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  • 仕事のくふう、見つけたよ 1お店ではたらく ~スーパーマーケット、花屋、書店ほか
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    子どもたちの生活に身近なお店の仕事を、働いている人・主な仕事・仕事のくふうの視点から解説。「調べる」から「書いて」「発表する」までもガイドします。新・小学校国語教科書(光村)3年の単元に対応。
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外
    4.4
    吉原の廓の隣町を舞台に、快活な十四歳の美少女・美登利と、内向的な少年・信如の淡い想いが交錯する、一葉「たけくらべ」(新訳・川上未映子)。 東大入学のために上京し、初めて出会う都会の自由な女性や友人に翻弄される青年を描いた、漱石「三四郎」。 謎めいた未亡人と関係を重ねる作家志望の文学青年・小泉純一が、芸術と恋愛の理想と現実の狭間で葛藤する、鴎外「青年」。 明治時代に新しい文学を切り開いた文豪三人による、青春小説の傑作三作を収録。 【ぼくがこれを選んだ理由】 明治になって社会の重心は若い人たちの方にシフトした。いきなり未来を預けられた青年たちの戸惑いを漱石は「三四郎」に書き、鴎外は「青年」に書いた。「たけくらべ」の色調は江戸期への郷愁だが、その一方でこれはモダニズムの都会小説でもある。(池澤) 【新訳にあたって】一葉が今「たけくらべ」を書いたら絶対にこうなったにちがいないと信じきって&あの匂いあの話し声あの時間に持てるすべてを浸しきって、全力全愛でとりくむ所存です。(川上未映子) 解題・年譜・参考資料=紅野謙介 解説=池澤夏樹 月報=高橋源一郎・水村美苗
  • 漱石・全小説
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    1巻2,860円 (税込)
    漱石は1905年(明治38年)、38歳のとき「吾輩は猫である」を雑誌「ホトトギス」に発表、好評のうちに迎えられたので、作家として生きてゆく道を選んだ。以後、1916年(大正5年)、「明暗」を朝日新聞紙上に連載中に、病に倒れて死去するまでの11年のあいだに長短あわせて23編の小説を発表した。本書はこれを発表年代順にすべて収めた「漱石小説全集」である。読みやすさを考えて、全作「新漢字・現代仮名づかい」にあらためてある。

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  • 悪魔 乙女の本棚作品集
    3.4
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」から、イラストレーター・しきみの自選作品集が登場! 描き下ろしとして芥川龍之介+しきみ『悪魔』も掲載 小説とイラストの出会いを祝福する、魅惑の1冊。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。そのなかからイラストレーター・しきみによる作品をピックアップした美しい画集が新たに生まれました。 収録されているイラストは、萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』のなかから選ばれた、イラストレーター本人がお気に入りのものばかり。 さらに、描き下ろしとして芥川龍之介『悪魔』も収録し、通常シリーズとはことなるサイズ感で小説とイラストが楽しめます。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 【目次】 萩原朔太郎『猫町』 江戸川乱歩『押絵と旅する男』 夏目漱石『夢十夜』 坂口安吾『桜の森の満開の下』 谷崎潤一郎『魔術師』 芥川龍之介『悪魔』(全文収録・イラスト描き下ろし) ※本書について 本書は、乙女の本棚シリーズとして刊行された『猫町』『押絵と旅する男』『夢十夜』『桜の森の満開の下』『魔術師』のなかから、イラストレーター・しきみ自身が選んだイラストを掲載しています。巻末の『悪魔』のイラストは描き下ろしです。小説部分は『悪魔』は全文、その他は抜粋となります。
  • 遠い町できみは
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    母を亡くした小学校六年生の鳴海翔は、遠い町の祖母の家に預けられた。寂しさをこらえて新しい暮らしに慣れようとするが、そこには一筋縄ではいかない大人の世界があった――。万引きを奨励する母と暮らす大也、狭い家のなかで暴れる父に苦しむ美波、そして親から離れて暮らす翔。大人たちの身勝手さにもみくちゃにされながらも、三人はしだいに心を近づけていく。第12回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。
  • 作家と猫
    4.0
    昭和の文豪から現代の人気作家まで、49名によるエッセイ、漫画、写真資料を収録。笑いあり、涙ありの猫づくしアンソロジー!
  • 睡蓮、願わくは永遠に
    完結
    -
    全1巻1,650円 (税込)
    「わたしはこの世界から、虐めを一つ残らずなくしたいと思っているんだ」 どこか湿り気のある秋の匂いが漂うある日、私の最愛の友人である睡蓮は、そんな理想を語った。 私は彼女の力になりたいと思い、“何か助けになれないか”と願い出る―― けれど……睡蓮は、自殺してしまった。 壊れゆく日々と、 終わりゆく私たち。 そうして私は、隠されていた“真相”へと辿り着く―― 第9回カクヨムWeb小説コンテスト「映画・映像化賞佳作」作品。
  • あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。
    3.0
    中2の涼は転校先の学校で、どこか大人びた同級生・百合と出会う。初めて会うのになぜか懐かしく、ずっと前から知っていたような不思議な感覚。まっすぐで凛とした百合に涼はどんどん惹かれていく。しかし告白を決意した矢先、百合から聞かされたのは、75年前の戦時中にまつわる驚くべき話で――百合の悲しすぎる過去の恋物語だった。愛することの意味を教えてくれる感動作。
  • 世界の色をすべて君に
    -
    自分にも世界にも絶望していた。 「君さ、どうせ暇でしょ」 君はいつも笑っていた。 「ずっとそばにいて私の世界に色をつけて」 だから、“そのこと“には気づかなかった。 「ねえ、世界は何色?」 今、僕にできることは――。 たった1年、でも永遠に忘れない君との恋。
  • こころ
    5.0
    1巻1,595円 (税込)
    夏目漱石による作品。
  • ホワイトルーキーズ
    3.9
    1~6巻1,540~1,760円 (税込)
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 「なんという場所に来てしまったんだ」--現役研修医が書くコロナ禍の理想と現実。4人の思いが交錯するリアルすぎる青春物語。 北海道の片田舎にある空知総合病院に四人の研修医が赴任してきた。 賑やかな同期と順調な新生活の始まりかと思いきや、 彼らはワケありでそれぞれ悩みを抱えていた。 風見司は工学部の大学院を修了後、医学部に編入した経歴の持ち主であり、 病院という環境に慣れずにいた。 さらに初日から心肺停止の患者に出くわし、医療現場の厳しさに打ちのめされる。 沢井詩織は都内私立医学大学の医学部を卒業後、実家の医院があるこの地方に戻ってきたが、 医師になってから見える景色は違っていた。さらに沢井が幼い頃から父の医院に通っていた 患者を担当することになった。 だが、なかなか医師として認めてはくれず、沢井は意固地になって対応するのだが……。 朝倉雄介は貧しい母子家庭に生まれ、生活苦の中で医師を目指したが、 思い描いていた生活とのギャップにうんざりしていた。 湯水のように医療費が使われる高齢者医療の意味を見いだせずに、 くすぶっていた彼だが……。 清水涼子はかつて祖父母の主治医であったベテラン医師と出会うが、 患者の家族として見えた姿と、同じ病院で働く医師として見る今の姿は違っていた。 医療現場の過酷な労働環境や医療でできることの限界を目の当たりにするにつれて、 彼女は自分の目指す医師像について悩み始める。 新米研修医の同期四人は失敗と成長、喜びを分かち合いながら院内を奔走する。 二年後に医師として独り立ちすることを夢見て、空知の青空に希望を乗せて……。 佐竹アキノリ(サタケアキノリ):1992年、北海道生まれ。2014年、アルファポリス・ファンタジー小説大賞特別賞を受賞しデビュー。2020年、医師国家試験合格、初期臨床研修を開始。2022年から内科専攻医として勤務予定。著書に「最強騎士団長の世直し旅」(ヒーロー文庫)他、多数。 ふすい:イラストレーター、装画家。現実を土台に幻想的な透明感や空気感を表現する作風で人気。『青くて痛くて脆い』『レゾンデートルの祈り』等の書籍装画をはじめ、挿絵、児童書、広告、MVイラスト、CDジャケットのイラスト等を中心に活躍。初めての画集『Brililiant World』も話題。

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  • 天国までの記憶列車
    -
    終灯列車に乗車した死者には、過去へ戻る〝追憶行〟の権利が与えられる。制限時間は〝十二時間〟。ただし、過去でどんな行動を起こしても、死の運命は覆らない。ゆえに死に関することを、過去の生者に伝えるのは厳禁である。なお〝追憶行〟で修正された出来事は、すべて上書きされる。本来存在していたはずの過去は失われるので、要注意。たった一度の奇蹟が紡ぐ、記憶の旅。そんな旅に出る男女4人のそれぞれの記憶の物語。この〝追憶行〟でなにを織りなすかは、過去を選択したあなた次第――。
  • あの夏のキミを探して
    4.3
    あることがきっかけで学校に行けなくなってしまった中1の陽和(ひより)。夏休み、逃げるようにして訪れたおじいちゃんの家の裏山で、不思議な少女・キミちゃんに出会う。陽和は、やさしい雰囲気のキミちゃんと一気に仲良くなるけれど、ちょっとしたすれ違いでケンカ別れして、そのまま会えなくなってしまって…。じつは彼女は、80年前・戦時中を生きていた女の子だった。命の大切さ、尊さを感じさせてくれる、やさしくて感動の物語。
  • 卒業 桜舞う春に、また君と【単行本版】
    -
    卒業式を前になぜか大切な友達と一緒に過ごせなくなった女子高生(『桜の花びらを君に』丸井とまと)、兄の急死で自分の居場所を見つけられず反抗する男子中学生(『初恋の答えは、約束の海で』水葉直人)、亡くなった彼との叶わぬ再会の約束を守ろうと待ち合わせ場所を訪れる女性(『花あかり~願い桜が結ぶ過去~』河野美姫)、自分宛てではないラブレターに正体を偽って返事を書く女子高生…(『うそつきラブレター』汐見夏衛)。桜舞う春、別れと出会いの季節に、さまざまな登場人物が葛藤し成長していく姿に心救われる1冊。大人気作家・汐見夏衛の特別書き下ろし直筆メッセージ収録。
  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
    4.2
    親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中2の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸けて戦地に飛び立つ運命だった――。のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。映画化決定! 大ヒット作が単行本になって登場。単行本限定の番外編も収録!
  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another
    4.2
    大ヒット『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』待望の続編! 「もし、生まれかわれるなら--今度こそ、君の側にいよう」白昼夢-佐久間彰 「あなたと出会ったことで、私は変わった。あなたの想いが、私を変えたんだ」水鉄砲-加納百合 「千代ちゃん、どうか幸せになってくれ。君は絶対に幸せになる」三日月-石丸智志 「いつかまた必ずお会いできると信じて、ずうっと待っていたの。もう一度あなたに会える日を…」夏の空-中嶋千代 人気登場人物たちの”その後”が読める短編集。それぞれの物語に号泣!
  • 涙の音、聞こえたんですが
    4.0
    中1の美音は、涙の音が聞こえるという能力を持っているために、人と関わるのがめんどうくさく、友達をつくらないでいる。ある日、生徒会長の健先輩が、人目を避けて泣いているのを見つける。いつもと違う先輩の一面。弱みをにぎって、願いごとを聞いてもらおう。打算的な気持ちから健先輩に近づいた美音だったが……。二人をとりまく人々との関わり合いから、美音が少しずつ変わっていく姿を描く青春ラブストーリー。
  • ドーナツの歩道橋
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 麦菜は、パン屋を営む両親と弟、そして祖母と暮らしている。この春、高校一年生になったばかりだ。自宅兼店舗があるのは、札幌近郊にある「空中回廊」の名を持つ歩道橋の階段のすぐ下。「空中回廊」は円形の通路にらせん階段がついた、とてもめずらしい形の歩道橋だ。 介護が必要な祖母をめぐって、家族はなんだかぎすぎすしている。麦菜の心も「好き」「嫌い」を行ったり来たり。まるでドーナツ型の歩道橋を歩くように──。
  • 生誕150年記念 夏目漱石 名作セット
    5.0
    1巻1,540円 (税込)
    生誕150年記念! 夏目漱石の名作を収録! 日本人なら誰しもが知っている文豪・夏目漱石の名作小説10作を収録! 何度読んでも、新しい発見がある名作! 【収録作品】 ●吾輩は猫である ●坊っちゃん ●夢十夜 ●三四郎 ●それから ●満韓ところどころ ●門 ●彼岸過迄 ●行人 ●こゝろ
  • 小説 こころ
    4.8
    1巻1,485円 (税込)
    発行部数700万部、日本で一番売れたとされる小説を、気鋭のBL漫画家が描いた美しいイラストとともに読める。 この作品では、エゴイズムと心の機微、罪への葛藤などが描かれ、高校の教科書にも掲載。 読み仮名が多く、用語解説もあり、中学生も大人も読める
  • 漫画 こころ
    3.9
    1巻1,485円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本人なら誰でも知っている、夏目漱石の「こころ」を、 気鋭のBL漫画家が圧倒的画力で漫画化 「こころ」は、エゴイズムと心の機微、罪への葛藤などが描かれ、高校の教科書にも掲載。 発行部数700万部以上、日本で一番売れたとされる小説。 こんな時代だからこそ、美しく堪能したい日本の「こゝろ」
  • 思い出す事など 私の個人主義 硝子戸の中
    4.0
    三十七歳から初小説『吾輩は猫である』を執筆、以降、満四十九歳で逝去するまでのわずか十余年間に、日本近代文学の礎となる数多の傑作を著した漱石夏目金之助。「修善寺の大患」で垣間見た「死」の後に綴った二随筆は、小説やいわゆる身辺雑記とは別種の妙味を持ち、漱石文学のひとつの極点として異彩を放ち続けている。同時期の著名な演説一篇を併録した、散文芸術の真髄。
  • 青いスタートライン
    3.8
    夏休みの間、一人で佐渡の祖母宅で過ごすことになった小5の颯太。出産をひかえ体調の優れない母への複雑な思いや、芯がなく、いつも友達のペースに合わせてしまう自分への自己嫌悪などを抱えている。そんな颯太が、佐渡の海を1キロ泳ぐ遠泳に挑戦! 祖母の元教え子、夏生に特訓を受け、「泳ぎきれたら何かが変わる!」と信じ、本番に挑む。――佐渡の豊かな自然を背景に、颯太と夏生の絆、それぞれの成長を描く感動物語。
  • 10分でおもしろい夏目漱石
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マンガと文で読む、夏目漱石の名作7品。●1話10分、マンガと文でスラスラ読める!●大人になってもくり返し読みたい、名作に出会える!●巻末に「読書感想文の書き方アドバイス」付き!近代日本を代表する作家・夏目漱石の名作を7品収録。子ども向けの定番「坊ちゃん」や「吾輩は猫である」、「こころ」「夢十夜」など、1話10分で読めるよう、マンガと文章で再編しました。大人になってからもくり返し読みたい、名作との出会いをとびきりおもしろく!各作品のコラムでは、もっと深く読みたくなるその魅力を伝えます。
  • 三号線の奇跡 好きとさよならが待つ電車
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    「俺もずっと、会いたくて会いたくて仕方なかった――。」 引っ越しで離れ離れになった大好きな翔と、再会の約束をしていたかのん。 けれど彼からの手紙はいつしか途切れ、 級友からも「翔はもう忘れてる」と聞かされる。 会いたい人に出会える、奇跡の電車―― 噂の三号線を思い出し、ホームへと駆け出すかのん。 そこで翔とは二度と会ってはいけない“秘密”を知ってしまう――。 「好き」と「さよなら」を届ける、号泣必至の連作短編。
  • あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った
    4.5
    ネットで生まれた涙あふれる母娘小説、ついに刊行! 自由奔放な母に嫌気が差し、田舎を飛び出してひとりで暮らす綾乃。そんな綾乃の家に、ある日突然、母の珠貴がやってきた。不本意ながら始まった数年ぶりの母娘生活は、綾乃の同僚若菜くんや、隣の家の不登校少女すずちゃんを巻き込んで、綾乃の望まない形で賑やかになっていく。だが、ある時綾乃は気付いてしまう。珠貴の身体が、すでに取り返しのつかない状態になっていることに。そしてあろうことか、綾乃の身体にも――
  • ぼくたちのためのレシピノート
    -
    周囲の人間と上手く接することのできない大学生、今川広夢。彼はある時、バイト先の同僚・星野響が、アパートの隣の部屋に住んでいることを知る。明るく無邪気な響、その恋人の新木ゆりと三人で過ごすうち、広夢は彼らに惹かれていき、日常が鮮やかに色付いていく。しかしある日を境に、広夢は響とゆりになかなか会えなくなり……。内気な青年の変わりゆく日常を描いた、友情と、恋と、喪失と、再生の物語。
  • 僕は君に、10年分の『  』を伝えたい。
    -
    1巻1,320円 (税込)
    僕と一緒に過ごした3年間の記憶を失ってしまった彼女、美鶴。そ れでも寄り添おうとする中、彼女には僕に隠していた秘密があると 知り……? 号泣必至! 失われた記憶をめぐる”答えあわせ”の 恋物語――。
  • 坊っちゃん
    5.0
    すがすがしい反骨精神が光る漱石文学の珠玉の傑作! 辞書なしで、名作がラクラク読める! 〈収録作品〉夏目漱石「坊っちゃん」「文鳥」「永日小品(抄)」。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
  • 坊っちゃん 9
    4.7
    小学低中学年から楽しめる!オールカラーイラストで、さくさく読める「日本名作」シリーズ第9弾。ぶきようなほど正義感あふれる坊っちゃん、悪さをする生徒や先生たちと出会い、一体どうする!?一度は読んでおきたい名作を、魅力はそのまま読みやすく収録。
  • ちくま日本文学全集夏目漱石
    -
    日本の近代文学史を彩るキラ星たち。そんな作家の代表作を短篇中心にコンパクトな一冊に収める文学全集。各巻に詳細な年譜を附す。本巻では、代表作をはじめ、短篇、近代個人主義を論じた評論等、明治期最大の文豪であり、近代日本を代表する知識人の多彩な作品群を味わうことができる。
  • 【至極!合本シリーズ】BOCCHAN 坊っちゃん 1
    -
    1巻1,188円 (税込)
    【電子書籍版『BOCCHAN 坊っちゃん』1~2巻を収録した合本版!】刀を捨てたサムライ…がその心は失わない!!腐った明治末期の世の中を生き抜いた「サムライ」の心を持った男「坊っちゃん」の物語を、江川達也流の解釈でコミカライズ。
  • 坊ちゃん
    完結
    -
    全1巻1,188円 (税込)
    新任教師「坊っちゃん」が赴任した先に待っていたのは、赤シャツ、野だいこ、山嵐ら、ヒトクセもフタクセもある同僚教師と、とらえどころのない生徒たち。日々巻き起こる騒動に、江戸っ子「坊っちゃん」の頑固力が大爆発! 夏目漱石の代表作のマンガ版。
  • まんがで読破 ジュニア 蟹工船
    -
    昭和初期。極寒のオホーツク海上で蟹を獲り、缶詰にする工場船で、貧しい労働者たちが働いていた。暴力で支配される過酷な労働環境で、労働者たちは立ち上がるが……。名作を漫画化した「まんがで読破」の、10代にも分かりやすい解説つきジュニア版。
  • 6 夏目漱石
    -
    1巻1,018円 (税込)
    日本の近現代を代表する作家・詩人の名作を集成した文学全集。第6巻は夏目漱石。収録作品は、江戸っ子の新米教師が四国の中学で引き起こす騒動を描いた「坊っちゃん」、明治の知識人のエゴイズムと孤独を描いた傑作「こころ」の他、「三四郎」「夢十夜」。
  • 坊っちゃん
    -
    1巻1,012円 (税込)
    夏目漱石による作品。
  • 文学論 (上)
    -
    1~2巻1,001~1,034円 (税込)
    1903年苦しいロンドン留学から帰国した漱石は帝大でいよいよ文学を講じる。後の文豪は世界文学といかに出会い自らの文学を築いたか。Fやfの用語など一見難解な外観と厖大な原文は人を圧倒するが、独特の苦渋とユーモア漲る痛快な口調で語られる文学修行の精華。西洋と日本の近代をつなぐ迫力満点の講義録。【亀井俊介注解】

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  • 乙女の本棚 女生徒
    値引きあり
    4.1
    1~10巻990円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 太宰治の『女生徒』が人気イラストレーターとコラボレーション! 太宰治の『女生徒』が、ファッションブランドAngelic Prettyなど、乙女心をくすぐる作品で知られるイラストレーター・今井キラによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。巻末には、『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』などで知られ、今をときめく詩人・小説家である最果タヒのシリーズ共通エッセイを収録。自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。
  • 美しい表紙で読む日本の名作集1
    -
    1~2巻990~1,650円 (税込)
    内容紹介 ■みだれ髪/与謝野晶子 女性の恋愛感情を素直に詠んだ斬新な作風が時代を経てもその魅力が失われない名作『みだれ髪』。 歌人・与謝野晶子の処女歌集です。その歌のほとんどは、後の夫であり、編者であった与謝野鉄幹への恋慕の情が描かれています。 ■たけくらべ/樋口一葉 吉原の廓に住む14歳の少女、美登利と運命の少年、藤本信如との恋を中心に東京の子どもたちの生活を描いた樋口一葉の名作です。子供から大人に移り変わる少年少女の心理を小説することは当時前例のない試みであり、一葉の名を有名にした代表作品でもあります。 ■梶井基次郎/桜の樹の下には 『檸檬』に並ぶ、梶井基次郎の代表的作品。 「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という有名な冒頭文に始まる本作は、散文詩的・幻想的なモチーフが特徴。 また、話者である「俺」が、聞き手の「お前」に向けて話す台詞を、そのまま小説にする手法を用いた、著者にしては特異な形態がとられています。 表題作のほか、 白昼に闇を見るという青年の憂鬱、絶望を描く『蒼穹』、 見るもの全てを自分の意識の中に取り込んでしまう男の悲劇を描いた『泥濘』を収録。 ※「美しい表紙でよみたい」シリーズは、不朽の名作を美麗な表紙イラストともにじっくりと味わえます。 本作の表紙イラストは、現在イラストレーターとして国内外で活動中の安那(Anna)氏によるものです。 和風・ノスタルジックテイスト漂う作風が特徴で、叙情的な表情、季節感の表現を得意とする美しいイラストが、 時代を経ても色あせない名作文学の魅力をアップさせてくれます。
  • 満韓ところどころ
    -
    1巻968円 (税込)
    夏目漱石による作品。
  • 漱石文芸論集
    4.3
    漱石の小説はおおかた読んでいるという人も、評論や講演となると十分目がとどきかねるのが実情ではあるまいか。本書は講演記録『文芸の哲学的基礎』『創作家の態度』などを主軸として、他に評論文・談話・初期の文章から文芸論にかかわる作品を選んで編成したもの。ここに尖鋭勁強な理論家としての漱石像がくっきりと浮かびあがる。

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  • 明暗
    -
    1巻880円 (税込)
    漱石の死とともに未完に終ったこの作品は、文字通り漱石文学の総決算であり、近代日本文学の最高傑作のひとつである。客観的な態度で醜悪な人間性を過不足なく描破しながら、その背後に著者が意図したものは、「則天去私」という悟りの境地であった。
  • リライトノベル 坊っちゃん
    4.7
    猫カフェを営む家の長男・清田清太は私立松山学園の中学3年生。目下のみんなの関心事は2か月後に迫った体育祭の応援合戦です。3年B組は、ダンスシーンや格闘ゲームの要素を取り入れたステージをつくることになったのですが、松山学園の生徒教職員だけがログインできるSNS「松コミュ」を通じて、赤シャツ教頭の経理上の不正を知ることとなります……。
  • 彼岸過迄
    3.6
    いくつかの短篇を連ねることで一篇の長篇を構成するという漱石年来の方法を具体化した作。その中心をなすのは須永と千代子の物語だが、ライヴァルの高木に対する須永の嫉妬を漱石は比類ない深さにまで掘り下げることに成功している。この激しい情念こそは漱石文学にとっての新しい課題であった。 (解説・注 石崎 等)

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  • 明暗
    4.2
    主人公津田とその妻お延の生き方を中心としてエゴイズムの問題に容赦なく光をあてた『明暗』は漱石が生涯の最後に到達した思想「則天去私」の文学的実践だった。作者の死によって未完に終ったが、想像力豊かに作品の構造を読みとくことで『明暗』の「その後」を考えることは必ずしも不可能ではない。 (解説 大江健三郎・注 三好行雄)

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  • 漱石人生論集
    -
    「小生は何をしても自分は自分流にするのが自分に対する義務であり且つ天と親とに対する義務だと思います。天と親がコンナ人間を生みつけた以上はコンナ人間で生きて居れと云う意味より外に解釈しようがない」(書簡より)屈指の漱石の読み手である出久根達郎が、厭世家ではあるが決して人生を悲観しない漱石の生き方の真髄を全集の中から選んで編集した、今に新しい人生論集。
  • それから
    4.2
    若き代助は義侠心から友人平岡に愛する三千代をゆずり自ら斡旋して二人を結びあわせたが、それは「自然」にもどる行為だった。それから三年、ついに代助は三千代との愛をつらぬこうと決意する。「自然」にはかなうが、しかし人の掟にそむくこの愛に生きることは二人が社会から追い放たれることを意味した。 (注・解説 吉田熈生)

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  • 吾輩は猫である
    4.1
    猫を語り手として苦沙弥・迷亭ら太平の逸民たちに滑稽と諷刺を存分に演じさせ語らせたこの小説は『坊っちゃん』とあい通ずる特徴をもっている。それは溢れるような言語の湧出と歯切れのいい文体である。この豊かな小説言語の水脈を発見することで英文学者・漱石は小説家漱石となった。(解説 高橋英夫・注 斎藤恵子)

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  • 夢十夜
    3.8
    こんな夢を見た――.死んでしまった美しい女との百年後の邂逅,逃れられない前世の因縁,自殺を試みた瞬間に味わう激しい後悔,断崖絶壁で豚の大群に追い詰められる恐怖…….怪しく美しい漱石の夢の世界を,名手近藤ようこが漫画に描く.岩波現代文庫オリジナルの描き下ろし作品「第十一夜」を新たに収録.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 僕の相棒はIQ500のスーパーAI 名探偵AI・HARA
    5.0
    スマホを拾ったら、名探偵!? になっちゃった。 公園のゴミ箱に捨てられていたスマホの中の謎の少年。彼の名はディティ。サラサラの白い髪、イケメンでIQ500のスーパーAIだ。 勉強も運動も平均以下、内気な小学6年生の相原浩太は、彼との思わぬ出会いから、2人で1人の〈名探偵AI・HARA〉として、街の怪事件に挑むことになる。 2人は、次々と怪事件を起こす「謎仮面・ブルーローズ」のトリックを見破ることができるのか?そして、ブルーローズの正体は!?
  • 付喪神が言うことには~文京本郷・つくも質店のつれづれ帖~(一二三文庫)1
    無料あり
    4.0
    『ご不要品のお引き取り致します つくも質店』文京区本郷にある無縁坂の途中にひっそりと佇む質屋──つくも質店。そこは物に宿った付喪神と交流できる力を持つ親子が営む不思議なお店。大学二年生の遠野梨花は、とある事情によりお金を工面すべく大切な万年筆をもってつくも質店を訪れるのだが、ひょんなことからそこでアルバイトを始めることに……。これは物に宿る神様──付喪神とつくも質店にまつわる人々による心温まる物語──。
  • 明暗
    -
    幸せな新婚生活を送っているかに見える津田とお延。だが、津田の元恋人の存在が夫婦の生活に影を落としはじめ、漠然とした不安を抱き――。複雑な人間模様を克明に描く、漱石の絶筆にして未完の大作。 (C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved ※本作品は電子書籍化にあたり、紙本に含まれていた次の要素を削除しております。 〈作品解説 佐古 純一郎〉
  • 夏目漱石、現代を語る 漱石社会評論集
    3.0
    食い扶持を稼ぐための仕事と、生きるための仕事。国家と個人、異なるアイデンティティへの対応。新しい時代への適応。現代の我々も抱える葛藤と対峙し続けてきた漱石。漱石がぶつかった問題は、いまの私たちが抱える問題である!
  • 坑夫
    4.0
    「本当の人間は妙に纏めにくいものだ。」 十九歳の家出青年が降りてゆく、荒くれ坑夫たちの飯場と「地獄」の鉱山、そしてとらえがたいこころの深み――明治41年、「虞美人草」と「三四郎」の間に著された、漱石文学の真の問題作。最新の校訂に基づく本文に、新聞連載時の挿絵を収録。(注・解説=紅野謙介)

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  • 行人
    4.0
    妻お直と弟二郎の仲を疑う一郎は妻を試すために二郎にお直と二人で一つ所へ行って一つ宿に泊ってくれと頼む……。知性の孤独地獄に生き人を信じえぬ一郎は、やがて「死ぬか、気が違うか、それでなければ宗教に入るか」と言い出すのである。だが、宗教に入れぬことは当の一郎が誰よりもよく知っていた。 (解説・注 三好行雄)

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  • 明暗(新潮文庫)
    4.1
    勤め先の社長夫人の仲立ちで現在の妻お延と結婚し、平凡な毎日を送る津田には、お延と知り合う前に将来を誓い合った清子という女性がいた。ある日突然津田を捨て、自分の友人に嫁いでいった清子が、一人温泉場に滞在していることを知った津田は、秘かに彼女の元へと向かった……。濃密な人間ドラマの中にエゴイズムのゆくすえを描いて、日本近代小説の最高峰となった漱石未完の絶筆。(解説・柄谷行人)
  • 文豪怪奇コレクション 幻想と怪奇の夏目漱石
    3.0
    1~5巻825~1,100円 (税込)
    いまなお国民的人気を誇る文豪・夏目漱石は、大のおばけずきで、幻想と怪奇に彩られた名作佳品を手がけている。西欧幻想文学の影響が色濃い「倫敦塔」「幻影の盾」から心霊小説の名作「琴のそら音」を経て、名高い傑作「夢十夜」、さらには今回初めて文庫化される怪奇俳句や怪奇新大詩まで、漱石が遺した怪奇幻想文学作品のすべてを1冊に凝縮! 怖くて妖しい文豪名作アンソロジー。
  • 生れて来た以上は、生きねばならぬ―漱石珠玉の言葉―(新潮文庫)
    3.5
    智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい――。世間と自身の生き方との大きな隔たりに苦しんだ漱石。彼の残した言葉には、類稀な経験に育まれた深い叡智が込められている。漱石研究の第一人者・石原千秋が25作品から413の言葉を厳選、章末解説でそれらを鮮やかに読み解く。困難な時代を懸命に生き抜く私達迷える子(ストレイシープ)に寄り添う決定版名言集。
  • 漱石人生論集
    4.5
    『吾輩は猫である』を1905年に発表し、文壇に登場してから絶筆となった1916年の『明暗』まで、10年余りの作家活動で人生を深く考察した夏目漱石。その読み手として著名な直木賞作家・出久根達郎氏が、「漱石の作品のすべてが人生を論じている」として選んだ随筆、講演、書簡などから、人間と人生を凝視した警句と人生訓を読み取る。(講談社学術文庫) ※この電子書籍の底本である、講談社学術文庫の原本は、2001年4月に講談社より講談社文芸文庫として刊行されました。『漱石人生論集』は、講談社学術文庫を底本とし電子化した電子書籍のほかに、講談社文芸文庫を底本とし電子化した電子書籍も配信中です。電子書籍の講談社文芸文庫版には、電子書籍の講談社学術文庫版に収録されている「解説」(出久根達郎)が収録されていません。
  • 僕の永遠を全部あげる【文庫版】
    NEW
    -
    1巻799円 (税込)
    ――君がどこにいようと、僕は必ず君を見つける。たとえ君がどんな苦しみの中にいようと、僕が必ず救い出してみせる。――冷たい雨に凍えていた私にくれたぬくもり。今度は必ず、私が君を見つけ出す。家族からもクラスメイトからもぞんざいに扱われ、生きる意味を見失っている少女・千花。絶望に打ちひしがれていたある雨の日、不思議な少年・留生が現れ傘を差し出してくれた。「――やっと見つけた」という言葉とともに……。人との関わりを極度に恐れる千花に寄り添い、彼女の閉ざされた心をその優しさで少しずつ溶かしていく留生。しかし二人の出会いは、気が遠くなるような年月を経た、悲劇的な宿命を背負っていた――。今最も注目される作家・汐見夏衛が永遠の愛を描いた、号泣必至の青春小説!
  • 漱石「こころ」の言葉
    4.5
    辛くなったら漱石先生に聞こう! 代表作「こころ」が朝日新聞に連載されたのは1914年。それからちょうど百年にあたる2014年、またまた夏目漱石はブームの様相を呈しています。漱石は小説家であると同時に、人生を探究する哲学者であり、文明批評家であり、さらには頑固で短気で癇癪持ちといったイメージとは裏腹に、若い門弟や友人の相談にのって的確なアドバイスや励ましを与える慈父のような存在でした。彼の遺した小説、随筆、評論、書簡、俳句、漢詩などにも、百年後を生きる私たちの指針となる言葉があふれています。 「人を観よ。金時計を観るなかれ。洋服を観るなかれ。泥棒は我々より立派に出で立つものなり」「余計なことをいわずに歩行いていれば自然と山の上へ出るさ」「本を読むばかりで何にもできないのは、皿に盛った牡丹餅を画にかいた牡丹餅と間違えて大人しく眺めているのと同様だ」「あなたの生涯は過去にあるんですか、未来にあるんですか。君はこれから花が咲く身ですよ」「夫婦は親しきを以て原則とし、親しからざるを以て常態とす。君の夫婦が親しければ原則に叶う。親しからざれば常態に合す。いずれにしても外聞はわるいことにあらず」……。 本書は、ユーモアと真理に満ちた234のメッセージを厳選した名言集です。ご一読いただけば、文豪が「あなたの心の師」と感じられることでしょう。
  • 蛍と月の真ん中で
    4.0
    何者にもなれていない自分を、恥ずかしがらなくていい。 カメラマンを目指す大学生の匠海は、ある出来事をきっかけに休学を決める。衝動的に向かった先は長野県。かつて父が蛍の写真を撮影した場所だった。その土地での人や自然との出会いが、匠海の心を変えていく。 『流星コーリング』で広島本大賞を受賞した著者による、自分の居場所を求める若者たちの葛藤と足掻き、その先にある確かな一歩を描いた、傑作青春小説。
  • 坊っちゃん
    4.3
    四国の中学に赴任した江戸っ子の坊っちゃん.喧嘩っ早く正義感に満ちた若い教師が,赤シャツや狸たちを相手に大活躍する痛快な物語.〔解説・奥本大三郎〕

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  • 水曜日の君 あなたと奏でる未来(あした)の旋律
    3.5
    第11回ネット小説大賞受賞作品。とある地域交流センターに、水曜日の夜にだけピアノを弾きにくる女性がいた。 彼女はいつしか『水曜日の君』と呼ばれるようになっていて、 毎回受付をする“彼”も彼女--鎧塚ケイのことを気にかけるようになっていた。 しかし二人は、利用者と職員という立場。想いが募る前に、“彼”は異動を受け入れてしまい……。 『水曜日の君』と週に一度だけ会う関係が、すこしずつ変わっていく。 ピアノの奏でる旋律のように、歩くような速さで。不器用な二人の、すれ違う恋の練習曲(エチュード)。 好きになった人の名前を呼んで、気持ちを伝える……簡単に思えるけれど難しい、大人の恋の物語。
  • 坊っちゃん(角川つばさ文庫)
    -
    いたずらっ子で無鉄砲。そんな坊っちゃんがなんと中学校の先生に!? 赴任した松山の中学校は東京とは大ちがい。バッタ事件からはじまる坊っちゃんのドタバタ教師生活はいったいどうなってしまうのか?【小学上級から ★★★】
  • 吾輩は猫である(上) (新装版)
    -
    中学の英語教師、珍野苦沙弥先生の家に何とか入り込んで、無事飼われることになった猫が、苦沙弥先生の家族や、家にやってくる友人を観察するお話です。 主人の家には、美学者の迷亭、理学者で先生の教え子の寒月、哲学者の独仙、詩人の東風など、風変わりな文化人たちがやってきては、役にたたないおしゃべりばかりをしているなあ、と猫は思っています。<日本の名作 小学上級から すべての漢字にふりがなつき>*電子版にイラストは入っていません。
  • 明日、死にたがりの君が夏空に消えても
    -
    家にも学校にも居場所のないミアは、人生を終わらせるためにビルの屋上にやってきた。飛び降りようとフェンスに手をかけたとき、渉という青年に呼び止められる。高校には通わず屋上で小説を書いているという渉に誘われ、屋上通いをはじめたミア。息苦しい日々は続くものの、渉と過ごす時間に居心地のよさを感じはじめていた。しかし、死にたがりのミアを止める渉は、悲しい秘密を抱えていて――。傷だらけの二人の結末に感動!
  • 猫神様が恋心預かります
    3.5
    都会の片隅にひっそりと佇む野良神社。そこには小さな猫の神――猫神様が棲んでいる。時に恋の願いを叶え、時に失恋の痛みを取り去ってくれるという猫神様。日々多くの参拝客が訪れるが、猫神様はなかなか手を貸してくれない。願いは自分で叶えるべきものだからだ。ただし、行き場のない恋心を抱えどうしようもなく辛い時、猫神様は恋心を預かってくれる。恋に傷ついた人たちと猫神様が織りなす、あたたかな再出発の物語。
  • この世界が終わる前に100年越しの恋をする
    -
    心臓に爆弾を抱えた陽彩は、余命三カ月と告げられ、無気力な日々を送っていた。そんな彼女の前に現れたのは、百年先の未来から来たという青年・楓馬だった。「僕は君の運命を変えに来た」――そう告げる彼の言葉を信じ、陽彩は彼と共に未来を変えるために動き始める。二人で奔走するうちに、陽彩は次第に彼に惹かれていく。しかし、彼には未来からきた本当の理由に関わるある秘密があった。さらに、陽彩の死ぬ運命を変えてしまったら、彼がこの世界から消えてしまうと知り…。二人が選んだ奇跡のラストとは――。
  • 二百十日・野分
    4.5
    圭さんと碌さんの軽妙な会話を軸に,夏目漱石(1917―66)の阿蘇山旅行に基づき書かれた「二百十日」.若き二人の文学士と文筆に生きる男が,流動する社会に三人三様に向き合う姿を多面的に切り取った「野分」.先鋭な社会批評を中軸に据えた,長篇作家漱石誕生への橋渡しとなる二篇.改版(解説=小宮豊隆・出原隆俊)

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  • 道草
    3.9
    『道草』は漱石唯一の自伝小説だとする見方はほぼ定説だといってよい。すなわち、『猫』執筆前後の漱石自身の実体験を「直接に、赤裸々に表現」したものだというのである。だが実体験がどういう過程で作品化されているかを追究してゆくと、この作品が私小説系統の文学とは全く質を異にしていることが分る。 (解説・注 相原和邦)

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  • 【語注付】明暗(漱石コレクション)
    4.0
    何不自由ない新婚生活を送っているかに見える津田とお延。実は手元不如意の上、津田は持病に悩まされている。津田のかつての恋人・清子の存在が夫婦の生活に影を落としはじめ、漠然とした不安を抱く二人。自らの善意を疑わず彼らに近づいてくる吉川夫人や津田の妹・お秀、始終厄介事を持ち込む友人・小林など一人ひとりのエゴがせめぎあう。複雑な人間模様を克明に描く、漱石の絶筆にして未完の大作。語注付。
  • 門

    4.0
    横町の奥の崖下にある暗い家で世間に背をむけてひっそりと生きる宗助と御米。「彼らは自業自得で、彼らの未来を塗抹した」が、一度犯した罪はどこまでも追って来る。彼らをおそう「運命の力」が全篇を通じて徹底した〈映像=言語〉で描かれる。『三四郎』『それから』につづく三部作の終篇。 (解説 辻 邦生・注 石崎 等)

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  • 美しい表紙で読みたい 吾輩は猫である
    -
    1巻770円 (税込)
    何度でも読みたくなる名作を美麗イラストに新装! 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」というあまりにも有名な出だしを知らない人はきっといないでしょう。 近代日本の代表的国民作家、夏目漱石の長編小説の1つで、漱石の処女小説でもあります。中学校の英語教師である珍野苦沙弥の家に飼われている猫である「吾輩」の視点から、珍野一家や、そこに集う彼の友人や門下の書生たち、「太平の逸民」の人間模様を風刺的・戯作的に描いた作品です。 「美しい表紙でよみたい」シリーズは、不朽の名作を美麗な表紙イラストともにじっくりと味わえます。 本作の表紙イラストは、現在イラストレーターとして国内外で活躍中の安那(Anna)氏によるものです。 和風・ノスタルジックテイスト漂う作風が特徴で、叙情的な表情、季節感の表現を得意とする美しいイラストが、時代を経ても色あせない名作文学の魅力をアップさせてくれます。
  • 美しい表紙で読みたい 三四郎
    -
    1巻770円 (税込)
    何度でも読みたくなる名作を美麗イラストに新装! 明治41年「朝日新聞」に9月1日から12月29日にかけて連載され、翌年5月に春陽堂から刊行された夏目漱石の代表作で、『それから』『門』へと続く前期三部作の一つ。 九州の田舎から出てきた主人公・小川三四郎が、都会の様々な人との交流から得るさまざまな経験、恋愛模様が描かれています。 三人称小説ですが、視点は三四郎に寄り添い、ときに三四郎の内面を鋭く描き出されています。 「美しい表紙でよみたい」シリーズは、不朽の名作を美麗な表紙イラストともにじっくりと味わえます。 本作の表紙イラストは、現在イラストレーターとして国内外で活動中の安那(Anna)氏によるものです。 和風・ノスタルジックテイスト漂う作風が特徴で、叙情的な表情、季節感の表現を得意とする美しいイラストが、時代を経ても色あせない名作文学の魅力をアップさせてくれます。
  • こころ
    4.3
    この小説の主人公である「先生」は、かつて親友を裏切って死に追いやった過去を背負い、罪の意識にさいなまれつつ、まるで生命をひきずるようにして生きている。と、そこへ明治天皇が亡くなり、後をおって乃木大将が殉死するという事件がおこった。「先生」もまた死を決意する。だが、なぜ……。(解説 古井由吉・ 注 大野淳一)

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  • 夏目漱石 文芸・文明論集
    -
    近代日本文学を代表する文豪であり、文明批評家としても名高い夏目漱石。個人主義や西洋文明、近代国家、文学芸術を鋭く批評した代表的評論・随筆・講演録を一挙収録。 ●収録作品 イズムの功過 学者と名誉 家庭と文学 鑑賞の統一と独立 元日 鬼哭寺の一夜 客観描写と印象描写 教育と文芸 虚子君へ 近作小説二三について 現代日本の開化 好悪と優劣 滑稽文学の将来 コンラッドの描きたる自然について 作物の批評 「自然を写す文章」 写生文 処女作追懐談 人工的感興 人生 鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年 西洋にはない 創作家の態度 草平氏の論文について 田山花袋君に答う 「土」に就て 長塚節氏の小説「土」 坪内博士とハムレット つり鐘の好きな人 艇長の遺書と中佐の詩 点頭録 『東洋美術図譜』 道楽と職業 独歩氏の作に低徊趣味あり 中味と形式 夏 何故に小説を書くか 日英博覧会の美術品 入社の辞 博士問題 博士問題とマードック先生と余 博士問題の成行 「額の男」を讀む 批評家の立場 文学雑話 文芸委員は何をするか 文芸と道徳 文芸とヒロイック 文芸の哲学的基礎 文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎 文士の生活 文章一口話 文体の一長一短 文壇の趨勢 僕の昔 マードック先生の『日本歴史』 正岡子規 満韓ところどころ 水底の感 無題 明治座の所感を虚子君に問れて 模倣と独立 「夢のごとし」を読む 余と万年筆 予の描かんと欲する作品 落第 私の経過した学生時代 私の個人主義
  • 死神がくれた君と僕の13日間
    4.0
    「こんにちは。僕は死神です」 高校2年生の青柳康介の前に現れたのは、サチヤと名乗る死神だった。死神界の制度が変わり、対象者の大切な人にだけ告知することになったと言われる。また、自分が死ぬか、変わりの命を差し出せば、その大切な人は救えるともサチヤに教えられる。別れる予定だった彼女の未波が今日から数えて13日後に死ぬことを知った康介は、同情して付き合い続けることに。未波の願いをかなえる13日間を満喫する内に、自分にとっていかに大切な存在だったかを再認識していく。今まで知らなかった未波の過去や優しさに気づいた康介は、自分の命と引き換えに未波を救おうとするが……。お互いの大切さに気づいていく中で、全てがすれ違っていく切なすぎる純愛青春小説。
  • もう一度人生をやり直したとしても、また君を好きになる。
    -
    カクヨム×魔法のiらんどコンテスト受賞作が待望の文庫化! 初恋の人、柳葉美緑と結婚して三年。俺は幸せな生活を送っていた。 しかし、その幸せは絶望へと反転する。突然の病魔が彼女の命を奪ったのだ。 彼女を救うため、俺は時間を巻き戻す力を使い、中学生から人生をやり直すことに。 ただし副作用で巻き戻した時間の五倍の寿命が縮む。 それでも、全てを犠牲にしてでも、もう一度彼女を幸せにしたかったんだ。 だから、だから俺は――。 読後必ずあなたは読み返す。 驚愕の結末に涙が止まらない! 一途な愛の物語。
  • 猫は神さまの贈り物〈エッセイ編〉
    3.0
    猫との日常には、いつも新たな発見がある。 太古より人間の側で暮らしてきた猫は、時代や飼われ方によって色々な表情を見せる。 猫と犬の性質の差や猫好きと犬好きの違いについて思いを馳せる「猫と犬」(谷崎潤一郎)や、 吉行家で飼っていた〈モテる〉雄猫と彼についての思い出を語る「モテる系統のネコ」(吉行淳之介)など、 猫の生態と猫が繋ぐ人々の機微を味わうエッセイ集。 【収録作品】 谷崎潤一郎『猫と犬』『猫──マイペット』 奥野信太郎『養猫記』 木村荘八『我猫記』『私の猫達』 寺田寅彦『舞踊』 大佛次郎『お通夜の猫』『山寺の猫』『ここに人あり』 豊島与志雄『猫性』 白石冬美『桃代の空』 吉行淳之介『モテる系統のネコ』 長部日出雄『家なき猫たち』 熊井明子『私の猫がいない日々』 夏目漱石『猫の墓』 中村眞一郎『私の動物記・猫』『猫の災難』 柳田國男『猫の島』 山崎朋子『わが家のライオン』『猫の引っ越し』 黒田亮『猫にマタタビの誘惑』 島津久基『銀の猫』
  • 高校生の私が中学生になった理由
    -
    病に冒された少女が過去に戻って恋人に伝えたかったこととは? 優しくて少し不思議な感動の純愛ストーリー! 村上ひまり、高校二年生。 陸上部のエースで走ることが大好きなひまりは、 部活のランニング中にかかせないとある楽しみがあった。 それは、コースの途中にある弓道部の道場を覗いて、 お隣さんで幼馴染、そして恋人でもある森恭介を眺めること。 しかしある日ひまりは部活中に手足のしびれを感じ、倒れてしまう。 病院で検査を受けたひまりは、そこで「脳腫瘍」という病を伝えられる。 余命一年。 恭介を悲しませたくないひまりは 病気のことを隠して別れを切り出すが、恭介は絶対に嫌だと拒否。 二人は平行線のまま、ひまりの寿命は刻一刻と近づいていき……。 遺してしまう優しい恋人のために、少女は祈る。 「どうか――私が死んだあとも、恭介が幸せでいられますように」 そうして、ひまりに訪れた不思議な時間とは――。 一色 舞(イッシキマイ):神奈川県在住。著書に『エリクサーの泉の水を飲んで育った村人』、『悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される』、『緑王の盾と真冬の国』(以上ぷにちゃん名義)など。 ふすい(フスイ):イラストレーター。『青くて痛くて脆い』、『あなたの未練、お聴きします。』など書籍の装画を多数手がける。
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)
    3.7
    ああおいしい。姫君の喉もたべてやりましょう――。おぞましい遊戯に耽る男と女(坂口安吾「桜の森の満開の下」)。大怪我を負った夫に堕ちてゆく妻(江戸川乱歩「芋虫」)。幼き兄妹が罪深き愛故に望む裁き(夢野久作「瓶詰地獄」)。泉鏡花、谷崎潤一郎、小栗虫太郎、太宰治ほか名だたる文豪達による10の良識や想像力を越えた怪作。物語は今、あなたの網膜に焼き付き、忘却を拒む。
  • 坊っちゃん (新装版)
    3.0
    夏目漱石の名作が、新装版で登場! 痛快で爽快なユーモア小説!! 純情な江戸っ子の坊っちゃんが東京から中学の先生として、はるばる四国へ。坊っちゃんの新人教師生活は? 夏目漱石のユーモア小説の傑作! 現代仮名づかいに改め、表現に説明を加えたり、文章を省略したりするなどして、小・中学生に読みやすいよう変更を加えています。
  • 春の真ん中、泣いてる君と恋をした
    5.0
    両親の離婚で、昔暮らしていた場所に引っ越してきた奏音。新しい生活を始めた彼女が出会ったのはかつての幼馴染たち。けれど、幼馴染との関係性は昔とは少し変わってしまっていた。どこか孤独を感じていた奏音の耳にふとピアノの音が飛び込んでくる。誰も寄りつかず、鍵のかかっているはずの旧校舎の音楽室。そこでピアノを弾いていたのは、隣の席になった芹生誠。聞いていると泣きたくなるようなピアノの音に奏音は次第に惹かれていくが――
  • 文学評論 上
    -
    1~2巻726~814円 (税込)
    英文学者・夏目漱石の仕事がもっと読まれてよいのではないか。本書はもと「十八世紀英文学」のテーマで行われた講義であって、漱石は日本人としての主体を鋭く自覚し、また堂々と貫きながら十八世紀イギリスの作家と作品に、その社会に切りこんでいった。外国文学に関心をもつあらゆる人の必読書。 (解説 平井正穂)

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  • 虞美人草
    4.0
    明治四十三年、朝日新聞に入社した漱石が職業作家として書いた第一作。我意と虚栄をつらぬくためには全てを犠牲にして悔ゆることを知らぬ女藤尾に超俗の哲学者甲野、道義の人宗近らを配してこのヒロインの自滅の悲劇を絢爛たる文体で描く。漱石は俳句を一句々々連らねていくように文章に苦心したという。 (解説・注 桶谷秀昭)

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  • 海と初恋と、ガラスのような君の記憶
    -
    小樽で暮らす高2女子の映(はゆる)は、訳あって四姉妹でミニシアターを営んでいる。そんな初夏のある日、シアターを手伝う映が出会ったのは、いつも同じ作品を観にくる不思議な青年・海里だった。映画好きの共通点がきっかけで親しくなり、蒸気時計や青の洞窟などの名所を一緒にめぐる二人。しかし実は海里には、本人さえ知らない衝撃の秘密があって・・・・・・。ガラスペンのように青くて脆い、忘れられない恋の物語。
  • 君の瞳に私が映らなくても
    -
    本当に好きな人、本当に大事な友達、そして本当に好きになれる自分って――? 高校生の恋と友情が交錯する、もどかしくて切ない青春グラフィティ! 「人は見た目が99パーセント」と信じる高校2年生の柚葉。少しでもかわいくなるため、今日もメイクやダイエットに打ち込んでいる。 自分磨きに目覚めたきっかけは中学時代、初恋相手の正直から「ブス」と言われてしまったこと。高校では痩せてあか抜けて、別人のようにかわいくなった。今では派手な女子やイケてる男子たちと一緒に、中学時代じゃ考えられないような自己肯定感爆上げの高校ライフを楽しんでいる。 そんな夏休み明けのある日、真面目系のイケメン転校生・純晴くんが柚葉のクラスにやって来た。一目惚れした柚葉が思いついたのは、純晴くんの好きそうなタイプに寄せること。読書にチャレンジしたり、黒髪に戻したりして「清純派アピール」をしてみるけれど、なかなか振り向いてもらえない。どうやら彼は、柚葉の地味な幼馴染・つぐみに想いを寄せている様子で・・・・・・?
  • あの夏の日が、消えたとしても
    4.0
    「千鶴のことが好きだよ」。夏休み直前、海で花火をした日に、高2の千鶴は律に告白される。けれど、一年前、千鶴は律に振られていた。実は、律は、その日の記憶を失っていて――!? 一方、千鶴と同級生の華美は、海が見えるビルの屋上で月村と出会う。過干渉な母親と過ごしてきた華美と、人の死にトラウマを抱えている月村。毎日会ううちに、お互い、人には話せない痛みを共有する関係に。そして、一年後に花火をする約束を交わすけれど…。消えた夏の日をめぐる、高校生の恋と青春物語!
  • 見えない星空に最後の恋が輝いている
    4.5
    いつかこの目が見えなくなったとしても 二人で見たあの日の星空は消えないーー 著者渾身の書き下ろしラブストーリー! 【あらすじ】 春うららかな図書館。司書を目指す大学三年・穂乃香は、理学部で天文学を志す悠斗と運命的な出会いを果たす。惹かれ合う二人の時間ーー大切な詩集、野良猫、サークルの合宿、旅行先での流れ星ーーありふれた毎日の全部が輝いて見えた。ずっと二人で同じ景色を見続けるはずだった。けれど、突発性の難病により穂乃香の視力が少しずつ失われて……。当たり前の一瞬一瞬が愛おしく、時の奇跡に涙が溢れる、著者渾身のラブストーリー。 【文庫書き下ろし】 <全国の書店員様からのおすすめコメント> 彼女の苦悩と決意に、そして彼の変わらぬ想いに胸打たれました。2人の恋は星のようにキラキラとまぶしく、離れ時を経てなお募る愛は美しい。(平安堂 飯田店・中山様) あなたは大切な人の事をどれだけ知っていますか。 想い合うからこそ大切な気持ちは伝えてほしい。その時その時の、精一杯の思いを・・・伝えなかった事を、後悔しないように(TSUTAYA BOOKSTORE 川崎駅前店・紅様) 色褪せていく世界、離れていった2人の心は長い時間を一瞬で飛び越えてあの日の星空を見上げている。新しい明日を生きる為の美しい希望の物語。(紀伊國屋書店 新宿本店・宮本様) 著者について ●白石さよ(しらいし・さよ) 兵庫県出身、埼玉県在住。これまでにティーンズラブ作品を多数刊行。本作は弱視を抱える著者の体験に根差した初の本格的な恋愛小説。おもな近著に「理想の結婚お断りします」(スターツ出版文庫)「最愛 君に振り積む雪になる」(オパール文庫)がある。
  • 君は誰に恋をする
    3.5
    人形絵馬に想い人の名を記し神社の祠に結べばどんな片思いも成就する、という言い伝えがある。 高校二年生の青井空は、恋愛祈願へ向かう道中でクラスメイトの鈴木可奈と出くわす。 偶然お互いの想い人が自分の親友であることが明らかになった空と可奈は、協力し合うことに。 学校で恋愛相談しているところをそれぞれの想い人である月宮凛と鷹羽剛に見つかり、話の流れから恋愛弱者同盟というグループを結成するのだが、それぞれの想いが複雑に絡み合い――。
  • 自意識過剰探偵の事件簿(一二三文庫)1
    無料あり
    4.5
    今日も何処かで、誰かが犯人にされている!?子供の頃の夢を今もなお追い続ける自称女探偵、雲雀野《ひばりの》八雲《やくも》。渋々ながらも、そんな幼馴染に振り回される、助手役を押し付けられた明義《あきよし》。二人が繰り広げた事件の全貌は……暗雲立ち込める真実か、あるいは晴れ渡る虚構か。助手が探偵を騙くらかす、新感覚ボーイミーツガールミステリー!
  • 小学館ジュニア文庫 世界名作シリーズ 小公女セーラ
    4.0
    児童文学もジュニア文庫におまかせ! イギリスの寄宿学校に暮らす主人公のセーラは、裕福な家庭で育った気立ての優しい女のコ。 そんなセーラに突然不幸が訪れる。父親が亡くなって無一文の孤児となってしまうのです。 それまで優しく接してくれた先生や友だちの態度は一変、セーラを屋根裏部屋に追いやって下僕のように扱うのでした。 でも、セーラは決してへこたれません。持ち前の明るさで、どんなにひどい仕打ちにも耐え、頑張り続けます。 そんなある日、夢に描いていた魔法のような奇跡が訪れて……。 強く生きること、夢を見続けることの大切さを教えてくれる一冊です。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 私の個人主義
    4.3
    文豪漱石は、座談や講演の名手としても定評があった。身近の事がらを糸口に、深い識見や主張を盛り込み、やがて独創的な思想の高みへと導く。その語り口は機知と諧謔に富み、聴者を決してあきさせない。漱石の根本思想たる近代個人主義の考え方を論じた「私の個人主義」、先見に富む優れた文明批評の「現代日本の開化」、他に「道楽と職業」「中味と形式」「文芸と道徳」など魅力あふれる5つの講演を収録。
  • 草枕
    3.8
    「しつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、いやな奴」で埋まっている俗界を脱して非人情の世界に遊ぼうとする画工の物語。作者自身これを「閑文字」と評しているが果してそうか。主人公の行動や理論の悠長さとは裏腹に、これはどこを切っても漱石の熱い血が噴き出す体の作品なのである。 (解説・注 重松泰雄)

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  • 今夜、消えゆく僕からたったひとりの君へ
    -
    皆から注目を浴びる双子の姉・美羽に比べ、出来の悪い自分に嫌気が差す高2の優羽。胸が張り裂けそうな毎日だけど周りには平気なふりをして、自分は美羽の「劣化コピー」だと自分のことを苦しめていた。そんなある日、公園で絵を描いていたらクラスの土元君に会うも彼はいつもと様子が違って…!? 次の日また彼と会うとまったく覚えておらず、実はある秘密を抱えていることを知る。彼の「自分のままでいい」という言葉で優羽の考え方が少しずつ変わっていき――。まさかのラストに涙する、青春恋愛物語。
  • だから私は、今日も猫をかぶる
    4.3
    母が亡くなり、父が再婚したことがきっかけでいい子を演じるようになった高2の花枝七海。七海は家でも学校でも友達といるときも猫をかぶり、無理して笑って過ごしていた。そんなある日、七海は耐え切れず日々の悩みをSNSに吐き出す。すると突然“あお先輩”というアカウントからコメントが…。『俺の前ではいい子を演じようと無理しないで。ありのままでいて』そんな彼の言葉に救われ、七海は少しずつ前へと進みだす――。自分と向き合う姿に涙する青春恋愛物語。
  • 吾輩は猫である
    4.3
    中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈・愉快な文明批評の古典的快作である。

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  • 天使がくれた時間
    4.7
    祖父母のいる海辺の町に移り住んだ18歳の新。父との確執、諦めた夢、病気の再発…海を眺める時間だけ憂鬱な世界を忘れられた。ある夜、海辺で少女・エラと出会う。やがて周りで不思議な事が起きるようになり…。
  • 卒業 桜舞う春に、また君と
    4.0
    卒業式を前になぜか大切な友達と一緒に過ごせなくなった女子高生(『桜の花びらを君に』丸井とまと)、兄の急死で自分の居場所を見つけられず反抗する男子中学生(『初恋の答えは、約束の海で』水葉直人)、亡くなった彼との叶わぬ再会の約束を守ろうと待ち合わせ場所を訪れる女性(『花あかり~願い桜が結ぶ過去~』河野美姫)、自分宛てではないラブレターに正体を偽って返事を書く女子高生…(『うそつきラブレター』汐見夏衛)。桜舞う春、別れと出会いの季節に、さまざまな登場人物が葛藤し成長していく姿に心救われる一冊。

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