今井キラの作品一覧
「今井キラ」の「乙女の本棚」「杯(乙女の本棚)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「今井キラ」の「乙女の本棚」「杯(乙女の本棚)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「太宰治の作品を初めて読んだのは、多分、現代文でやった『羅生門』だと思う。
ロングスリーパーな私にとっては、ほとんど子守唄のような時間だったけれど、なんとなく、太宰治特有の人間のドロドロした部分を描いていたような気がする。
そう思っていたからなのか、今回の作品を太宰治らしくないかも?と思った。
でも、女生徒が毎日、何を思い何を見て何を感じ、悩み傷つき、悶々とひとりで考えているのか。そしてその一連の思考が、私も同じように感じていたことがあったことに懐かしく感じた。
10代だからといって、侮るなかれ。
彼女たち、現代ならば彼らたちは、我々大人より遥かに重く、解決しがたい悩みや葛藤を抱えている。
Posted by ブクログ
2025/11/04
p.23
この雑誌にも、「若い女の欠点」という見出しで、いろんな人が書いて在る。読んでいるうちに、自分のことを言われたような気がして恥ずかしい気にもなる。それに書く人、人によって、ふだんばかだと思っている人は、そのとおりに、ばかの感じがするようなことを言っているし、写真で見て、おしゃれの感じのする人は、おしゃれの言葉遣いをしているので、可笑しくて、ときどきくすくす笑いながら読んで行く。宗教家は、すぐに信仰を持ち出すし、教育家は、始めから終りまで恩、恩、と書いてある。政治家は、漢詩を持ち出す。作家は、気取って、おしゃれな言葉を使っている。しょっている。
2025/11/
Posted by ブクログ
太宰治の『女生徒』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズ第1段2冊中の2巻です。
14歳の女生徒の起床から就寝までが日記のような散文として綴られる小説です。
思春期の女の子ならではの不安定な内面が描き出されています。
その世代の女性らしく思いや考えが二転三転しますので、読者が大人の男性であると共感するのが難しいのではと思います(私がそうでした)。
そこで驚くのが、これを書いたのが太宰治という大人の男性であることです。
本シリーズは表紙や挿絵のイラストが秀逸で、今作は様々な情報や知識に染まりやすく安定しない年頃の女の子の儚さが表現されています。
美しい純文学を美しいイラストが彩り、世界