作品一覧

  • 後宮冥府の料理人
    続巻入荷
    4.0
    1~2巻759~814円 (税込)
    処刑寸前で救われた林花が連れてこられたのは、後宮鬼門に建つ漆黒の宮殿・臘月宮(ろうげつきゅう)。そこは死者に、成仏するための「最期の晩餐」を提供する冥府の宮殿だった――。 謎めいた力を持つ女主人・墨蘭のもと、林花は宮殿の料理人として働くことに。死者たちが安らかに旅立てるよう心をこめて食事を作る林花だが、ここへやってくる死者の想いは様々で……。 なぜか、一筋縄ではいかないお客達の願いを叶えることになった林花は、相棒・猛虎(犬)と共に後宮を駆け巡る――! 後宮鬼門の不思議な宮殿で、新米女官が最期のご馳走叶えます。 ◆人物紹介◆ 林花(りんか) 敵国のスパイとして処刑されかけたが、死霊を見る能力を買われ、臘月宮へやってきた。宮廷料理人だった父の腕を継いでいる。 黄辛(こうしん) 武神と呼ばれた父帝の跡を継ぐ、民からも絶大に支持される若く聡明な帝。林花とは、浅からぬ縁があるようで――? 猛虎(もうこ) 黄辛の命を救い、四品の位を賜った、帝の愛犬。人の顔をなめ回す悪癖があり、後宮の女官から恐れられている。
  • とりかえばやの後宮守
    4.0
    1巻715円 (税込)
    流刑の御子は生き抜くために。少女は愛を守るために。性別を偽り、陰謀渦巻く後宮へ――! 俘囚の村で育った春菜は、母をなくして孤独に。寂しさを癒したのは、帝暗殺の罪で流刑にされた御子、雨水との交流だった。世話をやく春菜に物語を聞かせてくれる雨水。だが突然、行方を晦ます。 同じ頃、顔も知らぬ父から報せが届く。それは瓜二つな弟に成り代わり、宮中に出仕せよとの奇想天外な頼みで……。 雨水が気がかりな春菜は、性別を偽り宮中へ。目立たぬよう振る舞うも、なぜか後宮一の才媛・冬大夫に気に入られて――彼女こそが、女官に成りすました雨水だった。
  • こひすてふ
    3.5
    神童と持て囃されたのも今は昔、ただのひねくれ女子高生になり果てた御厨紀伊。そんな紀伊が平安時代へタイムスリップ、そこで出会ったのは格好いいけどぶっきらぼう、プライド高くてちょっと優しく、そして誰よりも和歌への情熱溢れる三十六歌仙の一人、壬生忠見だった。平安時代での日々を送るうち、紀伊はときにいがみ合いながらも壬生との距離を縮めていく。しかし、壬生にはある未来が待っていた。時の村上天皇によって催された歌合での勝負に敗れ、悔しさのあまり悶死するという――。はたして二人の関係の行方は、そして壬生の運命は!?
  • 後宮冥府の料理人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙にいらっしゃった帝の出番が思っていたよりは多くなかった印象。
    後宮のお話なので、登場人物の大半は女性。
    当然と言えば当然だけれども。
    その分、終盤の展開で帝はおいしいところを持っていったと思う。
    一番おいしかったのは猛虎近衛中将だったけれども。
    種明かしされたとき、一番泣いたのはここだった。
    その展開は、ずるい。

    死者を料理でもてなして彼らの心残りを解消し冥府へ導く特殊な宮殿を舞台としたお話。
    手の込んだ美味しそうな料理(舞台の関係で中国系の料理が多い)の描写がたまらないのはもちろん、謎解き要素や政略的な話も出てくるので、その点も面白かった。
    各話いろいろ騒動が起きるのに、その話数が多く

    0
    2024年01月11日
  • とりかえばやの後宮守

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『こひすてふ』が本当に大好きな作品だったので、また土屋先生のお話が読めて嬉しい。
    ちょっと読んだだけで「あ、これ好きなやつだ」と確信持てる嬉しさ。

    運命的な出会いをしておきながら別れざるを得なかった二人。
    再会した先は後宮で、しかも春菜は弟のふりをして男装中、雨水は女官のふりをして女装中というややこしいことに。
    お互いに互いを忘れていないのに(寧ろ今でも思っているのに)まさか目の前にいる相手がその想い人だと両者とも気付いていないのが、もう何とももどかしい。
    いや、目の前にいまっせと何度ツッコミを入れたくなったか。
    春菜はそもそも雨水の顔を知らないから……
    それでいて、なりゆきと合理性から恋人

    0
    2021年06月06日
  • こひすてふ

    Posted by ブクログ

    こんなにざっくり会話する平安もの初めてだったけど、その分とても読みやすかった。和歌とか全然わからない無教養な人間なので、ライトな語り口が私にはぴったり。紀伊と壬生の関係性が好きだった。

    0
    2021年05月21日
  • こひすてふ

    Posted by ブクログ

    あらすじと表紙につられて購入しました。
    今までに読んだことの無い文章のスタイルに最初は戸惑い、ノリに若干冷めつつありました。しかし読み進めるにつれ、壬生にときめいてときめいて……!
    とても好きなお話です。繰り返し読んだらまた見方が変わってくるのだろうなと思います。

    0
    2016年11月22日
  • とりかえばやの後宮守

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    平安時代を後宮を舞台にした陰謀劇。

    無実の罪を着せられ女性に化けて後宮で暮らす皇后の兄と、事件に巻き込まれて出仕出来なくなった弟の代わりに男装して近衛士として宮中に出仕した娘の物語。
    なのだけど、最後まで読んでみてこれ性別を偽る必要あったのかなあと思う。
    最後までお互いに正体に気付かないのは物語的にどうなのか?
    なんかクライマックスが無いような気がする。
    続編予定なのかなあ。

    と言う事でどうも設定をうまく活かせてなくて全体的にもどかしかった。

    0
    2022年05月20日

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