本格小説(下)(新潮文庫)
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本格小説(下)(新潮文庫)

825円 (税込)

4pt

生涯の恋に破れ、陰惨なまなざしのままアメリカに渡った東太郎。再び日本に現れた時には大富豪となっていた彼の出現で、よう子の、そして三枝家の、絵のように美しく完結した平穏な日々が少しずつひずんで行く。その様を淡々と語る冨美子との邂逅も、祐介にとってはもはや運命だったような……。数十年にわたる想いが帰結する、悲劇の日。静かで深い感動が心を満たす超恋愛小説。

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  • 本格小説(上)(新潮文庫)
    続巻入荷
    924円 (税込)
    ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちとなった伝説の男・東太郎の過去を、祐介は偶然知ることとなる。伯父の継子として大陸から引き上げてきた太郎の、隣家の恵まれた娘・よう子への思慕。その幼い恋が、その後何十年にもわたって、没落していくある一族を呪縛していくとは。まだ優雅な階級社会が残っていた昭和の軽井沢を舞台に、陰翳豊かに展開する、大ロマンの行方は。
  • 本格小説(下)(新潮文庫)
    続巻入荷
    825円 (税込)
    生涯の恋に破れ、陰惨なまなざしのままアメリカに渡った東太郎。再び日本に現れた時には大富豪となっていた彼の出現で、よう子の、そして三枝家の、絵のように美しく完結した平穏な日々が少しずつひずんで行く。その様を淡々と語る冨美子との邂逅も、祐介にとってはもはや運命だったような……。数十年にわたる想いが帰結する、悲劇の日。静かで深い感動が心を満たす超恋愛小説。

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本格小説(下)(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    内容を忘れた頃に読み返しますが、いつも物語の展開に引き込まれます。
    ところどころ写真が挿絵のように入って、ドキュメンタリー風なのがちょっと風変わりです。文章も淡々と登場人物たちの波瀾万丈な人生を綴っていくのです。
    歴史小説好きの連れ合いもかなり面白かったと言っておりました。

    0
    2023年06月30日

    Posted by ブクログ

    心震える恋愛小説か怪談話を読みたいと、10年の積ん読を経て人を食ったようなタイトルの恋愛大河小説を読んで心震わす。後にNYの大富豪になった満洲引き揚げ者の貧しい少年東太郎と裕福な隣家の娘よう子の幼い恋心から始まる幸福と悲劇、そして一族の栄枯盛衰が昭和の軽井沢を舞台に何十年にも渡り繰り広げられる。一人

    0
    2020年11月22日

    Posted by ブクログ

    軽井沢に別荘を持つ昭和のお金持ちたちの独特の世界観にどっぷりはまった。

    アメリカに渡り大成功して大富豪になった不幸な生い立ちの男と、優雅な金持ちの家族の対比によって、豊かさとは?幸福とは?と考えさせられた。

    0
    2020年05月25日

    Posted by ブクログ

    この作者の第一作が『続・明暗』であるうえこの題名
    手をつけるのにかなりの読書意欲を必要としたので買って2年も寝かせたが
    意外にとても読みやすかった
    題材からの連想でサマセット・モーム「平明な文体と巧妙な筋書き」みたいな感じかしらん
    物語の面白さで読み始めたら止まらない内容

    題名の「本格小説」は作中

    0
    2018年12月09日

    Posted by ブクログ

    下巻です。
    期待を裏切らず、最後まで深みのある恋愛小説で、どっぷりと美しい世界観に浸りました。
    (著者は嵐が丘のような話と言っていますが、私は谷崎の細雪、小池真理子の恋がよぎり、再読したくなりました。特に恋の主人公は同名フミコ!)

    そんな中ラストの冨美子の件は、一瞬小説全体の美しさを汚された

    0
    2018年08月31日

    Posted by ブクログ

    小説は、主観的な内的な心象風景を物語で紡ぎながら、その中に美しさとそれから生まれる哀しみがあらわされれているもの・・かなと。
    どの時代でも、文化、社会の中で人が思うようには生きていけない辛さみたいなものが澱んで、人が巻き込まれ、自分からまきついていくような人がいて、そういう時代に翻弄される劇的な物語

    0
    2015年11月16日

    Posted by ブクログ

    これを読み終わった知人の勧める言葉があまりに熱烈だったので、惹かれて手に取る。
    まず普段翻訳ミステリばかり読んでいる目に、古風で流麗な日本語が気持ちよく、そちらにうっとりする。
    そしてまた、著者の自伝らしきまえがきも面白く、これがこんなに面白いのに、本編がどのように始まるのだろうかと思っていたら。

    0
    2014年01月07日

    Posted by ブクログ

    まさに「嵐ヶ丘」!
    面白かった
    読み終わったのが寂しい(´・_・`)
    もっとこの雰囲気を味わい続けていたい

    0
    2013年12月08日

    Posted by ブクログ

    誰一人として満たされ尽くすことなく、時代に翻弄される。救いようのない話ではある。

    とはいえその救いようのなさとそれゆえの感動を、冗長さを感じさせずにここまで喚起出来るのは、さすがの名作ゆえんか。

    小田急線に乗るのが、ちょっと楽しみになるかも。

    0
    2013年06月02日

    Posted by ブクログ

    果たして東太郎は実在するのか、架空の人物なのか。

    著者が最初に断っているように、これは私小説ではない。本筋に入るまでの長い話は私小説の形式を取っているようだが、これはあくまで後半の本格小説への導入部と考えるべきである。
    著者はおそらく、どこまでもフィクションのリアリティを表現することにこだわった。

    0
    2013年01月20日

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