『こひすてふ』が本当に大好きな作品だったので、また土屋先生のお話が読めて嬉しい。
ちょっと読んだだけで「あ、これ好きなやつだ」と確信持てる嬉しさ。
運命的な出会いをしておきながら別れざるを得なかった二人。
再会した先は後宮で、しかも春菜は弟のふりをして男装中、雨水は女官のふりをして女装中というやや
...続きを読むこしいことに。
お互いに互いを忘れていないのに(寧ろ今でも思っているのに)まさか目の前にいる相手がその想い人だと両者とも気付いていないのが、もう何とももどかしい。
いや、目の前にいまっせと何度ツッコミを入れたくなったか。
春菜はそもそも雨水の顔を知らないから……
それでいて、なりゆきと合理性から恋人どうしになるのだから、よく分からない。
どうしてそうなった!(爆笑しつつ)
かつて罪人として流された雨水は、実は無実の罪を着せられただけ。
自分の命を守りつつ、真犯人に迫るために女官として後宮に潜入。
春菜は雨水の行方に迫るためにも、弟の立場を利用して宮中出仕。
互いに互いの立場を打ち明け合って手を組めば無敵じゃないかなと思わなくもないが、そういう場合でもない。
ちょっとでも油断すれば足元救ってくる輩がいるのが後宮である。
今回その相手に一矢は報いたが、後宮の闇を完全に晴らすまでには行かず。
そもそも主役二人が最後まで相手のことに気付かず終わってしまったのが本当にもどかしかった。
せ、せめて身バレをさせてあげてよという。
それなのに着実に親密度上がっているのだから、不思議な二人である。
本当に、どうしてそうなった!(戸惑いつつ)
前述通り今回だけで何もかもすっきり終わった訳ではないので、これは是非とも続編ですっきり解決していただきたい。
せめて主役二人をちゃんと「春菜」と「雨水」として再会させてあげて欲しい。
まだとりかえばやな状態なので。
二人が本来の姿で手を取り合える未来を信じたいので。
という訳で、続編お待ちしております!