先生からそう教えられたのは、鬼村樹(イツキ)が小学五年生の梅雨時だった―― 「架空日記」を書きはじめた当初は、自分が書きつけたことばの持つ不思議な力に戸惑うばかりの樹だったが、やがて生きにくい現実にぶち当たるたびに、日記のなかに逃げ込み、日記のなかで生き延び、現実にあらがう術を身に着けていく。 そう、無力なイツキが、架空日記のなかでは、イッツキーにもなり、ニッキにもなり、イスキにもなり、タスキにもなり、さまざまな生を生き得るのだ。 より一層と酷薄さを増していく現実世界こそを、著者ならではのマジカルな言葉の力を駆使して「架空」に封じ込めようとする、文学的到達点。 -
ポップ・フィクション
エンタメの深層をつかめ。 大正時代、出版華やかなりし頃。 「市民公論」編集部の松川は、窮地に立たされていた。 担当した企画のせいで、筆者が大学を追われることになったのだ。 奔走する松川に、主幹は驚きの決断を下す。 同じころ、当代きっての人気作家・菊谷は、 「書きたいものを書く」ための雑誌を立ち上げようとして…… 「100万部突破の常勝雑誌を作る」宿願は叶うのか? 徳川夢声、谷崎潤一郎―― 作家や文化人たちが侃々諤々の議論を交わしながら、 面白いものを作ろうと奮闘する様を描く。 刊行点数200冊に迫るエンタメ界のトップランナーが送る、出版お仕事小説。 -
月刊「潮」2024年11月号
月刊「潮」2024年11月号 主な内容 【特別企画】 問われる政治家の「本分」 「令和の政治改革」は公明党がリードする! 石井啓一 頂点に達した政治不信の解消へ 求められる不断の努力。 吉田 徹 「子どもたちに本を届ける」―― 公明党の役割は果てしなく大きい。 田口幹人 【特集】 複雑化する国際社会 “親米”と“自立”の両輪で日本は「多極世界」を主導すべき。 渡邊啓貴 日本に求められる安全保障環境の整備と平和教育の両立。 佐藤丙午 “トランプorハリス” に右往左往しない日本外交を模索せよ。 三牧聖子 VS 田原総一朗 【シリーズ】 シニアのための「生き生き」講座 専門医が教える「難聴」「補聴器」との上手な付き合い方。 杉浦彩子 【連載】 鎌田實の「ガラスの天井」を破る女性たち 鎌田 實 / ゲスト・阿川佐和子 【連載ドキュメンタリー企画】 「民衆こそ王者」〈識者の声〉篇 登る道は違えども、目指す頂は一緒です。 奥田知志 【てい談】 葛西 潤 VS 川嶋伸次 VS 榎木和貴 「世界トップの景色」から見えてきたロス五輪への展望。 【特集】 知られざる世界への旅 ≪ルポ≫ 虐殺から三〇年 ―― ルワンダの“いま”を歩く。 山口由美 ≪対談≫ 神秘の宝庫 イースター島の謎にとことん迫る! 赤神 諒 VS 野村哲也 忘れ去られた“時”にたゆたう ―― 屋久島紀行。 澤田瞳子 【特集】 災害列島を生きる 混乱も楽観もNG!南海トラフ地震 「臨時情報」との向き合い方。 鎌田浩毅 「天気予報」の、その先へ ―― 地球温暖化を前に気象予報士ができること。 井田寛子 【ヒューマンストーリー】 はしもとみお 【好評連載】 シルクロード ウズベキスタン紀行 安部龍太郎/高島礼子の歴史と美を訪ねて 蝉谷めぐ実 VS 高島礼子/他 その他 -
生活安全課防犯係 喫茶ひまわり
ハートフルな捜査で美味しく事件解決! 昭嶋署の生活安全課に勤務する森山尚美は、おせっかい焼き。 街中で道を踏みはずしそうな人を掴まえては、強引に〈喫茶ひまわり〉に連れて行く。 そんな先輩に振り回される相棒の久住達樹は、「警察の出番は事件が起きてから」と、いつもグチってばかり。 しかし尚美は、おせっかいをやめようとはしない。 苦い過去が、犯罪を未然に防げと、ささやくから。 とはいえ、普段は気が優しくても、悲しみや辛さに追い込まれて、心に悪魔が入り込んでしまっている人を正気に返らせるのは、簡単じゃない。 でも、この〈喫茶ひまわり〉には、素敵な魔法――そう、頬が落ちるほどの料理がある! マスターの作る美味しい料理は、なぜだか懐かしい味がして、食べた人の凍った心をとかすのだ。 そして、お腹いっぱいになると、誰もがみんな、不思議と悩みを告白してしまう。 あとは尚美のおせっかいにスイッチが入れば、事件(?)は無事に解決。 なぜなら、〈喫茶ひまわり〉は、闇に堕ちかかっている人にとって、奇跡の場所だから。 尚美や達樹、そして只者ではないマスターたちが、事件になる前に事件を解決する、ハートウォーミングな物語。 -
星々たち 新装版
人生の闇と光を炙り出す。桜木ワールドを凝縮した傑作 奔放な実母・咲子とも、二度目の結婚で産んだ娘・やや子とも生き別れた塚本千春という女。 昭和から平成へと移りゆく時代、血縁にとらわれず、北の大地をさすらう千春は、やがて現代詩の賞を受け、作家を夢見るが……。 千春の数奇な生と性、関わる人々が抱えた闇と光を、研ぎ澄まされた筆致で炙り出す珠玉の九編。直木賞作家・桜木紫乃の真骨頂! 新井見枝香さん(エッセイスト・踊り子)激賞! 「桜木紫乃は、その小説にどうしても必要な言葉しか残さない。だから私は、一言一句漏らすまいと、かじり付くようにして読む。」 -
ミニシアターの六人
上映最終日前日、午後四時五十分の回の奇跡。 銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。最終日前日、午後四時五十分の回。天気は雨、観客は六人だった。 この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチケット売場の窓口にいた。山下春子にとっては、大学の同級生と成り行きで観に行った作品だ。自主映画を撮っていた安尾昇治は、末永のデビュー作でその才能を目の当たりにし、道を諦めた過去がある。沢田英和は、この作品に元恋人との苦い思い出があった。誕生日デートのはずだった川越小夏は、一人でスクリーンを眺めている。映画監督を目指す本木洋央は、生物学上の父親が撮った作品を観に来ていた……。 観客たちの人生と、『夜、街の隙間』のストーリーを行き来しながら、出会いとすれ違い、別れを繰り返す日々の中にある奇跡を鮮やかに描く。 『ひと』『まち』『いえ』の著者が、銀座という街とミニシアター、そこに集う人々、そして映画への愛を描き切った渾身の人生讃歌。 限られた人生の中で「映画」と出会えた幸福を、この小説はあらためて教えてくれた。 ──脚本家・向井康介さん(解説より) ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ミニシアターの六人』 の文庫版となります。 -
シンデレラ城の殺人
死刑か逆転無罪か。童話×リーガルミステリ! 怪しい魔法使いにガラスの靴を渡され、言葉巧みに王城で開かれる舞踏会へと誘われたシンデレラ。 お城に到着するやいなや、シンデレラはさっそく王子様の目にとまりダンスを踊る。しかしその後、王子様の死体が発見されたことで華やかな舞踏会の空気は一変。 シンデレラは王城の兵士によって殺人の現行犯として捕まってしまい、臨時法廷で裁かれることに。何もしなければ死刑になる大ピンチを前に、シンデレラは自身の手で無実を証明しようと決意する――。 王子様の死は事故か他殺か、それとも……。西洋童話とリーガルミステリが融合した大傑作、ここに開廷! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『シンデレラ城の殺人』 の文庫版となります。 -
喫茶とまり木で待ち合わせ
ヒューマンドラマの名手・沖田円が贈る最高傑作! 自分の生き方にふと迷ったら、 ささやかな人生たちが交差する「喫茶とまり木」へ 疲れた羽を休めに来ませんか? それは街の片隅にある静かな喫茶店。 決して繁盛しているとは言えないが、毎日、様々な想いを抱えた客が訪れる。 仕事と家庭の両立ができず離婚した後も、母親になれなかった自分に苦悩する30代女性。 男子であることに縛られ、趣味のアクセサリー作りを誰にも話せない高校生。 安定は手に入れたものの、平凡で退屈な生き方から外れることに憧れる20代事務員女子。 そして、ある特殊な依頼によって大切なことに気づかされる便利屋の男……。 それぞれの人生を温かな眼差しで紡ぐ沖田円渾身の連作短編、待望の文庫化!! それは、とめどなく切なく優しく温かい……。 不器用な心を救う――今、あなたに届けたい物語。 【沖田 円さんから読者の皆様へのメッセージ】 どこにでもいる人たちの、どこにでもある物語を書こうと思いました。 自分が人生で体験しないだろうことを味わえるのは読書の醍醐味のひとつだと考えていますが、今作はあえて自分に身近な「そこら辺にいそうな人」たちを物語の主軸に置いてみました。 本作に主人公はたぶんいません。 喫茶とまり木にやって来た5人は、他の物語ならば名前も付かないモブかもしれません。 でも彼らにだって悩みがあり、躓きがあり、人生にちょっとしたドラマだってある。 今作は、そんな人たちのささやかな物語となりました。 皆様のそばにいつの間にかいるような、古い友達みたいな本になればいいなと思っています。 ほんのちょっとだけ明日が来るのが楽しみになりますように。 (作家・沖田 円) 【全国の書店員さんも大絶賛!! 共感と感動の声続々!!】 笑ったり泣いたり、心が温かくなりました。 とびきりハートウォーミングな物語に、元気をいただけました! (紀伊國屋書店 福岡本店・宗岡敦子様) さりげない優しさで、読後、沖田さんの描くピュアな想いに心が浄化されました。 (未来屋書店 大日店・石坂華月様) 人生はほろ苦い。ブラックコーヒーのように。 でも、少し甘いカフェオレのように、この物語はやさしい。 (くまざわ書店 シャポー船橋店・岡田優衣様) -
廃遊園地の殺人
失われた夢の国へようこそ 巨大すぎるクローズドサークルで連続殺人発生!? 衝撃の全編リライト! 待望の文庫化!! 銃乱射事件で閉鎖された遊園地・イリュジオンランドへ、廃墟コレクターの資産家・十嶋庵が二十年ぶりに人々を招く。廃墟マニアの元コンビニ店員・眞上永太郎をはじめとした招待客が、廃園の所有権を賭けた宝探しに挑戦する最中、串刺しになった血まみれの着ぐるみが見つかり……。驚愕の廃墟×本格ミステリ長編! 文庫版あとがき収録。 【目次】 プロローグ 第一章 失われた夢の国 第二章 着ぐるみに死す 第三章 燃える迷宮 第四章 事件は巡る、星は回る エピローグ 文庫版あとがき カバーイラスト/Add your name カバーデザイン/坂野公一(welle design) -
極道刑事 凌辱の荒野
総理の娘を救え!!! シリーズ最終巻にして、最高傑作! セクシー×エンターテインメントの頂点!! なぜ娘が狙われた? 総理大臣に迫る危機! 秋の夕暮れ時、 吉原のソープ嬢が墨田公園付近で攫われた。 彼女は普通の女性ではなかった。 現役総理大臣の娘だった――。 一方、テレビで活躍する、 39歳の人気女性コメンテーターも姿を消した。 ふたりの失踪の裏には、 悪徳政治団体の影が……。 人気シリーズ最終巻、 歌舞伎町組長×刑事が最後の戦いに挑む! 沢里裕二エンターテインメントの極北!! 〈目次〉 第一章 消えた女たち 第二章 闇を走る 第三章 暗中模索 第四章 赤い影 第五章 ブルーフィルム 第六章 極道たちのララバイ あとがき -
トランスフォーム
太古の時代、恐竜が突然とこの地上からいなくなったように、僕らの人生も、今までに積み重ねてきたものが、信じ難い不条理な出来事によりある日突然と遮断される。それによって、その不条理な出来事に見舞われた人に関わってきた周りの人々の人生も、また大きく変わっていく。それに対してどう抗おうとも人の力は無力であり、そこに答えを見つけようとも、そこには一切の理由などはない。 ライターであるタケシは、二十年前の学生時代、自分の父親が書いた手記をきっかけに英語教師であるジェシー・オブライエンと知り合い、彼女の祖父であるサミュエル・オブライエンが書いた手記を受け取る。そこには、自分の父親が歩んできた人生と同様、サミュエルが過去にいた家族と、突然の死別という悲劇の別れをしていたことが書かれてあった。 -
不機嫌な青春
切なくてまぶしい、残酷でもどかしい、思春期(あのころ)のすべてが詰まった胸疼く青春×SF短編集。 アニメ化もされた大人気スポーツ小説『2.43 清陰高校男子バレー部』著者、デビュー20周年記念作! 病院から飛んできた青い風船に結ばれていた手紙によって、思いがけず始まった文通。そこから芽生える、淡い恋と切ない嘘の行方。「零れたブルースプリング」 全ての感覚を周囲に拡散してしまう特殊能力を持ったヒツギ。彼がボランティアとして連れてこられたのは、生まれつき、痛みや温度を感じられないイオリの屋敷だった。「ヒツギとイオリ」 誰かに「ウザい」と思われると、その場から強制的にテレポートしてしまう。中学2年生のナオは、望まない超能力に苦しんでいた。「flick out」 妻を失い、心を閉ざして生きる宮内の前に突然現れたソバージュヘアの不良少女。彼女は亡き妻の名を名乗る。「ハスキーボイスでまた呼んで」 上記4編収録。 -
傷痍軍人と文学の日本近代
戦争によって傷ついた兵士や軍人である傷痍軍人を、文学はどのように描いてきたのか。作品は傷痍軍人をいかに語り、読者にどのように読まれてきたのか。 日清・日露戦争を起点に、アジア太平洋戦争、そして戦後までを対象にして、傷痍軍人を描く文学の歴史的な見取り図を提示する。具体的には、山田美妙や江戸川乱歩、井伏鱒二、直井潔たちの文学作品のほか、美談集や童話、文芸作品集などを取り上げ、新聞や雑誌などのマスメディアでの議論も肉付けして、傷痍軍人表象の変遷を跡づける。 当初は戦争での傷病による苦しみを抱えた人々として、アジア太平洋戦争期には「傷」を抱えるヒーローとして、戦後には様々な戦争の記憶と交差しながら反戦を体現する存在として、様々に描かれた傷痍軍人の表象から、彼らを取り巻く時代の諸相や力学を浮き彫りにして、戦争と文学の緊張関係に迫る。 -
トラッシュ
いじめ、差別、虚無感、愛されない苦しみ、親との確執……それぞれの理由で集団自殺を試みた6人の若者達。しかし、闇サイトで入手した薬が偽物で、全員生き延びてしまう。「一遍死んだんやから、もう怖いものはない」。自分たちを死の淵に追い込んだ「加害者」に対し、6人は犯罪も辞さない世直し活動を始める。ドラッグ売人狩り、差別団体へのテロ、そして首相暗殺。その過激な行為で世間の賞賛と非難を浴びながら、6人の活動はエスカレートしていき……誰が本当の屑(トラッシュ)なのか。小説すばる新人賞受賞後第一作。雑誌連載時から賛否を巻き起こした問題作。文庫化にあたり結末を大幅に修正した完全版! -
焼けた釘を刺す
『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作 『レモンと殺人鬼』著者のデビュー作が、待望の文庫化! 狂気が加速する驚異のどんでん返し! 千秋と杏―― 二人の物語が交錯したとき 世界は一変する (あらすじ) ストーカー被害に遭っていたらしい後輩の萌香が刺殺体で発見された。必ずや犯人を捜し出すと決意した千秋は、萌香の格好を真似た姿で彼女の通っていた大学やバイト先を尋ね回り、疑わしき男たちに接触していく。一方ブラック企業に勤める杏は、上司のパワハラに苦しみながらも優しい先輩に心惹かれていた。しかし、先輩が同僚と付き合っているかもしれないという疑念から嫉妬が渦巻き……。※『焼けた釘』(産業編集センター)を改題・文庫化 【著者について】 くわがきあゆ 1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、本作で2021年にデビュー。2022年、『レモンと殺人鬼』で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。他の著書に『復讐の泥沼』(以上、宝島社)など。
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