彼岸過迄

彼岸過迄

880円 (税込)

4pt

いくつかの短篇を連ねることで一篇の長篇を構成するという漱石年来の方法を具体化した作。その中心をなすのは須永と千代子の物語だが、ライヴァルの高木に対する須永の嫉妬を漱石は比類ない深さにまで掘り下げることに成功している。この激しい情念こそは漱石文学にとっての新しい課題であった。 (解説・注 石崎 等)

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彼岸過迄 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    狂言回し的な主人公である敬太郎の周辺の人物たちを巡る作品。

    同じ下宿の住人である森本、友人の須永、その叔父である、実業家の田川と、高等遊民の松本、そして、従妹の千代子。
    話は、森本から始まり、田川と松本との接触、須永と千代子の関係、松本の話に終わる。
    本作で最も中心を成すのは、須永と千代子の話、補

    0
    2011年05月07日

    Posted by ブクログ

    冒険などのロマンが好きな敬太郎。職を得るため探偵めいたことをしてのち、やがて彼は友人・須永の深い内面世界の傍観者となる―――ってこんな感じでいいんだろうか。前半はイラン&失敗&構成がなってないっていう意見が昔からあるらしいが退屈な日常に漠然とした不満を持って何か起こらないかなと敬太郎が思ってるのはい

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    修善寺の大患の後、最初に書かれた小説。この後『行人』『こころ』と続く後期三部作の一作目。
    七つの長短篇を連ねて、一つのストーリーを紡ぎ出していますが、全体を通すと話しに少し無理があったと思います。

    しかし、違う漢字を当てた言葉遊びや、比喩の巧みな文章、探偵まがいの推理小説風の展開があるなど、読み手

    0
    2023年10月12日

    Posted by ブクログ

    オモシロイ。ほとんど、あだち充さんのマンガの世界です。後半は。
    ほんっとにドキドキものの心理劇、恋愛劇、サスペンス。
    「幼なじみ」、「いいなずけ」、「恋のライバル」、「出生の秘密」…。
    後半は…、なんですけどね。

    ###

    「それから」に引き続いて、久々の、多分25年ぶりくらいの夏目漱石さん。

    0
    2015年07月04日

    Posted by ブクログ

    モザイクが細かくなっていき、だんだんはっきりと画像が見えてくる感じ。
    主人公は狂言回しに過ぎず、本当の主人公は須永なのだろう。
    好きなのに好きとは云えず、裏の裏まで読んだ気になってしまう須永。
    須永と千代子の物語は三部作のなかで形を変えて出てくるのだろうか。

    0
    2011年03月20日

    Posted by ブクログ

    『それから』を再熟読したいがために『三四郎』、『門』を手にしたときと同質の動機で、『こころ』を味わいためにここから始めた。所謂後期三部作の一作目である。
    ぼくが漱石の作品に寄りかかるときの最大の理由は「文章」が持つ可能性の最高到達点を確認するためである。物語に身をゆだねるというよりも言葉の力を体感し

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    短編が連なって長編をなすという形式の作品で、いわゆる新三部作の第一作目。
    物語の視点が何度が変わるものの、基本的には須永君の恋愛物がメインにあります。
    嫉妬に関する部分が個人的には印象に残っています。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    タイトルの付け方が面白いですね。「彼岸」まで書きたいから「彼岸過迄」と。ちょっと参考にします。

    それはさておき、主人公が小さな冒険をしていく話だと思ったのですが、結局は恋愛小説でしたね。作者が途中で方向性を変えた…訳ではなさそうですね。

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    読みにくかった。短編をつなげて長編のような物語にするって構想らしいけど、それぞれに繋がりがあんまり感じなかった。須永と千代子の恋模様のところが一番読み応えあったけどそこも須永の心の変化は読み取りにくかった。松本が雨の日に紹介状を持った人の面会を断るところは実際の漱石の経験に基づくものらしい。最初の森

    0
    2023年11月29日

    Posted by ブクログ

    いや〜長かった^^;
    でも時々没頭して読めた。
    結局は恋愛小説で結果はやはり書かれてない。
    消化不良だなぁ。。。

    0
    2023年07月04日

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