秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

2,200円 (税込)

11pt

『秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚』著者の言葉 木下昌輝

江戸時代、こんなにややこしい殿様は他にいなかったかもしれない。
小藩から25万石の大藩に養子入りし、苛烈な藩政改革に取り組んだ。
誰にも負けぬ弁舌と知識、厳しい倹約令と公共投資の両立、当時の身分制度を破壊する新法、そして、どこにもない市を生み出そうとしたが……
蜂須賀重喜という男が愚者なのか賢者なのか、勝者なのか敗者なのか。
皆様の目で確かめてください。
**********************

三十万両もの巨額の借財を抱える徳島藩。藩政改革を担ったのは、型破りな人物だった。
気鋭の作家・木下昌輝が、現代にも通じる政治改革と、経済立て直しを目指す藩主と家臣団の奮闘を描く。
阿波には特産の藍があった。
江戸時代中期の宝歴3年(1753年)から、明和6年(1769年)に起こった徳島県蜂須賀藩のお家騒動の真相とは…。

徳島藩蜂須賀家の物頭、柏木忠兵衛は新藩主候補・佐竹岩五郎との面会のため、江戸に急いだ。藩の財政はひっ迫している。
新たなまとめ役が必要だった。しかし――。
「政(まつりごと)には興味なし」
新藩主となった岩五郎改め、第十第藩主・蜂須賀重喜はそう言い放つ!
家老たちの専横に抗して、藩主の直仕置(直政治)による藩政改革をめざす忠兵衛ら中堅家臣団。
対立が激化するなか、新藩主が打ち出した驚きの改革案とは!?
そして、徳島藩を狙う大がかりな陰謀とは……。
「殿と一緒にやりたいのです!」

アクション&サスペンス満載、著者渾身の痛快歴史エンタテイメント長編!

徳島藩を二分する家臣団の対立が勃発する。
新藩主として第十代藩主・蜂須賀重喜を迎え、気鋭の中老たちは、藩政改革と藍玉の流通を取り戻そうと闘い始めた…。
ところが、新藩主はあまりにも斬新な改革案を打ち出した!
特産品の「藍」は借財に苦しむ藩を救うのか?

「改革で大切なのは、人の心を変えること!」

...続きを読む

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    徳間書店
  • ページ数
    392ページ
  • 電子版発売日
    2024年11月01日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    悪党の金蔵含め登場人物が皆、魅力的。藩に殉じるか主君に殉じるか、誰もが大義を掲げ板挟みに…やるせない。「借財をそのままにしておけば、確かに今は争いが起きない。誰も不幸にはならない。しかし、十年後、二十年後に地獄を迎える。わしの息子や孫のためにも改革をなす」人気取りの為に借金膨らませるだけの現代の政治

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    徳島藩の財政危機を乗り越えるために小藩の部屋住み次男坊を藩主を迎える。弁の立つ藩主がやる気を出した時、画期的な改革が始まる。
    巻頭に登場人物の顔の絵並べられていて、イメージが掴みやすい。

    0
    2025年03月27日

    Posted by ブクログ

    史実に基づいているそうだが、かなり乏しい史実からよくもまあこれだけのアクション・サスペンス・エコノミー物語を紡げるものだと感心した。人物が活き活きとしていて250年の時を感じさせない。史実そのものも全く知らなかったが、とても勉強になると同時に面白かった。

    0
    2025年03月18日

    Posted by ブクログ

    これほど面白いとは思ってなかったが直木賞候補作だったと知り納得した。徳島藩の改革に奮闘する若い武士たちのそれぞれの思いや奮闘ぶりに惹きつけられた。他家から迎えた藩主の頭の良さにも敬服した。
    長い年月を要する努力がどう実を結んだのか、史実に基づく小説らしいからいつか調べてみよう。

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    2025.2.19発売の雑誌『CU』の書評コラムで紹介させていただいた1冊。直木賞候補にも選ばれた歴史エンターテインメント!ばちくそ面白かった!!

    舞台は江戸時代の阿波藩(今の徳島県+淡路島)。
    改革を進めたい殿様と、既得権益を守りたい老中たち。混乱する徳島から漁夫の利を得ようとする大坂の商人たち

    0
    2025年02月23日

    Posted by ブクログ

    徳島藩の藩主となった蜂須賀重喜は明君か暗君なのか。その政治手腕はいかに評価されるのか。歴史が評価するのだろうが、政治を動かしている当時の当事者は何が正解なのか模索しながら政を進める。政治改革が必要なのはみんが分かっているが、何をやろうとしても必ず反対する人も出てくるのは現代と変わらない。100年先を

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    これは江戸時代物における池井戸潤作品かと思うような大逆転のストーリー。何度も鳥肌がたちました。
    徳島藩というあまり馴染みのない場所の江戸中期を舞台とした藩政の大改革を志す物語。
    タイトルの秘色という言葉、全くピンと来ませんでしたが熱い誓いはここから始まります。

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    途中、緊張が走ってからはもう止まりません。なんだこれは。ずっと緊張したまま読み続けないといけない。またまた当直明け一気読みの作品でした。

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    ちょうど盆を迎え、徳島の阿波踊り特集を見ていた時に読んだ。フィクションだと思ったら実在した人物の話でますます興味をもって読み込んだ。
    実は藍が徳島の特産だということも知らなかった。あれだけ『あきない世傳 金と銀』を読んでいたのにそんなの書いてあったっけかな?笑
    借金まみれの徳島の藩主を迎えるべく、江

    0
    2025年09月01日

    Posted by ブクログ

    阿波徳島藩の改革と頓挫、お飾りの殿様をその気にさせ家老たちを除き藍玉を軸に藩政を立て直す物語。日本藩ならぬ盗賊の暗躍などエンタメとしても面白い。

    0
    2025年06月22日

秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    徳間書店
  • ページ数
    392ページ
  • 電子版発売日
    2024年11月01日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

木下昌輝 のこれもおすすめ

秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す