大使とその妻 上
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大使とその妻 上

2,200円 (税込)

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2020年、翻訳者のケヴィンは軽井沢の小さな山荘から、人けのない隣家を見やっていた。親しい隣人だった元外交官夫妻は、前年から姿を消したままだった。能を舞い、嫋やかに着物を着こなす夫人・貴子。ケヴィンはその数奇な半生を、日本語で書き残そうと決意する。失われた「日本」への切ない思慕が溢れる新作長篇。上巻。

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  • 大使とその妻 上
    完結
    2,200円 (税込)
    2020年、翻訳者のケヴィンは軽井沢の小さな山荘から、人けのない隣家を見やっていた。親しい隣人だった元外交官夫妻は、前年から姿を消したままだった。能を舞い、嫋やかに着物を着こなす夫人・貴子。ケヴィンはその数奇な半生を、日本語で書き残そうと決意する。失われた「日本」への切ない思慕が溢れる新作長篇。上巻。
  • 大使とその妻 下
    完結
    2,200円 (税込)
    2020年、翻訳者のケヴィンは軽井沢の小さな山荘から、人けのない隣家を見やっていた。親しい隣人だった元外交官夫妻は、前年から姿を消したままだった。能を舞い、嫋やかに着物を着こなす夫人・貴子。ケヴィンはその数奇な半生を、日本語で書き残そうと決意する。失われた「日本」への切ない思慕が溢れる新作長篇。下巻。

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大使とその妻 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     第1部を昨日読み終えましたが、今朝、冒頭の「消えてしまった夫婦」を読み返し、最初、なんのことか解らなかったのですが、すぐに理解出来ました(笑)。
     アメリカ人の独身男性(日本を深く理解している)が、軽井沢の別荘で体験したことを綴った小説です。
     日本の南米大使の妻(ミステリアス)との出会い、大使夫

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    軽井沢の小説を久しぶりに読む。土地の歴史とイメージが手品のタネのような。今となっては伝統的日本語を書く手立ては冷凍保存の解凍となるのか。語り手の設定もなかなか。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    亡くなった兄キリアンへの想いと家族への疎外感からアメリカを離れ日本に暮らすケヴィン.彼の軽井沢の隠れ家のような山荘の隣に越してきた元大使の夫妻との交流をつうじて日本文化が立ち現れてくる.妻貴子の謎めい佇まいが想像と違っていて,その生い立ちも含めて下巻が楽しみである.

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    2025年の最高作にもう逢ってしまったよ。
    水村美苗さまの久々の最新作は、鎌倉が舞台。失われゆく日本の美を嘆きながらひっそりと別荘地はずれの庵に暮らすアメリカ人の隣へ、夢見た日本を体現したかのような女性とその夫が越してくる。彼女の正体は…ああ、もうなんと美しい文章か。読んでるだけで血が洗われる。

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    たとえば、嵐が丘のような、
    たとえば、源氏物語のような、
    そういう例え、そぐわないかもしれないけれど、深淵で高貴で雅で、しかも海外も感じられ軽井沢の風も感じられるような。
    「下」にまた感想を書き綴ります。

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    日本の古典文学の引用が
    随所に散りばめながら、
    美しい日本語で軽井沢の
    四季が描かれる。

    特に劇的な出来事はないけど
    登場人物にとっては大きな出来事へのリアクションに共感できるかどうかで、好き嫌いは分かれるかも。

    貴子の仕舞のシーンは
    鮮やかなイメージが脳裏に
    浮かんだ

    映像化は難しいだろうな

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    ケヴィンと貴子、それぞれの過去から今に至るまで、国を跨ぎ時代を超え、何層にも物語りが織りなされていく。それは、とうの昔に亡くなったかけがえのない者との対話でもある。最後に二人が再会できることを願わずにはいられなかった。

    0
    2025年03月27日

    Posted by ブクログ

    語り手の日本に住むアメリカ人、
    高等難民みたいで
    どこか日本を見下してるし
    最初は鼻についてたんですが
    読み進むうちにやめられなくなり!

    それは実は彼も
    もう一人の主人公の女性と同様、
    過去に故郷で重い出来事があり
    それをずっと引きずりながら
    生きているから。

    女性の主人公が話す日本語が美しく

    0
    2025年02月12日

    Posted by ブクログ

    アメリカ人のケビンは一人で軽井沢の追分の小屋に住んでいる。冬の寒い頃は東京のマンションに移っているが、気候が良くなると軽井沢に戻ってくるのが習慣になってしまった。そんなケビンの隣の別荘が改築され新しい住人が越してくるという。静けさを愛するケビンは家族ずれなら困るなと心配していたが、やってくるのは夫婦

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    薄い布を一枚一枚剥ぐように貴子の真実が明らかになっていく
    ケヴィンと同じくわたしも次々に訪れる驚きにただ茫然とするばかり。
    冒頭で夫妻との別れが描かれているので、これからさらに何があきらかになって何が起こるのか、怖いような気持ちで下巻に、、、

    0
    2024年12月18日

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