DTOPIA

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1,760円 (税込)

8pt

恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生!

第172回芥川賞受賞作

安堂ホセは、物語の磁石を持っている。現実世界で排除された不都合で不穏でヤバい砂つぶてのような言葉を、暴力と倫理の磁石で吸い寄せ、反発させ、交渉させ、渦巻かせる。あらゆる倫理が覆され、暴力が吹き荒れている今、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語が出現したことは、一つの事件だ。
読もう! 旅立とう! 旅によって運ばれるのは、あなた自身だ。
──柳美里

いくつもの物語が交じり合い、壮大な展開が繰り広げられ、「失われた歴史」が復元されるラストに感動した。
──高橋源一郎

強烈な皮肉とクールな文体。
私たちの眼差しを切り開く手術(オペ)のような小説。
どこへ連れていかれるのかわからず、ひと晩で読み終えた。
──佐藤究

語りと構造、ストーリーの面白さの中に、資本主義や植民地主義、ウクライナ戦争やガザでの虐殺についての鋭い批判が、当然のように滑り込む。
極めて刺激的かつ、開放的。国境を越えて、世界にリコメンドしたい。
──須藤輝彦

この小説を読むことは自らの感性を問い直すことである。
異性愛主義や人種という不適切なカテゴライズにあらがうための、必読の一作。
──渡邉英理

典型的な物語に閉じ込められないための強烈な意志、ねじ伏せられない悪意と復讐がこれほどまでに徹底された作品はなかなかない
──水上文

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DTOPIA のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    む、難しい〜。いままで読んだどの小説にもまったく似ていなくて、どんなふうに感想を書けばいいのかもわからない〜。
    作中では世界各地から代表として選ばれた男性らがミスユニバースと呼ばれる一人の女性を巡って様々なドラマを繰り広げる恋愛リアリティーショーが行われる。序盤ではMr.東京と称される参加者に注目す

    0
    2025年08月14日

    Posted by ブクログ

     こういう一人称の使い方ができるんだなと思った。
     テーマがたくさん詰まったお話。
     主人公と主人公の友人の父親の口論が小気味良かった。

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    「それに現代のように、いち個人の行動とバックグラウンドとを安易に結びつける社会で、トラウマを開示することはつまり、人格をジャッジする権限を明け渡すようなものだよ。他人にべらべら教えるべきじゃない」


    Through my work with colleagues from different co

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    一度読んでみたかった作家。どこかの書評とあらすじを見て、きっと楽しめそうと手に取ったもの。両端の”番組・デートピア”の場面と、真中の回想シーンにざっくり分かれるんだけど、真ん中部分の意外なボリュームの厚さにちょっとビックリ。両端は単純にエンタメ的に面白く、真ん中が文学的なんかな、って勝手なイメージ。

    0
    2025年09月03日

    Posted by ブクログ

    まさに芥川賞受賞らしい魅力的な作品
    本の帯に惹かれ設定のユニークさから先入観で読み始めると、突然ページが終わり置いて行かれてしまうため、「難解で理解できない」という低評価が多い理由も納得。しかし本全体の時間軸や主張に立ち返り、そもそもの筆者の描く世界線を整えメッセージの本質を探りながら自分自身の&q

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    結論、私は好き。カオスとは、今の時代の鏡写しだ。

    留学先で出会った友人達…アジアで生まれアメリカで学生時代を過ごした友人達を思い出した。彼らの会話はどこかこの小説に似ている。恋愛やらバイトやらについて話すのと同じトーンで、ビザや移民の問題、アイデンティティ、ナショナリティについて、国内外の政治問題

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

    同作家の三作品の中で一番感心した。よくこんなこと思いつくなって。あと今の世の中の風潮や価値観を揶揄するような視点とかも感心する。普段生きてて自分はあまり気づかないことだらけだから。でもやっぱり小説として読むことにあまり興味はない。
    構成も中盤までは単調で退屈にすら感じたが、ラストの終わらせ方には清々

    0
    2025年07月17日

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作。

    おせっくすから始まる恋愛リアリティショーとその出演者のお話(?)。

    いきなりの展開から始まり、その後また現れるグロめな過去、そしてその人や周辺の人の過去、人種やジェンダー、世界や裏世界の話についていくのがやっとでした。
    (ついていけてないかも。)

    中盤途中から、自分の中で人物の

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    第172回芥川賞受賞作

    ということで。

    恋愛リアリティーショー。
    一人のクイーンビーを、ミスター各国の代表が、
    奪い合う……

    途中までは意外と面白く読めたが、
    マイノリティ、多様性と
    暴力のカットインは食指気味。

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    多様性や倫理観について、常識のように扱われている考え方は本当に正しいのか?と考えるきっかけにはなった。
    恋愛リアリティショーという設定に馴染めず、また話題があちこちに散る感覚があり、無知ゆえに受け取れるものが少なかったのかもしれないが、数年後に読み返したいというような意欲は湧かなかった。突然終わった

    0
    2025年11月09日

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