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Posted by ブクログ
一筋縄ではいかない、気高い人と愛のお話。移民の歴史とか、政策とか、戦争とか、文化とか、色んなことに思いを馳せまくること間違いなし。
水村美苗の本を読むときは、読み手のこちらが、登場人物あるいは作家に品定めされているような緊張感と居心地の悪さを感じてしまう。人品卑しいかた、お断りいたします、と暗に言われているような。皆さまのお眼鏡にはかなわないような人間ですし、暮らし方をしていますが、読ませていただいています、的な卑屈さが、心にチラチラよぎってしまうのは、私だけだろうか。
なんというか、物語世界の美しさや気高さの純度が高いのだ。さらに西洋人目線という設定で、日本が捨ててきたものへの辛辣な眼差しが痛い。イオンの支配下にある凡庸な住宅地に住まう自分の現在の生活は、この人たちにはさぞ醜悪に映るだろうな、という思いを致さずに読むことはできないのであった。
Posted by ブクログ
第1部を昨日読み終えましたが、今朝、冒頭の「消えてしまった夫婦」を読み返し、最初、なんのことか解らなかったのですが、すぐに理解出来ました(笑)。
アメリカ人の独身男性(日本を深く理解している)が、軽井沢の別荘で体験したことを綴った小説です。
日本の南米大使の妻(ミステリアス)との出会い、大使夫婦とのやりとり、そして、ミステリアスな妻の素性がだんだんと解ってくるプロセスが丁寧に描かれていて、どんどんこの本に入り込んで行ってしまう、筆者の書きぶりがすばらしいと思った。
筆者が人生の中で経験したことで表現される内容、そして、深く日本文学を理解していることから発せられる表現も美しいものとなっている。
上巻の最後で、ミステリアスだった大使の妻の素性が明らかにされた。いよいよ下巻に入って行くが、また、スラスラと読めそうな気がするが、どんな顛末が待っているのか・・・
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小説・文芸
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