百年かぞえ歌

百年かぞえ歌

1,870円 (税込)

9pt

百年という時の流れの背後に埋もれた人々の思い、
そして、愛する作家と文学館に自分が出来ること――

里海町の町役場で働く由佳利は、二週間前に婚約破棄をされてしまい人生行き詰まり中。
そんな中、担当している地元出身作家の文学館「貴地崇彦生家館」に関して、刑事二人が聞き込みに来た。貴地は明治末期の生まれで戦後に活躍した作家だ。没後二十年以上になるが知名度はまだまだ高い。
刑事は収蔵物について聞きたいということだったが、なにやら裏に不穏な事件があるらしい。
調べると、数日前に発見された身元不明の青年遺体のポケットから、貴地にまつわる葉書が発見されたようだ。
驚き戸惑う由佳利のもとに、以前いちどだけ会った老齢女性の艶子が訪れる。艶子は若いころ貴地の愛人だったと噂される存在だ。
生前の貴地先生から、やり残したことがあると聞いていたという艶子。その勢いに呑まれて調べを続けた先で由佳利は、中学高校で同級生だった夏央にも再会する。彼も調査に加わり、3人の凸凹チームが誕生した。
やがて、貴地が謎の「かぞえ歌」を残していたことが分かり、そこに隠された秘密を辿るのだが……。

思いがつながる、著者初の文学館ミステリ。
ある作家をめぐる「百年」に、あなたは何を見つけますか。

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百年かぞえ歌 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大崎梢さんの作品は、日常の中で起きた不思議な出来事を解決するものが多くて、そういういわゆる「推理小説」的な殺人事件の絡んだ事件ではないところが好きなんだけど、たまにこの作品のような本格的なミステリーもあって、どちらも好きです。

    本作は、登場人物が多くて、時系列も入り組んでいて、時々ページを戻って確

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    一気に読みました。
    謎が点としてたくさん見つかっていく中、終盤で一気に繋がっていきました。核心に迫る直前には、鳥肌が…。
    段々と真実に近付いていくのも、よくあるご都合主義とは感じず、引き込まれて面白く読めました。
    使われている言葉も綺麗で、押し付けがましくなくて、でも心に残って、他の作品も読んでみた

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    冒頭からいきなり、身元不明の男性の事件で、不穏な幕開け。私の中の大崎梢さんのイメージはほんわかなので、ちょっとびっくり。
    でも、地域出身の有名作家貴地崇彦の生家館職員由佳理と、生前の彼と付き合いのあった艶子とがその男性が持っていたハガキの謎を追う展開にはドキドキ。
    艶子のキャラがなんとも楽しい。

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    何の前知識もなく読んで、ミステリーだったのか!と途中で気がついた。
    表紙の絵と「かぞえ歌」なんて、ほのぼの物語を想像するじゃない!
    犯人が分かってすっきりすると言うよりは、いろいろな出来事のつながりが、そうなるわけですか…(フムフム)というかんじで面白かった。

    p.300
    「なぜ自分だけ、どうして

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    最初はゆるっとしているなと思ったけど、どんどん謎が深まっていき驚きの結末。読み終わってから3つ(4つ?)のかぞえ歌を読み返してみると、ここにも伏線があったんだと知った。読後もすっきり。

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    里海町役場で地元出身作家の文学館「貴地崇彦生家館」の担当をしている由佳利が、他殺の疑いのある青年の遺体から葉書が発見されたと刑事からの聞き込みで、作家の過去が気になり調べ始める。
    由佳利と一緒に動き出すのは、貴地の愛人だったと噂される艶子で、彼女とともに謎の「かぞえ歌」に隠された秘密をたどる。

    0
    2025年01月06日

    Posted by ブクログ

    役場で、地元出身の作家の記念館を担当している主人公のもとに、刑事が訪ねてくる。その作家が昔出したはがきを持った青年が不審死していたらしい。
    その作家の愛人と噂されていた老女とともに、作家の過去を調べ始め、あるかぞえ歌の存在を知るが。。。
    タイトルとのんびりとした表紙からは想像しにくいですが、しっかり

    0
    2024年12月09日

    Posted by ブクログ

    一気読み。
    謎がたくさんあるけど
    どんどん紐解かれていって
    最後にはスッキリ。
    おもしろかったー!
    艶子さんとってもかわいい。

    0
    2024年11月28日

    Posted by ブクログ

    本編には全く関係ないが、「焼き増し」は最早通用しないの…?
    か細い糸を辿るように少しづつ真相に向けて霧の中を進んでいく様は、最後まで飽きさせず一気に読み切ってしまった…もう読み終わっちゃったよ…

    0
    2024年11月17日

    Posted by ブクログ

    どこがどう繋がっているんだ? と気になる。心折れるようなことがあった由佳利も年齢性別を超えた仲間との行動で、そんなことと思えたんじゃないだろうか。

    0
    2024年11月16日

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