本格小説(上)(新潮文庫)
  • 完結

本格小説(上)(新潮文庫)

924円 (税込)

4pt

ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちとなった伝説の男・東太郎の過去を、祐介は偶然知ることとなる。伯父の継子として大陸から引き上げてきた太郎の、隣家の恵まれた娘・よう子への思慕。その幼い恋が、その後何十年にもわたって、没落していくある一族を呪縛していくとは。まだ優雅な階級社会が残っていた昭和の軽井沢を舞台に、陰翳豊かに展開する、大ロマンの行方は。

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  • 本格小説(上)(新潮文庫)
    完結
    924円 (税込)
    ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちとなった伝説の男・東太郎の過去を、祐介は偶然知ることとなる。伯父の継子として大陸から引き上げてきた太郎の、隣家の恵まれた娘・よう子への思慕。その幼い恋が、その後何十年にもわたって、没落していくある一族を呪縛していくとは。まだ優雅な階級社会が残っていた昭和の軽井沢を舞台に、陰翳豊かに展開する、大ロマンの行方は。
  • 本格小説(下)(新潮文庫)
    完結
    825円 (税込)
    生涯の恋に破れ、陰惨なまなざしのままアメリカに渡った東太郎。再び日本に現れた時には大富豪となっていた彼の出現で、よう子の、そして三枝家の、絵のように美しく完結した平穏な日々が少しずつひずんで行く。その様を淡々と語る冨美子との邂逅も、祐介にとってはもはや運命だったような……。数十年にわたる想いが帰結する、悲劇の日。静かで深い感動が心を満たす超恋愛小説。

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本格小説(上)(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    以前著者の「母の遺産」を読んで、それがとてもよかったと友人に話したら、こちらの本を貸してくれました。

    構成がとても凝っていて、長い長いプロローグの後に、回想として過去の話を一歩引いた女中の目線で描いています。
    もう、どこまでがフィクションだかわからないくらいその世界観にのまれました。
    昭和初

    0
    2018年05月20日

    Posted by ブクログ

    文庫にて再再読。
    日本語で歌うロックはサンボマスターにて完成の域を超え、本格小説は水村美苗をもって次の世紀に入ったということで。

    0
    2015年05月26日

    Posted by ブクログ

    大好きな小説である嵐ヶ丘を下敷きにしているということで読み始めました。女中が語る一家の物語という構成、ストーリーが似ているだけでなく、設定や説明の細かさが与えるリアルさも嵐ヶ丘に似ていると思いました。
    下巻はまだ買っていませんが、上巻には戦後すぐの日本の富裕な層の人々の暮らしが細かく描かれ、それを

    0
    2013年07月21日

    Posted by ブクログ

    文量も多くて始めの部分は読みが進まないが、いつの間にか引き込まれてしまう。「本格」なのに読みやすい。
    本の世界感に浸りたい人にはおすすめ。純文学というか、人の人生を描いた作品が好きになったきっかけの本。

    0
    2012年08月22日

    Posted by ブクログ

    現在のところ、一番大好きな小説。
    嵐が丘をベースにした物語性や、
    水村さんのなめらかな文体、
    静かな語り口の裏にある激情が、心をゆさぶる。

    これを今から読めるあなたは幸せだな、と、ぼくは思います。

    0
    2011年11月05日

    Posted by ブクログ

    おもしろくて一気に読んでしまった。嵐が丘がベースになっているけれど、それだけではありません。終わった後また読み直したくなりました。恋愛小説、ニューヨークでの日本人の生活、軽井沢、戦前戦後のお金持ちの優雅な暮らしなどに興味がある人は読んでみてください。上下間ともウィリアム・モリスのパターンが表紙でそれ

    0
    2011年10月28日

    Posted by ブクログ

    「嵐が丘」の翻案ですが、翻案という言葉から想像する安易さや安っぽさとは無縁。
    「嵐が丘」の方は読んでいる自分と小説内の世界がつながっている感じはあまりなく、むしろその異世界めいたところが魅力でもあるとおもいますが、本作は私小説のような導入部分のせいもあって、あたかも物語世界と読者側の実世界が地続きで

    0
    2010年07月08日

    Posted by ブクログ

    上下巻と分厚いので辟易したけれど、ぐんぐん引き込まれて両方合わせて僅か3日で読んでしまったよ。色々な人が書評を書いているので、わざわざ自分が書くまでも至らないかもしれない。

    0
    2010年01月28日

    Posted by ブクログ

    最初はなかなか読み進まなかったけれど、語り手が作者から祐介に変わった辺りからどんどん惹き込まれました。
    戦後間もない、上級階級の美しい三姉妹。軽井沢の情景。
    ウィリアム・モリスの装丁が似合う美しい文章で綴られて、たまらなく引き込まれます。

    0
    2010年01月16日

    Posted by ブクログ

    水村さんの仕事を一つずつ丁寧に検証していきたいと思わせてくれた一冊です。彼女を称して、「寡作な小説家」と言う人がありますが、これは現代において最高の敬称だと思います。彼女の作品を眺めると、単に物語るだけでなく、小説の可能性を常に模索し続けている姿勢が伺えます。そこに学問的な姿勢を感じてしまうのは私だ

    0
    2009年10月07日

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