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世は大正。華族である堀井男爵が、何者かに殺された。
自称“ハードボイルド”私立探偵・平島元雪は、
「華族殺し」の犯人を突き止めるため独自調査を開始する。
未亡人となった堀井夫人の愛猫探し、噂の怪人“ムカデ伯爵”と失踪したバスガールの行方、
堀井家に現れる“黄金幽霊の首”の謎……
無理難題を突きつけられる平島の前に、美しき年少浪曲師・真鶸亭湖月が現れる。
湖月は平島から投げかけられる事件の手がかりと、実在の説話・伝承を元に、
即興で創り出す奇想天外な物語〈カタリゴト〉を披露していくが――。
その〈謎解き〉は単なる騙りか、はたまた真相への糸口か?
帝都を舞台に繰り広げられる大正推理奇譚、ここに開幕。
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Posted by ブクログ
柴田勝家さんの小説は個人的に三冊目!
今までは短編集しか読んだ事がなかったので長編もいけるって感じです!
舞台は大正時代なのですが、大正という時代は未だ江戸時代の名残を残し、戦後の現代の前の最後の近代と言うのでしょうか、日本でありながら異国情緒あふれる感じが何故か異世界感を生み出しているような気がします!
華族殺しが起きる!
その事件を追う探偵の平島は、ある日年少の浪曲師と出会う!
その浪曲師は、客から三つのお題をもらい、全く関連の無いお題に一本の筋を通して一つの物語にする『カタリゴト』を芸としていた!
平島は請け負った猫探しを解決するため浪曲師の力を借りる事に・・・
大正浪漫探偵小説!
ぜひシリーズ化して欲しい!!!!
本書を読んでいる時、子供から歴史の問題を出されました。
織田信長の片腕として仕えた猛将で、信長の死後秀吉に敗れた武将は?
と出されたので、ブックカバーを外して背表紙を見せたら手品を見た時のように驚いていました!
Posted by ブクログ
口下手な探偵が抱えていたちょっとした謎を、事件を、性別年齢不詳の浪曲師、湖月が「カタリゴト」として謎解きしていく物語。
「カタリゴト」自体も二段仕立て、一見繋がりのない3つのお題から荒唐無稽な物語を語り、そのあと語り直してネタばらし=謎解き。
その「カタリゴト」も真実と思っていたら、実際の事件との齟齬が後から見えてきて、まだ裏があることに驚かされるという。
そして、最後の最後で、これまで語ってきたバラバラの「カタリゴト」が一つの大きな物語として集約されていく。
この構成が最高によかった!
一つの事件を何度も噛み締めて楽しめる、いくつもの解釈で楽しめるというか。
湖月のキャラもいい。
帯には「美少年」とあったけど、作中で性別って明かされていたっけ?
少年でも少女でもおいしいキャラでした。
平島が推したくなる気持ちも分かる。
口下手だった探偵の平島も湖月と出会って急速に探偵として成長していくその過程も楽しめた。
最後の事件ではその成長ぶりが遺憾無く発揮されてかっこよかった!
ぜひまたこの二人での謎解き、読みたいですなあ。
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